JP2003009949A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JP2003009949A
JP2003009949A JP2001198829A JP2001198829A JP2003009949A JP 2003009949 A JP2003009949 A JP 2003009949A JP 2001198829 A JP2001198829 A JP 2001198829A JP 2001198829 A JP2001198829 A JP 2001198829A JP 2003009949 A JP2003009949 A JP 2003009949A
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Yoshinari Nakanishi
良成 中西
Toshiaki Kobayashi
利彰 小林
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯と歯の間や、歯と歯茎の境目などに蓄積し
た除去しにくい歯垢を効果的に除去することができ、歯
茎への当たり心地もソフトで使用感に優れた歯ブラシを
提供する。 【解決手段】 植毛面と1つの毛束により構成される毛
束断面に外接する領域A 0 を考え、該領域A0 の中心を
CA0 、該領域A0 と同一植毛域上に存在する他の隣接
する毛束についての同様の領域A1 、A2 、A3 の中心
をCA1 、CA2、CA3 とし、これら4つの中心CA
0 、CA1 、CA2 、CA3 同士を結んで形成される四
角形CA0 CA1 CA2 CA3 のうち、最も面積の小さ
いものを「単位毛束格子5」とすると、該単位毛束格子
5(面積Smm2 )内に植毛された刷毛4の本数がM本
の時、その単位毛束格子5の刷毛密度Db =M/S(本
/mm2 )が8.0<Db ≦400で特定される植毛域
を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯と歯の間や、歯
と歯茎の境目などに蓄積した除去しにくい歯垢を効果的
に除去することができ、歯茎への当たり心地もソフトで
使用感に優れた歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】歯周疾患およびう蝕の2大歯科疾患予防
のためには、歯ブラシによる歯垢除去が重要であり、近
年、スクラブ法やバス法などの毛先磨きによる刷掃法が
このような歯垢除去に有効であることが認められてき
た。また、近年では、ブラッシングによる歯肉のマッサ
ージが歯周疾患の改善および予防に有効であることも知
られるようになった。
【0003】ところで、合成フィラメントの刷毛を用い
た歯ブラシに関して、太めの硬い刷毛の歯ブラシを使用
した場合、刷掃力には優れるが、歯茎への当たりも強く
なることがある。また、毛先による歯茎への当たりを弱
めるために、細めの柔らかい刷毛の歯ブラシを使用した
場合には、ソフト感はあるが、毛の腰が弱いために歯垢
を掻き取る力が不十分であり、耐久性も低いという欠点
があった。
【0004】他方、毛束断面に外接する領域の形状(一
般には植毛面に施された植毛穴の穴径状と一致)を、通
常の円形から楕円形や方形などに変えて種々の特徴を持
たせた歯ブラシも知られている。しかしながら、いずれ
も口腔内の特定部位の歯垢除去やマッサージ効果を狙っ
たものであり、口腔内全体にわたって歯垢除去およびマ
ッサージ効果を訴求したものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯ブラシの植毛
域は、刷毛のある部分と刷毛のない部分が明確に別れて
おり、ブラッシングによって刷毛が撓んでも、歯垢除去
や歯肉マッサージに効力を発揮するのは、刷毛のある部
分とそのごく僅かな周囲に限られていた。そのため、刷
毛が存在せず、周囲の刷毛が撓んだとしてもその影響を
受けない植毛域部分は、いわゆる磨き残しを発生させる
原因にもなり、ブラッシング効率の低下を招くものであ
った。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目などに蓄積
