JP5922420B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台に複数植設されている歯ブラシに関する。
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフトを、例えば植毛台の植毛面に形成された複数の植毛穴に、平線を打ち込む方法や熱で融着させる方法等によって植設固定することにより形成される。また、歯ブラシは、前歯、奥歯等の歯の種類や、歯間部、歯面部、歯頸部、歯裏部等の歯の部位に応じた適切な刷掃を効率良く行って、歯垢等を効果的に除去できるように、また刷掃時に良好な感触が得られるように、毛束の配置やブリッスルの毛先の形状等に様々な工夫がなされている。
例えば、複数のタフトによる先端ブラシ面の形状が、植毛台の長手方向から見て、植毛台の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう山形に形成された歯ブラシが開発されている(例えば、特許文献1の図6参照)。一方、植毛台に植設された各タフトの先端形状が、植毛台の短手方向から見て、中央部から両側に向けて低くなった山形の形状を有している歯ブラシが開発されている(例えば、特許文献2の図9参照)。
これらの歯ブラシによれば、先端ブラシ面やタフトの先端が、いわゆる山切りカットされていることで、先端ブラシ面やタフトの先端を平らな面にカットした平切りのものと比較して、毛先が、歯間部等の狭い部位のより深い位置まで到達し易くなっている。
特開2000−118号公報 特開2001−218623号公報
しかしながら、上記従来の歯ブラシでは、先端ブラシ面やタフトの先端が山切りカットされていることで、歯間部等の狭い部位のより深い位置まで、ブリッスルの毛先が到達し易くなっている一方で、タフトが大径タフトである場合は、歯間部等の狭い部位に多くのブリッスルが集中してしまい、ブリッスルの毛先が深い位置まで到達するのをかえって阻害することになると共に、例えば下顎前歯裏側の歯ぐきのキワのような、歯間部に歯ぐきが大きく切れ込んだ部位にフィットし難くなる。
本発明は、大径タフトによるコシの強さを保持しつつ、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面や、歯ぐきのキワの歯面までブリッスルの毛先を到達し易くして、例えば顎前歯裏側の歯ぐきのキワのような、歯間部に歯ぐきが大きく切れ込んだ部位にも毛先をしっかりと当たらせることで、歯垢除去効果を全体的に高めることのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台に複数植設されている歯ブラシであって、前記植毛台の幅方向中央部分に植設された、前記植毛台の長手方向に延びる中央タフト列を2列備えており、該2列の中央タフト列を構成するタフトの植毛穴は、前記植毛台の幅方向の幅が2mm以上となっており、且つ前記中央タフト列を構成する各タフトは、前記植毛台の長手方向から見て、前記植毛台の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状を有していると共に、前記植毛台の短手方向から見て、各タフトの中央部から両側に向けて低くなった山形の先端形状を有している歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の歯ブラシによれば、大径タフトによるコシの強さを保持しつつ、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面や、歯ぐきのキワの歯面までブリッスルの毛先を到達し易くして、例えば顎前歯裏側の歯ぐきのキワのような、歯間部に歯ぐきが大きく切れ込んだ部位にも毛先をしっかりと当たらせることで、歯垢除去効果を全体的に高めることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部を示す、植毛台の短手方向から見た略示側面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部を示す、略示平面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの要部を示す、植毛台の長手方向から見た略示正面図である。 実施例2の歯ブラシを説明する、植毛台の長手方向から見た略示正面図である。 比較例1の歯ブラシを説明する、(a)は植毛台の短手方向から見た略示側面図、(b)は略示平面図、(c)は植毛台の長手方向から見た略示正面図である。 比較例2の歯ブラシを説明する、(a)は植毛台の短手方向から見た略示側面図、(b)は略示平面図、(c)は植毛台の長手方向から見た略示正面図である。
