JP2019208973A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ Download PDF

Info

Publication number
JP2019208973A
JP2019208973A JP2018109298A JP2018109298A JP2019208973A JP 2019208973 A JP2019208973 A JP 2019208973A JP 2018109298 A JP2018109298 A JP 2018109298A JP 2018109298 A JP2018109298 A JP 2018109298A JP 2019208973 A JP2019208973 A JP 2019208973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bundle group
bristle
hair bundle
hair
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018109298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7117901B2 (ja
Inventor
鈴木 明
Akira Suzuki
明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2018109298A priority Critical patent/JP7117901B2/ja
Publication of JP2019208973A publication Critical patent/JP2019208973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7117901B2 publication Critical patent/JP7117901B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】奥歯の咬合面側の歯間部を効率良く刷掃できる歯ブラシを提供する。【解決手段】植毛台11の外周部分に沿って植設された外周毛束群17aと、外周毛束群17aの内側領域18の中間部分を幅方向Yに横断して植設された横断毛束群17bと、横断毛束群17bよりも先端側の内側領域18に植設された先端側内側毛束群17cと、横断毛束群17bよりも後端側の内側領域18に植設された後端側内側毛束群17dとを含んで構成される。先端側内側毛束群17c及び後端側内側毛束群17dの毛束15c,15dは、テーパーブリッスル16c,16dを束ねて形成されていると共に、外周毛束群17a及び横断毛束群17bの毛束15a,15bよりも、先端が高く突出している。外周毛束群17a及び横断毛束群17bの毛束15a,15bは、球状ブリッスルを束ねて形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、歯ブラシに関し、特に、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシに関する。
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフト(毛束)を、例えば植毛台の植毛面に形成された複数の植毛穴に、平線を打ち込む方法や熱で融着させる方法等によって植設固定することにより形成される。また、歯ブラシは、前歯、奥歯等の歯の種類や、歯間部、歯面部、歯頸部、歯裏部等の歯の部位に応じた適切な刷掃を効率良く行って、歯垢等を効果的に除去できるように、また刷掃時に良好な感触が得られるように、毛束の配置やブリッスルの毛先の形状等に様々な工夫がなされている。
また特に、奥歯は、噛み合う面となる咬合面を備えており、咬合面は溝となっていて汚れが溜まり易い部位であることから、奥歯については、側面のみならず、咬合面についても、効率良く刷掃できるようにすることが望まれており、このような咬合面に対して効率良く刷掃できるようにした歯ブラシも開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−97191号公報
特許文献1の歯ブラシによれば、植毛台の長手方向先端側に位置する先端側毛束群を構成する毛束の毛先の先端位置を、植毛台の長手方向後端側に位置する後端側毛束群を構成する外側毛束列の毛先の先端位置よりも、低くすることで、歯間部や歯頸の刷掃効果を高めることに加えて、先端側毛束群の毛束によって、奥歯に対する効率的な刷掃を行うことができるようになっている。
一方、奥歯については、隣接する奥歯の間の歯間部は、奥歯の側面側から咬合面側に亘って連続して形成されているが、従来の歯ブラシでは、側面側の歯間部については配慮されているものの、咬合面側の歯間部を効率良く刷掃できるようにすることについては、特に配慮されていなことから、奥歯の側面や咬合面を刷掃することに加えて、奥歯の咬合面側の歯間部を効率良く刷掃できるようにする歯ブラシの開発が望まれている。
本発明は、奥歯の側面や咬合面を刷掃することに加えて、奥歯の咬合面側の歯間部を効率良く刷掃することのできる歯ブラシに関する。