した除去しにくい歯垢を効果的に除去することができ、
歯茎への当たり心地もソフトで使用感に優れた歯ブラシ
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る歯ブラシは、刷毛を束ねて毛束と
し、該毛束をヘッド部の植毛域に植毛した歯ブラシにお
いて、植毛面と1つの毛束により構成される毛束断面に
外接する領域A0 を考え、該領域A0 の中心をCA 0
該領域A0 と同一植毛域上に存在する他の隣接する毛束
についての同様の領域A1 、A2 、A3 の中心をC
1 、CA2 、CA3 とし、これら4つの中心CA0
CA1 、CA2 、CA3 同士を結んで形成される四角形
CA0 CA1 CA 2 CA3 のうち、最も面積の小さいも
のを「単位毛束格子」とすると、該単位毛束格子(面積
Smm2 )内に植毛された刷毛の本数がM本の時、その
単位毛束格子の刷毛密度Db =M/S(本/mm2 )が
8.0<Db ≦400、より好ましくは、8.5≦Db
≦100で特定される植毛域を備えるように構成したも
のである。
【0008】また、請求項2に係る歯ブラシは、請求項
1に係る歯ブラシにおいて、単位毛束格子を構成する4
つの領域A0 、A1 、A2 、A3 のうち、少なくとも1
つ以上の領域内において、その内部に存在する刷毛の本
数を20本以下としたものである。
【0009】上記のような構成の歯ブラシとした場合、
4つの毛束で構成される空間内に一定数以上の刷毛が存
在し得るような植毛域が形成される。このため、歯磨き
操作の際に、歯垢除去や歯肉マッサージを行なうにあた
り、植毛域全面が無駄のない状態になる。つまり、刷毛
毛先が刷掃面(毛先と歯や歯肉との連続的な接触点)上
にむらなく広がるため、口腔内の隅々まで簡単にしかも
効率よく刷掃できるようになる。
【0010】また、口腔内に存在する組織への当たりが
大変ソフトで感触がよくなり、特に歯肉に対して良好な
刺激を与えることができる。さらに、効率のよい歯垢除
去および歯肉マッサージを実施できるため、一回の使用
時間を短縮できるだけでなく、刷掃回数の減少による刷
毛のへたりも防ぐことができ、歯ブラシ自体の耐久性を
も高めることができる。
【0011】特に、請求項2のような構成とした場合、
4つの毛束中に1つでも毛束の本数が20本以下になる
ことで、刷毛の1本1本が幅広く移動しやすくなり、上
記した効果をより発揮しやすくなる。
【0012】なお、請求項1あるいは請求項2に規定し
たような領域A0 、A1 、A2 、A 3 により構成された
植毛部がその植毛域全面に構成されている場合はもちろ
ん、実質的に植毛域の25%以上の面積部分で請求項1
あるいは請求項2にあるように構成されていれば、口腔
内の隅々まで簡単に効率よく刷掃を行なうことが容易に
なり、かつ、口腔内に存在する組織への当たりが大変ソ
フトで感触がよくなるような歯ブラシとすることができ
る。
【0013】また、形状や大きさの異なった領域A0
用いたり、それらを組み合わせても、領域A0 のなす形
状が所定要素を充たせば、本発明の効果が得られる。
【0014】また、刷毛の最先端部分については、それ
が或る一面上に揃っている場合には、口腔内組織への当
たる感触が大変よくなり、また、それが不揃いである場
合には、毛先の口腔内細部への到達実感が増すことか
ら、いずれにせよ本発明の効果が得られ、訴求ポイント
の置き方によって、歯ブラシ最先端部の状態を変えるこ
とが可能となる。
【0015】さらに、ヘッド部の植毛域(植毛面)の形
状が平面だけで構成されている場合はもちろん、凹凸あ
るいは局面的な変化を持たせてある場合においても、請
求項1あるいは請求項2おように構成されていれば、前
述した本発明の効果を発揮することができる。
【0016】歯ブラシハンドルの素材としては、ポリプ
ロピレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS
樹脂)など、通常用いられている素材を利用することが
できる。また、柄部先端の植毛台(ヘッド部)に植毛さ
れた後の刷毛長さ(毛丈)は、通常の歯ブラシと同様の
6〜13mm程度とすることが好ましいが、疾患好発部
