JP5130304B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、歯ブラシの改良に関する。
本願は、2007年12月18日に日本国特許庁に出願された特願2007−326041号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
歯ブラシの基本機能としては、口腔内の清掃効果やマッサージ効果などがある。歯ブラシは、その基本機能の向上を図るため、従来より歯間進入性や、清掃実感、マッサージ性などを付加している。そして、このような歯ブラシの高付加価値化を図るためには、植毛穴の配置や形状、刷毛の種類や形状、毛束の毛切り形状などを複雑に組み合わせた仕様が一般に有効である(例えば、特許文献1〜5を参照。)。
例えば、歯ブラシの基本性能である「口腔内全体の清掃実感」を向上させるためには、通常は歯ブラシのヘッド部に植設された刷毛の毛束を歯面などに適切な圧力で接触させることで、刷掃実感を確保する必要がある。このためには、ヘッド部の植毛面に植設される毛束の本数や単位植毛面積当たりの毛束の本数を多く確保する、いわゆる「密毛」仕様とすることが一般的に有効である。これにより、刷掃時に毛先が常に磨きたい箇所に接触し且つ適切な毛腰で刷掃実感を得やすくすることが可能である。
しかしながら、このような密毛仕様とした場合には、一般に毛束が撓みづらい傾向にあるため、いわゆる「かため」と感じる歯ブラシとなりやすい。また、歯間部や歯茎部などの狭く奥まった箇所については、互いに密接した毛束が障壁となって、毛先進入性が損なわれる傾向にある。
これを解決するため、毛切形状として毛束の先端に凹凸を付与する方法もあるが、その効果を実感できるようにするためには、山切り形状などの比較的大きく且つ鋭利な凹凸を毛束の先端に付与する必要がある。一方、このような形状は、歯間等の清掃性を向上させるものの、口腔全体の清掃性を阻害する傾向にある。また、毛束を構成する各刷毛の毛先形状を先鋭化した場合には、歯間部や歯茎部などに対する毛先進入性は向上するものの、刷毛自体の毛腰が弱くなるために、清掃実感そのものが向上しにくい傾向にある。
特開2000−33010号公報 特開平2−98310号公報 特開平10−313946号公報 特許第3813734号公報 特許第3311991号公報
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、高い清掃実感が得られる密毛仕様とした場合でも、歯間部や歯茎部などの毛先進入性が悪くなる箇所に対する清掃性を十分に確保できる歯ブラシを提供することを課題とする。
この課題を達成するために、本発明の発明は、植毛面に複数の植毛穴が長さ方向及び幅方向に所定の間隔で配置されたヘッド部を有し、植毛穴に刷毛から構成される2つ折にした毛束が平線を用いて植設された歯ブラシであって、ヘッド部の少なくとも一部の植毛穴に、一の方向に撓み易い刷毛の毛束が植設され、ヘッド部の長さ方向及び幅方向において隣り合う毛束において、一方の毛束の平線と他方の毛束の平線とが当該毛束が並ぶ方向に対して所定の角度で斜めに配置されると共に、互いの平線の傾ける向きを逆向きに設定することによって、ヘッド部の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、一方の毛束と他方の毛束とが交互に並んで配置されていることを特徴とする歯ブラシである。
この歯ブラシにおいては、毛束を構成する各刷毛の横断面が長方形、平行四辺形、若しくは菱形、又はこれらに類似した形状を有することによって、その横断面における最長辺又は最長対角線と直交する方向が前記一の方向と一致していてもよい。
また、上記歯ブラシにおいては、毛束を構成する各刷毛が、前記一の方向を互いに一致させた状態で植毛穴に植設されていてもよい。
この歯ブラシにおいては、毛束が並ぶ方向に対して一の方向のなす角度が20〜70゜となる範囲で、毛束の平線の傾ける角度が設定されていてもよい。
以上のように、本発明に係る歯ブラシでは、ヘッド部の少なくとも一部の植毛穴に、それぞれ一の方向において撓み易くした刷毛の毛束を植設することによって、これら毛束の撓み具合に異方性を持たせることができる。
そして、この歯ブラシでは、ヘッド部の長さ方向及び幅方向において隣り合う毛束のうち、一方の毛束の平線と他方の毛束の平線とを当該毛束が並ぶ方向に対して所定の角度で斜めに配置すると共に、互いの平線の傾ける向きを逆向きに設定することによって、ヘッド部の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、一方の毛束と他方の毛束とが交互に並んで配置されている。
