JP6621497B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、歯ブラシに関する。
本願は2013年4月1日に日本に出願された、特願2013−075892号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
口腔内清掃器具である歯ブラシには、清掃効果を高めるために、用毛を束ねた毛束の配列に工夫がなされてきた。
近年、衛生志向の高まりにより、歯ブラシには、より一層の清掃効果の向上が求められている。
このような要望に対し、異なる径の毛束を組み合わせた歯ブラシや、異なる毛丈の毛束を組み合わせた歯ブラシが提案されている。
う蝕の予防、歯周病の予防や改善には、殺菌剤等の有効成分や研磨剤を含有する口腔用製剤によって歯間部や歯頸部を清掃して歯垢を除去し、原因となる病原性細菌を死滅させることが有効であるとされている。このため、歯ブラシには、口腔内を清掃する間、毛束が植設されてなるブラシ部に口腔用製剤を保持でき、かつ歯間部や歯頸部に十分量の口腔用製剤を塗布できる機能が求められている。
従来、口腔用製剤の保持能力を高めることを目的とした歯ブラシが提案されている。
例えば、ヘッド部に植設された毛束群についての歯ブラシハンドル長軸方向に沿った側面輪郭形状をA、短軸方向に沿った側面輪郭形状をB、毛束群短軸方向最大幅の中央位置において長軸に平行な面で切断した断面輪郭形状をC、毛束群長軸方向最大幅の中央位置において短軸に平行な面で切断した断面輪郭形状をDとし、それぞれの輪郭形状A、B、C、Dにおける上部輪郭線長さをU、底部輪郭線長さをLとするとき、輪郭形状A、B、C、Dのうち、少なくとも1つ以上の輪郭形状について、その比U/Lが1.0より大きく、かつ、3.0以下とされている歯ブラシが提案されている(特許文献1)。特許文献1の発明によれば、ブラシ部の端面を特定の形状とすることで、有効成分の保持能力の向上と歯磨剤の起泡力の向上とが図られている。
特開2003−250632号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、口腔用製剤の保持能力が未だ十分とはいえず、歯間部や歯頸部に十分量の口腔用製剤を塗布できない。
そこで、本発明は、歯間部や歯頸部に十分量の口腔用製剤を塗布しつつ、口腔内を良好に清掃できる歯ブラシの提供を目的とする。
本発明の1つの側面の歯ブラシは、ヘッド部の植毛面に複数の用毛を束ねてなる毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、先端部が分岐した用毛を有する第一の毛束が植設されてなる第一の毛束群と、前記第一の毛束群を囲み、先端部が分岐していない用毛からなる第二の毛束が植設された第二の毛束群とを備えることを特徴とする。
前記第二の毛束は、先端に向かうに従い縮径する用毛からなることが好ましく、前記第二の毛束は、前記第一の毛束よりも長いことがより好ましい。
また、本発明は以下の側面を有する。
(1)ヘッド部の植毛面に2以上の用毛を束ねてなる毛束が2以上植設された歯ブラシにおいて、先端部が分岐した用毛を有する第一の毛束が植設された第一の毛束群と、前記第一の毛束群を囲み、先端部が分岐していない用毛を備える第二の毛束が植設された第二の毛束群とを備える歯ブラシ。
本発明の歯ブラシによれば、歯間部や歯頸部に十分量の口腔用製剤を塗布しつつ、口腔内を良好に清掃できる。
本発明の第一の実施形態にかかる歯ブラシの平面図である。 図1AのB1−B1断面図である。 分岐毛の一例を示す正面図である。 分岐毛の一例を示す正面図である。 本発明の第二の実施形態にかかる歯ブラシの平面図である。 図4AのB4−B4断面図である。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態にかかる歯ブラシについて、以下に図1A及び図1Bを参照して説明する。
図1A及び図1Bに示す歯ブラシ1は、長尺状のハンドル部3と、ハンドル部3に延設されたヘッド部2とを備え、ヘッド部2の植毛面20に第一の毛束群30と第二の毛束群40とを備える。
図1A及び図1B中、符号22は、ヘッド部2の幅方向の一方の側縁を示し、符号24は、ヘッド部2の幅方向の他方の側縁を示す。
ヘッド部2の幅方向は、平面視において、ヘッド部先端21からハンドル部3へ向かう方向(長さ方向)に直交する方向である。
第一の毛束群30は、植毛面20の略中央に設けられ、ヘッド部先端21からハンドル部3に向かい、2列×5行で植設された第一の毛束32で構成されている。本実施形態においては、10個の第一の毛束32によって、1つの第一の毛束群30が形成されている。「列」は、ヘッド部2の幅方向に並ぶ毛束の数を表し、「行」は、ヘッド部2の長さ方向に並ぶ単位である。植毛面20の略中央とは、ヘッド部2の先端21からハンドル部方向に向かって10mm〜24mmであり、ヘッド部2の幅方向においてヘッド部2の一方の側縁から3.8mm〜8.2mmである。
第二の毛束群40は、第一の毛束群30を一重に囲み植設された20個の第二の毛束42で構成されている。本実施形態において、側縁22、又は24に最も近接する毛束は、第二の毛束42とされている。
第二の毛束群40とヘッド部先端21との間には、ヘッド部先端21から順に、第三の毛束52が2列×1行、3列×1行で植設されている。第二の毛束群40とハンドル部3との間には、第三の毛束52が3列×1行で植設されている。
こうして、第一の毛束32と第二の毛束42と第三の毛束52とが植設されて、ブラシ部4が形成されている。
