JP2012079254A - 基準電圧発生回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタート信号を用いて起動を行う基準電圧発生回路において、起動時に基準電圧発生回路の動作を適切に安定化する。
【解決手段】この基準電圧発生回路は、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されて基準電圧を発生する基準電圧発生回路であって、基準電流制御信号を生成して制御ノードに出力する第1の回路と、制御ノードにおける基準電流制御信号に従って電流を流すことにより、出力端子に基準電圧を出力する第2の回路と、スタート信号が活性化されたときに、制御ノードにおける基準電流制御信号を初期化する第3の回路とを具備し、第3の回路が、第2の電源電位と制御ノードとの間に直列に接続された第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、第1のトランジスタのゲートに、スタート信号が印加され、第2のトランジスタのゲートに、第2の回路が流す電流に基づく負帰還信号が印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイオードやトランジスタ等の半導体素子のバンドギャップを利用して基準電圧を発生する基準電圧発生回路に関する。
従来より、ダイオードやトランジスタ等の半導体素子のバンドギャップを利用して基準電圧を発生する基準電圧発生回路(バンドギャップリファレンス回路)が知られている。このような基準電圧発生回路を使用すれば、温度や電源電圧が変動しても、高精度で安定した基準電圧を得ることができる。さらに、低い電源電圧で動作可能な電流モード型の基準電圧発生回路も知られている。
特許文献1には、供給される電源電圧の範囲内で、温度依存性及び電源電圧依存性が小さい基準電圧を任意の値に設定して発生することができ、1.25V以下の電源電圧で動作可能な基準電圧発生回路が開示されている。特許文献1の図19に示されている基準電圧発生回路においては、電源投入時に一時的に出力ノードを接地電位にリセットするためのスタートアップ用のトランジスタN19が設けられており、そのトランジスタのゲートに、電源投入時に生成されるパワーオンリセット信号PONが印加される。スタートアップ用のトランジスタを設ける理由は、特許文献2に詳しく説明されている。
特許文献2の図3に示されている第2の比較例の基準電圧発生回路においては、電源投入時に、電源電位VDDが低いので、トランジスタPT1〜PT3が非導通状態となり、それらのトランジスタに流れる電流I1〜I3がゼロになる。従って、ノードN1の電位VN1及びノードN2の電位VN2も共にゼロとなり、演算増幅回路OPは、電位VN1と電位VN2とが等しいと判断するので、不適切な動作点で動作が安定してしまう(以下においては、「第1の安定領域」ともいう)。その結果、演算増幅回路OPの出力電位VOPによってゲート電極が制御されるトランジスタPT1〜PT3が、いつまでも導通しなくなり、基準電圧発生回路が適正に起動しないという問題がある。
このような問題を解決するために、特許文献2の図4に示されている第3の比較例の基準電圧発生回路においては、起動用のトランジスタTN4が設けられている。トランジスタTN4のドレイン電極は演算増幅回路OPの出力電位VOPに接続され、ゲート電極にスタート信号が入力され、ソース電極は電源電位VSSに接続される。電源投入時にスタート信号がアクティブ(ハイレベル)に設定されることによって、演算増幅回路OPの出力電位VOPがローレベルになる。従って、トランジスタPT1〜PT3が導通状態となり、ノードN1の電位VN1及びノードN2の電位VN2がゼロよりも高くなる。その結果、演算増幅回路OPの動作が正常な動作点で安定し(以下においては、「第2の安定領域」ともいう)、基準電圧発生回路を適正に起動させることができる。
特開平11−45125号公報(第6、11頁、図19) 特開2003−173212号公報(第6頁、図3、図4)
図7は、特許文献1の図19又は特許文献2の図4に示されているのと同様の従来の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。この基準電圧発生回路は、第1の電源電位VDD及び第2の電源電位VSSが供給され、基準電圧(VREF−VSS)を発生する。
図7に示す基準電圧発生回路は、第1のノードN1と電源電位VSSとの間に接続されたダイオードD1及び抵抗R11と、第2のノードN2と電源電位VSSとの間に接続された抵抗R21、ダイオードD2、及び、抵抗R22と、第3のノードN3と電源電位VSSとの間に接続された抵抗R31とを含んでいる。ここで、ダイオードD1は、1個の単位ダイオードによって構成され、ダイオードD2は、M個(Mは2以上の整数)の単位ダイオードを並列接続することによって構成される。
また、この基準電圧発生回路は、電源電位VDDとノードN1との間に接続されたPチャネルMOSトランジスタQP1と、電源電位VDDとノードN2との間に接続されたPチャネルMOSトランジスタQP2と、電源電位VDDとノードN3との間に接続されたPチャネルMOSトランジスタQP3と、ノードN1の電位とノードN2の電位との差を増幅して基準電流制御信号を生成し、該基準電流制御信号をトランジスタQP1〜QP3のゲート(制御ノードN5)に出力する差動増幅回路(オペアンプ)OP1とを含んでいる。
