JP2020075125A - 液状歯磨き剤塗布ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】 乳幼児や子供向けの液状歯磨き剤塗布ブラシを提供する。
【解決手段】 本発明による棒状の液状歯磨き剤塗布ブラシは、複数の突起部を有するヘッド部と、可撓性の首部と、複数の凸部を有するハンドル部と、を備え、前記ヘッド部は、長手方向の長さが異なる複数の前記突起部を有する表面と、長手方向の長さが略同一の複数の前記突起部を有する裏面とを有し、前記首部は、少なくとも前記ヘッド部の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容し、前記ハンドル部は、前記首部と前記ハンドル部との接続部分に設けられた第一の凸部と、前記ヘッド部と反対側の前記ハンドル部の端部に設けられた第二の凸部と、前記第一の凸部と、前記第二の凸部の間に設けられた第三の凸部とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液状歯磨き剤塗布ブラシに関し、特に、乳幼児や子供向けの液状歯磨き剤塗布ブラシに関する。
一般的な歯ブラシは、ヘッド部に植毛された毛束の先端に練り物状や液状の歯磨き剤を付け、毛束の先端で歯の表面を擦ることで、歯の表面に付着した食べ物屑や歯垢を除去するためものである。また、一般的な歯ブラシは、歯間や歯と歯茎の間に毛束の先端を挿入して、食べ物屑や歯垢を掻き出して除去することに用いられる。
また、一般的な歯ブラシは、歯の白さを保つために、毛束の先端に研磨剤等を含有する歯磨き剤を付け、毛束の先端で歯の表面を磨くことで、飲食物等による着色汚れを除去することにも用いられる。また、一般的な歯ブラシには、先端が先鋭化された比較的高密度の毛束により歯肉へのマッサージ効果を期待するものも存在する。
例えば、特許文献1は、歯頸部、歯間部、咬合面の小窩裂溝部等の細かな隙間に刷毛先を届かせ、歯間汚れを効果的に除去するため、テーパー形状を有する複数本の刷毛を束ねた毛束をヘッド部の植毛面に植設した歯ブラシを開示している。特許文献1の歯ブラシでは、毛束を構成する刷毛の根元部断面積の総和が1.0mm以下、単位植毛面積当たりの毛束の数が25束以上、80束以下とすることにより、細かい部位の歯垢除去効果を向上しつつ、歯肉への当たり心地を良くし、歯肉へのマッサージ効果を高めている。
また、特許文献2は、植毛面に複数の毛束を植設する歯ブラシに用いられる歯ブラシ用毛において、モノフィラメントの先端をテーパー形状とすることで、歯頸部への毛先進入性を良くし、モノフィラメントの先端にスリットを挟んで層状に並ぶ複数の弾性片を設けることで、1本当たりの毛先の表面積を大きくして、歯垢を掻き取る能力を高めるブラシ用毛を開示している。
特許文献1及び2はいずれも歯ブラシの毛束の先端等を工夫することにより、歯の表面に付着した食べ物屑や歯垢を除去する効果や、歯間や歯と歯茎の間に毛束の先端を挿入して、食べ物屑や歯垢を掻き出して除去する効果等を高めるものである。
一方、乳幼児や子供は、適切なブラッシング圧を保ちながら歯磨き剤の塗布を行うことに慣れておらず、過剰なブラッシング圧により歯肉の損傷を引き起こすおそれがある。そのため、植毛面に複数の毛束を植設する一般的な歯ブラシでは、過剰なブラッシング圧により毛束の先端が乳幼児や子供の歯肉には刺激となる可能性があり、乳幼児や子供の歯磨き剤の塗布行為に適した歯磨き剤塗布用具が求められる。
また、乳幼児や子供の歯磨き剤の塗布行為においては、歯ブラシによる喉突きを防止することも重要である。例えば特許文献3は、鍔状プレートを設けることでブラシ部が喉の奥まで届かないように規制する乳幼児用歯ブラシにおいて、歯ブラシ本体が鍔状プレートの挿通穴から抜ける方向の衝撃荷重を受けた場合でも、ブラシ部が飛び出す方向に、歯ブラシ本体が鍔状プレートから脱けるのを確実に回避することを開示している。
特開2006−180973号公報 特開2010−253107号公報 特開2014−217400号公報
しかしながら、特許文献3は、特許文献1及び2のような一般的な歯ブラシと同様に、ブラシ部の植毛台に複数の毛束を植毛したものとなっている。このようにヘッド部に毛束が植毛された一般的な歯ブラシでは、特に、毛束の劣化や過剰なブラッシング圧等により毛束の先端が乳幼児や子供の歯肉には刺激となる可能性があった。
また、特許文献3のような乳幼児用歯ブラシにおいては、乳幼児が自ら歯ブラシを操作することが想定されているが、乳幼児の場合には、親等の大人が乳幼児に代わって仕上げを行うことが多い。しかしながら、乳幼児用の歯ブラシは、乳幼児の手に合わせた大きさや形状となっており、過度な柔軟性を有する場合もあるため、大人には操作しづらいという問題があった。
