JP2006170112A - 流体機械の不安定流動抑制装置 - Google Patents

流体機械の不安定流動抑制装置 Download PDF

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彰宏 中庭
Kazuyoshi Miyagawa
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Abstract

【課題】 設計点での効率低下を招くことなく、設計点の流量よりも低い低流量域での旋回失速、サージングを抑制することができる流体機械の不安定流動抑制装置を提供する。
【解決手段】 羽根なしディフューザ1の流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁11bの内面11b−1に複数の溝12bを、それぞれの溝12bの長手方向が設計点での流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成する。或いは、前記壁の内面に複数の溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した曲線状の溝形状となるように形成する。羽根付きディフューザに適用してもよい。また、溝の下流側部分を、半径方向に沿う直線状としてもよい。また、長手方向の中央部では流路内と溝内とを仕切り、且つ、長手方向の両端部では流路内と溝内とを連通させる仕切り板を設けてもよい。また、溝の上流側の縁部に突起を設けてもよい。
【選択図】 図3

Description

本発明は流体機械の不安定流動抑制装置に関し、具体的には羽根なしディフューザ或いは羽根付きディフューザを有する遠心圧縮機、送風機、ポンプ等の流体機械の不安定流動抑制装置に関するものである。
羽根なし或いは羽根付きのディフューザを有する遠心圧縮機、送風機、ポンプ等の流体機械では、低流量域において旋回失速を発生し、運転可能領域をせばめることが知られている。そして、このような旋回失速を発生した状態のもとで運転を継続した場合には、羽根車出口直後のディフューザの壁面静圧の時間変動のため、ディフューザ内の圧力脈動により、羽根車の回転軸の振れが大きくなって軸受の損傷を誘発し、流体機械として安定な運転を継続することができない状態となる。
そこで下記の特許文献1では、このような旋回失速の発生に伴う不具合を回避するため、ディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を放射状に形成することを提案している。この場合、次のような作用効果が得られる。即ち、ディフューザに形成した溝の内部には半径方向の圧力勾配により内向きの流れが誘起され、その分だけ主流の流量が増加し、また溝内部の内向きの流れは旋回をもたないので、この溝内部への流れが主流から溝に流入するときに主流の角運動欠損を誘発し、また溝から主流へ流出するときには主流の角運動量を著しく低下させる。従って、主流はその分だけ旋回速度を失い、主流周速が低下し、その結果、流れ角が大きくなって低流量時にも高流量時と同様な流れを実現し、特に壁面付近では3次元逆流がなくなり、流れ角が著しく大きくなる(立ってくる)ことにより、断面速度分布のねじれが著しく低減し、旋回失速の抑制効果が現れて、軸受の損傷も阻止される。
このことを図12及び図13に基づいて更に詳述する。図12は従来の羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械を示し、図12(a)は内部構造の概要図、図12(b)は図12(a)のA−A線矢視断面図である。また、図13は旋回失速抑制効果の説明図である。
図12に示すように、羽根なしディフューザ1は、流体機械の羽根車5の外周側に配置されている。ディフューザ1は、外周に吐出口3aを開口する流路3を介して対向する壁1a,1bなどから構成されており、各壁1a,1bの内面1a−1,1b−1には放射状に複数の溝2a,2bが形成されている。なお、壁1a,1bの何れか一方にだけ溝を形成してもよい。また、図中の4は吸込口、5aは羽根車5の回転軸であり、この回転軸5aには図示しない駆動モータの回転軸が連結されている。運転時には前記駆動モータによって羽根車5が矢印B方向に回転駆動されることにより、矢印Cのように吸込口4より流入した流体が、羽根車5から吐出されてディフューザ1の流路3内に流入し、流路3内を流通した後、吐出口3aより吐出される。
図13には溝なしの場合と溝を形成した場合との、運転時に羽根車5より吐出してディフューザ1内(流路3)を流れる流体のディフューザ1内(流路3)における主流方向速度、周方向速度及び半径方向速度を比較するベクトル図を示している。前記作用効果の説明のように溝なしの場合の周方向速度Vθよりも、溝を形成した場合の周方向速度V’θのほうが低下し、また、溝なしの場合の半径方向速度Vrが、溝2a,2b内の逆流のため、その分ΔVrだけ増加してV’rとなる。その結果、溝を形成した場合の主流方向速度V’は、その流れ角α’が、溝なしの場合の主流方向速度Vの流れ角αよりも大きくなる(立ってくる)。このため、低流量時にも高流量時と同様の流れが実現されることになって、低流量域での旋回失速、サージングが抑制される。
