JP2012076768A - 包装用密封袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収納物10を密封する包装用密封袋1のシート2の内面に、その外周に沿ってヒートシール形成個所で付着防止剤が塗工されない未塗工部3を設け、該未塗工部3を除いた個所を付着防止剤塗工部4としてなり、付着防止剤塗工部4が、その外周で前記未塗工部3に沿って着色された付着防止剤をライン状に塗工した着色塗工部と、該着色塗工部で囲まれた内側で着色剤を含まない付着防止剤を塗工した透明色塗工部とからなっている。
【選択図】図1
Description
そこで、上記貼付体をパウチ等の包装袋に収納した際に、前記粘着層の端面が露出しているため、上記端面がパウチに貼り付き、粘着層の広面に接着されたセパレーターが前記袋内で剥がれたり、袋から貼付体がスムーズに取り出せないなどの不具合が生じる惧れがある。
そのため、包装袋のフイルムの内側に剥離剤を塗布し、貼り付き防止を行う方法として、特開2005−328928号の貼付剤収納用包装袋及び貼付剤包装体が開示されている。
これにより、シール部の密閉性が高く、貼付体に含まれる薬剤の揮散を効果的に抑制するとともに、包装袋から貼付体を取り出す際にも、剥離紙が剥がれることなく、速やかに取り出すことができる。
このためパウチの包装袋を構成するフィルム内面の全面にシリコーン等の剥離剤の塗工を行った場合には、ヒートシールができずパウチとしての機能を果たさない惧れがある。
そこで、上記問題を解決するために、必要な部分にだけシリコーン等の剥離剤の塗工を行うためゾーンコートやパートコート技術を用いている。
フィルム内面にシリコーン等の剥離剤を塗工する場合、シリコーンは無色ため未塗工部分との境界が視認することができない。
そのため、特許文献1では、剥離剤の塗工済みエリアを視認するために着色等の工夫が行われている。
しかし、着色する場合には、着色剤に含まれる成分が貼付体等の収納物に悪影響を与えないか等の確認が予め必要となる。
この発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、その解決しようとする問題点は、包装袋のフィルム内面に、シール個所の内周に沿って着色された剥離剤を塗工した着色ライン部を形成すると共に、該着色ライン部の内側全域を貼付体等の収納物に影響を与えない透明の剥離剤を塗工した透明エリア部を形成することで、着色ライン部を視認することで、前記包装袋のシール部の重なりを確認できるようにした包装用密封袋を提供することにある。
収納物を密封する包装用密封袋のシートの内面に、その外周に沿ってヒートシール形成個所で付着防止剤が塗工されない未塗工部を設け、該未塗工部を除いた個所を付着防止剤塗工部としてなり、
付着防止剤塗工部が、その外周で前記未塗工部に沿って着色された付着防止剤をライン状に塗工した着色塗工部と、該着色塗工部で囲まれた内側で着色剤を含まない付着防止剤を塗工した透明色塗工部とからなっていることを特徴とする。
また、請求項2の発明では、
未塗工部がシートの外周縁に沿って矩形の枠体状に形成されており、着色塗工部が未塗工部の内周縁に沿ってライン状に形成されており、該未塗工部で囲まれた内側に透明色塗工部が形成されてなることを特徴とする。
請求項3の発明では、
未塗工部に形成されるヒートシールがイージーピールからなることを特徴とする。
請求項4の発明では、
着色された付着防止剤と透明な付着防止剤とを用いて、着色塗工部と透明色塗工部とを同時に形成してなることを特徴とする。
また、収納物は透明色塗工部によって接触されるので、着色剤などの不純物が収納物と接することがないので収納物の品質を維持することができる。
また、着色された付着防止剤と透明の付着防止剤との塗工で、同時に着色塗工部と透明色塗工部とをゾーンコートすることができ、作業手間の省力化とコストダウンを図ることができる。
実施例1の包装用密封袋1は、対面して配置された一対の合成樹脂製フィルム2の周縁部をヒートシールして、経皮吸収剤などの貼付体を内部に収納した状態で密封するものである(図1(a)参照)。
そして、包装用密封袋1を構成する一対のシート2の内面には、その周縁部(外周)に沿って所定の幅で囲んでヒートシールを行うための未塗工部3と、該未塗工部3で囲まれた内側の部分に形成される付着防止剤塗工部4とが形成されている(図1(b)参照)。
また、シートに用いるプラスティックフィルムの種類は、用途に合わせて適宜選択することができ、特に限定されない。
ヒートシールは、一対のシート2の開放された面の縁部に沿って行い密封袋としている。
