JP6763804B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心圧縮機に関する。
産業用圧縮機やターボ冷凍機、小型ガスタービン、ポンプ等に用いられる遠心圧縮機として、回転軸に固定されたディスクに複数のブレードを取り付けたインペラを備えた多段遠心圧縮機が知られている。この多段遠心圧縮機は、インペラを回転させることで、ガスに圧力エネルギー及び速度エネルギーを与えている。
例えば特許文献1には、後段側に向かうにつれてリターンベーンの出口角度を徐々に増加させた多段遠心圧縮機が記載開示されている。
特開2012−87646号公報
ところで、上記特許文献1に記載の多段遠心圧縮機では、十分なサージマージン及びチョークマージンを確保することができず、運転範囲が小さくなってしまうおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、運転範囲を拡大することができる多段遠心圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用している。
即ち、本発明の第一態様に係る遠心圧縮機は、軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸に前記軸線方向に複数段が配列されて、前記軸線方向一方側の入り口から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラと、前記回転軸及び前記インペラを囲うケーシングであって、互いに隣り合う前記インペラのうち前段側の前記インペラから排出される流体を径方向内側に向かって案内して後段側の前記インペラに導入するリターン流路を有するケーシングと、前記リターン流路内に周方向に間隔をあけて複数設けられたリターンベーンと、を備え、前記リターンベーンは、出口角度が径方向を基準として、径方向内側に向かうに従って前記インペラの回転方向前方側に向かって傾斜しており、前記リターンベーンの前記出口角度は、後段側の前記リターンベーンになるに従って小さくなる。
ここで、リターンベーンの出口角度が大きい程、該リターンベーンに続くインペラにはより大きな予旋回が付与された流体が導入されることになる。流体の予旋回が大きい程、インペラのヘッドが低下し、性能特性が小流量側に変化する。逆に、流体の予旋回が小さければ、インペラのヘッドが相対的に増加する結果、性能特性は大流量側に変化する。
一般に遠心圧縮機は、後段側のインペラの方が前段側のインペラに比べて低流量となる。本発明では、後段側のリターンベーン程、出口角度が小さくなるため、後段側に向かうに従ってリターンベーンによる予旋回は小さくなる。そのため、後段側のインペラには、当該インペラの設計流量に応じた小さい体積流量の流体を供給することができる。
仮に、リターンベーンの出口角度を後段側に向かうに従って大きくした場合、後段側の低流量のインペラに体積流量の大きな流体を供給することになり、チョークマージンが小さくなり過ぎてしまう。本発明では、この弊害を避けることができ、チョークマージンを確保することができる。
また、多段遠心圧縮機では、基本的には前段側のインペラの方が後段側のインペラに比べてサージマージンが小さい。そのため、多段遠心圧縮機では、前段側のインペラが全体のサージマージンを決定することになる。
本発明では、前段側のリターンベーン程、インペラに導入される流体の予旋回が大きい。そのため、前段側のインペラ程、体積流量の大きい流体を供給することができる。仮にリターンベーンの出口角度を後段側に向かうに従って大きくした場合には、前段側のサージマージンの小さいインペラに体積流量の小さい流体を供給することになる。よってサージマージンが小さくなってしまう。本発明ではこの弊害を避け、サージマージンを拡大することができる。
上記遠心圧縮機では、前記インペラの入口の流路断面積が、後段側の前記インペラになるに従って小さくなる。
このような多段遠心圧縮機では、前段側から後段側に向かうに従って大流量から低流量のインペラに遷移する。そのため、リターンベーンの出口角度を後段側になるにつれて予旋回が大きくなるようにすることで、チョークマージン、サージマージンの両方を拡大することができる。
本発明の遠心圧縮機によれば、運転範囲を拡大することができる。
実施形態に係る遠心圧縮機の縦断面図である。 実施形態に係る遠心圧縮機を一部拡大した縦端面図である。 実施形態に係る遠心圧縮機のリターンベーンを軸線方向から見た図である。 各段のリターンベーンの出口角度を示すグラフである。
以下、本発明の第一実施形態に係る遠心圧縮機について図面を参照して説明する。図1に示すように、遠心圧縮機100は、軸線回りに回転する回転軸1と、この回転軸1の周囲を覆うことで流路2を形成するケーシング3と、回転軸1に設けられた複数のインペラ4と、ケーシング3内に設けられたリターンベーン50と、を備えている。
