JP2020198989A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ Download PDF

Info

Publication number
JP2020198989A
JP2020198989A JP2019106862A JP2019106862A JP2020198989A JP 2020198989 A JP2020198989 A JP 2020198989A JP 2019106862 A JP2019106862 A JP 2019106862A JP 2019106862 A JP2019106862 A JP 2019106862A JP 2020198989 A JP2020198989 A JP 2020198989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tapered
hair
flocking
region
bristles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019106862A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 明
Akira Suzuki
明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2019106862A priority Critical patent/JP2020198989A/ja
Publication of JP2020198989A publication Critical patent/JP2020198989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Brushes (AREA)

Abstract

【課題】歯の表面や隙間を効果的に刷掃する効果を保持しつつ、凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃することのできる歯ブラシを提供する。【解決手段】植毛台11は、中間部植毛領域17bと、先端側の先端側植毛領域17aと、後端側の後端側植毛領域17cとを備えている。先端側植毛領域17aには、複数本のテーパーブリッスル16aを束ねてなる、複数束のテーパー毛束15aのみによる先端部テーパー毛束群18aが植設されている。中間部植毛領域17b及び後端側植毛領域17cには、複数本のテーパーブリッスル16aを束ねてなる複数束のテーパー毛束15aが植設されており、且つ中間部植毛領域17bには、テーパー形状部分を備えていない複数本の非テーパーブリッスル16bを束ねてなる複数束の非テーパー毛束15bが、テーパー毛束15aと混在して植設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、歯ブラシに関し、特に、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシに関する。
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフト(毛束)を、例えば植毛台の植毛面に形成された複数の植毛穴に、平線を打ち込む方法や熱で融着させる方法等によって植設固定することにより形成される。また、歯ブラシは、前歯、奥歯等の歯の種類や、歯間部、歯面部、歯頸部、歯裏部等の歯の部位に応じた適切な刷掃を効率良く行って、歯垢等を効果的に除去できるように、また刷掃時に良好な感触が得られるように、毛束の配置やブリッスルの毛先の形状等に様々な工夫がなされている。
例えば、先端部が先細のテーパー形状部分となっているテーパーブリッスルを束ねて形成されたテーパー毛束において、撓み易くなっているテーパーブリッスルのテーパー形状部分が撓み過ぎるのを抑制して、先細の毛先部分を凹凸溝に入り込み易くすることで、歯の表面の細かい凹凸溝に溜まった汚れを効果的に除去できるようにした歯ブラシが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の歯ブラシでは、テーパーブリッスルを束ねて形成されたテーパー毛束と、先端部がテーパー形状部分となっていないブリッスルを束ねて形成された非テーパー毛束による支持毛束とを混在させると共に、テーパー毛束の周囲に支持毛束を隣接配置して植設することで、テーパー毛束のテーパーブリッスルが撓み過ぎるのを周囲の支持毛束により抑制して、歯の表面の細かい凹凸溝や歯の隙間を効果的に刷掃できるようになっている。
特開2016−198388号公報