図1〜図3に示す本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシ10は、把持部(図示せず)と植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体の植毛台11に形成された複数の植毛穴13a,13bに、複数本のブリッスル14a,14bを束ねてなるタフト(毛束)15a,15bを各々植毛(植設)することによって構成される。本実施形態の歯ブラシ10は、植毛台11の幅方向中央部分に植設された中央タフト15aが植毛台11の幅方向の幅が2mm以上と大径タフトになっていることで、そのコシの強さによって、歯面に対する十分な歯垢除去機能を発揮できるようになっていると共に、該中央タフト15aの先端形状を、後述する所定の形状としたことで、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面にも、歯ぐきのキワの歯面にも、中央ブリッスル14aの毛先をしっかりと当たらせて、歯垢除去効果を全体的に高めることができるようになっている。
そして、本実施形態の歯ブラシ10は、複数本のブリッスル14a,14bを束ねてなるタフト15a,15bが植毛台11に複数植設されている歯ブラシであって、図1〜図3に示すように、植毛台11の幅方向中央部分に植設された、植毛台11の長手方向に延びる中央タフト列16aを2列備えており、これらの2列の中央タフト列16aを構成するタフト(中央タフト)15aの植毛穴(中央植毛穴)13aは、植毛台11の幅方向の幅bが2mm以上となっている(図2参照)。また、中央タフト列16aを構成する各中央タフト15aは、植毛台11の長手方向から見て、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状を有していると共に(図3参照)、植毛台11の短手方向から見て、各中央タフト15aの中央部から両側に向けて低くなった山形の先端形状を有している(図1参照)。
また、本実施形態の歯ブラシ10は、中央タフト列16aの外側に植設される外側タフト列16bを構成するタフト(外側タフト)15bは、中央タフト列16aを構成する中央タフト15aよりも低い高さで植設されている。
本実施形態では、歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂等の合成樹脂からなる公知のものである。歯ブラシ本体の先端部分を構成する植毛台11の平坦な植毛面には、好ましくは4箇所の角部が弧状に面取りされた、略正方形又は略菱形状の開口形状を有する複数の植毛穴13a,13bが、これらの一方の対角方向を植毛台11の長手方向に配すると共に、当該長手方向に延びる4列に分散配置されて開口形成されている(図2参照)。すなわち、植毛台11の幅方向中央部分に配置された、2列の中央植毛穴13aには、中央タフト15aが各々植設されて、植毛台11の長手方向に延びる2列の中央タフト列16aを構成している。植毛台11の幅方向外側部分に配置された、各1列の外側植毛穴13bには、外側タフト15bが各々植設されて、植毛台11の長手方向に延びる各1列の外側タフト列16bを構成している。
また、本実施形態では、各中央植毛穴13aは、略正方形の開口形状の植毛台11の幅方向の幅bが、2mm以上、且つ、植毛台11の長手方向の幅cが、2mm以上となっていることで、これらの中央植毛穴13aに植設される中央タフト15aは、大径タフトとなっている。
さらに、本実施形態では、各々の中央タフト列16aや外側タフト列16bにおいて、植毛穴13a,13bは、植毛台11の長手方向に例えば2.5〜6mm程度の中心間ピッチP1で連設配置されて形成されている。2列の中央タフト列16aの各中央植毛穴13aは、植毛台11の短手方向に例えば2.5〜4mm程度の中心間ピッチP2で配置されて形成されている。これによって、2列の中央タフト列16aを構成する中央タフト15aは、植毛台11の短手方向から見て、互いに重なるように、より好ましくは、短手方向に並んで配置されて中央植毛穴13aに各々植設されている。
さらにまた、本実施形態では、両側の外側タフト列16bを構成する外側植毛穴13bは、各外側タフト列16bと隣接する中央タフト列16aを構成する中央植毛穴13aの、植毛台11における長手方向の各中間部分に配置されて、各々形成されている。これによって、外側タフト列16bを構成する外側タフト15bと、この外側タフト列16bと隣接する中央タフト列16aを構成する中央タフト15aとは、千鳥状に配置されて各々植設されることになる。
本実施形態では、中央植毛穴13aに植設される中央タフト15aや外側植毛穴13bに植設される外側タフト15bは、例えばナイロン等の合成樹脂からなる例えば5〜9mil程度の太さを有するフィラメント材であるブリッスル14a,14bを、40本〜400本束ねることによって得られる。中央タフト15aは中央植毛穴13aに、平線植毛や融着植毛によって植設されて、中央タフト列16aを形成すると共に、外側タフト15bは外側植毛穴13bに、平線植毛や融着植毛によって植設されて、外側タフト列16bを形成する。
なお、本実施形態では、中央タフト15aや外側タフト15bを構成するブリッスル14a,14bは、その先端部がラウンド形状となっているものの他、テーパー形状等、その他の種々の先端形状を備えているものであっても良い。
