JP2003045609A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JP2003045609A
JP2003045609A JP2001225437A JP2001225437A JP2003045609A JP 2003045609 A JP2003045609 A JP 2003045609A JP 2001225437 A JP2001225437 A JP 2001225437A JP 2001225437 A JP2001225437 A JP 2001225437A JP 2003045609 A JP2003045609 A JP 2003045609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具形状の工夫により、端子金具が絶縁
体の貫通孔に対して偏芯もしくは曲がった状態で挿入さ
れることを効果的に防止でき、さらに、フラッシュオー
バ抑制にも効果を有するスパークプラグを提供すること
にある。 【解決手段】 該スパークプラグにおいて、軸線方向に
絶縁体2に形成された貫通孔6は、その後端に向かい連
続的に拡径するする絶縁体側傾斜拡径部2aを有し、一
方、該貫通孔6の後端部に挿入・固定される端子金具8
は、貫通孔6内に位置する本体部8a、後方側に向かい
連続的に拡径する金具側傾斜接続部8c、および貫通孔
6の後端面より後方側へ突出している端子部8bを有す
る。その金具側傾斜接続部8cが貫通孔6の絶縁体側傾
斜拡径部2aに当接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスパークプラグに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジン等の内燃機関の点火用に
使用されるスパークプラグは、絶縁体に形成された貫通
孔の一端に火花ギャップを形成するための中心電極を配
置された構造を有する。該中心電極に対しては、絶縁体
貫通孔の他端に挿入された端子金具により、導電性ガラ
スシール層や抵抗体等を介して高電圧が印加される。こ
のようなスパークプラグは、中心電極を配置した絶縁体
貫通孔内に導電性ガラス粉末(あるいは抵抗体粉末)を
充填し、これをガラスが軟化する高温に保持して端子金
具を圧入することにより、中心電極と端子金具とを電気
的に接続しつつ、貫通孔内面をガラスシールすることに
より組み立てられる。また、端子金具は、図8に示すよ
うに、絶縁体2の貫通孔6内に位置する軸状の本体部8
aの後端に、該本体部8aよりも径大な端子部8bが一
体化された構造が一般的であり、端子部8bは絶縁体2
の後方側に突出する形で配置される。また、スパークプ
ラグを内燃機関の電装系に取り付ける際には、フラッシ
ュオーバを防止するために、絶縁体の後端部にゴム製の
プラグキャップGCが被せられる。このプラグキャップ
GCは、絶縁体2とともに端子金具の端子部8bも覆う
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記ガラスシ
ール工程では、特開平9−219273号公報に記載さ
れているごとく、端子金具を高温圧入する際に、端子金
具が偏芯したり曲がった状態で貫通孔内に固定されるこ
とがある。このような状態では、絶縁体の後方に突出配
置される端子部8bも軸線Oから傾いて配置されるの
で、これに被せられるプラグキャップGCも傾き、絶縁
体に対する嵌め合わせが狂いやすくなり、密着性が低下
してフラッシュオーバを引き起こしやすくなる。
【0004】端子金具にこうした偏芯や曲がりが生じや
すかった原因は、端子金具の形状に起因するものと考え
られる。すなわち、端子金具の本体部8aは、絶縁体貫
通孔6への挿通をスムーズに行なうために、その外周面
と貫通孔内周面との間に一定のクリアランスを形成する
ことが不可欠であるが、このクリアランスの形成が偏心
