JP2012081746A - グリーンハニカム成形体の切断方法、ハニカム構造体の製造方法、及び、切断装置 - Google Patents

グリーンハニカム成形体の切断方法、ハニカム構造体の製造方法、及び、切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】貫通孔の断面形状を変形させにくいグリーンハニカム成形体の切断方法、ハニカム構造体の製造方法、切断装置を提供する。
【解決手段】断面多角形の貫通孔70aを有するグリーンハニカム成形体70の切断方法である。貫通孔70aの軸と垂直な面(XZ面)に沿って、貫通孔70aの各辺70bに対して非平行となる方向に配置された刃先12を、刃先12と垂直な方向に、グリーンハニカム成形体70に対して相対的に移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、グリーンハニカム成形体の切断方法、ハニカム構造体の製造方法、及び、切断装置に関する。
従来より、例えば、断面多角形の複数の貫通孔を有するセラミクス製のハニカム孔構造体が知られている。このようなハニカム構造体は、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)等に用いられる。このようなハニカム構造体は、セラミック原料粉を押出し法等により成形してグリーンハニカム成形体を作成し、このグリーンハニカム成形体を所望の長さに切断後、封口、焼成することにより製造される。
そして、グリーンハニカム成形体の切断方法として、例えば、特許文献1に開示される方法が知られている。
特開2001−96524号公報
しかしながら、従来の方法では、切断面近傍において、貫通孔の断面形状が変形する場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、貫通孔の断面形状を変形させにくいグリーンハニカム成形体の切断方法、ハニカム構造体の製造方法、切断装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるグリーンハニカム成形体の切断方法の一態様は、
断面多角形の貫通孔を有するグリーンハニカム成形体の切断方法であって、
前記貫通孔の軸と垂直な面に沿って、前記貫通孔の各辺に対して非平行となる方向に配置された刃先を、前記刃先と垂直な方向に、前記グリーンハニカム成形体に対して相対的に移動させる。
本発明にかかる切断装置の一態様は、断面多角形の貫通孔を有するグリーンハニカム成形体を保持するワーク保持部と、
刃先を前記貫通孔の各辺に対して非平行となる方向に保持する刃先保持部と、
前記貫通孔の軸と垂直な面に沿って、前記方向に保持された刃先が前記刃先と垂直な方向に移動するように、前記ワーク保持部と前記刃先保持部とを相対的に移動させる移動部と、を備える。
これらの方法又は装置によれば、刃先が、貫通孔の各辺と非平行になるように配置されているので、この刃先を移動させて切断する際に、切断面近傍での貫通孔の断面形状の変形を抑制できる。
ここで、前記多角形は正方形であり、前記刃先が配置される方向は、前記貫通孔の各辺に対して30〜60度の角度をなすようにしてもよい。
また、前記刃先はワイヤ又は帯鋸の刃としてもよい。
また、グリーンハニカム成形体は前記貫通孔を複数有し、前記刃先は、前記各貫通孔の各辺に対して非平行となる方向に配置してもよい。
本発明にかかるハニカム構造体の製造法の一態様は、上記のグリーンハニカム成形体の切断方法と、切断されたグリーンハニカム成形体を焼成する工程と、を備える。
本発明によれば、貫通孔の断面形状を変形させにくいグリーンハニカム成形体の切断方法、ハニカム構造体の製造方法、切断装置が提供される。
図1は、本発明の一実施形態にかかる切断装置の概略斜視図である。 図2は、図1の切断装置の、ワイヤ12が通るXZ面近傍の断面図である。 図3は、本発明の他の実施形態にかかる切断装置の斜視図である。 図4は、図3のワーク保持部50の側面図である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係る切断装置の一例について説明する。図1は、本実施形態の一例に係る切断装置の断面図である。
この切断装置100は、主として、グリーンハニカム成形体70を保持するワーク保持部6と、刃先としてのワイヤ12と、ワイヤ12を所定の方向(X方向)に張り渡した状態に保持するワイヤ保持部20と、ワーク保持部6に対して、ワイヤ保持部20をワイヤ12が伸びる方向に対して垂直な方向(Z方向)に移動させる垂直移動部30と、を備えている。