そのため、乳幼児が自らブラシを操作する場合の操作性と、親等の大人が仕上げをする場合の操作性の双方を両立することができ、双方の操作性の向上により、乳幼児や子供の歯肉や口腔内組織へのダメージを最小限に抑えることができる乳幼児や子供向けの歯磨き剤の塗布用具が求められている。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、乳幼児が自らブラシを操作する場合の操作性と、親等の大人が仕上げをする場合の操作性の双方を両立することができ、双方の操作性の向上により、乳幼児や子供の歯肉や口腔内組織へのダメージを最小限に抑えることができる乳幼児や子供向けの液状歯磨き剤塗布ブラシを提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明では、棒状の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、複数の突起部を有するヘッド部と、可撓性の首部と、複数の凸部を有するハンドル部と、を備え、前記ヘッド部は、長手方向の長さが異なる複数の前記突起部を有する表面と、長手方向の長さが略同一の複数の前記突起部を有する裏面とを有し、前記首部は、少なくとも前記ヘッド部の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容し、前記ハンドル部は、前記首部と前記ハンドル部との接続部分に設けられた第一の凸部と、前記ヘッド部と反対側の前記ハンドル部の端部に設けられた第二の凸部と、前記第一の凸部と、前記第二の凸部の間に設けられた第三の凸部とを有することを特徴とする液状歯磨き剤塗布ブラシを提供する。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシは、前記ヘッド部、前記首部及び前記ハンドル部は軸体を有し、前記ヘッド部の軸体と、前記首部の軸体と、前記ハンドル部の軸体とが、硬質樹脂により一体として形成されることを特徴とする。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシは、前記ヘッド部、前記首部及び前記ハンドル部は被覆部を有し、前記ヘッド部の被覆部と、前記首部の被覆部と、前記ハンドル部の被覆部とが、前記硬質樹脂よりも軟質の弾性材料により一体として形成されることを特徴とする。弾性材料は、低反発のものが好ましい。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシは、前記ヘッド部の複数の突起部と、前記ヘッド部の被覆部とが、前記弾性材料又は前記低反発弾性材料により一体として形成されることを特徴とする。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシは、前記硬質樹脂が、好ましくはポリプロピレンから成ることを特徴とする。硬質樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、ポリアセタールから成るものであってもよい。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシは、前記硬質樹脂の曲げ弾性率が1000Mpa以上2500Mpa以下であることを特徴とする。硬質樹脂は、好ましくは曲げ弾性率が1000Mpa以上2500Mpa以下のポリプロピレンから成る。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシは、前記弾性材料又は前記低反発弾性材料が、シリコーンゴム又は熱可塑性エラストマーから成ることを特徴とする。熱可塑性エラストマーは、ポリオレフィン系、スチレン系、ポリエステル系、又はポリウレタン系等のいずれの種類の熱可塑性エラストマーであってもよい。
本明細書において「右側面方向」又は「右側面」等と表現する際の「右」とは、特に指定のない限り、液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「右」を指す。ここで、「正面視」とは図5のように見た場合をいう。
本明細書において「左側面方向」又は「左側面」等と表現する際の「左」とは、特に指定のない限り、液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「左」を指す。
本明細書において「前後方向」とは、特に指定のない限り、液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「手前に向かう方向」及び「奥に向かう方向」を指し、この際の「前方向」とは液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「手前に向かう方向」を指し、液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「後方向」とは「奥に向かう方向」を指す。
