JP2012087646A - 多段遠心圧縮機およびそのリターンチャネル - Google Patents

多段遠心圧縮機およびそのリターンチャネル Download PDF

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Abstract

【課題】
多段遠心圧縮機において、効率を犠牲にすることなく圧縮機全体として、高効率で従来より広い作動範囲とする
【解決手段】
多段遠心圧縮機10では、1本の回転軸8に複数の遠心羽根車1a〜1eを固定して取り付けて多段の羽根車を構成している。各羽根車の下流に順にディフューザ2a〜2eおよびリターンチャネル3a〜3dを設け、これら遠心羽根車およびディフューザ、リターンチャネルを圧縮機ケーシング6が収容している。リターンチャネルは円周方向に間隔を置いて配置された複数のベーン3f〜3iを有するものであって、少なくとも2段設けられている。ベーンの出口角度β3f〜β3iを,下流段に進むに連れ単調増加させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、多段遠心形圧縮機およびそのリターンチャンネルに係り、特に一本の軸に多数の羽根車が取り付けられた一軸多段型の多段遠心圧縮機およびそのリターンチャンネルに関する。
従来の多段流体機械の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載の多段ポンプでは、部分流量域以外では高効率が得られ、部分流量域では良好なH−Q特性が得られるように、戻り流露に設けた戻り案内羽根の後縁を羽根車の羽根の前縁よりも回転軸の径方向外側に位置させている。さらに、戻り案内羽根の後縁から回転軸に向かって延びる整流板を戻り案内羽根の一部に設けている。
また、従来の多段遠心圧縮機において、戻り流路における性能向上を図った例が、特許文献2,3に記載されている。特許文献2に記載の多段遠心圧縮機では、リターンベーンの前縁部および後縁部形状を流れに合致させるように、幅方向(軸方向)中央部の羽根角を前縁部で立て、後縁部で羽根車の反回転方向に向けて傾斜させている。また、特許文献3の遠心圧縮機では、戻り流路の上流側に可動リターンベーンを、その下流側に固定リターンベーンを配設している。
特開2005−330878号公報 特開平9−203394号公報 特開平8−200289号公報
プロセス用遠心圧縮機のような遠心形圧縮機では、高効率とともに広い作動範囲が要求されることが多い。この要求に応じて、遠心型圧縮機を多段の遠心圧縮機で構成する場合には、仕様点の流量で各段が最高効率になるように設計する。そのため、仕様点以外の流量で運転すると、各段の流れのマッチングにずれが生じる。
このマッチングのずれについて、図3および図4に示した多段圧縮機の特性線図を用いて以下に説明する。図3に多段圧縮機の初段圧縮機の特性を、図4に多段圧縮機の最終段圧縮機の特性を示す。圧縮機の小流量側の運転限界は、サージングの発生により決定される。一方大流量側の運転限界は、チョークの発生で決定される。
そこで現実の圧縮機の運転では、サージングを発生する点をサージ点Ps、そのときの流量をQs、チョークを発生する点をチョーク点Pc、そのときの流量をQcとしたときに、このQsからQcまでの流量範囲を作動範囲WRとして、運転する。作動範囲の中間に設計点でもある仕様点PDesがあり、この仕様点PDesの流量QDesを境に、サージ流量Qsから仕様点流量QDesまでの流量範囲をサージマージンSM、チョーク流量Qcから仕様点流量QDesまでの流量範囲をチョークマージンCMと呼んでいる。初段圧縮機を、仕様点流量QDes(体積流量比=1.0)で運転している場合は、最終段圧縮機も仕様点流量QDesで運転される。
これに対して、流量を増やすために初段圧縮機の流量を大流量点Aの流量まで増加させると、初段圧縮機のヘッドHはHとなり、仕様点PDesのヘッドHDesに比べて低くなる。つまり仕様点PDesでの運転時に比べて作動ガスが圧縮されないので、下流段の羽根車にとっては、より体積流量比の大きいところで運転することになる。その結果、最終段圧縮機は、初段圧縮機よりも体積流量比では大流量側の運転点A’で運転することになる。つまり、仕様点流量QDesからのずれが大きいところでの運転となる。