さらに、基準電圧発生回路の起動時において、トランジスタQP1〜QP3がドレイン電流を流すようにトランジスタQP1〜QP3のゲート電位を強制的に制御するために、スタート信号がゲートに印加されるNチャネルMOSトランジスタQN1が設けられている。スタート信号がハイレベルに活性化されると、トランジスタQN1がオン状態となってトランジスタQP1〜QP3のゲート電位が低下し、トランジスタQP1〜QP3にドレイン電流が流れる。
しかしながら、図7に示す基準電圧発生回路においては、スタート信号が活性化されると、トランジスタQP1〜QP3のゲート電位が完全にローレベルになるので、トランジスタQP1〜QP3に過剰なドレイン電流が流れる。これにより、スタート信号が非活性化されて演算増幅回路OP1が負帰還動作によってトランジスタQP1〜QP3のドレイン電流を減少させる際に、演算増幅回路OP1の動作が第2の安定領域を通り越して第1の安定領域に突入してしまうという現象が生じる。この現象は、電源電圧が比較的高い(例えば、3V〜5V)場合に生じ易い。
本発明の1つの観点に係る基準電圧発生回路は、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されて基準電圧を発生する基準電圧発生回路であって、基準電流制御信号を生成して制御ノードに出力する第1の回路と、制御ノードにおける基準電流制御信号に従って電流を流すことにより、出力端子に基準電圧を出力する第2の回路と、スタート信号が活性化されたときに、制御ノードにおける基準電流制御信号を初期化する第3の回路とを具備し、第3の回路が、第2の電源電位と制御ノードとの間に直列に接続された第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、第1のトランジスタのゲートに、スタート信号が印加され、第2のトランジスタのゲートに、第2の回路が流す電流に基づく負帰還信号が印加されることを特徴とする。
本発明の1つの観点によれば、スタート信号が活性化されて第1のトランジスタがオン状態となって第2の回路に電流が流れるときに、第2の回路に流れる電流を制御するように第2のトランジスタが負帰還ループを構成するので、起動時に基準電圧発生回路の動作を適切に安定化することができる。
第1の具体例においては、第2の回路が、制御ノードに接続されたゲート、及び、第1の電源電位に接続されたソースを有するPチャネルMOSトランジスタと、PチャネルMOSトランジスタのドレインと出力端子との間に接続された第1の抵抗と、出力端子と第2の電源電位との間に接続された第2の抵抗とを含み、第3の回路が、スタート信号が印加されるゲート、及び、第2の電源電位に接続されたソースを有するNチャネルMOSトランジスタである第1のトランジスタと、負帰還信号として第2の回路のPチャネルMOSトランジスタのドレイン電位が印加されるゲート、制御ノードに接続されたソース、及び、第1のトランジスタのドレインに接続されたドレインを有するPチャネルMOSトランジスタである第2のトランジスタとを含む。第1の具体例によれば、最小限の構成によって第3の回路を実現することができる。
第2の具体例においては、第2の回路が、制御ノードに接続されたゲート、第1の電源電位に接続されたソース、及び、出力端子に接続されたドレインを有するPチャネルMOSトランジスタと、出力端子と第2の電源電位との間に直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗とを含み、第3の回路が、スタート信号が印加されるゲート、及び、第2の電源電位に接続されたソースを有するNチャネルMOSトランジスタである第1のトランジスタと、制御ノードに接続されたドレイン、及び、第1のトランジスタのドレインに接続されたソースを有するNチャネルMOSトランジスタである第2のトランジスタと、第1の電源電位と第2のトランジスタのゲートとの間に接続された第3の抵抗と、第1の抵抗と第2の抵抗との接続点における電位が印加されるゲート、第2のトランジスタのゲートに接続されたドレイン、及び、第2の電源電位に接続されたソースを有し、負帰還信号としてドレイン電位を第2のトランジスタのゲートに印加するNチャネルMOSトランジスタである第3のトランジスタとを含む。第2の具体例によれば、NチャネルMOSトランジスタのみを用いて第3の回路を実現することができる。
