WO2015166591A1

WO2015166591A1 - 歯間ブラシ

Info

Publication number: WO2015166591A1
Application number: PCT/JP2014/062760
Authority: WO
Inventors: 一夫湯田
Original assignee: 一夫湯田
Priority date: 2014-05-02
Filing date: 2014-05-02
Publication date: 2015-11-05

Abstract

　ブラシと本体がほぼ直角な歯間ブラシのブラシと棒を本体のガイド部内に設ける。ブラシ、棒のうち少なくとも一つが可撓性を有し、ガイド部の角部を移動できる構成にする。棒と連結するスライド部、スライド部と連結する操作部を設ける。棒にバネと支持部を設け、支持部に係合部を設ける。本体にストッパーを設ける。スライド部に複数の突起を設ける。操作部を一回動かすと、複数の突起が、係合部との係合及び係合外しをして、ブラシが複数回前後に動く。

Description

歯間ブラシ

　本発明は、歯間ブラシに関するものである。

　従来の手動の歯間ブラシは、本体の先端にブラシが取り付けられている。ブラシが本体とほぼ一直線のものと、ほぼ直角のものとがある。本体を動かしてブラシを歯間に出し入れすることで歯間を清掃する。

特開２０１２−９０７９８特開２００４−３１３４４６特公２００６−５２１８５２

　解決しようとする問題点は、ブラシと本体がほぼ直角である歯間ブラシを奥歯と頬の間に挿入するとき、ブラシが曲がりやすいことである。さらに解決しようとする問題点は、本体を１回押し引きするとブラシが１回歯間を往復するだけなので，清掃の効率が悪いことである。
　本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ブラシを奥歯と頬の間に挿入するときの、ブラシの折れ曲がりを防ぎ、効率のよい清掃ができる歯間ブラシを提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、先端部に開口部を有し、ほぼ直角に曲がった本体、本体内のガイド部、ガイド部内のブラシ、ブラシの芯と連結する棒、棒と連結するスライド部、スライド部に連結して本体の長手方向の隙間を移動可能な操作部を備えている。芯または棒のうち、少なくとも一つが可撓体であり、本体の角部のガイド部内を移動できる柔軟性を有する。棒が可撓体である場合、棒の一部が可撓体である構成を含む。先端部を奥歯の歯間に合わせて操作部を隙間に沿って指でスライドさせると、ブラシが本体の開口部から出入りして歯間を清掃する。先端部を奥歯と頬の間に挿入するとき、ブラシは本体内にあるので折れ曲がることがない。
　請求項２に記載の発明は、先端部に開口部を有する本体、本体内部のガイド部、ガイド部内のブラシ、ブラシの芯と連結する棒、棒に設けた支持部、支持部に設けた係合部、係合部に係合する複数の突起を有するスライド部、スライド部と連結し、本体の長手方向の隙間を移動可能な操作部、棒の移動を制限するため本体に設けたストッパーを備える。突起から係合部へ加えられる力が一定以上になると突起と係合部の係合が外れる。操作部を先端部方向に動かすと、先端部に最も近い一番目の突起が係合部と係合し、棒を先端部方向に移動させるので、ブラシが開口部から外に出る。支持部が先端部側のストッパーに達すると係合部と一番目の突起との係合が外れる。棒はバネの力によって後端部方向に動くので、ブラシが開口部の内側方向に動く。係合部は２番目の突起と係合し、ブラシは同じ動作を繰り返す。複数の突起によって同じ動作が繰り返されるので、ブラシが開口部から複数回出入りする。最後の突起と係合部の係合が外れると、棒は後端部方向に動く。支持部が後端部側のストッパーに達して棒は元の位置で止まる。棒が元の位置に戻った後、操作部を後端部方向に動かすと、すべての突起が係合部と順次係合、係合外れを繰り返し、スライド部は元の位置に戻る。操作部を一回操作するだけで、ブラシは複数回、開口部から出入りする。このために、清掃効率は非常に良くなる。
　請求項３に記載の発明は、先端部に開口部を有し、ほぼ直角に曲がった本体、本体内のガイド部、ガイド部内のブラシ、ブラシの芯と連結する棒、棒と連結するバネ、棒に設けた支持部、支持部に設けた係合部、係合部と係合する複数の突起を有するスライド部、スライド部と連結して本体の長手方向の隙間を移動可能な操作部、棒の移動を制限するため本体に設けたストッパーを備える。芯または棒のうち、少なくとも一つが、角部のガイド部内を移動できる柔軟性を有する可撓体である。棒が可撓体である場合、棒の一部が可撓体である構成を含む。突起から係合部へ加えられる力が一定以上になると突起と係合部の係合が外れる。操作部を先端部方向に動かすと、先端部に最も近い最初の突起は係合部と係合し、棒を先端部方向に移動させるので、ブラシが開口部から外に出る。支持部が先端部側のストッパーに達すると係合部と最初の突起との係合が外れる。棒はバネの力によって後端部方向に動くので、ブラシが開口部の内側方向に動く。係合部は２番目の突起と係合し、ブラシは同じ動作を繰り返す。複数の突起によって同じ動作が繰り返されるので、ブラシが開口部から複数回出入りする。最後の突起と係合部の係合が外れると、棒は後端部方向に動く。支持部が後端部側のストッパーに達し、棒は元の位置で止まる。棒が元の位置に戻った後、操作部を後端部方向に動かすと、各突起が係合部と順次係合、係合外れをして、棒は元の位置に戻る。操作部を一回操作するだけで、ブラシは複数回、開口部から出入りする。このために、先端部を奥歯と頬の間に挿入するとき、ブラシを折り曲げることがなく、清掃効率を良くすることが可能になる。