第二の毛束群40が第一の毛束群30を囲むとは、第一の毛束群30を中にして、その周囲に、中心間ピッチP3及びP4を有する第二の毛束群40が位置することを意味する。
歯ブラシ1において、ヘッド部2とハンドル部3とは、全体として長尺状に一体成形されており(以下、ヘッド部2とハンドル部3とが一体成形されたものをハンドル体ということがある)、ヘッド部2とハンドル部3は、例えば、樹脂を射出成形して得られる。
ハンドル体を構成する樹脂は、歯ブラシ1に求める剛性や機械特性等を勘案して決定され、例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3000MPaの範囲にある高硬度樹脂が挙げられる。このような高硬度樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート(CP)、ポリアリレート、ポリカーボネート、又はアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)等が挙げられる。これらは1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
また、ハンドル部3は、例えばエラストマー等の柔軟な樹脂が部分的又は全体に被覆されていてもよい。
ヘッド部2の大きさは、口腔内での操作性等を勘案して決定でき、例えば、幅10〜15mm、長さ15〜40mm、厚さ4〜8mmとされる。
第一の毛束32は、ヘッド部2に形成された植毛穴34に植設されている。本実施形態において、第一の毛束32は、円柱状である。
1個の第一の毛束32における用毛の数(植毛穴34から突出する数)は、特に限定されず、例えば、4〜100が好ましい。
第一の毛束32は、先端が分岐した用毛(いわゆる分岐毛)を有する。第一の毛束32が分岐毛を有することで、分岐毛の分岐部に口腔用製剤を保持できる。
分岐毛としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、中空のフィラメントの先端に裁断処理を施したフェザード用毛、又は分岐した各々の分岐部が先端に向かうに従い縮径するテーパー分岐毛等が挙げられ、中でも、フェザード用毛が好ましい。
フェザード用毛の一例を図2に示す。図2の分岐毛70は、円柱状の胴部72の先端に2以上の分岐部74が設けられている。
フェザード用毛としては、例えば、特開2005−131059号公報等に記載のものが挙げられる。
テーパー分岐毛の一例を図3に示す。図3の分岐毛80は、横断面が三つ葉のクローバー型である胴部82の先端に、3本の分岐部84が設けられている。各分岐部84の横断面は円形であり、各分岐部84は先端に向かうに従い縮径している。
テーパー分岐毛としては、特開2003−339445号公報、特開2010−82094号公報、特開2003−199626号公報、特開2001−169827号公報、特開平9−98837号公報、特許第3547672号公報、特開2003−339445号公報、又は特開2013−39268号公報等に記載のものが挙げられる。
分岐毛の材質は、分岐毛の製造方法等を勘案して適宜決定され、例えば、6−12ナイロン、若しくは6−10ナイロン等のポリアミド、PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、若しくはポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、PP等のポリオレフィン、又はオレフィン系エラストマー、若しくはスチレン系エラストマー等のエラストマー等の合成樹脂材料を用いることができる。これらの合成樹脂材料は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
分岐毛の胴部の横断面の形状は、特に限定されず、例えば、真円形、若しくは楕円形等の円形;三角形、四角形、五角形、若しくは星型等の多角形;三つ葉のクローバー型、又は四つ葉のクローバー型等が挙げられる。全ての分岐毛の胴部の横断面の形状は、同じでもよいし、相互に異なってもよい。
分岐毛の胴部の太さは、特に限定されず、例えば、横断面が円形の場合、3〜12mil(1mil=1/1000inch=0.025mm)が好ましく、4〜10milがより好ましい。全ての分岐毛の太さは、同じでもよいし、異なってもよい。
分岐毛の分岐部の横断面の形状は、特に限定されず、例えば、真円形、若しくは楕円形等の円形;三角形、四角形、五角形、若しくは星型等の多角形;三つ葉のクローバー型、又は四つ葉のクローバー型等が挙げられる。全ての分岐部の横断面の形状は、同じでもよいし、相互に異なってもよい。
分岐毛の分岐部の数は、特に限定されないが、例えば、3〜20が好ましく、7〜15がより好ましい。前記分岐部の数が3未満では、口腔用製剤を保持できる時間が短くなるおそれがあり、前記分岐部の数が20超では、分岐部が柔らかくなりすぎて、清掃効果が低下するおそれがある。前記分岐毛の分岐部の数が3〜20であれば、十分量の口腔用製剤を長時間にわたって前記分岐部に保持でき、且つ分岐部が柔らかくなりすぎず、清掃効果が高まる。
分岐部と胴部との境界から分岐毛の先端までの長さ、即ち、分岐部の長さ(図2のh1、図3のh2)は、特に限定されないが、例えば、0.5〜10mmが好ましく、2〜5mmがより好ましい。前記分岐部の長さが0.5mm未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記分岐部の長さが10mm超では、分岐部が柔らかくなりすぎて、清掃効果が低下するおそれがある。前記分岐部の長さが0.5〜10mmであれば、十分量の口腔用製剤を長時間にわたって前記分岐部に保持でき、且つ分岐部が柔らかくなりすぎず、清掃効果が高まる。
