JP2012079417A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】スパークプラグの絶縁碍子表面における未燃焼生成物の残留を抑制する。
【解決手段】軸線方向に延びる棒状の中心電極であって、自身の外周表面に第1肩状部及び第2肩状部を有する中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、中心電極の先端よりも軸線方向後端側に自身の先端が位置し、軸孔の内部で中心電極を保持する絶縁碍子と、を備えるスパークプラグであって、第2肩状部は、絶縁碍子の先端よりも軸線方向後端側に配置され、第1肩状部は、絶縁碍子の先端から第1肩状部までの軸線に沿った距離Aが、0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置され、第1肩状部から第2肩状部までの軸線に沿った距離Bは、1.6mm以下であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関するものである。
ガソリンエンジンなどの内燃機関の点火に使用されるスパークプラグは、中心電極の外側に絶縁碍子が設けられ、さらにその外側に主体金具が設けられ、中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極が主体金具に取り付けられた構造を有する。絶縁碍子の先端面や、中心電極との対向面(中心電極を囲む内周面)には、長期間の使用に伴いカーボンや未燃焼燃料等の未燃焼生成物が付着することが知られている。絶縁碍子の表面に未燃焼生成物が付着すると、放電ギャップにおける正規放電が発生せず、中心電極から絶縁碍子を介して主体金具に火花が飛ぶ現象(いわゆる横飛火や奥飛火)が発生してスパークプラグの着火性が低下するおそれがある。これは、絶縁碍子表面に付着した導電性のカーボンによって、絶縁碍子と主体金具との間の絶縁性が低下するからである。
そこで、中心電極において、互いに径が異なる部分を隣接して設けることにより、これら部分の境界(エッジ)を起点として沿面放電を発生させて、絶縁碍子表面に付着したカーボン等を沿面放電により直接焼失させるスパークプラグが提案されている(特許文献1)。
特開平9−199260号公報
上述した中心電極にエッジを設け、沿面放電により絶縁碍子表面に付着したカーボン等を焼失させる技術では、エッジの位置等について十分に考慮されていないため、カーボン等の未燃焼生成物が絶縁碍子表面に残留してスパークプラグの着火性が低下するおそれがあった。
本発明は、スパークプラグの絶縁碍子表面における未燃焼生成物の残留を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 軸線方向に延びる棒状の中心電極であって、自身の外周表面に第1肩状部及び第2肩状部を有する中心電極と、
前記軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端よりも前記軸線方向後端側に自身の先端が位置し、前記軸孔の内部で前記中心電極を保持する絶縁碍子と、
を備えるスパークプラグであって、
前記第2肩状部は、前記絶縁碍子の先端よりも前記軸線方向後端側に配置され、
前記第1肩状部は、前記絶縁碍子の先端から前記第1肩状部までの前記軸線に沿った距離Aが、0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置され、
前記第1肩状部から前記第2肩状部までの前記軸線に沿った距離Bは、1.6mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
適用例1のスパークプラグでは、第1肩状部は、絶縁碍子の先端から第1肩状部までの軸線に沿った距離Aが0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置されているので、第1肩状部を起点とする沿面放電により、絶縁碍子の先端面に付着したカーボン等の未燃焼生成物を焼き切ることができる。加えて、第2肩状部は絶縁碍子の先端よりも軸線方向後端側に配置されているので、第2肩状部を起点とする沿面放電により、絶縁碍子の軸孔内周面(中心電極と対向する面)に付着した未燃焼生成物を焼き切ることができる。また、第1肩状部から第2肩状部までの軸線に沿った距離Bは1.6mm以下であるので、絶縁碍子の軸孔内周面において、第1肩状部を起点とする沿面放電及び第2肩状部を起点とする沿面放電のうち、いずれの沿面放電も到達しない領域が生じることを抑制できる。したがって、絶縁碍子表面におけるカーボン等の未燃焼生成物の残留を抑制できる。
[適用例2] 適用例1に記載のスパークプラグにおいて、
前記中心電極は、前記軸線と直交する断面形状が円形であって、径が一定の一定径部と前記軸線方向先端側に向かう方向に沿って径が減少する縮径部とが交互に配置された階段状部を有し、
前記第1肩状部及び前記第2肩状部は、いずれも、前記一定径部と前記縮径部との境界のエッジであることを特徴とするスパークプラグ。
このような構成により、中心電極に第1肩状部及び第2肩状部を容易に形成することができる。
[適用例3] 適用例2に記載のスパークプラグにおいて、
前記軸孔の内周面の先端と前記中心電極の前記外周表面との距離のうち最短となる距離Cが0.2mm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
このような構成により、絶縁碍子と中心電極とが互いに大きく離れて配置されるので、軸孔内周面の先端と中心電極の外周表面との距離のうち最短となるルートで火花が飛ぶ異常放電(いわゆる横飛火)の発生を抑制できる。
[適用例4] 適用例2または適用例3に記載のスパークプラグにおいて、
前記第2肩状部が属する前記一定径部の径φDと、前記第1肩状部が属する前記一定径部の径φEとの関係は、φE/φD≧0.6を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
このような構成により、第1肩状部が属する一定径部が過剰に細くなることを抑制できる。したがって、放電に伴う熱による第1肩状部が属する一定径部の消耗を抑制できる。
[適用例5] 適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
前記軸線を含む前記スパークプラグの断面において前記中心電極の断面を挟んで配置された2つの前記絶縁碍子の断面のいずれか一方の断面において、前記絶縁碍子の先端から前記軸線に沿った距離Fが1.5mmまでの領域の面積Gは、1.5mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