引用文献1の歯ブラシによれば、テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルのテーパー形状部分が撓むのを抑制して、歯の表面の細かい凹凸溝や歯の隙間を効果的に刷掃することが可能になるが、例えば歯並びが悪く凹凸の大きい部分の歯の隙間に、毛先を届かせることは困難である。このようなことから、歯の表面や隙間を効果的に刷掃する効果を保持しつつ、例えば歯並びが悪く凹凸の大きい部分の歯の隙間にも毛先を容易に届かせて、凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃することを可能にする歯ブラシの開発が望まれている。
本発明は、歯の表面や隙間を効果的に刷掃する効果を保持しつつ、凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃することのできる歯ブラシに関する。
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台は、長手方向中間部分の中間部植毛領域と、該中間部植毛領域よりも長手方向先端側の先端側植毛領域と、該中間部植毛領域よりも長手方向後端側の後端側植毛領域とを備えており、前記先端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなる、複数束のテーパー毛束のみによる先端部テーパー毛束群が植設されており、前記中間部植毛領域及び前記後端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなる複数束のテーパー毛束が植設されており、且つ少なくとも前記中間部植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えていない複数本の非テーパーブリッスルを束ねてなる複数束の非テーパー毛束が、前記テーパー毛束と混在して植設されている歯ブラシである。
本発明の歯ブラシによれば、歯の表面や隙間を効果的に刷掃する効果を保持しつつ、凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃することができる。
(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する略示側面図、(b)は略示平面図、(c)は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの側面図である。 本発明の好ましい他の実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する、(a)は略示側面図、(b)は略示平面図である。 (a)、(b)は、本発明の歯ブラシの他の形態を例示する略示平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の歯ブラシの他の形態を例示する略示平面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシ10は、図1(a)〜(c)に示すように、把持部13aと植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体13の植毛台11に形成された複数の植毛穴14a,14b(図1(b)参照)に、複数本のブリッスル16a,16bを束ねてなる毛束(タフト)15a,15b(図1(a)参照)を、各々植設(植毛)することによって構成される。本実施形態の歯ブラシ10は、歯の表面や隙間を効果的に刷掃する機能を保持しつつ、例えば歯並びが悪く凹凸の大きい部分の歯の隙間にも毛先を容易に届かせて、このような凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃できるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の歯ブラシ10は、複数本のブリッスル16a,16bを束ねてなる毛束15a,15bが、植毛台11に形成された複数の植毛穴14a,14bに各々植設されている歯ブラシであって、植毛台11は、図1(b)に示すように、長手方向X中間部分の中間部植毛領域17bと、中間部植毛領域17bよりも長手方向X先端側の先端側植毛領域17aと、中間部植毛領域17bよりも長手方向X後端側の後端側植毛領域17cとを備えている。先端側植毛領域17aには、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスル16aを束ねてなる、複数束のテーパー毛束15a(2重丸参照)のみによる先端部テーパー毛束群18aが植設されている。中間部植毛領域17b及び後端側植毛領域17cには、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスル16aを束ねてなる複数束のテーパー毛束15aが植設されており、且つ少なくとも中間部植毛領域17bには、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えていない複数本の非テーパーブリッスル16bを束ねてなる複数束の非テーパー毛束15b(白丸参照)が、テーパー毛束15aと混在して植設されている。