これとは逆に、初段圧縮機が仕様点PDesよりも小流量側の運転点Bで運転されると、仕様点PDesのヘッドHDesよりもヘッドHが高くなる(H)のでガスはより圧縮され、次段以降の圧縮機では体積流量比がより小さい運転点で運転される。例えば最終段では、サージ点Psに近い小流量側の運転点B’で運転されることになる。
以上説明したように、多段圧縮機の作動範囲は、下流段の圧縮機、特に最終段の圧縮機の作動範囲に大きく依存する。したがって作動範囲の広い多段圧縮機を得るには、圧縮機の下流段側ほど作動範囲を広くする必要がある。しかしながら、羽根車だけで作動範囲を拡大するには限界があり、これが多段遠心圧縮機の制約になっている。
上記特許文献1に記載のものは多段ポンプの戻り流路の改善であるが、部分流量域での安定性の改善は図られているものの、多段遠心圧縮機ではないので各段を通過する体積流量はほぼ同じである。したがって、多段を構成する各段の羽根車の作動流量の違いについては考慮されていない。
上記特許文献2、3に記載の多段遠心圧縮機では、戻り流路におけるリターンベーンをこの戻り流路を流動するガスの流れに合わせるようにしているので、効率の向上が望めるが、戻り流路に流入するガスの流れに合わせるためには多大な労力と正確な知見が必要である。しかも各段の構成が複雑になり、加工工数が増加し、制御も複雑になる。
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものでありその目的は、多段遠心圧縮機において、効率を犠牲にすることなく圧縮機全体として、高効率で従来より広い作動範囲とすることにある。本発明の他の目的は、簡単な構成で上記目的を達成することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、1本の回転軸に複数の遠心羽根車を固定して取り付けて多段の羽根車を構成し、各羽根車の下流に順にディフューザおよびリターンチャネルを設け、これら遠心羽根車およびディフューザ、リターンチャネルを収容するケーシングを備えた多段遠心圧縮機において、前記リターンチャネルは円周方向に間隔を置いて配置された複数のベーンを有し、前記ベーンの出口角度を下流段に進むに連れ単調増加させたことにある。そしてこの特徴において、下流段の前記羽根車ほど、羽根車の出口における半径方向からの羽根角度を大きくするのがよい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、1本の回転軸に複数の遠心羽根車を固定して取り付けて多段の羽根車を構成し、各羽根車の下流に順にディフューザおよびリターンチャネルを設け、これら遠心羽根車およびディフューザ、リターンチャネルを収容するケーシングを備え、このケーシング内に複数の吸込み流路を形成することにより、複数の圧縮機グループを構成した多段遠心圧縮機において、前記複数の圧縮機グループの中の少なくとも1つの圧縮機グループにおいて、前記リターンチャネルは円周方向に間隔を置いて配置された複数のベーンを有するものであって少なくとも2段設けられており、前記ベーンの出口角度が下流段に進むに連れ単調増加されていることにある。そしてこの特徴において、前記各グループ内で、下流段の前記羽根車ほど、羽根車の出口における半径方向からの羽根角度を大きくするのがよい。
上記目的を達成する本発明のさらに他の特徴は、一軸に多数の羽根車が取り付けられた多段の遠心圧縮機の少なくとも複数段に用いられ、対向する平板間に形成される流路内に、円周方向に間隔を置いて複数のベーンを取り付けて構成したリターンチャネルにおいて、半径方向を基準とした前記複数のベーンの出口角度は、上流段に用いられるベーンの方が下流段に用いられるベーンと同じかそれよりも小さいことにある。そしてこの特徴において、前記ベーンの出口羽根角度は、最上流段のリターンチャネルでは実質的に0度であってもよい。