植毛面20から第一の毛束32の先端までの長さ(即ち、毛丈)H1は、第一の毛束32の太さR1等を勘案して決定され、例えば、6〜13mmが好ましい。全ての第一の毛束32の長さH1は、同じでもよく、相互に異なってもよい。
第一の毛束32の太さR1は、第一の毛束32の長さH1等を勘案して決定され、例えば、1〜3mmが好ましい。全ての第一の毛束32の太さR1は、同じでもよく、相互に異なってもよい。第一の毛束32の太さR1は、植毛面20における第一の毛束32の太さである。
ヘッド部2の長さ方向における第一の毛束32同士の中心間ピッチP1は、植毛穴34の大きさや植毛パターン等を勘案して適宜決定される。前記中心間ピッチP1は、前記第一の毛束32において、前記ヘッド部2の長さ方向に隣り合う前記第一の毛束の中心の間の長さであり、2.0mm〜4.0mmが好ましく、2.5mm〜4.0mmがより好ましく、2.5mm〜3.5mmが更に好ましい。
ヘッド部2の幅方向における第一の毛束32同士の中心間ピッチP2は、植毛穴34の大きさや植毛パターン等を勘案して適宜決定される。前記中心間ピッチP2は、前記第一の毛束32において、前記ヘッド部2の幅方向に隣り合う前記第一の毛束の中心の間の長さであり、1.5mm〜4.0mmが好ましく、1.5mm〜3.0mmがより好ましく、2.0mm〜3.0mmが更に好ましい。
第一の毛束32には、分岐毛以外の用毛が含まれていてもよい。
分岐毛以外の用毛としては、後述する第二の毛束42を構成する用毛と同様である。
[1個の第一の毛束32中の分岐毛の本数]/[1個の第一の毛束32を構成する用毛の本数]で表される分岐毛割合は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.8以上がさらに好ましく、0.9以上が特に好ましく、1でもよい。分岐毛割合が0.5以上であれば、口腔用製剤をより多量、より長時間保持できる。
第一の毛束群30における植毛密度は、500〜5000本/cmが好ましく、700〜2000本/cmがより好ましい。前記植毛密度が500本/cm未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記植毛密度が5000本/cm超では、第一の毛束32の撓み量が過剰に制限されて、清掃効果が低下するおそれがある。前記植毛密度が500〜5000本/cmであれば、十分量の口腔用製剤を保持でき、且つ第一の毛束32の撓み量が過剰に制限されず、清掃効果が高まる。
第一の毛束群30の植毛密度は、第一の毛束群30に植設された用毛の数を、第一の毛束群30の植毛面積で除したものである。第一の毛束群30の植毛面積は、第一の毛束32が植設された植毛穴34の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T1で囲まれた領域である。
加えて、第一の毛束群30において、用毛の先端部の数を第一の毛束群30の植毛面積で除した先端部密度は、1000〜16000本/cmが好ましく、2000〜10000本/cmがより好ましく、2000〜8000本/cmがさらに好ましく、5000〜8000本/cmが特に好ましい。前記先端部密度が1000本/cm未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記先端部密度が16000本/cm超では、第一の毛束32の撓み量が過剰に制限されて、清掃効果が低下するおそれがある。前記先端部密度が1000〜16000本/cmであれば、十分量の口腔用製剤を保持でき、且つ第一の毛束32の撓み量が過剰に制限されず、清掃効果が高まる。
本発明において用毛の先端部とは、用毛の先端から5mm以内、好ましくは3mm以内の部分である。
[第一の毛束群の植毛面積]/[ブラシ部の植毛面積]で表される第一の毛束群の面積比率は、0.10〜0.80が好ましく、0.20〜0.80がより好ましく、0.20〜0.50がさらに好ましい。前記第一の毛束群の面積比率が0.10未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記第一の毛束群の面積比率が0.80超では、第二の毛束42が少なくなりすぎて、清掃効果が低下するおそれがある。前記第一の毛束群の面積比率が0.10〜0.80であれば、十分量の口腔用製剤を保持でき、且つ第二の毛束42が小さくなりすぎず、清掃効果が高まる。
ブラシ部4の植毛面積は、ヘッド部2に形成された植毛穴の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T0で囲まれた領域の面積である。
第二の毛束42は、ヘッド部2に形成された植毛穴44に植設されている。本実施形態において、第二の毛束42は、円柱状である。
1個の第二の毛束42における用毛の数(植毛穴44から突出する数)は、特に限定されず、例えば、15〜50本が好ましい。
第二の毛束42は、分岐毛以外の用毛(非分岐毛)を備える。第二の毛束42は、非分岐毛を備えることで、より強い力で清掃対象を清掃できる。
非分岐毛としては、毛先に向かうに従い縮径する用毛(テーパー毛)、毛先の丸め部を除いて外径がほぼ同一である用毛(ストレート毛)、スパイラル状の用毛、クリンプ状の用毛等が挙げられる。第二の毛束42を構成する非分岐毛は、第二の毛束42に求める効果に応じて適宜決定される、例えば、歯間部や歯頸部の汚れの除去を重視する場合には、テーパー毛が好ましい。また、例えば、歯面の美白を重視する場合には、ストレート毛等が好ましい。
