JPWO2018131306A1 - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

ハンドル部と、当該ハンドル部の一端に設けられたヘッド部とを備えた歯ブラシであって、前記ヘッド部が、台座部と、当該台座部に植設された、複数の毛が束ねられた毛束とを有し、前記毛の断面の形状が、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形であり、前記毛の硬さが、15N/cm2以上40N/cm2以下である。

Description

本発明は、歯ブラシに関する。
従来、歯ブラシに植設される毛束の毛の断面形状を、円形以外の形状とすることが知られている。
例えば、特許文献1には、断面形状が多角形の毛を使用した歯ブラシが記載されている。そして、このような歯ブラシは、従来の歯ブラシよりも歯垢(プラーク)を除去する性能が高いことが知られている。
ところで、歯磨きに際しては、歯の豊隆部(外側に張り出した部分)のみならず、歯間部に付着したプラーク等も十分に清掃されることが望まれる。ここで、歯間部の清掃を良好に行うためには、豊隆部に当たりしなって分かれた歯ブラシの毛の一部を歯間部に入り込ませ、歯間部にも毛先が当たるようにする必要がある。
特開平6−233709号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような多角形の断面形状を有する毛は、一般に、円形の断面形状を有する毛を備えた歯ブラシに比べて、しなり難い。そのため、歯磨きの際に歯ブラシの毛先が歯間部に入り込み難く、歯間部を十分に磨くことができない場合がある。
他方、毛のしなりを考慮して柔らかい毛を用いた場合、多角形の断面形状を有する毛が本来有するプラーク等を掻き落とす性能を低下させてしまう可能性がある。
上記の点に鑑みて、本発明の一形態では、プラーク等を良好に掻き落とす毛の性能を維持しつつ、歯間部も良好に磨くことのできる歯ブラシを提供することを課題とする。
本発明の一形態は、ハンドル部と、当該ハンドル部の一端に設けられたヘッド部とを備えた歯ブラシであって、前記ヘッド部が、台座部と、当該台座部に植設された、複数の毛が束ねられた毛束とを有し、前記毛の断面の形状が、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形であり、前記毛の硬さが、15N/cm以上40N/cm以下である、歯ブラシである。
本発明の一形態によれば、プラーク等を良好に掻き落とす毛の性能を維持しつつ、歯間部も良好に磨くことのできる歯ブラシを提供することができる。
本発明の一形態による歯ブラシを概略的に示した図である。 本発明の一形態による歯ブラシのヘッド部の概略的な上面図である。 本発明の一形態による歯ブラシのヘッド部の概略的な側面図である。 本発明の一形態による歯ブラシの毛束の毛先の部分の拡大図である。 本発明の一形態による歯ブラシの毛の断面形状の一例を説明するための図である。 本発明の一形態による歯ブラシの毛の断面形状の他の例を示す図である。 本発明の一形態による歯ブラシの作用を説明するための概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態をより詳細に説明するが、本発明は、下記の実施形態に限定されることはない。
図1に、本形態による歯ブラシの全体的な構成を概略的に示した側面図を示す。また、図2に、図1の歯ブラシのヘッド部を拡大して描画した上面図を示し、図3は、図1の歯ブラシのヘッド部を拡大して描画した側面図を示す。
図1に示すように、歯ブラシ1は、ハンドル部20と、ハンドル部20の一端に設けられたヘッド部10とを備えている。本形態の歯ブラシ1においては、ヘッド部10が設けられている側を前方、ハンドル部20が設けられている側を後方とする。ハンドル部20は、歯磨きの際に握られるハンドル本体40と、ハンドル本体40とヘッド部10との間に設けられたネック30とを含んでいてよい。ヘッド部10は、平坦な上面及び下面を有する台座部12を備えており、台座部12の上面には、複数の毛(ブリッスル)18を束ねて構成された毛束(タフト)が複数植設されている。毛束には、先端部が側面視で台座部12の上面に対してほぼ水平な先端水平毛束14、及び先端部が側面視で台座部12の上面に対して傾斜している先端傾斜毛束15(第1の先端傾斜毛束151及び第2の先端傾斜毛束152)が含まれていてよい。
本形態では、毛束を構成する毛18の断面の形状が、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形となっている。すなわち、毛18の中心線に対して直交する方向で切った断面の形状が、ほぼ等辺の四角形となっている。
図4に、複数の毛18を束ねて構成された毛束14の先端の一部を拡大した模式図を示す。図4に示した模式図は、歯面清掃時に力が加えられ、毛先がやや開いている状態を表している。図4では、毛18の断面形状はひし形となっている。
