JP2012085846A - 炊飯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レンジにて旨み成分であるおねばを逃がさずに活かしおいしいご飯が簡単に炊けるようにする。
【解決手段】容器1の開口部2の全周に密接して載置されるマイクロ波透過性材料よりなるプレート本体3を有し、このプレート本体3は、その容器1の開口部2への着座部4より内側域に炊飯時に生じる泡状のおねば10を制限しながら吹き上がらせ、また、泡の沈静化に伴いおねば10を自然流下させるおねば通し穴5が配設され、上面がおねば通し穴5を通じ吹き上がる泡状のおねば10を受け溜め、また泡の容器1内での沈静化に伴いおねば通し穴5を通じ自然流下させるおねば受面6とされた、上記の目的を達成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子レンジにて、旨み成分であるおねばを生かしておいしいご飯が炊ける炊飯具に関するものである。
電子レンジ用の炊飯具は、下記特許文献1〜3などによって知られている。特許文献1は、調理容器とこれを側面に空隙を有して収容する容器本体と、この容器本体を閉じる蓋と、これら容器本体と蓋との間に挟み込まれるシートとを備え、このシートによって、炊飯中に生じるのり状の泡成分のうち、ご飯の旨み成分のおねばを通さずご飯中に還元し、ご飯の黄変や臭いの原因となる糠成分を通して分離、排除する技術を開示している。
特許文献2は、調理容器と、この調理容器を閉じる蓋とを備え、調理容器の開口部端に外側への張り出し部を設けると共に、この張り出し部の外側に縦向き部を設けた段部が設けられ、この段部に蓋が載置されることにより、炊飯中に生じる泡成分が段部と蓋との間から吹き出すのを、段部および縦向き部と蓋との間にできる空間に溜めて外部に吹きこぼれないようにする技術を開示している。
特許文献3は、相互間に第1の空気層を形成する内外の調理容器と、相互間に第2の空気層を形成する内外の蓋にて内調理容器の開口部を閉じ、内外の調理容器の対向面の少なくとも一方を吸水面とし、内外の蓋がいずれも吸水性を有するものとし、水分がマイクロ波によって発熱することによる内部加熱と、容器および蓋から食品への熱伝達による内部加熱とによって、食品の加熱を迅速に行い、調理時間を短縮すると共に、食品を囲む容器および蓋を吸水を介し発熱させて食品が部分的に加熱されたり、部分的に加熱が不十分であったりするのを防止し、容器及び蓋の二重構造での第1、第2の空気層により、食品とこの食品が収容された空間の熱が外部に逃げるのを抑える技術を開示している。これによって、マイクロ波による加熱状態に、マイクロ波を停止した非加熱状態での容器および蓋の保温性による余熱を巧く利用した蒸しを含む火加減ができるとしている。
特開2005−312923号公報 特開2008−279141号公報 特開2008−295969号公報
しかし、特許文献1が開示する技術は、炊飯時に発生する泡成分のうちおねばをご飯に還元し、糠成分を分離、除去できても、これを実現する特殊なシートが必要な上、調理容器が2重になるので、炊飯具は構造、取り扱いが複雑なものになるし、コスト高になる。しかも、特許文献1に記載のシートは、調理容器から容器本体内に泡成分が吹きこぼれてシートに達する嵩になって以降しか働かないので、容器本体内に吹きこぼれた多量のおねばはご飯に還元されることがなく、おねばの還元率は小さくご飯の旨みを余り高められない嫌いがある。また、吹きこぼれたおねばは糠成分と共にそこに留まり、容器本体の内面、調理容器の外面への付着物となってそれらを汚すので、お手入れに不便である。
