JPH08200296A - 一軸多段遠心圧縮機 - Google Patents

一軸多段遠心圧縮機

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JPH08200296A
JPH08200296A JP7012333A JP1233395A JPH08200296A JP H08200296 A JPH08200296 A JP H08200296A JP 7012333 A JP7012333 A JP 7012333A JP 1233395 A JP1233395 A JP 1233395A JP H08200296 A JPH08200296 A JP H08200296A
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
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    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/44Fluid-guiding means, e.g. diffusers
    • F04D29/441Fluid-guiding means, e.g. diffusers especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/444Bladed diffusers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D17/00Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps
    • F04D17/08Centrifugal pumps
    • F04D17/10Centrifugal pumps for compressing or evacuating
    • F04D17/12Multi-stage pumps
    • F04D17/122Multi-stage pumps the individual rotor discs being, one for each stage, on a common shaft and axially spaced, e.g. conventional centrifugal multi- stage compressors

Abstract

(57)【要約】 【目的】前段羽根車から導かれるガスと新たに追加供給
されるガスとの混合時における絶対流速を小さくするこ
とにより、混合損失を十分に低減できる一軸多段遠心圧
縮機を提供する。 【構成】羽根車3aで加圧されたガスが導かれるリター
ン通路18と、これに設けられたリターンガイドベーン
20と、吸込口5bから新たに追加供給されたガスが導
かれる吸込通路19と、これに設けられた吸込ガイドベ
ーン21と、この吸込ガイドベーン21とリターンガイ
ドベーン20との間に設けられた略円環状の仕切壁11
とが設けられている。吸込ガイドベーン21の後縁21
Aの径方向位置と、リターンガイドベーンの後縁20A
の径方向位置とは略一致しており、仕切壁11は、リタ
ーンガイドベーン20の前縁20B近傍からリターンガ
イドベーン20の後縁20Aにわたって径方向に設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一段目羽根車にガスを
供給するための第1の吸込口と、二段目以降の適当な段
の羽根車に新たなガスを追加供給するための第2の吸込
口とを備える一軸多段遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一軸多段遠心圧縮機の公知技術と
して、例えば、特開平6−257590号公報記載のも
のがある。この公知技術は、前段羽根車から導かれるガ
スの流路にリターンガイドベーンを設けるとともに、第
2の吸込口から新たに追加供給されるガスの流路に吸込
ガイドベーンを設け、かつ、これらリターンガイドベー
ンと吸込ガイドベーンとの間に所定長さの円環状の仕切
板を設けてこれら2つのガスをリターンガイドベーンの
所定位置で合流させることにより、2つのガスの混合に