図4に示すように、断面形状がほぼ等辺の四角形である毛18は、全体としてほぼ四角柱の形状を有する。このような毛18はエッジ(角)を有している。具体的には、四角柱の側面とその側面に隣り合う側面との交差部に側面稜線部181を備えている。また、毛18の先端が平面状の先端面を有することにより、各側面と先端面との交差部である先端稜線部182と、2つの側面と先端面との交差部である頂点部183とを備えることができる。このようなエッジがあることで、歯面に存在するプラーク等を良好に掻き取ることができ、歯ブラシの歯面清掃効果を向上させることができる。
しかしながら、エッジを有する形状の毛は、一般に剛性が高く、しなり難い。そのため、豊隆部に当てられた毛がしなって歯間部に良好に入り込むことができない場合があった。また、歯間部に入り込んだとしても、歯間部の歯面に追従することなく、歯ブラシの動きと共に直ちに歯間部の外へ移動してしまう場合があった。
本発明者は、上記の点に鑑み鋭意検討した結果、毛の断面の形状が、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形とし、且つ毛の硬さを15N/cm以上40N/cm以下とすることにより、等辺四角形の断面形状を有する毛による歯面清掃効果を維持しつつ、毛が良好にしなる(撓む)ことができることを見出した。このような歯ブラシでは、毛先を容易に歯間部に入り込ませることができ、また歯間部に入り込んだ毛先を良好に歯間部の歯面に追従させることができる。そのため、歯の豊隆部のみならず、歯間部のプラーク等も十分に掻き落とすことができ、結果として、高い歯面清掃効果を得ることができる。なお、本明細書でプラーク等とは、プラークの他、歯面の着色汚れ(ステイン)、歯面に付着した食物残渣等の汚れを含む。
図5に、本形態の歯ブラシに用いられる毛18の断面形状を拡大した模式図を示す。図5の例では、毛18の断面(横断面)の形状は、ひし形となっている。つまり、毛18の断面形状は、全ての辺の長さが等しく、向かい合う頂点の内角の大きさが互いに等しく且つ隣り合う頂点の内角の大きさが互いに異なる平行四辺形となっている。ここで、4辺の長さは厳密に等しくなくてもよい。本明細書において、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形とは、例えば、四角形の最も長い辺と最も短い辺との長さの差が、4辺の長さの算術平均の10%以下である四角形であってよく、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下である四角形であってよい。
毛18の断面形状について、上記四角形の一辺の長さ(図5のa)は、3.5mil(約0.089mm)以上6.5mil(約0.165mm)以下であると好ましい。また、上記一辺の長さは、3.8mil(約0.0965mm)以上5.5mil(約0.140mm)以下であるとより好ましく、4mil(約0.102mm)以上5mil(約0.127mm)以下であるとさらに好ましい。毛18の横断面の四角形の一辺の長さを3.5mil以上とすることで、プラーク等を掻き落す毛の性能を維持することができ、一辺の長さを6.5mil以下とすることで、毛先を歯面に当てた時に毛を柔軟にしならせ(曲げさせ)、毛先を歯間部にも到達させることができる。その結果、豊隆部の歯面でも歯間部の歯面でもプラーク等を十分に掻き落とすことができ、高い歯面清掃効果を得ることができる。
上記四角形は、角度(内角)が鋭角θである頂点を含んでいてよい。その場合、向かい合う頂点の内角を等しくすることができる。また、四角形の頂点の内角は、全て等しくなくてもよい。上記鋭角θは、70°以上90°未満であると好ましく、75°以上85°以下であるとより好ましい。四角形が鋭角θの頂点を含むことによって、当該頂点に相当する位置に形成されたエッジ(図4の側面稜線部181、先端稜線部182、頂点部183)をより鋭く形成することができ、プラーク等の掻き落とし作用を高めることができる。一方、四角形が70°以上である頂点を含むことによって、毛の強度及び硬さを維持することができる。また、過度に鋭いエッジが形成されることを避けることができるので、歯ブラシの使用者が過度に力を入れて歯磨きをした場合でも歯茎や口腔の損傷を防止することができる。
また、上記四角形に含まれる対角線の長さは異なっていてよい。すなわち、図5の例のように、2つの対角線b、cの長さが異なっていてもよい。ここで、長い方の対角線bの長さは、8mil(約0.203mm)以上12mil(約0.304mm)以下であってよく、9mil(0.229mm)以上11mil(約0.279mm)であると好ましく、9.5mil(0.229mm)以上10.5mil(約0.279mm)以下であるとより好ましい。
また、短い方の対角線cの長さは、5.0mil(約0.127mm)以上9mil(約0.229mm)以下であってよく、5.5mil(約0.140mm)以上8mil(約0.203mm)以下であると好ましく、6mil(約0.152mm)以上7.6mil(約0.193mm)以下であるとより好ましい。断面形状の四角形が上記範囲の寸法を有することで、毛のエッジによる歯面清掃効果を維持しつつ、毛先を容易に歯間部に入り込ませることが可能な歯ブラシを得ることができる。
