JP2829275B2 - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシInfo
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Description
は、歯及び歯茎の表面の清掃性、歯と歯の間及び歯と歯
茎の境目の清掃性、歯茎に対するマッサージ性、並びに
ブリッスルの耐久性の点で優れた歯ブラシに関する。
歯ブラシは、歯及び歯茎の表面の清掃、歯と歯の間(以
下、歯間部と言う)及び歯と歯茎の境目(以下、歯頸部
と言う)の清掃・歯垢除去(以下、清掃性と言う)をそ
の主たる目的としている。また、歯ブラシによるブラッ
シングには、歯茎へのマッサージ作用もある。歯茎のマ
ッサージは歯肉炎の予防に飛躍的な効果があることが知
られており、このマッサージ効果も目的の1つとされて
いる。これまで、上述の清掃性等を改善するものとし
て、種々の形態の歯ブラシが提案されてきた
パー状のブリッスルと非テーパー状のブリッスルを交互
に植設し、テーパー状のブリッスルにより歯間部及び歯
頸部の清掃を行い、非テーパー状のブリッスルにより歯
・歯茎表面の清掃を行うようになした歯ブラシが記載さ
れているが、この歯ブラシは歯茎へのマッサージ効果を
全く考慮しておらず、清掃性とマッサージ効果とを両立
し得ないものであった。
球状部が形成された非テーパー状のブリッスルを、先端
部に段差を設けて植設し、マッサージ効果を向上させた
歯ブラシが記載されているが、この歯ブラシは、非テー
パー状のブリッスル先端に球状部が形成されているため
先端部が撓み難く、歯垢除去,マッサージ効果の点にお
いて更に改善の余地のあるものであった。
れるブリッスルの全てがテーパー状に形成されている歯
ブラシが記載されているが、この歯ブラシは、全体とし
ての「こし」が弱く、ブリッスルが撓み過ぎるため、感
触は良くても清掃性やマッサージ効果において問題があ
るものであった。
ブリッスルの耐久性については特別な考慮がされていな
かった。従って、本発明の目的は、歯及び歯茎の表面の
清掃性、歯と歯の間及び歯と歯茎の境目の清掃性、歯茎
に対するマッサージ性、並びにブリッスルの耐久性の点
で優れた歯ブラシを提供することにある。
した結果、2種類のブリッスルの形状、及びブリッスル
束の植設される植毛穴の配設態様を工夫することによ
り、上記目的を達成できることを知見した。
いてなされたもので、複数本のブリッスルからなるブリ
ッスル束1が、植毛部2に縦横に形成された複数個の植
毛穴21,21・・にそれぞれ植毛されてなる歯ブラシ
において、上記ブリッスル束1は、ブリッスル本数の50
%以上が下記数式(I)において階乗係数nが0.29〜0.
51のテーパーブリッスルである第1ブリッスル11と、
先端が該第1ブリッスル11の先端よりも下方に位置し
ている第2ブリッスル12とからなり、上記植毛穴2
1,21・・の縦方向の間隔P1 が1.2mm 〜3.0mm 、横
方向の間隔P2 が0.75mm〜1.5mm であることを特徴とす
る歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成した
ものである。 r(x)=a{(L−x)/L}n ・・・・(I) ここで、r(x)は断面半径、xはブリッスル根本から
の長さ、Lはブリッスル根本から先端までの長さ、aは
x=0のときの断面半径〔=r(0)〕、nは階乗係数
を示す。
の発明において、上記ブリッスル束1それぞれが、上記
第1ブリッスル11を10〜90%含み、上記第2ブリッス
ル12を90〜10%含む、ことを特徴とする歯ブラシを提
供するものである。
に記載の発明において、上記第1ブリッスル11の先端
と上記第2ブリッスル12の先端との段差dが、0.5mm
〜4.0mm である、ことを特徴とする歯ブラシを提供する
ものである。
何れかに記載の発明において、上記第1ブリッスル11
