JP2003079432A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JP2003079432A
JP2003079432A JP2001279798A JP2001279798A JP2003079432A JP 2003079432 A JP2003079432 A JP 2003079432A JP 2001279798 A JP2001279798 A JP 2001279798A JP 2001279798 A JP2001279798 A JP 2001279798A JP 2003079432 A JP2003079432 A JP 2003079432A
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toothbrush
tufts
bristles
flocked
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JP2001279798A
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Mitsuyuki Kubo
充幸 久保
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯と歯茎の間の境目への毛先の入り込みやす
さを保持しつつ、ブリッスルの毛先部分の刷掃方向への
撓みを抑制して、十分な刷掃実感が得られると共に、歯
と歯茎の間の境目の刷掃効率を向上させた歯ブラシを提
供する。 【解決手段】 複数本のブリッスル11a,11bから
なるタフト12a,12bが植毛台14に複数植毛され
た歯ブラシ10において、植毛台14の側縁部に沿って
植毛される外側タフト12aは、断面が扁平なへら状の
毛先13を備えるブリッスル11aを束ねて構成されて
おり、且つ扁平な断面の長軸方向Lを歯ブラシ10の長
手方向Xに沿わせて植毛台14に植毛されている。ま
た、外側タフト12aの内側に植毛される内側タフト1
2bが、へら状の毛先13を備えるブリッスル11aか
らなる外側タフト12aよりも低い毛丈で植毛されてい

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本のブリッス
ルからなるタフトが植毛台に複数植毛された歯ブラシに
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】歯ブラ
シは、複数のブリッスルを束ねて構成されるタフトを、
植毛台に設けられた複数の植毛穴に平線を打ち込んだり
熱で融着させる方法等によって植毛固定することにより
形成するものである。また、歯ブラシは、歯と歯茎の境
目のいわゆる歯周ポケットに対する歯垢除去効果や、歯
間部への到達感、刷掃時の柔らかい感触等、種々の機能
を効果的に発揮できるように、ブリッスルやタフトの形
状、大きさ等に様々な工夫がなされている。
【0003】歯と歯茎の間の境目へのブリッスルの入り
込みやすさを改善して刷掃効率を高めるようにした歯ブ
ラシが、例えば特開平7−143915号公報に記載さ
れている。特開平7−143915号公報に記載の歯ブ
ラシは、植毛台の側縁部に沿って植毛された外側のタフ
トのブリッスルを長くすると共に、毛先部分を全体的に
先細りとなった錐形のテーパー状に形成したものであ
り、この歯ブラシによれば、一般的な歯の磨き方である
バス法やスクラブ法において歯と歯茎の間の境目の刷掃
に寄与する外側のタフトが、毛先がテーパー状となった
長いブリッスルによって構成されていることにより、こ
れらの境目に入り込みやすくなる一方で、ブリッスルの
コシが弱いため撓みやすく、刷掃実感に乏しくなると共
に、十分な刷掃効率を得ることができなかった。
【0004】これに対し、例えば特開2000−354
520には、歯と歯茎の間の境目への毛先の侵入性を保
持しつつ刷掃実感を高めた歯ブラシとして、テーパー状
の毛先を有するブリッスルの根元部における断面形状を
長方形、菱形、楕円等の長軸と短軸とを有する横長の形
状とし、かつブリッスルの根元部の長軸方向が歯ブラシ
の長手方向と平行となるようにタフトを植毛した歯ブラ
シが記載されているが、特開2000−354520に