非分岐毛の材質は、分岐毛の材質と同様である。加えて、非分岐毛としては、芯部と芯部の外側に設けられた少なくとも1層以上の鞘部とを有する多重芯鞘構造を有する用毛が挙げられる。多重芯鞘構造の用毛は、芯部と鞘部とで異なる材質を用いることができるため、機械的物性の調整が容易である。このため、多重芯鞘構造の用毛は、毛腰が強く、歯垢の掻き取り性がより高い用毛となる。
非分岐毛の横断面の形状は、分岐毛の胴部の横断面の形状と同様である。非分岐毛の横断面の形状は、分岐毛の横断面の形状と同じでもよいし、異なってもよい。
非分岐毛の太さは、材質等を勘案して決定され、分岐毛の胴部の太さと同様である。非分岐毛の太さは、分岐毛の胴部の太さと同じでもよく、異なってもよい。
植毛面20から第二の毛束42の先端までの長さ(即ち、毛丈)H2は、用毛の種類等を勘案して決定され、例えば、6〜13mmが好ましい。全ての第二の毛束42の長さH2は、同じでもよく、相互に異なってもよい。
第二の毛束42の長さH2は、第一の毛束32の長さH1と同じか又は第一の毛束32の長さH1よりも長いことが好ましく、第一の毛束32の長さH1よりも長いことがより好ましい。第二の毛束42が第一の毛束32よりも長ければ、口腔用製剤が第一の毛束群30により保持されやすい。加えて、第二の毛束42が第一の毛束32より長ければ、第二の毛束42が歯間部や歯頸部に浸入しやすく、歯間部や歯頸部をより良好に清掃できる。
第二の毛束42の長さH2が第一の毛束32の長さH1よりも長い場合、H2−H1で求められる毛丈差H3は、0.5〜2mmが好ましく、1〜2mmがより好ましい。前記毛丈差H3が0.5mm未満では、第二の毛束42を第一の毛束32よりも長くした効果が得られにくく、前記毛丈差H3が2mm超では、第一の毛束32が歯間部や歯頸部に進入しにくくなる。前記毛丈差H3が0.5〜2mmであれば、口腔用製剤が第一の毛束群30により保持されやすく、且つ第二の毛束42が歯間部や歯頸部に浸入しやすく、歯間部や歯頸部をより良好に清掃できる。
第二の毛束42の太さR2は、第二の毛束42の長さH2等を勘案して決定され、例えば、1〜3mmが好ましく、1.5〜2mmがより好ましい。前記第二の毛束42の太さR2が1mm未満では、第二の毛束42が柔らかくなりすぎて清掃効果が低下するおそれがある。前記第二の毛束42の太さR2が3mm超では、第二の毛束42が撓みにくくなり、第二の毛束42を構成する用毛が歯間部や歯頸部に進入しにくくなり、清掃効果が低下するおそれがある。前記第二の毛束42の太さR2が1〜3mmであれば、第二の毛束42が柔らかくなりすぎず、且つ第二の毛束42が撓みやすく、第二の毛束42を構成する用毛が歯間部や歯頸部に進入しやすくなり、清掃効果が高まる。
全ての第二の毛束42の太さR2は、同じでもよいし、相互に異なってもよい。第二の毛束42の太さR2は、第一の毛束32の太さR1と同じでもよいし、異なってもよい。
清掃効果をより高める観点から、第二の毛束42の太さR2は、第一の毛束32の太さR1よりも細いことが好ましい。
ヘッド部2の長さ方向における第二の毛束42同士の中心間ピッチP3は、植毛穴44の大きさや植毛パターン等を勘案して適宜決定される。前記中心間ピッチP3は、前記第二の毛束42において、前記ヘッド部2の長さ方向に隣り合う前記第二の毛束の中心の間の長さであり、1.5mm〜4.0mmが好ましく、1.5mm〜3.0mmがより好ましく、2.0mm〜3.0mmが更に好ましい。
ヘッド部2の幅方向における第二の毛束42同士の中心間ピッチP4は、植毛穴44の大きさや植毛パターン等を勘案して適宜決定される。前記中心間ピッチP4は、前記第二の毛束42において、前記ヘッド部2の幅方向に隣り合う前記第二の毛束の中心の間の長さであり、1.5mm〜4.0mmが好ましく、1.5mm〜3.0mmがより好ましく、2.0mm〜3.0mmが更に好ましい。
第二の毛束群40における植毛密度は、200〜1000本/cmが好ましく、250〜600本/cmがより好ましい。前記第二の毛束群40における植毛密度が200本/cm未満では、各第二の毛束群40の毛腰が弱くなりすぎて、清掃効果が低下するおそれがあり、前記第二の毛束群40における植毛密度が1000本/cm超では、第二の毛束42の撓み量が過剰に制限されて、清掃効果が低下するおそれがある。
第二の毛束群40の植毛密度は、第二の毛束群40の用毛の数を第二の毛束群40の植毛面積で除したものである。第二の毛束群40の植毛面積は、第二の毛束42が植設された植毛穴44の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T2と、植毛穴44の内側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T3とで囲まれた領域の面積である。
[第一の毛束群30の植毛密度]/[第二の毛束群40の植毛密度]で表される植毛密度比は、1.0〜5.0が好ましく、1.2〜4.0がより好ましい。前記植毛密度比が1.0未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記植毛密度比が5.0超では、第一の毛束群30で保持した口腔用製剤が流失しやすい。前記植毛密度比が1.0〜5.0であれば、十分量の口腔用製剤が保持でき、且つ第一の毛束群30で保持した口腔用製剤が流失しにくい。
第三の毛束52は、ヘッド部2に形成された植毛穴54に植設されている。本実施形態において、第三の毛束52は、円柱状である。
1個の第三の毛束52における用毛の数(植毛穴54から突出する数)は、特に限定されず、例えば、15〜50が好ましい。
