JP7129230B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、歯ブラシに関し、特に、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシに関する。
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフト(毛束)を、例えば植毛台の植毛面に形成された複数の植毛穴に、平線を打ち込む方法や熱で融着させる方法等によって植設固定することにより形成される。また、歯ブラシは、前歯、奥歯等の歯の種類や、歯間部、歯面部、歯頸部、歯裏部等の歯の部位に応じた適切な刷掃を効率良く行って、歯垢等を効果的に除去できるように、また刷掃時に良好な感触が得られるように、毛束の配置やブリッスルの毛先の形状等に様々な工夫がなされている。
例えば歯間部にタフトを入り込み易くして、歯間部の刷掃を効率良く行えるようにする歯ブラシとして、植毛台の最も外側に植設された両側の最外側列のタフトの内側領域に、最外側列のタフトよりも毛丈の高いタフトの列を設けた歯ブラシが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、毛丈の高い突出毛束を複数列植設することによって、歯間部の歯垢除去効果を高めた歯ブラシも開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001-309819号公報 特開2006-167435号公報
上記従来の毛丈の高いタフトの列を植設した歯ブラシによれば、毛丈の高いタフトを歯間部に入り込み易くして、歯間部の刷掃を効率良く行えるようにすることが可能になるが、歯間部の歯垢除去効果をより一層高めるためには、毛丈の高いタフトが歯間部に入り込んだ際の、安定性を向上させることが望ましい。
本発明は、毛丈の高いタフトが歯間部に入り込んだ際の安定性を向上させて、歯間部の歯垢除去効果をより一層高めることのできる歯ブラシに関する。
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台は、長手方向先端側の先端側植毛領域と、長手方向後端側の後端側植毛領域と、先端側植毛領域と後端側植毛領域との間の中間部植毛領域とを備えており、前記中間部植毛領域には、毛丈の高い複数の突出毛束が分散配置されて植設されており、前記先端側植毛領域及び前記後端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなるテーパー毛束が植設されており、前記先端側植毛領域に植設された前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルは、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも0~2mm低い毛丈で植設されていると共に、先端を連ねて形成される仮想の先端側ブラシ面が、前記中間部植毛領域側の端縁部よりも前記植毛台の長手方向先端側が高くなっている高低差部を有しており、前記中間部植毛領域には、前記突出毛束よりも毛丈の低い毛束が、前記突出毛束と共に植設されている歯ブラシである。
本発明の歯ブラシによれば、毛丈の高いタフトが歯間部に入り込んだ際の安定性を向上させて、歯間部の歯垢除去効果をより一層高めることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する、(a)は側面図、(b)は平面図である。 螺旋状にねじれた形状のブリッスルを説明する略示側面図である。 他の実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する側面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシ10は、図1(a)、(b)に示すように、把持部(図示せず)と植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体13の植毛台11に形成された複数の植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14d(図1(b)参照)に、複数本のブリッスル16a,16b,16c,16dを束ねてなる毛束(タフト)15a,15b,15c,15d(図1(a)参照)を、各々植設(植毛)することによって構成される。本実施形態の歯ブラシ10は、毛丈の高いタフトである中間部植毛領域17bに植設された複数の突出毛束15aが、刷掃時に歯間部に入り込んだ際の安定性を向上させて、歯間部の歯垢除去効果をより一層高めることができるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の歯ブラシ10は、複数本のブリッスル16a,16b,16c,16dを束ねてなる毛束15a,15b,15c,15dが、植毛台11に形成された複数の植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14dに各々植設されている歯ブラシであって、植毛台11は、長手方向X先端側の先端側植毛領域17aと、長手方向X後端側の後端側植毛領域17cと、先端側植毛領域17aと後端側植毛領域17cとの間の中間部植毛領域17bとを備えている。