このような構成により、絶縁碍子の先端部分を細く(厚みを小さく)できるので、絶縁碍子の先端部分に熱溜まりを発生させることができる。したがって、この熱溜まりの熱を利用して、絶縁碍子の表面に付着した未燃焼生成物を焼き切ることができる。
[適用例6] 適用例5に記載のスパークプラグにおいて、
前記面積Gは、1.0mm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
このような構成により、絶縁碍子の先端部分が過剰に細く(厚みが過剰に小さく)なることを抑制できる。したがって、絶縁碍子が過剰に細いことに起因して、中心電極に高電圧を印加した際に、中心電極から発した火花が絶縁碍子を貫通して接地電極に到達する異常放電の発生を抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグの製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグの構造を示す要部断面図である。 第1実施形態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第1実施形態において先端側のエッジが好ましい位置に配置された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第1実施形態において先端側のエッジが好ましい位置とは異なる位置に配置された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第2実施形態において2つのエッジ間の軸線に沿った距離が好ましい長さとなるように2つのエッジが配置された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第2実施形態において2つのエッジ間の軸線に沿った距離が1.6mmよりも長い状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第3実施例形態において、脚長部の先端と中心電極の外周表面との間の最短距離、及び第3一定径部の径と第2一定径部の径との比が、いずれも好ましい値に設定された状態における中心電極及び接地電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第3実施形態において距離Cが0.2mmよりも短くかつφE/φDが0.6以上である場合における中心電極及び接地電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第3実施形態において距離Cが0.2mm以上でありかつφE/φDが0.6よりも小さい場合における中心電極及び接地電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第4実施形態において脚長部の先端部分の大きさが好ましい大きさに設定された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第4実施形態において脚長部の先端部分の断面積Gが図10に示す範囲とは異なる大きさに設定された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。 第1実施例における試験結果を示す説明図である。 第2実施例における試験結果を示す説明図である。 第3実施例における試験結果を示す第1の説明図である。 第3実施例における試験結果を示す第2の説明図である。 第4実施例における試験結果を示す第1の説明図である。 第4実施例において用いられた絶縁性試験装置の構成を示す断面図である。 第4実施例における試験結果を示す第2の説明図である。 変形例1における中心電極の外観構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグの構造を示す要部断面図である。図1では、スパークプラグ100の軸心である軸線CXを境界として、右側にスパークプラグ100の外観形状を図示し、左側にスパークプラグ100の断面形状を示している。スパークプラグ100は、中心電極10と、絶縁碍子20と、主体金具30と、接地電極40とを備える。なお、スパークプラグ100の軸線CXは、中心電極10、絶縁碍子20、主体金具30の各部材の軸心でもある。
中心電極10は、軸線CXに沿った方向(軸線方向XD)に延びる棒状の電極であり、有底筒状に成形された電極母材12の内部に、電極母材12よりも熱伝導性に優れる芯材14が埋設された構成を有する。中心電極10は、例えば、インコネル(登録商標)などのニッケルを主成分とするニッケル合金により形成することができる。中心電極10は、電極母材12の先端が絶縁碍子20の一端から露出する状態で絶縁碍子20に固定され、シール体16、セラミック抵抗17、シール体18、端子金具19を介して絶縁碍子20の他端と電気的に接続されている。
絶縁碍子20は、中心電極10のうち、先端側部分を除く他の部分を囲むように配置された筒状の絶縁体である。絶縁碍子20は、例えば、アルミナを始めとする絶縁性セラミックス材料を焼成して形成することができる。絶縁碍子20は、中心電極10が露出する側(軸線方向XD先端側)から軸線CXに沿って順に、脚長部22と、第1碍子胴部24と、碍子鍔部25と、第2碍子胴部26とを備えている。脚長部22は、軸線方向XD先端側に向けて外径が小さくなる筒状の部位である。第1碍子胴部24は、脚長部22よりも大きな外径を有する筒状の部位である。碍子鍔部25は、第1碍子胴部24よりも更に大きな外径を有する筒状の部位である。第2碍子胴部26は、碍子鍔部25よりも小さな外径を有する筒状の部位であり、主体金具30と端子金具19との間に十分な絶縁距離を確保する。
主体金具30は、絶縁碍子20の中央部分の外周に配置され、熱加締めによって絶縁碍子20に固定されている。主体金具30は、例えば、ニッケルメッキされた低炭素鋼や、亜鉛めっきされた低炭素鋼により形成することができる。主体金具30は、軸線方向XD先端側から軸線CXに沿って順に、端面31と、取付ネジ部32と、胴部34と、溝部35と、工具係合部36と、加締部38とを備える。端面31は、取付ネジ部32の先端に形成された中空円状の面であり、接地電極40が接合されている。端面31の中央部分からは、絶縁碍子20の脚長部22に囲まれた中心電極10(電極母材12)が露出している。取付ネジ部32は、エンジンヘッド200の取付ネジ孔210に螺合するネジ山を外周に有する円筒状の部位である。取付ネジ部32と脚長部22との間には、所定寸法のクリアランスC1が設けられている。加締部38は、工具係合部36に隣接して設けられ、主体金具30を絶縁碍子20に熱加締めによって固定する際に、絶縁碍子20の第2碍子胴部26に密着するように塑性加工された部位である。主体金具30のカシメ部38と、絶縁碍子20の碍子鍔部25との間の領域には、粉末のタルク(滑石)を充填した充填部63が形成され、充填部63は、パッキン62,64で封止されている。