上記の長い方の対角線bの、短い方の対角線cに対する比の値は、2以下とすることができ、1.1以上1.7以下であると好ましく、1.2以上1.6以下であるとより好ましい。上記範囲の比の値を有する形状とすることにより、毛のエッジによる汚れの掻き落とし作用を維持しつつ、毛の強度、硬さやコシを維持することができ、また口腔内の損傷も防止することができる。
上記の説明では図5を参照して、主としてひし形の断面形状の毛について説明したが、図5の形状とは異なる別の等辺四角形の断面形状を有する毛を用いてもよい。図6に、図5に例示した形状以外の断面形状を示す。本形態の歯ブラシは、例えば、図6(a)に示すように正方形であってもよい。また、図6(b)及び(c)に示すように、四角形の辺の全部又は一部が直線状でなく、四角形の内側に凹むように湾曲していてもよい。図6(b)は、全ての辺の長さが等しく、内角が鋭角である頂点を有する四角形を変形して、各辺を内側に湾曲させた形状を示す。また、図6(c)は、正方形を変形して、各辺を内側に湾曲させた形状を示す。
図6(b)及び(c)に示すような内側に湾曲した断面形状を有することによって、エッジ(側面稜線部181、先端稜線部182、頂点部183)をより鋭く形成することができるので、汚れを掻き取る作用を一層高めることができる。このような断面形状の場合でも、側面稜線部181、先端稜線部182、頂点部183の1つ以上に丸み(面取り)が形成されていてよい。
図6(b)及び(c)に示す形状のように、四角形の辺が直線状でなく、辺を湾曲することによって変形させた形状の場合には、隣り合う頂点間の直線距離を辺の長さとすることもできるし、湾曲する曲線の長さを辺の長さに近似することもできる。
上述のように、本形態による歯ブラシの毛の硬さは、15N/cm以上40N/cm以下であり、また20N/cm以上35N/cm以下であると好ましい。ほぼ等しい長さの辺を有する四角形を断面形状とする毛の硬さを40N/cm以下とすることで、歯磨きの際に毛先を豊隆部の歯面に当てて押圧を加えた時に、毛束を適度に曲げることができる。これにより、毛がしなって歯間部に良好に奥まで入り込み、また歯間部に入り込んだ毛先が歯面に追従して歯面を刷掃することが可能となる。そのため、特段のブラッシング技術がなくとも、スクラビング法、フォーンズ法等の通常の歯磨き方法で、歯間部のプラーク等も十分に除去することが可能となる。また、毛束を曲げるために過度な力を加える必要はないので、過度な力によって歯茎や口腔を傷つけることもない。一方、毛の硬さを15N/cm以上とすることで、プラーク等を掻き落とすための毛の硬さを確保し、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形を断面形状とする毛の歯面清掃作用を維持することができる。
図7に、本形態の歯ブラシによって歯50をブラッシングする様子を概略的に示す。ヘッド部の毛束14を歯50に当てた際に毛18が良好にしなるため、歯50の豊隆部51の歯面に毛18の先端エッジ182が当たると共に、歯間部52にも毛18が良好に入り込んで、歯間部52の歯面に毛18の側面エッジ181及び先端エッジ182が当たる。そのため、側面エッジ181や先端エッジ182を含むエッジによる汚れの掻き出し作用が、歯間部52においても十分に発揮される。
なお、ヘッド部10の台座部12に植設された毛束の複数の毛18は、全て同じであってもよいが、硬さ、材質、断面の形状やサイズが異なる毛を複数束ねて用いてもよい。また、硬さ、材質、断面の形状やサイズを同じくする毛を複数束ねた毛束を用いて、毛束毎に毛の硬さ、材質、断面の形状やサイズを異ならせることもできる。
毛18の材質は、特に限定されないが、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン46、ナイロンMDX6、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリメチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリプロピレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリフッ化ビニリデン、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン・フッ化ビニリデン共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン・フッ化ビニリデン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレンクロライド・テトラフルオロエチレン共重合体、フルオロビニルエーテル等のフッ素系樹脂を挙げることができる。これらの樹脂の2種以上の共重合体を用いることもできるし、これらの樹脂を2種類以上ブレンドしたものも使用することもできる。