第三の毛束52の長さは、用毛の種類等を勘案して決定され、例えば、6〜13mmが好ましい。第三の毛束52の長さは、第一の毛束32の長さH1と同じでもよいし、異なってもよい。第三の毛束52の長さは、第二の毛束42の長さH2と同じでもよいし、異なってもよい。
第三の毛束52の太さR3は、用毛の種類等を勘案して決定され、例えば、1〜3mmが好ましい。第三の毛束52の太さR3は、第一の毛束32の太さR1と同じでもよいし、異なってもよい。第三の毛束52の太さR3は、第二の毛束42の太さR2と同じでもよいし、異なってもよい。
第三の毛束52は、分岐毛で構成されてもよいし、非分岐毛で構成されてもよいし、これらが混在してもよい。
本実施形態の歯ブラシ1の製造方法は、従来公知の方法を用いることができ、例えば、毛束を二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線を植毛穴に打ち込むことにより毛束を植設する平線式植毛や、毛束の下端を植毛部となる溶融樹脂中へ圧入して固定する熱融着法、又は毛束の下端を加熱して溶融塊を形成した後に、金型中に溶融樹脂を注入して植毛部を形成するインモールド法等が挙げられる。
本実施形態の歯ブラシ1の使用方法を説明する。
ブラシ部4に歯磨剤等の口腔用製剤を塗布し、ブラシ部4を口腔内に入れる。ヘッド部2の長さ方向に歯ブラシ1を往復動させる。この際、第一の毛束32が歯間部や歯頸部に進入し、口腔用製剤を歯間部や歯頸部に塗布すると共に、歯間部や歯頸部の歯垢を掻き出す。加えて、分岐毛に比べて先端の毛腰の強い非分岐毛を備える第二の毛束42が、歯面、歯間部や歯頸部を強い圧力で刷掃する。
また、奥歯の咬合面を清掃する際には、第二の毛束群40が奥歯を包み込みながら歯牙に摺動し、口腔用製剤を保持した第一の毛束群30が歯間部や咬合面に付着した汚れを掻き取る。
口腔内を清掃している間、口腔用製剤は、口腔内の唾液等によって希釈されても直ちに拡散したりせず、第一の毛束32を構成する分岐毛の分岐部に保持される。加えて、第二の毛束42が第一の毛束32よりも長いと、第一の毛束群30で保持されている口腔用製剤が外方に流出するのを防止する。そして、十分量の口腔用製剤を長時間にわたって対象部位に塗布し続けられる。
本実施形態によれば、第一の毛束群30が分岐毛を有する第一の毛束32で構成されているため、口腔用製剤が分岐毛の分岐部に保持される。分岐毛は歯頸部や歯間部に進入しやすいため、分岐部で保持された口腔用製剤は、歯頸部や歯間部に容易に塗布される。
加えて、本実施形態によれば、第一の毛束群30と第二の毛束群40とを備えるため、主に第一の毛束群30で口腔用製剤中の有効成分(例えば、イソプロピルメチルフェノール等)を高濃度に保持しつつ、第二の毛束42で有効成分を歯頸部等の口腔内狭小部に効率的に届けられる。
加えて、第二の毛束42は、先端部が分岐していないため、先端部の毛腰が強く、歯面や咬合面の汚れ、歯間部や歯頸部の汚れを容易に掻き取れる。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態に係る歯ブラシについて、以下に図4A及び図4Bを参照して説明する。
第一の実施形態と同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略し、主に第一の実施形態と異なる点について説明する。
図4A及び図4Bに示す歯ブラシ100は、植毛面20の長さ方向の最大幅の中心とヘッド部先端21との間に設けられた第一の毛束群(前方第一毛束群ということがある)130と、前方第一毛束群130とハンドル部3との間に設けられた第一の毛束群(後方第一毛束群ということがある)132とを備える。前方第一毛束群130は、第二の毛束42により囲まれ、後方第一毛束群132は、第二の毛束42により囲まれている。即ち、本実施形態は、2つの第一の毛束群を備える点で、第一の実施形態と異なる。
ブラシ部104は、第一の毛束32と、第二の毛束42と、第三の毛束52とで構成されている。
前方第一毛束群130は、2列×2行で植設された第一の毛束32で構成されている。
前方第一毛束群130を一重に囲む12個の第二の毛束42によって、第二の毛束群(前方第二毛束群ということがある)140が構成されている。
後方第一毛束群132は、2列×2行で植設された第一の毛束32で構成されている。
後方第一毛束群132を一重に囲む12個の第二の毛束42によって、第二の毛束群(後方第二毛束群ということがある)142が構成されている。
ヘッド部先端21と前方第二毛束群140との間には、3列×1行で第三の毛束52が植設されている。
後方第二毛束群142とハンドル部3との間には、3列×1行で第三の毛束52が植設されている。
前方第一毛束群130の植毛密度は、第一の実施形態の第一の毛束群30の植毛密度と同様である。前方第一毛束群130の植毛面積は、前方第一毛束群130の第一の毛束32が植設された植毛穴34の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T11で囲まれた領域の面積である。
後方第一毛束群132の植毛密度は、第一の実施形態の第一の毛束群30の植毛密度と同様である。後方第一毛束群132の植毛面積は、後方第一毛束群132の第一の毛束32が植設された植毛穴34の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T12で囲まれた領域の面積である。
本実施形態において、[第一の毛束群の植毛面積]/[ブラシ部の植毛面積]で表される第一の毛束群の面積比率は、第一の実施形態と同様である。ただし、本実施形態において「第一の毛束群の植毛面積」は、前方第一毛束群130の植毛面積と、後方第一毛束群132の植毛面積との合計である。