本発明によれば、多段遠心圧縮機が備えるリターンチャネルのベーンの出口角度を下流段圧縮機ほど大きくしたので、圧縮機全体として高効率で従来より広い作動範囲を実現できる。また、ベーン出口角度を設定するだけなので、簡単な構成で圧縮機全体としての効率を高効率にでき、また従来より広い作動範囲を実現できる
本発明に係る多段遠心圧縮機の一実施例の縦断面図である。 図1に示した多段遠心圧縮機のリターンチャネル部を、P方向視で重ね書きした図である。 多段圧縮機の初段の特性を説明する図である。 多段圧縮機の最終段の特性を説明する図である。 本発明に係るリターンチャネルが有するベーンの出口角度の一例を示すグラフである。 本発明に係るリターンチャネルが有するベーンの出口角度の他の例を示すグラフである。 本発明に係るリターンチャネルが有するベーンの出口角度のさらに他の例を示すグラフである。 本発明にかかるリターンチャネルが有するベーンの出口角度のさらに他の例を示すグラフである。
以下、本発明に係る多段遠心圧縮機およびそれに用いるリターンチャネルを、図面を用いて説明する。図1に、本発明に係る多段遠心圧縮機10の一実施例を縦断面図で示す。また図2に、図1に示した多段遠心圧縮機10が備えるリターンチャネル3部を、P方向視して重ね書きして示す。
多段遠心圧縮機10では、1本の回転軸8に複数の羽根車1a〜1eが固定して取り付けられており、各羽根車1a〜1eの下流にはディフューザ2a〜2eが配置されている。最終段を除く各段のディフューザ2a〜2dの下流には、ディフューザ2a〜2dと次段の羽根車1b〜1eをつなぐリターンチャネル3a〜3dが配置されている。羽根車1a〜1eおよびディフューザ2a〜2e、リターンチャネル3a〜3dは、圧縮機ケーシング6内に収容されており、初段羽根車1aの上流側には吸込みケーシング4が、最終段ディフューザ2eの下流側には吐出ケーシング5が設けられている。
図1に示した多段圧縮機10は5段機の場合である。作動ガスは、多段遠心圧縮機10の外部から吸込みケーシング4を通じて、まず半径方向内側に流れ9として機内へ導かれる。そして、初段羽根車1aに流入し、次いで各段の羽根車1a〜1eおよびディフューザ2a〜2e、リターンチャネル3a〜3dを通過する間に昇圧され、最終段ディフューザ2eを経た後、吐出ケーシング5から機外へ吐き出される。
多段圧縮機10が5段機の場合には、リターンチャネル3a〜3dの数は4個となる。リターンチャネル3a〜3dは、ディフューザ2a〜2dの下流の断面逆U字型の部分と、圧縮機ケーシング6の壁面により構成される2つの対向する平面間に、周方向に間隔を置いて配置された複数のベーン13a〜13dを有するリング状の部分(図2参照)とを有する。ここで、本実施例では下流段圧縮機ほど、リターンチャネルが有するベーン13a〜13dの出口角度β3a〜β3dを大きくしており、各段のベーン13a〜13dの角度分布は、例えば図5に示すように、段数が増えるごとに一定角度だけ増加させている。ここで、ベーン出口角度βは、図2に示すように、半径方向線とベーン出口の羽根面がなす角度である。
このように構成した本実施例のリターンチャネル3a〜3dにおいては、リターンチャネル3a〜3dのベーン出口角度β3a〜β3dを大きくすると、その出口角度β3a〜β3dを大きくしたベーン13a〜13dを有するリターンチャネル3a〜3dおよびそのリターンチャネル3a〜3dに流路が接続する次段の羽根車1b〜1eに、下記のメリットが発生する。
つまり、次段の羽根車1b〜1eにとっては、羽根車1b〜1eに流入する流れに予旋回が残り、羽根車1b〜1eの流入相対速度が低くなる。その結果、羽根車1b〜1e内の減速比が小さくなり、サージマージンSMが広くなることが期待される。したがって、下流段ほどリターンチャネルが有するベーン出口角度βを大きくすると、そのリターンチャンネルの流路に接続する羽根車2の相対的なサージマージンSMが広くなる。これにより、圧縮機全体のサージマージンSMの広狭は、下流段の羽根車が支配的であることが分かるから、下流段の羽根車のサージマージンSMを広げれば圧縮機全体のサージマージンSMを広げることができる。