この場合、上記毛束の異方性及び上記毛束の平線の傾ける向きの違いによって、ヘッド部の長さ方向又は幅方向の一方側又は他方側に向けて歯ブラシを刷掃させたときに、隣り合う毛束が互いに近接する方向に撓んで毛束が密となる部分と、隣り合う毛束が互いに離間する方向に撓んで毛束が疎となる部分とが一時的に発生することになる。また、これら毛束が密又は疎となる部分は、歯ブラシの刷掃する方向によらずにヘッド部の長さ方向又は幅方向の決まった位置に交互に並んで発生することになる。
これにより、本発明に係る歯ブラシでは、刷掃時に隣接した毛束が干渉しにくくなり、歯列の凹凸形状に追従しながら毛先が比較的に自由に動くため、歯間部や歯茎部などの狭く奥まった箇所への毛先進入性を高めることが可能である。また、「かため」と感じやすい密毛仕様であっても、刷掃に必要な圧力を過度に高めることなく、清掃操作を行い易くすることができる。
以上のように、本発明の歯ブラシによれば、高い清掃実感が得られる密毛仕様であっても、歯間部や歯茎部などの毛先進入性が悪くなる箇所に対する清掃性を十分に確保することができる。
本発明の歯ブラシの一例を示す側面図である。 図1に示す歯ブラシのヘッド部を、一部切り欠いて示す側面図である。 図1に示す歯ブラシのヘッド部を示す平面図である。 図3に示すヘッド部の植毛穴に植毛された刷毛の毛束を示す平面図である。 図3に示すヘッド部の隣り合う毛束の撓み方向を説明するための平面図である。 図3に示すヘッド部の隣り合う毛束の撓み方向を説明するための平面図である。 図4に示す刷毛とは別の刷毛の毛束を示す平面図である。 図6に示す刷毛の毛束が植設されたヘッド部を示す平面図である。 図7に示すヘッド部の隣り合う毛束の撓み方向を説明するための平面図である。 図7に示すヘッド部の隣り合う毛束の撓み方向を説明するための平面図である。
符号の説明
1…歯ブラシ 1A…ブラシハンドル 2…ハンドル部 3…ヘッド部 3a…植毛面 4…ネック部 5,5A,5B…刷毛 6…毛束 6A…一方の毛束 6B…他方の毛束 7…植毛穴 8…平線 9…毛束 9A…一方の毛束 9B…他方の毛束
以下、本発明の歯ブラシについて、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を模式的に示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、場合によって毛束の図示を省略するものとする。
本発明の一実施形態を説明する。図1に示す歯ブラシ1は、全体が長尺状を為すブラシハンドル1Aを備え、このブラシハンドル1Aは、長尺状のハンドル部2と、このハンドル部2の先端側に設けられたヘッド部3と、ハンドル部2とヘッド部3との間に設けられたネック部4とを有して構成されている。
ブラシハンドル1Aは、ハンドル部2と、これに連なるネック部4と、これに連なるヘッド部3とが、例えば硬質樹脂材料により一体成形されたものからなる。ブラシハンドル1Aに使用される硬質樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、ポリウレタン、ポリアミド、ABS(アクロル二トリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性樹脂材料を挙げることができるが、これらの材料に必ずしも限定されるものではない。
ハンドル部2は、使用者が把持する部分であり、このハンドル部2には、把持性を向上させるため、例えばエラストマーなどの柔軟な樹脂を部分的又は全体に被覆形成してもよい。ネック部4は、ハンドル部2とヘッド部3との間を連結する部分であるが、ハンドル部2及びヘッド部3と必ずしも明確に区別される部分ではないため、場合によってハンドル部2とネック部4との区別がないものもある。したがって、ブラシハンドル1Aは、ハンドル部2の先端にヘッド部3が直接設けられた形状のものであってもよく、その形状や、大きさ、デザイン等については任意に変更して実施することができる。
ヘッド部3は、図2及び図3に示すように、口腔内を清掃しやすい形状や大きさであればよく、その形状について特に限定されるものではないものの、一般的に略直方体状を為している。そして、このヘッド部3の一面(植毛面という。)3aには、刷毛5の毛束6を植設するための複数の植毛穴7が設けられている。