本形態の歯ブラシ1では、図1に示すように、ヘッド部10の台座部12とハンドル部20とは一体的に形成されていてよい。その場合、ヘッド部10の台座部12及びハンドル部20の材質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン、スチレン・アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート等の合成樹脂を含むことができる。
本形態の歯ブラシ1は、上述のように、複数の毛18を束ねて構成された毛束14、15が複数植設されてなる。複数の毛束14、15は、図1及び図3に示すように、歯ブラシ1を側面から見て、歯ブラシ1の長手方向に並んで配置されていてよい。
図示の形態では、毛束は、先端部が側面視で台座部12の上面に対してほぼ水平な先端水平毛束14と、先端部が側面視で台座部12の上面に対して傾斜している第1及び第2の先端傾斜毛束151、152とを含んでいてよい。第1及び第2の先端傾斜毛束151、152は、図3に示すように、ヘッド部10の台座部12の前方に植設されている。第1の先端傾斜毛束151は台座部12の最前端に設けられており、第2の先端傾斜毛束152は、第1の先端傾斜毛束151の後方に設けられている。
図3に示すように、第1の先端傾斜毛束151の先端部は、最も高い位置にある頂部161と、最も低い位置にある底部171とを含む。また、第2の先端傾斜毛束152の先端部は、最も高い位置にある頂部162と、最も低い位置にある底部172とを含む。
第1の先端傾斜毛束151の先端部の形状は、歯ブラシ1の側面視で、後方に向かって高くなっている。つまり、第1の先端傾斜毛束151の先端部は、歯ブラシ1の側面から見て、底部171を前方側に、頂部161を後方側に有する形状となっている。また、第2の先端傾斜毛束152の先端部の形状は、歯ブラシ1の側面視で、後方に向かって低くなっている。つまり、第2の先端傾斜毛束152の先端部は、歯ブラシ1の側面から見て、頂部162を前方側に、底部172を後方側に有する形状となっている。
さらに、第1の先端傾斜毛束151の先端部及び第2の先端傾斜毛束152の先端部によって、尖塔形状、すなわち中央が最も高く、前後方向に低い山形の形状が形成されている。換言すると、第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161と第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162とが、尖塔形状の尖端を形成している。
このように、傾斜した先端部を有する毛束によって尖塔形状が形成されていることによって、歯ブラシを動かす際に歯面に当たる毛束の高さの急激な変化を緩和し、違和感なくスムースに歯ブラシを移動させることが可能となる。
図示の形態では、第1の先端傾斜毛束151の先端部及び第2の先端傾斜毛束152の先端部は、側面視で直線的に傾斜しているが、側面視で曲線的に傾斜していてもよい。例えば、第1の先端傾斜毛束151及び第2の先端傾斜毛束152の先端部は、先端から離れる程その傾斜が緩やかになるよう形成されていてもよい。
上述のようにヘッド部10の前端に配置された第1の先端傾斜毛束151及び第2の先端傾斜毛束152が尖塔形状を形成していることにより、尖塔形状の先鋭部が歯間部や歯の溝等にも行き届き、細かい凹凸部分に付着したプラーク等も掻き出すことが可能となる。
図1〜図3に示すように、第1の先端傾斜毛束151の先端部と第2の先端傾斜毛束152の先端部とは互いに接触していてよく、その互いに接触している毛によって上記の尖塔形状の先端が形成されていてよい。
図3に示すように、第1の先端傾斜毛束151及び第2の先端傾斜毛束152以外の毛束(先端水平毛束14)の高さは同じになっていてよい。そして、第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161と第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162とは、同じ高さであり、その高さは、先端水平毛束14の高さよりも高くなっている。図3で言えば、台座部12の下面から、第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161及び第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162までの高さh1が、台座部12の下面から先端水平毛束14の先端までの高さh3より高くなっている。