まず、切断対象となる、グリーンハニカム成形体70について説明する。
グリーンハニカム成形体70は、図1、及び、図2に示すように、Y軸方向に伸びる円柱体であり、Y軸方向に伸びる多数の貫通孔70aを有する。本実施形態では、図2に示すように、貫通孔70aの軸に垂直な断面(XZ断面)形状は正方形である。これらの複数の貫通孔70aは、グリーンハニカム成形体70において、貫通孔70aの軸方向(Y方向)から見て、正方形配置、すなわち、貫通孔70aの中心軸が、正方形の頂点にそれぞれ位置するようにかつ隣接する貫通孔70aの辺同士が平行となるように配置されている。ここで、貫通孔70aの辺とは、貫通孔70aの貫通方向に垂直な断面形状における各辺をいう。貫通孔70aの断面の正方形のサイズは、特に限定されないが、例えば、一辺0.8〜2.5mmとすることができる。また、グリーンハニカム成形体70の外径も特に限定されないが、例えば、100〜320mmとすることできる。貫通孔70a間の間隔である隔壁の厚みは、0.05〜0.5mmとすることができる。
グリーンハニカム成形体70の材料は特に限定されないが、後で焼成することによりセラミクスとなるグリーン(セラミクス原料)とすることができる。セラミクスとしては、例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、コーディエライト、ガラス、チタン酸アルミニウム等の酸化物、シリコンカーバイド、窒化珪素、金属等が挙げられる。なお、チタン酸アルミニウムは、さらに、マグネシウム及び/又はケイ素を含むことができる。
具体的には、グリーンハニカム成形体70は、セラミクス原料である無機化合物源粉末、及び、メチルセルロース等の有機バインダ、及び、必要に応じて添加される添加剤を含むことができる。
例えば、チタン酸アルミニウムのグリーン成形体の場合、無機化合物源粉末は、αアルミナ粉等のアルミニウム源粉末、及び、アナターゼ型やルチル型のチタニア粉末等のチタニウム源粉末を含み、必要に応じて、さらに、マグネシア粉末やマグネシアスピネル粉末等のマグネシウム源粉末及び/又は、酸化ケイ素粉末やガラスフリット等のケイ素源粉末を含むことができる。
有機バインダとしては、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロースなどのセルロース類;ポリビニルアルコールなどのアルコール類;リグニンスルホン酸塩を例示できる。有機バインダの量は、無機化合物源粉末の100重量部に対して、20重量部以下であることが好ましく、より好ましくは15重量部以下、さらに好ましくは6重量部である。また、有機バインダの下限量は、0.1重量部であることが好ましく、より好ましくは3重量部である。
添加物としては、例えば、造孔剤、潤滑剤、可塑剤、分散剤、溶媒が挙げられる。
造孔剤としては、グラファイト等の炭素材;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂類;でんぷん、ナッツ殻、クルミ殻、コーンなどの植物材料;氷;およびドライアイス等などが挙げられる。造孔剤の添加量は、無機化合物源粉末の100重量部に対して、0〜40重量部であることが好ましく、より好ましくは0〜25重量部である。
潤滑剤としては、グリセリンなどのアルコール類;カプリル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、アラキジン酸、オレイン酸、ステアリン酸などの高級脂肪酸;ステアリン酸Alなどのステアリン酸金属塩などが挙げられる。潤滑剤の添加量は、無機化合物源粉末の100重量部に対して、0〜10重量部であることが好ましく、より好ましくは1〜5重量部である。
可塑剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが挙げられる。市販品としては、例えば、日油株式会社製「ユニルーブ50MB−72」(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、20℃における粘度が1020mPa・s)、日油株式会社製「ユニルーブ50MB−168」(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、20℃における粘度が2880mPa・s)が挙げられる。