　本発明の歯間ブラシはほぼ直角に曲がった本体の内部にブラシを収納しているので、奥歯と頬の間に歯間ブラシを挿入するとき、ブラシが抵抗を受けず折れ曲がらないという利点がある。
　また操作部を一回操作するだけでブラシが複数回清掃動作をするので、清掃効率が良いという利点がある。

　図１は歯間ブラシの実施例１の断面図である。
　図２は歯間ブラシの実施例２の断面図である。
　図３は歯間ブラシの実施例３の断面図である。

　図１に基づいて実施例１を説明する。実施例１の歯間ブラシは、ほぼ直角に曲がった本体１のガイド部２内にブラシ３、ブラシ３の芯１１と連結する棒４が設けられている。本体１の長手方向に隙間６があり、棒４と連結するスライド部５が隙間６を通って操作部７と連結されている。棒４は、ガイド部２の角部８内を移動できる柔軟性を有する樹脂でできている。本体１の先端部９は、歯間の溝と歯肉が交差する点にとどまりやすくするために、円錐形をしておりその頂点に、ブラシ３が出入りする開口部１０がある。先端部９を奥歯の歯間にあてて、操作部７を隙間６に沿って指で往復させると、ブラシ３が開口部１０から出入りして清掃動作をする。先端部９を奥歯と頬の間に挿入するとき、ブラシ３が本体１内にあるのでブラシ３が折れ曲がったり、損傷することがない。

　図２に基づいて実施例２を説明する。実施例２の歯間ブラシは、本体１のガイド部２内にブラシ３、ブラシ３の芯１１と連結する棒４が設けられている。棒４と連結するバネ１２、棒４に設けた支持部１３、支持部１３に設けた係合部１４、複数の突起１５ａ、１５ｂ、１５ｃを有するスライド部５、スライド部５と連結して、本体１の長手方向の隙間６を移動可能な操作部７、本体１に設けられて、棒４の移動を止める第一ストッパー１６、第二ストッパー１７を備えている。本体１の先端部９は、歯間の溝と歯肉が交差する点にとどまりやすくするために、円錐形をしておりその頂点に、ブラシ３が出入りする開口部１０を備える。係合部１４は板バネでできている。
　図２は、歯間ブラシの操作前の状態を示している。操作部７を先端部９方向に指で動かすと、第一突起１５ａが板バネと係合し、棒４が先端部９方向に動き、ブラシ３が開口部１０から出て歯間に入る。支持部１３が第一ストッパー１６に達すると、棒４は停止する。更に操作部７を先端部９方向に押し続けると，板バネは第一突起１５ａの力に負けて曲がり、板バネと第一突起１５ａの係合が外れる。棒４はバネ１２の力で後端部１８方向に動き、ブラシ３が開口部１０の内部方向に動く。係合が外れた板バネは第二突起１５ｂと係合する。更に操作部７を先端部９方向に押し続けると、棒４が先端部９方向に動き、ブラシ３が開口部１０の外方向に動く。支持部１３が第一ストッパー１６に達すると、棒４は停止する。更に操作部７を先端部９方向に押し続けると，板バネは第二突起１５ｂの力に負けて曲がり、板バネと第二突起１５ｂの係合が外れる。棒４はバネ１２の力で後端部１８方向に動き、ブラシ３が開口部１０の内部方向に動く。係合が外れた板バネは第三突起１５ｃと係合する。第三突起１５ｃも第二突起１５ｂと同じように、ブラシ３を動かす。第三突起１５ｃと板バネとの係合が外れると、棒４がバネ１２の力で後端部１８方向に動く。支持部１３が第二ストッパー１７に達すると、棒４は操作前の位置で止まる。棒４が操作前の位置に戻ったのち、操作部７を後端部１８方向に動かすと、第三突起１５ｃ、第二突起１５ｂ、第一突起１５ａが順次板バネとの係合を外し、操作部７は操作前の位置にもどる。操作部７を一回動かすと、ブラシ３は前後に３回動くことになるので、清掃効率が非常に良くなる。