前方第二毛束群140の植毛密度は、第一の実施形態の第二の毛束群40の植毛密度と同様である。前方第二毛束群140の植毛面積は、前方第二毛束群140の第二の毛束42が植設された植毛穴44の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T13と、その植毛穴44の内側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T14とで囲まれた領域である。
後方第二毛束群140の植毛密度は、第一の実施形態の第二の毛束群40の植毛密度と同様である。前方第二毛束群142の植毛面積は、前方第二毛束群142の第二の毛束42が植設された植毛穴44の外側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T15と、その植毛穴44の内側同士を最短の長さで結ぶ仮想線T16とで囲まれた領域である。
[前方第一毛束群130の植毛密度]/[前方第二毛束群140の植毛密度]で表される植毛密度比は、1.0〜5.0が好ましく、1.0〜4.0がより好ましい。前記植毛密度比が1.0未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記植毛密度比が5.0超では、前方第一毛束群130で保持した口腔用製剤が流失しやすい。
前記植毛密度比が1.0〜5.0であれば、十分量の口腔用製剤が保持でき、且つ前方第一毛束群130で保持した口腔用製剤が流失しにくい。
[後方第一毛束群132の植毛密度]/[後方第二毛束群142の植毛密度]で表される植毛密度比は、1.0〜5.0が好ましく、1.0〜4.0がより好ましい。前記植毛密度比が1.0未満では、保持できる口腔用製剤の量が少なくなるおそれがあり、前記植毛密度比が5.0超では、後方第一毛束群132で保持した口腔用製剤が流失しやすい。
前記植毛密度比が1.0〜5.0であれば、十分量の口腔用製剤を保持でき、且つ後方第一毛束群132で保持した口腔用製剤が流失しにくい。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
第一の実施形態では、第二の毛束群とヘッド部先端との間に、第三の毛束が2列×1行、3列×1行で植設され、第二の実施形態では第二の毛束群とヘッド部先端との間に、第三の毛束が3列×1行で植設されている。本発明はこれに限定されず、第二の毛束群とヘッド部先端との間に植設される第三の毛束の数は、ヘッド部の大きさ等を勘案して決定され、4列以上でもよいし、2例以下でもよい。加えて、第二の毛束群とヘッド部先端との間に植設される第三の毛束は、2行以上でもよいし、なくてもよい。
第一及び第二の実施形態では、第二の毛束群とハンドル部との間に、第三の毛束が3列×1行で植設されている。本発明はこれに限定されず、第二の毛束群とハンドル部との間に植設される第三の毛束は、ヘッド部の大きさ等を勘案して決定され、4列以上でもよいし、2例以下でもよい。加えて、第二の毛束群とハンドル部との間に植設される第三の毛束は、2行以上でもよいし、なくてもよい。
第一の実施形態では、10個の第一の毛束によって第一の毛束群が構成されているが、本発明はこれに限定されず、1〜9個の第一の毛束によって第一の毛束群が構成されてもよいし、11個以上の毛束によって第一の毛束群が構成されてもよい。
第二の実施形態では、4個の第一の毛束によって1つの第一の毛束群が構成されているが、本発明はこれに限定されず、1〜3個の第一の毛束によって第一の毛束群が構成されてもよいし。5個以上の第一の毛束によって第一の毛束群が構成されてもよい。
ただし、口腔用製剤の保持量をより高める観点から、1つの第一の毛束群を構成する第一の毛束の数は、4〜15が好ましい。
第二の実施形態では、2つの第一の毛束群が備えられているが、本発明はこれに限定されず、第一の毛束群の数が3個以上でもよい。ただし、口腔用製剤の保持量を高めつつ、清掃効果をより高める観点から、第一の毛束群の数は、2〜4が好ましく、2〜3がより好ましい。
第一の毛束群を2つ以上備える場合、各第一の毛束群を構成する第一の毛束の数は、互いに同じでもよいし、異なってもよい。
第二の実施形態では、前方第一毛束群と後方第一毛束群とを備えているが、本発明はこれに限定されず、前方第一毛束群及び後方第一毛束群のいずれか一方のみを備えてもよい。
第一及び第二の実施形態では、第一〜第三の毛束が円柱状とされているが、本発明はこれに限定されず、第一〜第三の毛束が三角柱状、四角柱状、五角柱状等の多角柱状でもよい。
毛束が円柱状以外の形状である場合、毛束の太さは、毛束の横断面の外接円の直径である。
第一〜第三の毛束の形状は、全て同じでもよいし、相互に異なってもよい。
本発明の別の側面の歯ブラシとしては、
先端にヘッド部が設けられたハンドル部を備え、前記ヘッド部の植毛面に2以上の用毛を束ねてなる毛束が2以上植設された歯ブラシにおいて、
先端部が分岐した用毛を有する第一の毛束が植設された第一の毛束群と、前記第一の毛束群を囲み、先端部が分岐していない用毛を備える第二の毛束が植設された第二の毛束群とを備え、
前記先端部が分岐した用毛がフェザード用毛であり、
前記先端部が分岐していない用毛がテーパー毛又はストレート毛であり、
前記第一の毛束の太さが1〜3mmであり、
前記第二の毛束の太さが1〜3mmであり、
前記第一の毛束群の植毛密度が500〜5000本/cmであり、
前記第二の毛束群の植毛密度が200〜1000本/cmであり、
前記第一の毛束群の植毛密度を前記第二の毛束群の植毛密度で除した植毛密度比が1.0〜5.0であり、
