JP2012078120A - 容器用キャップの検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の容器用キャップ1を複数のポケット5aで支持して所定の円形軌道上を搬送する検査用スターホイール5と、検査用スターホイール5によって搬送される容器用キャップ1を照明とカメラとにより撮像する第1の検査ステーションと、検査用スターホイール5から検査用キャップを受け取って容器用キャップ1を真空吸着して直線経路上を搬送するバキュームコンベヤ10と、バキュームコンベヤ10によって搬送される容器用キャップ1を照明とカメラとにより撮像する第2の検査ステーションとを備えた。
【選択図】図1
Description
すなわち、検査用スターホイールで検査が終了し、検査用スターホイールから排出される前の段階では樹脂製キャップ間には、既に定間隔が形成されているが、検査用スターホイールから排出されるときにキャップがスターホイールにより押し出されてコンベヤ上をスリップすると、先行するキャップと後続のキャップ間の間隔が不規則になってしまう。そのため、検査用スターホイールの下流側にスクリュー等からなる定間隔形成装置を設置してキャップ間に定間隔を形成した後にキャップの外側面を撮像する必要がある。
本発明の好ましい態様は、前記バキュームコンベヤのコンベヤベルトは、並列する2本の無端状のタイミングベルトと、前記2本のタイミングベルトの歯面の背面の平らな面に接合された平ベルトとからなることを特徴とする。
本発明によれば、バキュームコンベヤのコンベヤベルトがタイミングベルトから構成されているため、タイミングプーリからなる駆動プーリとの間で滑りが生ずることがなく、コンベヤベルトの搬送速度を精度良く制御することができる。したがって、コンベヤベルトの搬送速度を検査用スターホイールの搬送速度に正確に同期させることができ、容器用キャップがバキュームコンベヤに乗り移る際にキャップをスムーズに乗り移させることができる。そして、コンベヤベルトの搬送面は平ベルトにより構成されているため、平ベルトに滑りの良い材質のものを用いることにより、キャップの良好な乗り移り性を確保することができる。
本発明によれば、平ベルトに形成された吸着孔により容器用キャップを真空吸着することができるため、キャップ間の定間隔を維持することができる。
本発明によれば、平ベルトが多孔質材料からなるため、多孔質材料の内部に形成された細かな孔を介して容器用キャップを真空吸着することができるため、キャップ間の定間隔を維持することができる。
本発明によれば、コンベヤベルトは、並列する2本の歯付ベルトであるタイミングベルトと、タイミングベルトの歯面の背面に接合された1本の平ベルトとから構成されており、タイミングベルトの歯面の背面は平らな面になっているため、タイミングベルトと平ベルトとは接着によって強固に接合することができる。
本発明によれば、容器用キャップは、検査用スターホイールのポケットに保持されつつガイド部材の円弧状の案内面に案内されて進行している間に、バキュームコンベヤ上に乗り移る。容器用キャップが円弧状の案内面の位置から直線状の案内面の位置に進行すると、直線状の案内面の前半部において、検査用スターホイールのポケット(凹部)によるキャップの保持が解除され始める。そして、キャップが案内面の後半部に進行すると、キャップは検査用スターホイールのポケット(凹部)から解放され、キャップはバキュームコンベヤのみにより真空吸着されて搬送される。
本発明によれば、容器用キャップがバキュームコンベヤ上に乗り移ってバキュームコンベヤにより真空吸着された段階では、容器用キャップは検査用スターホイールのポケット(凹部)にも保持されているが、検査用スターホイールとバキュームコンベヤとは、検査用スターホイールのピッチ円直径(PCD)とバキュームコンベヤの中心線(CL)とが交わる交点において同一速度に設定されているため、容器用キャップはバキュームコンベヤ上にスムーズに乗り移る。
(1)検査用スターホイールにおいて所定の検査を行った後に検査用スターホイールから排出される際に先行する容器用キャップと後続の容器用キャップとの間に定間隔を維持しつつ排出することができ、この定間隔を維持した状態で、容器用キャップを直線搬送している間にキャップを検査することができる。