及び上記第2ブリッスル12の根本の外径が0.15〜0.30
mmであり、上記植毛穴21の内径が、1.2mm 〜2.4mm で
ある、ことを特徴とする歯ブラシを提供するものであ
る。
何れかに記載の発明において、上記第2ブリッスル12
の先端部に球状部12aが形成されている、ことを特徴
とする歯ブラシを提供するものである。
かに記載の発明において、上記第2ブリッスル12が先
端に向けてテーパー状に形成されている、ことを特徴と
する歯ブラシを提供するものである。
形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形
態の側面図、図2は本実施形態における植毛部を示す斜
視図、図3(a) は本実施形態の第1及び第2ブリッスル
の形態を示す側面図、図4は本実施形態のブラッシング
時における第1及び第2ブリッスルを示す側面図であ
る。
ように、複数本のブリッスルからなるブリッスル束1
が、植毛部2に縦横に形成された複数個の植毛穴21,
21・・にそれぞれ植毛されており、この点に関しては
従来の歯ブラシと何等変わるところはない。
示されるように、上記ブリッスル束1は、ブリッスル本
数の50%以上がブリッスルの全長にわたって下記数式
(I)において階乗係数nが0.29〜0.51のテーパーブリ
ッスルである第1ブリッスル11と、先端が該第1ブリ
ッスル11の先端よりも下方に位置している第2ブリッ
スル12とからなり、上記植毛穴21,21・・の縦方
向の間隔P1 が1.2mm 〜3.0mm 、横方向の間隔P2 が0.
75mm〜1.5mm とされている。 r(x)=a{(L−x)/L}n (I)
ッスルの円形横断面の断面半径を示している。xはブリ
ッスル根本からの長さである。また、Lはブリッスル根
本から先端までの長さである。即ち、xは0からLまで
の範囲の値をとる。aはx=0のときの断面半径、即
ち、r(0)の値である。nは階乗係数であり、本発明
の場合、0.29〜0.51の範囲の値とされる。
を分かり易く図示するために、上記第1ブリッスル11
及び上記第2ブリッスル12がそれぞれ1本ずつのみし
か示されていないが、図1に示されるように、全ての上
記植毛穴21に複数本の該第1ブリッスル11及び該第
2ブリッスル12が植設されることは言うまでもない。
説明すると、本実施形態の歯ブラシは、図1に示される
ように、通常の歯ブラシと同様複数の上記ブリッスル束
1,1・・の植設された上記植毛部2と、使用時に把持
される把持部4と、これらの間を連結する首部3とから
なっている。
に、上記式(I)によって示される形態とされている。
上記式(I)において、nが0に近づけば近づくほどブ
リッスルの形状は円柱形に近くなり、nが1に近づけば
近づくほどブリッスルの形状は円錐形に近くなる。本発
明の場合、nは0.29〜0.51の範囲の値をとり、上記第1
ブリッスル11は、流線型の先端形状を有している。
0.29〜0.51のときに上記式(I)によって示されるテー
パー状の形態とされているため、本実施形態の歯ブラシ
は、歯間部・歯頸部に入り易く、堅過ぎずに感触が良
く、歯茎のマッサージに適した「こし」を有し、優れた
耐久性をも有するものとなる。即ち、これらの効果を全
て満たすためには、階乗係数nが上述の範囲とされてい
なくてはならない。
1ブリッスル11は円柱形に近くなり、「こし」が強く
なり過ぎて感触が堅く、ブラッシング時に上記第2ブリ
ッスル12を歯や歯茎の表面に適切に接触させずに浮き
上がり易くしてしまうため、該第2ブリッスル12と協
働し難く、清掃性やマッサージ性を悪化させてしまう。
また、階乗係数nが、0.51を超えると、上記第1ブリッ
スル11は円錐形に近くなり、「こし」が弱くなり過
ぎ、ブラッシング時に第1ブリッスル11が撓みすぎて
上記第2ブリッスル12と歯や歯茎との間に入り込んで
しまうため、該第2ブリッスル12と協働し難く、清掃