や曲がりの発生の直接的な要因となる。そして、従来の
スパークプラグの端子金具は、本体部8aの後端に不連
続に拡径する形で端子部8bが一体化されるとともに、
さらにその端子部8bの前端部外周面に鍔状の固定部8
fが形成され、該固定部8fの前端面と絶縁体後端面と
を当接・密着させる形で固定がなされていた。このよう
な端子部8bの固定形態は、端子金具の、軸線方向にお
ける固定効果は大であるが、曲げや偏心につながる軸線
に対する半径方向への移動阻止に関しては、その移動が
許容されるために、目立った効果はほとんど期待ができ
ない。
【0005】他方、端子金具の曲がりや偏心を小さくす
るため、本体部8aと貫通孔6とのクリアランスをなる
べく縮小することも行なわれているが、本体部8aの外
周面に高い加工精度が求められるので、コストアップの
一因となりうる。特に近年では、エンジンの高性能化に
伴いエンジンヘッドの構造も複雑化し、スパークプラグ
の取付けスペースも減少しているため、小型化への要求
が喧しくなっている。スパークプラグの小型化は、端子
金具及び貫通孔の小径化を意味し、端子金具の本体部8
aと貫通孔6とのクリアランスはさらに減少するので、
製品歩留まりへの影響も大である。
【0006】また、絶縁体2はセラミック焼結体で構成
されるので、貫通孔6の内周面の研磨加工はコストとの
兼ね合いから現実的でなく、研磨加工を行なわない、い
わゆる焼き放し面とされる。従って、貫通孔6の内周面
はそれほど高い寸法精度を確保できないので、仮に本体
部8a外周面の加工精度を相当に高めたとしても、端子
金具の偏心や曲がりの問題を劇的に改善する効果は望む
べくもない。
【0007】さらに、スパークプラグの小型化は、絶縁
体表面における、端子金具と絶縁体前方側の外周側に位
置する主体金具との沿面放電距離が、短かくなることを
も意味しており、端子金具と主体金具との間の絶縁体表
面を回りこむことにより起こるフラッシュオーバ現象が
発生しやすくなる。特に、端子金具の端子部8bに前記
した鍔状の固定部8fが形成されていると、固定部8f
が半径方向に張り出している分だけ沿面放電距離が短く
なり、フラッシュオーバはますます生じやすくなる。
【0008】本発明の課題は、端子金具形状の工夫によ
り、端子金具が絶縁体の貫通孔に対して偏芯もしくは曲
がった状態で挿入されることを効果的に防止でき、さら
に、フラッシュオーバ抑制にも効果を有するスパークプ
ラグを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記問題
を解決するために本発明のスパークプラグは、軸線方向
に貫通孔が形成された絶縁体と、貫通孔内において絶縁
体の一方の端部側に配置される中心電極と、同じく他方
の端部側に中心電極と導通する形で配置される端子金具
とを備え、絶縁体の軸線方向において中心電極の位置す
る側を前方側、これと反対側を後方側とし、貫通孔の後
端側開口部は、絶縁体の後端面に近づくほど内径が連続
的に拡径する絶縁体側傾斜拡径部を有し、一方、端子金
具は、貫通孔内に挿入される本体部と、その本体部より
も径大に構成され貫通孔の後方側へ突出する端子部と、
それら本体部と端子部とを接続するとともに外周面が該
本体部側から端子部側へ向けて連続的に拡径する金具側
傾斜接続部とを有し、その金具側傾斜接続部と絶縁体側
傾斜拡径部とが当接していることを特徴とする。
【0010】上記構成によると、端子金具は、その金具
側傾斜接続部において、貫通孔の絶縁体側傾斜拡径部と
係合する状態で貫通孔に対して固定される。その結果、
端子金具は、貫通孔(絶縁体)の軸線に対する半径方向
への移動が拘束されるので、従来問題であった端子金具
の貫通孔に対する偏芯や曲がりを抑制することができ
る。また、先細りになった貫通孔の絶縁体側傾斜拡径部
は、同じく先細りになった金具側傾斜接続部を自身の中
心に位置決めするガイドの役割を果たすので、端子金具
の偏心矯正効果に優れる。