ケーシング3は、軸線Oに沿って延びる円筒状をなしている。回転軸1は、このケーシング3の内部を軸線Oに沿って貫通するように延びている。軸線O方向におけるケーシング3の両端部には、それぞれジャーナル軸受5及びスラスト軸受6が設けられている。回転軸1は、これらジャーナル軸受5とスラスト軸受6とによって軸線O回りに回転可能に支持されている。
ケーシング3の軸線O方向一方側には、外部から作動流体Gとしての空気を取り入れるための吸気口7が設けられている。さらに、ケーシング3の軸線O方向他方側には、ケーシング3内部で圧縮された作動流体Gが排気される排気口8が設けられている。
ケーシング3の内側には、これら吸気口7と排気口8とを連通し、縮径と拡径を繰り返す内部空間が形成されている。この内部空間は、複数のインペラ4を収容するとともに、上記の流路2の一部をなしている。なお、以降の説明では、この流路2上における吸気口7が位置する側を上流側と呼び、排気口8が位置する側を下流側と呼ぶ。
回転軸1には、その外周面上で軸線O方向に間隔を空けて複数(6つ)のインペラ4が設けられている。各インペラ4は、図2に示すように、軸線O方向から見て略円形の断面を有するディスク41と、このディスク41の上流側の面に設けられた複数のブレード42と、これら複数のブレード42を上流側から覆うカバー43と、を有している。
ディスク41は、軸線Oと交差する方向から見て、該軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に拡大するように形成されることで、おおむね円錐状をなしている。
ブレード42は、上記のディスク41の軸線O方向における両面のうち、上流側を向く円錐面上で、軸線Oを中心として径方向外側に向かって放射状に複数配列されている。より詳しくは、これらブレードは、ディスク41の上流側の面から上流側に向かって立設された薄板によって形成されている。これら複数のブレード42は、軸線O方向から見た場合、周方向の一方側から他方側に向かうように湾曲している。
ブレード42の上流側の端縁には、カバー43が設けられている。言い換えると、上記複数のブレード42は、このカバー43とディスク41とによって軸線O方向から挟持されている。これにより、カバー43、ディスク41、及び互いに隣り合う一対のブレード42同士の間には空間が形成される。この空間は、後述する流路2の一部(圧縮流路22)をなしている。
流路2は、上記のように構成されたインペラ4と、ケーシング3の内部空間を連通する空間である。本実施形態では、1つのインペラ4ごと(1つの圧縮段ごと)に1つの流路2が形成されているものとして説明を行う。すなわち、遠心圧縮機100では、最後段のインペラ4を除く5つのインペラ4に対応して、上流側から下流側に向かって連続する5つの流路2が形成されている。
それぞれの流路2は、吸込流路21と、圧縮流路22と、ディフューザ流路23と、リターン流路30と、を有している。なお、図2は、流路2及びインペラ4のうち、1段目から3段目のインペラ4を主として示している。
1段目のインペラ4では、吸込流路21は上記の吸気口7と直接接続されている。この吸込流路21によって、外部の空気が流路2上の各流路に作動流体Gとして取り込まれる。より具体的には、この吸込流路21は、上流側から下流側に向かうにしたがって、軸線O方向から径方向外側に向かって次第に湾曲している。
2段目以降のインペラ4における吸込流路21は、前段(1段目)の流路2における案内流路25(後述)の下流端と連通されている。すなわち、案内流路25を通過した作動流体Gは、上記と同様に、軸線Oに沿って下流側を向くように、その流れ方向が変更される。
圧縮流路22は、ディスク41の上流側の面、カバー43の下流側の面、及び周方向に隣り合う一対のブレード42によって囲まれた流路である。より詳しくは、この圧縮流路22は、径方向内側から外側に向かうに従って、その断面積が次第に減少している。これにより、インペラ4が回転している状態で圧縮流路22中を流通する作動流体Gは、徐々に圧縮されて高圧流体となる。
ディフューザ流路23は、軸線Oの径方向内側から外側に向かって延びる流路である。このディフューザ流路23における径方向内側の端部は、上記圧縮流路22の径方向外側の端部に連通されている。
リターン流路は、径方向外側に向かう作動流体Gを径方向内側に向かって転向させて、次段のインペラ4に流入させる流路である。リターン流路は、リターンベンド部24と案内流路25とから形成されている。
リターンベンド部24は、ディフューザ流路23を経て、径方向の内側から外側に向かって流通した作動流体Gの流れ方向を径方向内側に向かって反転させる。リターンベンド部24の一端側(上流側)は、上記ディフューザ流路23に連通され、他端側(下流側)は、案内流路25に連通されている。リターンベンド部24の中途において、径方向の最も外側に位置する部分は、頂部とされている。この頂部の近傍では、リターンベンド部24の内壁面は、3次元曲面をなすことで、作動流体Gの流動を妨げないようになっている。