以上において、第1の回路が、第1のノードと第2の電源電位との間に接続され、PN接合を有する第1の半導体素子、及び、第1の半導体素子に並列に接続された第1の並列抵抗を含む第1の負荷回路と、第2のノードと第2の電源電位との間に接続され、第1の半導体素子のPN接合よりも並列接続個数が多いか又は面積が大きいPN接合を有する第2の半導体素子、第2の半導体素子に直列に接続された直列抵抗、及び、第2の半導体素子及び直列抵抗に並列に接続された第2の並列抵抗を含む第2の負荷回路と、制御ノードに接続されたゲート、第1の電源電位に接続されたソース、及び、第1のノードに接続されたドレインを有し、制御ノードにおける基準電流制御信号に従って第1の負荷回路に電流を流す第1のPチャネルMOSトランジスタと、制御ノードに接続されたゲート、第1の電源電位に接続されたソース、及び、第2のノードに接続されたドレインを有し、制御ノードにおける基準電流制御信号に従って第2の負荷回路に電流を流す第2のPチャネルMOSトランジスタと、第1のノードの電位と第2のノードの電位との差を増幅して基準電流制御信号を生成し、該基準電流制御信号を制御ノードに出力する差動増幅回路とを含むようにしても良い。
その場合に、第1の並列抵抗が、第2の並列抵抗の抵抗値の略1/Nの抵抗値を有し、第1のPチャネルMOSトランジスタが、第2のPチャネルMOSトランジスタのサイズの略N倍のサイズを有し、ここで、N=1.5〜10であるようにしても良い。そのようにすれば、第1の負荷回路に流れる電流が、第2の負荷回路に流れる電流の略N倍となり、差動増幅回路が、第1の安定領域よりも第2の安定領域において動作し易いようにすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図。 ノードN1及びN2に電流源が接続された場合の電流−電圧曲線を示す図。 電源電位VDDを3Vに設定したときの起動特性を示す波形図。 電源電位VDDを5.5Vに設定したときの起動特性を示す波形図。 本発明の第2の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図。 ダイオードD2の並列接続個数Mに対する抵抗R22の抵抗値を示す図。 従来の基準電圧発生回路の構成を示す回路図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。基準電圧発生回路100は、第1の電源電位VDD及び第2の電源電位VSSが供給され、基準電圧(VREF−VSS)を発生する。一般的には、第2の電源電位VSSが接地電位(0V)とされる。
基準電圧発生回路100は、基準電流制御信号を生成して制御ノードN5に出力する基準電流制御信号生成回路10と、制御ノードN5における基準電流制御信号に従って電流を流すことにより、出力端子に基準電圧VREFを出力する基準電圧出力回路20と、スタート信号が活性化されたときに、制御ノードN5における基準電流制御信号を初期化する起動回路30とを含んでいる。
基準電流制御信号生成回路10は、第1のノードN1と電源電位VSSとの間に接続された第1の負荷回路11と、第2のノードN2と電源電位VSSとの間に接続された第2の負荷回路12と、電源電位VDDとノードN1との間に接続され、基準電流制御信号に従って第1の負荷回路11に電流を流す第1の電流源(図1においては、PチャネルMOSトランジスタQP1)と、電源電位VDDとノードN2との間に接続され、基準電流制御信号に従って第2の負荷回路12に電流を流す第2の電流源(図1においては、PチャネルMOSトランジスタQP2)と、ノードN1の電位とノードN2の電位との差を増幅して基準電流制御信号を生成する差動増幅回路(オペアンプ)OP1とを含んでいる。
基準電圧出力回路20は、第3のノードN3と電源電位VSSとの間に直列に接続された抵抗R32及び抵抗R31を含む第3の負荷回路21と、電源電位VDDとノードN3との間に接続され、基準電流制御信号に従って第3の負荷回路21に電流を流す第3の電流源(図1においては、PチャネルMOSトランジスタQP3)とを含んでいる。
起動回路30は、電源投入時等の起動時にトランジスタQP1〜QP3が電流を流すように、トランジスタQP1〜QP3のゲート(制御ノードN5)の電位を強制的に制御して基準電流制御信号を初期化する起動回路であり、電源電位VSSと制御ノードN5との間に直列に接続された第1のトランジスタ(図1においては、NチャネルMOSトランジスタQN1)及び第2のトランジスタ(図1においては、PチャネルMOSトランジスタQP4)を含んでいる。
トランジスタQN1のゲートには起動時に活性化されるスタート信号が印加され、ソースは電源電位VSSに接続されている。また、トランジスタQP4のゲートには基準電圧出力回路20のトランジスタQP3が流す電流に基づく負帰還信号(ノードN3の電位)が印加され、ソースは制御ノードN5に接続され、ドレインはトランジスタQN1のドレインに接続されている。
トランジスタQN1は、スタート信号がハイレベルに活性化されたときにオン状態となる。トランジスタQP4は、トランジスタQN1がオン状態となって基準電圧出力回路20のトランジスタQP3に電流が流れるときに、トランジスタQP3に流れる電流を負帰還信号に従って制御することにより、負帰還ループを構成する。
第1の負荷回路11は、PN接合を有する第1の半導体素子(図1においては、ダイオードD1)と、第1の半導体素子に並列に接続された抵抗R11とを含んでいる。また、第2の負荷回路12は、PN接合を有する第2の半導体素子(図1においては、ダイオードD2)と、第2の半導体素子に直列に接続された抵抗R21と、第2の半導体素子及び抵抗R21に並列に接続された抵抗R22とを含んでいる。