【0011】また、従来は、貫通孔と貫通孔内に挿入さ
れる端子金具の本体部とのクリアランスを縮小すること
により、端子金具の偏芯や曲がりを抑制しようとしてき
たが、前述の通り、端子金具本体部の加工寸法精度を高
く確保しなければならないためコストや歩留まり上の問
題が生じる。そして、スパークプラグの小型化が進めば
その傾向はさらに顕著となる。しかしながら、本発明に
おいては、絶縁体側傾斜拡径部と金具側傾斜接続部との
形態上の組み合わせによって、上記した端子金具の偏心
を矯正する効果が出てくるので、結果的に金具側傾斜接
続部の外周面の加工精度を下げることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の一例たる抵抗
体入りスパークプラグ100は、筒状の主体金具1、先
端部が突出するようにその主体金具1内に嵌め込まれた
絶縁体2、先端部を突出させた状態で絶縁体2の内側に
設けられた中心電極3、及び主体金具1に一端が結合さ
れ、他端側が中心電極3の先端と対向するように配置さ
れた接地電極4等を備えている。そして、接地電極4と
中心電極3との間には火花放電ギャップgが形成されて
いる。
【0013】主体金具1は炭素鋼等で形成され、図1に
示すように、主体金具1の外周面には取付け用のねじ部
7が形成されている。スパークプラグ100は、該ねじ
部7により例えばガソリンエンジン(内燃機関)のシリ
ンダヘッドに取り付けられる。そして、その状態で接地
電極4と中心電極3との間に高電圧を印加することによ
り、火花放電ギャップgに火花放電して、該エンジンの
着火源としての役割を果たすこととなる。なお、ねじ部
7の外径は、例えば14mmである。また、中心電極3
を突出させている側の主体金具1の開口端から、絶縁体
2の後端縁位置までの長さは、例えば60mmである。
また、中心電極3はインコネル(Inconel:商標名)等
のNi合金で構成されている。さらに、絶縁体2はアル
ミナ等のセラミックス焼成体で構成されている。
【0014】上記スパークプラグ100において、絶縁
体2の軸方向には貫通孔6が形成されており、その一方
の端部側に端子金具8が挿入・固定され、同じく他方の
端部側に中心電極3が挿入・固定されている。また、該
貫通孔6内において端子金具8と中心電極3との間に抵
抗体15が配置されている。この抵抗体15の両端部
は、導電性ガラスシール層16,17を介して中心電極
3と端子金具8とにそれぞれ電気的に接続されている。
これら導電性ガラスシール層16,17及び抵抗体15
は、導電性結合層を形成するものである。なお、抵抗体
15を省略し、端子金具8と中心電極3とを単一の導電
性ガラスシール層で接合するようにしてもよい。
【0015】絶縁体2の貫通孔6は、中心電極3を挿通
させる略円筒状の第一部分6aと、その第一部分6aの
後方側(図面上方側)においてこれよりも大径に形成さ
れる略円筒状の第二部分6bとを有する。端子金具8と
抵抗体15とは第二部分6b内に収容され、中心電極3
は第一部分6a内に挿通される。中心電極3の後端部に
は、その外周面から外向きに突出して電極固定用凸部3
aが鍔状に形成されている。そして、上記貫通孔6の第
一部分6aと第二部分6bとの間には、中心電極3の電
極固定用凸部3aを受けるための凸部受け面20がテー
パ面あるいはアール面状に形成されている。
【0016】端子金具8は低炭素鋼等で構成され、表面
には防食のための図示しないNiメッキ層が形成された
ものである。そして、該端子金具8は、絶縁体2の貫通
孔6内に挿通される軸状の本体部8a(先端部外周面
に、ねじ形態あるいはその他の凹凸形態を有するシール
部8jが形成されている)と、絶縁体2の後端面より突
出するとともに本体部8aよりも径大とされた端子部8
bとを有する。シール部8jは、導電性ガラスシール層
17中に没入する形で配置され、貫通孔6の内面との間
を該シール層17によりシールされる。なお、本体部8