位のプラークコントロールのために柔軟性が求められる
ので、より好ましくは9〜11mmとすることにより、
刷掃効果に優れるとともに、より歯茎への当たり心地の
よい歯ブラシとすることができる。
【0017】刷毛(フィラメント)材質は、歯ブラシ用
に適しているものであればよく、例えば、6−12ナイ
ロン、6−10ナイロンやポリブチレンテレフタレー
ト、歩路エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、さ
らにはこれらを組み合わせた複合糸を用いることができ
る。また、天然用毛を用いるのもよい。
【0018】刷毛径は、疾患好発部位のプラークコント
ロールのためには柔軟かつ細い径が望ましいので、5〜
11ミル(0.127〜0.279mm)とすることが
好ましい。
【0019】使用する刷毛としては、太さの均一な通常
毛のほか、根元部が通常の径で、先端に向かってテーパ
ー状になっているテーパ毛、先端が何分割かされて有効
径が細くなっているような用毛、刷毛先端部に球状の膨
らみが形成された用毛、さらにはそれらを組み合わせた
形状を用いることも可能である。
【0020】刷毛の断面形状は、前述した領域A0 〜A
3 の配列および構成が本発明の要件を充たせば、円形、
楕円形、方形などの形状だけに限らず、どのような断面
形状であっても前述した本発明の効果を発揮することが
可能である。
【0021】ヘッド部に植毛される毛束の配列は、本発
明の構成に影響を与えない範囲で自由であるが、実際の
歯ブラシでは、植毛部の形状や植毛のしやすさなどを考
慮して配列が適切になるように選択される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1に、本発明に係る歯ブ
ラシの第1の実施の形態を示す。図において、1は毛
束、2はヘッド部、3は柄部、4は刷毛、5は単位毛束
格子である。この第1の実施の形態は、ヘッド部2の植
毛域に形成した植毛穴(毛束1と同じ断面形状のため穴
自体は図示略)の断面形状を円形とするとともに、これ
ら植毛穴を正方格子状に配置し、単位毛束格子5を四角
形状とした場合の例である。
【0023】すなわち、この第1の実施の形態は、刷毛
4を束ねて毛束1とし、該毛束1をヘッド部2の植毛域
に植毛した歯ブラシにおいて、或る毛束1の植毛面位置
における断面に外接する領域A0 (一般に植毛穴の形状
に一致)を考え、該領域A0の中心をCA0 、該領域A
0 と同一植毛域上に存在する他の毛束1についても同様
の領域A1 、A2 、A3 をとり、これら領域A1
2 、A3 の中心をそれぞれCA0 、CA1 、CA2
CA3 とし、これら4つの領域A0 、A1 、A2 、A3
の中心CA0 、CA1 、CA2 、CA3 同士を結ぶこと
によって四角形CA 0 CA1 CA2 CA3 を設定する。
このような四角形CA0 CA1 CA2 CA3の設定処理
をヘッド部2の植毛域全面について行なう。
【0024】そして、植毛域全面において得られたすべ
ての四角形CA0 CA1 CA2 CA 3 のうち、最も面積
の小さいものを単位毛束格子5として選択し、該単位毛
束格子5(面積Smm2 )内に植毛された刷毛4の本数
がM本である時、その単位毛束格子5の刷毛密度Db
M/S(本/mm2 )が8.0<Db ≦400、より好
ましくは、8.5≦Db ≦100となるように設定した
ものである。
【0025】このような刷毛密度Db の歯ブラシとする
ことによって、4つの毛束1で構成される四角形の空間
内に一定数以上の刷毛4が存在するようになり、歯磨き
操作の際に植毛域全面の刷毛が無駄のない状態になる。
このため、刷毛毛先が刷掃面(毛先と歯や歯肉との連続
的な接触点)上にむらなく広がり、口腔内の隅々まで簡
単に効率よく刷掃を行なうことができる。
【0026】また、口腔内に存在する組織への当たりが
大変ソフトで感触がよくなり、特に、歯肉に対して良好
な刺激を与えることができる。さらに、効率のよい歯垢
除去および歯肉マッサージを実施できるため、一回の使
用時間を短縮できるだけでなく、刷掃回数の減少による
刷毛のへたりも防ぐことができ、歯ブラシ自体の耐久性
をも高めることができる。
【0027】なお、上記第1の実施の形態において、単