記載の歯ブラシによれば、タフトを構成するブリッスル
の全てを、根元部の長軸方向を平行にして例えば円形の
植毛穴に植毛することは実際上困難である。また毛先は
錐形のテーパー状であるため、当該毛先部分のバス法や
スクラブ法における刷掃方向への撓みが顕著になって、
刷掃効率を十分に高めることができなかった。
【0005】本発明は、歯と歯茎の間の境目への毛先の
入り込みやすさを保持しつつ、ブリッスルの毛先部分の
刷掃方向への撓みを抑制して、十分な刷掃実感が得られ
ると共に、歯と歯茎の間の境目の刷掃効率を向上させた
歯ブラシを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数本のブリ
ッスルからなるタフトが植毛台に複数植毛された歯ブラ
シにおいて、前記植毛台の側縁部に沿って植毛される外
側のタフトの少なくとも一部は、断面が扁平なへら状の
毛先を備えるブリッスルを束ねて構成されており、且つ
扁平な断面の長軸方向を歯ブラシの長手方向に沿わせて
前記植毛台に植毛されている歯ブラシを提供することに
よって、上記目的を達成したものである。
【0007】上記記載における扁平な断面は、長方形、
長円、楕円、菱形等の長軸と短軸とを有する横長の形状
の断面であって、且つ長軸方向の長さが短軸方向の長さ
よりも相当程度長くなった細長い形状の断面である。断
面が扁平なへら状の毛先を備えるブリッスルは、その毛
先部分において、先端側に向かって徐々に細長い断面形
状となるようにその断面が滑らかに変化するように加工
されたものであっても良く、例えば柱形状のブリッスル
の先端部分の両側を垂直に切り取って、毛先部分が同じ
ような形状の扁平な断面となるように加工されたもので
あっても良い。また、上記扁平な断面の長軸方向は、扁
平な断面の長手方向を意味する。
【0008】本発明の歯ブラシよれば、植毛台の側縁部
に沿って植毛された外側のタフトの少なくとも一部は、
断面が扁平なへら状の毛先を備えるブリッスルを束ねて
構成されており、且つ扁平な断面の長軸方向を歯ブラシ
の長手方向に沿わせて植毛台に植毛されているので、例
えばバス法やスクラブ法によって歯を磨く際に、歯と歯
茎の間の境目部分に当たりやすい外側のタフトのうちの
へら状の毛先を有するブリッスルからなるタフトは、ブ
リッスルの毛先部分の細くなった側の面が歯ブラシの刷
掃方向に面することになり、このような幅が小さく細く
なった毛先によって、歯と歯茎の間の境目の深い部分ま
で各ブリッスルが入り込みやすくなる。またブリッスル
の毛先の長軸方向が歯ブラシによる刷掃方向に沿うこと
になり、これによって当該ブリッスルの毛先は、相当の
幅を刷掃方向に備えることによって撓みすぎることがな
く、しっかりとした刷掃実感を得ることができると共
に、歯と歯茎の間の境目の歯垢を掻き取る効果を向上さ
せることが可能になる。
【0009】また、本発明の歯ブラシよれば、断面が扁
平なへら状の部分は、ブリッスルの毛先部分にのみ設け
れられ、植毛穴に植毛される根元部分は、円形や多角形
等の方向性のない安定した断面形状を備えているので、
ブリッスルを束ねたタフトを植毛穴にスムースに植毛す
ることができると共に、断面が扁平なへら状の毛先は、
柱状のブリッスルを植毛した後、例えば毛先部分を機械
的に研磨する方法によって、長軸方向を歯ブラシの長手
方向に沿わせて容易に形成することができる。
【0010】そして、本発明の歯ブラシは、前記外側の
タフトの内側に植毛されるタフトを、前記へら状の毛先
を備えるブリッスルからなるタフトよりも低い毛丈で植
毛すれば、植毛台の外側部分に植毛されたタフトの毛先
がこれの内側部分のタフトよりも突出していることにな
り、内側部分のタフトによる干渉を避けて、ブリッスル
のへら状の毛先を歯と歯茎の間の境目へさらにスムース
に入り込ませることが可能になる。
【0011】また、前記へら状の毛先を備えるブリッス
ルからなるタフトが植毛される植毛穴を、長軸方向を歯
ブラシの長手方向に沿わせて形成した長軸と短軸とを有
する、長方形、長円、楕円、菱形等の横長の平面形状と
すれば、歯ブラシの長手方向に重なり合うブリッスルの
本数が密になって互いに支え合うことにより、ブリッス
ルのコシが強くなり、撓みすぎるのを回避して、刷掃実
感と歯垢を掻き取る効果をさらに向上させることが可能