中間部植毛領域17bには、毛丈の高い複数の突出毛束15aが分散配置されて植設されている。先端側植毛領域17a及び後端側植毛領域17cには、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスル16b,16cを束ねてなるテーパー毛束15b,15cが植設されている。先端側植毛領域17aに植設されたテーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cは、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも0~2mm低い毛丈で植設されていると共に、先端を連ねて形成される仮想の先端側ブラシ面18aが、中間部植毛領域17b側の端縁部よりも植毛台11の長手方向X先端側に向けて高くなっている高低差部18bを有している。中間部植毛領域17bには、突出毛束15aよりも毛丈の低い中間部補助毛束15dが、突出毛束15aと共に植設されている。
また、本実施形態では、先端側植毛領域17aに植設されたテーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cの方が、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも、テーパー度が高くなっている。ここで、テーパーブリッスルのテーパー度は、テーパー部分の長さ、すなわち、テーパーの終端からテーパーの開始位置までの長さによって特定される値である。テーパーの開始位置とは、ブリッスルの直径が非テーパー部に対して95%になった位置である。
本実施形態では、歯ブラシ本体13は、一般的に使用されている合成樹脂を、特に制限無く用いて形成することができる。例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、セルロースプロピオネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートから選ばれる一種又は二種以上の樹脂を用いることが好ましい。歯ブラシ本体13の先端部分を構成する植毛台11は、好ましくは平坦なトラック円形状の植毛面11aを備えており、植毛面11aに開口して、毛束15a,15b,15c,15dが植設される複数の植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14dが形成されている。
本実施形態では、植毛台11のトラック円形状の植毛面11aの中間部植毛領域17bには、植毛台11の長手方向Xに2列に連設して、例えばφ1.0mmの大きさの円形の中間部小径植毛穴14aが、各列に4箇所ずつ、合計8箇所に分散配置されて形成されている。またこれらの中間部小径植毛穴14aは、植毛台11の長手方向Xに隣接する中間部小径植毛穴14aとの間に2.5~5mmの中心間間隔をおいた状態で、中間部植毛領域17bに分散配置されて形成されている。これによって、これらの中間部小径植毛穴14aに植毛される突出毛束15aが、刷掃時に1箇所に集中し難くなることで、個々の突出毛束15aが歯間部に入りやすくなって、歯間部の歯垢除去効果を向上させることが可能になる。
また、植毛台11の植毛面11aの中間部植毛領域17bには、2列の中間部小径植毛穴14aを挟んだ植毛台11の幅方向Y両側の外側部分、及び2列の中間部小径植毛穴14aの間の部分に、3列に配置されて、例えばφ1.6mmの大きさの円形の中間部植毛穴14dが、植毛台11の長手方向Xに連設して各列に3箇所ずつ、合計9箇所に分散配置されて形成されている。各列に連設して配置された中間部植毛穴14dは、中間部小径植毛穴14aと千鳥状に配置されるように、中間部小径植毛穴14aと植毛台11の長手方向Xの位置をずらせて形成されている。
植毛台11の植毛面11aの先端側植毛領域17aには、植毛台11の長手方向Xの外側(先端側)に、例えばφ1.6mmの大きさの円形の先端部外側植毛穴14bが、3箇所に配置されて形成されている。3箇所の先端部外側植毛穴14bは、中央の先端部外側植毛穴14bが、両側の先端部外側植毛穴14bよりも先端側にずれるように配置されて形成されている。また先端側植毛領域17aには、植毛台11の長手方向Xの内側(中間部植毛領域17b側)に、例えばφ1.6mmの大きさの円形の先端部内側植毛穴14cが3箇所に形成されている。3箇所の先端部内側植毛穴14cは、先端部外側植毛穴14bと同様に、中央の先端部内側植毛穴14cが、両側の先端部内側植毛穴14cよりも先端側にずれるように配置されて形成されている。
植毛台11の植毛面11aの後端側植毛領域17cには、植毛台11の長手方向Xの外側(後端側)に、例えばφ1.6mmの大きさの円形の後端部外側植毛穴14b’が、3箇所に配置されて形成されている。3箇所の後端部外側植毛穴14b’は、中央の後端部外側植毛穴14b’が、両側の後端部外側植毛穴14b’よりも後端側にずれるように配置されて形成されている。また後端側植毛領域17cには、植毛台11の長手方向Xの内側(中間部植毛領域17b側)に、例えばφ1.6mmの大きさの円形の後端部内側植毛穴14c’が3箇所に形成されている。3箇所の後端部内側植毛穴14c’は、植毛台11の幅方向Yに直線状に並べて配置されて形成されている。