ここで、バンドギャップリファレンス回路を構成するために、第2の半導体素子は、第1の半導体素子のPN接合よりも並列接続個数が多いか又は面積が大きいPN接合を有している。例えば、ダイオードD2の並列接続個数又は面積をダイオードD1の並列接続個数又は面積のM倍(Mは2以上の整数)とすることにより、ダイオードD1に流れる電流の大きさとダイオードD2に流れる電流の大きさとを互いに等しくしても、それらの電流密度が互いに異なるように設定される。第1及び第2の半導体素子としてトランジスタ等を用いる場合も、これと同様である。
トランジスタQP1〜QP3はカレントミラー回路を構成しているので、それらのトランジスタにおいてトランジスタサイズ(チャネル長及びチャネル幅)を同一とすることにより、トランジスタQP1〜QP3のドレイン電流が互いに略等しくなる。トランジスタQP1のドレイン電流は、ダイオードD1と、抵抗R11とに供給される。トランジスタQP2のドレイン電流は、抵抗R21とダイオードD2との直列回路と、抵抗R22とに供給される。
差動増幅回路OP1は、ダイオードD1の両端に発生する電圧と、抵抗R21とダイオードD2との直列回路の両端に発生する電圧とを比較して、その差を増幅することにより基準電流制御信号を生成し、該基準電流制御信号をトランジスタQP1〜QP3のゲート(制御ノードN5)に出力する。従って、トランジスタQP1〜QP3のドレイン電流は、制御ノードN5における基準電流制御信号によって制御される。このようなフィードバックループを組むことにより、差動増幅回路OP1は、ノードN1の電位とノードN2の電位とが互いに等しくなるように、トランジスタQP1〜QP3を制御する。
トランジスタQP3のドレイン電流は、抵抗R32と抵抗R31との直列回路に供給される。これにより、基準電圧発生用の抵抗R31の両端に、所定の基準電圧VREFが発生する。ただし、この基準電圧発生回路100を安定に起動するためには、次に説明する起動回路30が必要である。
図2は、図1に示す基準電圧発生回路において、ノードN1及びN2に電流源がそれぞれ接続された場合の電流−電圧曲線を示す図である。図2において、横軸は電流を示し、縦軸は電圧を示している。ここで、ダイオードD1は1個の単位ダイオードによって構成され、ダイオードD2は6個の単位ダイオードを並列接続することによって構成されている。
図2において、ノードN1における電流と電圧との関係を示す曲線C1とノードN2における電流と電圧との関係を示す曲線C2とが重なっている部分は、差動増幅回路OP1の動作が安定な状態となることを表している。従って、図2において破線で囲んだ部分は、差動増幅回路OP1の動作が安定な状態にある安定領域と言うことができる。
図2に示すように、ノードN1及びN2の各々における電流が0〜9μA程度である第1の安定領域と、ノードN1及びN2の各々における電流が22μA程度である第2の安定領域とが存在する。このように、2つの安定領域が存在することは、低電圧型の基準電圧発生回路(バンドギャップリファレンス回路)に共通した特徴でもある。
電源投入後において、電源電圧(VDD−VSS)は、必ずゼロから徐々に上昇するので、差動増幅回路OP1の動作は、まず第1の安定領域に突入する。第1の安定領域においては、基準電圧発生回路100内のトランジスタQP1〜QP3のドレイン電流がほとんど流れていないので、期待した基準電位VREFが発生されない。従って、差動増幅回路OP1の動作を、第1の安定領域から脱出させて第2の安定領域に移行させる必要がある。言い換えれば、基準電圧発生回路100を安定起動させる必要がある。そのために、電源投入時等の起動時において、スタート信号が活性化されると、トランジスタQP1〜QP3がドレイン電流を流すように、起動回路30がトランジスタQP1〜QP3のゲート電位を強制的に制御する。
図7に示す従来の基準電圧発生回路においては、スタート信号がハイレベルに活性化されると、トランジスタQN1がオン状態となって、トランジスタQP1〜QP3のゲート電位が完全にローレベルになるので、トランジスタQP1〜QP3に過剰なドレイン電流が流れる。これにより、スタート信号が非活性化されて演算増幅回路OP1が負帰還動作によってトランジスタQP1〜QP3のドレイン電流を減少させる際に、演算増幅回路OP1の動作が第2の安定領域を通り越して第1の安定領域に突入してしまうという現象が生じる。
これに対し、図1に示す第1の実施形態における起動回路30は、電源電位VSSと制御ノードN5との間に直列に接続されたトランジスタQN1及びQP4を含んでいる。電源が投入され、電源電圧VDDが徐々に立ち上がると、差動増幅回路OP1が第1の安定領域において動作する間に、トランジスタQP1〜QP3のゲート電位も徐々に上昇する。その間、トランジスタQP3に十分なドレイン電流が流れないので、ノードN3は低電位を保っている。また、電源投入時にはスタート信号がハイレベルに活性化されるので、トランジスタQN1がオン状態となる。これにより、トランジスタQP4が導通して、トランジスタQP1〜QP3のゲート電位を低下させるので、トランジスタQP1〜QP3に十分なドレイン電流が流れるようになり、差動増幅回路OP1の動作が第1の安定領域から脱出する。