特許第3225197号公報
しかしながら、上記従来の装置では低流量域における旋回失速を抑制することはできるものの、溝が放射状に形成されていることから、流体機械が設計点(高流量域)で運転されている場合にも、圧力勾配によってディフューザの溝内部に生じた逆流(循環流)の流れ方向と、主流方向とが交差することになるため、前記逆流(循環流)と主流とが混合する際に混合損失が発生して、効率の低下を招くという不具合がある。
従って本発明は上記の事情に鑑み、設計点での効率低下を招くことなく、設計点での流量よりも低い低流量域での旋回失速、サージングを抑制することができる流体機械の不安定流動抑制装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成したことを特徴とする。
また、第2発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した曲線状の溝形状となるように形成したことを特徴とする。
また、第3発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根付きディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間にそれぞれ溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成したことを特徴とする。
また、第4発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間にそれぞれ溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した円弧状の溝形状となるように形成したことを特徴とする。
また、第5発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、第1〜第4発明の何れかの流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記溝は、前記長手方向の下流側部分が、半径方向に沿う直線状であることを特徴とする。
また、第6発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、第1〜第5発明の何れかの流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記溝には、前記長手方向の中央部では前記流路内と前記溝内とを仕切り、且つ、前記長手方向の両端部では前記流路内と前記溝内とを連通させる仕切り板を設けたことを特徴とする。
また、第7発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、放射状に形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記溝には、前記長手方向の中央部では前記流路内と前記溝内とを仕切り、且つ、前記長手方向の両端部では前記流路内と前記溝内とを連通させる仕切り板を設けたことを特徴とする。
また、第8発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根付きディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間に、それぞれ放射状に溝を形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記溝には、前記長手方向の中央部では前記流路内と前記溝内とを仕切り、且つ、前記長手方向の両端部では前記流路内と前記溝内とを連通させる仕切り板を設けたことを特徴とする。
また、第9発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、第1〜第8発明の何れかの流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記内面における前記溝の長手方向の上流側の縁部に突起を設けたことを特徴とする。
また、第10発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、放射状に形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記内面における前記溝の長手方向の上流側の縁部に突起を設けたことを特徴とする。
また、第11発明の流体機械の不安定流動抑制装置は、羽根車からの吐出流体が流入する羽根付きディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間に、それぞれ放射状に溝を形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
前記内面における前記溝の長手方向の上流側の縁部に突起を設けたことを特徴とする。