本実施形態では、これらの植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14dには、各々の植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14dの横断面積に応じた本数のブリッスル16a,16b,16c,16dを束ねてなる毛束15a,15b,15c,15dが、各々挿入固定されて植設されている。各々の毛束15a,15b,15c,15dを構成するブリッスル16a,16b,16c,16dは、好ましくは合成樹脂からなる。ブリッスル16a,16b,16c,16dを形成する合成樹脂としては、ブリッスルに用いられている公知の各種のものを、特に制限なく用いることができ、例えば、ナイロン(登録商標)、ナイロン6-12等のポリアミド、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリオレフィン等が挙げられる。
各々の植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14dに毛束15a,15b,15c,15dを植設する方法としては、公知の各種の植毛方法を採用することができる。例えば、(1)毛束を平線で2つ折りにして打ち込む方法や、(2)毛束の片端部を加熱して溶融塊を形成した後、その溶融塊を配置した金型内に溶融樹脂を注入して植毛台を射出形成する方法、(3)植毛孔(貫通孔)を有する植毛基部の該植毛孔に毛束を挿入する挿入工程、該植毛孔から突出する毛束の片端部を加熱して溶融塊を形成する熱加工工程、及び該溶融塊を被覆する被覆工程を経て、毛束が植設された状態の植毛台や歯ブラシを得る方法等を用いることができる。
毛束15a,15b,15c,15dの植毛穴14a,14b,14b’,14c,14c’,14dへの充填率(ブリッスルの横断面積の合計/植毛穴の横断面積)は、60~90%となっていることが好ましく、65~90%となっていることがさらに好ましい。
そして、本実施形態では、中間部植毛領域17bに分散配置されて形成された8箇所の中間部小径植毛穴14aには、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.203mmの太さの12本のブリッスル16aを束ねて形成される突出毛束15aが、例えば12.5mmの毛丈となるように各々植設されている。これによって突出毛束15aは、他の毛束15b,15c,15dよりも先端を上方に突出させて植設されることになる。
また、本実施形態では、突出毛束15aを形成するブリッスル16aは、図2に示すように、好ましくは螺旋状にねじれた形状を備えるスパイラル毛となっており、好ましくは、先端に向かって断面積を減少させた、テーパー毛束15b,15cのテーパーブリッスル16b,16cよりもテーパー度が低いテーパー形状部分を備える、テーパーブリッスルとなっている。突出毛束15aを形成するブリッスル16aがスパイラル毛となっていることにより、歯間部に詰まった食べかすや汚れ等を、効率良く絡め取ることが可能になる。突出毛束15aを形成するブリッスル16aが、テーパー毛束15b,15cのテーパーブリッスル16b,16cよりもテーパー度が低いテーパー形状部分を備えていることにより、突出毛束15aを形成するブリッスル16aが歯間部により深く到達しやすくなって、歯間部に詰まった食べかすや汚れ等を効率良く押し出すことが可能になる。
本実施形態では、図1(a)、(b)に示すように、先端側植毛領域17aの先端側に配置されて形成された3箇所の先端部外側植毛穴14bには、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.178mmの太さの56本のテーパーブリッスル16bを束ねて形成されるテーパー毛束15bが、例えば11.5mmの毛丈となるように各々植設されている。先端側植毛領域17aの中間部植毛領域17b側に配置されて形成された3箇所の先端部内側植毛穴14cには、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.178mmの太さの56本のテーパーブリッスル16cを束ねて形成されるテーパー毛束15cが、例えば10.5mmの毛丈となるように各々植設されている。
これらによって、先端側植毛領域17aに植設されたテーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cは、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも0~2mm低い毛丈で植設されることになる。また、テーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cの先端を連ねて形成される仮想の先端側ブラシ面18aが、中間部植毛領域17b側の端縁部よりも植毛台11の長手方向X先端側が高くなっている、高低差部18bを有することになる。