溝部35は、胴部34と工具係合部36との間に形成され、主体金具30を絶縁碍子20に熱加締めによって固定する際に、圧縮加工により外周方向および内周方向に膨出した部位である。胴部34は、溝部35に隣接して設けられ、溝部35よりも外周方向に張り出した鍔状部であり、エンジンヘッド200に向けてガスケット50を圧縮する。工具係合部36は、溝部35に隣接して設けられ、溝部35よりも外周方向に張り出した鍔状部であり、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けるための図示しない工具に係合する多角形状に成形されている。
接地電極40は、溶接によって主体金具30に接合され、主体金具30と電気的に接続されている。接地電極40は、例えば、インコネル(登録商標)などのニッケルを主成分とするニッケル合金により形成することができる。接地電極40は、主体金具30との接続箇所から軸線CXと交差する方向に屈曲し、接地電極40の先端が中心電極10と対向するように配置されている。接地電極40の先端には貴金属チップ41が接合されており、この貴金属チップ41と、中心電極10(電極母材12)との間には、火花を発生させる隙間である火花ギャップが形成されている。なお、本実施形態では接地電極40の先端に貴金属チップ41が接合されているが、これに限られず接地電極40の先端に貴金属チップ41が接合されていなくともよい。その場合は、接地電極40と、中心電極10(電極母材12)との間で、火花を発生させる隙間である火花ギャップが形成される。
上記構成を有するスパークプラグ100は、図示しない内燃機関のエンジンヘッド200に形成された取付ネジ孔210に主体金具30を螺合させた状態で取り付けられ、2万〜3万ボルトの高電圧が中心電極10に印加されると、中心電極10と接地電極40との間に形成された火花ギャップに火花を発生させる。
図2は、第1実施形態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。図2では、軸線CXを含むスパークプラグ100の断面のうち、軸線方向XD先端側における中心電極10の断面と、中心電極10の断面を挟んで配置されている脚長部22の2つの断面とを拡大して示している。なお、説明の便宜上、図2では、図1と上下逆に表わしている。
絶縁碍子20は、脚長部22の中央に軸線方向XDに延びる孔(軸孔H)を有し、この軸孔Hの内部で中心電極10を保持している。そして、図2に示すように、中心電極10と脚長部22との間には、クリアランスC2が形成されている。中心電極10の先端部分は、軸線方向XD先端側から軸線CXに沿って順に、第1一定径部SP1と、第1縮径部TP1と、第2一定径部SP2と、第2縮径部TP2と、第3一定径部SP3とを備えている。3つの一定径部SP1,SP2,SP3は、軸線方向XDに沿ったいずれの位置においても径が一定である。2つの縮径部TP1,TP2は、いずれも、軸線方向XD先端側に向かうに従って径が減少する。このような構成により、中心電極10の先端部分には、一定径部と縮径部とが交互に配置された階段状部STが形成されると共に、2つのエッジが形成されている。具体的には、第3一定径部SP3と第2縮径部TP2との境界であるエッジE2と、第2一定径部SP2と第1縮径部TP1との境界であるエッジE1とが、中心電極10の先端部分に形成されている。
図2の例では、エッジE2は、絶縁碍子20(脚長部22)の先端よりも軸線方向XD後端側に配置されている。これに対して、エッジE1は、絶縁碍子20(脚長部22)の先端よりも軸線方向XD先端側に配置されている。なお、エッジE1は、請求項における第1肩状部に、エッジE2は、請求項における第2肩状部に、それぞれ相当する。
図3は、第1実施形態において、先端側のエッジが好ましい位置に配置された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。図3では、説明の便宜上、軸線CXを境界として左半分の構造のみ示している。図3において、領域AR1は、エッジE1を起点とする沿面放電の到達領域を示し、領域AR2は、エッジE2を起点とする沿面放電の到達領域を示す。図3に示すように、長期間の使用により、脚長部22の先端面S1及び内周面S2には、カーボン等の未燃焼生成物90が付着している。
第1実施形態では、先端側のエッジ(エッジE1)は、絶縁碍子20(脚長部22)の先端からエッジE1までの軸線CXに沿った距離Aが0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置されることが好ましい。このような構成を採用することで、脚長部22の先端面S1に付着した未燃焼生成物90と、内周面S2に付着した未燃焼生成物90のうち先端面S1寄りの未燃焼生成物90とをエッジE1を起点とする沿面放電によって焼失することができると共に、内周面S2に付着した未燃焼生成物90のうち、より奥側(軸線方向XD後端側)に付着した未燃焼生成物90を、エッジE2を起点とする沿面放電によって焼失させることができるからである。
図4は、第1実施形態において、先端側のエッジが好ましい位置とは異なる位置に配置された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。図4上段は、距離A(脚長部22の先端からエッジE1までの軸線CXに沿った距離)が、0mm未満である場合の構成を示し、図4下段は、距離Aが0.6mmよりも大きい場合の構成を示す。
図4上段に示すように、距離Aが0mm未満の構成(すなわち、エッジE1が脚長部22の先端よりも軸線方向XD方向後端側に位置している構成)では、エッジE1を起点とする沿面放電により焼失可能な未燃焼生成物90は、主に内周面S2に付着している未燃焼生成物90である。したがって、この構成では、先端面S1に付着している未燃焼生成物90が残留するおそれがある。