第1又は第3発明の流体機械の不安定流動抑制装置によれば、設計点での運転時(高流量時)には直線状の主流方向と溝の長手方向とが平行になって、前記主流方向と圧力勾配により溝に生じる逆流(循環流)の方向とが平行になるため、前記逆流(循環流)が前記主流と混合する際の混合損失を抑えることができて効率の低下を抑えることができる。しかも、設計点での流量よりも低い低流量時には、主流の流れ角が設計点よりも小さくなって前記主流方向が前記長手方向と交差するようになることから、主流方向の流れ角が大きくなる(立ってくる)ため、低流量域での旋回失速、サージングを抑制することができて運転範囲を拡大することができる。
第2又は第3発明の流体機械の不安定流動抑制装置によれば、設計点での運転時(高流量時)には曲線状の主流方向と曲線状の溝の長手方向とが平行になって、前記主流方向と圧力勾配により溝で生じる逆流(循環流)の方向とが平行になるため、前記逆流(循環流)が前記主流と混合する際の混合損失を抑えることができて効率の低下を抑えることができる。しかも、設計点で流量よりも低い低流量時には、主流の流れ角が設計点よりも小さくなって前記主流方向が前記長手方向と交差するようになることから、前記主流方向の流れ角が大きくなる(立ってくる)ため、低流量域での旋回失速、サージングを抑制することができて運転範囲を拡大することができる。
第5発明の流体機械の不安定流動抑制装置によれば、上記の第1,第2,第3又は第5発明と同様の作用効果が得られ、しかも、溝の下流側部分は半径方向に沿った直線状であるため、より確実に溝に圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。
第6,第7又は第8発明の流体機械の不安定流動抑制装置によれば、主流の一部が溝内に入り込むのを仕切り板によって阻止することにより、確実に溝に圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。
第9,第10又は第11発明の流体機械の不安定流動抑制装置によれば、主流の一部が溝内に入り込むのを突起によって阻止することができるため、確実に溝に圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。
以下、本発明の実施の形態例に係る遠心圧縮機、送風機、ポンプ等の流体機械の不安定流動抑制装置を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態例に係る羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の概要図、図2は前記ディフューザの溝部拡大図、図3は図1のD−D線矢視断面図である。また、図4は流体機械の設計点の説明図、図5は高流量時と低流量時の主流方向の変化を示すベクトル図である。
図1〜図3に示すように、羽根なしディフューザ11は、流体機械の羽根車15の外周側に配置されている。ディフューザ11は、外周に吐出口13aを開口する流路3を介して対向する壁11a,11bなどから構成されている。また、図中の14は吸込口、15aは羽根車15の回転軸であり、この回転軸15aには図示しない駆動モータやエンジンなど駆動機の回転軸が連結されている。運転時には前記駆動モータなどの駆動機によって羽根車15が矢印E方向に回転駆動されることにより、矢印Fのように吸込口14より流入した流体(気体又は液体)が、羽根車15から吐出されてディフューザ11の流路13内に流入し、流路13内を流通した後、吐出口13aより吐出される。
また、ディフューザ11の各壁11a,11bの内面11a−1,11b−1には、それぞれ複数の溝12a,12bが形成されている。図2にはディフューザ11の流路13内における上流側(ディフューザ入口側)の静圧P1と下流側(ディフューザ出口側)の静圧P2との圧力勾配(P2>P1)によって溝12a,12bに生じる逆流(循環流)が、主流と混合する様子を矢印で示している。
溝12aと溝12bは同様のものであるため、以下では図3に基づき溝12bについて詳細に説明し、溝12aについては詳細な説明及び図示を省略する。なお、溝は何れか一方の壁にだけ設けるようにしてもよい。即ち、壁11aの内面11a−1にだけ複数の溝12aを設けるようにしてもよく、壁11bの内面11b−1にだけ複数の溝12bを設けるようにしてもよい。
図3に示すように、複数の溝12bは壁内面11b−1の羽根車15寄りの位置に羽根車15の周方向に沿って所定の間隔(図示例では一定の間隔)で配設されている。なお、溝12bの本数は図示例の4本に限定するものではなく、従来例のように8本にするなど、適宜設定すればよい。
そして、複数の溝12bは、それぞれの溝12bの長手方向が設計点(周知のように流体機械の羽根車やディフューザなどを設計する際の設計点を意味する)での流路13内における前記流体の主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成されている。換言すると、図示の溝12bは平面視が長方形状であり、その長手方向の先端側(羽根車15の半径方向の外方側)が、前記流体の周速方向側(羽根車15の回転方向側)に傾斜しており、この周速方向と前記主流方向とのなす角度が、設計点における前記流体(主流)の流れ角と同じになっている。