性やマッサージ性を悪化させてしまう。尚、階乗係数n
は、0.33〜0.40の範囲の値の場合、耐久性がより向上す
るため更に好ましい。
記第1ブリッスル11及び上記第2ブリッスル12のみ
で構成されるのが好ましいが、該ブリッスル束1を構成
するブリッスルの全体本数の内50%未満であれば上記第
1ブリッスル11又は上記第2ブリッスル12以外のブ
リッスルを含んでいても良い。上記ブリッスル束1それ
ぞれは、該ブリッスル束1を構成するブリッスルの全本
数に対して、上記第1ブリッスル11を10%〜90%、上
記第1ブリッスル11よりも先端が下方に位置されてい
る上記第2ブリッスル12を90〜10%含むのが好まし
く、また、該第1ブリッスル11を20%〜80%、該第2
ブリッスル12を80〜20%含むのが更に好ましい。尚、
本実施形態の場合、図3(a) に示されるようなブリッス
ルを用いて、図2に示されるように上記植毛穴21に植
設されるため、1つの上記ブリッスル束1における上記
第1ブリッスル11の本数と上記第2ブリッスル12の
本数とは実質的に等しくされており、両ブリッスル1
1,12以外の種類のブリッスルはない。上記第1ブリ
ッスル11が10%未満であると、歯間等の隙間の刷掃力
が劣り90%を超えると、第2ブリッスルが少ないので歯
及び歯茎の表面の清掃性が劣り、好ましくない。
(a) に示されるように、上記式(I)で表されるような
テーパー状に形成されている。テーパー状に形成するに
は、研磨等による機械的手段により行ったり、薬剤処理
による化学的手段により行うことができる。本実施形態
の上記第1ブリッスル11は、その先端に球状部が形成
されていないが、図3(c) や図3(d) に示されるよう
に、その先端に球状部11aを形成させても良い。尚、
ここで言う球状部とは、該球状部の横方向の最大外径が
該球状部の付け根部分の外径よりも大きく形成されてい
るものを言う。
〜13mmが好ましく、9mm 未満であると、ブリッスルが撓
み難くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてし
まい、13mmを超えると、ブラッシング時に邪魔になるだ
けでなく、「こし」が弱くなり過ぎてマッサージ性や清
掃性を悪化させてしまう。上記第1ブリッスル11の先
端に上記球状部11aが形成される場合、該球状部11
aの横方向の最大外径は、0.30mm以下であることが好ま
しく、0.30mmを超えると、該第1ブリッスル11の先端
が歯間部や歯頸部に入り難くなるため清掃性が損なわれ
てしまう。上記球状部11aの最大外径が小さくなれば
なるほど、上記第1ブリッスル11は単にテーパー状に
形成された形態、即ち本実施形態に近くなる。
は、該球状部11aの形態も、図5に示されるように、
種々の形態により球状に形成され、図5(a) 〜(c) のよ
うに完全な球状物がその大きさを変化させる場合や、図
5(d) に示されるように上下に伸張された球状物が形成
される場合、図5(e) に示されるように扁平な球状物が
形成される場合がある。
(a) に示されるように、その先端部に上記球状物12a
が形成されており、また、先端に向けて細くなるような
テーパー状に形成されている。テーパー状のブリッスル
の先端に球状部を形成するには、あらかじめテーパー処
理したブリッスルの先端を加熱して球状部を形成した
り、円柱状ブリッスルに球状物を形成した後、薬剤処理
や研磨等の機械的手段によりテーパー化することにより
行うことができる。尚、ここで言う球状部とは、上記第
1ブリッスル11についての説明時と同様に、該球状部
の横方向の最大外径が該球状部の付け根部分の外径より
も大きく形成されているものを言う。
る上記球状部12aの横方向の最大外径は、0.15mm〜0.
38mmであることが好ましく、0.15mm未満であると、十分
なマッサージ効果を得られないと共に歯及び歯茎表面の
汚れや歯垢を掻き出す効果が得られなくなり、また、0.