本明細書において「前後方向」、「前後」等と表現する際の「前」とは、特に指定のない限り、液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「手前側」を指す。
本明細書において「前後方向」、「前後」等と表現する際の「後」とは、特に指定のない限り、液状歯磨き剤塗布ブラシを正面視した場合の「奥側」を指す。
本発明の乳幼児や子供向けの液状歯磨き剤塗布ブラシの構造によれば、乳幼児や子供が自ら塗布ブラシを操作して歯磨き剤の塗布を行う場合の操作性と、乳幼児や子供の代わりに親が塗布ブラシを操作して仕上げとして歯磨き剤を塗布する場合の操作性との両立を図ることができる。このように双方の操作性を向上することにより、乳幼児や子供の歯肉や口腔内組織へのダメージを最小限に抑えることができる。
また、双方の操作性の向上を考慮した構造としつつ、首部の撓みを許容することにより喉突きによる事故を防止し、操作時の安全性も向上することができる。
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
図1は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの左側面図である。 図2は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの斜視図である。 図3Aは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体の左側面図である。 図3Bは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体の正面図である。 図3Cは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体の背面図である。 図4Aは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの正面図である。 図4Bは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの背面図である。 図5は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの首部の撓みの一例を示す図である。 図6は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシのA−A断面図である。
図1は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシ1の左側面図である。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシ1は、図1に示すような棒状の液状歯磨き剤塗布ブラシであり、複数の突起部10を有するヘッド部20と、可撓性の首部30と、複数の凸部40を有するハンドル部50とを備える。
ヘッド部20は、表面21と裏面22を有し、好ましくは表面21と裏面22の双方に複数の突起部10を有する。歯磨き剤の塗布の際にはヘッド部20の突起部10に液状歯磨き剤を付け、歯の表面や歯茎、歯間、及び歯と歯茎の間等に対して、液状歯磨き剤を塗布する。液状歯磨き剤を塗布する口腔内の部位に応じて、ヘッド部20の表面21の突起部11に液状歯磨き剤を塗布して使用するか、ヘッド部20の裏面22の突起部12に液状歯磨き剤を塗布して使用するかを選択することが可能である。
ヘッド部20の表面21は、好ましくは長手方向の長さが異なる複数の突起部11を有する。ヘッド部20の表面21は、長手方向の長さが異なる複数の突起部11を有するため、特に、歯間や、歯と歯茎の間、奥歯等の狭い部分に液状歯磨き剤を塗布することに適している。
また、ヘッド部20の裏面22は、好ましくは長手方向の長さが略同一の複数の突起部12を有する。ヘッド部20の裏面22は、長手方向の長さが略同一の複数の突起部12を有するため、特に、歯の表面や歯茎の表面等の広い部分に液状歯磨き剤を塗布することに適している。
首部30は、ヘッド部20とハンドル部50との間に設けられる。首部30は、可撓性を有し、少なくともヘッド部20の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容する。首部30は、ヘッド部20の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容するため、乳幼児や子供が歯磨き剤を塗布する際に、転倒や衝突等により液状歯磨き剤塗布ブラシ1のヘッド部20の先端が喉や口腔内の意図しない部分に到達した場合であっても、ヘッド部20が撓むことで衝撃を吸収することができる。
ハンドル部50は、首部30とハンドル部50との接続部分に設けられた第一の凸部41と、ヘッド部20と反対側のハンドル部50の端部51に設けられた第二の凸部42と、第一の凸部41と第二の凸部42の間に設けられた第三の凸部43とを有する。ハンドル部50にこれらの凸部40を設けることにより、ハンドル部50を把持しやすくし、歯磨き剤を塗布する際の手の滑りを防止することができる。