本実施形態では、後端側植毛領域17cの後端側に配置されて形成された3箇所の後端部外側植毛穴14b’には、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.178mmの太さの56本のテーパーブリッスル16bを束ねて形成されるテーパー毛束15bが、好ましくは11.5mmの毛丈となるように各々植設されている。後端側植毛領域17cの中間部植毛領域17b側に配置されて形成された3箇所の後端部内側植毛穴14c’には、例えばポリブチレンテレフタレートからなる、毛径が0.178mmの太さの56本のテーパーブリッスル16cを束ねて形成されるテーパー毛束15cが、例えば10.5mmの毛丈となるように各々植設されている。
これらによって、後端側植毛領域17cに植設されたテーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cは、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも0~2mm低い毛丈で植設されることになる。また、テーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cの先端を連ねて形成される仮想の後端側ブラシ面18a’は、中間部植毛領域17b側の端縁部よりも植毛台11の長手方向X後端側が高くなっている、高低差部18b’を有することになる。
本実施形態では、中間部植毛領域17bに分散配置されて形成された9箇所の中間部植毛穴14dには、例えばナイロンからなる、毛径が0.203mmの太さの44本のブリッスル16dを束ねて形成される中間部補助毛束15dが、例えば9.5mmの毛丈となるように各々植設されている。これによって、突出毛束15aと共に中間部植毛領域17bの中間部植毛穴14dに植設された中間部補助毛束15dは、突出毛束15aよりも毛丈の低い毛束になると共に、中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dは、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも2mm以上低い毛丈で植設さることになる。中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dは、好ましくは先端に球状部を備える球状ブリッスルとなっている。
突出毛束15aよりも毛丈の低い中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dが、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも2mm以上低い毛丈で植設されており、且つ先端に球状部を備える球状ブリッスルとなっていることにより、突出毛束15aを形成するブリッスル16aを歯間部により深く到達しやすくすることが可能になると共に、中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dが、先端の球状部によって、歯の平滑部の歯垢を効率良く掻き取ることが可能になる。
また、突出毛束15aよりも毛丈の低い中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dは、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも0~2mm低い毛丈で植設することもできる。この場合、中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dは、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えるテーパーブリッスルであることが好ましい。これによって、突出毛束15aを形成するブリッスル16aが、中間部補助毛束15dを形成するブリッスル16dに邪魔されることなく、歯間部により深く到達すること可能になる。
上述の構成を備える本実施形態の歯ブラシ10によれば、中間部植毛領域17bに、毛丈の高い突出毛束15aが分散配置されて植設されており、先端側植毛領域17a及び後端側植毛領域17cに、テーパー毛束15b,15cが植設されており、先端側植毛領域17aのテーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cは、突出毛束15aを形成するブリッスル16aよりも0~2mm低い毛丈で植設されていると共に、先端を連ねて形成される仮想の先端側ブラシ面18aが、中間部植毛領域17b側の端縁部よりも植毛台11の長手方向X先端側に向けて高くなっている高低差部18bを有している。また好ましくは、後端側植毛領域17cのテーパー毛束15b,15cを形成するテーパーブリッスル16b,16cもまた、突出毛束15aを形成するブリッスルよりも0~2mm低い毛丈で植設されていると共に、先端を連ねて形成される仮想の後端側ブラシ面18a’が、中間部植毛領域17b側の端縁部よりも植毛台11の長手方向X後端側が高くなっている高低差部18b’を有している。