具体的に、このヘッド部3の植毛面3aには、図3に示すように、複数の植毛穴7が格子状、すなわち、このヘッド部3の長さ方向及び幅方向において、複数の植毛穴7が一定間隔で直線状に並んで配置されている。
また、植毛穴7の横断面形状は、必ずしも限定されてないものの、通常は円形である。この植毛穴7の径は、密毛仕様とする場合、1.0mm以上であることが好ましい。これにより、密毛仕様に求められるしっかりとした刷掃実感を担保することができる。なお、穴径の上限は、使用感やヘッド部3の強度などの品質を担保されていれば特に限定されるものではない。これは、高い刷掃実感を確保するために一般的に用いられる穴径を増大させた仕様において生じやすい負の効果、例えば毛束の撓み難さに起因する粗雑な清掃実感、「かため」の使用感となりやすいなどの傾向を本発明によって軽減できるからである。
また、隣接する植毛穴7の間の間隔は、広くなり過ぎると、後述する本発明の特徴ある毛束6の挙動により生じる効果が低下することになる。したがって、隣接する植毛穴7の間の間隔(植毛穴間の最内距離)は、密毛仕様とする場合、ヘッド部3の強度を確保できる範囲で小さくすることが好ましく、具体的には0.6〜1.0mmの範囲とすることが好ましい。
毛束6は、図2に示すように、複数本の刷毛(フィラメント)5を束ねて二つ折りにし、その間に平線8と呼ばれる抜止め具を挟んで植毛穴7に打ち込むことによって植設されている。
刷毛5の材料としては、特に限定されないものの、例えば、ポリアミド(例:6−12ナイロン、6−10ナイロン)、ポリエステル(例:ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例:ポリプロピレン)、エラストマー(例:オレフィン系、スチレン系)などの合成樹脂材料を挙げることができる。
また、刷毛5については、長軸方向に直交する横断面形状においてほぼ同形であるものを用いてもよく、また、毛先を丸めたものや、毛先に向かうに従って徐々に細くしたものなどを用いてもよい。
刷毛5の毛丈は、ヘッド部3の植毛面3aから、大人用で8mm〜13mm、子供用で6mm〜9mmとすることが好ましい。刷毛5の太さ(最大径)は、口腔内の使用性や使用感の点から、0.12mm〜0.26mmであることが好ましい。また、使用感や、刷掃感、清掃効果、耐久性など考慮して、太さの異なる複数本の刷毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
平線8は、植毛穴7の中心部を通り、且つ、植毛穴7を跨ぐように植毛穴7に打設されている。平線8の材質としては、例えば、真鍮やステンレスなどの金属を挙げることができ、その他にも硬質プラスチックや生分解性プラスチックなどを挙げることができる。平線8は、その長さが植毛穴7の直径よりも大であり、その幅が植毛穴7の深さよりも小である。また、平線8の長さや幅、厚みについては、植毛穴7や毛束6に合わせて任意に調整すればよい。特に、平線8の厚みを調節することによって、毛束6を植毛穴7内に確実に固定して空隙を少なくすることができる。また、平線8は、植毛穴7からの抜けを防ぐため、植毛穴7の両側からはみ出した部分の長さの合計が0.3〜0.6mmであることが好ましい。
ところで、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向に並ぶ各植毛穴7には、一の方向において撓み易くした刷毛5の毛束6が植設されている。具体的に、この毛束6は、図4に示すように、その横断面が長方形を為す複数本の刷毛5Aを束ねて二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線8を植毛穴7に打ち込むことによって植毛穴7に植設されている。
刷毛5Aは、このような横断面形状を有することによって、その横断面における最長辺と直交する方向が上記一の方向、すなわち撓み易い方向となっている。逆に、上記一の方向と直交する他の方向においては、上記一の方向よりも刷毛5Aが撓みづらくなっている。そして、毛束6を構成する各刷毛5Aは、上記一の方向を互いに一致させた状態で植毛穴7に植設されている。すなわち、毛束6を構成する各刷毛5Aは、その横断面における最長辺が平線8と平行となる方向に互いに整列しながら植毛穴7に植設されている。
これより、図4に示す刷毛5Aからなる毛束6には、平線8と平行な方向(他の方向)xにおいて撓みづらく、平線8と直交する方向(一の方向)yにおいて撓みやすいといった異方性を持たせることが可能である。