aの外周面と貫通孔6の内面との間のクリアランスは
0.1〜0.5mm程度である。
【0017】絶縁体2は、軸線O方向において中心電極
3の位置する側を前方側、これと反対側を後方側とし
て、貫通孔6の後端側開口部には、絶縁体2の後端面に
近づくほど内径が連続的に拡径する絶縁体側傾斜拡径部
2aが形成されている。一方、端子金具8の本体部8a
と端子部8bとを接続する部分には、外周面が該本体部
8a側から端子部8b側へ向けて連続的に拡径する金具
側傾斜接続部8cが形成されている。そして、その金具
側傾斜接続部8cの外周面を絶縁体側傾斜拡径部2aに
係合させた形で、端子金具8が貫通孔6に対して固定さ
れている。
【0018】上記のスパークプラグ100において、絶
縁体2に対する中心電極3と端子金具8との組付けは、
以下のようなガラスシール工程により行なわれる。ま
ず、絶縁体2の貫通孔6に対し、その第一部分6aに中
心電極3を挿入した後、第二部分6bに導電性ガラス粉
末を充填する。そして、第二部分6b内に押さえ棒を挿
入して充填した粉末を予備圧縮し、導電性ガラス粉末層
を形成する。次いで、抵抗体原料粉末を充填して予備圧
縮を行い、さらに導電性ガラス粉末を充填して予備圧縮
を行うことにより、貫通孔6の第二部分6b内には、中
心電極3側(下側)から導電性ガラス粉末層、抵抗体原
料粉末層及び導電性ガラス粉末層が積層された状態とな
る。
【0019】そして、この状態で全体を炉内に挿入して
ガラス軟化点以上である800〜1000℃に加熱し、
その後、貫通孔6内に端子金具8を、中心電極3と反対
側から圧入して積層状態の各層を軸方向に加圧してホッ
トプレス処理する。これにより、各層は圧縮・焼結され
てそれぞれ導電性ガラスシール層16、抵抗体15及び
導電性ガラスシール層17となる。このとき、シール部
8jは軟化した導電性ガラス粉末層内に圧入される。
【0020】上記ガラスシール工程において端子金具8
は、図2に示すように、その金具側傾斜接続部8cの外
周において、絶縁体側傾斜拡径部2aの外周面と係合す
る状態で貫通孔6に対して固定される。これにより端子
金具8は、貫通孔6(絶縁体2)の軸線Oに対する半径
方向への移動が拘束されるので、端子金具8が貫通孔6
に対して偏芯したり曲がったりして組みつけられる不具
合の発生を抑制することができる。また、先細りになっ
た絶縁体側傾斜拡径部2aは、同じく先細りになった金
具側傾斜接続部8cを自身の中心に位置決めするガイド
の役割を果たすので、端子金具6の偏心矯正効果に優れ
る。また、この偏心矯正効果により、金具側傾斜接続部
8cの外周面の加工精度を下げることができるので、コ
スト低減にも寄与する。金具側傾斜接続部8cの外周面
の加工精度が低下した場合、この外周面が軸線Oに対し
て傾斜した面として形成されているから、端子部8bの
位置のずれは主に軸線O方向に生ずる形となる。この端
子部8bの軸線O方向の位置決め公差は、JIS:B8
031(1995)によると1mm程度の大きな値が許
容されている。従って、規格内に収めることが容易であ
る。
【0021】上記の効果は、金具側傾斜接続部8cを絶
縁体側傾斜拡径部2a内に圧入させる形で固定したと
き、一層高められる。この場合、先細りになった金具側
傾斜接続部8cが半径方向に弾性的に圧縮されながら絶
縁体側傾斜拡径部2a内に押し込まれ、この弾性復帰力
が端子金具8の貫通孔6に対する固定効果を高める。ま
た、端子金具8に偏心や曲がりが生じようとした場合
は、金具側傾斜接続部8cに生ずる弾性応力に周方向の
分布アンバランスを生じさせるが、このアンバランス
が、金具側傾斜接続部8cの中心軸線を絶縁体の中心軸
線に合わせ込む復元力を生じさせるので、位置決め精度
が一層向上する。
【0022】金具側傾斜接続部8cと絶縁体側傾斜拡径
部2aとの双方の外周面が円錐状面(テーパ面)とされ
ている。金具側傾斜接続部8cと絶縁体側傾斜拡径部2
aとの接触は、絶縁体側傾斜拡径部2aの最大内径部近