位毛束格子5を構成する4つの領域A0 、A1 、A2
3 のうち、少なくとも1つ以上の領域、例えば、図2
に示すように、領域A2 内において、その内部に存在す
る刷毛4の本数を20本以下(図示例では3本)とすれ
ば、刷毛4の1本1本が幅広く移動しやすくなり、上記
効果をより発揮させることができる。
【0028】図3に、本発明に係る歯ブラシの第2の実
施の形態を示す。この第2の実施の形態は、領域A0
3 の形状、すなわち、ヘッド部の植毛域に形成した植
毛穴の形状を四角形とするとともに、これら四角形をし
た植毛穴を正方格子状に配置し、単位毛束格子5を四角
形となるように構成した場合の例である。なお、他の構
成ならびに作用効果は前述した第1の実施の形態と同様
であるので、その図示と説明は省略する。
【0029】図4に、本発明に係る歯ブラシの第3の実
施の形態を示す。この第3の実施の形態は、領域A0
3 の形状、すなわち、ヘッド部の植毛域に形成した植
毛穴の形状を楕円形とするとともに、これら楕円形をし
た植毛穴を正方格子状に配置し、単位毛束格子5が四角
形となるように構成した場合の例である。なお、他の構
成ならびに作用効果は前述した第1の実施の形態と同様
であるので、その図示と説明は省略する。
【0030】図5に、本発明に係る歯ブラシの第4の実
施の形態を示す。この第4の実施の形態は、領域A0
3 の形状、すなわち、ヘッド部の植毛域に形成した植
毛穴の形状を円形とし、これらのうちの1つの領域A0
径を他の領域A1 〜A3 よりも大径とし、これらを正方
格子状に配置することによって単位毛束格子5が四角形
となるように構成した場合の例である。なお、他の構成
ならびに作用効果は前述した第1の実施の形態と同様で
あるので、その図示と説明は省略する。
【0031】図6に、本発明に係る歯ブラシの第5の実
施の形態を示す。この第5の実施の形態は、領域A0
3 の形状、すなわち、ヘッド部の植毛域に形成した植
毛穴の形状を円形とするとともに、これら円形をした植
毛穴を千鳥格子状に配置し、単位毛束格子5を菱形とし
た場合の例である。なお、他の構成ならびに作用効果は
前述した第1の実施の形態と同様であるので、その図示
と説明は省略する。
【0032】
【実施例】本発明の歯ブラシ(本発明品)および既に売
られている市販品について、その刷掃実感、使用感およ
び歯垢除去効果について、被験者8名により評価した。
その結果を表1に示す。なお、試験方法と評価方法は以
下によった。
【0033】(試験方法)口腔清掃を1日停止した後、
使用試験を実施した。なお、使用に際しては、使用に供
した歯ブラシをランダマイズ化し、本発明品であるか、
市販品であるか分からないようにして実施した。
【0034】(評価方法)歯垢除去効果については、ブ
ラッシング前の口腔内写真を基準とし、上下顎の4〜4
番の平滑面と歯間部を目視によって評価した。
【0035】(i)口の汚れが取れている感じ ◎:非常にあり ○:あり △:ややあり ×:なし
【0036】(ii)歯茎への当たり心地 ◎:非常によい ○:よい △:ややよい ×:わるい
【0037】(iii)歯垢除去効果 ◎:非常にあり ○:あり △:ややあり ×:なし
【0038】(iv)総合評価 ◎:非常によい ○:よい △:ややよい ×:わるい
【0039】
【表1】
【0040】上記使用試験の結果、単位毛束格子の刷毛
密度Db が8.0<Db ≦400の条件を満たす時に、
b によって示される植毛域を持つ歯ブラシは、口の汚
れが取れている感じが「非常にあり」あるいは「あ
り」、歯茎の当たり心地も「非常によい」あるいは「よ
い」という実使用感評価を得た。さらに、8.5≦Db
≦100の条件を満たす時に、Db によって示される植
毛域を持つ歯ブラシは、口の汚れが取れている感じが
「非常にあり」、歯茎の当たり心地も「非常によい」と
いう実使用感評価を得た。さらに、特筆すべき点は、歯
間部の歯垢除去効果が飛躍的に高くなる点である。
【0041】つまり、単位毛束格子の刷毛密度Db によ
って与えられる植毛域を持つ歯ブラシは、刷毛がブラッ
シングの圧力によって毛束から広がり、毛束間の空間で
歯垢除去や歯肉マッサージの作用が広範囲でムラなくで