案内流路25は、リターンベンド部24の下流側の端部から径方向内側に向かって延びている。案内流路25の径方向外側の端部は、上記のリターンベンド部24と連通されている。案内流路25の径方向内側の端部は、上述のように後段の流路2における吸込流路21に連通されている。
次に、リターンベーン50について説明する。リターンベーン50は、リターン流路30における案内流路25に複数が設けられている。詳しくは図3に示すように、複数のリターンベーン50は、案内流路25中で、軸線Oを中心として放射状に配列されている。言い換えると、これらリターンベーン50は、軸線Oの周囲で周方向に間隔を空けて配列されている。リターンベーン50は、軸線方向の両端が、案内流路25を形成するケーシング3に接している。
リターンベーン50は、軸線O方向から見た際に、径方向外側の端部を前縁51とし、径方向内側の端部を後縁52とした翼形状をなしている。リターンベーン50は、前縁51から後縁52に向かうに従って回転軸1の回転方向R前方側に向かって延びている。リターンベーン50は、回転方向R前方側に向かって凸となるように湾曲している。リターンベーン50の回転方向R前方側を向く面は負圧面53とされ、回転方向R後方側を向く面は圧力面54とされている。軸線O方向から見て、圧力面54と負圧面53からの距離が等しい線が中心線Cとされている。
本実施形態では、リターンベーン50の後縁52は、回転方向R前方側を向いており、即ち、リターンベーン50の出口角度αは、回転方向R前方側に向かって傾斜している。ここで、出口角度αとは、軸線O方向から見てリターンベーン50の中心線Cにおける後縁52での接線Tが、当該後縁52と軸線Oを通る基準線Sに対してなす鋭角の角度を意味している。当該出口角度αは、同一の段のリターンベーン50同士では互いに同一とされている。
本実施形態では、互いに軸線O方向に隣り合う段のリターンベーン50のうち、後段側のリターンベーン50(図3の破線)の出口角度αは、前段側のリターンベーン50(図3の実線)の出口角度αよりも小さい。即ち、図4に示すように、後段側に向かうに従って、リターンベーン50の出口角度αは単調減少するように、徐々に小さくなっている。
本実施形態では、後段側のリターンベーン50であっても、該リターンベーン50の後縁52は回転方向R後方側には向かっていない。例えば図4に示すように、5段目のリターンベーン50の出口角度αは0°とされている。即ち、リターンベーン50の出口角度αは、基準線Sから回転方向R前方側に向かう方向を正として、0°以上とされている。なお、リターンベーン50を有する段としては最終段となる5段目のリターンベーン50の出口角度αが、0°よりも大きくてもよい。
ここで、本実施形態では、各インペラ4における入口での軸線O方向から見た流路断面積は、前段のインペラ4の方が大きく、後段のインペラ4になるに従って小さくなるように設定されている。これにより、前段側のインペラ4は、大流量のインペラ4とされ、後段側のインペラ4は小流量のインペラ4とされている。なお、ここでの流量とは体積流量を意味している。
続いて、本実施形態に係る遠心圧縮機100の動作について説明する。
回転軸1及びインペラ4の回転に伴い吸込口から流路2内に取り込まれた作動流体Gは、1段目の吸込流路21を経て、インペラ4中の圧縮流路22に流入する。インペラ4は回転軸1の回転に伴って軸線O回りに回転していることから、圧縮流路22中の作動流体Gには、軸線Oから径方向外側に向かう遠心力が付加される。加えて、上記の通り、圧縮流路22の断面積は径方向外側から内側にかけて次第に減少していることから、作動流体Gは徐々に圧縮される。これにより、高圧の作動流体Gが、圧縮流路22から後続のディフューザ流路23に送り出される。
圧縮流路22から流れ出た高圧の作動流体Gは、その後、ディフューザ流路23、リターンベンド部24、案内流路25を順に通過する。2段目以降のインペラ4、及び流路2においても同様の圧縮が加えられる。最終的には、作動流体Gは、所望の圧力状態となって排気口8から不図示の外部機器に供給される。
ここで、作動流体Gは、案内流路25を通過する過程でリターンベーン50によって旋回成分の一部が除去される。即ち、インペラ4によって圧縮された作動流体Gは、当該インペラ4の回転方向Rに旋回成分を持った状態でディフューザ流路23及びリターンベンド部24を通過して、案内流路25に導入される。この案内流路25では、リターンベーン50が前縁51側から後縁52側に向かうに従って、周方向から径方向に向かって湾曲しているため、当該リターンベーン50の圧力面54によって作動流体Gが案内される過程で、旋回成分の一部が除去される。
本実施形態では、リターンベーン50によって旋回成分の全てが除去されない。リターンベーン50の後縁52が径方向外側に向かって傾斜しており、回転方向R前方側に向かっての出口角度αを有しているため、作動流体Gで旋回成分が残った状態で次段のインペラ4に導入される。当該旋回成分の回転方向Rは、回転軸1及び回転方向Rと同様である。したがって、次段のインペラ4には予旋回が付与された作動流体Gが導入される。