第2のメリットとしては、リターンチャネル3a〜3dが有するベーン13a〜13dが流れの転向角を小さくし、ベーン13a〜13d自体の損失を低減することである。通常、ベーン13a〜13dは、ディフューザ2a〜2dの出口で形成される旋回流れを軸方向に転向させる(β=0°にする)ように働かせる。その結果、ベーン13a〜13dでの流れの転向が大きくなり、ベーン13a〜13dの流動損失が大きくその低減が困難であった。
本実施例では、リターンチャネル3a〜3dが有するベーン13a〜13dを出た流れ、特に下流段のベーン13a〜13dを出た流れに旋回成分を残して、予旋回として次段羽根車1b〜1eに流入させるようにしているので、ベーン13a〜13dの転向角を小さくしている。これにより、ベーン13a〜13dの負荷を小さくでき、ベーン13a〜13dでの損失を軽減できる。
第3のメリットは、流れ分布の一様化である。上記したように、リターンチャネル3a〜3dが有するベーン13a〜13dの負荷が軽減されると、リターンチャネル3a〜3dから流出する流れの流れ分布のひずみが軽減され、一様化されやすくなる。これにより、リターンチャネル流路に接続し、一様吸込み流れを前提に設計されている羽根車の性能が向上する。
本実施例では、リターンチャネル3a〜3dを流出する流れに関して、特に下流段の流れに旋回成分を残して、次段の羽根車に流入させているので、旋回成分を残さずに予旋回無しに羽根車に流入させた場合に比べて、ヘッドは低下する、そこで、下流段の羽根車の設計においては、このヘッド低下分を考慮して回転速度や羽根車外径を設定する。
また特に最下流段あるいは最下段の直前の段などの特性が、全体のサージマージンに強く影響している場合は、図6に示すように影響の大きい段についてだけ、ベーン13b〜3dの出口角度を大きくするのが好ましい。この図6に示した例では、1段目および2段目のベーン13a、13bの出口角度β3a、β3bは旋回の残らない角度とし、最下段の直前の段であるベーン13cおよび最下段のベーン13dの出口角度β3c、β3dを、旋回の残る角度としている。その際、より影響の大きい最下段のベーン13dの出口角度β3dの増分を、その直前のベーン13cの出口角度β3cの増分に比べて大にしている。ヘッド低下は最下流段および/またはその直前の段では顕著になるがその他の段では少ないので、全体にヘッド低下量を少なくでき、しかも必要なサージマージンが確保される。
以上は5段の多段遠心圧縮機の例であるが、さらに段数の多い多段遠心圧縮機10の例を、図7に示す。この図7に示した多段遠心圧縮機10は、9段機である。2段1組にして、組ごとに段階的に出口角度βを変えている。その際、組をなす2段のうち、前段はその前の組の後段と同じベーン出口角度βとし、後段において、所定量ベーン出口角度βを増加させている。
例えば、第2段と第3段とを組みにし、第2段ベーン13bの出口角度β3bは、第1段ベーン13aの出口角度β3aと同じくし、第3段ベーン13cの出口角度β3cは第2段ベーン13bの出口角度β3bより所定増分だけ増加させている。このように段階的にベーン出口角度βを変化させ、そのベーン出口角度βにおける流れから、次段羽根車への予旋回量を予め把握しておけば、性能把握や設計が容易になる。
図8に、本発明に係る多段遠心圧縮機のさらに他の実施例における、リターンチャネルのベーン角度分布を示す。本実施例では、1台の圧縮機ケーシング内に、2個の吸込み流路が設けられている。たとえば、中間冷却のために圧縮された作動ガスが途中で機外に流出し、冷却された後、再び圧縮機内に戻るような場合である。圧縮機は吸込み流路単位で2つのグループになっている。第1のグループのリターンチャネルの段数は5段であり、第2のグループのリターンチャネルの段数は4段である。