即ち、第一の凸部41、第二の凸部42及び第三の凸部43を設けることにより、ハンドル部50の握り方や手の大きさに関わらず、ハンドル部50を把持しやすく、手の滑りを防止することができる。そのため、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシ1は、乳幼児や子供が自ら歯磨き剤を塗布する場合にも、乳幼児や子供の代わりに親が仕上げとして歯磨き剤を塗布する場合にも、操作性に優れている。特に、第一の凸部41を首部30とハンドル部50との接続部分に設け、第二の凸部42をヘッド部20と反対側のハンドル部50の端部51に設け、第三の凸部43を第一の凸部41と第二の凸部42の間に設けることにより、ハンドル部50の握り方や手の大きさが異なる場合でも、第一から第三の凸部41〜43の少なくともいずれか1つ以上に手が掛かることとなり、ハンドル部50を把持しやすく、手の滑りを防止する効果を高めることができる。
図2は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの斜視図である。
ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11は、好ましくはヘッド部20の表面21に対して垂直な方向に、表面21から突出している。他の変形例においては、ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11は、ヘッド部20の表面21に対して垂直な方向から任意の角度だけ傾けた方向に、表面21から突出するようにしてもよい。
また、ヘッド部20の裏面22に設けられた複数の突起部12は、好ましくはヘッド部20の裏面22に対して垂直な方向に、裏面22から突出している。他の変形例においては、ヘッド部20の裏面22に設けられた複数の突起部12は、ヘッド部20の裏面22に対して垂直な方向から任意の角度だけ傾けた方向に、裏面22から突出するようにしてもよい。
ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11同士は、好ましくは図2のように一定の間隔を空けて設けられるが、突起部11のそれぞれを表面21の任意の位置に配置してもよい。同様に、ヘッド部20の裏面22に設けられた複数の突起部12同士は、好ましくは図2のように一定の間隔を空けて設けられるが、突起部12のそれぞれを表面21の任意の位置に配置してもよい。
また、図2の例では、ヘッド部20の表面21のほぼ全面に亘って複数の突起部11が設けられているが、ヘッド部20の表面21のうち、突起部11が設けられている部分と、突起部11が設けられていない部分を有するようにしてもよい。例えば、ヘッド部20の表面21のうち、表面21の外周部分には複数の突起部11を設け、表面21の中心部分には突起部11を設けないようにしてもよい。その際、表面21の外周部分の全周に亘って突起部11を設けてもよく、表面21の外周部分の一部のみに突起部11を設けるようにしてもよい。
同様に、図2の例では、ヘッド部20の裏面22のほぼ全面に亘って複数の突起部12が設けられているが、ヘッド部20の裏面22のうち、突起部12が設けられている部分と、突起部12が設けられていない部分を有するようにしてもよい。例えば、ヘッド部20の裏面22のうち、裏面22の外周部分には複数の突起部12を設け、裏面22の中心部分には突起部12を設けないようにしてもよい。その際、裏面22の外周部分の全周に亘って突起部12を設けてもよく、裏面22の外周部分の一部のみに突起部12を設けるようにしてもよい。
また、図2の例の他、ヘッド部20の表面21及び裏面22だけでなく、ヘッド部20の表面21と裏面22の間の側面やヘッド部20の先端部を含む、ヘッド部20のほぼ全面に亘って突起部を設けるようにしてもよい。
ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11の長さは、例えば、表面21の首部30と反対側の端部と表面21の首部30側の端部に設けられた突起部11の長さが、表面21の中央部に設けれた突起部11の長さよりも長くなるようにしてもよい。また、ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11の長さは、例えば、表面21の首部30と反対側の端部に近づくほど長くなるようにしてもよい。反対に、ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11の長さは、表面21の首部30側に近づくほど長くなるようにしてもよい。