しかしながら、トランジスタQP4は完全にオン状態となるのではなく、トランジスタQP3にドレイン電流が流れてノードN3の電位が上昇することによってトランジスタQP4のドレイン電流が制限され、その結果、トランジスタQP3のゲート電位が適切な値に収束する。即ち、トランジスタQP4は、トランジスタQP3に対して負帰還ループを構成することにより、トランジスタQP3の動作を安定化する。これにより、トランジスタQP1〜QP3に過剰なドレイン電流が流れることがない。その後、スタート信号がローレベルに非活性化されると、トランジスタQN1がオフ状態となり、演算増幅回路OP1の動作を第2の安定領域に安定して移行させることができる。
図1には、電源電位VSSと出力端子(ノードN4)との間に接続され、電流が供給されたときに基準電圧VREFを発生する抵抗R31と、出力端子(ノードN4)とノードN3との間に接続された抵抗R32とが示されている。ここで、抵抗R32は、負帰還信号として用いられるノードN3の電位、即ち、トランジスタQP4のゲート電位を基準電圧VREFよりも高く設定する役割を有している。これにより、基準電圧VREFが電源電圧(VDD−VSS)よりもかなり低い値に設定されている場合においても、トランジスタQP4のゲート電位を適切な値に設定することができる。ただし、電源電圧(VDD−VSS)と基準電圧VREFとの相互関係によっては、抵抗R32を省略して、抵抗R31を電源電位VSSとノードN3との間に接続しても良い。
次に、図1に示す基準電圧発生回路の基準電圧発生動作について詳しく説明する。
図1に示す基準電圧発生回路100においては、トランジスタサイズが同一のトランジスタQP1〜QP3がカレントミラー回路を構成しているので、それらのトランジスタに流れるドレイン電流の大きさが互いに略等しくなる。また、抵抗R11の抵抗値と抵抗R22の抵抗値とが同一なので、抵抗R11を流れる電流の大きさと抵抗R22を流れる電流の大きさとが互いに略等しくなる。従って、ダイオードD1を流れる電流の大きさとダイオードD2を流れる電流の大きさとが互いに略等しくなる。ただし、ダイオードD2におけるPN接合の並列接続個数又は面積が、ダイオードD1におけるPN接合の並列接続個数又は面積のM倍となっているので、ダイオードD1の飽和電流をIとすると、ダイオードD2の飽和電流はM・Iとなる。
従って、ダイオードD1及びD2の各々に流れる電流をIとすると、ノードN1における電位V1及びノードN2における電位V2は、次式(1)及び(2)によってそれぞれ表される。
V1=(kT/q)ln(I/I) ・・・(1)
V2=R21・I+(kT/q)ln(I/(M・I)) ・・・(2)
ここで、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは電子の電荷である。
差動増幅回路OP1の働きによってV1=V2となるので、式(1)及び(2)から次式(3)が得られる。
(kT/q)ln(I/I)=R21・I+(kT/q)ln(I/(M・I)) ・・・(3)
式(3)を変形して、式(4)が得られる。
R21・I=(kT/q)ln{(I/I)/(I/(M・I))}
=(kT/q)ln(M)
=(1/R21)・(kT/q)ln(M) ・・・(4)
ダイオードD1の順方向電圧をVとすると、抵抗R22を流れる電流IR22、及び、ノードN1〜N3の各々を流れる電流Iは、次式(5)及び(6)でそれぞれ表される。
R22=V/R22 ・・・(5)
I=I+IR22
=(1/R21)・(kT/q)ln(M)+V/R22 ・・・(6)
従って、基準電圧VREFは、次式(7)で表される。
REF=(R31/R22)・{V+(R22/R21)・(kT/q)ln(M)} ・・・(7)
基準電圧VREFの温度依存性をキャンセルするためには、式(7)を絶対温度Tで微分した値がゼロになれば良い。
dVREF/dT=(R31/R22)・{dV/dT+(R22/R21)・(k/q)ln(M)}=0 ・・・(8)
式(8)において、dV/dTは負の温度特性を有しているので、(R22/R21)・(k/q)ln(M)の値をこれに釣り合う正の値とすれば、基準電圧VREFの温度依存性をキャンセルすることができる。
図3及び図4は、図7に示す従来の基準電圧発生回路と図1に示す本発明の第1の実施形態に係る基準電圧発生回路とにおける起動特性のシミュレーション結果を比較して示す波形図である。図3及び図4においては、スタート信号の電圧、ノードN1における電位V1、ノードN2における電位V2、及び、基準電圧VREFの変化が示されている。ここで、R11、R21、R22、R31、R32の抵抗値は、それぞれ、約270kΩ、約30kΩ、約270kΩ、約170kΩ、約80kΩである。
図3は、電源電位VDDを3Vに設定して電源電位VSSを0Vに設定したときの起動特性を示しており、図4は、電源電位VDDを5.5Vに設定して電源電位VSSを0Vに設定したときの起動特性を示している。いずれにおいても、スタート信号がハイレベルに活性化されると、トランジスタQP1〜QP3のドレイン電流が増加するので、電位V1及びV2が上昇すると共に、基準電圧VREFが上昇する。