そして、本実施形態では、中央タフト列16aを構成する中央タフト15aは、上述のように、植毛台11の幅方向の幅bが2mm以上3mm以下の略正方形の開口形状を有する中央植毛穴13aに植設されていることにより、基端部における植毛台11の幅方向の幅が2mm以上3mm以下の大径タフトとなっている。また中央タフト15aは、植毛台11の植毛面から好ましくは垂直又は略垂直に立設して、例えば8〜12mm程度の高さ(毛丈)となるように植設されると共に、各々、図3に示すように、植毛台11の長手方向から見て、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する、片流れの先端形状を有するように植設されている。
ここで、中央タフト列16aを構成する各中央タフト15aの、植毛台11の長手方向から見て、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状の、傾斜角度θは、植毛台11の植毛面と平行な面に対して15〜45°の角度となっていることが好ましい。各中央タフト15aの先端形状の片流れの傾斜角度θが15〜45°となっていることにより、各中央タフト15aの中央側のブリッスル14aが長くなって、当該中央側のブリッスル14aに力が優先してかかりやすくなると共に、中央側のブリッスル14aの外側への動きが外側のブリッスル14aによって制限されるため、行き場の無くなった中央側のブリッスル14aは隙間の奥に向かいやすくなる。その結果、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面をしっかり磨くことが可能になる。一方、傾斜角度θが15°より大きいことで、各中央タフト15aのブリッスル14aの長さの長短が大きくなり、力が特定のブリッスル15aだけにかりやすくなるため、歯列の凸凹にフィットしやすくなる。また、傾斜角度θが45°より小さいことで、特定のブリッスル14a以外にも適度に力がかかりやすくなるため、安定して磨くことが可能になる。
さらに、本実施形態では、中央タフト15aは、各々、図1に示すように、植毛台11の短手方向から見て、各中央タフト15aの中央部から両側に向けて低くなった、山形の先端形状を有するように植設されている。また本実施形態では、植毛台11の短手方向から見た各中央タフト15aの先端形状は、外側に凸に湾曲する弧状先端傾斜縁部17を介して、中央部から両側に向けて徐々に低くなっていることが好ましい。
本実施形態では、外側タフト列16bを構成する外側タフト15bは、植毛台11の幅方向の幅b’が2mm以上の略正方形の開口形状を有する外側植毛穴13bに植設されていることにより、中央タフト15aと同様に、基端部における植毛台11の幅方向の幅が2mm以上の大径タフトとなっている。また外側タフト15bの最も高い毛丈は、植毛台11の植毛面から例えば垂直又は略垂直に立設して、好ましくは中央タフト15aの最も高い毛丈よりも低い、例えば6〜10mm程度の高さ(毛丈)となるように植設されている。さらに、本実施形態では、外側タフト15bは、図3に示すように、植毛台11の長手方向から見て、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する、片流れの先端形状を有するように植設されている。中央タフト15aの最も高い毛丈と、外側タフト15bの最も高い毛丈との長さの差は、好ましくは0.5〜5mmであり、より好ましくは1〜4mmであり、さらに好ましくは2〜3mmである。このように、単一のタフト中において、毛丈に差を設けることで、四面研削時に、植毛高さの高いブリッスル群に、植毛高さの低いブリッスル群よりも、先端側先細り部の断面の形状が略正方形、略平行四辺形又は略矩形となっているブリッスルが多く含まれ、その結果、歯間部の奥部や歯周ポケット、歯ぐきの境目等の狭い隙間に入り易くなることで、これらの狭い隙間の汚れを効果的に掻き取ることが可能になると共に、硬くないソフトで優しい感触を得ることが可能になる。
外側タフト15bが中央タフト15aよりも低い高さで植設されていることにより、中央タフト15aに力が優先してかかりやすくなると共に、中央タフト15aの外側への動きが外側タフト15bによって制限されるため、行き場の無くなった中央タフト15aは隙間の奥に向かいやすくなる。その結果、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面を、しっかり磨くことが可能になる。
また、外側タフト15bが、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、片側に傾斜する片流れの先端形状を有していることにより、外側タフト15bの中央側のブリッスル14bに力が優先してかかりやすくなると共に、中央側のブリッスル14bの外側への動きが外側のブリッスル14bによって制限されるため、行き場の無くなった中央側のブリッスル14bは隙間の奥に向かいやすくなる。その結果、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面を、しっかり磨くことが可能になる。外側タフト15bにおける、植毛台11の長手方向から見て、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状の傾斜角度θ’は、中央タフト15aにおける、先端形状の傾斜角度θと同様に、15〜45°となっていることが好ましい。