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台の外周部分に沿って、列状に植設された複数の毛束による外周毛束群と、該外周毛束群によって囲まれる内側領域の中間部分を前記植毛台の幅方向に横断して、列状に植設された複数の毛束による横断毛束群と、該横断毛束群よりも前記植毛台の長手方向先端側の前記内側領域に植設された、複数の毛束による先端側内側毛束群と、該横断毛束群よりも前記植毛台の長手方向後端側の前記内側領域に植設された、複数の毛束による後端側内側毛束群とを含んでおり、前記先端側内側毛束群及び前記後端側内側毛束群を構成する毛束は、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねて形成されていると共に、前記外周毛束群及び前記横断毛束群を構成する毛束よりも、先端が高く突出するように植設されており、前記外周毛束群及び前記横断毛束群を構成する毛束は、テーパー形状部分を備えていないブリッスルを束ねて形成されている歯ブラシである。
本発明の歯ブラシによれば、奥歯の側面や咬合面を刷掃することに加えて、奥歯の咬合面側の歯間部を効率良く刷掃することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する略示平面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する略示側面図である。 図1のA−Aに沿った略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシを用いて、奥歯を刷掃している状態の斜視図である。 他の実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する略示側面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシ10は、図1〜図3に示すように、把持部(図示せず)と植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体13の植毛台11に形成された複数の植毛穴14a,14b,14c,14d(図1参照)に、複数本のブリッスル16a,16b,16c,16dを束ねてなる毛束(タフト)15a,15b,15c,15d(図1(a)参照)を、各々植設(植毛)することによって構成される。本実施形態の歯ブラシ10は、特に奥歯を刷掃する際に、毛束15a,15b,15c,15dを構成するブリッスル16a,16b,16c,16dを、奥歯の歯間部に、奥歯の咬合面側から入り込み易くすることで、奥歯の側面や咬合面を刷掃することに加えて、奥歯の咬合面側の歯間部を効率良く刷掃できるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の歯ブラシ10は、複数本のブリッスル16a,16b,16c,16dを束ねてなる毛束15a,15b,15c,15dが、植毛台11に形成された複数の植毛穴14a,14b,14c,14dに各々植設されている歯ブラシであって、植毛台11の外周部分に沿って、列状に植設された複数の毛束15aによる外周毛束群17aと、外周毛束群17aによって囲まれる内側領域18の中間部分を植毛台11の幅方向Yに横断して、列状に植設された複数の毛束15bによる横断毛束群17bと、横断毛束群17bよりも植毛台11の長手方向X先端側の内側領域18(先端側内側領域18a)に植設された、複数の毛束15cによる先端側内側毛束群17cと、横断毛束群17bよりも植毛台11の長手方向X後端側の内側領域18(後端側内側領域18b)に植設された、複数の毛束15dによる後端側内側毛束群17dとを含んで構成されている。先端側内側毛束群17c及び後端側内側毛束群17dを構成する毛束15c,15dは、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスル16c,16dを束ねて形成された、テーパー毛束となっていると共に、外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bよりも、先端が高く突出するように植設されている。外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bは、テーパー形状部分を備えていないブリッスルとして、好ましくは先端に球状部を備える球状ブリッスルを束ねて形成された、球状毛束となっている。
また、本実施形態では、好ましくは植毛台11の長手方向Xの中間部分に幅方向Yに横断して、先端側植毛台(先端側上段植毛台)19aを後端側植毛台(後端側下段植毛台)19bよりも高く配置させる段差部19が設けられており(図2参照)、先端側上段植毛台19aに先端側内側毛束群17cが植設されていると共に、後端側下段植毛台19bに後端側内側毛束群17dが植設されている。
本実施形態では、歯ブラシ本体13は、一般的に使用されている合成樹脂を、特に制限無く用いて形成することができる。例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、セルロースプロピオネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートから選ばれる一種又は二種以上の樹脂を用いることが好ましい。歯ブラシ本体13の先端部分を構成する植毛台11は、好ましくは平坦なトラック円形状の植毛面11aを備えており、植毛面11aに開口して、毛束15a,15b,15c,15dが植設される複数の植毛穴14a,14b,14c,14dが形成されている。先端側上段植毛台19aを後端側下段植毛台19bよりも高く配置させる段差部19は、例えば0.5mmの高低差の段差部となっている。