特許文献2が開示する技術は、調理容器の開口部端の張り出し部外側に縦向き部を設けた段部と、この段部に載置される蓋との間にできる空間に、炊飯時に発生する泡成分を溜めて、調理容器の外部に吹きこぼれないようにするだけのものであり、構造、取り扱いの簡単なものであるが、段部と蓋との間の空間に吹きこぼれたおねばはご飯に還元されることはなく、一般炊飯技術同様、おねばの還元により旨みを高めることはできない。
特許文献3が開示する技術は、均一加熱や保温、火加減といったことに有利であっても、調理容器および蓋共に二重構造になるので、構造が複雑で重量化し、コスト高にもなる。しかも、特許文献2が開示するものと同様、段部と蓋との間の空間に、炊飯時に発生する泡成分を溜めて、調理容器の外部に吹きこぼれないようにするものであり、段部と蓋との間の空間に吹きこぼれたおねばはご飯に還元されることはなく、一般炊飯技術同様、おねばの還元により旨みを高めることはできない。
本発明は、このような問題点に鑑み、電子レンジにて旨み成分であるおねばを逃がさずに活かしおいしいご飯が簡単に炊ける炊飯具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の炊飯具は、容器の開口部の全周に密接して載置されるマイクロ波透過性材料よりなるプレート本体を有し、このプレート本体は、その容器の開口部への着座部より内側域に炊飯時に生じる泡状のおねばを制限しながら吹き上がらせ、また、泡の沈静化に伴いおねばを自然流下させるおねば通し穴が配設され、上面がおねば通し穴を通じ吹き上がる泡状のおねばを受け溜め、また泡の容器内での沈静化に伴いおねば通し穴を通じ自然流下させるおねば受面とされたことを特徴としている。
このような構成では、米および炊飯水を入れた容器の開口部にプレート本体を載置して電子レンジに入れて起動させると、容器内の米および炊飯水がマイクロ波の通過によって発熱されて炊飯が開始される。炊飯が進行して対流が始まり沸騰に達するとおねば成分の抽出、泡状化が活発化するので、泡状のおねばは次第に増量し、また成長する。これにより、泡状のおねばは容器内で嵩を増し、容器の開口部に載置したプレート本体のおねば通し穴による通過位置および通過流径の制限の基に、蒸気の放出に遅れて、プレート本体のおねば受面上各所に吹き上がり始める。各所へのおねばの吹き上がりによりおねばの容器内での発生を自由に促進させながら、泡状のおねばの大気への開放と放熱による沈静化を伴いおねば受面上に嵩低く盛り上がるように受け溜められる。従って、容器の開口部に対してさほど大きくならない大きさおよび深さのおねば受面にてプレート本体外に溢れ出ることはない。一方、過剰水量であっても余剰分の蒸気としてのスムーズな放出によってご飯の柔らかさ以外には影響ない。炊飯がさらに進んで対流が鈍くなくなり始める頃から容器内での泡状のおねばの嵩が減じていくのに伴い、プレート本体のおねば受面に受け溜められている泡状のおねばが、おねば受面からおねば通し穴を通じ容器内に自然流下し、容器内の泡状のおねばに合流する。これにより、一旦プレート本体のおねば受面上に吹き出した泡状のおねばは容器内おねばと共に炊き上げられていく過程の米粒間に浸透し還元される。
上記において、さらに、おねば受面は、おねば通し穴単位に、隣接のおねば通し穴との境界に稜部をなしこの稜部からおねば通し穴に向け低くなっておねばをおねば通し穴まで伝い流すすり鉢面を形成したものとすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、プレート本体のおねば受面に受け溜めたおねばを、余すことなく各おねば通し穴に伝い流して還元させられる。
上記において、さらに、おねば通し穴は、おねば受面の周辺を残して配設され、おねば受面は、おねば通し穴配列域周辺の各すり鉢面群から、高さを増してさらに周辺へ広がり各すり鉢面におねばを伝い流す周辺おねば受面を有したものとすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、プレート本体の容器の開口部への載置部より外側で、おねば通し穴を設けられない周辺おねば受面までおねばを受け溜め、おねば通し穴配列域周辺の各すり鉢面に伝い流して還元させられる。