図3の(A)及び図4の(A)に示すように、従来の基準電圧発生回路においては、スタート信号がハイレベルに活性化されると電位V1及びV2が大幅に上昇するので、スタート信号がローレベルに非活性化されると、電位V1及びV2が急激に下降して、差動増幅回路OP1の動作が第2の安定領域を通過して第1の安定領域に戻ってしまう。
一方、図3の(B)及び図4の(B)に示すように、本発明の第1の実施形態に係る基準電圧発生回路においては、スタート信号がハイレベルに活性化されても負帰還ループによって電位V1及びV2の上昇が抑制されるので、スタート信号がローレベルに非活性化されると、電位V1及びV2が僅かに下降するものの、差動増幅回路OP1の動作が第2の安定領域に留まっていることが分かる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る基準電圧発生回路について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。図5に示す第2の実施形態に係る基準電圧発生回路200においては、図1に示す第1の実施形態に係る基準電圧発生回路100における起動回路30が起動回路40に変更されており、また、基準電圧VREFを出力する出力端子がノードN3に接続されている。その他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態における起動回路40は、電源電位VSSと制御ノードN5との間に直列に接続された第1のトランジスタ(図5においては、NチャネルMOSトランジスタQN1)及び第2のトランジスタ(図5においては、NチャネルMOSトランジスタQN2)と、電源電位VDDと第2のトランジスタのゲートとの間に接続された抵抗R41と、第2のトランジスタのゲートと電源電位VSSとの間に接続された第3のトランジスタ(図5においては、NチャネルMOSトランジスタQN3)とを含んでいる。
トランジスタQN1のゲートには起動時に活性化されるスタート信号が印加され、ソースは電源電位VSSに接続されている。トランジスタQN2のドレインはトランジスタQP1〜QP3のゲート(制御ノードN5)に接続され、ソースはトランジスタQN1のドレインに接続されている。トランジスタQN3のゲートには抵抗R32と抵抗R31との接続点(ノードN4)の電位が印加され、ドレインはトランジスタQN2のゲートに接続され、ソースは電源電位VSSに接続されている。
トランジスタQN1は、スタート信号がハイレベルに活性化されたときにオン状態となる。トランジスタQN3は、負帰還信号としてドレイン電位をトランジスタQN2のゲートに印加する。トランジスタQN2は、トランジスタQN1がオン状態となって基準電圧出力回路20のトランジスタQP3に電流が流れるときに、トランジスタQP3に流れる電流を負帰還信号に基づいて制御する。
電源が投入され、電源電圧VDDが徐々に立ち上がると、差動増幅回路OP1が第1の安定領域において動作する間に、トランジスタQP1〜QP3のゲート電位も徐々に上昇する。その間、トランジスタQP3に十分なドレイン電流が流れないので、ノードN4は低電位を保っており、トランジスタQN3がオフ状態となっている。また、電源投入時にはスタート信号がハイレベルに活性化されるので、トランジスタQN1がオン状態となる。これにより、トランジスタQN2が導通して、トランジスタQP1〜QP3のゲート電位を低下させるので、トランジスタQP1〜QP3に十分なドレイン電流が流れるようになり、差動増幅回路OP1の動作が第1の安定領域から脱出する。
しかしながら、トランジスタQN2は完全にオン状態となるのではなく、トランジスタQP3にドレイン電流が流れてノードN4の電位が上昇し、トランジスタQN3が導通することによってトランジスタQN2のゲート電位が低下してドレイン電流が制限され、その結果、トランジスタQP3のゲート電位が適切な値に収束する。即ち、トランジスタQN3及びQN2と抵抗R41とは、トランジスタQP3に対して負帰還ループを構成することにより、トランジスタQP3の動作を安定化する。これにより、トランジスタQP1〜QP3に過剰なドレイン電流が流れることがない。その後、スタート信号がローレベルに非活性化されると、トランジスタQN1がオフ状態となり、演算増幅回路OP1の動作を第2の安定領域に安定して移行させることができる。
図5には、電源電位VSSとノードN4との間に接続された抵抗R31と、ノードN4と出力端子(ノードN3)との間に接続された抵抗R32とが示されている。抵抗R31及びR32は、電流が流れたときに基準電圧VREFを発生する。ここで、抵抗R32は、ノードN4の電位、即ち、トランジスタQN3のゲート電位を基準電圧VREFよりも低く設定する役割を有している。これにより、基準電圧VREFがトランジスタQN3のしきい電圧VTHよりもかなり高い値に設定されている場合においても、トランジスタQN3のゲート電位を適切な値に設定することができる。ただし、しきい電圧VTHと基準電圧VREFとの相互関係によっては、抵抗R32を省略して、抵抗R31を電源電位VSSとノードN3との間に接続しても良い。
次に、本発明の第3の実施形態に係る基準電圧発生回路について説明する。
