JP7070196B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
自動車のエンジン等の内燃機関における着火手段として、スパークプラグが用いられている。スパークプラグは、ハウジングと絶縁碍子と中心電極と接地電極と端子金具とを有する。ハウジングは、シリンダヘッドに設けられた雌ネジ穴に取り付けられる雄ネジ部を外周部に有するとともに、全体として筒状を呈している。絶縁碍子は、ハウジングの内側に保持されており、筒状を呈している。絶縁碍子は、ハウジングから基端側に突出した碍子頭部を備える。中心電極は、絶縁碍子の内側の先端部に保持されている。接地電極は、ハウジングの先端部に接続されるとともに、中心電極との間に放電ギャップを形成する。
端子金具は、絶縁碍子の基端側から絶縁碍子内に挿入されている。端子金具は、絶縁碍子の内側に配された端子本体と、絶縁碍子から基端側に露出する端子金具頭部とを有する。端子金具頭部は、端子本体よりも直径が大きくなるよう形成されている。端子金具は、スパークプラグを点火コイルに接続するための端子としての役割を有する。点火コイルは、スパークプラグに高電圧を印加するためのものである。
スパークプラグは、放電電圧が高い環境において、ハウジングと端子金具頭部との間において沿面絶縁破壊、いわゆるフラッシュオーバーが発生することが懸念される。フラッシュオーバーが発生すると、スパークプラグの放電ギャップに火花放電が発生せず、燃焼室内の混合気の点火が阻害される。
そこで、特許文献1には、ハウジングを、金属製の金属部と絶縁性を有する樹脂部とによって構成したスパークプラグが開示されている。特許文献1に記載のスパークプラグは、ハウジングの基端部を樹脂部とすることにより、ハウジングの金属部から端子金具までの沿面距離を確保しようとしている。
特開2015-115302号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグにおいては、碍子頭部の外径に対して、端子露出部の径が比較的小さい。それゆえ、端子露出部とハウジングとをつなぐ電束が、碍子頭部の基端部の表面を通過しやすく、碍子頭部の基端部の表面における電位傾度が大きくなりやすい。そのため、碍子頭部の基端部の表面に、フラッシュオーバーの起点となるコロナ放電が生じやすい。それゆえ、特許文献1に記載のスパークプラグは、フラッシュオーバーの発生を抑制する観点から、改善の余地がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、フラッシュオーバーの発生を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状のハウジング(2)と、
前記ハウジングの内側に保持されるとともに、前記ハウジングから基端側へ突出した碍子頭部(31)を備えた筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
前記絶縁碍子の内側に配された端子本体(61)、及び前記絶縁碍子の前記碍子頭部から基端側へ突出した端子露出部(62)を備え、前記中心電極と電気的に接続された端子金具(6)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)であって
前記端子露出部は、前記端子本体よりも外径が大きい端子頭部(621)を備え、
前記碍子頭部の外径をDi、前記端子頭部の外径をDtとしたとき、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たし、
前記スパークプラグの軸方向(Z)における、前記碍子頭部と前記端子頭部との間隔をLcとしたとき、Lcは、Lc≧0.1mmを満たす、内燃機関用のスパークプラグにある。
前記態様の内燃機関用のスパークプラグにおいて、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たす。つまり、碍子頭部の外径Diに対して、端子頭部の外径Dtは比較的大きく形成される。それゆえ、碍子頭部の基端部を通る電束を減らすことができる。これにより、碍子頭部の表面にコロナ放電が生じることを抑制することができ、その結果、フラッシュオーバーの発生を抑制することができる。なお、前述の数値に関しては、後述する実験例によって裏付けられる。
以上のごとく、前記態様によれば、フラッシュオーバーの発生を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
参考形態1における、スパークプラグの正面図。 参考形態1における、スパークプラグの中心軸を通るとともに軸方向に平行な断面図。 参考形態1における、端子頭部及び碍子頭部を軸方向の基端側から見た平面図。 参考形態1における、電束が形成される様子を示す模式図。 比較形態における、電束が形成される様子を示す模式図。 実施形態1における、スパークプラグの中心軸を通るとともに軸方向に平行な断面図。
参考形態1