図4に示すように、流体機械に要求される吐出圧力Pと吐出流量Qとによって当該流体機械の設計点が例えばD点に決定され、この設計点Dでの流体機械の運転効率が最もよくなるように設計され、通常、流体機械は設計点Dで運転される。
図5にディフューザ11の流路13内を流れる流体の主流方向速度、周方向速度(周速)、半径方向速度のベクトルを示すように設計点(高流量時)における主流方向速度Vの流れ角αに比べて、低流量時の主流方向速度V’の流れ角α’は、半径方向速度V’rが小さくなるため(周方向速度Vθは羽根車15の回転速度が一定のため変化がないとする)、その分小さくなる(周速方向側に傾いてくる)。従って、設計点(高流量)の場合には、図3に実線の矢印Gで示す前記流体の主流方向と、溝12bの長手方向とが平行になる一方、設計点での流量よりも低い低流量時には、設計点のときよりも主流の流れ角が小さくなるため、図3に点線の矢印Hで示すように前記流体の主流方向が、溝12bの長手方向に対して交差するようになる。
以上のように、本実施の形態例によれば、羽根車15からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザ11の流路13を介して対向する壁11a,11bの内面11a−1,11b−1に複数の溝12a,12b(何れ一方だけでもよい)を、それぞれの溝12a,12bの長手方向が設計点での前記流体の流路13内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成したことにより、設計点での運転時(高流量時)には前記主流方向と溝12a,12bの長手方向とが平行になって、前記主流方向と圧力勾配により溝12a,12bに生じる逆流(循環流)の方向とが平行になるため、前記逆流(循環流)が前記主流と混合する際の混合損失を抑えることができて効率の低下を抑えることができる。しかも、設計点での流量よりも低い低流量時には、主流の流れ角が設計点よりも小さくなって前記主流方向が前記長手方向と交差するようになることから、「背景技術」の欄で述べた作用効果と同様の作用効果が得られて、前記主流方向の流れ角が大きくなる(立ってくる)ため、低流量域での旋回失速、サージングを抑制することができて運転範囲を拡大することができる。
ところで、流路13内を流れる流体の主流方向は、図3に示すような直線状ではなく、壁内面11a−1,11b−1との摩擦などによって流路13内で生じる損失の状況によっては曲線状となる場合もあることが知られている。そこで、かかる場合には曲線状の主流方向に合わせて溝の形状も、主流方向と同様の曲線状とすることが望ましい。この場合の構成を図6に基づいて詳述する。
図6は羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の断面図(図3に相当する断面図)である。図6では、流路13を介して対向する壁11a,11b(壁11aは図示せず:図1参照)のうちの一方の壁11bの内面11b−1に、複数の溝12b(図3参照)に代えて複数の溝22bが形成されている。勿論、この場合、図示は省略するが、他方の壁11aの内面11a−1にも、複数の溝12a(図3参照)に代えて溝22bと同様の溝22a(図示せず)が複数形成される。なお、何れか一方の壁にだけ溝を設けるようにしてもよいことは、上記の場合と同様である。
溝の形状が上記の場合と異なる他は上記の場合と同様の構成であるため、ここでは溝の形状について詳述し、その他の構成についての詳細な説明及び図示は省略する(図1〜図3参照)。
図6に示すように、複数の溝22bは壁11bの内面11b−1の羽根車15寄りの位置に羽根車15の周方向に沿って所定の間隔(図示例では一定の間隔)で配設されている。なお、溝22bの本数は図示例の4本に限定するものではない。
そして、複数の溝22bは、それぞれの溝22bの長手方向が、当該流体機械の設計点での羽根車15からの吐出流体の流路13内(図1参照)における主流方向に沿うように傾斜した曲線状の溝形状となるように形成されている。換言すると、図示の溝22bは平面視が湾曲した帯状(曲線状)であり、その長手方向の先端側(羽根車15の半径方向の外方側)にいくほど前記流体の周速方向側(羽根車15の回転方向側)に傾斜しており、これと同様に傾斜している設計点での前記流体の主流方向と平行になっている。図示及び詳細な説明は省略するが、溝22aの形状も溝22bと同様である。
従って、設計点(高流量)の場合には、図6に実線の矢印Iで示す曲線状の主流方向と、曲線状の溝22bの長手方向とが平行になる一方、設計点での流量よりも低い低流量時には、設計点のときよりも主流の流れ角が小さくなるため、図6に点線の矢印Jで示すように曲線状の主流方向が、曲線状の溝22bの長手方向に対して交差するようになる。