このように高さh1が高さh3よりも高くなっていることで、第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161と第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162とが、先端水平毛束14の先端よりも突出している。この構成により、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152によるプラーク等の掻き出し作用を高めることができる。特に、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152は、最も奥の臼歯を磨く場合でも、臼歯の奥側の歯面、及び臼歯の奥側の歯面と歯茎との境にまで毛束の毛先が容易に届く。そのため、特別なブラッシング技術を必要とすることなく、臼歯を良好に磨くことができる。
さらに、第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172の高さは、先端水平毛束14の高さ以上となっていてよい。すなわち、図3で言えば、台座部12の下面から第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172までの高さh2は、台座部12の下面から先端水平毛束14の先端までの高さh3に等しいか、又は高さh3より高くなっていてよい。第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172の高さh2が先端水平毛束14の高さh3よりも高くなっている場合、上述の奥の臼歯を容易に磨くことを可能にするという効果が一層高まる。
第1の先端傾斜毛束151の先端部の底部171と第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172とは、図3に示すように同じ高さになっていてもよいし、異なっていてもよい。第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161と第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162とが同じ高さであり、且つ第1の先端傾斜毛束151の先端部の底部171の高さと第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172の高さとが同じ高さである場合には、両先端傾斜毛束151、152の先端部の傾斜の度合いを同等にすることができるので、歯ブラシを所定期間以上使用した場合でも、毛が前後の一方向に偏って変形することを防止できる。
また、第1の先端傾斜毛束151の先端部の底部171の高さが、第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172の高さより低い場合には、ヘッド部10の先端を口の奥の狭い領域にも容易に挿入させ、動かすことができるので、臼歯をより容易に磨くことが可能となる。
台座部12の上面から、第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161及び第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162までの高さ(第1の先端傾斜毛束151及び第2の先端傾斜毛束に含まれる最も長い毛の長さ)は、8.5mm以上9.5mm以下であってよく、8.7mm以上9.3mm以下であると好ましい。
また、台座部12の下面から、第1の先端傾斜毛束151の先端部の頂部161及び第2の先端傾斜毛束152の先端部の頂部162までの高さ(図3のh1)は、12.5mm以上13.5mm以下であると好ましく、12.7mm以上13.3mm以下であるとより好ましい。台座部12の下面から第2の先端傾斜毛束152の先端部の底部172までの高さ(図3のh2)は、11.5mm以上12.5mm以下であると好ましく、11.7mm以上12.3mm以下であるとより好ましい。
さらに、台座部12の下面から、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152以外の毛束(先端水平毛束14)の先端までの高さ(図3のh3)は、11.5mm以上12.5mm以下であると好ましく、11.7mm以上12.3mm以下であるとより好ましい。
高さh1、h2、h3を上記範囲とすることで、ヘッド部10をよりコンパクトにすることができ、口腔の奥にも容易にヘッド部10を差し入れ、容易に動かすことができるので、開口し難い、嘔吐反射が強い、頬粘膜が硬い、舌が大きい、歯冠長が短い等の事情がある使用者でも、良好に歯磨きをすることが可能となる。
本形態の歯ブラシ1では、図2に示すように、歯ブラシ1(ヘッド部10)の短手方向にも、複数の毛束14、15が並んで配置されていてよい。図示の形態では、ヘッド部10の前端(歯ブラシ1の前端)から後端に向かって、計8組(8列)の毛束14、15が植設されている。
具体的には、ヘッド部10の最前端の第1の先端傾斜毛束151は、短手方向に並んで配置された2つの毛束151A、151Bを含む。その後方の第2の先端傾斜毛束152は、短手方向に並んで配置された3つの毛束152A、152B、152Cを含む。さらにその後方には、5列(5組)の毛束が設けられており、それぞれ短手方向に3つの毛束を含んでいる。そして、ヘッド部10の最後端の列には、短手方向に2つの毛束が配置されている。