前記第一の毛束において前記ヘッド部の長さ方向に隣り合う前記第一の毛束の中心の間の長さが2.0mm〜4.0mmであり、
前記第一の毛束において前記ヘッド部の幅方向に隣り合う前記第一の毛束の中心の間の長さが1.5mm〜4.0mmであり、
前記第二の毛束において前記ヘッド部の長さ方向に隣り合う第二の毛束の中心の間の長さが1.5mm〜4.0mmであり、
前記第二の毛束において前記ヘッド部の幅方向に隣り合う第二の毛束の中心の間の長さが1.5mm〜4.0mmであり、
前記第二の毛束は、前記第一の毛束よりも長く、
前記第二の毛束の長さと前記第一の毛束の長さの差が0.5〜2mmであることが好ましい。
本発明のまた別の側面の歯ブラシとしては、
先端にヘッド部が設けられたハンドル部を備え、前記ヘッド部の植毛面に2以上の用毛を束ねてなる毛束が2以上植設された歯ブラシにおいて、
先端部が分岐した用毛を有する第一の毛束が植設された2つの第一の毛束群と、前記第一の毛束群を囲み、先端部が分岐していない用毛を備える第二の毛束が植設された第二の毛束群とを備え、
前記第一の毛束群は、前記植毛面の中心と前記ヘッド部の先端との間に設けられた前方第一毛束群と、前記前方第一毛束群とハンドル部との間に設けられた後方第一毛束群とを備え、
前記前方第一毛束群は前記第二の毛束を備える前方第二毛束群により囲まれ、前記後方第一毛束群は前記第二の毛束を備える後方第二毛束群により囲まれ、
前記先端部が分岐した用毛がフェザード用毛であり、
前記先端部が分岐していない用毛がテーパー毛又はストレート毛であり、
前記第一の毛束の太さが1〜3mmであり、
前記第二の毛束の太さが1〜3mmであり、
前記前方第一毛束群の植毛密度が500〜5000本/cmであり、
前記後方第一毛束群の植毛密度が500〜5000本/cmであり、
前記前方第二の毛束群の植毛密度が200〜1000本/cmであり、
前記後方第二の毛束群の植毛密度が200〜1000本/cmであり、
前記第一毛束群の植毛密度を前記前方第二の毛束群の植毛密度で除した植毛密度比が1.0〜5.0であり、
前記後方第一毛束群の植毛密度を前記後方第二毛束群の植毛密度で除した植毛密度比が1.0〜5.0であり、
前記第一の毛束において前記ヘッド部の長さ方向に隣り合う前記第一の毛束の中心の間の長さが2.0mm〜4.0mmであり、
前記第一の毛束において前記ヘッド部の幅方向に隣り合う前記第一の毛束の中心の間の長さが1.5mm〜4.0mmであり、
前記第二の毛束において前記ヘッド部の長さ方向に隣り合う第二の毛束の中心の間の長さが1.5mm〜4.0mmであり、
前記第二の毛束において前記ヘッド部の幅方向に隣り合う第二の毛束の中心の間の長さが1.5mm〜4.0mmであり、
前記第二の毛束は、前記第一の毛束よりも長く、
前記第二の毛束の長さと前記第一の毛束の長さの差が0.5〜2mmであることが好ましい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用材料)
分岐毛:フェザード用毛。Tynex 0900HA(デュポン社製)の先端1〜5mmをカッターで裁断したもの。分岐部の数=5〜15本。胴部の横断面は円形。
非分岐毛a:テーパー毛、PBT製。横断面は円形。
非分岐毛b:ストレート毛、ポリアミド製。横断面は円形。
(評価方法)
<製剤保持性>
歯ブラシの植毛部に歯磨剤1gを乗せた。歯磨剤を乗せた植毛部で、プラスチック板を90秒間擦掃した(荷重:200g、スピード:160ストローク/分)。その後、歯磨剤1gを乗せる前の歯ブラシの質量を風袋引きし、擦掃後の歯ブラシの質量を測定して、植毛部に残存している歯磨剤の質量(残存量)を求め、下記(i)式により残存率を求めた。求めた残存率を下記評価基準に分類して製剤保持性を評価した。
残存率(質量%)=残存量(g)÷1g×100 ・・・(i)
≪評価基準≫
A:残存率が35%以上。
B:残存率が30質量%以上35質量%未満。
C:残存率が20質量%以上30質量%未満。
D:残存率が15質量%以上20質量%未満。
E:残存率が15質量%未満。
<清掃効果>
10名の被験者が、各例の歯ブラシを使用して口腔内を清掃した。その際の清掃実感を判断基準に従って採点した。10人の点数の平均値を下記評価基準に分類して清掃効果を評価した。
≪判断基準≫
5点:清掃効果を非常に感じる。
4点:清掃効果を感じる。
3点:清掃効果をやや感じる。
2点:清掃効果をあまり感じない。
1点:清掃効果を感じない。
≪評価基準≫
A:平均点が3.5点以上。
B:平均点が3点以上3.5点未満。
C:平均点が2点以上3点未満。
D:平均点が1.5点以上2点未満。
E:平均点が1.5点未満。
<総合評価>
下記評価基準に従い、総合評価をした。
≪評価基準≫
A:製剤保持性及び清掃効果の評価がいずれも「A」である。
B:製剤保持性及び清掃効果の評価がいずれも「B」又は「A」であり、1つ以上が「B」である。
C:製剤保持性及び清掃効果の評価がいずれも「C」〜「A」であり、1つ以上が「C」である。
D:製剤保持性及び清掃効果の評価がいずれも「D」〜「A」であり、1つ以上が「D」である。
E:製剤保持性及び清掃効果の評価に「E」がある。
(実施例1、2、6)
表1〜2の仕様に従い、ポリプロピレン製のハンドル体に毛束を植設して、各例の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、図1の歯ブラシ1と同様である。本例においては、第三の毛束として第二の毛束と同じ毛束を用いたため、表の「毛束の配置」を示す図中、第三の毛束を第二の毛束と同じ塗りつぶしなしの丸「○」で表した。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