よる損失を低減するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には以下の課題が存在する。すなわち、吸込ガイ
ドベーン及びリターンガイドベーンの形状及び配置は、
2つのガスの衝突損失を最小とするように決定される
が、この損失低減作用は、合流点における2つのガスの
流れ角を矯正し合致させることと、合流点における2つ
のガスの流速を合致させることとで達成されている。し
かしこのとき、合流点における流速の絶対値の影響につ
いては配慮されていない。つまり、2つのガスが合流す
る時の流速の絶対値はより小さいほうが運動エネルギー
が小さくなって混合損失をさらに小さくできることに配
慮されていない。よって、圧縮機効率の向上が不十分で
あった。
【0004】また、上記した2つのガスの流れ角の偏差
をなくすための具体的構成や、2つのガスの流速の偏差
をなくすための具体的構成が示されておらず、実現が困
難であった。
【0005】本発明の第1の目的は、前段羽根車から導
かれるガスと新たに追加供給されるガスとの混合時にお
ける絶対流速を小さくすることにより、混合損失を十分
に低減できる一軸多段遠心圧縮機を提供することであ
る。
【0006】本発明の第2の目的は、前段羽根車から導
かれるガスと新たに追加供給されるガスとの混合時にお
ける相対的流速差を小さくする構成を実現できる一軸多
段遠心圧縮機を提供することである。
【0007】本発明の第3の目的は、前段羽根車から導
かれるガスと新たに追加供給されるガスとの混合時にお
ける流れ方向の相対的偏差を小さくする構成を実現でき
る一軸多段遠心圧縮機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明によれば、回転軸と、この回転軸に固
定され、第1の羽根車及びこの第1の羽根車の下流側に
配置された第2の羽根車を含む少なくとも2段の羽根車
と、前記第1の羽根車に第1のガスを供給するための第
1の吸込口と、前記第1の羽根車で加圧された第1のガ
スが導かれるリターン通路と、このリターン通路に設け
られたリターンガイドベーンと、前記加圧された第1の
ガスに新たに第2のガスを追加供給するための第2の吸
込口と、この第2の吸込口から供給された第2のガスが
導かれる吸込通路と、この吸込通路に設けられた吸込ガ
イドベーンと、この吸込ガイドベーンと前記リターンガ
イドベーンとの間に設けられ前記リターン通路と前記吸
込通路とを仕切る略円環状の仕切板とを有し、この仕切
板が、少なくとも前記リターンガイドベーンの前縁から
前記吸込ガイドベーンの後縁にわたって径方向に設けら
れている一軸多段遠心圧縮機において、前記吸込ガイド
ベーンの後縁の径方向位置と、前記リターンガイドベー
ンの後縁の径方向位置とは略一致しており、前記仕切板
は、少なくとも前記リターンガイドベーンの前縁から前
記リターンガイドベーンの後縁にわたって径方向に設け
られていることを特徴とする一軸多段遠心圧縮機が提供
される。
【0009】好ましくは、前記一軸多段遠心式圧縮機に
おいて、前記リターンガイドベーンの側面及び前記吸込
ガイドベーンの側面は、それぞれ前記仕切板に固定され
ていることを特徴とする一軸多段遠心式圧縮機が提供さ
れる。
【0010】また上記第1及び第2の目的を達成するた
めに、好ましくは、前記一軸多段遠心圧縮機において、
前記リターン通路の出口幅をLa、前記吸込通路の出口
幅をLb、前記リターン通路を通過する第1のガスの流
量をQa、前記吸込通路を通過する第2のガスの流量を
bとするとき、La:Lb=Qa:Qbとなるように構成
され、かつ、前記リターンガイドベーンの出口角の大き
さと、前記吸込ガイドベーンの出口角の大きさとは、互
いに等しいことを特徴とする一軸多段遠心圧縮機が提供
される。
【0011】さらに好ましくは、前記一軸多段遠心圧縮
機において、前記リターンガイドベーン及び前記吸込ガ
イドベーンはそれぞれの入口角の大きさは互いに異なっ
ており、前記リターンガイドベーンの入口角の大きさが
前記第1のガスの流入角に等しく、前記吸込ガイドベー
ンの入口角の大きさが前記第2のガスの流入角に等しく
なるように構成されていることを特徴とする一軸多段遠
心圧縮機が提供される。
【0012】
【作用】以上のように構成した本発明においては、第1