各毛束の列に含まれる毛束の数は、上記のものに限定されず、毛の材質、形状、太さや植設孔の形状、大きさ等によって変更することができる。例えば、最前端の毛束の列及び最後端の毛束の列には、3以上5以下の毛束が含まれていてよいし、1つの毛束のみが含まれていてもよい。また、最前端の毛束の列及び最後端の毛束の列以外の毛束の列には、4以上6以下の毛束が含まれていてもよいし、2以下の毛束が含まれていてよい。毛束の列がそれぞれ1つのみの毛束を有する形態とすることもできる。
図示の形態では、第1の先端傾斜毛束151と、その後方に隣接する第2の先端傾斜毛束152とは、千鳥状に配置されている。すなわち、第1の先端傾斜毛束151と第2の先端傾斜毛束152とは、短手方向に互いにずらされて配置されている。この配置により、最前端の先端傾斜毛束151の、ヘッド部10の短手方向の位置が、第1の先端傾斜毛束151の後方に隣接する第2の先端傾斜毛束152の間にあるようにすることができる。これにより、第1の先端傾斜毛束151と第2の先端傾斜毛束152とをより密に配置することができるので、これらの毛束151、152の先端部によって形成される尖塔形状の、汚れを掻き出す作用をより一層高めることができる。
図示の形態では、最前端及び最後端の毛束以外の毛束は、短手方向の位置が同じになるように配置されるように隣接しているが、これらの毛束も互い違いに配置することもできる。
図3に示すように、第1の先端傾斜毛束151は、台座部12の上面に対して直交する方向から後方に傾いて植設されていてよく、第2の先端傾斜毛束152は、台座部12の上面に対する前方に傾いて植設されていてよい。すなわち、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152は、側面視で、両毛束の先端部によって形成される尖塔形状の尖端に向かって傾いていてよい。これにより、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152の先端部によって形成される尖塔形状の尖端での毛の密集度合いを挙げることができるので、先端傾斜毛束151、152による汚れを掻き出す作用を向上させることができる。
第1及び第2の先端傾斜毛束151、152が傾いている角度は、台座部12の上面に対して直交する方向に対して0.5°以上5°以下とすることができる。
第2の先端傾斜毛束152に含まれる毛束152A〜152Cのうち、短手方向で見て両端部に配置されている毛束152A及び152Cは、上述のように第1の先端傾斜毛束151側に傾斜すると共に、毛束152Bの側にも傾斜していてよい。すなわち、図3に示すように、第2の先端傾斜毛束152に含まれる毛束152A及び152Cの先端部は、歯ブラシ1の長手方向の中心線CL側に傾いていてよい。このような構造により、第1の先端傾斜毛束151の先端部及び第2の先端傾斜毛束152の先端部によって側面視で尖塔形状が形成されると共に、正面視でも(歯ブラシの前方から見た場合でも)、第1の先端傾斜毛束151の先端部及び第2の先端傾斜毛束152の先端部によって形成される毛束の外観形状が、上面側が下面側よりも幅の狭い台形となる。
第2の先端傾斜毛束152A及び152Cの先端部が長手方向中心線CL側に傾いている上記構成により、毛先が歯面に当てられた場合でも毛先が広がり難く、結果として、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152の先端部をより確実に歯面に当てることが可能となる。これにより、例えば、臼歯の上面の微細な凹凸に付着した汚れ等も容易に掻き出すことができる。
さらに、第2の先端傾斜毛束152の毛束152A、152Cの上述の傾斜に加えて、第1の先端傾斜毛束151に含まれる毛束151A、151Bの先端部も、歯ブラシ1の長手方向の中心線CL側に傾くように配置することもできる。これにより、毛先が歯面に当てられた場合でも毛先が広がり難く、先端傾斜毛束の先端部をより確実に歯面に当てることができるという上述の効果を向上させることができる。
上述の第1及び第2の先端傾斜毛束151、152の先端部が長手方向中心線CL側に向かって傾いている角度は、台座部12の上面に対して直交する方向に対して0.5°以上5°以下とすることができる。
なお、台座部12に形成された植設孔の大きさは、1.2mm以上2.2mm以下とすることができる。また、図示の形態では、植設孔の形状は円形であるが、この形状に限られず、多角形とすることもできる。植設孔の形状を、頂点の数が3以上5以下の多角形とした場合、毛束自体にもエッジが形成されるので、プラーク等の掻き落とし作用をさらに向上させることができる。
なお、ヘッド部10の台座部11とハンドル部20とは別体として構成されて、それらが組合せられていてもよい。その場合、ヘッド部10を交換可能とすることもできる。