ここで、中間部植毛領域17bは、植毛台11の植毛面11aによる植毛領域を植毛台11の長手方向Xに3つの領域に分けた際の、植毛領域の中間部分に位置する領域であり、先端側植毛領域17aは、中間部植毛領域17bの先端側に隣接する領域であり、後端側植毛領域17cは、中間部植毛領域17bの後端側に隣接する領域である。
また、本実施形態では、中間部植毛領域17b及び後端側植毛領域17cにおける少なくとも中間部植毛領域17bを含む、テーパー毛束15aと非テーパー毛束15bとが混在する部分(本実施形態では中間部植毛領域17b)では、図1(a)に示すように、非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈が、テーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈よりも低くなっている。
さらに、本実施形態では、中間部植毛領域17b及び後端側植毛領域17cにおける少なくとも中間部植毛領域17bを含む、テーパー毛束15aと非テーパー毛束15bとが混在する部分(本実施形態では中間部植毛領域17b)では、複数の非テーパー毛束15bが、一又は複数のテーパー毛束15aの周囲を囲むようにして隣接して配置されている。
本実施形態では、歯ブラシ本体13は、一般的に使用されている合成樹脂を、特に制限無く用いて形成することができる。例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、セルロースプロピオネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートから選ばれる一種又は二種以上の樹脂を用いることが好ましい。歯ブラシ本体13の先端部分を構成する植毛台11は、好ましくは平坦なトラック円形状の植毛面11aを備えており、植毛面11aに開口して、毛束15a,15bが植設される複数の植毛穴14a,14bが形成されている。
また、本実施形態では、歯ブラシ本体13は、図1(c)に示すように、植毛台11の植毛面11aが、好ましくは把持部13aとの間に斜めに延設する首部12を介在させて、把持部13aの中心軸と平行に延設するように形成されている。歯ブラシ本体13の首部12は、例えば50〜70mm程度の、相当の長さを有するように形成されていることが好ましい。
本実施形態では、植毛台11のトラック円形状の植毛面11aの先端側植毛領域17aには、植毛台11の長手方向Xに複数連設して、テーパー毛束15aが植設される、例えばφ1.4mmの大きさの円形のテーパー植毛穴14aが、長手方向Xと垂直な横幅方向Yに5列に配置されて形成されている。先端側植毛領域17aに形成された5列のテーパー植毛穴14aのうち、両外側に配置される各1列には、テーパー植毛穴14aが植毛台11の長手方向Xに沿って2箇所ずつ連設して形成されている。これらの両外側の各1列のテーパー植毛穴14aの間の部分に配置される3列には、テーパー植毛穴14aが、植毛台11の長手方向Xに沿って各々3箇所ずつ形成されている。先端側植毛領域17aに形成される5列のテーパー植毛穴14aは、植毛台11の長手方向Xに半ピッチずつ位置をずらせて、千鳥状に配置されると共に、中央の列の長手方向X先端のテーパー植毛穴14aが、先端側に突出して配置されるように形成されている。
本実施形態では、植毛台11のトラック円形状の植毛面11aにおける、先端側植毛領域17aの後端側に隣接する中間部植毛領域17bには、テーパー毛束15aが植設される、例えばφ1.4mmの大きさの円形のテーパー植毛穴14aと、非テーパー毛束15bが植設される、例えばφ1.4mmの大きさの円形の非テーパー植毛穴14aとが、混在して形成されている。すなわち、中間部植毛領域17bには、植毛台11の長手方向Xに複数連設して、植毛穴14a,14bが長手方向Xと垂直な横幅方向Yに5列に配置されて形成されている。これらの5列の植毛穴14a、14bは、先端側植毛領域17aの5列のテーパー植毛穴14aと、植毛台11の長手方向Xに各々連設して設けられている。中間部植毛領域17bに形成された5列の植毛穴14a,14bのうち、両外側に配置される各1列には、植毛穴14a,14bが植毛台11の長手方向Xに沿って3箇所ずつ連設して形成されており、連設方向の中央のものがテーパー植毛穴14aとなっており、他の2箇所のものが非テーパー植毛穴14bとなっている。両外側の各1列のテーパー植毛穴14aの内側に各々隣接する各1列には、非テーパー植毛穴14bが植毛台11の長手方向Xに沿って各々2箇所ずつ形成されている。5列の植毛穴14a,14bのうち中央の1列には、植毛穴14a,14bが植毛台11の長手方向Xに沿って3箇所ずつ連設して形成されており、連設方向の中央のものがテーパー植毛穴14aとなっており、他の2箇所のものが非テーパー植毛穴14bとなっている。これらの中間部植毛領域17bに形成される5列のテーパー植毛穴14aもまた、先端側植毛領域17aの5列のテーパー植毛穴14aと同様に、植毛台11の長手方向Xに半ピッチずつ位置をずらせて、千鳥状に配置されるように形成されている。また、本実施形態では、複数(本実施形態では、6箇所)の非テーパー植毛穴14bが、一又は複数(本実施形態では中央の列の1箇所)のテーパー植毛穴14aの周囲を囲むようにして隣接して配置されている。
