JP6170709B2 - 口腔内清掃用具 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、多数の短繊維からなる繊維束の長軸方向の一端側を溶融、圧縮、溶着して固定一体化し、繊維束の他端側を放射状に拡散させた歯ブラシが提案されている。この歯ブラシによれば、歯周ポケット内を効果的に清掃できる。
この不安定な口腔内の状態において、上記したような歯垢除去効果を高めた通常の歯ブラシや、特許文献1に記載のような歯周ポケットを効果的に清掃する歯ブラシ等の用具を用いたケアでは、毛先の力が強く、扱い方によっては、歯肉を傷つけたり、歯肉が剥がれてしまうといったリスクがある。
そこでなされた本発明の目的は、歯周病を罹患した場合等においても、歯肉を傷つけないように優しく清掃することができ、しかも操作性に優れる口腔内清掃用具を提供することである。
すなわち、本発明は、先端にヘッド部が設けられたハンドル体を備え、前記ヘッド部の植毛面に形成された植毛穴に用毛の毛束が植設された口腔内清掃用具において、前記毛束は、毛腰強度が9(N/cm2)〜30(N/cm2)であることを特徴とする。
前記毛束は、前記植毛穴から前記毛束の先端部に向かうにしたがって、前記用毛が外周側に向けて散開し、かつ散開度は2以上であることが好ましい。
また、前記毛束において、前記植毛面に直交する方向に対する前記毛束の散開角度が、10°〜20°であることが好ましい。
さらに、前記用毛径が0.050mm〜0.075mm(2mil〜3mil:1mil=1/1000inch=0.025mm)であり、前記植毛穴における植毛面積に対する前記用毛の総断面積の比である用毛占有率が75〜90%であることが好ましい。
また、前記用毛の断面形状が円形以外の異形であるようにしてもよい。
ここで、この毛束12の散開度(植毛面5から7mm上方位置における毛束12の断面積/植毛面積(植毛穴10の断面積)は、2.0以上となるようにするのが好ましい。
また、毛束12の、植毛面5に直交する方向に対する散開角度θは、10〜20°とするのが好ましい。散開角度θを20°以上とすると、毛束12を構成する用毛13が撓みすぎてしまい、毛束12による清掃力が担保できなくなるからである。
毛束12を構成する用毛13の用毛径は、用毛13の材質等を勘案して決定でき、例えば、2〜3mil(1mil=1/1000inch=0.025mm)とされる。用毛径を3mil以下に設定することで、散開した毛束12によって優しい当り心地の実現が可能できる。用毛径が3milより大きいと、用毛13の毛先が撓まず、歯肉を清掃するときに痛みを伴う。また、用毛径が2mil未満は清掃力の担保が不可能であり、製造が困難である。
本実施形態では、毛束12は、2milの用毛が、平線によって植毛穴10に植設されることで形成される。
上述の実施形態では、ヘッド部4の植毛面5の中央部に一つの植毛穴10が形成されているが、例えば、図4、図5に示すように、植毛面5に複数の植毛穴10を形成し、それぞれの植毛穴10に上記毛束12を植毛するようにしてもよい。この場合、植毛穴10は、φ1.5mm〜φ2.0mmの7穴とするのが、操作性も高く、好ましい。
このとき、各毛束12は、平線式植毛を採用することにより、毛束12同士が干渉し、用毛13の撓みすぎを防ぎ、これによって、刷掃実感を担保可能な仕様設計が可能となる。
各例の口腔内清掃用具について、下記の方法で当たり心地と歯頸部の清掃性を評価した。なお、歯頸部の清掃性は、「当たり心地の優しさ」「刷掃実感」「総合評価」により評価した。
<当たり心地の評価>
当たり心地は、モニター3人が各例の口腔内清掃用具を使用し、歯肉への当たり心地を下記の評価基準にて評価した。当たり心地が非常に良いと感じれば「◎」、良いと感じれば「○」当たり心地が悪いと感じれば「△」、当たり心地が非常に悪いと感じれば「×」とした。
刷掃実感は、モニター3人が各例の口腔内清掃用具を使用し、刷掃実感を下記評価基準にて評価した。刷掃実感が非常に高いと感じれば「◎」、高ければ「○」刷掃実感が低いと感じれば「△」、刷掃実感が非常に低いと感じれば「×」とした。
<総合評価>
また、歯周病に罹患した歯肉向けの口腔内清掃用具としての総合評価を上記2つの評価と同時に行い、下記判定基準にて評価した。非常に良いと感じれば「◎」、良いと感じれば「○」、悪いと感じれば「△」、非常に悪いと感じれば「×」とした。
表1に示す仕様に従い、0.32cm2の植毛面積に対して用毛する毛束12の用毛径を1mil〜10milとし、毛腰強度と散開角度とを、表1のように異ならせた。
得られた各例の口腔内清掃用具について、当たり心地、刷掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
この結果から、本発明を適用することで、歯周病を罹患した場合等においても、歯肉を傷つけないように優しく清掃することができ、しかも操作性に優れることが判った。
2 ハンドル体
4 ヘッド部
5 植毛面
10 植毛穴
12 毛束
13 用毛
13a 先端
Claims (3)
- 先端にヘッド部が設けられたハンドル体を備え、前記ヘッド部の植毛面に形成された植毛穴に用毛の毛束が植設された口腔内清掃用具において、
前記毛束は、毛腰強度が9(N/cm2)〜30(N/cm2)であり、
前記毛束において、前記植毛面に直交する方向に対する前記毛束の散開角度が、10°〜20°であり、
前記毛束は、平線式植毛により植設されており、
前記植毛穴は有底円筒状であり、
前記毛束は、前記植毛穴から前記毛束の先端部に向かうにしたがって、前記用毛が外周側に向けて散開し、かつ[前記植毛面から7mm上方位置における前記毛束の断面積]/[前記植毛穴の断面積]で表される散開度が2.0以上であることを特徴とする口腔内清掃用具。 - 前記用毛径が0.050mm〜0.075mmであり、前記植毛穴における植毛面積に対する前記用毛の総断面積の比である用毛占有率が75〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の口腔内清掃用具。
- 前記用毛の断面形状が円形以外の異形であることを特徴とする請求項1又は2に記載の口腔内清掃用具。
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