になる。
【0012】さらに、前記へら状の毛先を有するブリッ
スルの根元部における平断面形状を、4角形以上の多角
形とすれば、植毛穴においてブリッスルの側面を互いに
密着させて、隙間が少ない状態で高い植毛密度で植毛す
ることができ、これによって刷掃実感と刷掃効率をさら
に向上させることが可能になる。
【0013】さらにまた、前記外側のタフトの内側に植
毛されるタフトのブリッスルの先端を球状に加工すれ
ば、平面刷掃時に球状部の掻き取り効果により、歯面平
滑面の歯垢除去性能がアップするとともに、歯肉に対す
るマッサージ効果も得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい第1実施形態に
係る歯ブラシ10は、図1に示すように、把持部(図示
せず)と植毛台14とこれらを連結する首部15とから
なる歯ブラシ本体の植毛台14に、ブリッスル11a,
11bを複数本束ねて構成されるタフト(ブリッスル
束)12a,12bを複数植毛してなるものである。
【0015】そして、本第1実施形態の歯ブラシ10
は、図2にも示すように、植毛台14の側縁部に沿って
植毛された外側タフト12aは、断面が扁平なへら状に
加工された毛先13を備えるブリッスル11aを束ねて
構成されており、且つ扁平な断面の長軸方向Lを歯ブラ
シ10の長手方向Xに沿わせて植毛台14に植毛されて
いる。
【0016】また、本第1実施形態によれば、図3にも
示すように、外側タフト12aの内側に植毛される内側
タフト12bが、へら状に加工された毛先13を備える
ブリッスル11aからなる外側タフト12aよりも低い
毛丈で植毛されている。
【0017】歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、
ABS樹脂等の合成樹脂からなり、植毛台14の表面に
は、側縁部に沿って各6箇所、合計12箇所に外側植毛
穴16aが、外側植毛穴16aの内側に10箇所の内側
植毛穴16bが、各々形成されている。各植毛穴16
a,16bは、直径が1.0〜2.4mm程度の円形形
状を有し、隣接する植毛穴16a,16b間の間隔が
0.5〜1.6mm程度となるように縦横に分散して植
毛台14に形成されている。そして、外側植毛穴16a
には外側タフト12aが、内側植毛穴16bには内側タ
フト12bが、例えば平線を打ち込む平線植毛法によっ
て各々植毛されている。
【0018】外側タフト12aを構成するブリッスル1
1aは、ナイロン等の合成樹脂からなるフィラメント材
であって、根元部における断面形状が例えば直径が0.
1〜0.3mm程度の大きさの円形となっていて、これ
を例えば数本〜数十本束ねることによって外側タフト1
2aが形成される。またブリッスル11aは、図2及び
図4に示すように、毛先部分において、先端に向かって
徐々に細長い断面形状となるようにその断面を滑らかに
変化させることにより、その毛先13が、断面が扁平な
長円形状となったへら状に加工されている。そして、ブ
リッスル11aは、その長軸方向Lを歯ブラシ10の長
手方向Xに沿わせて10.0〜13.0mm程度の毛丈
で植毛台14に植毛されている。
【0019】ここで、断面が扁平なへら状となるように
外側タフト12aのブリッスル11aの毛先13を加工
する方法としては、例えば特開平10−14663号公
報に記載されているような回転するワイヤーブラシを用
いた機械的加工方法を採用することができる。すなわ
ち、内側タフト12bよりも高い毛丈で植毛された外側
タフト12aの毛先部分を、回転するワイヤーブラシに
対して前後に揺動させつつ接触させることにより、容易
にへら状の毛先13をブリッスル11aに形成すること
ができる。外側タフト12aのみを先行させて植毛台に
植毛してブリッスル11aの毛先部分を加工処理した後
に、内側タフト12bを植毛台14に植毛しても良い。
【0020】内側タフト12bを構成するブリッスル1
1bは、図2に示すように、ナイロン等の合成樹脂から
なるフィラメント材であって、断面形状が例えば直径が
0.1〜0.3mmの大きさの円柱形状となっていて、
これを例えば数本〜数十本束ねることによって内側タフ
ト12bが形成される。またブリッスル11bは、一般
的なラウウンド状の毛先を備えており、8.0〜11.