上記のような炊飯ができる本発明の炊飯具としては、上記プレート本体のいずれか1つと、マイクロ波透過性材料よりなり、プレート本体をそのおねば通し穴配列域の外側で上端に載置できる容器とを備えたことを別の特徴としたもので足りる。
上記に加え、さらに、容器の開口部を直接またはプレート本体を介して閉じる蓋を備えたものとすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、炊飯後に蓋で容器の開口部を閉じることにより、電子レンジ庫内、ご飯、容器などの余熱または適度な加熱を利用した蒸し工程を実施して残余水分を飛ばしご飯をふっくらと仕上げるのに好適である。また、その後の保温にも有効である。なお、マイクロ波透過性材料は、陶磁器、セラミックス、耐熱ガラス、耐熱樹脂などがよいが、余熱利用や保温には断熱性の高い陶器、セラミックスなどが有利である。
本発明のそれ以上の特徴および作用は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴はそれ自体で、または可能な限り複合して採用することができる。
本発明の炊飯具の1つの特徴によれば、電子レンジにて米および炊飯水をマイクロ波に曝して炊飯するのに、プレート本体を炊飯を行う容器の開口部に載置するだけで、発生する蒸気をプレート本体の通し穴を通じ外部に放出しながら炊飯が進行する。従って、炊飯具が簡単かつ安価なものでよく、取り扱い、炊飯作業ともに簡単になる。炊飯の進行に伴い、容器内で増量し成長するおねばの泡をおねば通し穴を通じ一旦外部に吹き出させて大気への開放、降温を図りながらプレート本体上面のおねば受面にかさ低く溢れないように受け溜めておける。容器内でおねばの泡が減じるのに伴いおねば受面に受け溜めていた泡状のおねばをおねば通し穴を通じ容器内に自然流下させて容器内の泡状のおねばに合流させて米粒間に還元させられる。これらによって、おねばを無駄なく還元して十分に旨みのあるご飯を炊き上げられる。
本発明の実施の形態にかかる炊飯具の1つの具体例としてのプレート本体を上面側から見て示す斜視図である。 同プレート本体の下面側から見て示す斜視図である。 同プレート本体を、容器と組み合わせ、またはさらに蓋をも組み合わせ備えた本発明の実施の形態の別の具体例を示す斜視図である。 プレート本体を容器と組み合わせた炊飯具にて炊飯する状態を示す説明用断面図および蓋を装着した状態の外観斜視図である。 プレート本体、容器、蓋の組み合わせからなる炊飯具に、さらに巣の子を組み合わせ備えた具体例を、梱包や収納に適した重ね合わせ状態で示す断面図である。
本発明の実施の形態に係る電子レンジにより炊飯する炊飯具につき、図1〜図5に示す具体例を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示す本実施の形態に係る炊飯具の1つの具体例は、図3、図4(a)に使用状態で示すように、容器1の開口部2の全周に密接して載置されるマイクロ波透過性材料よりなるプレート本体3の単体よりなる。このプレート本体3は、その容器1の開口部2への着座部4より内側域に炊飯時に生じる泡状のおねば10を制限しながら吹き上がらせ、また、泡の沈静化に伴いおねば10を自然流下させるおねば通し穴5が配設されている。併せ、上面がおねば通し穴5を通じ吹き上がる泡状のおねば10を受け溜め、また容器1内での泡の沈静化に伴いおねば通し穴5を通じ自然流下させるおねば受面6としている。