図4下段に示すように、距離Aが0.6mmよりも長い構成では、エッジE1から先端面S1及び内周面S2までの距離(気中距離)が長いために、エッジE1を起点とする沿面放電の発生が抑制される。したがって、主として先端面S1に付着した未燃焼生成物90が残留するおそれがある。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態において、2つのエッジ間の軸線に沿った距離が好ましい長さとなるように2つのエッジが配置された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。第2実施形態のスパークプラグは、2つのエッジE1,E2間の軸線CXに沿った距離において図1に示すスパークプラグ100と異なり、他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図5では、図3と同様に、軸線CXを境界として左半分の構造のみ示している。また、第2実施形態では、図3に示す第1実施形態のスパークプラグ100と同様に、先端側のエッジ(エッジE1)は、前述の距離A(脚長部22の先端からエッジE1までの軸線CXに沿った距離)が0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置されている。
第2実施形態では、2つのエッジE1,E2間の軸線CXに沿った距離Bが1.6mm以下であることが好ましい。このような構成を採用することにより、内周面S2に付着した未燃焼生成物90の残留を抑制できるからである。
図6は、第2実施形態において、2つのエッジ間の軸線に沿った距離が1.6mmよりも長い状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。図6に示すように、2つのエッジE1,E2間の軸線CXに沿った距離Bが1.6mmよりも長い状態では、絶縁碍子20の軸孔Hの内周面S2において、領域AR1(エッジE1を起点とする沿面放電の到達領域)及び領域AR2(エッジE2を起点とする沿面放電の到達領域)のいずれにも該当しない領域ARzが存在することとなる。したがって、この領域ARzに付着した未燃焼生成物90は、エッジE1及びエッジE2を起点とする沿面放電によっては焼失されない。
C.第3実施形態:
図7は、第3実施例形態において、軸孔Hの内周面S2の先端と中心電極の外周表面との間の最短距離、及び第3一定径部の径と第2一定径部の径との比が、いずれも好ましい値に設定された状態における中心電極及び接地電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。第3実施形態のスパークプラグは、軸孔Hの内周面S2の先端と中心電極10の外周表面との距離のうち最短となる距離C、及び第3一定径部SP3の径(φD)と第2一定径部SP2の径(φE)との比(φE/φD)において図1に示すスパークプラグ100と異なり、他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図7では、図3と同様に、軸線CXを境界として左半分の構造のみ示している。また、第3実施形態では、前述の距離Aは0mm≦A≦0.6mmを満たし、前述の距離BはB≦1.6mmを満たす。
第3実施形態では、軸孔Hの内周面S2の先端と中心電極10の外周表面との間の最短距離Cは、0.2mm以上であることが好ましい。このような構成を採用することにより、中心電極10の外周表面と軸孔Hの内周面S2の先端との間の最短ルートで火花が飛ぶ、異常放電(横飛火)の発生を抑制できるからである。なお、距離Cは、第3実施形態では、内周面S2の先端から第2一定径部SP2の外周表面への垂線の長さを意味する。
ここで、軸孔Hの大きさを変えずに距離Cをより長くした結果、第2一定径部SP2の径が小さく(細く)なると、第2一定径部SP2において、中心電極10の温度上昇に伴う消耗に対する耐久性が低下してしまう。そこで、第3実施形態では、第3一定径部SP3の径(φD)と第2一定径部SP2の径(φE)との比(φE/φD)が、0.6(60%)以上であることが好ましい。このような構成により、中心電極10の消耗を抑制し耐久性を向上させることができるからである。
図8は、第3実施形態において、距離Cが0.2mmよりも短く、かつ、φE/φDが0.6以上である場合における中心電極及び接地電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。
距離Cが0.2mmよりも短くなると、図8に示すように、中心電極10と内周面S2の先端との間の最短ルートにおいて火花(横飛火)L2が発生する。それゆえ、正規放電に伴う火花L1の発生が抑制され、スパークプラグの着火性が低下する。
図9は、第3実施形態において、距離Cが0.2mm以上であり、かつ、φE/φDが0.6よりも小さい場合における中心電極及び接地電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。
φE/φDが0.6よりも小さい場合、φDが大きくしない限り、第2一定径部SP2の径は非常に小さくなる(細くなる)。この場合、第2一定径部SP2は、放電により急激に温度が上昇して激しく消耗する。その結果、スパークプラグの耐久性は極端に低下する。
D.第4実施形態:
図10は、第4実施形態において、脚長部の先端部分の大きさが好ましい大きさに設定された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。第4実施形態のスパークプラグは、脚長部22の先端部分の大きさにおいて図1に示すスパークプラグ100と異なり、他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図10では、図3と同様に、軸線CXを境界として左半分の構造のみ示している。また、第4実施形態では、前述の距離Aは0mm≦A≦0.6mmを満たし、前述の距離BはB≦1.6mmを満たし、前述の距離CはC≧0.2mmを満たし、前述のφE/φDはφE/φD≧0.6を満たす。
第4実施形態では、脚長部22の先端部分の大きさは、脚長部22の断面(軸線CXを含む断面)において、脚長部22の先端からの軸線CXに沿った距離Fが1.5mm以下である領域の面積Gが、1.0mm≦G≦1.5mmを満たす大きさであることが好ましい。なお、脚長部22の断面は、スパークプラグの断面において中心電極10の断面を挟んで2つ配置されることとなるが、上記条件(1.0mm≦G≦1.5mm)は、これら2つの断面のうち、いずれか一方の断面の面積Gに対する条件を意味する。