38mmを超えると、製造が困難になるだけでなく上記ブリ
ッスル束1が撓み難くなったりしてしまうため実用的で
なくなってしまう。
上記球状部12aの形態は、上記第1ブリッスル11に
ついての説明時と同様に、図5(a) 〜(e) に示されるよ
うな種々の形態に形成される。また、上記第2ブリッス
ル12がテーパー状の形態に形成されるときは、図6
(a) に示されるように上記第1ブリッスル11と同様に
形成される以外に、図6(b) に示されるような直線状に
形成される場合、図6(c) に示されるような先端部に近
くなってテーパー状に形成される場合、図6(d),(e) に
示されるように2段階に分けてテーパー状に形成される
場合等がある。
ブリッスル12の先端との間には、段差dが形成されて
いる。上記段差dは、0.5mm 〜4.0mm とされている。上
記段差dが設けられることによって、図4に示されるよ
うに、ブラッシング時に、上記第1ブリッスル11の先
端が撓み易くなり、感触良く且つ歯間部・歯頸部に入っ
て汚れや歯垢を掻き出すことができると共に、上記第2
ブリッスル12の上記球状部12aにより歯茎をマッサ
ージすることができる。
1ブリッスル11の先端が撓まずに上記第2ブリッスル
12の上記球状部12aと同時に歯・歯茎表面に触れる
ために感触が向上せず、また、歯間部・歯頸部に入り難
いので清掃性を向上させることができない。上記段差d
が4.0mm を超えると、上記第2ブリッスル12が上記第
1ブリッスル11の先端に邪魔されてしまい、十分なマ
ッサージ効果が得られず、また、「こし」の弱い該第1
ブリッスル11のみでブラッシングを行うことになるた
め清掃性を向上させることができない。
(テーパー状でない部分の太さ)は、直径0.15mm〜0.30
mmとされるのが好ましく、0.15mm未満であると、「こ
し」が弱くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させ
てしまうだけでなく、切れ易く且つ摩耗が激しく耐久性
に問題がある。また、0.30mmを超えると、「こし」が強
くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてしま
う。上記植毛穴21の大きさと上記ブリッスル11,1
2の太さとの関係から、マッサージ性や清掃性を考慮す
ると1つの該植毛穴21に、上記第1ブリッスル11及
び上記第2ブリッスル12が合わせて9本〜25本程度
植設されるのが好ましい。
ンテレフタレート(PBT)、ナイロン(6-12、6-10、
6-6)、ポリプロピレン等により形成されている。上記ブ
リッスル11,12は、図2及び図3(a) に示されるよ
うに、一端部側に上記第1ブリッスル11、他端部側に
上記第2ブリッスル12が形成された1本のブリッスル
がそのほぼ中央で2つに折り曲げられ、図2に示される
ように、この折り曲げられた部分が平線22で保持され
ながら上記植毛穴21に嵌入されることにより植設され
る。
ために上記ブリッスル11,12が1本ずつしか示され
ていないが、該ブリッスル11,12が植設される際に
は複数本が束ねられて上記植毛穴21に植設されること
は言うまでもない。
された段状の形態を有している。そして、先端側の部位
にはそれぞれ3個及び4個の上記植毛穴21,21・・
が2列に形成されており、中央部には5個×3列の上記
植毛穴21,21・・が形成されており、上記首部3側
の部位にはそれぞれ5個及び4個の上記植毛穴21,2
1・・が2列に形成されている。
隔は、図1中P1 で示される縦方向の間隔が1.2mm 〜3.