このプレート本体3は、図3に示し、図4(a)に実線で示すように、米11および炊飯水12を入れた容器1の開口部2に載置して、図3、図4(b)に示す蓋31無しに用い、図示しない電子レンジに入れて起動させて炊飯を行う。電子レンジの起動で、容器1内の米11および炊飯水12がマイクロ波の通過によって発熱されて炊飯が開始される。炊飯が進行して対流が始まり沸騰に達するとおねば成分の抽出、泡状化が活発化するので、泡状のおねば10は次第に増量し、また成長する。これにより、泡状のおねば10は容器1内で嵩を増し、容器1の開口部2に載置したプレート本体3のおねば通し穴5による通過位置および通過流径の制限の基に、蒸気13の放出に遅れて、プレート本体3のおねば受面6上各所に吹き上がり始める。このとき、プレート本体3はその着座部4が容器1の開口部2の全周に密接して載置されているので、容器1の開口部2とプレート本体3との間からおねば10が外部に漏れ出ることはない。
プレート本体3のおねば受面6上各所へのおねば10の吹き上がりにより、おねば10の容器1内での発生を自由に促進させながら、泡状のおねば10の大気への開放と放熱による沈静化を伴いおねば受面6上に嵩低く盛り上がるように受け溜められる。従って、容器1の開口部2に対してさほど大きくならない大きさおよび深さのおねば受面6にてプレート本体3外に溢れ出ることはない。一方、過剰水量であっても余剰分の蒸気13としてのスムーズな放出によってご飯の柔らかさ以外には影響ない。
炊飯がさらに進んで対流が鈍くなり始める頃から容器1内での泡状のおねば10の嵩が減じていくのに伴い、プレート本体3のおねば受面6に受け溜められている泡状のおねば10が、おねば受面6からおねば通し穴5を通じ容器1内に自然流下し、容器1内の泡状のおねば10に合流する。これにより、一旦プレート本体3のおねば受面6上に吹き出した泡状のおねば10は容器1内おねば10と共に炊き上げられていく過程の米粒間に浸透し還元される。
このように、電子レンジにて米11および炊飯水12をマイクロ波に曝して炊飯するのに、プレート本体3を炊飯を行う容器1の開口部2に載置するだけの簡単な炊飯具の組み合わせ使用によって簡易に炊飯することができる。
炊飯は、発生する蒸気13をプレート本体3のおねば通し穴5を通じ外部に放出しながら進行し、容器1内で増量し成長するおねば10の泡をおねば通し穴5を通じ一旦外部に吹き出させて大気に開放し、降温を図りながらプレート本体3上面のおねば受面6にかさ低く溢れないように受け溜めておける。容器1内でおねば10の泡が減じるのに伴いおねば受面6に受け溜めていた泡状のおねば10をおねば通し穴5を通じ容器1内に自然流下させて容器1内の泡状のおねば10に合流させて炊き上げられる過程の米粒間に還元させられる。これらによって、おねば10を無駄なく還元して十分に旨みのあるご飯を炊き上げられる。
またおねば受面6は、図1、図4(a)、図5に示すように、おねば通し穴5単位に、隣接のおねば通し穴5との境界に稜部21をなしこの稜部21からおねば通し穴5に向け低くなっておねば10をおねば通し穴5まで伝い流すすり鉢面22を形成している。これにより、プレート本体3のおねば受面6に受け溜めたおねば10を、余すことなく各おねば通し穴5に伝い流して還元させられる。従って、おねば10の還元率を高められる。
さらに、おねば通し穴5は、おねば受面6の周辺を残して配設され、おねば受面6は、おねば通し穴5の配列域周辺の各すり鉢面22群から、高さを増してさらに周辺へ広がり各すり鉢面22におねば10を伝い流す周辺おねば受面6aを有したものとしている。これにより、プレート本体3の容器1の開口部2への着座部4より外側で、おねば通し穴5を設けられない周辺おねば受面6aまでおねば10を受け溜め、おねば通し穴5の配列域周辺の各すり鉢面22群に伝い流して還元させられる。この周辺おねば受面6aのすり鉢面22群からの立ち上がり高さは、こんもり盛り上がるように吹き出す泡状のおねば10が周辺へ溢れだすのを阻止する深さを持った堰として機能する。