の吸込口から供給され第1の羽根車で加圧された第1の
ガスはリターン通路に導かれ、このリターン通路に設け
られたリターンガイドベーンで整流される。そして第2
の吸込口から追加供給された第2のガスは吸込通路に導
かれ、この吸込通路に設けられた吸込ガイドベーンで整
流される。これらリターンガイドベーンと吸込ガイドベ
ーンとの間には略円環状の仕切板が設けられてリターン
通路と吸込通路とを仕切るよう構成されており、第2の
ガスは、この仕切板の下流側において第1のガスに合流
することとなる。そしてこのとき、吸込ガイドベーンの
後縁の径方向位置は、リターンガイドベーンの後縁の径
方向位置とほぼ同じ位置に設けられ、仕切板が、少なく
ともリターンガイドベーンの前縁からリターンガイドベ
ーンの後縁にわたって径方向に設けられている。これに
より、2つのガスはリターンガイドベーン後縁より下流
側で合流することとなるので、従来のようにリターンガ
イドベーン中間部で合流する場合よりも、合流時の流速
の絶対値が小さくなる。すなわち、ガスの運動エネルギ
ーがより小さくなったところで2つのガスが合流するこ
ととなるので、従来より混合損失をさらに低減すること
ができる。
【0013】また、リターンガイドベーンの側面及び吸
込ガイドベーンの側面は、それぞれ仕切板に固定されて
いることにより、仕切板を、少なくともリターンガイド
ベーンの前縁近傍から後縁まで設けて、リターンガイド
ベーンの全長にわたって流路を仕切る構成を実現するこ
とができる。さらに、リターンガイドベーンの出口角の
大きさと、吸込ガイドベーンの出口角の大きさとを、互
いに等しくすることにより、2つのガスの合流点におけ
る各ガスの流れ角の偏差をなくして向きを一致させるこ
とができる。そしてリターン通路の出口幅La、吸込通
路の出口幅Lb、リターン通路を通過する第1のガスの
流量Qa、吸込通路を通過する第2のガスの流量Qbに関
し、La:Lb=Qa:Qbとすることにより、2つのガス
の合流点における各ガスの流速を一致させることができ
る。したがって、これらの2つのガスは衝突することな
く滑らかに合流させることができ、第2の羽根車入口で
の流速分布を一様にすることができる。また、リターン
ガイドベーンの入口角の大きさを第1のガスの流入角に
等しく、吸込ガイドベーンの入口角の大きさを第2のガ
スの流入角に等しくすることにより、各ガスのベーンへ
の流入を滑らかにしてさらに損失を低減する具体的構成
を実現することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5により
説明する。本実施例による一軸多段圧縮機の全体構造を
図1に示す。図1において、圧縮機100は、耐圧ケー
シング1と、耐圧ケーシング1内に設けられた回転軸2
と、この回転軸2に取り付けられた5段の羽根車3a,
3b,3c,3d,3eと、これら回転軸2及び羽根車
3を含む回転体を駆動して高速回転させる駆動機構4と
を有する。
【0015】また、耐圧ケーシング1には、1段目の羽
根車3aにガスを供給するための吸込口5aと、2段目
の羽根車3b及び3段目の羽根車3cにそれぞれ新たな
ガスを追加供給するための吸込口5b,5cと、最終段
の羽根車3eから吐出された高圧ガスを圧縮機外部へ導
く吐出口7とが設けられている。
【0016】圧縮機100の内部構造を図2及び図3に
示す。図2は、羽根車3a,3b及び吸込口5a,5b
付近の詳細構造を示す縦断面図であり、図3は、図2中
A−A線による横断面図である。図2において、耐圧ケ
ーシング1内には、羽根車3aで加圧されたガスがガス
通路8を介し導かれるリターン通路18と、このリター
ン通路18に設けられたリターンガイドベーン20と、
吸込口5bから新たに追加供給されたガスがガス通路1
0を介し導かれる吸込通路19と、この吸込通路19に
設けられた吸込ガイドベーン21と、この吸込ガイドベ
ーン21とリターンガイドベーン20との間に設けられ
リターン通路18と吸込通路19とを仕切る略円環状の
仕切壁11とが設けられている。
【0017】また、図3に示すように、吸込ガイドベー
ン21の後縁21Aの径方向位置と、リターンガイドベ
ーンの後縁20Aの径方向位置とは略一致しており、こ
れに対応する形で、仕切壁11は、リターンガイドベー