本発明の第3の実施形態に係る基準電圧発生回路は、図1に示す第1の実施形態に係る基準電圧発生回路100又は図5に示す第2の実施形態に係る基準電圧発生回路200において、第1の負荷回路11に流れる電流の大きさと第2の負荷回路12に流れる電流の大きさとをアンバランスにして起動特性を改善したものであり、その他の点に関しては第1又は第2の実施形態と同様である。
例えば、図1に示す基準電圧発生回路100において、抵抗R11が抵抗R22の抵抗値の略1/Nの抵抗値を有し、トランジスタQP1がトランジスタQP2のサイズ(チャネル幅あるいは単位トランジスタの並列接続個数)の略N倍のサイズ(チャネル幅あるいは単位トランジスタの並列接続個数)を有するように設定する。これにより、第1の負荷回路11に流れる電流が、第2の負荷回路12に流れる電流の略N倍となり、差動増幅回路OP1が、図2に示す第1の安定領域よりも第2の安定領域において動作し易いようにすることができる。
以下においては、N=2の場合について説明する。抵抗R11が抵抗R22の抵抗値の略1/2の抵抗値を有するので、抵抗R11を流れる電流は、抵抗R22を流れる電流の略2倍となる。また、トランジスタQP1がトランジスタQP2のサイズの略2倍のサイズを有するので、トランジスタQP1のドレイン電流は、トランジスタQP2のドレイン電流の略2倍となる。これにより、ダイオードD1を流れる電流は、ダイオードD2を流れる電流の略2倍となる。
従って、ダイオードD2に流れる電流をIとすると、ノードN1における電位V1及びノードN2における電位V2は、次式(9)及び(10)によってそれぞれ表される。
V1=(kT/q)ln(2I/I) ・・・(9)
V2=R21・I+(kT/q)ln(I/(M・I)) ・・・(10)
差動増幅回路OP1の働きによってV1=V2となるので、式(9)及び(10)から次式(11)が得られる。
(kT/q)ln(2I/I)=R21・I+(kT/q)ln(I/(M・I)) ・・・(11)
式(11)を変形して、式(12)が得られる。
R21・I=(kT/q)ln{(2I/I)/(I/(M・I))}
=(kT/q)ln(2M)
=(1/R21)・(kT/q)ln(2M) ・・・(12)
ダイオードD1の順方向電圧をVとすると、抵抗R22を流れる電流IR22、及び、ノードN2及びN3の各々を流れる電流Iは、次式(13)及び(14)でそれぞれ表される。
R22=V/R22 ・・・(13)
I=I+IR22
=(1/R21)・(kT/q)ln(2M)+V/R22 ・・・(14)
従って、基準電圧VREFは、次式(15)で表される。
REF=(R31/R22)・{V+(R22/R21)・(kT/q)ln(2M)} ・・・(15)
基準電圧VREFの温度依存性をキャンセルするためには、式(15)を絶対温度Tで微分した値がゼロになれば良い。
dVREF/dT=(R31/R22)・{dV/dT+(R22/R21)・(k/q)ln(2M)}=0 ・・・(16)
式(16)において、dV/dTは負の温度特性を持っているので、(R22/R21)・(k/q)ln(2M)の値をこれに釣り合う正の値とすれば、基準電圧VREFの温度依存性をキャンセルすることができる。
図6は、図1に示すダイオードD2の並列接続個数又は面積比Mに対する抵抗R22の抵抗値(kΩ)を示す図である。ここでは、抵抗R21の抵抗値を25kΩとして、基準電圧VREFの温度依存性をキャンセルするために適切な抵抗R22の抵抗値を計算によって求めている。
図6に示すように、例えば、M=6の場合には、抵抗R22の抵抗値として約262kΩが適している。さらに、第3の実施形態におけるように、第1の負荷回路11に流れる電流の大きさと第2の負荷回路12に流れる電流の大きさとをアンバランスにするためには、例えば、N=2(N・M=12)の場合に、抵抗R22の抵抗値として約192kΩが適している。これに対して、抵抗R11の抵抗値は、抵抗R22の抵抗値の略1/2、即ち、約96kΩとなる。
一般的には、Nが1.5以上であれば、第1の負荷回路11に流れる電流と第2の負荷回路12に流れる電流とをアンバランスにすることによる起動特性の改善効果が明確に発揮される。一方、Nが10を超えると、起動特性の改善効果が飽和状態になると共に、抵抗R22及びR11の抵抗値が小さくなって(M=6、N=10の場合には、抵抗R22の抵抗値が約116kΩ、抵抗R11の抵抗値が約11.6kΩとなる)、これらの抵抗を流れる電流値が増加してしまう。従って、N=1.5〜10の範囲が適していると言える。
10 基準電流制御信号生成回路、 11 第1の負荷回路、 12 第2の負荷回路、 20 基準電圧出力回路、 21 第3の負荷回路、 30、40 起動回路、 100、200 基準電圧発生回路、 R11〜R41 抵抗、 D1、D2 ダイオード、 QP1〜QP4 PチャネルMOSトランジスタ、 QN1〜QN3 NチャネルMOSトランジスタ、 OP1 演算増幅回路

Claims (5)

  1. 第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されて基準電圧を発生する基準電圧発生回路であって、
    基準電流制御信号を生成して制御ノードに出力する第1の回路と、