以上のように、本実施の形態例では、羽根車15からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザ11の流路13を介して対向する壁11a,11bの内面11a−1,11b−1に複数の溝22a,22b(何れ一方だけでもよい)を、それぞれの溝22a,22bの長手方向が、当該流体機械の設計点での羽根車15からの吐出流体の流路13内(図1参照)における主流方向に沿うように傾斜した曲線状の溝形状となるように形成さしたことにより、設計点での運転時(高流量時)には曲線状の主流方向と曲線状の溝22a,22bの長手方向とが平行になって、前記主流方向と圧力勾配により溝22a,22bで生じる逆流(循環流)の方向とが平行になるため、前記逆流(循環流)が前記主流と混合する際の混合損失を抑えることができて効率の低下を抑えることができる。しかも、設計点での流量よりも低い低流量時には、主流の流れ角が設計点よりも小さくなって前記主流方向が前記長手方向と交差するようになることから、「背景技術」の欄で述べた作用効果と同様の作用効果が得られて、前記主流方向の流れ角が大きくなる(立ってくる)ため、低流量域での旋回失速、サージングを抑制することができて運転範囲を拡大することができる。
なお、上記の溝12a,12bは設計点での流体の主流方向に合わせて傾斜した溝形状であるため、場合によっては溝12a,12bの長手方向の両側で十分な圧力勾配が得られないことなどから、溝12a,12bに逆流(循環流)が生じにくくなることも考えられる。そこで、かかる場合には図7に示すような溝形状とすることも有効である。
図7は羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の断面図(図3に相当する断面図)である。図7では、流路13を介して対向する壁11a,11b(壁11aは図示せず:図1参照)のうちの一方の壁11bの内面11b−1に、複数の溝12b(図3参照)に代えて複数の溝32bが形成されている。勿論、この場合、図示は省略するが、他方の壁11aの内面11a−1にも、複数の溝12a(図3参照)に代えて溝32bと同様の溝32a(図示せず)が複数形成される。なお、何れか一方の壁にだけ溝を設けるようにしてもよいことは、上記の場合と同様である。
溝の形状が上記場合と異なる他は上記と同様の構成であるため、ここでは溝の形状について詳述し、その他の構成についての詳細な説明及び図示は省略する(図1〜図3参照)。
図7に示すように、複数の溝32bは壁11bの内面11b−1の羽根車15寄りの位置に羽根車15の周方向に沿って所定の間隔(図示例では一定の間隔)で配設されている。なお、溝32bの本数は図示例の4本に限定するものではない。
そして、溝32bは、上記の溝12b(図3参照)においてその下流側部分を、羽根車15の半径方向に沿う直線状としたものである。詳述すると、複数の溝32bは、何れも上流側部分32b−1と下流側部分32b−2とからなるくの字状となっている。各溝32bの上流側部分32b−1は、上記の溝12bと同様(図3参照)、それぞれの上流側部分32b−1の長手方向が当該流体機械の設計点での流路13内における流体の主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成されている。
一方、各溝32bの下流側部分32b−2は、何れも羽根車15の半径方向に沿った直線状に形成されている。即ち、下流側部分32bは羽根車15の回転軸15aを中心とする放射状となっている。図示及び詳細な説明は省略するが、溝32aの形状も溝32bと同様である。
従って、本実施の形態例によれば、溝32bの上流側部分32b−1は上記の溝12bと同様の形状であるため、上記の溝12bの場合と同様の作用効果が得られ、しかも、溝32bの下流側部分32c−2は羽根車15の半径方向に沿った直線状であるため、より確実に溝32bに圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。溝32aについても、勿論、溝32bと同様の作用効果が得られる。
また、かかる構成は図6のような曲線状の溝22b,22bに対しても適用することができる。即ち、図示は省略するが、上記の溝22a,22bにおいてその下流側部分を、羽根車15の半径方向に沿う直線状とした溝形状とすればよい。具体的には、当該複数の溝は、何れも上流側部分と下流側部分とからなるくの字状の溝形状とする。そして、当該複数の溝の上流側部分は、上記の溝22a,22bと同様(図6参照)、それぞれの上流側部分の長手方向が、当該流体機械の設計点での羽根車15からの吐出流体の流路13内(図1参照)における主流方向に沿うように傾斜した曲線状の溝形状となるように形成する。一方、当該複数の溝の下流側部分は、何れも羽根車15の半径方向に沿った直線状に形成する。即ち、当該下流側部分は羽根車15の回転軸15aを中心とする放射状とする。
この場合にも、当該溝の上流側部分は上記の溝22a,22bと同様の形状であるため、上記の溝22a,22bの場合と同様の作用効果が得られ、しかも、当該溝の下流側部分は羽根車15の半径方向に沿った直線状であるため、確実に当該溝に圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。