面積Gを1.5mm以下とすることで、放電に伴う脚長部22の昇温を促進させて、脚長部22の先端部分に熱溜まりを発生させることができる。したがって、この熱溜まりの熱を利用して、先端面S1及び内周面S2に付着した未燃焼生成物90を焼き切ることができる。加えて、面積Gを1.0mm以上とするので、脚長部22の先端部分が過剰に小さく(厚みが薄く)なることにより、中心電極10に高電圧(20kV以上)を印加した際に、中心電極10から発した火花が脚長部22を貫通して接地電極40に到達することを抑制できる。
図11は、第4実施形態において、脚長部の先端部分の断面積Gが図10に示す範囲とは異なる大きさに設定された状態における中心電極の先端部分の詳細構成を示す断面図である。図11上段は、面積Gが1.0mmよりも小さい場合の構成を示し、図11下段は、面積Gが1.5mmよりも大きい場合の構成を示す。
図11上段に示すように、面積Gが1.0mmよりも小さい場合、未燃焼生成物90の焼き切れは実現できるが、脚長部22が小さくなるので、中心電極10に高電圧を印加した際に貫通が生じ得る。
図11下段に示すように、面積Gが1.5mmよりも大きい場合、脚長部22の先端部分が十分に昇温されず、先端部分の熱による未燃焼生成物90の焼き切れが不十分となり、未燃焼生成物90が残留するおそれがある。
E.実施例:
E1.第1実施例:
第1実施例では、第1実施形態に示す距離A(中心電極10の外周表面において、脚長部22の先端面S1に対応する位置からエッジE1までの軸線方向XDに沿った距離)を互いに異ならせた8つのスパークプラグ(サンプル)を作製し、これら8つのサンプルを用いて実機耐久試験を行った。
具体的には、いずれも外径が呼び径でM14のニッケルめっきスパークプラグであって、距離Aを、それぞれ−0.5mm,−0.2mm,0mm,0.2mm,0.4mm,0.6mm,0.8mm,1.0mmに設定した8つのスパークプラグを製作し、それぞれのスパークプラグを燻らせることで、脚長部22の先端部分にカーボンを付着させた。
そして、各スパークプラグを排気量1.3L,4気筒DOHCエンジンに装着し、10時間アイドル運転した。運転終了後に、各スパークプラグの絶縁碍子20先端(脚長部22)に付着したカーボンの焼失の有無を目視にて確認した。
図12は、第1実施例における試験結果を示す説明図である。図12において、中央の列は各サンプルにおける距離Aを示し、右の列はカーボンの焼き切れの有無を示す。なお、図12の右の列において、「○」は、カーボンの焼き切れがあったことを示し、「×」は、カーボンの焼き切れがなかったことを示す。
図12に示すように、エッジE1が、脚長部22の先端面S1に対応する位置に配置されているサンプル(距離A=0mm)、及びエッジE1が脚長部22の先端よりも軸線方向XD先端側に位置し、かつ距離Aが0.6mm以下のサンプル(距離A=0.2mm,0.4mm,0.6mm)では、カーボンの焼き切れが確認された。これに対し、エッジE1が脚長部22の先端よりも軸線方向XD後端側に位置しているサンプル(距離A=−0.5mm,−0.2mm)、及びエッジE1が脚長部22の先端よりも軸線方向XD先端側に位置し、かつ距離Aが0.6mmよりも長いサンプル(距離A=0.8mm,1.0mm)では、カーボンの焼き切れは確認されなかった。この試験結果からも理解できるように、先端側のエッジ(エッジE1)は、絶縁碍子20(脚長部22)の先端からエッジE1までの軸線CXに沿った距離Aが0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置されることが好ましい。
E2.第2実施例:
第2実施例では、第2実施形態に示す距離B(2つのエッジE1,E2間の軸線CXに沿った距離)を互いに異ならせたスパークプラグ(サンプル)を作製して実機耐久試験を行なった。
具体的には、いずれも外径が呼び径でM14のニッケルめっきスパークプラグであって、前述の距離Aを0mmに設定し、かつ、距離Bを、それぞれ0.8mm,1.0mm,1.2mm,1.4mm,1.6mm,1.8mm,2.0mm,2.2mmに設定した8つのスパークプラグを作製し、それぞれのスパークプラグを燻らせることで、脚長部22の先端部分にカーボンを付着させた。これら8つのスパークプラグに加えて、上記8つのスパークプラグにおいて、距離Aを0.6mmに設定した点のみ異なる8つのスパークプラグを作製し、距離Aを0mmに設定した上記8つのスパークプラグと同様にして、脚長部22の先端部分にカーボンを付着させた。
そして、各スパークプラグを排気量1.3L,4気筒DOHCエンジンに装着し、10時間アイドル運転した。運転終了後に、各スパークプラグの脚長部22(軸孔Hの内周面S2)におけるカーボンの焼失の有無を目視にて確認した。
図13は、第2実施例における試験結果を示す説明図である。図13において、最も左の列は各サンプルにおける距離Bを示し、中央の列は距離Aが0mmのサンプルにおけるカーボンの焼き切れの有無を示し、最も右の列は距離Aが0.6mmのサンプルにおけるカーボンの焼き切れの有無を示す。なお、図13における「○」「×」は、いずれも図12における「○」「×」と同じである。
図13に示すように、距離Aが0mmのサンプルのうち、距離Bが0.8mm〜1.8mmの6つのサンプルにおいてカーボンの焼き切れが確認された。これに対して、距離Aが0mmのサンプルのうち、距離Bが2.0mm及び2.2mmの2つのサンプルでは、カーボンの焼き切れは確認されなかった。また、距離Aが0.6mmのサンプルのうち、距離Bが0.8mm〜1.6mmの5つのサンプルにおいてカーボンの焼き切れが確認された。これに対して、距離Aが0.6mmのサンプルのうち、距離Bが1.8mm,2.0mm,2.2mmの3つのサンプルでは、カーボンの焼き切れは確認されなかった。この試験結果からも理解できるように、2つのエッジE1,E2間の軸線CXに沿った距離Bは、1.6mm以下であることが好ましい。
E3.第3実施例:
第3実施例では、まず、距離C(軸孔Hの内周面S2の先端と中心電極10の外周表面との間の最短距離)を互いに異ならせたスパークプラグ(サンプル)を作製してリーク(正規放電以外で火花が飛ぶ現象)が発生する回数をカウントした。
具体的には、いずれも外径が呼び径でM10のニッケルめっきスパークプラグであって、前述の距離Aを0mmに設定し、かつ、距離Cを0.1mm〜0.6mmの範囲で互いに異ならせた8つのスパークプラグを製作し、それぞれのスパークプラグをチャンバー内に配置して中心電極10に高電圧を印加して放電の様子をカメラで撮像した。また、前述の8つのスパークプラグに加えて、距離Aを0.6mmに設定し、かつ、距離Cを0.1mm〜0.6mmの範囲で互いに異ならせた8つのスパークプラグを製作し、それぞれのスパークプラグをチャンバー内に配置して中心電極10に高電圧を印加して放電の様子をカメラで撮像した。なお、高電圧印加の回数は、各スパークプラグについて100回であり、各回ごとに撮像して得られた画像を観察して、リーク回数をカウントした。また、チャンバー内の気圧は1.2MPaであり、プラグギャップ(中心電極10と貴金属チップ41との間の距離)は1.05mmであった。