本実施形態では、植毛台11のトラック円形状の植毛面11aの外周部分に沿って配置されて、例えばφ1.2mmの大きさの円形の外周部植毛穴14aが、先端側上段植毛台19aに8箇所、後端側下段植毛台19bに8箇所の合計16箇所に配置されて形成されている。すなわち、外周部植毛穴14aは、トラック円形状の植毛面11aの幅方向の中心線を挟んだ両側の側部外周部分に沿って、幅方向の中心線を対称軸として対称に配置されて、先端側植毛台19aの両側に4箇所ずつ、後端側植毛台19bの両側に4箇所ずつ、各々形成されている。
また、本実施形態では、先端側上段植毛台19aとの間の段差部19に近接する部分の後端側下段植毛台19bに、植毛台11の幅方向Yに連設して、例えばφ1.2mmの大きさの円形の横断植毛穴14bが、外周部植毛穴14aによって囲まれる内側領域18の長手方向Xの中間部分を幅方向Yに横断して、5箇所に配置されて形成されている。両側の端部の横断植毛穴14bは、外周部植毛穴14aを兼ねるようにして形成されている。
さらに、本実施形態では、先端側上段植毛台19aに、外周部植毛穴14a及び段差部19に囲まれるようにして、φ1.2mmの大きさの円形の先端側内側植毛穴14cが、外周部植毛穴14aと共に縦横に並べて配置されて、8箇所に形成されている。
さらにまた、本実施形態では、後端側下段植毛台19bに、外周部植毛穴14a及び横断植毛穴14bに囲まれるようにして、φ1.2mmの大きさの円形の後端側内側植毛穴14dが、外周部植毛穴14a及び横断植毛穴14bと共に縦横に並べて配置されて、6箇所に形成されている。
また、本実施形態では、好ましくは外周毛束群17aにおける最も先端側の毛束15aが植設される植毛穴(外周部植毛穴14a)の周縁部と、横断毛束群17bの毛束が植設される植毛穴(横断植毛穴14b)の周縁部との間に、植毛台11の長手方向Xに6〜10mmの間隔s(図1参照)が保持されている。これによって、先端側内側毛束群17cの周囲を囲む、横断植毛穴14bに植設された横断毛束群17bを形成する横断毛束15bと、横断毛束群17bよりも先端側の外周部植毛穴14aに植設された、横断毛束15bよりも先端側の外周毛束群17aを形成する外周毛束15aとによって、個々の奥歯の咬合面の周縁部の形状に沿った形状を形成することになるので、これらの毛束15a,15bによって咬合面を包み込むようにしながら奥歯の刷掃を行うことが可能になって、これらの毛束15a,15bや先端側内側毛束群17cの毛束15cにより奥歯の咬合面をさらに効率良く刷掃することが可能になると共に、奥歯の咬合面側の歯間部に、横断毛束15bを形成するブリッスル16bを、よりスムーズに入り込ませることが可能になる(図4参照)。
本実施形態では、これらの植毛穴14a,14b,14c,14dには、各々の植毛穴14a,14b,14c,14dの横断面積に応じた本数のブリッスル16a,16b,16c,16dを束ねてなる毛束15a,15b,15c,15dが、各々挿入固定されて植設されている。各々の毛束15a,15b,15c,15dを構成するブリッスル16a,16b,16c,16dは、好ましくは合成樹脂からなる。ブリッスル16a,16b,16c,16dを形成する合成樹脂としては、ブリッスルに用いられている公知の各種のものを、特に制限なく用いることができ、例えば、ナイロン(登録商標)、ナイロン6−12等のポリアミド、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリオレフィン等が挙げられる。
各々の植毛穴14a,14b,14c,14dに毛束15a,15b,15c,15dを植設する方法としては、公知の各種の植毛方法を採用することができる。例えば、(1)毛束を平線で2つ折りにして打ち込む方法や、(2)毛束の片端部を加熱して溶融塊を形成した後、その溶融塊を配置した金型内に溶融樹脂を注入して植毛台を射出形成する方法、(3)植毛孔(貫通孔)を有する植毛基部の該植毛孔に毛束を挿入する挿入工程、該植毛孔から突出する毛束の片端部を加熱して溶融塊を形成する熱加工工程、及び該溶融塊を被覆する被覆工程を経て、毛束が植設された状態の植毛台や歯ブラシを得る方法等を用いることができる。
毛束15a,15b,15c,15dの植毛穴14a,14b,14c,14dへの充填率(ブリッスルの横断面積の合計/植毛穴の横断面積)は、60〜90%となっていることが好ましく、65〜90%となっていることがさらに好ましい。
そして、本実施形態では、植毛台11の先端側植毛台19aの植毛面11aに形成された8箇所の外周部植毛穴14aには、例えば無色のナイロンからなる、毛径が0.203mmの太さの24本のブリッスル16aを束ねて形成される外周毛束15aが、例えば先端側植毛台19aの植毛面11aからの毛丈が9.0mmとなるように各々植設されている。
植毛台11の後端側植毛台19bの植毛面11aに形成された8箇所の外周部植毛穴14aには、例えば白色のナイロンからなる、毛径が0.203mmの太さの24本のブリッスル16aを束ねて形成される外周毛束15aが、例えば後端側植毛台19bの植毛面11aからの毛丈が9.5mmとなるように各々植設されている。これによって、後端側植毛台19bに植設された8箇所の外周毛束15aは、先端側植毛台19aに植設された8箇所の外周毛束15aと共に、ブリッスル16aの先端が同様の高さ位置に配置された、外周毛束群17aを形成している。