0mm程度の毛丈で植毛台14に植毛されている。
【0021】そして、本第1実施形態の歯ブラシ10に
よれば、歯と歯茎の間の境目への毛先13の入り込みや
すさを保持しつつ、ブリッスル11aの毛先部分の刷掃
方向への撓みを抑制して、十分な刷掃実感が得られると
共に、歯と歯茎の間の境目の刷掃効率を向上させること
が可能になる。すなわち、本第1実施形態の歯ブラシ1
0によれば、外側タフト12aは、断面が扁平なへら状
の毛先13を備えるブリッスル11aを束ねて構成され
ており、且つ扁平な断面の長軸方向Lを歯ブラシ10の
長手方向Xに沿わせて植毛台14に植毛されているの
で、例えばバス法やスクラブ法によって、刷掃方向を歯
ブラシ10の長手方向Xと一致させて図5に示すように
歯17を磨く際に、歯17と歯茎18の間の境目部分1
9に当たりやすい外側タフト12aは、ブリッスル11
aの毛先部分の細くなった側の面(図4(a)参照)が
歯ブラシの刷掃方向X(図5における紙面の表裏方向)
に面することになり、このような幅が小さく細くなった
毛先13によって、歯17と歯茎18の間の境目(歯周
ポケット)の深い部分のまで各ブリッスル11aが入り
込みやすくなる。またブリッスル11aの毛先13の長
軸方向Lが歯ブラシ10による刷掃方向Xに沿うことに
なり、これによって当該ブリッスル11aの毛先13
は、相当の幅B(図2,図4(b)参照)を刷掃方向X
に備えることによって撓みすぎることがなく、しっかり
とした刷掃実感を得ることができると共に、歯17と歯
茎18の間の境目の歯垢を掻き取る効果を向上させるこ
とが可能になる。
【0022】また、本第2実施形態によれば、内側タフ
ト12bは、外側タフト12aよりも低い毛丈で植毛さ
れているので、外側タフト12aの毛先13が内側タフ
ト12bよりも突出していることになり、内側タフト1
2bによる干渉を避けて、ブリッスル11aのへら状の
毛先13を歯17と歯茎18の間の境目へさらにスムー
スに入り込ませることが可能になる。
【0023】図6は、本発明の第2実施形態に係る歯ブ
ラシ20を示すものである。本第2実施形態によれば、
へら状の毛先13を備えるブリッスル11aからなる外
側タフト12aが植毛される外側植毛穴26aは、長軸
方向Sを歯ブラシ20の長手方向Xに沿わせて形成され
た長軸と短軸とを有する横長の平面形状として、例えば
楕円形状を備えている。外側植毛穴26aが楕円形状と
なっていることにより、歯ブラシ20の長手方向(刷掃
方向)Xに重なり合うブリッスル11aの本数が密にな
って互いに支え合うことにより、ブリッスル11aのコ
シが強くなり、撓みすぎるのを回避して、刷掃実感と歯
垢を掻き取る効果をさらに向上させることが可能にな
る。
【0024】図7(a),(b)は、本発明の第3実施
形態に係る歯ブラシを示すものである。本第3実施形態
によれば、へら状の毛先13を有するブリッスル11
a’の根元部における平断面形状が、4角形以上の多角
形として、正6角形となっている。ブリッスル11a’
の根元部が正6角形の平断面形状となっていることによ
り、外側植毛穴16a,36aにおいてブリッスル11
a’の側面を互いに密着させて、隙間が少ない状態で高
い植毛密度で植毛することができ、これによって刷掃実
感と刷掃効率をさらに向上させることが可能になる。
【0025】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れることなく種々の変更が可能である。例えば、植毛台
の側縁部に沿って植毛される外側のタフトの全てを、断
面が扁平なへら状の毛先を備えるブリッスルを束ねて構
成する必要は必ずしもなく、外側のタフトの少なくとも
一部がこのようなタフトであればよい。また、内側のタ
フトを含めて、植毛台に植毛されるタフトの全てを断面
が扁平なへら状の毛先を備えるブリッスルを束ねて構成
しても良い。さらに、外側のタフトと内側のタフトを、
毛丈を揃えて植毛することもできる。さらにまた、内側
のタフトの先端を球状に加工することもでき、これによ
って、平面刷掃時に球状部の掻き取り効果により、歯面
平滑面の歯垢除去性能がアップするとともに、歯肉に対