図14は、第3実施例における試験結果を示す第1の説明図である。図14において、横軸は距離Cを示し、縦軸はリーク回数を示す。
図14に示すように、距離Cが0.2mmよりも短い場合には、距離Aが0mmのサンプル及び距離Aが0.6mmのサンプルのいずれにおいても、リーク回数は60回を超えており着火性が極端に低下している。これに対して、距離Cが0.2mm以上である場合には、距離Aが0mmのサンプル及び距離Aが0.6mmのサンプルのいずれにおいても、リーク回数はおよそ40回以下であり、着火性の低下は抑制されている。この試験結果からも理解できるように、軸孔Hの内周面S2の先端と中心電極10の外周表面との間の最短距離Cは、0.2mm以上であることが好ましい。
また、第3実施例では、φE/φD(第3一定径部SP3の径(φD)と第2一定径部SP2の径(φE)との比)を互いに異ならせたスパークプラグ(サンプル)を作製して実機耐久試験を行なった。
具体的には、まず、外径が呼び径でM10のニッケルめっきスパークプラグであって、φE/φDを、45%〜90%の範囲内で互いに異ならせた8つのスパークプラグを製作した。同様に、外径が呼び径でM12のニッケルめっきスパークプラグであって、φE/φDを、45%〜90%の範囲内で互いに異ならせた8つのスパークプラグを製作した。同様に、外径が呼び径でM10のニッケルめっきスパークプラグであって、φE/φDを、45%〜90%の範囲内で互いに異ならせた8つのスパークプラグを製作した。なお、第3一定径部SP3の径(φD)を一定として第2一定径部SP2の径(φE)を異ならせることにより、φE/φDを互いに異ならせた。
そして、各スパークプラグを、それぞれ排気量2.0,L4気筒エンジンに装着し、フルスロットル(5000rpm)で100時間運転した。運転終了後に、第1一定径部SP1の体積(残存体積)を測定した。なお、第1一定径部SP1の体積は、例えば、X線CTスキャナを用いて測定することができる。
図15は、第3実施例における試験結果を示す第2の説明図である。図15において、横軸はφE/φDを示し、縦軸は残存体積率を示す。第3実施例において「残存体積率」とは、各外径(M10,M12,M14)ごとに、φE/φDが0.85(85%)であるサンプルにおける残存体積を基準(1.0)とした場合の割合を意味する。
この試験結果では、外径が呼び径でM10のサンプルでは、φE/φDが0.605以上において、残存体積率が1.0以上となった。また、外径が呼び径でM12,M14のサンプルでは、φE/φDが0.596以上において、残存体積率が1.0以上となった。この試験結果からも理解できるように、外径の大きさに関わらず、φE/φD(第3一定径部SP3の径(φD)と第2一定径部SP2の径(φE)との比)は、0.6以上であることが好ましい。
E4.第4実施例:
第4実施例では、まず、第4実施形態に示す面積G(脚長部22の断面において、先端面S1から軸線CXに沿った距離Fが1.5mm以下である2つの領域のうち、一方の領域の面積)を互いに異ならせた7つのスパークプラグ(サンプル)を作製して実機耐久試験を行なった。
具体的には、いずれも外径が呼び径でM10のニッケルめっきスパークプラグであって、面積Gを、それぞれ0.9mm,1.1mm,1.3mm,1.5mm,1.7mm,1.9mm,2.0mmに設定した7つのスパークプラグを作製し、それぞれのスパークプラグを燻らせることで、脚長部22の先端部分にカーボンを付着させた。これら7つのスパークプラグに加えて、上記7つのスパークプラグにおいて外径を呼び径でM12にした点のみ異なる新たな7つのスパークプラグと、上記7つのスパークプラグにおいて外径を呼び径でM14にした点のみ異なる新たな7つのスパークプラグとを作製し、それぞれ脚長部22の先端部分にカーボンを付着させた。
そして、各スパークプラグを排気量2.0L,6気筒SOHCエンジンに装着し、中心電極10の温度が400℃を保つように2分間運転した。運転終了後に、各スパークプラグの絶縁碍子20先端(脚長部22)の内周面S2におけるカーボンの焼失の有無を目視にて確認した。
図16は、第4実施例における試験結果を示す第1の説明図である。図16において、最も左の列は、各サンプルにおける面積Gを示す。また、左から2番目の列は外径が呼び径でM10のサンプルにおけるカーボンの焼き切れの有無を、左から3番目の列は外径が呼び径でM12のサンプルにおけるカーボンの焼き切れの有無を、最も右側の列は外径が呼び径でM14のサンプルにおけるカーボンの焼き切れの有無を、それぞれ示す。なお、図16おける「○」「×」は、いずれも図12における「○」「×」と同じである。
図16に示すように、外径の大きさに関わらず、面積Gが0.9mm〜1.5mmのサンプルにおいてカーボンの焼き切れが確認された。これに対して、外径の大きさに関わらず、面積Gが1.7mm〜2.0mmのサンプルにおいてカーボンの焼き切れは確認されなかった。この試験結果からも理解できるように、脚長部22の断面において、先端面S1からの距離Fが1.5mm以下である2つの領域のうち、一方の領域の面積Gは、1.5mm以下であることが好ましい。
また、第4実施例では、φE/φD(第3一定径部SP3の径(φD)と第2一定径部SP2の径(φE)との比)を互いに異ならせたスパークプラグ(サンプル)を作製して、中心電極10に高電圧を印加した際の、絶縁碍子20(脚長部22)の絶縁性能(非貫通性能)の試験を行なった。
具体的には、いずれも外径が呼び径でM10のニッケルめっきスパークプラグであって、面積Gを、それぞれ0.7mm,0.8mm,0.9mm,1.0mm,1.1mm,1.3mm,1.5mmに設定した7つのスパークプラグを作製した。この7つのスパークプラグに加えて、上記7つのスパークプラグにおいて外径を呼び径でM12にした点のみ異なる新たな7つのスパークプラグと、上記7つのスパークプラグにおいて外径を呼び径でM14にした点のみ異なる7つのスパークプラグとを作製した。そして、各スパークプラグについて、絶縁性試験装置を用いて絶縁性(非貫通性)を評価した。