そして、上述の構成を備える本実施形態の歯ブラシ10によれば、植毛台の幅方向の幅が2mm以上と大径タフトとなっている中央タフト15aによるコシの強さを保持しつつ、歯間部等の狭い部位の深い位置までブリッスル14aの毛先を到達し易くして、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面にも、歯ぐきのキワの歯面にも、毛先をしっかりと当たらせることで、歯垢除去効果を全体的に高めることが可能になる。
すなわち、本実施形態の歯ブラシ10によれば、2列の中央タフト列16aを構成する植毛台の幅方向の幅が2mm以上と大径タフトとなっている中央タフト15aは、植毛台11の長手方向から見て、植毛台11の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状を有していると共に、植毛台11の短手方向から見て、各中央タフト15aの中央部から両側に向けて低くなった山形の先端形状を有している。
これによって、中央タフト15aが植毛台の幅方向の幅が2mm以上と大径タフトとなっていても、中央タフト15a内のブリッスル14aに適切な高低差があることによって、歯間部等の狭い部位に多くのブリッスル14aが集中しにくくなって、歯間部等の狭い部位のより深い位置までブリッスル14aの毛先が到達し易くなるので、狭い部位の歯面をしっかりと磨くことが可能になる。また、各中央タフト15aは、植毛台11の短手方向から見て山形の先端形状を有しているので、特に歯石が形成され易い下顎前歯裏側の歯ぐきのキワのような、歯間部に歯ぐきが大きく切れ込んだ部位にフィットし易くなって、歯石の元となる歯垢を効果的に除去することが可能になる。これらによって、歯間部等の狭い部位の深い位置の歯面にも、歯ぐきのキワの歯面にも、中央タフト15aの毛先がしっかりと当たることになると共に、毛先が歯列に効率良く密着することになるので、全体的に歯垢除去効果を向上させた歯ブラシ10が得られることになる。
また、本実施形態の歯ブラシ10によれば、2列の中央タフト列16aを構成する中央タフト15aは、植毛台11の短手方向から見て互いに重なるように配置されていると共に、外側タフト列16bを構成する外側タフト15bと、この外側タフト列16bと隣接する中央タフト列16aを構成する中央タフト15aとは、植毛台11の長手方向の位置をずらして千鳥状に配置されているので、短手方向から見ると、高さが高い中央タフト15aと高さが低い外側タフト15bが交互に植設されて、ブラシ全体で大きな凸凹が形成されることになるので、下顎前歯裏側の歯ぐきのキワのような、歯間部に歯ぐきが大きく切れ込んだ部位によりフィットし易くなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、外側タフト列16bを構成する外側タフト15bの植毛穴(中央植毛穴)13bは、基端部における植毛台11の幅方向の幅bが2mm未満であっても良い。中央タフトや外側タフトの植毛穴は、略円形や円形の開口形状を有していても良い。楕円形状、長円形状、矩形形状等のその他の種々の開口形状を備えていても良い。
以下、実施例及び比較例により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
上記第1実施形態の歯ブラシと同様の構成を備える歯ブラシを実施例1の歯ブラシとした。なお、実施例1の歯ブラシでは、中央植毛孔13a及び外側植毛孔13bは、1.8×1.8mm(r=0.5mm)の略正方形を45°回転させた略菱形状(幅b=2.13mm)とした。また、中央植毛孔13aと外側植毛孔13bの長手方向の中心間ピッチP1は4.2mmとし、2列に並んだ中央植毛孔13aの中心間ピッチP2は3.0mmとした。中央タフト15aを構成するブリッスル14aの太さは0.20mmとし、外側タフト15bを構成するブリッスル14bの太さは0.18mmとした。各中央タフト15aと各外側タフト15bの先端形状の片流れの傾斜角度θ,θ’は20°とした。中央タフト15aの最も長い部分の毛丈は10.5mmとし、外側タフト15bの最も短い部分の毛丈は8.0mmとした。
図4に示す構成を備える歯ブラシを実施例2の歯ブラシとした。なお、実施例2の歯ブラシでは、外側タフトの先端形状の片流れの傾斜角度θ’を0°として揃えたこと以外は、実施例1の歯ブラシと同様の構成とした。
図5(a),(b),(c)に示す構成を備える歯ブラシを比較例1の歯ブラシとした。なお、比較例1の歯ブラシでは、植毛孔は全て植毛台の短手方向に長い1.8×1.4mmの長方形となっている。また、各植毛孔の長手方向の中心間ピッチは2.8mmで、短手方向の中心間ピッチは2.1mmとなっている。各タフトを構成するブリッスルの太さは0.20mmあるいは0.18mmで、短手方向から見て、0.20mmのタフトと0.18mmのタフトが交互に配置されている。また、各タフトの先端は、短手方向から見て、中央部から両側に向けて低くなった山形の先端形状を有し、ブリッスルの最長部と最短部の高低差は約2.0mmである。山形のタフト先端からなる全体のブラシ面は、短手方向から見て、中央部から両側に向けて高くなった凹形の形状を有し、最長部は10.5mm、最短部は9.0mmである。