なお、マイクロ波透過性材料は、陶磁器、セラミックス、耐熱ガラス、耐熱樹脂などがよくプレート本体3は、一例として、機械的強度、耐熱性、耐油性が良好なホモポリプロピレンを採用したインジェクション成形品としている。図1、図3に示すように、全体的には周辺のおねば通し穴5の配列位置部分から周辺へ湾曲しながら立ち上がる浅い皿型形態をなしている。
着座部4は、立ち上がり部から水平に延びたフランジ部7の基部に設定され、着座部4の内側には容器1の開口部2の内周にラフに嵌り合う下向き周壁8を形成して、プレート本体3を容器1の開口部2に載置する際の位置決めと、おねば10が容器1の開口部2とプレート本体3との間から抜け出ようとするのを邪魔し、またおねば10の泡を焼失させる作用をなす。
おねば通し穴5のプレート本体3裏面への開口部縁には、下方に突出した水切りリブ9を形成してあり、粘性のあるおねば10の伝い落ち時の切れをよくし、残留を抑制している。これにより、おねば10の還元率をさらに高めるのと併せ、プレート本体3のおねば汚れも抑制できる。また、水切りリブ9は、おねば通し穴5による通過径制限に併せ、おねば10の吹き出し時のおねば10の泡を潰す作用もする。従って、おねば10の大気への開放、降温による沈静化とともに、吹き出しおねば10の嵩をさらに低く抑えられ、溢れ防止に好適である。
ここで、容器1はプレート本体3を着座部4にて開口部2に載置できればよく、専用のものである必要はない。しかし、本発明者らの実験では、1合炊きを意図して実験を重ね開発をした過程で、最良の組み合わせに辿り着いた。それが、図4(a)に示す容器1とプレート本体3であり、本実施の形態の炊飯具としては、上記プレート本体3のいずれか1つの具体例と、マイクロ波透過性材料よりなり、プレート本体3をそのおねば通し穴5の配列域の外側で開口部2に載置できる専用の容器1とを少なくとも備えたものとするのが好適である。これにより上記の炊飯を首尾よく達成できる。
1つの実施例を示せば、容器1は陶器やセラミックスのようなポーラス構造による断熱効果はないが、保形性、耐久性に優れ、炊飯状態を視認できる点から透明な耐熱ガラス製のものを使用している。これにより、保形性、耐久性、耐熱性に不安なく、容器1内のおねば10の泡の増減状態を透視でき、プレート本体3上に吹き出したおねば10の直し状態と関連して、炊飯の進行具合をプレート本体3の働き具合と併せ確認でき、ユーザの不安感をぬぐい信頼性を高められる。
容器1の全高が105mm、開口部2の外径が144mm、内径が135.5mm、底部仮想コーナ径が117.9mm、底部下面の曲率半径が680mmの上に凸の湾曲部から外面半径26mmでコーナ域を立ち上がり、外径144mmの開口部2の外径まで外に凸の緩い湾曲にて繋がっている。また、厚みは底部からコーナ部まで4.5mmで繋がり、コーナ部から開口部2での4mmまで漸減するようにしている。プレート本体3が開口部2への着座部4から外方に張り出して立ち上がり周辺おねば受面6aを形成していることから、単純な寸切タイプの開口部2として邪魔になったり嵩張ったりしないように対応している。
これに合わせて、プレート本体3は、フランジ部7の外周一部に側方に14mm円弧状に張り出した摘み部7aを形成して、容器1の開口部2に邪魔されないで、摘み部7aを指で摘んでプレート本体3を着脱させられるようにしている。摘み部7aの上下面には、平面視した中心位置の円領域に滑り止め凹凸部7bを一体にエンボス成形しており、エンボス形態は円領域に中心に向け軽いドーム形態に盛り上がる互いに平行な線凸条にて形成している。