図17は、第4実施例において用いられた絶縁性試験装置の構成を示す断面図である。絶縁性試験装置500は、絶縁油槽510と、絶縁油512と、台座部514と、リング状部材516と、電流測定器518とを備えている。絶縁油槽510には、絶縁油512が満たされている。台座部514は、容器状の外観形状を有し、外側底面において絶縁油槽510の内側底面と接合されている。台座部514は、上部に設けられた段差によりリング状部材516を支持している。なお、台座部514の内部には、絶縁油512が満たされている。リング状部材516は導電性基材(金属やカーボン等)によりリング状に形成されている。リング状部材516の中央には、孔517が設けられている。なお、リング状部材516は接地されている。電流測定器518は、リング状部材516と電気的に接続されており、リング状部材516を流れる電流を測定する。
第4実施例では、リング状部材516の孔517にスパークプラグを挿入し、中心電極10に高電圧を印加して、電流測定器518によりリング状部材516を流れる電流を測定した。なお、孔517にスパークプラグを挿入した状態において、脚長部22はリング状部材516と接している。
脚長部22の先端部分が大きい場合(厚みが大きい場合)、脚長部22の絶縁性は高いので、中心電極10に高電圧を印加した場合に、中心電極10とリング状部材516との間の絶縁は保たれる。しかしながら、脚長部22の先端部分が非常に小さい場合(厚みが非常に小さい場合)には、中心電極10に高電圧を印加した場合に、脚長部22を貫通して中心電極10とリング状部材516との間は導通し、リング状部材516に電流が生じることとなる。
図18は、第4実施例における試験結果を示す第2の説明図である。図18において、最も左の列は、各サンプルにおける面積Gを示す。また、左から2番目の列は外径が呼び径でM10のサンプルにおける中心電極10とリング状部材516との間の導通の有無を、左から3番目の列は外径が呼び径でM12のサンプルにおける中心電極10とリング状部材516との間の導通の有無を、最も右側の列は外径が呼び径でM14のサンプルにおける中心電極10とリング状部材516との間の導通の有無を、それぞれ示す。なお、図18において、「○」は、導通がない、すなわち絶縁が保たれていることを示し、「×」は、導通がある、すなわち、絶縁が破られていることを示している。
図18に示すように、外径が呼び径でM10及びM12のサンプルのうち、面線Gが0.9mm以下のサンプルにおいて、導通があった(すなわち、絶縁が破られた)。これに対し、面積Gが1.0mm以上のサンプルでは、導通はなかった(すなわち、絶縁が保たれた)。また、外径が呼び径がM14のサンプルのうち、面積Gが0.7mm及び0.8mmのサンプルにおいて導通があり、面積Gが0.9mm以上のサンプルにおいて導通はなかった。この試験結果からも理解できるように、脚長部22の断面において、先端面S1からの距離Fが1.5mm以下である2つの領域のうち、一方の領域の面積Gは、1.0mm以上であることが好ましい。
したがって、第4実施例によると、カーボンの焼き切れを実現しつつ脚長部22の絶縁性を確保するためには、面積Gは、1.0mm≦G≦1.5mmを満たすことが好ましい。
F.変形例:
なお、上記各実施形態及び実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F1.変形例1:
各実施形態及び実施例において、中心電極10は、一定径部と縮径部とが交互に配置された外観構成を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。図19は、変形例1における中心電極の外観構成を示す説明図である。なお、図19では、互いに外観構成の異なる3つのケース((a)〜(c))の中心電極及び脚長部を示している。
図19(a)に示す中心電極10aは、各実施形態及び実施例の中心電極10において、第1縮径部TP1及び第2縮径部TP2を省略した構成を有する。この構成においては、第1一定径部SP1と第2一定径部SP2との境界であるエッジE3と、第3一定径部SP3と第2一定径部SP2との境界であるエッジE4とが沿面放電の起点となり得る。この例では、エッジE3は請求項における第1肩状部に、エッジE4は請求項における第2肩状部に、それぞれ相当する。
図19(b)に示す中心電極10bは、2つの一定径部SP1,SP2及び2つの縮径部TP1,TP2に代えて、2つの縮径部TP3,TP4を備えている点において、上記各実施形態及び実施例の中心電極10と異なる。中心電極10bにおいて、縮径部TP4は、第3一定径部SP3と縮径部TP3とに挟まれて配置されている。この構成では、2つの縮径部TP3,TP4が隣接している。しかしながら、2つの縮径部TP3,TP4は、互いに軸線CX方向に径が減少する割合が異なるため、縮径部TP3と縮径部TP4との境界は、軸線CXから中心電極10の外周表面に向かう方向に突出したエッジE5となる。また、第3一定径部SP3と縮径部TP4との境界は、軸線CXから中心電極10の外周表面に向かう方向に突出したエッジE6となる。図19(b)に示す構成では、2つのエッジE5,E6が、沿面放電の起点となり得る。この例では、エッジE5は請求項における第1肩状部に、エッジE6は請求項における第2肩状部に、それぞれ相当する。
図19(c)に示す中心電極10cは、第2一定径部SP2,第3一定径部SP3,第1縮径部TP1及び第2縮径部TP2に代えて、2つの縮径部TP5,TP6を備えている点において、上記各実施形態及び実施例の中心電極10と異なる。中心電極10cにおいて、縮径部TP5は第1一定径部SP1に隣接し、縮径部TP6は、第1一定径部SP1とは反対側において縮径部TP5に隣接する。
各実施形態及び各実施例における中心電極10では、各縮径部TP1,TP2において、軸線CX方向に径が減少する割合は一定であったが、中心電極10cの各縮径部TP5,TP6では、軸線CX方向に径が減少する割合は一定ではなく、先端側に向かうほど径が減少する割合が大きくなるように連続的に変化する。したがって、中心電極10cでは、外周表面にエッジが明確に現れていない。このような構成においても、縮径部TP5における突出部E7、及び縮径部TP6における突出部E8を起点として沿面放電が発生し得る。ここで、突出部E7は、図19(c)の左側に記載された縮径部TP5の領域Xの拡大図に示すように、縮径部TP5の外周表面に沿った2つの面L11,L12の交線B5から最も近い点の集合(ライン)として把握することができる。同様に、突出部E8は、図19(c)の左側に記載された縮径部TP6の領域Yの拡大図に示すように、縮径部TP6の外周表面に沿った2つの面L21,L22の交線B6から最も近い点の集合(ライン)として把握することができる。この例では、突出部E7は請求項における第1肩状部に、突出部E8は請求項における第2肩状部に、それぞれ相当する。