(2)バキュームコンベヤのコンベヤベルトがタイミングベルトから構成されているため、高速搬送時でもタイミングプーリからなる駆動プーリとの間で滑りが生ずることがなく、コンベヤベルトの搬送速度を精度良く制御することができる。したがって、コンベヤベルトの搬送速度を検査用スターホイールの搬送速度に正確に同期させることができ、キャップがバキュームコンベヤに乗り移る際に容器用キャップをスムーズに乗り移させることができる。そして、コンベヤベルトの搬送面は平ベルトにより構成されているため、平ベルトに滑りの良い材質のものを用いることにより、容器用キャップの良好な乗り移り性を確保することができる。
(3)貼り合わせる前のタイミングベルトと平ベルトは、それぞれに要求される機能に適した素材や形状を選定することができるので、高機能なコンベヤを構成することが可能である。例えば、搬送トルクを向上するために、タイミングベルトに動力伝達用のタイミングベルトを使用することができ、駆動時の滑らかさを考慮してタイミングベルトにピッチの細かなタイミングベルトを使用することが可能である。また、食品衛生や滑り性に配慮した布張りのウレタン系ベルトを使用することもできる。一方、平ベルトは、駆動プーリと係合することはないため駆動プーリとの滑りは問題にしなくてよいので、キャップの乗り移り性を重視して滑りの良い材質のものを用いることができる。
図1は、本発明の容器用キャップの検査装置の一例である樹脂製キャップの外観検査機の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、樹脂製キャップの外観検査機は、樹脂製キャップ1を搬入するシュート2と、シュート2からキャップ1を受け取ってキャップ1を真空吸着して円弧状軌道に沿って移送するための送り込み用ターンテーブル3と、送り込み用ターンテーブル3からキャップ1を掻き込んでポケット(凹部)4aに保持してキャップ1を円形軌道に沿って搬送する掻き込み用スターホイール4と、掻き込み用スターホイール4からキャップ1を受け取ってキャップ1を円形軌道に沿って搬送する検査用スターホイール5を備えている。検査用スターホイール5の円形軌道に沿って第1の検査ステーションS1,S2,S3,S4が配置されている。各検査ステーションS1〜S4には、照明と、1台または複数台のCCDカメラとが配置されている。
図2および図3に示すように、バキュームコンベヤ10は、無端状のコンベヤベルト11を備え、コンベヤベルト11の上面がキャップ1を真空吸着して搬送する搬送面CSを構成している。コンベヤベルト11の中央部には、3列の真空吸着用の孔(吸着孔)13hが形成されている。また、コンベヤベルト11の搬送面CSの背面側に沿って、真空ダクト20が配置されている。図2では図示を省略しているが、コンベヤベルト11の前方端には駆動プーリとしてのタイミングプーリが配置され、コンベヤベルト11の後方端には従動プーリとしてのタイミングプーリが配置されている。
一方、平ベルト13は、駆動プーリと係合することはないため駆動プーリとの滑りは問題にしなくてよいので、キャップ1の乗り移り性を重視して滑りの良い材質のもの、例えば、樹脂系のベルトやフッ素系の表面処理をしたゴムを使用することができる。樹脂系のベルトの一例としては、ポリエチレンテレフタラート(PET)の架橋ポリマーからなるベルトがある。また、樹脂系ベルトには二層ベルトもあり、二層ベルトは、例えば、心材がポリエチレンテレフタラート(PET)で表面が食品用熱可塑性プラスチックの一種であるポリオレフィンからなる。また、キャップ1を吸着孔ではなく面で吸着することを意図して、平ベルト13に、内部に細かな孔が多数開いたスポンジ等の多孔質材料を用いることもできる。