図8は羽根付きのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の断面図(図3に相当する断面図)である。図8に示すディフューザ41は流路を介して対向する壁41a,41b(壁41aは図示せず)の内面41a−1,41b−1(内面41a−1は図示せず)にそれぞれ羽根46a,46b(羽根46aは図示せず)が設けられたものである。
そして、本ディフューザ41では、壁41a,41bの内面41a−1,41b−1の各羽根46a間及び各羽根46b間にそれぞれ溝42a,42b(溝42aは図示せず)を、それぞれの溝42a,42bの長手方向が当該流体機械の設計点での流体のディフューザ流路内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成されている。なお、図中の45は流体機械の羽根車、45aは図示しない駆動モータやエンジンなど駆動機の回転軸に結合された羽根車45の回転軸である。
本実施の形態例においても、溝42a,42bが上記の溝12a,12bと同様の作用効果が得られる。
また、溝42a,42bに代えて、各羽根46a間や各羽根46b間にそれぞれ上記の溝22a,22b(図6参照)や上記の溝32a,32b(図7参照)と同様の溝を設けてもよく、この場合にも上記の溝22a,22bや溝32a,32bと同様の作用効果が得られる。
また、図9に示す羽根付きのアキシャルディフューザ81を備えた流体機械においても、羽根車82からの吐出流体が流入するディフューザ81の流路の壁内面に、上記の溝12a,12b、溝22a,22b、或いは、溝32a,32bと同様の溝83を形成することにより、上記の溝12a,12b、溝22a,22b、或いは、溝32a,32bと同様の作用効果を得ることができる。なお、何れの実施の形態例においても、溝の深さ、幅、長さは流体機械のサイズや特性よって個別に適宜決定されるものである。
更には、図10又は図11に示すような構成とすることによって、より確実に溝部での圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることもできる。図10(a)は仕切り板を設けた溝部の構成を示す平面図、図10(b)は図10(a)のK−K線矢視断面図、図10(c)は図10(a)のL−L線矢視断面図、図10(d)は他の仕切り板を設けた溝部の構成を示す平面図、図10(e)は図10(d)のM−M線矢視断面図、図10(f)は図10(d)のN−N線矢視断面図である。また、図11(a)は突起を設けた溝部の構成を示す平面図、図11(b)は図11(a)のO−O線矢視断面図である。
図10(a)〜図10(c)では、溝12bに仕切り板51が設けられている。仕切り板51は仕切り板本体部51aと、仕切り板本体部51aの幅方向両端部に形成した脚部51b,51cとを有してなるものである。仕切り板本体部51aは溝12bの深さよりも小さな板厚を有するものである一方、脚部51b,51cは前記深さと同じ板厚を有するものである。また、脚部51b,51cの長手方向両端部は仕切り板本体部51aよりも前記長手方向に突出している。従って、仕切り板51は平面視がH状(図10(a)参照)で、且つ、横断面がコ字状(図10(c)参照)のものとなっている。
一方、壁11bの内面11b−1には、溝12bに比べて幅広で且つ深さ及び長さは溝12bと同じ溝12a’が形成されている。そして、仕切り板51は、脚部51b,51cを溝12’に嵌合するようにして溝12’に固定されており、壁内面11b−1と面一になっている。また、脚部51b,51cの間隔が溝12bの幅となっており、仕切り板本体部51aの長さは溝12bの長さよりも短い。かくして、仕切り板51は、溝12bの長手方向の中央部では仕切り板本体部51aによって流路13内と溝12b内とを仕切り、且つ、溝12bの長手方向両端部では流路13内と溝12b内とを連通させている。
図10(d)〜図10(f)では、溝12bに仕切り板61が設けられている。仕切り板61は仕切り板本体部61aと、仕切り板本体部61aの幅方向両端部に形成した脚部61b,61cとを有してなるものである。仕切り板本体部61aは溝12bの深さよりも小さな板厚を有するものである一方、脚部61b,61cは前記深さと同じ板厚を有するものである。また、脚部51b,51cは仕切り板本体部51aと同じ長さである。従って、仕切り板61は平面視が矩形状(図10(d)参照)で、且つ、横断面がコ字状(図10(f)参照)のものとなっている。
一方、壁11bの内面11b−1には、溝12bに比べて幅広であり、深さは溝12bと同じで長さは溝12bよりも短い溝12a’’が形成されている。そして、仕切り板61は、脚部61b,61cを溝12’に嵌合するようにして溝12’’に固定されており、壁内面11b−1と面一になっている。また、脚部61b,61cの間隔が溝12bの幅となっており、仕切り板本体部61aの長さは溝12bの長さよりも短い。かくして、仕切り板61は、溝12bの長手方向の中央部では仕切り板本体部61aによって流路13内と溝12b内とを仕切り、且つ、溝12bの長手方向両端部では流路13内と溝12b内とを連通させている。