ン20の前縁20B近傍からリターンガイドベーン20
の後縁20Aにわたって径方向に設けられている。ま
た、リターン通路18の出口幅La及び吸込通路19の
出口幅Lbは、リターン通路18を通過するガスの流量
a及び吸込通路19を通過するガスの流量Qbに基づ
き、La:Lb=Qa:Qbとなるように構成されている。
さらに、リターンガイドベーン20の図2中右側に示す
側面と、吸込ガイドベーン21の図2中左側に示す側面
とは、それぞれ仕切壁11に溶接で固着されて一体に製
造されており、これらを壁面部22および壁面部23に
ボルト締めしてダイアフラム30を構成している。なお
このようにダイアフラム30は、リターンガイドベーン
20、吸い込みガイドベーン21、仕切壁11、壁面部
22、及び壁面部23が最終的に一体に固定されて構成
されるが、例えば、これらすべべの構成部材が上半分と
下半分との2分割構造となっており、上半分の各部材を
固定した上半分のダイアフラム30U(図示せず)と、
下半分の各部材を固定した下半分のダイアフラム30L
(図示せず)とを別々に組み立てておいて、その後にこ
れら上半分のダイアフラム30Uと下半分のダイアフラ
ム30Lとを固定する構成でもよい。この場合、前述し
た略円環状の仕切壁11も最初は上半分と下半分とに2
分割されており、組立時に最終的に略円環状に構成され
ることとなる。
【0018】また、リターンガイドベーン20の出口角
θoaと吸込ガイドベーン21の出口角θobとは互いに等
しくなっている。これに対し、リターンガイドベーン2
0の入口角θiaと吸込ガイドベーン21の入口角θib
は互いに異なる値となっており、具体的には、リターン
ガイドベーン20の入口角θiaの大きさは、羽根車3a
で加圧されガス通路8を介し導かれるガスの流入角に等
しくなるように構成されており、吸込ガイドベーン21
の入口角θibの大きさは、吸込口5bからガス通路10
を介し導かれるガスの流入角に等しくなるように構成さ
れている。
【0019】なお、上記は、最も上流側の羽根車3a
と、段間吸込があった直後の2段目の羽根車3bに関す
る構成を例にとって詳述したが、羽根車3bの下流側に
ある3段目の羽根車3cについても、特に図示はしない
が、羽根車3b近傍の構造とほぼ同様の構造となってい
る。すなわち羽根車3bで加圧されたガスが導かれる図
示しないリターン通路にはリターンガイドベーンが設け
られ、吸込口5cから新たに追加供給されたガスが導か
れる図示しない吸込通路には吸込ガイドベーンが設けら
れ、この吸込ガイドベーンとリターンガイドベーンとの
間には、略円環状の図示しない仕切壁が設けられてい
る。以下、羽根車3bに係わるリターン通路18、リタ
ーンガイドベーン20、吸込通路19、吸込ガイドベー
ン21、仕切壁11の構造及び作用効果について説明す
るときは、図示しない羽根車3cに係わるリターン通
路、リターンガイドベーン、吸込通路、吸込ガイドベー
ン、仕切壁に関しても同様であるとする。
【0020】上記した圧縮機100の構成において、吸
込口5aから供給され1段目の羽根車3aで加圧された
ガスは、ガス通路8を通過した後にリターン通路18に
導かれ、このリターン通路18に設けられたリターンガ
イドベーン20で整流される。そして吸込口5bから追
加供給されたガスは、ガス通路10を通過した後に吸込
通路19に導かれ、この吸込通路19に設けられた吸込
ガイドベーン21で整流される。これらリターンガイド
ベーン20と吸込ガイドベーン21との間には仕切壁1
1が設けられてリターン通路18と吸込通路19とを仕
切るよう構成されており、吸込通路19から新たに導か
れたガスは、この仕切壁11の下流側においてリターン
通路18から導かれたガスに合流することとなる。そし
てこのとき、吸込ガイドベーン21の後縁21Aの径方
向位置は、リターンガイドベーン20の後縁20Aの径
方向位置とほぼ同じ位置に設けられ、仕切壁11がリタ
ーンガイドベーン20の前縁20Bからリターンガイド
ベーン20の後縁20Aにわたって径方向に設けられて
いることにより、吸込通路19からのガスは、リターン
ガイドベーン20の後縁20Aより下流側でリターン通
路18に合流することとなる。
【0021】ここで、リターン通路20内におけるガス