以上の実施形態,実施例及び変形例からも理解できるように、自身の外周表面に第1肩状部及び第2肩状部を有する任意の中心電極を、本発明のスパークプラグに採用することができる。なお、これら第1肩状部及び第2肩状部は、上記実施形態,実施例及び変形例からも理解できるように、軸線方向XDに沿った中心電極10の径の変化により中心電極10の外周表面に形成されている。
F2.変形例2:
各実施形態及び実施例では、脚長部22の先端面S1と内周面S2とは、これら2つの面S1,S2の間の角度がおよそ90度となるように互いに接していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、先端面S1と内周面S2との境界において面取りを施し、生成された新たな面を介して先端面S1と内周面S2とが接する構成を採用することもできる。この構成においても、面取りにより生じた新たな面に付着したカーボン等の未燃焼生成物を、中心電極10のエッジを起点とする沿面放電によって焼き切ることができる。
F3.変形例3:
各実施形態及び実施例では、中心電極10に対応する接地電極40の数は1つであったが、本発明はこれに限定されるものではない。1つの中心電極10に対応して、複数の接地電極40を設ける構成を採用することもできる。
F4.変形例4:
上記第3実施形態では、距離Cは0.2mm以上であり、かつ、φE/φDは0.6(60%)以上であることが好ましい構成であったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、距離Cは0.2mm以上であり、かつ、φE/φDは0.6(60%)未満である構成も採用することもできる。この構成では、距離Cが0.2mm以上であるので、中心電極10の外周表面と絶縁碍子20の軸孔Hの内周面S2との最短ルートを火花が飛ぶ、異常放電の発生を抑制できる。また、例えば、距離Cは0.2mm未満であり、かつ、φE/φDは0.6(60%)以上である構成を採用することもできる。この構成では、φE/φDは0.6(60%)以上であるので、中心電極10の消耗を抑制し耐久性を向上させることができる。
また、上記第4実施形態では、面積Gは、1.0mm≦G≦1.5mmを満たすことが好ましい構成であったが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、面積Gが1.0mm未満である構成を採用することもできる。この構成では、面積GはG≦1.5mmを満たすので、脚長部22に熱溜まりを発生させて、かかる熱溜まりにより未燃焼生成物を焼き切ることができる。また、例えば、面積Gが1.5mmよりも大きい構成を採用することもできる。この構成では、面積Gは1.0mm≦Gを満たすので、中心電極10から発した火花が脚長部22を貫通して接地電極40に到達することを抑制できる。
10,10a,10b,10c…中心電極
12…電極母材
14…芯材
16…シール体
17…セラミック抵抗
18…シール体
19…端子金具
20…絶縁碍子
22…脚長部
24…第1碍子胴部
25…碍子鍔部
26…第2碍子胴部
30…主体金具
31…端面
32…取付ネジ部
34…胴部
35…溝部
36…工具係合部
38…加締部
40…接地電極
41…貴金属チップ
50…ガスケット
62…パッキン
63…充填部
90…未燃焼生成物
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
210…取付ネジ孔
500…絶縁性試験装置
510…絶縁油槽
512…絶縁油
514…台座部
516…リング状部材
517…孔
518…電流測定器
C1,C2…クリアランス
E1〜E6…エッジ
H…軸孔
S1…先端面
L1…火花
S2…内周面
B5,B6…交線
E7,E8…突出部
XD…軸線方向
ST…階段状部
CX…軸線
SP1…第1一定径部
TP1…第1縮径部
SP2…第2一定径部
TP2…第2縮径部
SP3…第3一定径部
AR1,AR2,ARz…領域
TP3〜TP6…縮径部

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びる棒状の中心電極であって、自身の外周表面に第1肩状部及び第2肩状部を有する中心電極と、
    前記軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極の先端よりも前記軸線方向後端側に自身の先端が位置し、前記軸孔の内部で前記中心電極を保持する絶縁碍子と、
    を備えるスパークプラグであって、
    前記第2肩状部は、前記絶縁碍子の先端よりも前記軸線方向後端側に配置され、
    前記第1肩状部は、前記絶縁碍子の先端から前記第1肩状部までの前記軸線に沿った距離Aが、0mm≦A≦0.6mmを満たす領域に配置され、
    前記第1肩状部から前記第2肩状部までの前記軸線に沿った距離Bは、1.6mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグにおいて、
    前記中心電極は、前記軸線と直交する断面形状が円形であって、径が一定の一定径部と前記軸線方向先端側に向かう方向に沿って径が減少する縮径部とが交互に配置された階段状部を有し、
    前記第1肩状部及び前記第2肩状部は、いずれも、前記一定径部と前記縮径部との境界のエッジであることを特徴とするスパークプラグ。
  3. 請求項2に記載のスパークプラグにおいて、
    前記軸孔の内周面の先端と前記中心電極の前記外周表面との距離のうち最短となる距離Cが0.2mm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のスパークプラグにおいて、
    前記第2肩状部が属する前記一定径部の径φDと、前記第1肩状部が属する前記一定径部の径φEとの関係は、φE/φD≧0.6を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
    前記軸線を含む前記スパークプラグの断面において前記中心電極の断面を挟んで配置された2つの前記絶縁碍子の断面のいずれか一方の断面において、前記絶縁碍子の先端から前記軸線に沿った距離Fが1.5mmまでの領域の面積Gは、1.5mm以下であることを特徴とするスパークプラグ。
  6. 請求項5に記載のスパークプラグにおいて、
    前記面積Gは、1.0mm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
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