リターンチャネルの出口角βは、それぞれのグループを形成する圧縮機段が有するリターンチャネルのうち、吸込み側のものほど小さく吐出側のものほど大きくする。すなわち、吸込み側から順に徐々に大きくなるようにもしくは単調増加するように構成されている。このように各段に設けたリターンチャネルの出口角βを設定すれば、作動ガスは各グループ単位で上記各実施例と同様に流れるので、作動範囲や性能が上述したように変化または向上する。なお、リターンチャネルの出口角を下流段に向かって変化させるパターンとしては、図6や図7に示したパターンも利用できる。
また、図示していないが、上記のようにリターンチャネルを構成するとともに、羽根車においても下流段ほど出口羽根角度を小さくし、羽根車単体として下流段ほどより広いサージマージンSMの得られる羽根車構造とすれば、多段圧縮機全体として、より広いサージマージンSMが得られる。
上記実施例では、5段機と9段機を例にとり説明したが、本発明がこれらの段数に限られるものでないことはいうまでもない。すなわち、リターンチャネルを2段以上有するものであれば、どんな多段遠心圧縮機にも適用できる。また、ベーンの羽根出口角度の設定例として、比例的に増大させる場合、後段2段のみを増大させる場合、隔段をステップ的に増大させる場合について説明したが、この羽根出口角度の設定もこれらに限らず、種々適用できる。ただし、後段に行くにつれ出口角度が単調に増加するのが好ましい。
1a〜1e…羽根車、2a〜2e…ディフューザ、3、3a〜3h…リターンチャネル、13a〜13h…ベーン、4…吸込ケーシング、5…吐出ケーシング、6…圧縮機ケーシング、7…軸受、8…回転軸、9…流入流れ、10…多段遠心圧縮機、A,A’…大流量側運転点、B,B’…小流量側運転点、CM…チョークマージン、H…ヘッド、Ps…サージ点、Q…体積流量比、Qc…チョーク流量、Qs…サージ流量、SM…サージマージン、WR…作動範囲、β3a〜β3h…ベーン出口角度。

Claims (6)

  1. 1本の回転軸に複数の遠心羽根車を固定して取り付けて多段の羽根車を構成し、各羽根車の下流に順にディフューザおよびリターンチャネルを形成し、これら遠心羽根車およびディフューザ、リターンチャネルを収容するケーシングを備えた多段遠心圧縮機において、前記リターンチャネルは円周方向に間隔を置いて配置された複数のベーンを有し、前記ベーンの出口角度を下流段に進むに連れ単調増加させたことを特徴とする多段遠心圧縮機。
  2. 下流段の前記羽根車ほど、羽根車の出口における半径方向からの羽根角度を大きくしたことを特徴とする請求項1記載の多段遠心圧縮機。
  3. 1本の回転軸に複数の遠心羽根車を固定して取り付けて多段の羽根車を構成し、各羽根車の下流に順にディフューザおよびリターンチャネルを設け、これら遠心羽根車およびディフューザ、リターンチャネルを収容するケーシングを備え、このケーシング内に複数の吸込み流路を形成することにより、複数の圧縮機グループを構成した多段遠心圧縮機において、
    前記複数の圧縮機グループの中の少なくとも1つの圧縮機グループにおいて、前記リターンチャネルは円周方向に間隔を置いて配置された複数のベーンを有するものであって少なくとも2段設けられており、前記ベーンの出口角度が下流段に進むに連れ単調増加されていることを特徴とする多段遠心圧縮機。
  4. 前記各グループ内で、下流段の前記羽根車ほど、羽根車の出口における半径方向からの羽根角度を大きくしたことを特徴とする請求項3記載の多段遠心圧縮機。
  5. 一軸に多数の羽根車が取り付けられた多段の遠心圧縮機の少なくとも複数段に用いられ、対向する平板間に形成される流路内に、円周方向に間隔を置いて複数のベーンを取り付けて構成したリターンチャネルにおいて、半径方向を基準とした前記複数のベーンの出口角度は、上流段に用いられるベーンの方が下流段に用いられるベーンと同じかそれよりも小さいことを特徴とする多段遠心圧縮機に用いるリターンチャネル。
  6. 前記ベーンの出口羽根角度は、最上流段のリターンチャネルでは実質的に0度であることを特徴とする請求項5に記載のリターンチャネル。
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