の流速の影響について図4及び図5により説明する。本
実施例の圧縮機100に備えられたリターン通路20と
同様の構造のリターン通路の回転軸に直角な方向の横断
面図を図4に示す。また、図4に示されたリターン通路
の流れ方向における等価断面積を測定した結果を図5に
示す。図4において、流れ方向に向かって流路入口を
o、流路出口をsとし、流路入口における等価断面積を
o、流路出口における等価断面積をAsとすると、図5
に示されるように、流路入口oから流路出口s側になる
ほど等価断面積は漸増し、As≒1.5×Aoとなってい
る。これにより、流路出口sにおける流速は、流路入口
oにおける流速の約2/3となり、3割以上の減速が生
じることがわかる。
【0022】上記の測定結果に基づき考察すると、本実
施例による圧縮機100においては、吸込通路19から
のガスが、リターンガイドベーン20の後縁20Aより
下流側でリターン通路18に合流することにより、従来
のようにリターンガイドベーン20中間部で合流する場
合よりも、合流時の流速の絶対値が小さくなることがわ
かる。すなわち、吸込通路19からのガスは、ガスの運
動エネルギーがより小さくなっているところで、リター
ン通路18のガスに合流することとなる。したがって、
従来より混合損失をさらに低減することができ、効率の
高い中間吸込付き一軸多段遠心圧縮機を提供することが
できる。
【0023】また、リターンガイドベーン20の出口角
θoaと、吸込ガイドベーン21の出口角θobを、θoa
θobとすることにより、2つのガスの合流点における各
ガスの流れ角の偏差をなくして向きを一致させることが
できる。さらに、リターン通路18の出口幅La及び吸
込通路19の出口幅Lbを、La:Lb=Qa:Qbとする
ことにより、2つのガスの合流点における各ガスの流速
を一致させることができる。したがって、これらの2つ
のガスは衝突することなく滑らかに合流させることがで
き、羽根車3b入口での流速分布を一様にすることがで
きる。
【0024】なお、上記実施例においては、羽根車は3
a〜3eの5段設けられていたが、これに限られず、少
なくとも2段の羽根車が設けられており、上流側の羽根
車で加圧されたガスに中間の吸込口からのガスが加わっ
て下流側の羽根車に導かれる構成であれば足りる。この
場合も、同様の効果を得る。また、上記実施例において
は、仕切壁11は、リターンガイドベーン20の前縁2
0B近傍からリターンガイドベーン20の後縁20Aに
わたって径方向に設けられていたが、これに限られず、
少なくともリターンガイドベーン20の全長にわたって
径方向に設けられていれば足り、例えばリターンガイド
ベーン20の前縁20Bよりもかなり外周側からリター
ンガイドベーン20の後縁20Aまで設けられていても
よい。この場合も、同様の効果を得る。さらに、上記実
施例においては、図3に示したように、吸込ガイドベー
ン21とリターンガイドベーン20とが図2中右方向か
らみて交互に配置されるように構成されているが、これ
に限られず、例えば図3のように表したとき、吸込ガイ
ドベーン21とリターンガイドベーン20とがほぼ重な
るように配置してもよい。この場合も、同様の効果を得
る。
【0025】また、上記実施例において、リターンガイ
ドベーン20の図2中右側に示す側面と、吸込ガイドベ
ーン21の図2中左側に示す側面とをそれぞれ仕切壁1
1に溶接で固着して一体に製造し、これらを壁面部22
および壁面部23にボルト締めしてダイアフラム30を
構成したが、これに限られない。すなわち、リターンガ
イドベーン20、吸い込みガイドベーン21、仕切壁1
1、壁面部22、及び壁面部23が最終的に一体に固定
される構成であれば、これら各部材間の固定は、適宜ボ
ルト締めや溶接等を選択すれば足りる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、2つのガスがリターン
ガイドベーン後縁より下流側で合流すし、合流時の流速
の絶対値が小さくなるので、混合損失を十分に低減する
ことができる。よって、圧縮機効率を十分向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による一軸多段圧縮機の全体
構造を示す概念図である。