おねば通し穴5は平面視した径が10.8mmで、プレート本体3の中心からの3つの同心径の各線上に当配形成され、最内径線上では5か所、中間径線上では10か所、最外径線上では15か所に配列されている。最内径は30.2mm、中間径は66.2mm、最外径は87.8mmとなっている。また、下向き周壁8の外径は132mmで、容器1の開口部2との間の隙間が片側で1.75mm、フランジ部7の下面からの突出量が6mmである。プレート本体3は、おねば通し穴5の周辺配列域でのすり鉢面22群領域から曲率半径28.5mmで外向きに凸に湾曲して立ち上がり、これに、曲率半径12mmで内に凸に湾曲してフランジ部7に繋がるように立ち上がり、周辺おねば受面6aを形成している。
水切りリブ9は、プレート本体3の下面から1.2mm突出して、おねば通し穴5の内周と鉛直なストレート面をなし、下端のエッジは、水切りリブ9のプレート本体3の下面からの立ち下がり面が、プレート本体3の下面から5.5mm、上面から3.3mmの高さ位置からの曲率半径9.2mmを有して形成される球面と、前記ストレート面との交点によって水切り機能に好適な尖端縁に、しかし、材質と併せ十分な保形強度を確保して形成している。
しかし、これら実施例に限られることはなく、例えば、おねば通し穴5はその開口径はおねば10の吹き出し、おねば10の吹き出し後の自然流下が可能な範囲において基本的に自由であり、容器1の開口部2の開口面積に対しおねば通し穴5の総開口面積が20%程度あればよい。実験結果から最小径は10mm程度であり、10mmを下回ると泡の通過に対する制限が強まり、周りへの飛び散りが始まり、回収しきれなくなる。
さらに、好適には、本実施の形態の炊飯具は、容器1およびプレート本体3に加え、容器1の開口部2を直接、または図4(a)(b)に破線で示し、図5に示すように、プレート本体3を介して、閉じる、図4に示すような蓋31を備えたものとしている。これにより、炊飯後に蓋31で容器1の開口部2を閉じることができる。従って、電子レンジ庫内、ご飯、容器1などの余熱または適度な加熱を利用した蒸し工程を実施して残余水分を飛ばしご飯をふっくらと仕上げるのに好適である。また、その後の保温にも有効である。余熱利用や保温にはガラスよりは断熱性の高い陶器、セラミックスなどが有利であるので、適宜選択して採用すればよい。
蓋31につき1つの実施例を示せば、電子レンジで加熱する場合に対応して、マイクロ波透過性材料として、炭酸カルシウム15%入りのポリプロピレンとしてあり、表面にシボ加工を施してある。
直径132mmの位置から外径150mmまで外に向け4°の勾配を持って上向きに傾斜したフランジ部32が延びて、容器1の開口部2に載置できるようにしている。また、直径132mmのフランジ部32の基部位置から下方に向け内側に13°傾斜した立ち下がり壁33を有し、フランジ部32の勾配と合わせ、容器1の開口部2に対してラフに嵌合しながら、全周で密接して所定の径範囲に落ち着いて容器1の開口部2を閉じられるようにしている。また、直径132mmの間は曲率半径283mmで上に凸に湾曲し、その中心位置には図4(b)に示すように直径方向に細長な摘み部34を上向きに中空に突出して形成してあり、板厚は2.5mmとしてある。これらにより、十分な保形強度と簡易な取り扱い性とを確保して、容器1の密閉性に優れたものとなる。
これに対応して、プレート本体3のフランジ部7の着座部4に対応する上面位置には、上向きに突出する上向き周壁36を設けて、容器1の開口部2に代替して蓋31を載置できるようにしている。従って、蓋31は、容器1の開口部2にプレート本体3が載置された炊飯終了状態のまま、プレート本体3の上向き周壁36に載置するだけで、容器1の開口部2を閉じて蒸し工程に移行することができる。場合によっては、プレート本体3上におねば10が残余している段階から蓋31をして炊飯を終了し蒸し工程に移行することもできる。