ヘッド部20の表面21に設けられた突起部11及びヘッド部20の裏面22に設けられた突起部12は、弾性材料から成る。弾性材料の中でも低反発のものが好ましい。好ましくは軟質の弾性材料又は軟質の低反発弾性材料から成る。弾性材料のゴム硬度は、好ましくは30度以上60度以下である。また、ヘッド部20の表面21に設けられた複数の突起部11の集合としてのブラシ硬度は、好ましくは30N/cm以下であり、例えば約10〜15N/cm程度にしてもよい。同様に、ヘッド部20の裏面22に設けられた複数の突起部12の集合としてのブラシ硬度も、好ましくは30N/cm以下であり、例えば約10〜15N/cm程度にしてもよい。なお、ブラシ硬度の測定は、JIS S−3016の圧縮試験機を用いる測定方法に準じて行ったものである。
このように、ヘッド部20に設けられた突起部11及び12を上記のような適切な硬度の軟質樹脂とすることにより、乳幼児や子供の口腔内を傷つけにくく、仕上げとして歯磨き剤を塗布する時の操作性に優れるという効果が得られる。また、突起部11又は12に塗布される液状歯磨き剤の保持性に優れるという効果も得られる。
図3A〜図3Cは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体を示す図である。図3Aは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体の左側面図であり、図3Bは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体の正面図であり、図3Cは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの軸体の背面図である。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシ1のヘッド部20、首部30及びハンドル部50は、内部に硬質樹脂で形成された軸体60を有する。軸体60は、ヘッド部20の軸体61と、首部30の軸体62と、ハンドル部50の軸体63とから構成される。ヘッド部20の軸体61と、首部30の軸体62と、ハンドル部50の軸体63とは、好ましくは硬質樹脂により一体として形成される。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、軸体60は、液状歯磨き剤塗布ブラシ1の先端から後端までに亘って配置されている。即ち、軸体60は、ヘッド部20の先端から、ヘッド部20の先端とは反対側のハンドル部50の後端までに亘って配置されており、液状歯磨き剤塗布ブラシ1の略全長に亘って配置されている。
このように、硬質樹脂で一体的に形成された軸体60が液状歯磨き剤塗布ブラシ1の略全長に亘って配置されていることにより、ハンドル部50が撓まないか又は撓みにくくなり、乳幼児や子供の代わりに親等の大人が仕上げとして歯磨き剤を塗布する場合の操作性に優れるという効果が得られる。ハンドル部50が撓む構造と異なり、ハンドル部50が撓まない構造は、ハンドル部50に加えた力をより直接的にヘッド部20へ伝えることができる。そのため、自らの意図した力加減により歯磨き剤の塗布を行うことができ、親等の大人が仕上げとして歯磨き剤を塗布する際に力加減を自在にコントロールしたい場合に扱いやすく、操作性に優れる。
軸体60を形成する硬質樹脂は、好ましくはポリプロピレンから成る。また、軸体60を形成する硬質樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、又はポリアセタール等であってもよい。
軸体60を形成する硬質樹脂は、曲げ弾性率が1000Mpa以上2500Mpa以下の硬質樹脂である。例えば、硬質樹脂は、曲げ弾性率が1000Mpa以上2500Mpa以下のポリプロピレンから成る。好ましくは、硬質樹脂は、曲げ弾性率が1050Mpa以上2050Mpa以下のポリプロピレンから成り、より好ましくは、硬質樹脂は、曲げ弾性率が1200Mpa以上1700Mpa以下のポリプロピレンから成る。
また、ヘッド部20の突起部11又は12の硬さをA(N/cm)、硬質樹脂の曲げ弾性率をB(MPa)としたとき、A/Bの値は0.0003以上0.03以下である。好ましくはA/Bの値は0.007以上0.025以下であり、より好ましくはA/Bの値は0.01以上0.02以下である。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、ヘッド部20の軸体61の形状は、好ましくは略長方形又は略楕円形の板状である。ヘッド部20の軸体61の形状は、図3A〜図3Cに示す例に限られず、任意の多角形又は円形の板状であってもよい。また、ヘッド部20の軸体61の形状は、板状に限られず、少なくとも一部に平面が含まれる形状であればよい。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、首部30の軸体62の形状は、好ましくは略長方形の板状である。首部30の軸体62の形状は、図3A〜図3Cに示す例に限られず、任意の多角形の板状又は円弧を有する板状であってもよい。