0mm であることが好ましく、P2 で示される横方向の間
隔が0.75mm〜1.5mm であることが好ましい。上記間隔P
1 ,P2 が、それぞれ1.2mm,0.75mm未満であると、隣
接する上記ブリッスル束1,1同士が近くなり過ぎるた
めに該ブリッスル束1,1が撓み難くなり、全体として
の「こし」が強くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を悪
化させてしまう。また、上記間隔P1 ,P2 が、それぞ
れ3.0mm ,1.5mm を超えると、隣接する上記ブリッスル
束1,1同士が遠くなり過ぎるために該ブリッスル束
1,1が撓み易くなり、全体としての「こし」が弱くな
り過ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてしまう。
れる上記ブリッスル11,12の太さや硬さにもよる
が、直径1.2mm 〜2.4mm とされるのが好ましく、1.2mm
未満であると、1つの上記ブリッスル束1の「こし」が
弱くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてしま
い、また、2.4mm を超えると、1つの上記ブリッスル束
1の「こし」が強くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を
悪化させてしまう。
1,21・・の占める面積比で考えるならば、該面積比
は20%〜35%であることが好ましい。上記植毛部2上面
における上記植毛穴21,21・・の占める面積比が、
20%未満であると、上記植毛部2上の上記ブリッスル束
1,1が疎になり、全体としての「こし」が弱くなり過
ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてしまい、また、
35%を超えると、上記植毛部2上の上記ブリッスル束
1,1が密になり、全体としての「こし」が強くなり過
ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてしまう。
は、その上段に植設された上記ブリッスル束1,1・・
の「こし」を、下段に植設された上記ブリッスル束1,
1・・の「こし」よりも強くして、上段に植設された上
記ブリッスル束1による清掃性を向上させるようになし
てある。下段に植設された上記ブリッスル束1は、下段
に植設された上記ブリッスル束1よりも「こし」が弱く
されているため、歯ブラシ全体としての「こし」が強く
なりすぎることはなく、マッサージ性や触感を悪化させ
てしまうことはない。
が好ましく、0.5mm 未満であると、上段に植設された上
記ブリッスル束1と下段に植設された上記ブリッスル束
1との間に「こし」の強さに差が生じなくなり、また、
3.0mm を越えると、上段に植設された上記ブリッスル束
1と下段に植設された上記ブリッスル束1との間の「こ
し」の強さが大きく違いすぎて、マッサージ性や触感を
悪化させることなく清掃性を向上させることができなく
なってしまう。
の先端側及び上記首部3側と該植毛部2の中央部とでそ
の長さが変えられており、全ての該第1ブリッスル11
の先端がほぼ同じ位置となるようにされており、また、
上記第2ブリッスル12も、上記植毛部2の先端側及び
上記首部3側と該植毛部2の中央部とでその長さが変え
られており、全ての該第2ブリッスル12の先端がほぼ
同じ位置となるようにされている。
に、上記第1ブリッスル11及び上記第2ブリッスル1
2が両端に形成されたブリッスルを2つに折り曲げたも
のを用いて上記ブリッスル束1を形成させているため、
該ブリッスル束1の一方の側に上記第1ブリッスル11
が多く、他方の側に上記第2ブリッスルが多くなるよう
になされている。また、全ての上記ブリッスル束1にお
いて、歯ブラシの長手方向の軸線Lに対する上記平線2
2の嵌入角度α(図1参照)が揃えられている。
れており、本実施形態の歯ブラシによれば、上記第1ブ
リッスル11が階乗係数n=0.29〜0.51のときに前記式
(I)により示されるテーパー状の形態を有し、且つそ
の先端が上記段差dを形成させて上記第2ブリッスル1
2よりも突出された状態とされているため、1本1本の
「こし」を弱くさせることなく先端のみを撓み易くし、
且つ上記第2ブリッスル12よりも先に歯や歯茎に接触
させ易くして、ブラッシングしたときの触感を良好なも
のとすると共に、その先端が歯間部・歯頸部に入り込
み、歯の汚れや歯垢を効率よく除去することができる。
また、上記第1ブリッスル11の先端は、マッサージさ
れ難い歯間部や歯頸部の歯茎をマッサージする効果をも
有している。
は、(1) 上記第1ブリッスル11が歯間部や歯頸部に入
り易い形状である、(2) 清掃性及びマッサージ性の双方
の効果を両立させるために最適な「こし」を与える、
(3) 上記第1ブリッスル11の耐久性をも向上させる、
(4) 触感が良好である、の全てを満たすために最適の範
囲であるということである。
記第2ブリッスル12は、その先端が上記第1ブリッス
ル11の先端よりも下方に位置されているため、先端の