以上のように本実施の形態例では溝12bの長手方向の中央部では流路13内と溝12b内とを仕切り、且つ、溝12bの長手方向両端部では流路13内と溝12b内とを連通させることができる仕切り板51,61を備えたことにより、主流の一部が溝12b内に入り込むのを仕切り板51,61によって阻止することができるため、確実に溝12bに圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。なお、仕切り板は上記形状のものに限定するものではなく、適宜の形状とすることができる。例えば、図示は省略するが、単なる平板状の仕切り板の幅方向両端部を、溝の幅方向両側の縁部に設けた凹部に嵌合させてもよい。何れにしても、仕切り板は、溝12bの長手方向の中央部では流路13内と溝12b内とを仕切り、且つ、溝12bの長手方向両端部では流路13内と溝12b内とを連通させることができるものであればよい。
なお、仕切り板は、溝12bのような直線状の溝に限らず、図6に示すような曲線状の溝22bや図7に示すようなくの字状の溝32bにも適用することができ、それぞれ溝の形状に応じて曲線状やくの字状に形成すればよい。この場合にも、上記と同様に溝22bや溝32bに圧力勾配による逆流(循環流)を確実に生じさせることができる。
また、図11では、壁11bの内面11b−1における溝12bの長手方向の上流側の縁部11b−2に突起71を設けている。なお、突起71は溝12bと同じ幅(これに限定せず、例えば溝12bの幅より広くてもよい)を有している。また、突起71の表面71aは下流側から上流側に向かうにしたがって壁内面11b−1の縁部11b−2から離れる傾斜面となっており、このことよって主流の流れをできるだけ乱さないようになっている。その他の構成は図10(a)〜図10(b)に示す構成と同様であるため、ここでの説明は省略する。なお、図10(a)〜図10(b)に示す構成において突起71を設けてもよく、その他の仕切り板を設ける場合にも、突起71を設けることができる。更には、仕切り板を設けずに突起71だけを設けてもよい。
本実施の形態例によれば、壁内面11b−1における溝12の長手方向の上流側の縁部11b−2に突起71を設けているため、主流の一部が溝12b内に入り込むのを突起71によってより確実に阻止することができるため、より確実に溝12bに圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができる。
また、このような突起を図6に示す曲線状の溝22bや図7に示すくの字状の溝にも適用した場合にも、より確実に溝22bや溝32bに圧力勾配による逆流(循環流)を生じさせることができるという効果が得られる。
更には、仕切り板は設けずに突起だけを設けた場合にも、各溝に圧力勾配による逆流(循環流)を確実に生じさせることができるという効果が得られる。
本発明は流体機械の不安定流動抑制装置に関するものであり、羽根なしディフューザ或いは羽根付きディフューザを有する遠心圧縮機、送風機、ポンプ等の流体機械の低流量域における旋回失速、サージングを抑制して運転範囲を拡大する場合に適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例に係る羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の概要図である。 前記ディフューザの溝部拡大図である。 図1のD−D線矢視断面図である。 流体機械の設計点の説明図である。 高流量時と低流量時の主流方向の変化を示すベクトル図である。 羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の断面図である。 羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の断面図である。 羽根付きのラジアルディフューザを備えた流体機械の内部構造の断面図である。 羽根付きのアキシャルディフューザを備えた流体機械の断面図である。 (a)は仕切り板を設けた溝部の構成を示す平面図、(b)は(a)のK−K線矢視断面図、(c)は(a)のL−L線矢視断面図、(d)は他の仕切り板を設けた溝部の構成を示す平面図、(e)は(d)のM−M線矢視断面図、(f)は(d)のN−N線矢視断面図である。 (a)は突起を設けた溝部の構成を示す平面図、(b)は(a)のO−O線矢視断面図である。 従来の羽根なしのラジアルディフューザを備えた流体機械を示し、(a)は内部構造の概要図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。 旋回失速抑制効果の説明図である。
符号の説明
11 羽根なしラジアルディフューザ
11a,11b 壁
11a−1,11b−1 内面
11b−2 縁部
12a,12b 溝
12b’,12b’’ 幅広の溝
12b−1 長手方向の中央部
12b−2,12b−3 長手方向の端部
13 流路
13a 吐出口
14 吸込口