図6(a),(b),(c)に示す構成を備える歯ブラシを比較例2の歯ブラシとした。なお、比較例2の歯ブラシでは、植毛孔は全て1.6mmの円形となっている。また、各植毛孔の長手方向の中心間ピッチは2.6mmで、短手方向の中心間ピッチは、中央2列間で2.2mm、中央−外側間で1.9mmとなっている。各タフトを構成するブリッスルの太さは、中央タフトで0.20mm、外側タフトで0.18mmとなっている。また、全体のブラシ面は、長手方向から見て、中央部から両側に向けて低くなったドーム形の形状を有し、最長部は10.0mm、最短部は8.5mmである。
実施例1、実施例2、比較例1、及び比較例2の歯ブラシについて、下記の方法によって歯垢除去率を評価した。評価結果を表1に示す。
〔歯垢除去率の評価方法〕
ブラッシングマシーンの条件
荷重 200g
速度 120rpm
振幅 30mm
回数 5回
モデルとして、標準顎模型(上顎奥歯頬側)を用い、歯垢モデルとしてアルコール系インク(コクヨ製ホワイトボードマーカー)を歯表面全体に塗布し3分間放置した。上記のブラッシングマシーンの条件により標準顎模型の第1小臼歯から第1大臼歯までについてブラッシングを行った後、2箇所の歯間部(歯間乳頭部を中心に2mm×5mm四方)について画像処理を行い、実施例1,2、比較例1,2の歯ブラシによるブラッシング後のインクがない(着色されていない領域の)面積を求め、全体の面積に対する割合を求めた。
表1が示すように、実施例1,2の歯ブラシは高い歯垢除去率が得られた。また、実施例1,2の歯ブラシは歯間部において高い歯垢除去率が得られた。
Figure 0005922420
10 歯ブラシ
11 植毛台
12 首部
13a 中央植毛穴
13b 外側植毛穴
14a,14b ブリッスル
15a 中央タフト
15b 外側タフト
16a 中央タフト列
16b 外側タフト列
17 弧状先端傾斜縁部
θ 中央タフトの片流れの先端形状の傾斜角度
θ’ 外側タフトの片流れの先端形状の傾斜角度

Claims (6)

  1. 複数本のブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台に複数植設されている歯ブラシであって、
    前記植毛台の幅方向中央部分に植設された、前記植毛台の長手方向に延びる中央タフト列を2列備えており、該2列の中央タフト列を構成するタフトの植毛穴は、前記植毛台の幅方向の幅が2mm以上となっており、
    且つ前記中央タフト列を構成する各タフトは、前記植毛台の長手方向から見て、前記植毛台の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状を有していると共に、前記植毛台の短手方向から見て、各タフトの中央部から両側に向けて低くなった山形の先端形状を有しており、
    2列の前記中央タフト列の外側に植設される外側タフト列を構成するタフトは、前記中央タフト列を構成するタフトよりも低い高さで植設されており、
    2列の前記中央タフト列を構成するタフトは、前記植毛台の短手方向から見て、互いに重なるように配置されて植設されており、
    前記外側タフト列を構成するタフトと、該外側タフト列と隣接する2列の前記中央タフト列を構成するタフトとは、千鳥状に配置されて植設されており、
    前記植毛台の短手方向から見て、2列の前記中央タフト列を構成する高さが高いタフトと前記外側タフト列を構成する高さが低いタフトが、交互に植設されて、2列の前記中央タフト列と前記外側タフト列によって凸凹が形成されている歯ブラシ。
  2. 前記中央タフト列を構成する各タフトの先端形状の、前記植毛台の長手方向から見た片流れの傾斜角度が、前記植毛台の植毛面と平行な面に対して15〜45°の角度となっている請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記中央タフト列及び前記外側タフト列において、前記植毛穴は、前記植毛台の長手方向に2.5〜6mmの中心間ピッチで連設配置されて形成されている請求項1又は2記載の歯ブラシ。
  4. 前記中央タフト列の外側に植設される外側タフト列を構成するタフトは、前記植毛台の長手方向から見て、前記植毛台の幅方向中央側から外側に向けて、中央側が高く外側が低くなるよう片側に傾斜する片流れの先端形状を有している請求項1〜3のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  5. 前記中央タフト列を構成するタフトは、基端部における前記植毛台の幅方向の幅が2mm以上3mm以下の大径タフトとなっている請求項1〜4のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  6. 前記中央タフト列を構成するタフトの最も高い毛丈と、前記外側タフト列を構成するタフトの最も高い毛丈との長さの差が0.5〜5mmである請求項1〜5のいずれか1項記載の歯ブラシ。
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