傍にて生ずる形となるが、両者がいずれも円錐面とされ
ている場合は、その径の一致する相対的な位置関係が幾
何学的に狭い範囲でのみ発生するので、端子金具8の位
置決め精度をさらに向上させることができる。
【0023】なお、絶縁体側傾斜拡径部2aの外周面の
頂角をαとし、金具側傾斜接続部8cの外周面の頂角を
βとしたとき、β<αとなるように各頂角α及びβが調
整されている。これにより、絶縁体側傾斜拡径部2aと
金具側傾斜接続部8cとの係合に伴う偏心矯正効果をさ
らに高めることができる。なお、絶縁体側傾斜拡径部2
a及び金具側傾斜接続部8cの各頂角α,βは、スパー
クプラグ100の小型化に伴う、絶縁体側傾斜拡径部2
a及び金具側傾斜接続部8cの小径化を考慮した場合は
なるべく大きいことが望ましいが、角度が大きくなり過
ぎると偏心矯正効果が損なわれることにつながるので、
これらを勘案し、β<αとなるように、αを30〜70
°、βを20〜60°程度に設定することが望ましい。
【0024】また、図5〜図7に示すように、金具側傾
斜接続部8cと絶縁体側傾斜拡径部2aとの一方の外周
面を円錐状面とし、他方の外周面を凸曲面状傾斜面(例
えばアール面状)とすることもできる。図5及び図7は
金具側傾斜接続部8cを凸曲面状傾斜面とした例であ
り、図6は縁体側傾斜拡径部2aを凸曲面状傾斜面とし
た例である。いずれの場合も、図2のような金具側傾斜
接続部8cと絶縁体側傾斜拡径部2aとの双方を円錐状
面とする場合と比較して、偏心矯正効果は多少損なわれ
るが、金具側傾斜接続部8cと絶縁体側傾斜拡径部2a
との片方が曲面状となることで、両者が当接したときの
応力が分散し、組み付け時において絶縁体2に割れや欠
け等が生じにくくなる。なお、図7の構成では、絶縁体
側傾斜拡径部2aを、2段階に縮径する円錐状面の組み
合わせとして形成しており、凸曲面状の金具側傾斜接続
部8cを、各円錐状面のそれぞれに当接させることによ
り、応力分散効果をさらに高めている。
【0025】次に、図2〜図7の各端子部8bには、軸
線O方向における金具側傾斜接続部8cとの接続側端部
に、その接続位置における金具側傾斜接続部8cの外径
(接続部終端外径)と略等しくなる端子定径部8kが形
成されてなる。このような端子定径部8kを、金具側傾
斜接続部8cとの接続側端部に直接続く形で形成するこ
とは、図8に示すような、鍔状の固定部8fが端子部8
bから排除されることを意味する。この結果、図1の主
体金具1と端子金具8との絶縁体2表面の沿面放電距離
が拡大して、耐フラッシュオーバ性の向上に寄与する。
本発明においては、金具側傾斜接続部8cと絶縁体側傾
斜拡径部2aとの係合により、軸線方向及び半径方向の
いずれにおいても良好な位置決め固定効果が達成され、
結果として固定部8fがなくとも十分に強固な固定状態
を得ることができる。従って、耐フラッシュオーバ性の
向上と、端子金具の固定強度向上及び軸線位置決めの各
効果を両立させることが可能となる。
【0026】なお、軸線O方向において、絶縁体側傾斜
拡径部2aの後端位置での内径をd とし、同じく金具
側傾斜接続部8cの後端位置での外径をdとしたと
き、図2ではd>dとなっているが、これを図3に
示すようにd<dとすると、上記の沿面放電距離が
さらに拡大し、耐フラッシュオーバ性を一層向上させる
ことができる。また、図4及び図5に示すように、軸線
O方向において、貫通孔6の絶縁体側傾斜拡径部2aの
後方側に、端子部8bの外周面前端部を覆う絶縁体定径
部2eを形成しておくと、沿面放電距離の拡大効果、ひ
いては耐フラッシュオーバ性向上効果をさらに高めるこ
とができる。また、絶縁体定径部2eが端子部8bの挿
入時にガイドの役割を果たし、偏心や曲がりの防止効果
をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一例を示す全体縦断
面図。
【図2】図1の要部拡大半断面図。