ヒートシール形成個所である未塗工部3は、本実施例ではシート2の周縁部に沿って略矩形枠状に形成されるが、本実施例では袋内部を密封すればよく枠体形状は無端であれば特に限定されるものではない。
付着防止剤塗工部4は、前記密封袋1を構成する一対のシート2において、双方のシートの内面にそれぞれ形成されるものでも、いずれか一方のシートの内面に形成されるものでもよい。
この付着防止剤塗工部4は、前記シート2のヒートシールを行う未塗工部3を除いた全域に形成される。
前記未塗工部3が周囲(図示例では四方)を囲む場合は、未塗工部3で囲まれた内側の部分の全域に付着防止剤塗工部4が形成される。
付着防止剤塗工部4は、その外周で前記未塗工部に沿って形成されるライン状の着色塗工部5と、該着色塗工部5で囲まれた内側の透明色塗工部6とからなっている(図2(a)参照)。
着色塗工部5は、着色された付着防止剤を塗工した個所であって、例えば適宜な色素を含有して着色されたシリコーン系付着防止剤が塗工される。
ここで、ライン形状は、連続するものに限らず所定の間隔で断続したものであってもよい(図2(b)参照)。
例えばシートが半透明の色彩が施されている場合には、同系色以外の識別可能な色彩が用いられる。
透明色塗工部6は着色剤などの不純物を含まない付着防止剤を塗工した個所であり、例えば透明なシリコーン系付着防止剤が塗工される。
この透明色塗工部6は、収納物10と接するシート2の面に形成されるが、収納物10との接触面には着色剤や不純物が存在しないので、収納物10がシート2に接しても反応して劣化する虞れはない(図2(c)参照)。
また、透明な付着防止剤は着色剤などの不純物を混入していないので改めて接触試験を行う必要もなく、接触面の品質が保障できる。
その他の構成は前記実施例1と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
この場合も、前記実施例1と同様に着色した付着防止剤の塗工位置を目視で確認することができる。
また、透明な付着防止剤を用いることで接触面の品質が保障できる。
そして、密封袋1を構成するシート2の外周に沿って、略コ字状の未塗工部3が形成されており、それ以外は付着防止剤塗工部4となっている。
その他の構成は前記実施例1、2と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
この場合も、前記実施例1、2と同様に着色した付着防止剤の塗工位置を目視で確認することができる。
また、透明な付着防止剤を用いることで接触面の品質が保障できる。
また、未塗工部のヒートシールと、これと接する着色塗工部とは、その一部が相互に重なる構成であってもよい(特開2005−328928参照)。
本実施例では収納物として経皮吸収剤を例示したが、その他の粘着剤が塗布された物や粘着性を有する物など、密封袋の内面にシリコーンなどの付着防止剤を塗工する必要のある収納物は全て含まれる。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 シート
3 未塗工部
4 付着防止剤塗工部
5 着色塗工部
6 透明色塗工部
10 収納物
11 フィルム
12 筒状のフィルム
22 矩形のフィルム
Claims (4)
- 収納物を密封する包装用密封袋のシートの内面に、その外周に沿ってヒートシール形成個所で付着防止剤が塗工されない未塗工部を設け、該未塗工部を除いた個所を付着防止剤塗工部としてなり、
付着防止剤塗工部が、その外周で前記未塗工部に沿って着色された付着防止剤をライン状に塗工した着色塗工部と、該着色塗工部で囲まれた内側で着色剤を含まない付着防止剤を塗工した透明色塗工部とからなっていることを特徴とする包装用密封袋。 - 未塗工部がシートの外周縁に沿って矩形の枠体状に形成されており、着色塗工部が未塗工部の内周縁に沿ってライン状に形成されており、該未塗工部で囲まれた内側に透明色塗工部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の包装用密封袋。
- 未塗工部に形成されるヒートシールがイージーピールからなることを特徴とする請求項1に記載の包装用密封袋。
- 着色された付着防止剤と透明な付着防止剤とを用いて、着色塗工部と透明色塗工部とを同時に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の包装用密封袋。
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2010
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