これらによって、本実施形態の歯ブラシ10によれば、図1(a)の点線で示すように、突出毛束15aを除いたベースとなるブラシ面が、曲線状に連設する歯列の曲面にフィットし易い凹形状を備えることになるので、中間部植毛領域17bを挟んだ先端側植毛領域17a及び後端側植毛領域17cのテーパー毛束15b,15cのテーパーブリッスル16b,16cの先端を、歯面に当接させて支持させ易くすることが可能になる。これによって、テーパーブリッスル16b,16cの先端を歯面に当接させて支持させながら、中間部植毛領域17bの突出毛束15aを歯間部に挿入させて、より安定した状態で、効果的に歯間部を刷掃することが可能になると共に、テーパーブリッスル16b,16cの先端を歯面に当接させることで、テーパー形状部分によって適度な弾性を保持しながら支持させることができるので、歯間部のより深い位置まで、安定した状態で突出毛束15aを挿入させて刷掃することが可能になる。
したがって、本実施形態の歯ブラシ10によれば、毛丈の高いタフトである突出毛束15aが、歯間部に入り込んだ際の安定性を向上させて、歯間部の歯垢除去効果をより一層高めることが可能になる。
図3は本発明の好ましい他の実施形態に係る歯ブラシ20の要部を示すものである。図3に示す他の実施形態の歯ブラシ20は、上記実施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を備えており、後端側植毛領域17cの後端側に配置されて形成された3箇所の後端部外側植毛穴14b’に植設されるテーパー毛束25bの毛丈が、上記実施形態のテーパー毛束15bの毛丈と相違している。なお、図3に示す歯ブラシ20に関して、上記実施形態の歯ブラシ10と異なる構成部分について主として説明し、同様の構成部分については同一の符号を付して説明を省略している。特に言及しない構成部分については、上記実施形態の歯ブラシ10に関する説明が適宜適用される。
図3に示す他の実施形態の歯ブラシ20では、後端側植毛領域17cの後端側に配置された3箇所の後端部外側植毛穴14b’に植設されるテーパー毛束25bが、後端側植毛領域17cの中間部植毛領域17b側に配置された3箇所の後端部内側植毛穴14c’に植設されたテーパー毛束15cと同様の、10.5mmの毛丈となるように植設されている。これによって、後端側植毛領域17cに植設されたテーパー毛束15b,25bを形成するテーパーブリッスル16b,26bは、先端を連ねて形成される仮想の後端側ブラシ面28aが、高低差部を有していない面となっている。
図3に示す他の実施形態の歯ブラシ20によれば、図3の点線で示すように、突出毛束15aを除いたベースとなるブラシ面が、後端側植毛領域17c側の部分で平坦になっているが、先端側植毛領域17a側の部分では、曲線状に連設する歯列の曲面にフィットし易い凹形状を備えることになるので、少なくとも先端側植毛領域17aのテーパー毛束15b,15cのテーパーブリッスル16b,16cの先端を、歯面に当接させて支持させ易くすることが可能になる。これによって、上記実施形態の歯ブラシ10と同様に、テーパーブリッスル16b,16cの先端を歯面に当接させて支持させながら、中間部植毛領域17bの突出毛束15aを歯間部に挿入させることで、上記実施形態の歯ブラシ10と同様の作用効果が奏される。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、先端側ブラシ面や後端側ブラシ面の高低差部は、先端部外側植毛穴や後端部外側植毛穴に植設されるテーパー毛束を、先端部内側植毛穴や後端部内側植毛穴に植設されるテーパー毛束よりも高い毛丈で植設して、これらの段差部によって設ける必要は必ずしもなく、好ましくは、中間部植毛領域側の端縁部から植毛台の長手方向先端側や長手方向後端側に向けて徐々に高くなっている、傾斜面部によって形成されていても良い。これによって、曲線状に連設する歯列の曲面によりフィットし易くして、突出毛束が歯間部に入り込んだ際の安定性を、さらに向上させることが可能になる。
また、後端部外側植毛穴に植設されるテーパー毛束は、後端部内側植毛穴に植設されるテーパー毛束よりも、低い毛丈で植設されていても良い。後端側植毛領域に植設されたテーパー毛束を形成するテーパーブリッスルは、突出毛束を形成するブリッスルよりも2mm以上低い毛丈で植設されていても良い。突出毛束を形成するブリッスルは、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えるテーパーブリッスルとなっている必要は必ずしも無く、また螺旋状にねじれた形状を備えている必要は必ずしも無い。突出毛束以外の毛束を形成するブリッスルを、螺旋状にねじれた形状を備えるように形成することもできる。各々の毛束は、例えば植毛台の長手方向の前方側又は後方側に傾けた状態で植設することもできる。
10,20 歯ブラシ
11 植毛台
11a 植毛面
12 首部
13 歯ブラシ本体
14a 中間部小径植毛穴
14b 先端部外側植毛穴
14b’後端部外側植毛穴
14c 先端部内側植毛穴
14c’後端部内側植毛穴
14d 中間部植毛穴
15a 突出毛束
15b,15c,25b テーパー毛束
15d 中間部補助毛束
16a ブリッスル(スパイラル毛)
16b,16c,26b テーパーブリッスル
16d ブリッスル(球状ブリッスル)
17a 先端側植毛領域