内燃機関用のスパークプラグの参考形態につき、図1~図3を用いて説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、ハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4と接地電極5と端子金具6とを有する。ハウジング2は、筒状を呈している。絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されており、筒状を呈している。また、絶縁碍子3は、ハウジング2から基端側へ突出した碍子頭部31を備える。中心電極4は、絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極5は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。
図2に示すごとく、端子金具6は、端子本体61及び端子露出部62を備える。端子本体61は、端子金具6における絶縁碍子3の内側に配された部分である。端子露出部62は、端子金具6における絶縁碍子3の碍子頭部31から基端側へ突出した部分である。端子金具6は、中心電極4と電気的に接続されている。
図2に示すごとく、端子露出部62は、端子本体61よりも外径が大きい端子頭部621を備える。ここで、碍子頭部31の外径をDi、端子頭部621の外径をDtとする。このとき、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たす。
以後、本形態につき詳説する。なお、本明細書において、スパークプラグ1の中心軸が延在する方向を、軸方向Zという。
スパークプラグ1は、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関における着火手段として用いることができる。軸方向Zにおいて、スパークプラグ1の一端は、図示しない点火コイルと接続され、他端は、内燃機関の燃焼室内に配される。本明細書においては、軸方向Zにおける点火コイルと接続される側を基端側といい、燃焼室内に配される側を先端側という。
図1に示すごとく、ハウジング2には、スパークプラグ1をエンジンヘッドに設けられた雌ネジ穴に取り付けるための取付ネジ部21が形成されている。
図1に示すごとく、ハウジング2は、取付ネジ部21の基端側に、工具係合部22を有する。工具係合部22は、軸方向Zから見たときの外形が六角形状である。スパークプラグ1をエンジンヘッドの雌ネジ穴に螺合する際は、工具係合部22の外周側を覆うように六角レンチを係合させ、当該六角レンチを回すことでスパークプラグ1をエンジンヘッドの雌ネジ穴に螺合する。六角レンチを工具係合部22に係合させるに当たっては、六角レンチを、スパークプラグ1に対して端子露出部62側から通して工具係合部22に係合させる。
図1、図2に示すごとく、ハウジング2は、工具係合部22の基端側にかしめ部23を有する。かしめ部23は、先端側に向かってかしめられている。図2に示すごとく、かしめ部23は、絶縁碍子3とハウジング2との内側に充填されたリング12及び粉末充填材13を介して、絶縁碍子3を先端側に押圧している。リング12は、絶縁碍子3とハウジング2との間の空間における軸方向Zの2か所に配されており、この一対のリング12間に粉末充填材13が充填されている。これにより、絶縁碍子3とハウジング2との間の気密性を確保している。なお、図2においては、一対のリング12のうちの基端側のリング12のみが表れている。
図1に示すごとく、絶縁碍子3は、先端部をハウジング2の先端側に突出させ、碍子頭部31をハウジング2の基端側に突出させつつ、ハウジング2に保持されている。図2に示すごとく、絶縁碍子3は、軸方向Zに貫通する軸孔30を有する。この軸孔30内に、中心電極4や端子金具6が配されている。
図1、図2に示すごとく、碍子頭部31は、軸方向Zにおいて略一定の外径を有する。碍子頭部31の基端面と外周面とをつなぐ角部は、基端側に向かうほど内周側に向かうR状又はテーパ状に形成されている。碍子頭部31の外周面には、図示しない点火コイルのプラグキャップが組み付けられる。プラグキャップは、ゴムを筒状に形成してなるものである。プラグキャップは、スパークプラグ1の基端側からスパークプラグ1に嵌合される。
図2に示すごとく、碍子頭部31の基端側から、軸孔30に端子金具6が挿入されている。前述のごとく、端子金具6は、絶縁碍子3の内側に配された端子本体61と、碍子頭部31から基端側へ突出した端子露出部62を備える。端子本体61は、軸方向Zに長尺な円柱状を呈している。
図2に示すごとく、端子露出部62は、端子本体61より外径が大きい端子頭部621を備える。本形態においては、端子露出部62の略全体が、端子頭部621である。端子頭部621は、端子本体61よりも大きい直径を有する円柱状を呈している。端子頭部621の先端面621aと外周面621bとをつなぐ角部621c、及び、端子頭部621の基端面621dと外周面621bとをつなぐ角部621eは、R状に形成されている。端子頭部621の先端面621aは、碍子頭部31の基端面に当接している。すなわち、軸方向Zにおいて、端子頭部621と碍子頭部31との間には、隙間が形成されていない。