本実施形態では、植毛台11のトラック円形状の植毛面11aにおける、中間部植毛領域17bの後端側に隣接する後端側植毛領域17cは、植毛台11の長手方向Xに複数連設して、テーパー毛束15aが植設される、例えばφ1.4mmの大きさの円形のテーパー植毛穴14aが、長手方向Xと垂直な横幅方向Yに5列に配置されて形成されている。これらの5列のテーパー植毛穴14aもまた、先端側植毛領域17a及び中間部植毛領域17bの植毛穴14a,14bと、植毛台11の長手方向Xに各々連設して設けられている。後端側植毛領域17aに形成された5列のテーパー植毛穴14aのうち、両外側に配置される各1列には、テーパー植毛穴14aが植毛台11の長手方向Xに沿って2箇所ずつ連設して形成されている。両外側の各1列のテーパー植毛穴14aの内側に各々隣接する各1列には、テーパー植毛穴14aが植毛台11の長手方向Xに沿って各々3箇所ずつ連設して形成されている。中央の1列には、テーパー植毛穴14aが植毛台11の長手方向Xに沿って2箇所に連設して形成されている。これらの後端側植毛領域17bに形成される5列のテーパー植毛穴14aもまた、植毛台11の長手方向Xに半ピッチずつ位置をずらせて、千鳥状に配置されるように形成されている。
本実施形態では、これらの先端側植毛領域17a、中間部植毛領域17b、及び後端側植毛領域17cにおいて、植毛台11の横幅方向Yに5列に形成された植毛穴14a,14bは、各隣接する列の間の横幅方向Yの中心間間隔が3〜5mm、各列において長手方向Xに隣接する植毛穴14a,14bの間の中心間間隔が2〜4mmとなるように配置されて、植毛台11の全体に分散して形成されている。
また、本実施形態では、植毛台11は、好ましくは長手方向Xと垂直な横幅方向Yの最大幅が、9〜12mmとなるように形成されている。植毛台11aにおける長手方向Xと垂直な横幅方向Yの最大幅が、9〜12mmとなっていることにより、凹凸の大きい部分の歯を縦磨きにより刷掃する際に、歯1本の大きさをおおよそカバーして、効率良く刷掃することが可能になる。
そして、本実施形態では、これらの植毛穴14a,14bには、各々の植毛穴14a,14bの横断面積に応じた本数のブリッスル16a,16bを束ねてなる毛束15a,15bが、各々挿入固定されて植設されている。各々の毛束15a,15bを構成するブリッスル16a,16bは、好ましくは合成樹脂からなる。ブリッスル16a,16bを形成する合成樹脂としては、ブリッスルに用いられている公知の各種のものを、特に制限なく用いることができ、例えば、ナイロン(登録商標)、ナイロン6−12等のポリアミド、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリオレフィン等が挙げられる。
各々の植毛穴14a,14bに毛束15a,15bを植設する方法としては、公知の各種の植毛方法を採用することができる。例えば、(1)毛束を平線で2つ折りにして打ち込む方法や、(2)毛束の片端部を加熱して溶融塊を形成した後、その溶融塊を配置した金型内に溶融樹脂を注入して植毛台を射出形成する方法、(3)植毛孔(貫通孔)を有する植毛基部の該植毛孔に毛束を挿入する挿入工程、該植毛孔から突出する毛束の片端部を加熱して溶融塊を形成する熱加工工程、及び該溶融塊を被覆する被覆工程を経て、毛束が植設された状態の植毛台や歯ブラシを得る方法等を用いることができる。
毛束15a,15bの植毛穴14a,14bへの充填率(ブリッスルの横断面積の合計/植毛穴の横断面積)は、60〜90%となっていることが好ましく、65〜90%となっていることがさらに好ましい。
本実施形態では、先端側植毛領域17aに形成された13箇所のテーパー植毛穴14aには、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、根本部における毛径が0.18mmの太さの44本のテーパーブリッスル16aを束ねて形成されるテーパー毛束15aが、例えば9.5mmの毛丈となるように各々植設されていて、先端部テーパー毛束群18aを形成している。これによって先端側植毛領域17aの先端部テーパー毛束群18aのテーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈は、好ましくは後述する中間部植毛領域17bの非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈よりも、好ましくは1.0〜2.5mm高くなっている。先端部テーパー毛束群18aを構成する5列のテーパー毛束15aは、各列において植毛台11aの長手方向Xに沿って連設して植設されている。