また、首部30の軸体62の形状は、板状に限られず、略楕円柱状であってもよい。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、ハンドル部50の軸体63の形状は、好ましくはハンドル部50と同様に、首部30の軸体62とハンドル部50の軸体63との接続部分に設けられた第一の軸体凸部71と、ヘッド部20の軸体61と反対側のハンドル部50の軸体63の端部64に設けられた第二の軸体凸部72と、第一の軸体凸部71と第二の軸体凸部72の間に設けられた第三の軸体凸部73とを有する。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、ハンドル部50の軸体63の第一の軸体凸部71及び第三の軸体凸部73は、好ましくは略楕円体形状を有する。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、首部30の軸体62とハンドル部50の軸体63との接続部分に設けられた第一の軸体凸部71は、図3Aのように左側面から見た場合、図3Bのように正面から見た場合、及び図3Cのように背面から見た場合において、いずれもハンドル部50の軸体63の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有している。
同様に、図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、第一の軸体凸部71と第二の軸体凸部72の間に設けられた第三の軸体凸部73は、図3Aのように左側面から見た場合、図3Bのように正面から見た場合、及び図3Cのように背面から見た場合において、いずれもハンドル部50の軸体63の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有している。
これに対し、図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、ハンドル部50の軸体63の端部64に設けられた第二の軸体凸部72は、図3Aのように左側面から見た場合には、ハンドル部50の軸体63の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有しておらず、図3Bのように正面から見た場合、及び図3Cのように背面から見た場合においては、ハンドル部50の軸体63の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有している。
図3A〜図3Cを参照すると理解される通り、ハンドル部50の軸体63の端部64に設けられた第二の軸体凸部72は、挿通孔65を有するようにしてもよい。第二の軸体凸部72の挿通孔65には、液状歯磨き剤塗布ブラシ1の保管の際の便宜のため、フックや紐等を通すことができるようにしてもよい。
図4Aは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの正面図であり、図4Bは、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシの背面図である。
図4A、図4B及び図1を参照すると理解される通り、ハンドル部50の第一の凸部41及び第二の凸部42は、好ましくは略楕円体形状を有する。
図4A、図4B及び図1を参照すると理解される通り、首部30とハンドル部50との接続部分に設けられた第一の凸部41は、図1のように左側面から見た場合、図4Aのように正面から見た場合、及び図4Bのように背面から見た場合において、いずれもハンドル部50の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有している。
同様に、図4A、図4B及び図1を参照すると理解される通り、第一の凸部41と第二の凸部42の間に設けられた第三の凸部43は、図1のように左側面から見た場合、図4Aのように正面から見た場合、及び図4Bのように背面から見た場合において、いずれもハンドル部50の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有している。
これに対し、図4A、図4B及び図1を参照すると理解される通り、ハンドル部50の端部51に設けられた第二の凸部42は、図1のように左側面から見た場合には、ハンドル部50の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有しておらず、図4Aのように正面から見た場合、及び図4Bのように背面から見た場合においては、ハンドル部50の長手方向に略垂直な方向に向かって凸の凸形状を有している。
図4A、図4B及び図1を参照すると理解される通り、ハンドル部50の端部51に設けられた第二の凸部42は、挿通孔52を有するようにしてもよい。第二の凸部42の挿通孔52は、第二の軸体凸部72の挿通孔65に対応しており、第二の凸部42の挿通孔52には、液状歯磨き剤塗布ブラシ1の保管の際の便宜のため、フックや紐等を通すことができるようにしてもよい。