撓み易い上記第1ブリッスル11と協働することによ
り、上述の効果に加えて、先端部により歯や歯茎表面の
汚れや歯垢を掻き取ることができる。
時における歯や歯茎に与える触感の点で優れ、また、歯
や歯茎表面の清掃性だけでなく歯間部や歯頸部の清掃性
にも優れ、更には、歯間部のマッサージし難い部位をも
含めた歯茎のマッサージ効果に優れたものであり、これ
らの効果を全て兼ね備えたものである。
記第2ブリッスル12がその先端に上記球状部12aを
有し且つテーパー状の形態に形成されているため、上述
の効果に加えて、該球状部12aによる良好な歯茎のマ
ッサージ効果を発揮することができると共に、該第2ブ
リッスル12の先端部のみをも撓み易くして、触感の点
においてもより良好なものとすることができる。
れるものではなく、例えば、本実施形態においては、図
3(a) に示されるようなブリッスルを用いて上記ブリッ
スル束1を構成したが、図3(b) に示されるような第2
ブリッスル12がテーパー状に形成されていないブリッ
スル、図3(c) に示されるような第1ブリッスル11の
先端に球状部11aが形成されているブリッスル、図3
(d) に示されるような第1ブリッスル11の先端に球状
部11aが形成され且つ第2ブリッスル12がテーパー
状に形成されていないブリッスル、図3(e) に示される
ような第2ブリッスル12先端に球状部12aが形成さ
れないでラウンド処理のみが施されているブリッスル、
又は図3(f) に示されるような第1ブリッスル11の先
端に球状部11aが形成され且つ第2ブリッスル12先
端にラウンド処理のみが施されているブリッスル等を用
いて上記ブリッスル束1を形成させても良い。
第1ブリッスル11が形成されたブリッスルと両端に上
記第2ブリッスル12が形成されたブリッスルとを、そ
れぞれ2つに折り曲げたものを用いて形成されても良
い。また、上記実施形態において、上記植毛部2は上記
段差Dを有する段状の形態に形成されたが、該植毛部2
の上面が平坦に形成されても良い。
に示されるブリッスルを複数本用いて、1つの上記ブリ
ッスル束1の一方の側に上記第1ブリッスル11が位置
し、他方の側に上記第2ブリッスル12が位置するよう
になされたが、図3(a) に示されるブリッスルを用い
て、一方の側と他方の側に上記第1ブリッスル11と上
記第2ブリッスル12との本数が均等となるように配置
されても良い。その他の点に関しても、本発明の趣旨を
逸脱しない限り適宜変更可能である。
の清掃性、歯と歯の間及び歯と歯茎の境目の清掃性、歯
茎に対するマッサージ性、並びにブリッスルの耐久性の
点で優れる。
ある。
を示す斜視図である。
スルの種々の形態を示す側面図である。
シング時における第1及び第2ブリッスルを示す側面図
である。
成される球状部の種々の形態を示す側面図である。
ーパー状の種々の形態を示す側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数本のブリッスルからなるブリッスル
束1が、植毛部2に縦横に形成された複数個の植毛穴2
1,21・・にそれぞれ植毛されてなる歯ブラシにおい
て、 上記ブリッスル束1は、ブリッスル本数の50%以上が下
記数式(I)において階乗係数nが0.29〜0.51のテーパ
ーブリッスルである第1ブリッスル11と、先端が該第
1ブリッスル11の先端よりも下方に位置している第2
ブリッスル12とからなり、上記植毛穴21,21・・
の縦方向の間隔P1 が1.2mm 〜3.0mm 、横方向の間隔P
2 が0.75mm〜1.5mm であることを特徴とする歯ブラシ。 r(x)=a{(L−x)/L}n (I) r(x):断面半径 x:ブリッスル根本からの長さ L:ブリッスル根本から先端までの長さ a:x=0のときの断面半径〔=r(0)〕 n:階乗係数 - 【請求項2】 上記ブリッスル束1それぞれが、上記第
1ブリッスル11を10〜90%含み、上記第2ブリッスル
12を90〜10%含む、請求項1に記載の歯ブラシ。 - 【請求項3】 上記第1ブリッスル11の先端と上記第
2ブリッスル12の先端との段差dが、0.5mm 〜4.0mm
である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。 - 【請求項4】 上記第1ブリッスル11及び上記第2ブ
リッスル12の根本の外径が0.15〜0.30mmであり、上記
植毛穴21の内径が、1.2mm 〜2.4mm である、請求項1
〜3の何れかに記載の歯ブラシ。 - 【請求項5】 上記第2ブリッスル12の先端部に球状
部12aが形成されている、請求項1〜4の何れかに記
載の歯ブラシ。 - 【請求項6】 上記第2ブリッスル12が先端に向けて
テーパー状に形成されている、請求項5の何れかに記載
の歯ブラシ。
Priority Applications (17)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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