【図2】図1中に示した羽根車3a,3b及び吸込口5
a,5b付近の詳細構造を示す縦断面図である。
【図3】図2中A−A線による横断面図である。
【図4】図1に示したリターン通路20と同様の構造の
リターン通路の回転軸に直角な方向の横断面図である。
【図5】図4に示したリターン通路の流れ方向における
等価断面積を測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
2 回転軸 3a 羽根車(第1の羽根車) 3b,c 羽根車(第2の羽根車) 3d,e 羽根車 5a 吸込口(第1の吸込口) 5b,c 吸込口(第2の吸込口) 11 仕切壁(仕切板) 18 リターン通路 19 吸込通路 20 リターンガイドベーン 20A 後縁 20B 前縁 21 吸込ガイドベーン 21A 後縁 La リターン通路18の出口幅 Lb 吸込通路19の出口幅 Qa リターン通路18を通過するガスの流
量 Qb 吸込通路19を通過するガスの流量 θia リターンガイドベーン20の入口角 θib 吸込ガイドベーン21の入口角 θoa リターンガイドベーン20の出口角 θob 吸込ガイドベーン21の出口角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸に固定され、第1
    の羽根車及びこの第1の羽根車の下流側に配置された第
    2の羽根車を含む少なくとも2段の羽根車と、前記第1
    の羽根車に第1のガスを供給するための第1の吸込口
    と、前記第1の羽根車で加圧された第1のガスが導かれ
    るリターン通路と、このリターン通路に設けられたリタ
    ーンガイドベーンと、前記加圧された第1のガスに新た
    に第2のガスを追加供給するための第2の吸込口と、こ
    の第2の吸込口から供給された第2のガスが導かれる吸
    込通路と、この吸込通路に設けられた吸込ガイドベーン
    と、この吸込ガイドベーンと前記リターンガイドベーン
    との間に設けられ前記リターン通路と前記吸込通路とを
    仕切る略円環状の仕切板とを有し、この仕切板が、少な
    くとも前記リターンガイドベーンの前縁から前記吸込ガ
    イドベーンの後縁にわたって径方向に設けられている一
    軸多段遠心圧縮機において、 前記吸込ガイドベーンの後縁の径方向位置と、前記リタ
    ーンガイドベーンの後縁の径方向位置とは略一致してお
    り、 前記仕切板は、少なくとも前記リターンガイドベーンの
    前縁から前記リターンガイドベーンの後縁にわたって径
    方向に設けられていることを特徴とする一軸多段遠心圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一軸多段遠心式圧縮機に
    おいて、前記リターンガイドベーンの側面及び前記吸込
    ガイドベーンの側面は、それぞれ前記仕切板に固定され
    ていることを特徴とする一軸多段遠心式圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の一軸多段遠心圧縮機にお
    いて、前記リターン通路の出口幅をLa、前記吸込通路
    の出口幅をLb、前記リターン通路を通過する第1のガ
    スの流量をQa、前記吸込通路を通過する第2のガスの
    流量をQbとするとき、 La:Lb=Qa:Qb となるように構成され、かつ、 前記リターンガイドベーンの出口角の大きさと、前記吸
    込ガイドベーンの出口角の大きさとは、互いに等しいこ
    とを特徴とする一軸多段遠心圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の一軸多段遠心圧縮機にお
    いて、前記リターンガイドベーン及び前記吸込ガイドベ
    ーンはそれぞれの入口角の大きさは互いに異なってお
    り、前記リターンガイドベーンの入口角の大きさが前記
    第1のガスの流入角に等しく、前記吸込ガイドベーンの
    入口角の大きさが前記第2のガスの流入角に等しくなる
    ように構成されていることを特徴とする一軸多段遠心圧
    縮機。
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