なお、容器1は開口部2に近い外面上部の直径線上2か所に、図5に示すような外方に張り出す取っ手100を一体成形してあり、各取っ手100には容器1の周方向に並ぶ2つの取り付け穴101を表裏に貫通して形成してあり、取っ手100にはその突出形状にフィットして突出端側から被せ付ける耐熱のグリップカバー35を装着してある。グリップカバー35は、例えばシリコーンゴム製の弾性部材として取っ手100への嵌め合わせ凹部35a内の上下内面に、取り付け穴101に上下から嵌り合い係合する凸部35bを形成してある。
これにより、グリップカバー35をその弾性を利用して上下の凸部35b間に取っ手100を潜らせながら取っ手100に被せ付けていくと、装着位置で上下の凸部35bが取り付け穴101に上下から対向し、グリップカバー35の弾性的な復元による取っ手100表面に密着する装着状態になるのに伴い、上下の凸部35bが取り付け穴101に上下から嵌り合う。
なお、取り付け穴101は、貫通穴に換えて取っ手100の上下面からの凹部とすることもできる。しかし、貫通穴の方が、グリップカバー35を取り外しての、容器1の丸洗い作業に便利である。
したがって、グリップカバー35は、取っ手100の外周りへの装着状態に係止され、グリップカバー35を弾性的に変形させて凸部35bを取り付け穴101から抜き出させるのに伴い、グリップカバー35を取っ手100から取り外す特殊な意図的作業なしに、不用意に外れることはなく、容器1を取り扱うユーザの熱的な安全や、滑って容器1を取り落とすようなことを防止する商品の安全が図れる。熱的安全の面では、グリップカバー35の下面には容器1の外面にそって下方に延びるスカート35cを一体に形成してあり、グリップカバー35を把持する手指が容器1に触れてしまうことをも防止できるようにしてある。
最後に、炊飯具には、図5に示すように、容器1に収容されて底部に脚部41aで載置される巣の子41を組み合わせ備え、蒸し料理ができるようにしている。因みに材質はポリプロピレンとしてある。
本発明は、電子レンジでの炊飯に実用して、おねばの高い還元率で十分な旨みのあるおいしいご飯を炊くことができる。
1 容器
2 開口部
3 プレート本体
4 着座部
5 おねば通し穴
6 おねば受面
6a 周辺おねば受面
8 下向き周壁
9 水切りリブ
10 おねば
11 米
12 炊飯水
13 蒸気
21 稜部
22 すり鉢面
31 蓋
36 上向き周壁

Claims (4)

  1. 容器の開口部の全周に密接して載置されるマイクロ波透過性材料よりなるプレート本体を有し、このプレート本体は、その容器の開口部への着座部より内側域に炊飯時に生じる泡状のおねばを制限しながら吹き上がらせ、また、泡の沈静化に伴いおねばを自然流下させるおねば通し穴が配設され、上面がおねば通し穴を通じ吹き上がる泡状のおねばを受け溜め、また泡の容器内での沈静化に伴いおねば通し穴を通じ自然流下させるおねば受面とされたことを特徴とする炊飯具。
  2. おねば受面は、おねば通し穴単位に、隣接のおねば通し穴との境界に稜部をなしこの稜部からおねば通し穴に向け低くなっておねばをおねば通し穴まで伝い流すすり鉢面を形成した請求項1に記載の炊飯具。
  3. おねば通し穴は、おねば受面の周辺を残して配設され、おねば受面は、おねば通し穴配列域周辺の各すり鉢面群から、高さを増してさらに周辺へ広がり各すり鉢面におねばを伝い流す周辺おねば受面を有した請求項1、2のいずれか1項に記載の炊飯具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレート本体と、マイクロ波透過性材料よりなり、プレート本体をそのおねば通し穴配列域の外側で上端に載置できる容器とを備えたことを特徴とする炊飯具。
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