本実施形態では、中間部植毛領域17aに形成された13箇所の植毛穴14a,14bのうち、3箇所のテーパー植毛穴14aには、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.18mmの太さの44本のテーパーブリッスル16aを束ねて形成されるテーパー毛束15aが、例えば9.5mmの毛丈となるように各々植設されており、残りの10箇所の非テーパー植毛穴14bには、毛径が0.18mmの太さの44本の非テーパーブリッスル16bを束ねて形成される非テーパー毛束15bが、例えば8mmの毛丈となるように各々植設されている。3箇所のテーパー植毛穴14aに植設されたテーパー毛束15aと、10箇所の非テーパー植毛穴14bに植設された非テーパー毛束15bとによって、中間部植毛領域17bの中間部毛束群18bが形成されている。またこれによって、好ましくは中間部植毛領域17bの中間部テーパー毛束群18bの非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈が、テーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈よりも、好ましくは1.0〜2.5mm低くなっている。非テーパー毛束15bを構成する、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えていない非テーパーブリッスル16bは、先端の毛先部分を、例えばラウンド形状等に形成することができる他、好ましくは先端に球状部を備えるように形成することもできる。非テーパーブリッスル16bを、先端に球状部を備えるように形成することにより、テーパーブリッスル16aをより安定して支持することが可能になると共に、歯の平滑部の歯垢を効率良く掻き取ることが可能になる。
また、本実施形態では、テーパー毛束15aと非テーパー毛束15bとが混在する部分である中間部植毛領域17bに、一又は複数(本実施形態では中央の列の中央の1箇所)のテーパー植毛穴14aの周囲を囲むようにして隣接して、複数(本実施形態では、6箇所)の非テーパー植毛穴14bが配置されており、これらの植毛穴14a,14bにテーパー毛束15aや非テーパー毛束15bが植設されることにより、複数(本実施形態では、6箇所)の非テーパー毛束15bが、一又は複数(本実施形態では中央の列の中央の1箇所)のテーパー毛束15aの周囲を囲むようにして隣接して配置されていることになる。複数の非テーパー毛束15bが、一又は複数のテーパー毛束15aの周囲を囲むようにして隣接して配置されていることにより、歯ブラシ10をどのような方向に動かしても、テーパー毛束15aが撓み過ぎることがないため、テーパーブリッスル16aを歯のすき間に効率良く届かせることが可能になる。
さらに、本実施形態では、テーパー毛束15aと非テーパー毛束15bとが混在する部分である中間部植毛領域17bにおいて、テーパー毛束15aよりも非テーパー毛束15bの方が数多く植設されている。これによって、非テーパー毛束15bを、支持毛束として機能させる際に、テーパー毛束15aをより一層支え易くなり、テーパー毛束15aのテーパーブリッスル16aが撓み過ぎるのを、より効果的に抑制して、歯の表面の細かい凹凸溝や歯の隙間を、テーパーブリッスル16aの毛先部分によって効率良く刷掃することが可能になる。
本実施形態では、後端側植毛領域17cに形成された12箇所のテーパー植毛穴14aには、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、根本部における毛径が0.18mmの太さの44本のテーパーブリッスル16aを束ねて形成されるテーパー毛束15aが、例えば9.5mmの毛丈となるように各々植設されていて、後端部テーパー毛束群18cを形成している。これによって後端側植毛領域17cの後端部テーパー毛束群18cのテーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈は、好ましくは上述の中間部植毛領域17bの非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈よりも、好ましくは1.0〜2.5mm高くなっている。