また、ヘッド部3の植毛面3aには、図3及び図5に示すように、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向において隣り合う毛束6A,6Bのうち、一方の毛束6Aの平線8と他方の毛束6Bの平線8とを当該毛束6A,6Bが並ぶ方向に対して所定の角度で斜めに配置すると共に、互いの平線8の傾ける向きを逆向きに設定することによって、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、一方の毛束6Aと他方の毛束6Bとが交互に並んで配置されている。すなわち、このヘッド部3の植毛面3aには、当該ヘッド部3の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、その並ぶ方向に対して平線8を所定の角度で斜めに配置し、且つ、平線8の傾ける向きを互いに逆向きに設定した一方の毛束6Aと他方の毛束6Bとが交互に並んで配置されている。
また、この歯ブラシ1では、毛束6が並ぶ方向に対して上記一の方向yのなす角度が45゜となるように、毛束6の平線8の傾ける角度が設定されている。具体的に、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向に並ぶ各毛束6A,6Bは、その並ぶ方向において隣り合う一方の毛束6Aと他方の毛束6Bとの平線8の向きが互いに逆向きにその並ぶ方向に対して45゜傾くように配置されている。
なお、図3に示すヘッド部3の植毛面3aには、4×6の格子状に並ぶ植毛穴7とは別に、丸みを帯びることにより幅狭となったヘッド部3の先端部及び後端部において、植毛穴7が幅方向に3つ並んで設けられている。これらの植毛穴7には、上記毛束6A,6Bとは別に公知の毛束6が植設されるため、その平線の向きについては特に限定する必要がない。このため、図3においては、これら植毛穴7に植設される毛束6の平線8の図示を省略するものとした。
以上のような構造を有する歯ブラシ1では、上述した図4に示すように、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向に並ぶ各植毛穴7に、それぞれ上記一の方向yにおいて撓みやすい(上記他の方向xにおいて撓みづらい)刷毛5Aの毛束6を植設することによって、各毛束6の撓み具合に異方性を持たせることができる。
そして、この歯ブラシ1では、上述した図3に示すように、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向において隣り合う毛束6A,6Bのうち、一方の毛束6Aの平線8と他方の毛束6Bの平線8とを当該毛束6A,6Bが並ぶ方向に対して所定の角度で斜めに配置すると共に、互いの平線8の傾ける向きを逆向きに設定することによって、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、一方の毛束6Aと他方の毛束6Bとが交互に並んで配置されている。また、この歯ブラシ1では、毛束6A,6Bが並ぶ方向に対して上記一の方向yのなす角度が45゜となるように、毛束6A,6Bの平線8の傾ける角度(上記所定の角度)が設定されている。
この場合、上記毛束6の異方性及び上記毛束6の平線8の傾ける向きの違いによって、図5Aに示すように、刷掃時に各毛束6A,6Bをヘッド部3の長さ方向又は幅方向の一方側(図中の矢印A方向)に向かって撓ませたときに、隣り合う毛束6A,6Bが互いに近接する方向に撓んで毛束6A,6Bが密となる部分αと、隣り合う毛束6A,6Bが互いに離間する方向に撓んで毛束6A,6Bが疎となる部分βとが一時的に発生することになる。
一方、図5Bに示すように、刷掃時に各毛束6A,6Bをヘッド部3の長さ方向又は幅方向の他方側(図中の矢印B方向)に向かって撓ませたときに、上記毛束6A,6Bが密又は疎となる部分は、上記矢印A方向に向かって撓ませたときの位置と同じであり、矢印A,Bの方向に関係なく、毛束6A,6Bが撓む向きによってヘッド部3の長さ方向又は幅方向の決まった位置に交互に並んで発生することになる。
このような歯ブラシ1では、刷掃時に隣接した毛束6A,6Bが干渉しにくくなり、歯列の凹凸形状に追従しながら毛先が比較的に自由に動くため、歯間部や歯茎部などの狭く奥まった箇所への毛先進入性を高めることが可能である。また、「かため」と感じやすい密毛仕様であっても、刷掃に必要な圧力を過度に高めることなく、清掃操作を行い易くすることが可能である。