15 羽根車
15a 回転軸
22b 溝
32b 溝
32b−1 上流側部分
32b−2 下流側部分
41 羽根付きラジアルディフューザ
41b 壁
41b−1 内面
42b 溝
45 羽根車
45a 回転軸
46b 羽根
51 仕切り板
51a 仕切り板本体部
51b,51c 脚部
61 仕切り板
61a 仕切り板本体部
61b,61c 脚部
71 突起
71a 表面
81 羽根付きアキシャルディフューザ
82 羽根車
83 溝

Claims (11)

  1. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成したことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  2. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した曲線状の溝形状となるように形成したことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  3. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根付きディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間にそれぞれ溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した直線状の溝形状となるように形成したことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  4. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間にそれぞれ溝を、それぞれの溝の長手方向が設計点での前記流体の前記流路内における主流方向に沿うように傾斜した円弧状の溝形状となるように形成したことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記溝は、前記長手方向の下流側部分が、半径方向に沿う直線状であることを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記溝には、前記長手方向の中央部では前記流路内と前記溝内とを仕切り、且つ、前記長手方向の両端部では前記流路内と前記溝内とを連通させる仕切り板を設けたことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  7. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、放射状に形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記溝には、前記長手方向の中央部では前記流路内と前記溝内とを仕切り、且つ、前記長手方向の両端部では前記流路内と前記溝内とを連通させる仕切り板を設けたことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  8. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根付きディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間に、それぞれ放射状に溝を形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記溝には、前記長手方向の中央部では前記流路内と前記溝内とを仕切り、且つ、前記長手方向の両端部では前記流路内と前記溝内とを連通させる仕切り板を設けたことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記内面における前記溝の長手方向の上流側の縁部に突起を設けたことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  10. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根なしディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面に複数の溝を、放射状に形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記内面における前記溝の長手方向の上流側の縁部に突起を設けたことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
  11. 羽根車からの吐出流体が流入する羽根付きディフューザの流路を介して対向する壁の少なくとも一方の壁の内面の前記各羽根間に、それぞれ放射状に溝を形成した流体機械の不安定流動抑制装置において、
    前記内面における前記溝の長手方向の上流側の縁部に突起を設けたことを特徴とする流体機械の不安定流動抑制装置。
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