可塑剤の量は、無機化合物源粉末の100重量部に対して、0.1〜20重量部であることが好ましく、0.1〜10重量部であることがより好ましく、さらに好ましくは0.1〜6重量部である。
分散剤としては、たとえば、硝酸、塩酸、硫酸などの無機酸;シュウ酸、クエン酸、酢酸、リンゴ酸、乳酸などの有機酸;メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類;ポリカルボン酸アンモニウムなどの界面活性剤などが挙げられる。分散剤の添加量は、無機化合物源粉末の100重量部に対して、0〜20重量部であることが好ましく、より好ましくは2〜8重量部である。
溶媒としては、たとえば、メタノール、エタノール、ブタノール、プロパノールなどのアルコール類;プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールなどのグリコール類;および水などを用いることができる。なかでも、水が好ましく、不純物が少ない点で、より好ましくはイオン交換水が用いられる。溶媒の使用量は、無機化合物源粉末の100重量部に対して、10重量部〜100重量部であることが好ましく、より好ましくは20重量部〜80重量部である。
このようなグリーンハニカム成形体70は例えば以下のようにして製造することができる。まず、無機化合物源粉末と、有機バインダと、溶媒と、必要に応じて添加される添加物を用意する。そして、これらを混練機等により混合して原料混合物を得、得られた原料混合物を隔壁の形状に対応する出口開口を有する押出機から押し出せばよい。
図1にもどって、ワーク保持部6は、上面にグリーンハニカム成形体70に対応する断面半円形のくぼみを有し、グリーンハニカム成形体70を保持する。また、ワーク保持部6は、ワイヤ12が上下に移動するXZ面に対応する部分に切り込み6aを有しており、グリーンハニカム成形体70を切断可能となっている。
図2に示すように、ワーク保持部6は、グリーンハニカム成形体70を以下のような回転位置で保持している。すなわち、ワーク保持部6上のグリーンハニカム成形体70は、図2に示すように、貫通孔70aの軸(Y軸)に垂直な断面(XZ断面)において、各貫通孔70aのすべての辺70bとワイヤ12とが非平行となるように配置されている。ここで「非平行」とは、貫通孔70aの軸方向から見て、辺70bの延長線とワイヤ12が延びる方向とが互いに交差する位置関係にあることをいう。
具体的には、貫通孔70aの互いに平行な一対の辺70b1とワイヤ12とのなす角度(非鈍角)をθとし、貫通孔70aの互いに平行な他の一対の辺70b2とワイヤ12とのなす角度(非鈍角)をθとした場合、θ及びθは、いずれも0度を超える。好ましくは、貫通孔70aの断面形状が正方形の場合、θ及びθは、それぞれ、30〜60度であることが好ましく、40〜50度であることがより好ましい。
図1に戻って、ワイヤ保持部(刃先保持部)20は、逆U字状とされた枠板21を有する。枠板21は、水平方向に離間されてそれぞれ下方に延びる2つの先端部21a、21bを有する。先端部21aには送り側サーボモータ17aが設けられ、先端部21bには、受け側サーボモータ17bが設けられている。
送り側サーボモータ17aの回転軸には送り側ボビン18aが設けられ、受け側サーボモータ17bの回転軸には、張力センサ19を介して受け側ボビン18bが設けられている。そして、送り側ボビン18aから受け側ボビン18bまでに亘って、ワイヤ12が張り渡されている。ワイヤ12の材料は特に限定されないが、たとえば、スチールワイヤ等が挙げられる。ワイヤ12の径も特に限定されないが、切断時の貫通孔70aの変形をより抑制する観点から、120〜500μmとすることが好ましい。
送り側サーボモータ17a、受け側サーボモータ17b、及び、張力センサ19は、張力コントローラ24に接続されている。張力コントローラ24は、張力センサ19から取得した張力に基づいて、ワイヤ12の張力が所定の範囲内となるように、送り側ボビン18aや受け側ボビン18bの回転を制御しつつ、ワイヤ12が所定の速度で送り側ボビン18aから受け側ボビン18bに向かってX方向に移動するように2つのモータを制御する。張力は特に限定されないが、たとえば、20N以上とすることが好ましく、40N以上とすることが好ましい。また、張力の上限はないが、100N以下とすることが好ましく、60N以下とすることがより好ましい。また、ワイヤ12のX方向の移動速度も特に限定されないが、20〜200mm/sとすることができる。