また、本実施形態では、好ましくは植毛台11の厚さと、テーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈とを加えた最大高さが、10〜16mmとなっている。植毛台11aの厚さとテーパーブリッスル16aの毛丈とを加えた最大高さが10〜16mmとなっていることにより、奥歯の頬側に歯ブラシ10の植毛台11をスムーズに差し込んだり、奥歯の奥側に植毛台11の植設されたテーパー毛束15aを楽に届かせたりすることが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の歯ブラシ10によれば、歯の表面や隙間を効果的に刷掃する効果を保持しつつ、凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、先端側植毛領域17aの長手方向X後端側の少なくとも中間部植毛領域17bとして、中間部植毛領域17bには、複数本の非テーパーブリッスル16bを束ねてなる複数束の非テーパー毛束15bが、テーパー毛束15aと混在して植設されているので、非テーパー毛束15bを支持毛束として機能させて、テーパー毛束のテーパーブリッスル16aが撓み過ぎるのを、周囲の好ましく先端に球状部を備える非テーパーブリッスル16bよって支持することにより抑制して、歯の表面の細かい凹凸溝や歯の隙間を、テーパーブリッスル16aの毛先部分によって効果的に刷掃することが可能になる。
特に、本実施形態では、中間部植毛領域17bにおいて、非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈が、テーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈よりも低くなっているので、テーパー毛束のテーパーブリッスル16aを非テーパーブリッスル16bよって支持しつつ、歯の表面の細かい凹凸溝や歯の隙間にテーパーブリッスル16aの毛先部分を十分に届かせて、刷掃効果を向上させることが可能になる。
また、本実施形態によれば、先端側植毛領域17aには、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスル16aを束ねてなる、複数束のテーパー毛束15aのみによる先端部テーパー毛束群18aが植設されているので、これらのテーパーブリッスル16aの毛先部分を、他のブリッスルに邪魔されることなく、凹凸の大きい部分の歯の隙間にも十分に届かせて、これらの凹凸の大きい部分の歯の隙間も効果的に刷掃することが可能になる。
特に、本実施形態では、先端部テーパー毛束群18aのテーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈が、中間部植毛領域17bにおける非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈よりも、高くなっているので、テーパーブリッスル16aの毛先部分を、凹凸の大きい部分の歯の隙間により一層に届かせ易くして、これらの凹凸の大きい部分の歯の隙間をより効果的に刷掃することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、後端側植毛領域17cには、複数束のテーパー毛束15aのみによる後端部テーパー毛束群18cが植設されているので、歯ブラシ10の植毛台11の後端側を使って、歯並びが悪く凹凸の大きい部分の歯の隙間を効果的に刷掃することが可能になる。特に、後端部テーパー毛束群18cのテーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈が、中間部植毛領域17bにおける非テーパー毛束15bを形成する非テーパーブリッスル16bの毛丈よりも、高くなっているので、後端部テーパー毛束群18cのテーパーブリッスル16aの毛先部分を、他のブリッスルに邪魔されることなく、凹凸の大きい部分の歯の隙間にも十分に届かせて、これらの凹凸の大きい部分の歯の隙間も、後端部テーパー毛束群18cによって効果的に刷掃することが可能になる。
さらにまた、先端側植毛領域17a、中間部植毛領域17b、後端側植毛領域17cの何れの領域にも、テーパーブリッスル16aを束ねてなるテーパー毛束15aが植設されているので、歯の隙間へのフィット性や追従性を向上させて、歯の隙間を一層良好に刷掃することが可能になる。
また、本実施形態によれば、上述のように、歯ブラシ本体13の植毛台11の植毛面11aが、好ましくは把持部13aとの間に斜めに延設する首部12を介在させて、把持部13aの中心軸と平行に延設するように形成されており、歯ブラシ本体13の首部12は、相当の長さを有するように形成されている。これによって、歯ブラシ10を立てた状態で、植毛台11に植設された毛束15a,15bを凹凸の大きい歯に押し当てて、縦磨きによって刷掃する際に、毛束15a,15bの先端によるブラシ面を歯の表面に広い面積で接触させ易くして、操作性を向上させると共に、手や指で把持される把持部13aと下顎や唇との間に、手や指がこれらの下顎や唇に当たらないようにする空間を確保して、縦磨きする際の歯ブラシ10の扱い易さを、さらに向上させることが可能になる。