図5は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシ1の首部30の撓みの一例を示す図である。
図5に一例を示すように、首部30は、可撓性を有し、少なくともヘッド部20の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容する。首部30は、好ましくはヘッド部20に対して1N(100g)の力が加わったとき、ハンドル部50の長手方向とヘッド部20の長手方向とのなす劣角が10度以上40度以下となるよう撓みを許容する。また、首部30は、好ましくはヘッド部20に対して2N(200g)の力が加わったとき、ハンドル部50の長手方向とヘッド部20の長手方向とのなす劣角が25度以上65度以下となるよう撓みを許容する。
首部30は、上記のようにヘッド部20の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容する一方で、ヘッド部20の前後方向、即ち、液状歯磨き剤塗布ブラシ1を正面視した場合の手前に向かう方向及び奥に向かう方向には撓みにくい。これにより、乳幼児や子供の喉突き防止と、親等の大人が仕上げとして歯磨き剤を塗布する際の操作性とを両立することができる。複数の被験者による操作性の評価実験においても、右側面方向又は左側面方向と前後方向の両方に大きく撓むブラシよりも、右側面方向又は左側面方向には大きく撓み、前後方向には撓みにくいブラシの方が、操作性が良いことが確かめられた。
なお、乳幼児や子供の喉突き防止と、親等の大人が仕上げとして歯磨き剤を塗布する際の操作性との両立は、首部30の撓みの方向だけでなく、硬質樹脂で一体的に形成された軸体60が液状歯磨き剤塗布ブラシ1の略全長に亘って配置されていること等の上記で説明した他の特徴とを併せ持つことで、より効果を発揮することができる。例えば、硬質樹脂で一体的に形成された軸体60が液状歯磨き剤塗布ブラシ1の略全長に亘って配置されていることで、ハンドル部が撓まない構造において、首部30がヘッド部20の前後方向に撓みにくいことにより、ハンドル部50に加えた力をより直接的にヘッド部20へ伝えることができ、親等の大人が仕上げとして歯磨き剤を塗布する際の操作性が向上される。
首部30のヘッド部20の右側面方向又は左側面方向への撓みによるヘッド部20の変位量Cは、首部30のヘッド部20の前後方向への撓みによるヘッド部20の変位量Dよりも大きい。例えば、ハンドル部50の中心軸が水平方向となるようにハンドル部50を固定し、ヘッド部20の先端からヘッド部20の長手方向の長さの1/2の距離だけ離れた位置に100gの錘を吊り下げて、首部30がヘッド部20の右側面方向又は左側面方向へ撓むようにした場合のヘッド部20の変位量Cを計測し、同じ条件にて100gの錘を吊るし、首部30がヘッド部20の前後方向へ撓むようにした場合のヘッド部20の変位量Dを計測した場合、C/Dは3.00〜4.00である。好ましくはC/Dは3.20〜3.70である。
図6は、本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシのA−A断面図である。
本発明による液状歯磨き剤塗布ブラシ1は、ヘッド部20、首部30及びハンドル部50が被覆部80を有する。被覆部80は、ヘッド部20の被覆部81と、首部30の被覆部82と、ハンドル部50の被覆部83とから成る。ヘッド部20の被覆部81と、首部30の被覆部82と、ハンドル部50の被覆部83は、軸体凸部70の硬質樹脂よりも軟質の弾性材料により一体として形成される。弾性材料は低反発のものが好ましい。
被覆部80は、ヘッド部20の軸体61、首部30の軸体62及びハンドル部50の軸体63を被覆する。即ち、被覆部80は、軸体60をヘッド部20、首部30及びハンドル部50に亘って被覆する。
ここで、首部30の軸体62の一部が、首部30の被覆部82に覆われずに露出する1つ又は複数の露出部90を有するようにしてもよい。
ヘッド部20の複数の突起部10と、ヘッド部20の被覆部81とは、同一の弾性材料により一体として形成される。即ち、ヘッド部20の表面21の突起部11、ヘッド部20の裏面22の突起部12、及びヘッド部20の被覆部81は、同一の弾性材料により一体として形成される。弾性材料は低反発のものが好ましい。