きるようになる。同時に、通常の歯ブラシでは除去しに
くい歯間部の汚れを除去するための効率的なブラッシン
グが容易に可能となり、ブラッシングに無理な力や時間
が不要となり、刷毛の耐久性も向上する。
【0042】単位毛束格子の刷毛密度Db が8.0<D
b ≦400の条件を満たさない時には、Db によって示
される植毛域を持つ歯ブラシは、上述の効果のすべてを
同時に効果的に発揮することができない。すなわち、単
位毛束格子の刷毛密度Db が8.0以下の場合、刷毛が
ブラッシングの圧力によって毛束から広がっても、毛束
間の空間を満たすほどではないので、歯垢除去や歯肉マ
ッサージの作用にムラができるようになる。このため、
表1に示されるようにそれらの評価も低くなっている。
【0043】さらに、ブラッシングの効率性も悪くなる
ため、ブラッシングに無理な力や時間が必要となり、刷
毛の耐久性も低下する。また、単位毛束格子の刷毛密度
bが400を超える場合、毛束間の空間に過剰の刷毛
が存在するようになるため、ブラッシングの圧力を加え
ても刷毛が毛束からほとんど広がらず、口腔内の隅々ま
で毛先を行き渡らすことが困難となり、清掃能力が低下
する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、刷毛を
束ねた毛束を植毛した歯ブラシにおいて、4つの毛束で
構成される空間内に一定数以上の刷毛が存在し得るよう
な植毛域を備えているので、歯磨き操作の際に、歯垢除
去や歯肉マッサージを行なうにあたり、植毛域全面が無
駄のない状態となり、刷毛毛先が刷掃面(毛先と歯や歯
肉との連続的な接触点)上にムラなく広がって、口腔内
の隅々まで簡単かつ効率よく刷掃することができる。
【0045】また、口腔内に存在する組織への当たりが
大変ソフトで感触がよくなり、特に歯肉に対して良好な
刺激を与えることができる。さらに、効率のよい歯垢除
去および歯肉マッサージを実施できるため、一回の使用
時間を短縮できるだけでなく、刷掃回数の減少による刷
毛のヘタリも防ぐことができ、歯ブラシ自体の耐久性も
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る歯ブラシの説明図であ
る。
【図2】第1の実施の形態において、1つの領域につい
てその内部に存在する刷毛の本数を3本とした場合の例
を示す図である。
【図3】第2の実施の形態の単位毛束格子の例を示す図
である。
【図4】第3の実施の形態の単位毛束格子の例を示す図
である。
【図5】第4の実施の形態の単位毛束格子の例を示す図
である。
【図6】第5の実施の形態の単位毛束格子の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 毛束 2 ヘッド部 3 柄部 4 刷毛 5 単位毛束格子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷毛を束ねて毛束とし、該毛束をヘッド
    部の植毛域に植毛した歯ブラシにおいて、 植毛面と1つの毛束により構成される毛束断面に外接す
    る領域A0 を考え、該領域A0 の中心をCA0 、該領域
    0 と同一植毛域上に存在する他の隣接する毛束につい
    ての同様の領域A1 、A2 、A3 の中心をCA1 、CA
    2 、CA3 とし、これら4つの中心CA0 、CA1 、C
    2 、CA3 同士を結んで形成される四角形CA0 CA
    1 CA2 CA3 のうち、最も面積の小さいものを「単位
    毛束格子」とすると、該単位毛束格子(面積Smm2
    内に植毛された刷毛の本数がM本の時、その単位毛束格
    子の刷毛密度Db =M/S(本/mm2 )が 8.0<Db ≦400 で特定される植毛域を備えたことを特徴とする歯ブラ
    シ。
  2. 【請求項2】 単位毛束格子を構成する4つの領域
    0 、A1 、A2 、A3のうち、少なくとも1つ以上の
    領域内において、その内部に存在する刷毛の本数が20
    本以下であることを特徴とする請求項1記載の歯ブラ
    シ。
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