図2に示すごとく、碍子頭部31の外径をDi、端子頭部621の外径をDtとしたとき、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たす。ここで、碍子頭部31の外径Diとは、碍子頭部31における最大外径を意味する。例えば、碍子頭部31にコルゲーションが形成されている場合等のように碍子頭部31の外径が軸方向Zの位置で変化する場合においては、碍子頭部31の外径Diとは、碍子頭部31の最大外径を意味する。また、端子頭部621の外径Dtとは、端子頭部621における最大外径を意味する。すなわち、端子頭部621の外径が軸方向Zの位置で変化する場合において、端子頭部621の外径Dtとは、端子頭部621の最大外径を意味する。
本形態において、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.9を更に満たす。また、本形態において、比率Dt/Diは、Dt/Di≦1を満たす。つまり、端子頭部621の外径は、碍子頭部31の外径以下である。そして、図3に示すごとく、軸方向Zの基端側から見たとき、端子頭部621は、碍子頭部31の外径の内側に収まるよう配されている。また、図1に示すごとく、本形態において、端子頭部621の外径は、工具係合部22の対面同士の間隔以下である。なお、工具係合部22の対面同士の間隔は、例えば14mm又は16mmとすることができる。
図2に示すごとく、絶縁碍子3の軸孔30における端子金具6の先端側には、銅ガラス等からなるガラスシール14等を介して中心電極(図1の符号4参照)が配されている。図1に示すごとく、中心電極4は、先端部を絶縁碍子3から先端側に突出させている。
図1に示すごとく、中心電極4の先端面に対して、軸方向Zに対向するように接地電極5が配されている。すなわち、放電ギャップGは軸方向Zにおける中心電極4の先端面と接地電極5との間に配されている。接地電極5は、軸方向Zに延在するとともに基端部がハウジング2の先端面に接合された立設部51と、立設部51から内周側に延設されるとともに接地電極5と軸方向Zに対向する対向部52とを有する。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1において、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たす。つまり、碍子頭部31の外径Diに対して、端子頭部621の外径Dtは比較的大きく形成される。それゆえ、碍子頭部31の基端部を通る電束を減らすことができる。これにより、碍子頭部31表面にコロナ放電が生じることを抑制することができ、その結果、フラッシュオーバーの発生を抑制することができる。なお、前述の数値に関しては、後述する実験例によって裏付けられる。
ここで、本形態のスパークプラグにおいて端子金具6とハウジング2とをつなぐよう形成される電束fにつき、図4を用いて説明する。端子金具6とハウジング2とをつなぐ電束fのうち、端子頭部621の先端面621aと外周面621bとをつなぐ角部621cと、ハウジング2とをつなぐ電束f1は、碍子頭部31の基端部(図4において破線で囲んだ部位周辺)を通過せず、空気中に形成される。
一方、図5に示すごとく、比率Dt/Diが0.8よりも小さい場合、端子金具6とハウジング2とをつなぐ電束fのうち、端子頭部621の先端面621aと外周面621bとをつなぐ角部621cと、ハウジング2とをつなぐ電束f2が碍子頭部31の基端部(図5において破線で囲んでいる箇所)を通る。特に、角部621cの周囲は、電束の密度が高くなりやすいため、碍子頭部31の基端部を通過する電束の数も増える。
このように、図4に示すごとく比率Dt/Diが、Dt/Di≧0.8を満たす場合の方が、図5に示すごとくDt/Di<0.8の場合よりも、碍子頭部31の基端部を通過する電束を少なくすることができる。そのため、本形態においては、碍子頭部31の基端部の表面においてコロナ放電が発生することを防止しやすく、フラッシュオーバーの発生を防止しやすいと推定される。
また、本形態において、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.9を更に満たす。これにより、フラッシュオーバーの発生を一層抑制することができる。なお、この数値に関しても、後述する実験例によって裏付けられる。
また、比率Dt/Diは、Dt/Di≦1を満たす。つまり、端子頭部621の外径は、碍子頭部31の外径以下である。これにより、スパークプラグ1に点火コイルのプラグキャップを取り付けた状態において、プラグキャップの内側と外側との間の電気的絶縁性が低下することを抑制することができる。すなわち、仮に、Dt/Di>1であり、端子頭部621が碍子頭部31よりも外周側に突出している場合、プラグキャップを碍子頭部31に嵌合させた状態において、プラグキャップは端子頭部621に押されるため碍子頭部31とプラグキャップとの間に空隙が形成される。そのため、プラグキャップの内径の形状を調整する等の工夫をして、プラグキャップと碍子頭部31との密着性を高めない限り、プラグキャップの内側と外側との間の電気的絶縁性が低下する。一方、本形態においては、Dt/Di≦1を満たすため、軸方向Zから見たとき端子頭部621が碍子頭部31の外径の内側に収まる。そのため、プラグキャップの内周面の形状等を特に工夫しなくとも、プラグキャップの内側と外側との間の電気的絶縁性が低下することを防止することができる。