【図3】図1のスパークプラグの第一変形例の要部拡大
半断面図。
【図4】同じく第二変形例の要部拡大半断面図。
【図5】同じく第三変形例の要部拡大半断面図。
【図6】同じく第四変形例の要部拡大半断面図。
【図7】同じく第五変形例の要部拡大半断面図。
【図8】従来のスパークプラグにおける要部拡大半断面
図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 2a 絶縁体側傾斜拡径部 2e 絶縁体定径部 3 中心電極 4 接地電極 6 貫通孔 8 端子金具 8a 本体部 8b 端子部 8c 金具側傾斜接続部 8k 端子定径部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に貫通孔が形成された絶縁体
    と、前記貫通孔内において前記絶縁体の一方の端部側に
    配置される中心電極と、同じく他方の端部側に前記中心
    電極と導通する形で配置される端子金具とを備え、 前記絶縁体の軸線方向において前記中心電極の位置する
    側を前方側、これと反対側を後方側とし、前記貫通孔の
    後端側開口部は、前記絶縁体の後端面に近づくほど内径
    が連続的に拡径する絶縁体側傾斜拡径部を有し、一方、
    前記端子金具は、前記貫通孔内に挿入される本体部と、
    その本体部よりも径大に構成され前記貫通孔の後方側へ
    突出する端子部と、それら本体部と端子部とを接続する
    とともに外周面が該本体部側から端子部側へ向けて連続
    的に拡径する金具側傾斜接続部とを有し、その金具側傾
    斜接続部と前記絶縁体側傾斜拡径部とが当接しているこ
    とを特徴とするスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 前記端子金具において、前記金具側傾斜
    接続部は前記絶縁体側傾斜拡径部内に圧入されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 【請求項3】 前記金具側傾斜接続部と前記絶縁体側傾
    斜拡径部との双方の外周面が円錐状面とされていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体側傾斜拡径部の外周面の頂角
    をαとし、前記金具側傾斜接続部の外周面の頂角をβと
    したとき、β<αの関係を満たしていることを特徴とす
    る請求項3記載のスパークプラグ。:
  5. 【請求項5】 前記金具側傾斜接続部と前記絶縁体側傾
    斜拡径部との一方の外周面が円錐状面よりなり、他方の
    外周面が凸曲面状傾斜面とされていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 前記端子金具の前記端子部には、前記軸
    線方向における前記金具側傾斜接続部との接続側端部
    に、その接続位置における前記金具側傾斜接続部の外径
    (以下、接続部終端外径という)と略等しくなる端子定
    径部が形成されてなることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記軸線方向において、前記絶縁体側傾
    斜拡径部の後端位置での内径をdとし、同じく前記金
    具側傾斜接続部の後端位置での外径をdとしたとき、
    <dの関係を満たしていることを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  8. 【請求項8】 前記軸線方向において、前記貫通孔の前
    記絶縁体側傾斜拡径部の後方側に、前記端子部の外周面
    前端部を覆う絶縁体定径部が形成されてなることを特徴
    とする請求項7記載のスパークプラグ。
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