ここで、リターンベーン50の出口角度αが大きい程、該リターンベーン50の後段側のインペラ4には、より大きな予旋回が付与された作動流体Gが導入されることになる。作動流体Gの予旋回が大きい程、インペラ4のヘッドが低下し、性能特性が小流量側に変化する。逆に、作動流体Gの予旋回が小さければ、インペラ4のヘッドが相対的に増加する結果、性能特性は大流量側に変化する。
本実施形態では、後段側に向かうに従ってインペラ4の入口における流路断面積が小さくなっている。即ち、後段側のインペラ4になる程、前段側のインペラ4に比べて低流量となる。これに対してリターンベーン50は、後段側になる程、その出口角度αが小さくなるため、後段側に向かうに従ってリターンベーン50による予旋回は小さくなる。そのため、後段側のインペラ4には、当該インペラ4の設計流量に応じた小さい体積流量の作動流体Gを供給することができる。
仮に、リターンベーン50の出口角度αを後段側に向かうに従って大きくした場合、後段側の低流量のインペラ4に体積流量の大きな作動流体Gが供給されることになり、チョークマージンが小さくなり過ぎてしまう。本実施形態では、後段側では予旋回を小さくすることで、後段側のインペラ4には小流量の作動流体Gが供給されることになるため、当該インペラ4におけるチョークマージンを大きく確保することができる。
また、一般的に多段遠心圧縮機では、大流量となる前段側のインペラ4の方が小流量となる後段側のインペラ4に比べてサージマージンが小さい。そのため、多段遠心圧縮機では、前段側のインペラ4が全体の全体のサージマージンを決定することになる。
本実施形態では、前段側のリターンベーン50程、インペラ4に導入される作動流体Gの予旋回が大きくなる。そのため、前段側のインペラ4程、体積流量の大きい流体が通過することになる。
仮にリターンベーン50の出口角度αを後段側に向かうに従って大きくした場合には、前段側のサージマージンの小さいインペラ4に体積流量の小さい流体を供給することになる。よってサージマージンが小さくなるといった弊害が生じる。本実施形態では、前段側のインペラ4には、それに見合うだけの大きな体積流量の作動流体Gが供給されるため、サージマージンを大きく確保することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態では、後段側に向かうに従ってインペラ4の入口での流路断面積が小さくなり、かつ、後段側に向かうに従ってリターンベーン50の出口角度αが小さくなるものと説明した。しかしながら、これに限定されることはなく、隣り合う一部のインペラ4同士で上記流路断面積が同一であってもよいし、隣り合う段のリターンベーン50同士で出口角度αが同一であってよい。即ち、任意に選択された互いに隣り合うインペラ4同士で後段側の方が入口での流路断面積が大きければよく、これらインペラ4に対応して、互いに隣り合う段のリターンベーン50の出口角度αが、後段側の方が小さければよい。
また、後段側に向かうに従って段階的にインペラ4の入口の流路断面積が小さくなるのに伴って、リターンベーン50の出口角度αも段階的に小さくなってもよい。
1 回転軸
2 流路
3 ケーシング
4 インペラ
5 ジャーナル軸受
6 スラスト軸受
7 吸気口
8 排気口
21 吸込流路
22 圧縮流路
23 ディフューザ流路
24 リターンベンド部
25 案内流路
30 リターン流路
41 ディスク
42 ブレード
43 カバー
50 リターンベーン
51 前縁
52 後縁
53 負圧面
54 圧力面
100 遠心圧縮機
C 中心線
T 接線
S 基準線
O 軸線
R 回転方向
G 作動流体
α 出口角度

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転する回転軸と、
    前記回転軸に前記軸線方向に複数段が配列されて、前記軸線方向一方側の入り口から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラと、
    前記回転軸及び前記インペラを囲うケーシングであって、互いに隣り合う前記インペラのうち前段側の前記インペラから排出される流体を径方向内側に向かって案内して後段側の前記インペラに導入するリターン流路を有するケーシングと、
    前記リターン流路内に周方向に間隔をあけて複数設けられたリターンベーンと、
    を備え、
    前記リターンベーンは、出口角度が径方向を基準として、径方向内側に向かうに従って前記インペラの回転方向前方側に向かって傾斜しており、
    前記リターンベーンの前記出口角度は、後段側の前記リターンベーンになるに従って小さくなる遠心圧縮機。
  2. 前記インペラの入口の流路断面積が、後段側の前記インペラになるに従って小さくなる請求項1に記載の遠心圧縮機。
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