このように、ヘッド部20の表面21の突起部11は、表面21に植設されたものではなく、ヘッド部20の裏面22の突起部12は、裏面22に植設されたものではない。突起部11及び12は、ヘッド部20の表面21又は裏面22から突出したものであり、ヘッド部20の表面21又は裏面22と一体となっているものである。そのため、一般的な歯ブラシのように複数の毛束が植え込まれたものとは異なり、1つの毛束を構成する細い毛同士の間や毛束の植え込み部分に液状歯磨き剤が染み込むことがないため、液状歯磨き剤を突起部11又は12の先端部分を中心に効果的に保持することができ、液状歯磨き剤を無駄なく塗布することができる。また、洗浄も容易となるため、衛生面においても優れている。また、一般的な歯ブラシのように1つの毛束を構成する毛が広がってしまうことによる劣化がないため、耐久性に優れ、より長期間の使用が可能となる。
被覆部80を形成する弾性材料は、好ましくはシリコーンゴム又は熱可塑性エラストマーから成る。熱可塑性エラストマーは、ポリオレフィン系、スチレン系、ポリエステル系、又はポリウレタン系等のいずれの種類の熱可塑性エラストマーであってもよい。
以上の通り、本発明によれば、上記実施例で説明した通り構成することにより、乳幼児や子供が自ら塗布ブラシを操作して歯磨き剤の塗布を行う場合の操作性と、乳幼児や子供の代わりに親が塗布ブラシを操作して仕上げとして歯磨き剤を塗布する場合の操作性との両立を図る乳幼児や子供向けの液状歯磨き剤塗布ブラシを提供することができる。このように双方の操作性を向上することにより、乳幼児や子供の歯肉や口腔内組織へのダメージを最小限に抑えることができる。また、双方の操作性の向上を考慮した構造としつつ、首部の撓みを許容することにより喉突きによる事故を防止し、操作時の安全性も向上することができる。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の原理と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
1 液状歯磨き剤塗布ブラシ
10 突起部
20 ヘッド部
30 首部
40 凸部
50 ハンドル部
60 軸体
70 軸体凸部
80 被覆部

Claims (6)

  1. 棒状の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
    複数の突起部を有するヘッド部と、
    可撓性の首部と、
    複数の凸部を有するハンドル部と、
    を備え、
    前記ヘッド部は、
    長手方向の長さが異なる複数の前記突起部を有する表面と、
    長手方向の長さが略同一の複数の前記突起部を有する裏面とを有し、
    前記首部は、少なくとも前記ヘッド部の右側面方向又は左側面方向への撓みを許容し、
    前記ハンドル部は、
    前記首部と前記ハンドル部との接続部分に設けられた第一の凸部と、
    前記ヘッド部と反対側の前記ハンドル部の端部に設けられた第二の凸部と、
    前記第一の凸部と、前記第二の凸部の間に設けられた第三の凸部と
    を有することを特徴とする液状歯磨き剤塗布ブラシ。
  2. 請求項1に記載の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
    前記ヘッド部、前記首部及び前記ハンドル部は軸体を有し、
    前記ヘッド部の軸体と、前記首部の軸体と、前記ハンドル部の軸体とが、硬質樹脂により一体として形成されることを特徴とする前記液状歯磨き剤塗布ブラシ。
  3. 請求項2に記載の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
    前記ヘッド部、前記首部及び前記ハンドル部は被覆部を有し、前記ヘッド部の被覆部と、前記首部の被覆部と、前記ハンドル部の被覆部とが、前記硬質樹脂よりも軟質の弾性材料により一体として形成されることを特徴とする前記液状歯磨き剤塗布ブラシ。
  4. 請求項3に記載の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
    前記ヘッド部の複数の突起部と、前記ヘッド部の被覆部とが、前記弾性材料又は前記低反発弾性材料により一体として形成されることを特徴とする前記液状歯磨き剤塗布ブラシ。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
    前記硬質樹脂が、曲げ弾性率が1000(MPa)以上2500(MPa)以下のポリプロピレンから成り、
    前記弾性材料又は前記低反発弾性材料が、シリコーンゴム又は熱可塑性エラストマーから成ることを特徴とする前記液状歯磨き剤塗布ブラシ。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載の液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
    前記ヘッド部の突起部の硬さをA(N/cm)、前記硬質樹脂の曲げ弾性率をB(MPa)としたとき、A/Bの値が0.0003以上0.03以下であることを特徴とする前記液状歯磨き剤塗布ブラシ。
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