本実施形態では、送り側ボビン18a、受け側ボビン18b、送り側サーボモータ17a及び受け側サーボモータ17bが、ワイヤ12をワイヤの軸方向(X方向:矢印A)に移動させる軸方向移動部40を構成している。本実施形態では、枠板21、及び、送り側サーボモータ17a、受け側サーボモータ17b、送り側ボビン18a、受け側ボビン18bが、ワイヤ12を保持するワイヤ保持部(刃先保持部)20を構成している。また、本実施形態では、張力センサ19、及び、張力コントローラ24が、ワイヤ12の張力を一定に維持する張力維持部50を構成している。
垂直移動部30は、枠板21に設けられた支持部21cを鉛直方向(Z軸方向)に移動させることにより、ワイヤ12を、ワイヤの伸びるA方向(X方向)に対して垂直なB方向(−Z方向)に移動させる。すなわち、ワイヤ12を、ワイヤ12に対して垂直な方向に、グリーンハニカム成形体70に対して相対的に移動させる。垂直移動部30の構成は特に限定されず、たとえば、ラックピニオン機構等を使用できる。切断時の支持部21c、すなわち、ワイヤ12の−Z軸方向の移動速度は特に限定されないが、たとえば、20〜200mm/sとすることができる。
続いて、本実施形態の切断装置100を用いたグリーンハニカム成形体の切断方法を説明する。まず、ワーク保持部6に、グリーンハニカム成形体70を保持する。ここでは、上述のように(図2参照)、グリーンハニカム成形体70の貫通孔70aの軸と垂直な面(XZ面)内において、各貫通孔70aの各辺70bが、ワイヤ12の延在方向であるX軸に対して非平行となる方向にグリーンハニカム成形体70を配置する。ここで、貫通孔70aの軸と垂直な面とは、貫通孔70aの貫通方向に垂直な面をいう。その後、張力コントローラ24により、ワイヤ12の張力が所定の範囲となるように、送り側サーボモータ17aと、受け側サーボモータ17bとを駆動し、ワイヤ12をA方向(X方向)に移動させる。
その状態で、垂直移動部30により、枠板21をB方向(−Z方向)に移動させ、A方向に移動するワイヤ12が、グリーンハニカム成形体70を通過するようにする。これにより、グリーンハニカム成形体70が、貫通孔70aに垂直なXZ面に沿って切断される。
このような切断装置及び方法によれば、たとえば、切断前の長いグリーンハニカム成形体70から、例えば、40〜350mmのY軸長さのグリーンハニカム成形体を得ることができる。
そして、このようにして所望の長さに切断されたグリーンハニカム構造体の貫通孔の端部を必要に応じて封口したのち、焼成することにより、セラミクス製のハニカム構造体を得ることができる。このようなハニカム構造体は、ディーゼルパティキュレートフィルターとして使用することができる。
そして、本実施形態によれば、ワイヤ12が、貫通孔70aの各辺70bと非平行になるように配置されているので、このワイヤ12をワイヤ12に対して垂直な方向に移動させて切断する際に、切断面近傍での貫通孔70aの断面形状の変形を抑制できる。
本実施形態は、上記実施形態に限定されず、さまざまな変形態様が可能である。たとえば、ワイヤ保持部20、垂直移動部30、ワーク保持部6、軸方向移動部40、張力維持部50の構成は上記実施形態に限定されず、種々の形態をとることができる。
また、上記実施形態では、ワイヤ12をB方向に移動させる際に、軸方向移動部40を駆動させることにより、ワイヤ12をB方向と垂直なA方向(ワイヤ12の軸方向)にも移動させているが、例えば、ワイヤ12の径が細い場合等には、ワイヤ12をA方向に移動させることなくB方向に移動させても実施は可能である。なお、軸方向移動部40により、ワイヤ12をその軸方向に移動させながら切断を行うと、より平滑な断面形状を得られるという効果がある。
また、上記実施形態では、張力維持部50により、切断時にワイヤ12の張力が一定となるように維持しているが、特に、張力をコントロールしなくても実施は可能である。なお、切断時に張力を20N以上となるように制御すると、平滑で平面度の安定した(断面うねりの少ない)切断面を得られるという効果がある。