図6に示すように、検査用スターホイール5の外周側には、ガイド部材21が配置されている。ガイド部材21は、上流側では検査用スターホイール5の円形軌道に沿った円弧状の案内面S1を有し、下流側ではバキュームコンベヤ10の直線搬送経路に沿った直線状の案内面S2を有している。図6に示すように、検査ステーションS4においてインナーリング検査が終了したキャップ1は、検査用スターホイール5のポケット(凹部)5aに保持されつつ、ガイド部材21の円弧状の案内面S1により案内されて進行する。キャップ1は、検査用スターホイール5のポケット(凹部)5aに保持されつつガイド部材21の円弧状の案内面S1に案内されて進行している間に、バキュームコンベヤ10上に乗り移る。キャップ1がバキュームコンベヤ10上に乗り移ってバキュームコンベヤ10により真空吸着された段階では、キャップ1は検査用スターホイール5のポケット(凹部)5aにも保持されているが、検査用スターホイール5とバキュームコンベヤ10とは、検査用スターホイール5のピッチ円直径(PCD)とバキュームコンベヤ10の中心線(CL)とが交わる交点Pにおいて同一速度に設定されているため、キャップ1はバキュームコンベヤ10上にスムーズに乗り移る。その後、キャップ1は、外側面が検査用スターホイール5のポケット(凹部)5aに保持され、天面がバキュームコンベヤ10により真空吸着され、かつ外側面が円弧状の案内面S1に案内されて進行する。
2 シュート
3 送り込み用ターンテーブル
4 掻き込み用スターホイール
4a ポケット(凹部)
5 検査用スターホイール
5a ポケット(凹部)
6 CCDカメラ
7 エアブロー排出装置
8 排出シュート
9 照明
10 バキュームコンベヤ
11 コンベヤベルト
12 タイミングベルト
12g 歯面
13 平ベルト
13h 孔(吸着孔)
14 タイミングプーリ
15 駆動軸
20 真空ダクト
20c 真空チャンバ
20h 長孔
CS 搬送面
S1〜S6 検査ステーション
Claims (8)
- 複数の容器用キャップを外周部に設けられた複数のポケットで支持して所定の円形軌道上を搬送する検査用スターホイールと、
前記検査用スターホイールの円形軌道に沿って配置され、前記検査用スターホイールによって搬送される容器用キャップを照明とカメラとにより撮像する第1の検査ステーションと、
前記検査用スターホイールから容器用キャップを受け取って該容器用キャップを真空吸着して直線経路上を搬送するバキュームコンベヤと、
前記バキュームコンベヤの直線搬送経路に沿って配置され、前記バキュームコンベヤによって搬送される容器用キャップを照明とカメラとにより撮像する第2の検査ステーションとを備えたことを特徴とする容器用キャップの検査装置。 - 前記第2の検査ステーションは、前記容器用キャップの外側面を撮像することを特徴とする請求項1記載の容器用キャップの検査装置。
- 前記バキュームコンベヤのコンベヤベルトは、並列する2本の無端状のタイミングベルトと、前記2本のタイミングベルトの歯面の背面の平らな面に接合された平ベルトとからなることを特徴とする請求項1記載の容器用キャップの検査装置。
- 前記平ベルトに容器用キャップを真空吸着するための吸着孔を形成したことを特徴とする請求項3記載の容器用キャップの検査装置。
- 前記平ベルトは、内部に細かな孔が多数開いた多孔質の材料からなることを特徴とする請求項3記載の容器用キャップの検査装置。
- 前記2本のタイミングベルトと前記平ベルトとは接着によって接合されていることを特徴とする請求項3記載の容器用キャップの検査装置。
- 前記検査用スターホイールと前記バキュームコンベヤとの接続部にガイド部材を配置し、前記ガイド部材は、前記検査用スターホイールの円形軌道に沿った円弧状の案内面と前記バキュームコンベヤの直線搬送経路に沿った直線状の案内面とを有することを特徴する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の容器用キャップの検査装置。
- 前記検査用スターホイールと前記バキュームコンベヤとは、検査用スターホイールのピッチ円直径とバキュームコンベヤの中心線とが交わる交点において同一速度に設定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の容器用キャップの検査装置。
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