図2(a)、(b)は、本発明の好ましい他の実施形態に係る歯ブラシ20を例示するものである。なお、図2(a)、(b)に示す他の実施形態の歯ブラシ20に関して、上記実施形態の歯ブラシ10と異なる構成部分について主として説明し、同様の構成部分については同一の符号を付して説明を省略している。特に言及しない構成部分については、上記実施形態の歯ブラシ10に関する説明が適宜適用される。図2(a)、(b)に示す他の実施形態の歯ブラシ20では、植毛台11の植毛面11aの先端側植毛領域17aに、テーパー毛束15aのみが6箇所に植設されていて、先端部テーパー毛束群18aを形成しており、中間部植毛領域17aに、7箇所のテーパー毛束15aと12箇所の非テーパー毛束15bとが混在して植設されていて、中間部テーパー毛束群18bを形成している。植毛台11の植毛面11aの後端側植毛領域17cには、テーパー毛束15aのみが6箇所に植設されていて、後端部テーパー毛束群18aを形成している。
また、図2(a)、(b)に示す他の実施形態の歯ブラシ20では、植毛台11aは、平面視して、長手方向X先端側に向けて横幅方向Yの幅を狭めた先細の形状を有しており、長手方向の先端部は、平面視して2.5〜4mmの曲率半径で湾曲する湾曲形状を備えている。図1(a)〜(c)に示す歯ブラシ20と同様に、植毛台11aは、好ましくは長手方向Xと垂直な横幅方向Yの最大幅が、9〜12mmとなるように形成されており、好ましくは植毛台11の厚さと、テーパー毛束15aを形成するテーパーブリッスル16aの毛丈とを加えた最大高さが、10〜16mmとなっている。
図2(a)、(b)に示す他の実施形態の歯ブラシ20によっても、先端側植毛領域17aに、複数束のテーパー毛束15a(2重丸参照)のみによる先端部テーパー毛束群18aが植設されており、中間部植毛領域17bに、複数束のテーパー毛束15aと複数束の非テーパー毛束15bとが混在して植設されているので、上記の実施形態の歯ブラシ10と同様の作用効果が奏される他、植毛台11aの長手方向Xの先端部が、平面視して2.5〜4mmの曲率半径で湾曲する湾曲形状を備えているので、植毛台11aの長手方向Xの先端部がよりスリムになり、歯並びが悪い部分の狭い凹部にも一層毛先を届かせやすくすることが可能になる。長手方向Xと垂直な横幅方向Yの最大幅が、9〜12mmとなっており、植毛台11の厚さとテーパーブリッスル16aの毛丈とを加えた最大高さが、10〜16mmとなっていることにより、これらの組み合わせによって、植毛台11の口腔内における使い易さを一層向上させることが可能になる。
なお、本発明は上記の各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば中間部植毛領域において、中央列の1箇所のみのテーパー毛束の周囲を囲むようにして隣接して、複数の非テーパー毛束を配置する必要は必ずしもなく、図3(a)、(b)に示すように、中央列の以外の列に2箇所に設けられたテーパー毛束の各々の周囲を囲むようにして隣接して、複数の非テーパー毛束を配置することもでき(図3(a)参照)、2箇所(複数)のテーパー毛束15aの周囲を纏めて囲むようにして、複数の非テーパー毛束を隣接して配置することもできる(図3(b)参照)。
また、後端側植毛領域に、複数束のテーパー毛束のみによる後端部テーパー毛束群を植設する必要は必ずしも無く、図4(a)〜(d)に示すように、先端側植毛領域よりも後端側の少なくとも中間部植毛領域として、中間部植毛領域及び後端側植毛領域の双方に、複数束のテーパー毛束と複数束の非テーパー毛束とを混在して植設することもできる。
10,20 歯ブラシ
11 植毛台
11a 植毛面
12 首部
13 歯ブラシ本体
13a 把持部
14a テーパー植毛穴
14b 非テーパー植毛穴
15a テーパー毛束
15b 非テーパー毛束
16a テーパーブリッスル
16b 非テーパーブリッスル
17a 先端側植毛領域
17b 中間部植毛領域
17c 後端側植毛領域
18a 先端部テーパー毛束群
18b 中間部テーパー毛束群
18c 後端部テーパー毛束群
X 植毛台の長手方向
Y 植毛台の横幅方向

Claims (6)

  1. 複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシであって、
    前記植毛台は、長手方向中間部分の中間部植毛領域と、該中間部植毛領域よりも長手方向先端側の先端側植毛領域と、該中間部植毛領域よりも長手方向後端側の後端側植毛領域とを備えており、
    前記先端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなる、複数束のテーパー毛束のみによる先端部テーパー毛束群が植設されており、
    前記中間部植毛領域及び前記後端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなる複数束のテーパー毛束が植設されており、且つ少なくとも前記中間部植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えていない複数本の非テーパーブリッスルを束ねてなる複数束の非テーパー毛束が、前記テーパー毛束と混在して植設されている歯ブラシ。