表中、第一の毛束のピッチは第一の毛束同士の距離(すなわち、第一の毛束の中心の間の距離)を表し、第二の毛束のピッチは第二の毛束同士の距離(すなわち、第二の毛束の中心の間の距離)を表す(以降において同じ)。
(実施例3)
表1の仕様に従い、図4A及び図4Bの歯ブラシ100と同様の歯ブラシを得た。本例においては、第三の毛束として第二の毛束と同じ毛束を用いた。このため、表の「毛束の配置」を示す図において、第三の毛束を第二の毛束と同じ塗りつぶしなしの丸「○」で表した。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(実施例4〜5)
表1〜2の仕様に従い、「毛束の配置」の図と同様の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、ヘッド部先端に最も近い第三の毛束(2列×1行)が植設されていない以外は、図1の歯ブラシ1と同様である。本例において、第三の毛束として第二の毛束と同じ毛束を用いた。このため、表の「毛束の配置」を示す図には、第三の毛束を第二の毛束と同じ塗りつぶしなしの丸「○」で表した。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(実施例7)
表2の仕様に従い、「毛束の配置」の図と同様の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、ヘッド部先端から順に、第一の毛束が1列×1行、2列×7行で植設されて第一の毛束群が形成され、21個の第二の毛束が第一の毛束群を囲んで植設されている。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(比較例1)
第一の毛束をテーパー毛で構成し、第二〜第三の毛束を分岐毛で構成した以外は、実施例4と同様にして歯ブラシを得た。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(比較例2)
表3の仕様に従い、「毛束の配置」の図と同様の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、分岐毛で構成された第一の毛束が植毛面の中央に1列×8行で植設され、その両側にテーパー毛で構成された第二の毛束が植設されている。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(比較例3)
表3の仕様に従い、「毛束の配置」の図と同様の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、分岐毛で構成された第一の毛束とテーパー毛で構成された第二の毛束とを用い、ヘッド部先端から順に、第二の毛束を3列×1行、4列×1行、第一の毛束を4列×1行、第二の毛束を4列×1行、第一の毛束を4列×1行、第二の毛束を4列×1行、第一の毛束を4列×1行、第二の毛束を4列×1行、3列×1行で植設されている。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(比較例4)
表3の仕様に従い、「毛束の配置」の図と同様の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、全ての毛束がテーパー毛を備える毛束である以外は、実施例2の歯ブラシと同様の仕様である。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
(比較例5)
表3の仕様に従い、「毛束の配置」の図と同様の歯ブラシを得た。本例の歯ブラシは、全ての毛束が分岐毛を備える毛束である以外は、実施例2の歯ブラシと同様の仕様である。
得られた歯ブラシについて、製剤保持性及び清掃効果を評価し、その結果を表中に示す。製剤保持性及び清掃効果の結果を基に総合評価をし、その結果を表中に示す。
Figure 0006621497
Figure 0006621497
Figure 0006621497
表1〜3に示すように、本発明を適用した実施例1〜7はいずれも総合評価が「C」〜「A」であった。即ち、実施例1〜7は、製剤保持性及び清掃効果に優れるものであった。
第一の毛束をテーパー毛とした比較例1、第一の毛束が第二の毛束で囲まれていない比較例2〜3、第一の毛束及び第二の毛束をテーパー毛で構成した比較例4は、いずれも製剤保持性が「E」又は「D」であった。
第一の毛束及び第二の毛束を分岐毛で構成した比較例5は、清掃効果が「D」であった。
本発明によれば、歯間部や歯頸部に十分量の口腔用製剤を塗布しつつ、口腔内を良好に清掃できる歯ブラシを提供することが可能である。
1、100歯ブラシ 2ヘッド部 20植毛面 30、130、132第一の毛束群 32第一の毛束 40、140、142第二の毛束群 42第二の毛束

Claims (1)

  1. ヘッド部の植毛面に2以上の用毛を束ねてなる毛束が2以上植設された歯ブラシにおいて、
    先端部が分岐した用毛を有する第一の毛束が植設された第一の毛束群と、前記第一の毛束群の周囲を囲み、先端部が分岐していない用毛を備える第二の毛束が植設された第二の毛束群とを備え、
    前記第二の毛束の長さは、前記第一の毛束の長さと同じか又は前記第一の毛束の長さよりも長く、
    前記第一の毛束群において、用毛の先端部の数を前記第一の毛束群の植毛面積で除した先端部密度が1000〜16000本/cm である歯ブラシ。
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