以下に具体的な実施例、比較例を挙げてさらに詳説するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ひし形の断面形状を有する毛を束ねてなる毛束が植設された歯ブラシを準備した。断面毛状であるひし形は、80°の鋭角を含み、その一辺の長さは4mil(約0.102mm)であった。また、毛の、JIS S 3016−1995に基づき測定した硬さは22.8N/cmであった。
この歯ブラシは、図2に示すものと同様の配列で、ヘッド部の長手方向に8列(8組)の毛束が植設されたものであり、図3に示すように、前端の2列が先端傾斜毛束となっていて、これら2列の毛束によって尖塔形状が形成されているものである。台座部の下面から第1の先端傾斜毛束の先端部の頂部までの高さh1(図3)は13mmであり、台座部の下面から先端水平毛束の先端までの高さh3(図3)は12mmであった。
上記歯ブラシを用いて、以下の疑似ステイン除去試験を行った。
<疑似ステイン除去試験>
歯牙模型(株式会社ニッシン製、「500H 1−M」)の上顎右側の第一小臼歯から第一大臼歯の3本の歯の頬側面に、疑似ステイン(寺西化学工業株式会社製、「マジックインキ」)を塗布した。疑似ステインは、歯の豊隆部及び歯間部の、前面視で見える領域に塗布した。塗布が完了した状態で歯牙を前面からデジタルカメラにて撮影し、塗布面積を記録した。初期の塗布面積は、209mmであった。
続いて、疑似ステインが塗布された歯牙模型及び歯ブラシを、5連摩耗試験機(東京技研株式会社製、「K834」)にそれぞれ固定した。100gの荷重をかけ170往復/秒の速度にて、歯ブラシの長手方向が歯牙の配列方向(水平方向)にほぼ平行となるように歯ブラシを歯牙模型に当て、歯牙の配列方向に5往復刷掃した。刷掃後、歯牙を前面からデジタルカメラにて撮影し、デジタル画像計測ソフト(日本ポラデジタル株式会社)を用いて、疑似ステインがとれた部分の面積を除去面積(mm)として算出した。また、初期のステイン塗布面積に対する除去面積の割合を除去率(%)とした。
ステインの除去評価は、以下の通り行った。
◎:除去率が80%以上であり、疑似ステインを極めて良好に除去することができた。
○:除去率が70%以上80%未満であり、疑似ステインを良好に除去することができた。
×:70%未満であり、十分にステインを除去することができなかった。
結果を表1に示す。なお、表1における「毛の太さ」は、断面形状がひし形である毛を用いた例(実施例1〜3、比較例1、2)においては、ひし形の一辺の長さであり、断面形状が円形である毛を用いた例(比較例3〜6)においては、円の直径である。
Figure 2018131306
(実施例2、3)
断面形状であるひし形の一辺の長さを、表1に示すように5mil(約0.127mm)及び6mil(約0.152mm)にそれぞれ変更したこと以外は、実施例1と同様に構成された歯ブラシを準備した。実施例2、3の歯ブラシの毛の、JIS S 3016−1995に基づき測定した硬さは、それぞれ30.6N/cm及び38.2N/cmであった。実施例1と同様にして疑似ステイン除去試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例1、2)
断面形状であるひし形の一辺の長さを、表1に示すように3mil(約0.076mm)及び7mil(約1.778mm)にそれぞれ変更したこと以外は、実施例1と同様に構成された歯ブラシを準備した。比較例1、2の歯ブラシの毛の、JIS S 3016−1995に基づき測定した硬さは、それぞれ14.3N/cm及び49.2N/cmであった。実施例1と同様にして疑似ステイン除去試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
断面形状がひし形である毛に替えて、断面形状が円形であり、円の直径が3mil(約0.076mm)である毛を用いたこと以外は、実施例1と同様に構成された歯ブラシを準備した。比較例3の毛の、JIS S 3016−1995に基づき測定した硬さは、22.4N/cmであった。実施例1と同様にして疑似ステイン除去試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例4〜6)
円の直径を、表1に示すように4mil(約0.102mm)、5mil(約0.127mm)、6mil(約0.152mm)にそれぞれ変更したこと以外は、比較例3と同様に構成された歯ブラシを準備した。比較例4〜6の歯ブラシの毛の、JIS S 3016−1995に基づき測定した硬さは、それぞれ29.6N/cm、37.0N/cm及び44.6N/cmであった。実施例1と同様にして疑似ステイン除去試験を行った。結果を表1に示す。
表1の結果より、断面形状がひし形であり且つ硬さが15N/cm以上40N/cm以下である毛を用いた実施例1〜3では、疑似ステインの除去面積が大きく、汚れ(プラーク等)を除去する作用が高いことが分かった。特に、毛の硬さが20N/cm以上35N/cm以下である毛を用いた実施例1、2の汚れを除去する作用が優れていることが分かった。これに対し、断面形状が円形である毛を用いた比較例3〜6では、上記試験においては十分な除去作用が得られなかった。