また、端子頭部621の外径は、工具係合部22の対面同士の間隔以下である。それゆえ、工具係合部22に六角レンチを係合させる際、当該六角レンチが端子頭部621に干渉することを防止することができる。それゆえ、スパークプラグ1に六角レンチを嵌合する際の作業性が低下することを防止することができる。
以上のごとく、本形態によれば、フラッシュオーバーの発生を抑制することができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
(実験例1)
本例は、参考形態1と基本構造を同様としつつ、端子頭部621の外径Dt、碍子頭部31の外径Di、比率Dt/Diを種々変更したスパークプラグにつき、端子金具6とハウジング2との間の耐電圧につき評価した実験例である。
本例においては、基本構造を参考形態1と同様としつつ、端子頭部621の外径Dt、碍子頭部31の外径Di、比率Dt/Diを表1に示すごとく変更した10個の試料を用意した。試料1~4については、碍子頭部31の外径Diを10.5mmとし、試料5~10については、碍子頭部31の外径Diを9mmとした。一般的に流通しているスパークプラグ1の碍子頭部31の外径Diは、10.5mm又は9mmである。また、各試料における軸方向Zの端子頭部621の長さは、3.3mmとした。
次に、本例の試験方法につき説明する。
本例においては、各試料の放電ギャップGを含む先端部のみを絶縁油に入れ、放電ギャップGにおいて放電が生じない状態にした。かかる状態において端子金具6とハウジング2との間に電圧を印加した。そして、端子金具6とハウジング2との間に印加する電圧を1kV/10sで上昇させ、端子金具6とハウジング2との間にフラッシュオーバーが生じたときの電圧(以後、フラッシュオーバー電圧という。)を測定した。
次に、本例の評価方法につき説明する。
まず、碍子頭部31の外径Diが10.5mmである試料1~4については、比率Dt/Diが最も低く、比率Dt/Diが0.8未満である試料1を基準試料とした。そして、試料2~4の耐電圧の評価は、試料2~4の各試料のフラッシュオーバー電圧の値から基準試料(試料1)のフラッシュオーバー電圧の値を引いたΔVに基づいて行った。具体的には、ΔVがΔV≦0を満たす試料については、評価をDとした。ΔVが、0<ΔV<1を満たす試料については、評価をCとした。ΔVが、1≦ΔV<2を満たす試料については、評価をBとした。ΔVが、2≦ΔVを満たす試料については、評価をAとした。すなわち、耐電圧の評価は、耐電圧が高い順に、A、B、C、Dとなる。
そして、碍子頭部31の外径Diが9mmである試料5~10については、比率Dt/Diが最も低く、比率Dt/Diが0.8未満である試料5を基準試料とした。そして、試料6~10の耐電圧の評価は、試料6~10の各試料のフラッシュオーバー電圧の値から基準試料(試料5)のフラッシュオーバー電圧の値を引いたΔVに基づいて行った。評価A~Dについては、試料2~4で示したものと同じである。つまり、ΔVがΔV≦0を満たす試料については評価をDとし、ΔVが0<ΔV<1を満たす試料については評価をCとし、ΔVが1≦ΔV<2を満たす試料については評価をBとし、ΔVが2≦ΔVを満たす試料については評価をAとした。結果を、表1に示す。
Figure 0007070196000001
表1から、比率Dt/Diが0.8以上の試料2~4、及び試料6~10については、評価がC以上、すなわち比率Dt/Diが0.8未満の基準試料よりも耐電圧が高くなることが確認できた。さらに、比率Dt/Diが0.9以上の試料3、4、8~10については、評価がB以上となり、より耐電圧が高くなることが分かった。さらに、比率Dt/Diが1以上の試料3、4、9、10については、評価がいずれもAとなり、より耐電圧を高めることができることが分かった。
実施形態1
本実施形態は、図6に示すごとく、参考形態1に対して、端子露出部62の形状を変更した実施形態である。
本実施形態においては、軸方向Zにおける碍子頭部31と端子頭部621との間に、隙間cが形成されている。端子露出部62の先端部は、端子本体61と同径に形成され、端子本体61から延長されるよう形成された露出先端部622と、その基端側に形成された端子頭部621とを備える。
軸方向Zにおける、碍子頭部31と端子頭部621との間隔をLcとしたとき、Lcは、Lc≧0.1mmを満たす。また、本実施形態においては、Lcは、Lc≦0.3mmを満たす。なお、本実施形態においても、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たす。