また、上記実施形態では、垂直移動部30は、貫通孔70aの軸と垂直な面に沿って、ワイヤ(刃先)をグリーンハニカム成形体70に対して相対的に移動させるにあたり、ワーク保持部6及びグリーンハニカム成形体70を固定し、ワイヤ保持部(刃先保持部)20及びワイヤ12を移動させているが、これに限られず、Z方向への動きを固定されたワイヤ12及びワイヤ保持部20に対して、ワーク保持部6及びグリーンハニカム成形体70)を移動させてもよく、ワイヤ12及びワイヤ保持部20と、ワーク保持部6及びグリーンハニカム成形体70との両方を移動させてもよく、これらが相対的に移動すればよい。
また、上記実施形態では、貫通孔70aを複数備えるが、貫通孔70aが一つであっても同様の効果を奏しうる。
また、グリーンハニカム成形体の貫通孔70aの配置も特に限定されず、正方形配置に替えて、たとえば、千鳥配置でもよい。
また、貫通孔70aの断面形状も、正方形には限定されず、矩形でもよく、六角形、三角形等の多角形であればよい。特に、正方形、正六角形、正三角形等の正多角形は好ましい。いずれの場合でも、切断時に、ワイヤ12の伸びる方向と、貫通孔70aの各辺とが非平行であればよい。
また、グリーンハニカム成形体70の外形形状も、円柱体に限定されず、正方形や矩形等の角柱等でもかまわない。
また、上記実施形態では、グリーンハニカム成形体70を水平方向に配置し、切断面を鉛直面としているが、これらをどのように配置してもよいことはいうまでもない。
また、上記実施形態では、刃先としてワイヤを使用しているがこれに限定されない。たとえば、刃先として、ナイフや帯鋸等の刃先を使用できる。帯鋸を用いる切断装置の一例を図3に示す。
切断装置200は、図3に示すように、主として、環状の帯鋸212、帯鋸駆動部220、台座230、ワークとしてのグリーンハニカム成形体70を保持可能なワーク保持部250、台座230上でワーク保持部250をY方向に移動させる切断用移動部260、及び、台座230上でワーク保持部250をX方向に移動させる位置決め用移動部266とを備える。
環状の帯鋸212は、バンドソーとも言われるものであり、可撓性を有する帯状の板が環状をなしており、板の端面には刃(刃先)212bが形成されている。ここで「刃(刃先)」とは、帯状の板に沿って並んだ刃の集合体をいう。帯状の板の材質は特に限定されず、例えば、ステンレス板を使用できる。刃212bの構成も特に限定されず、ダイヤモンド粉等を電着したもの等を使用できる。帯鋸212の幅は特に限定されないが、10〜30mmとすることができる。帯鋸212の厚みも特に限定されないが、例えば、0.3〜3mmとすることができる。
帯鋸駆動部(刃先保持部)220は、駆動ホイール222、3つの従動ホイール223、及び、駆動ホイールを駆動する駆動モータ221を備えている。帯鋸212は、駆動ホイール222、及び、3つの従動ホイール223により、周回運動可能に掛け渡されている。ここでは、各ホイール222,223は、Y軸周りに回転可能とされ、帯鋸212は、Y軸周りを周回運動可能に掛け渡される。本実施形態では、2つの従動ホイール223、223が上下方向に離間して配置され、これにより、帯鋸212が上下方向(Z方向)に走行する部分212cが形成される。帯鋸212の周回線速は特に限定されないが、例えば、200〜1200m/minとすることができる。
台座230は、XY面を有する板である。台座230の上面に、ワーク保持部250が設けられている。台座230には、帯鋸212が上下に貫通することができる貫通孔230bが形成されており、貫通孔230bよりも上の部分が帯鋸212が直線的に走行する部分212cとなる。
ワーク保持部250は、X軸に平行に配置される柱状のグリーンハニカム成形体70を保持するものであり、XZ面に平行な面254aを有する背板254と、背板254に固定された3つのクランプ252とを備える。
背板254は、X方向に伸び、帯鋸212が上下方向に走行する部分212cと対向している。クランプ252は、図3に示すように、背板254に対して、X軸方向に互いに離間するようにそれぞれ配置されている。
このクランプ252は、下部材251と、上部材253とを有し、グリーンハニカム成形体70の外周面をそれぞれ挟む。
図4に示すように、下部材251は、板部材251aを有する。板部材251aは、背板254の面254aに端面が固定されている。板部材251aは、その厚み方向がX方向、すなわち、図3における上記部分212cの帯鋸212の側面212sの垂線と平行な方向となるように配置されており、上部に切欠き251dを有する。切り欠き251dは、柱状ワークとしての、グリーンハニカム成形体70を少なくとも一部収容可能となっている。ここで、切欠き251d内において、背板254から離れた先端側の部分にはV字型の2つの傾斜面を形成する当接部251bが形成され、当接部251bの2つの傾斜面上にはそれぞれ軟質板251cが配置され、当接部251b上の軟質板251cがグリーンハニカム成形体70と当接可能となっている。