するマッサージ効果も得られる。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明の歯
ブラシをさらに詳細に説明する。
【0027】〔実施例1及び2〕図8に示す歯ブラシの
仕様において、外側のタフト31a及び内側のタフト3
1bの全てのタフトを、上記第1実施形態の歯ブラシ1
0の外側タフト11aと同様にへら状に加工された毛先
13を備えるブリッスル11aを束ねて形成し、実施例
1の歯ブラシとした。また、外側のタフト31aをへら
状に加工された毛先13を備えるブリッスル11aを束
ねて形成し、内側のタフト31bを円柱状のブリッスル
11bを束ねて形成した、上記第1実施形態の歯ブラシ
10と同様の構成を有する歯ブラシを実施例2の歯ブラ
シとした。実施例1及び実施例2の歯ブラシについて、
後述の評価方法によって、歯周ポケットの歯垢除去の評
価、及び歯と歯茎の境目を磨ける感じの評価を行った。
なお、ブリッスルとしてナイロン6−12からなる20
3μm(8mil )のブリッスルを使用し、40本束ねて
外側のタフト31a及び内側のタフト31bを形成し
て、直径1.6mmの植毛穴に各々植毛した。また、実
施例1の歯ブラシについては、外側のタフト31aの毛
丈を11.5mm、内側のタフト31bの毛丈を11.
5mmとし、実施例2の歯ブラシについては、外側のタ
フト31aの毛丈を11.5mm、内側のタフト31b
の毛丈を9.5mmとした。評価結果を表1に示す。
【0028】〔比較例1〜3〕外側のタフト31a及び
内側のタフト31bの全てのタフトを、円柱状のブリッ
スルを束ねて形成し、比較例1の歯ブラシとした。ま
た、外側のタフト31a及び内側のタフト31bの全て
のタフトを、毛先部分が全体的に先細りとなった錐形の
テーパー状となっているブリッスルを束ねて形成し、比
較例2の歯ブラシとした。さらに、外側のタフト31a
を毛先部分が全体的に先細りとなった錐形のテーパー状
となっているブリッスルを束ねて形成すると共に、内側
のタフト31bを円柱状のブリッスルを束ねて形成し
て、比較例3の歯ブラシとした。比較例1、比較例2、
及び比較例3の歯ブラシについて、後述の評価方法によ
って、歯周ポケットの歯垢除去の評価、及び歯と歯茎の
境目を磨ける感じの評価を行った。なお、ブリッスルと
してナイロン6−12からなる203μm(8mil )の
ブリッスルを使用し、40本束ねて外側のタフト31a
及び内側のタフト31bを形成して、直径1.6mmの
植毛穴に各々植毛した。また、比較例1の歯ブラシにつ
いては、外側のタフト31aの毛丈を11.5mm、内
側のタフト31bの毛丈を11.5mmとし、比較例2
の歯ブラシについては、外側のタフト31aの毛丈を1
1.5mm、内側のタフト31bの毛丈を11.5mm
とし、比較例3の歯ブラシについては、外側のタフト3
1aの毛丈を11.5mm、内側のタフト31bの毛丈
を9.5mmとした。なお、円柱状のブリッスルの先端
は、一般的なラウンド形状とした。を評価結果を表1に
示す。
【0029】
【表1】
【0030】〔歯周ポケットの歯垢除去の評価〕図9に
示すように、厚さ1mmのアクリル板50に縦5mm×
横10mmの切り込み51を、間隔を2mmとして2箇
所に形成し、その両面に厚さ0.2mmの透明アクリル
板52と厚さ0.5mmのシリコーンシート53を貼り
付けて歯周ポケットモデル54とした。切り込み51内
に、シリンジを用いて赤く着色したワセリンを等量注入
した。実施例1,2及び比較例1〜3の歯ブラシを、4
5°の角度で側部が歯周ポケットモデル54の開口部に
当たるように調整し、300g加重、ストローク30m
mで、各々5往復刷掃した。
【0031】歯周ポケットへの到達度を、刷掃時の様子
を透明アクリル板側より撮影して計測した。また、歯周
ポケットモデル54内に残ったワセリン量を透明アクリ
ル板側より撮影、画像測定し、初期量に比べてどのくら
い歯ブラシにより掻き取られたかを測定し、以下の計算
式によって、歯垢除去率を算定した。 歯垢除去率(%)=(1−残存量/初期量)×100
【0032】〔歯と歯茎の境目を磨ける感じの評価〕2
0代、30代の女性10名に、実施例1,2及び比較例
1〜3の歯ブラシを各々使用してもらい、歯と歯茎の境