なお、比較例1では、豊隆部及び歯間部を含め全体的に疑似ステインの除去面積が少なかった。これは、断面形状がひし形であるが、15N/cm未満の硬さを有する毛を用いているため、毛のエッジによる汚れの掻き出し作用が弱かったためと考えられる。一方、比較例2では、十分に疑似ステインを除去できず、特に歯間部の疑似ステインの除去が十分でなかった。これは、断面形状はひし形であったが、40N/cmを超える硬さの毛を用いていたため、歯面に当てられた毛が良好にしならず、歯面に追従できなかったためと考えられる。また、比較例2では、刷掃時の様子を観察した際、毛が歯間部へ十分に入り込んでいないことも確認された。
本出願は、2017年1月13日に日本国特許庁に出願された特願2017−004388号に基づく優先権を主張するものであり、その全内容は参照をもってここに援用される。
1 歯ブラシ
10 ヘッド部
12 台座部
14 毛束(先端水平毛束)
15 毛束(先端傾斜毛束)
18 毛
20 ハンドル部
30 ネック
40 ハンドル本体
50 歯
51 豊隆部
52 歯間部
151、151A、151B 第1の先端傾斜毛束
152、152A、152B、152C 第2の先端傾斜毛束
161 第1の先端傾斜毛束の先端部の頂部
162 第2の先端傾斜毛束の先端部の頂部
171 第1の先端傾斜毛束の先端部の底部
172 第2の先端傾斜毛束の先端部の底部
181 側面稜線部
182 先端稜線部
183 頂点部
また、上記四角形に含まれる対角線の長さは異なっていてよい。すなわち、図5の例のように、2つの対角線b、cの長さが異なっていてもよい。ここで、長い方の対角線bの長さは、8mil(約0.203mm)以上12mil(約0.304mm)以下であってよく、9mil(0.229mm)以上11mil(約0.279mm)であると好ましく、9.5mil(0.241mm)以上10.5mil(約0.267mm)以下であるとより好ましい。
図3に示すように、第1の先端傾斜毛束151は、台座部12の上面に対して直交する方向から後方に傾いて植設されていてよく、第2の先端傾斜毛束152は、台座部12の上面に対して直交する方向から前方に傾いて植設されていてよい。すなわち、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152は、側面視で、両毛束の先端部によって形成される尖塔形状の尖端に向かって傾いていてよい。これにより、第1及び第2の先端傾斜毛束151、152の先端部によって形成される尖塔形状の尖端での毛の密集度合いを挙げることができるので、先端傾斜毛束151、152による汚れを掻き出す作用を向上させることができる。

Claims (7)

  1. ハンドル部と、当該ハンドル部の一端に設けられたヘッド部とを備えた歯ブラシであって、
    前記ヘッド部が、台座部と、当該台座部に植設された、複数の毛が束ねられた毛束とを有し、
    前記毛の断面の形状が、ほぼ等しい長さの辺を有する四角形であり、
    前記毛の硬さが、15N/cm以上40N/cm以下である、歯ブラシ。
  2. 前記四角形の辺の長さが、3.5mil以上6.5mil以下である、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記四角形が、角度が70°以上90°未満である頂点を含む、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記複数の毛が束ねられた毛束が複数植設されており、
    前記複数の毛束のうち、前記台座部の前端に植設された第1の毛束と、当該第1の毛束の後方に隣接する第2の毛束とを含み、
    前記第1の毛束の先端部の形状が、側面視で、後方に向かって高くなるよう傾斜しており、
    前記第2の毛束の先端部の形状が、側面視で、後方に向かって低くなるよう傾斜しており、
    前記第1の毛束の先端部と前記第2の毛束の先端部とによって、側面視で尖塔形状が形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  5. 前記第1の毛束が、前記台座部の上面に対する垂直方向から後方に傾いて植設されており、前記第2の毛束が、前記垂直方向から前方に傾いて植設されている、請求項4に記載の歯ブラシ。
  6. 前記第1の毛束及び前記第2の毛束以外の毛束の高さは同じであり、
    前記第1の毛束の先端部の頂部の高さ及び前記第2の毛束の先端部の頂部の高さは同じであり、当該両頂部の高さは、前記第1の毛束及び前記第2の毛束以外の毛束の高さよりも高い、請求項4又は5に記載の歯ブラシ。
  7. 前記第2の毛束の先端部の底部の高さは、前記第1の毛束及び前記第2の毛束以外の毛束の高さ以上となっている、請求項6に記載の歯ブラシ。
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