植毛台11の後端側植毛台19bの植毛面11aに、先端側植毛台19aに近接して形成された5箇所の横断植毛穴14bには、後端側植毛台19bの外周部植毛穴14aに植設された外周毛束15aと同様の、毛径が0.203mmの太さの24本のブリッスル16bを束ねて形成される横断毛束15bが、例えば後端側植毛台19bの植毛面11aからの毛丈が9.5mmとなるように各々植設されている。これによって、横断毛束15bによる横断毛束群17bのブリッスル16bの先端は、外周毛束15aによる外周毛束群17aのブリッスル16aの先端と、同様の高さ位置に配置されることになる。また、横断毛束群17bにおける植毛台11の幅方向Yの両側の端部に植設された横断毛束15bは、外周毛束15aを兼ねるものとなっている。
また、本実施形態では、上述のように、外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bは、テーパー形状部分を備えていないブリッスル15a,15bとして、例えば先端に球状部を備える球状ブリッスルを束ねて形成されていることが好ましい。外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bが、球状ブリッスル15a,15bを束ねて形成されていることにより、特に奥歯の平滑部の歯垢を効率良く掻き取ることが可能になる。
なお、外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bは、テーパー形状部分を備えていないブリッスル15a,15bとして、球状ブリッスルを束ねて形成されている必要は必ずしも無く、先端部がラウンド形状等となっている、テーパー形状部分を備えていないその他の種々のブリッスルを束ねて形成することもできる。
本実施形態では、先端側上段植毛台19aに、外周部植毛穴14a及び段差部19に囲まれるようにして形成された、8箇所の先端側内側植毛穴14cには、例えば無色のポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.178mmの太さの32本のブリッスル16cを束ねて形成される先端側内側毛束15cが、例えば先端側上段植毛台19aの植毛面11aからの毛丈が10.5mmとなるように各々植設されている。
また、本実施形態では、後端側下段植毛台19bに、外周部植毛穴14a及び横断植毛穴14bに囲まれるようにして形成された、6箇所の後端側内側植毛穴14dには、例えば無色のポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.178mmの太さの32本のブリッスル16dを束ねて形成される後端側内側毛束15dが、例えば後端側下段植毛台19bの植毛面11aからの毛丈が11.5mmとなるように各々植設されている。
これによって、後端側内側毛束15dによる後端側内側毛束群17dのブリッスル16dの先端は、先端側内側毛束15cによる先端側内側毛束群17cのブリッスル16cの先端と、同様の高さ位置に配置されることになる。また、後端側内側毛束15dによる後端側内側毛束群17dのブリッスル16dの先端、及び先端側内側毛束15cによる先端側内側毛束群17cのブリッスル16cの先端は、外周毛束15aによる外周毛束群17aのブリッスル16bの先端、及び横断毛束15bによる横断毛束群17bのブリッスル16bの先端よりも、例えば1.5mm程度高く突出して配置されることになる(図2、図3参照)。
本実施形態では、先端側内側毛束群17c及び後端側内側毛束群17dを構成する毛束(テーパー毛束)15c,15dは、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスル16c,16dを束ねて形成されている。先端側内側毛束群17c及び後端側内側毛束群17dを構成する毛束15c,15dが、複数本のテーパーブリッスル16c,16dを束ねて形成されていることにより、奥歯の咬合面の溝に溜まった汚れを効率良く清掃することが可能になると共に、テーパーブリッスル16c,16dの撓み易さにより、先端側内側毛束群17cや後端側内側毛束群17dの毛束15c,15dによって邪魔されることなく、外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bが、歯間部や歯頸部に無理なく到達することが可能になる。
上述の構成を備える本実施形態の歯ブラシ10によれば、植毛台11の外周部分に沿って植設された外周毛束群17aと、外周毛束群17aによって囲まれる内側領域18の中間部分を横断して植設された横断毛束群17bと、横断毛束群17bよりも植毛台11の長手方向X先端側の先端側内側毛束群17cと、横断毛束群17bよりも植毛台11の長手方向X後端側の後端側内側毛束群17dとを含んで構成されており、先端側内側毛束群17c及び後端側内側毛束群17dを構成する毛束15c,15dは、複数本のテーパーブリッスル16c,16dを束ねて形成されていると共に、外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bよりも、先端が高く突出するように植設されており、外周毛束群17a及び横断毛束群17bを構成する毛束15a,15bは、好ましくは先端に球状部を備える球状ブリッスルを束ねて形成されている。