17b 中間部植毛領域
17c 後端側植毛領域
18a 仮想の先端側ブラシ面
18a’,28a 仮想の後端側ブラシ面
18b,18b’ 高低差部
X 植毛台の長手方向
Y 植毛台の幅方向

Claims (9)

  1. 複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、植毛台に形成された複数の植毛穴に各々植設されている歯ブラシであって、
    前記植毛台は、長手方向先端側の先端側植毛領域と、長手方向後端側の後端側植毛領域と、先端側植毛領域と後端側植毛領域との間の中間部植毛領域とを備えており、
    前記中間部植毛領域には、毛丈の高い複数の突出毛束が分散配置されて植設されており、
    前記先端側植毛領域及び前記後端側植毛領域には、先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備える複数本のテーパーブリッスルを束ねてなるテーパー毛束が植設されており、
    前記先端側植毛領域に植設された前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルは、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも低い毛丈で植設されていると共に、先端を連ねて形成される仮想の先端側ブラシ面が、前記中間部植毛領域側の端縁部よりも前記植毛台の長手方向先端側が高くなっている高低差部を有しており、
    前記中間部植毛領域には、前記突出毛束よりも毛丈の低い毛束が、前記突出毛束と共に植設されており、
    前記突出毛束と共に前記中間部植毛領域に植設された、前記突出毛束よりも毛丈の低い毛束を形成するブリッスルの毛丈は、前記先端側植毛領域及び前記後端側植毛領域に植設された前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルの毛丈よりも、低くなっている歯ブラシ。
  2. 前記高低差部は、前記中間部植毛領域側の端縁部から前記植毛台の長手方向先端側に向けて高くなっている段差部によって形成されている請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記先端側植毛領域に植設された前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルの方が、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも、テーパー度が高くなっている請求項1又は2記載の歯ブラシ。
  4. 前記突出毛束が植設される植毛穴は、植毛台の長手方向に隣接する突出毛束が植設される植毛穴との間に2.5~5mmの中心間間隔をおいた状態で、前記中間部植毛領域に分散配置されて形成されている請求項1~3のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  5. 前記突出毛束を形成するブリッスルは、螺旋状にねじれた形状を備えている請求項1~4のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  6. 前記後端側植毛領域に植設された前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルは、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも低い毛丈で植設されていると共に、先端を連ねて形成される仮想の後端側ブラシ面が、前記中間部植毛領域側の端縁部よりも前記植毛台の長手方向後端側が高くなっている高低差部を有している請求項1~5のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  7. 前記後端側植毛領域に植設された前記テーパー毛束を形成するテーパーブリッスルは、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも2mm以上低い毛丈で植設されている請求項1~5のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  8. 前記突出毛束と共に前記中間部植毛領域に植設された、前記突出毛束よりも毛丈の低い毛束を形成するブリッスルは、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも0~2mm低い毛丈で植設されており、且つ先端に向かって断面積を減少させたテーパー形状部分を備えるテーパーブリッスルとなっている請求項1~7のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  9. 前記突出毛束と共に前記中間部植毛領域に植設された、前記突出毛束よりも毛丈の低い毛束を形成するブリッスルは、前記突出毛束を形成するブリッスルよりも2mm以上低い毛丈で植設されており、且つ先端に球状部を備える球状ブリッスルとなっている請求項1~7のいずれか1項記載の歯ブラシ。
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