  2. 前記中間部植毛領域及び前記後端側植毛領域における少なくとも前記中間部植毛領域を含む、前記テーパー毛束と前記非テーパー毛束とが混在する部分では、前記非テーパー毛束を形成する非テーパーブリッスルの毛丈が、前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルの毛丈よりも低くなっている請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記中間部植毛領域及び前記後端側植毛領における少なくとも前記中間部植毛領域を含む、前記テーパー毛束と前記非テーパー毛束とが混在する部分では、複数の前記非テーパー毛束が、一又は複数の前記テーパー毛束の周囲を囲むようにして隣接して配置されている請求項1又は2記載の歯ブラシ。
  4. 前記先端部テーパー毛束群の前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルの毛丈が、前記テーパー毛束と前記非テーパー毛束とが混在する部分における前記非テーパー毛束を形成する非テーパーブリッスルの毛丈よりも、高くなっている請求項1〜3のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  5. 前記後端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなる、複数束のテーパー毛束のみによる後端部テーパー毛束群が植設されている請求項1〜4のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  6. 前記後端部テーパー毛束群の前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルの毛丈が、前記テーパー毛束と前記非テーパー毛束とが混在する部分における前記非テーパー毛束を形成する非テーパーブリッスルの毛丈よりも、高くなっている請求項5記載の歯ブラシ。
JP2019106862A 2019-06-07 2019-06-07 歯ブラシ Pending JP2020198989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019106862A JP2020198989A (ja) 2019-06-07 2019-06-07 歯ブラシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019106862A JP2020198989A (ja) 2019-06-07 2019-06-07 歯ブラシ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020198989A true JP2020198989A (ja) 2020-12-17

Family

ID=73743269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019106862A Pending JP2020198989A (ja) 2019-06-07 2019-06-07 歯ブラシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020198989A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7199139B2 (ja) 歯ブラシ
JP5401154B2 (ja) 歯ブラシ及びその製造方法
MXPA04000095A (es) Cepillo de dientes que tiene un patron de cerdas que proporciona limpieza mejorada.
JP5168836B2 (ja) 歯ブラシ
JP2004089471A (ja) 歯ブラシ
JP7195617B2 (ja) 歯ブラシ
JP2015029698A (ja) 歯ブラシ
US9066580B2 (en) Toothbrush having bent bristles
JP2004105377A (ja) 歯ブラシ
JP2000004945A (ja) 歯ブラシ
JP4187489B2 (ja) 歯ブラシ
JP4076404B2 (ja) 歯ブラシ
JP2020198989A (ja) 歯ブラシ
JP2022088075A (ja) 歯ブラシ
JP4173853B2 (ja) 歯ブラシ
JP5922439B2 (ja) 歯ブラシ
JP6207808B2 (ja) 歯ブラシ
JP2001314231A (ja) 歯ブラシ
JP4530488B2 (ja) 歯ブラシ
JP7117901B2 (ja) 歯ブラシ
JP6973900B2 (ja) 歯ブラシ
JP4688345B2 (ja) 歯ブラシ
JP7129230B2 (ja) 歯ブラシ
JP2001340139A (ja) 歯ブラシ
JP2012040247A (ja) 歯ブラシ