これらによって、本実施形態の歯ブラシ10によれば、図4に示すように、奥歯の特に咬合面の部分を刷掃する際に、先端側内側毛束群17cの周囲を囲む、横断毛束群17bの毛束15bと、横断毛束群17bよりも先端側の外周毛束群17aの毛束15aとによって、個々の奥歯の咬合面を包み込むようにしながら刷掃することができるので、先端側内側毛束群17cを形成する、先端部分が撓みやすいテーパーブリッスル16cによる毛束15cによって、溝となっていて汚れが溜まりやすい咬合面を、横断毛束群17bや外周毛束群17aを形成する、先端部分が撓み難いブリッスル16a,16bによる毛束15a,15bと協働しながら、効率良く刷掃してゆくことが可能になる。また、横断毛束群17bの毛束15bを、奥歯の咬合面側の歯間部に沿わせるようにしながら、横断毛束群17bの毛束15bの撓み難いブリッスル16bを、咬合面側の歯間部に奥深く入り込ませることが可能になって、奥歯の咬合面側の歯間部を効果的に刷掃することが可能になる。
したがって、本実施形態の歯ブラシ10によれば、先端側内側毛束群17cや後端側内側毛束群17dを形成するテーパーブリッスル16c,16dによる毛束15c,15dと、横断毛束群17bや外周毛束群17aを形成する、テーパー形状部分を備えていないブリッスルを16a,16bによる毛束15a,15bとの協働によって、奥歯の側面や咬合面を効率良く刷掃できることに加えて、横断毛束群17bの毛束15bのブリッスル16bによって、奥歯の咬合面側の歯間部を、効率良く刷掃することが可能になる。
また、本実施形態によれば、植毛台の長手方向Xの中間部分に段差部19が設けられており、先端側上段植毛台19aに先端側内側毛束群17cが植設されていると共に、後端側下段植毛台19bに後端側内側毛束群17dが植設されていることによって、奥歯の咬合面の溝に溜まった汚れをさらに効率良く清掃することが可能になる。横断毛束群17bが、段差部19に近接する部分の後端側下段植毛台19bに設けられていることによって、横断毛束群17bを構成する毛束15bを、奥歯の咬合面の歯間部により深く到達させることが可能になる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、横断毛束群17bは、図5に示すように、段差部19に近接する部分の先端側上段植毛台19aに設けることもできる。これによって、横断毛束群17bの剛性が増して、よりしっかりと歯面の汚れを掻き取ることが可能になる。また、植毛台の長手方向の中間部分に幅方向に横断して、段差部を設ける必要は必ずしも無く、先端側内側毛束群と後端側内側毛束群とを、植毛台における同じ高さの植毛面に植設することもできる。
10 歯ブラシ
11 植毛台
11a トラック円形状の植毛面
12 首部
13 歯ブラシ本体
14a 外周部植毛穴
14b 横断植毛穴
14c 先端側内側植毛穴
14d 後端側内側植毛穴
15a 外周毛束
15b 横断毛束
15c 先端側内側毛束
15d 後端側内側毛束
16a ブリッスル(球状ブリッスル)
16b ブリッスル(球状ブリッスル)
16c ブリッスル(テーパーブリッスル)
16d ブリッスル(テーパーブリッスル)
17a 外周毛束群
17b 横断毛束群
17c 先端側内側毛束群
17d 後端側内側毛束群
18 内側領域
19 段差部
19a 先端側上段植毛台
19b 後端側下段植毛台
X 植毛台の長手方向
Y 植毛台の幅方向

Claims (6)

  1. 複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシであって、
    前記植毛台の外周部分に沿って、列状に植設された複数の毛束による外周毛束群と、該外周毛束群によって囲まれる内側領域の中間部分を前記植毛台の幅方向に横断して、列状に植設された複数の毛束による横断毛束群と、該横断毛束群よりも前記植毛台の長手方向先端側の前記内側領域に植設された、複数の毛束による先端側内側毛束群と、該横断毛束群よりも前記植毛台の長手方向後端側の前記内側領域に植設された、複数の毛束による後端側内側毛束群とを含んでおり、
    前記先端側内側毛束群及び前記後端側内側毛束群を構成する毛束は、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねて形成されていると共に、前記外周毛束群及び前記横断毛束群を構成する毛束よりも、先端が高く突出するように植設されており、
    前記外周毛束群及び前記横断毛束群を構成する毛束は、テーパー形状部分を備えていないブリッスルを束ねて形成されている歯ブラシ。
  2. 前記外周毛束群及び前記横断毛束群を構成する毛束を形成する、テーパー形状部分を備えていないブリッスルは、先端に球状部を備える球状ブリッスルとなっている請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記外周毛束群における最も先端側の毛束が植設される植毛穴の周縁部と、前記横断毛束群の毛束が植設される植毛穴の周縁部との間に、前記植毛台の長手方向に6〜10mmの間隔が保持されている請求項1又は2記載の歯ブラシ。
  4. 前記植毛台の長手方向の中間部分に幅方向に横断して、先端側植毛台を後端側植毛台よりも高く配置させる段差部が設けられており、前記先端側植毛台に前記先端側内側毛束群が植設されていると共に、前記後端側植毛台に前記後端側内側毛束群が植設されている請求項1〜3のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  5. 前記横断毛束群が、前記後端側植毛台に植設されている請求項4記載の歯ブラシ。