目が磨ける感じを、良く感じるを4点、感じるを3点、
あまり感じないを2点、感じないを1点として、4段階
で評価してもらい、平均点を集計した。
【0033】表1に示す評価結果から、本発明に係る実
施例1及び実施例2の歯ブラシによれば、歯と歯茎の間
の境目の刷掃実感及び刷掃効率のいずれについても良好
な結果が得られることが判明した。
【0034】
【発明の効果】本発明の歯ブラシによれば、歯と歯茎の
間の境目への毛先の入り込みやすさを保持しつつ、ブリ
ッスルの毛先部分の刷掃方向への撓みを抑制して、十分
な刷掃実感が得られると共に、歯と歯茎の間の境目の刷
掃効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部を
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部を
示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部を
示す略示横断面図である。
【図4】(a)は、本発明の第1実施形態に係る歯ブラ
シを構成するブリッスルを、扁平な毛先の断面の長軸方
向から視た側面図、(b)は短軸方向から視た側面図で
ある。
【図5】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシにより歯
と歯茎の間の境目部分を磨く状況の説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る歯ブラシの要部を
示す平面図である。
【図7】(a)及び(b)本発明の第3実施形態に係る
歯ブラシのブリッスルの形状を説明する斜視図である。
【図8】実施例1,2及び比較例1〜3の歯ブラシの仕
様を説明する平面図である。
【図9】歯周ポケットの歯垢除去の評価試験における歯
周ポケットモデルを説明する略示斜視図である。
【符号の説明】 10,20 歯ブラシ 11a,11b,11a’,11b’ ブリッスル 12a 外側タフト 12b 内側タフト 13 毛先 14 植毛台 15 首部 16a,26a 外側植毛穴 16b 内側植毛穴 17 歯 18 歯茎 19 歯と歯茎の境目部分 L 断面が扁平なへら状の毛先の長軸方向 S 横長の平面形状の植毛穴の長軸方向 X 歯ブラシの長手方向(刷掃方向)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のブリッスルからなるタフトが植
    毛台に複数植毛された歯ブラシにおいて、 前記植毛台の側縁部に沿って植毛される外側のタフトの
    少なくとも一部は、断面が扁平なへら状の毛先を備える
    ブリッスルを束ねて構成されており、且つ扁平な断面の
    長軸方向を歯ブラシの長手方向に沿わせて前記植毛台に
    植毛されている歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記外側のタフトの内側に植毛されるタ
    フトが、前記へら状の毛先を備えるブリッスルからなる
    タフトよりも低い毛丈で植毛されている請求項1記載の
    歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記へら状の毛先を備えるブリッスルか
    らなるタフトが植毛される植毛穴は、長軸方向を歯ブラ
    シの長手方向に沿わせて形成された長軸と短軸とを有す
    る横長の平面形状を備えている請求項1又は2に記載の
    歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 前記へら状の毛先を有するブリッスルの
    根元部における平断面形状が、4角形以上の多角形であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の歯ブラシ。
  5. 【請求項5】 前記外側のタフトの内側に植毛されるタ
    フトのブリッスルは、その先端が球状に加工されている
    請求項1〜4のいずれかに記載の歯ブラシ。
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