したがって、この歯ブラシ1では、高い清掃実感が得られる密毛仕様であっても、歯間部や歯茎部などの毛先進入性が悪くなる箇所に対する清掃性を十分に確保することが可能である。
本発明の他の実施形態を以下に示す。上記歯ブラシ1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
上記ヘッド部3では、一の方向yにおいて撓み易くした刷毛5の毛束6として、例えば図6に示すように、その横断面が菱形を為す複数本の刷毛5Bを束ねて二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線8を植毛穴7に打ち込むことによって当該植毛穴7に植設された毛束9を用いることも可能である。
具体的に、この刷毛5Bは、菱形の横断面形状を有することによって、その横断面における最長対角線と直交する方向が上記一の方向y、すなわち撓み易い方向となっている。逆に、上記一の方向yと直交する他の方向xにおいては、上記一の方向yよりも刷毛5Bが撓みづらくなっている。そして、毛束9を構成する各刷毛5Bは、上記一の方向yを互いに一致させた状態で植毛穴7に植設されている。すなわち、毛束9を構成する各刷毛5Bは、その横断面における最長辺が平線8と平行となる方向に互いに整列しながら植毛穴7に植設されている。
これより、図6に示す刷毛5Bからなる毛束9には、刷毛5Bの横断面における最長対角線と平行な方向(他の方向)xにおいて撓みづらく、刷毛5Bの横断面における最長対角線と直交する方向(一の方向)yにおいて撓みやすいといった異方性を持たせることが可能である。
また、図6に示す菱形は、その鋭角が60゜、その鈍角が120゜に設定されたものであるが、刷毛5Bの撓み具合に異方性を持たせることが可能であれば、このような角度を為す菱形に必ずしも限定する必要はなく、任意の角度に設定することが可能である。
また、ヘッド部3の植毛面3aには、図7に示すように、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向において隣り合う毛束9A,9Bのうち、一方の毛束9Aの平線8と他方の毛束9Bの平線8とを当該毛束9A,9Bが並ぶ方向に対して所定の角度で斜めに配置すると共に、互いの平線8の傾ける向きを逆向きに設定することによって、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、一方の毛束9Aと他方の毛束9Bとが交互に並んで配置されている。
また、この歯ブラシ1では、毛束6が並ぶ方向に対して上記一の方向yのなす角度が60゜となるように、毛束6の平線8の傾ける角度(上記所定の角度)が設定されている。具体的に、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向に並ぶ各毛束9A,9Bは、その並ぶ方向において隣り合う一方の毛束9Aと他方の毛束9Bとの平線8の向きが互いに逆向きにヘッド部3の長さ方向に対して60゜(ヘッド部3の幅方向に対して30゜)傾くように配置されている。
なお、上記刷毛5Bの毛束9を用いた場合には、ヘッド部3の長さ方向及び幅方向に並ぶ各毛束9A,9Bは、その並ぶ方向において隣り合う一方の毛束9Aと他方の毛束9Bとの平線8の向きが互いに逆向きにヘッド部3の長さ方向に対して30゜(ヘッド部3の幅方向に対して60゜)傾くように配置することも可能である。すなわち、上記刷毛5Bの毛束9を用いた場合の平線8の傾ける角度は、当該刷毛5Bの横断面形状である菱形に対応した角度とすればよい。
そして、上記刷毛5Bの毛束9を用いた場合には、上記毛束9の異方性及び上記毛束9の平線8の傾ける向きの違いによって、図8Aに示すように、刷掃時に各毛束9A,9Bをヘッド部3の長さ方向又は幅方向の一方側(図中の矢印A方向)に向かって撓ませたときに、隣り合う毛束9A,9Bが互いに近接する方向に撓んで毛束9A,9Bが密となる部分αと、隣り合う毛束9A,9Bが互いに離間する方向に撓んで毛束9A,9Bが疎となる部分βとが一時的に発生することになる。
一方、図8Bに示すように、刷掃時に各毛束9A,9Bをヘッド部3の長さ方向又は幅方向の他方側(図中の矢印B方向)に向かって撓ませたときに、上記毛束9A,9Bが密又は疎となる部分は、上記矢印A方向に向かって撓ませたときの位置と同じであり、矢印A,Bの方向に関係なく、毛束9A,9Bが撓む向きによってヘッド部3の長さ方向又は幅方向の決まった位置に交互に並んで発生することになる。