図３に基づいて実施例３を説明する。実施例３の歯間ブラシは、ほぼ直角に曲がった本体１のガイド部２内にブラシ３、ブラシ３の芯１１と連結する可撓性の棒４ａ、可撓性の棒４ａと連結する棒４、棒４と連結するバネ１２、棒４に設けた支持部１３、支持部１３に設けた係合部１４、複数の突起１５ａ、１５ｂ、１５ｃを有するスライド部５、スライド部５と連結して、本体１の長手方向の隙間６を移動可能な操作部７、本体１に設けられて、棒４の移動を止める第一ストッパー１６、第二ストッパー１７を備えている。棒４ａは、ガイド部２の角部８を移動できる柔軟性を有する樹脂でできている。先端部９は、歯間の溝と歯肉が交差する点にとどまりやすくするために、円錐形をしておりその頂点に、ブラシ３が出入りする開口部１０を備える。係合部１４は板バネでできている。図３は、歯間ブラシの操作前の状態を示している。操作部７を先端部９方向に指で動かすと、第一突起１５ａが板バネと係合し、棒４が先端部９方向に動き、ブラシ３が開口部１０から出て歯間に入る。支持部１３が第一ストッパー１６に達すると、棒４は停止する。更に操作部７を先端部９方向に押し続けると，板バネは第一突起１５ａの力に負けて曲がり、板バネと第一突起１５ａの係合が外れる。棒４はバネ１２の力で後端部１８方向に動き、ブラシ３が開口部１０の内部方向に動く。係合が外れた板バネは第二突起１５ｂと係合する。更に操作部７を先端部９方向に押し続けると、棒４が先端部９方向に動き、ブラシ３が開口部１０の外方向に動く。支持部１３が第一ストッパー１６に達すると、棒４は停止する。更に操作部７を先端部９方向に押し続けると，板バネは第二突起１５ｂの力に負けて曲がり、板バネと第二突起１５ｂの係合が外れる。棒４はバネ１２の力で後端部１８方向に動き、ブラシ３が開口部１０の内部方向に動く。係合が外れた板バネは第三突起１５ｃと係合する。第三突起１５ｃも第二突起１５ｂと同じように、ブラシ３を動かす。第三突起１５ｃと板バネとの係合が外れると、棒４がバネ１２の力で後端部１８方向に動く。支持部１３が第二ストッパー１７に達すると、棒４は操作前の位置で止まる。棒４が操作前の位置に戻ったのち、操作部７を後端部１８方向に動かすと、第三突起１５ｃ、第二突起１５ｂ、第一突起１５ａが順次板バネとの係合を外し、操作部７は操作前の位置にもどる。操作部７を一回動かすと、ブラシ３は前後に３回動くことになるので、清掃効率が非常に良くなる。先端部９を奥歯と頬の間に挿入するとき、ブラシ３は、本体１内にあるため折れ曲がらない。

　ブラシが折れ曲がらない歯間ブラシや、清掃効率のよい歯間ブラシを提供できる。

　１　　本体
　２　　ガイド部
　３　　ブラシ
　４　　棒
　４ａ　可撓性棒
　５　　スライド部
　６　　隙間
　７　　操作部
　８　　角部
　９　　先端部
１０　　開口部
１１　　芯
１２　　バネ
１３　　支持部
１４　　係合部
１５ａ　第一突起
１５ｂ　第二突起
１５ｃ　第三突起
１６　　第一ストッパー
１７　　第二ストッパー
１８　　後端部

Claims

　先端部に開口部を有しほぼ直角に曲がった本体、前記本体内のガイド部、前記ガイド部内のブラシ、前記ブラシの芯、前記芯と連結する棒、前記棒に連結するスライド部、前記本体の隙間を通って前記スライド部と連結する操作部を備え、前記棒と前記芯のうち少なくとも一つが可撓体である歯間ブラシ。
　先端部に開口部を有する本体、前記本体内のガイド部、前記ガイド部内のブラシ、前記ブラシの芯と連結する棒、前記棒に固定したバネ、前記棒に設けた支持部、前記支持部に設けた係合部、前記係合部に係合する複数の突起を有するスライド部、前記本体に設けたストッパー、前記本体の隙間を通って前記スライド部と連結する操作部を備えた歯間ブラシ。
　先端部に開口部を有しほぼ直角に曲がった本体、前記本体内のガイド部、前記ガイド部内のブラシ、前記ブラシの芯、前記芯と連結する棒、前記棒に固定したバネ、前記棒に設けた支持部、前記支持部に設けた係合部、前記係合部に係合する複数の突起を有するスライド部、前記本体に設けたストッパー、前記本体の隙間を通って前記スライド部と連結する操作部を備え、前記棒と前記芯のうち少なくとも一つが可撓体である歯間ブラシ。