  6. 前記横断毛束群が、前記先端側植毛台に植設されている請求項4記載の歯ブラシ。
JP2018109298A 2018-06-07 2018-06-07 歯ブラシ Active JP7117901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018109298A JP7117901B2 (ja) 2018-06-07 2018-06-07 歯ブラシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018109298A JP7117901B2 (ja) 2018-06-07 2018-06-07 歯ブラシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019208973A true JP2019208973A (ja) 2019-12-12
JP7117901B2 JP7117901B2 (ja) 2022-08-15

Family

ID=68844233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018109298A Active JP7117901B2 (ja) 2018-06-07 2018-06-07 歯ブラシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7117901B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340139A (ja) * 2000-05-30 2001-12-11 Kao Corp 歯ブラシ
JP2003289943A (ja) * 2002-04-04 2003-10-14 Kao Corp 歯ブラシ
WO2009084637A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Lion Corporation 歯ブラシ
JP2012034844A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Lion Corp 歯ブラシ
WO2013164986A1 (ja) * 2012-05-01 2013-11-07 ライオン株式会社 歯ブラシ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340139A (ja) * 2000-05-30 2001-12-11 Kao Corp 歯ブラシ
JP2003289943A (ja) * 2002-04-04 2003-10-14 Kao Corp 歯ブラシ
WO2009084637A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Lion Corporation 歯ブラシ
JP2012034844A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Lion Corp 歯ブラシ
WO2013164986A1 (ja) * 2012-05-01 2013-11-07 ライオン株式会社 歯ブラシ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7117901B2 (ja) 2022-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100731939B1 (ko) 칫솔
JP5160955B2 (ja) 歯ブラシ
JP2010246756A (ja) 歯ブラシ及びその製造方法
JP4397057B2 (ja) 歯ブラシ
JP5132712B2 (ja) 歯ブラシ
JP5168836B2 (ja) 歯ブラシ
JP2001218623A (ja) 歯ブラシ
JP2015029698A (ja) 歯ブラシ
JP4570293B2 (ja) 歯ブラシ
JP7117901B2 (ja) 歯ブラシ
JP5922439B2 (ja) 歯ブラシ
JP2022088075A (ja) 歯ブラシ
JP5690525B2 (ja) 歯ブラシ
JP4530488B2 (ja) 歯ブラシ
JP7129230B2 (ja) 歯ブラシ
JP2015036042A (ja) 歯ブラシ
KR101741486B1 (ko) 칫솔 헤드
KR101741443B1 (ko) 칫솔 헤드
KR101741444B1 (ko) 칫솔 헤드
JP2020198989A (ja) 歯ブラシ
JP7461103B2 (ja) 歯ブラシ
TW201733493A (zh) 牙刷
JP2024021493A (ja) 歯ブラシ
JP2004041402A (ja) 歯ブラシ
JP2001340139A (ja) 歯ブラシ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220802

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7117901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151