    前記制御ノードにおける基準電流制御信号に従って電流を流すことにより、出力端子に前記基準電圧を出力する第2の回路と、
    スタート信号が活性化されたときに、前記制御ノードにおける基準電流制御信号を初期化する第3の回路と、
    を具備し、
    前記第3の回路が、前記第2の電源電位と前記制御ノードとの間に直列に接続された第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、
    前記第1のトランジスタのゲートに、前記スタート信号が印加され、
    前記第2のトランジスタのゲートに、前記第2の回路が流す電流に基づく負帰還信号が印加されることを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 前記第2の回路が、
    前記制御ノードに接続されたゲート、及び、前記第1の電源電位に接続されたソースを有するPチャネルMOSトランジスタと、
    前記PチャネルMOSトランジスタのドレインと前記出力端子との間に接続された第1の抵抗と、
    前記出力端子と前記第2の電源電位との間に接続された第2の抵抗と、
    を含み、前記第3の回路が、
    前記スタート信号が印加されるゲート、及び、前記第2の電源電位に接続されたソースを有するNチャネルMOSトランジスタである前記第1のトランジスタと、
    前記負帰還信号として前記第2の回路のPチャネルMOSトランジスタのドレイン電位が印加されるゲート、前記制御ノードに接続されたソース、及び、前記第1のトランジスタのドレインに接続されたドレインを有するPチャネルMOSトランジスタである前記第2のトランジスタとを含む、請求項1記載の基準電圧発生回路。
  3. 前記第2の回路が、
    前記制御ノードに接続されたゲート、前記第1の電源電位に接続されたソース、及び、前記出力端子に接続されたドレインを有するPチャネルMOSトランジスタと、
    前記出力端子と前記第2の電源電位との間に直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、
    を含み、前記第3の回路が、
    前記スタート信号が印加されるゲート、及び、前記第2の電源電位に接続されたソースを有するNチャネルMOSトランジスタである前記第1のトランジスタと、
    前記制御ノードに接続されたドレイン、及び、前記第1のトランジスタのドレインに接続されたソースを有するNチャネルMOSトランジスタである前記第2のトランジスタと、
    前記第1の電源電位と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続された第3の抵抗と、
    前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点における電位が印加されるゲート、前記第2のトランジスタのゲートに接続されたドレイン、及び、前記第2の電源電位に接続されたソースを有し、前記負帰還信号としてドレイン電位を前記第2のトランジスタのゲートに印加するNチャネルMOSトランジスタである第3のトランジスタと、
    を含む、請求項1記載の基準電圧発生回路。
  4. 前記第1の回路が、
    第1のノードと前記第2の電源電位との間に接続され、PN接合を有する第1の半導体素子、及び、前記第1の半導体素子に並列に接続された第1の並列抵抗を含む第1の負荷回路と、
    第2のノードと前記第2の電源電位との間に接続され、前記第1の半導体素子のPN接合よりも並列接続個数が多いか又は面積が大きいPN接合を有する第2の半導体素子、前記第2の半導体素子に直列に接続された直列抵抗、及び、前記第2の半導体素子及び前記直列抵抗に並列に接続された第2の並列抵抗を含む第2の負荷回路と、
    前記制御ノードに接続されたゲート、前記第1の電源電位に接続されたソース、及び、前記第1のノードに接続されたドレインを有し、前記制御ノードにおける基準電流制御信号に従って前記第1の負荷回路に電流を流す第1のPチャネルMOSトランジスタと、
    前記制御ノードに接続されたゲート、前記第1の電源電位に接続されたソース、及び、前記第2のノードに接続されたドレインを有し、前記制御ノードにおける基準電流制御信号に従って前記第2の負荷回路に電流を流す第2のPチャネルMOSトランジスタと、
    前記第1のノードの電位と前記第2のノードの電位との差を増幅して前記基準電流制御信号を生成し、該基準電流制御信号を前記制御ノードに出力する差動増幅回路と、
    を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の基準電圧発生回路。
  5. 前記第1の並列抵抗が、前記第2の並列抵抗の抵抗値の略1/Nの抵抗値を有し、前記第1のPチャネルMOSトランジスタが、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのサイズの略N倍のサイズを有し、ここで、N=1.5〜10である、請求項4記載の基準電圧発生回路。
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