その他は、参考形態1と同様である。
なお、実施形態1以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態において、Lcは、Lc≧0.1mmを満たす。それゆえ、端子頭部621を碍子頭部31から遠ざけることができ、端子頭部621とハウジング2とをつなぐ電束が碍子頭部31内を通過することをより抑制することができる。これにより、碍子頭部31の基端部の表面に、フラッシュオーバーの起点となるコロナ放電が発生することを一層抑制することができる。これにより、フラッシュオーバーの発生をより抑制することができる。
さらに、Lcは、Lc≦0.3mmを満たす。それゆえ、スパークプラグ1に生じる振動等により、端子金具6が大きく振動し、これに伴い絶縁碍子3に応力がかかることを抑制することができる。一方、Lc>0.3mmの場合、碍子頭部31が基端側に突出し過ぎるため、スパークプラグ1の振動に伴って端子頭部621が振動しやすくなる。その結果、端子金具6から絶縁碍子3に作用する力が大きくなりやすい。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
(実験例2)
本例は、実施形態1と基本構造を同様としつつ、軸方向Zにおける碍子頭部31と端子頭部621との間隔Lcの値を種々変更したスパークプラグにつき、端子金具6とハウジング2との間の耐電圧につき評価した実験例である。
本例においては、基本構造を実施形態1としつつ、表1に示すごとくLcを0mm、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.5mm、1mmとした6つの試料(試料2、11~15)を用意した。各試料におけるDtは8.5mm、Diは10.5mm、比率Dt/Diは0.81とした。なお、Lcが0mmである試料2は、実施例1の試料2と同じである。
試験方法は、実験例1と同じである。
また、評価方法も実施例1に準拠している。
本例においては、Lcが0mmの試料2を基準試料として評価を行った。そして、試料11~15の耐電圧の評価は、試料11~15の各試料のフラッシュオーバー電圧の値から基準試料(試料2)のフラッシュオーバー電圧の値を引いたΔVに基づいて行った。具体的には、ΔVがΔV≦0を満たす試料については、評価をDとした。ΔVが、0<ΔV<1を満たす試料については、評価をCとした。ΔVが、1≦ΔV<2を満たす試料については、評価をBとした。ΔVが、2≦ΔVを満たす試料については、評価をAとした。すなわち、耐電圧の評価は、耐電圧が高い順に、A、B、C、Dとなる。結果を表2に示す。
Figure 0007070196000002
表2から、Lcが、Lc≧0.1を満たす試料11~15については、評価がB以上、すなわち、Lcが0mmの基準試料よりも耐電圧が高くなることが確認できた。さらに、Lcが、Lc≧0.2mmを満たす試料12~15については、いずれも評価がAとなり、より耐電圧を高めることができることが分かった。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 内燃機関用のスパークプラグ
2 ハウジング
3 絶縁碍子
31 碍子頭部
4 中心電極
5 接地電極
6 端子金具
61 端子本体
62 端子露出部
621 端子頭部

Claims (2)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    前記ハウジングの内側に保持されるとともに、前記ハウジングから基端側へ突出した碍子頭部(31)を備えた筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
    前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    前記絶縁碍子の内側に配された端子本体(61)、及び前記絶縁碍子の前記碍子頭部から基端側へ突出した端子露出部(62)を備え、前記中心電極と電気的に接続された端子金具(6)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)であって
    前記端子露出部は、前記端子本体よりも外径が大きい端子頭部(621)を備え、
    前記碍子頭部の外径をDi、前記端子頭部の外径をDtとしたとき、比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.8を満たし、
    前記スパークプラグの軸方向(Z)における、前記碍子頭部と前記端子頭部との間隔をLcとしたとき、Lcは、Lc≧0.1mmを満たす、内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 前記比率Dt/Diは、Dt/Di≧0.9を更に満たす、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
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