上部材253は、V字型の2つの傾斜面を形成する当接部253bを有しており、2つの傾斜面の表面には、それぞれ軟質板253cが配置されている。この当接部253bは、下部材251の当接部251bの2つの傾斜面と対向配置され、これらの間に配置されるグリーンハニカム成形体70の外周面70sを挟み込んで固定する。
軟質板251c、253cの材質は、特に限定されないが、ゴムや、発泡樹脂が挙げられる。
当接部253bの裏側からはロッド253aが伸びており、このロッド253aは背板254に設けられたシリンダアクチュエータ253dと接続されている。このシリンダアクチュエータは、シリンダ253sと、シリンダ253s内の流体の圧力に応じて移動可能なピストン253pとを有して、外部から供給する流体の圧力変化に応じて、当接部253bを、当接部251bに向かって移動させ、さらに、当接部251b向かって押し付けることができる一方、当接部253bを当接部251bから引き離して、当接部251bとの間に十分な隙間を形成可能となっている。
図3に戻って、切断用移動部(垂直移動部)260は、台座230上において、ワーク保持部250を、上記部分212cの帯鋸212の刃212bに対して、Y方向に前進及び後退させる。つまり、グリーンハニカム成形体70を帯鋸212の刃212bに対して移動させる。すなわち、帯鋸212の刃212bを、刃212bに対して垂直な方向に、グリーンハニカム成形体70に対して相対的に移動させる。刃212bに対して前進させる際の送り速度は、50〜1500mm/minとすることができる。
位置決め用移動部266は、台座230上において、切断用移動部260をX方向に所望の距離移動可能となっている。
このような切断装置200において、ワーク保持部250は、グリーンハニカム成形体70を、帯鋸212の部分212cの刃212b(刃先)に対して、上述と同様の回転位置で保持すればよい。すなわち、ワーク保持部250上のグリーンハニカム成形体70は、図2と同様に、貫通孔70aの軸(図3ではX軸)に垂直な断面(YZ断面)において、各貫通孔70aのすべての辺と刃212bとが非平行となるように配置する。
6…ワーク保持部、12…ワイヤ(刃先)、20…ワイヤ保持部(刃先保持部)、30…垂直移動部、40…軸方向移動部、50…張力維持部、70…グリーンハニカム成形体、70a…貫通孔、70b…貫通孔の辺、100,200…切断装置、212…帯鋸、212b…帯鋸の刃(刃先)、220…帯鋸駆動部(刃先保持部)250…ワーク保持部、260…切断用移動部(垂直移動部)。

Claims (6)

  1. 断面多角形の貫通孔を有するグリーンハニカム成形体の切断方法であって、
    前記貫通孔の軸と垂直な面に沿って、前記貫通孔の各辺に対して非平行となる方向に配置された刃先を、前記刃先に対して垂直な方向に、前記グリーンハニカム成形体に対して相対的に移動させる、グリーンハニカム成形体の切断方法。
  2. 前記多角形は正方形であり、前記刃先が配置される方向は、前記貫通孔の各辺に対して30〜60度の角度をなす請求項1記載の方法。
  3. 前記刃先はワイヤまたは帯鋸の刃である請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記グリーンハニカム成形体は前記貫通孔を複数有し、前記刃先は、前記各貫通孔の各辺に対して非平行となる方向に配置された請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のグリーンハニカム成形体の切断方法と、
    切断されたグリーンハニカム成形体を焼成する工程と、を備えるハニカム構造体の製造方法。
  6. 断面多角形の貫通孔を有するグリーンハニカム成形体を保持するワーク保持部と、
    刃先を前記貫通孔の各辺に対して非平行となる方向に保持する刃先保持部と、
    前記貫通孔の軸と垂直な面に沿って、前記方向に保持された刃先が前記刃先と垂直な方向に移動するように、前記ワーク保持部と前記刃先保持部とを相対的に移動させる垂直移動部と、を備える切断装置。
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