このような歯ブラシ1では、刷掃時に隣接した毛束9A,9Bが干渉しにくくなり、歯列の凹凸形状に追従しながら毛先が比較的に自由に動くため、歯間部や歯茎部などの狭く奥まった箇所への毛先進入性を高めることが可能である。また、「かため」と感じやすい密毛仕様であっても、刷掃に必要な圧力を過度に高めることなく、清掃操作を行い易くすることが可能である。
したがって、この場合も、高い清掃実感が得られる密毛仕様であっても、歯間部や歯茎部などの毛先進入性が悪くなる箇所に対する清掃性を十分に確保することが可能である。
なお、本発明においては、上述した一の方向において撓み易くした刷毛5として、その横断面が長方形となる刷毛5Aや菱形となる刷毛5Bに限らず、平行四辺形又はこれらの形状に類似した形状(例えば楕円形などを含む。)のものを用いることができる。そして、その横断面における最長辺又は最長対角線と直交する方向が上記一の方向と一致した刷毛の毛束を用いることによって、当該毛束6の撓み具合に異方性を持たせることが可能である。
また、本発明は、上述した毛束6が並ぶ方向に対して上記一の方向yのなす角度が45゜となるように、毛束6の平線8の傾ける角度が設定されたものに必ずしも限定されるものではなく、任意に設定することが可能であるが、上述した毛束6A,6Bが疎密となる部分α,βを発生させるためには、毛束6が並ぶ方向に対して一の方向のなす角度が20〜70゜となる範囲で、毛束6の平線の傾ける角度(上記所定の角度)を設定することが好ましい。
なお、本発明は、上述した歯ブラシ1に限らず、電気的に駆動される電動歯ブラシやその取替用ブラシなどにも適用可能である。また、本発明は、歯ブラシのような口腔用のブラシに限らず、刷毛の毛束を二つ折りにして間に平線を挟んで植毛穴に植設するブラシに対して幅広く適用することが可能である。
なお、本発明は、上記歯ブラシ1の構成に必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明の歯ブラシでは、ヘッド部の長さ方向及び幅方向に並ぶ少なくとも一部の植毛穴に、それぞれ一の方向において撓み易くした刷毛の毛束を植設することによって、これら毛束の撓み具合に異方性を持たせることができる。
また、本発明の歯ブラシでは、刷掃時に隣接した毛束が干渉しにくくなり、歯列の凹凸形状に追従しながら毛先が比較的に自由に動くため、歯間部や歯茎部などの狭く奥まった箇所への毛先進入性を高めることが可能である。また、「かため」と感じやすい密毛仕様であっても、刷掃に必要な圧力を過度に高めることなく、清掃操作を行い易くすることができる。従って、高い清掃実感が得られる密毛仕様であっても、歯間部や歯茎部などの毛先進入性が悪くなる箇所に対する清掃性を十分に確保することができる。

Claims (4)

  1. 植毛面に複数の植毛穴が長さ方向及び幅方向に所定の間隔で配置されたヘッド部を有し、植毛穴に刷毛から構成される2つ折りにした毛束が平線を用いて植設された歯ブラシであって、
    前記ヘッド部の少なくとも一部の植毛穴には、横断面が長方形、平行四辺形、若しくは菱形、又はこれらに類似した形状を有し、その横断面における最長辺又は最長対角線と直交する一の方向に撓み易い刷毛の毛束が植設され、
    前記の一の方向に撓み易い刷毛の毛束は、前記平線の長さ方向と交差する方向に撓み易く、
    前記ヘッド部の長さ方向及び幅方向において隣り合う前記の一の方向に撓み易い刷毛の毛束において、一方の毛束の平線と他方の毛束の平線とが当該毛束が並ぶ方向に対して所定の角度で斜めに配置されると共に、互いの平線の傾ける向きを逆向きに設定することによって、前記ヘッド部の長さ方向及び幅方向のそれぞれにおいて、前記一方の毛束と前記他方の毛束とが交互に並んで配置されていることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記毛束を構成する各刷毛は、前記一の方向が互いに一致している請求項に記載の歯ブラシ。
  3. 前記毛束が並ぶ方向に対して前記一の方向のなす角度が20〜70゜である請求項に記載の歯ブラシ。
  4. 前記植毛穴同士の距離は、0.6〜1.0mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
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