JP2012075333A - ペット用吸収性シート - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確な排尿量を把握できるようにする。
【解決手段】透液性のトップシート3と不透液性のバックシート2との間に吸収体4が介在され、トイレシート1には、少なくとも排尿後に上面側から視認可能に周期的なデザイン6、例えば複数の直線を直交させて複数の格子マスを形成したパターンのデザイン6が施され、排尿によって尿が面方向に拡散する排尿範囲7において、前記排尿範囲7内に存在する前記格子マスの数を指標として排尿量を把握可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、トイレシート、ペットシーツなど、犬などのペットの排泄処理用品として使用されるペット用吸収性シートに係り、詳しくはより正確な排尿量を把握できるようにしたペット用吸収性シートに関する。
従来より、犬などのペットの排泄処理用品として、ポリエチレンシートなどの不透液性バックシートと、不織布などの透液性トップシートとの間に綿状パルプなどからなる吸収体を介在したペット用吸収性シートが知られている。
犬などのペットの場合、日々の健康管理として、尿の色や尿のpHに加えて、尿の量も重要な要素となることが知られている。例えば、尿量が多い場合には肝臓疾患が考えられ、逆に尿量が少ない場合には結石などの症状が疑われる。
ところが、従来のペット用吸収性シートに付加される機能としては、逆戻りを抑えたものや、消臭効果や殺菌効果を持たせたものなどが主流であり、排尿量が簡易に把握できるペット用吸収性シートはほとんど市販されていなかった。このためペットの排尿量を把握するには吸収前後のシート重量を測定し、その差から推測するしかなかった。
一方、尿量を観察できる使い捨ておむつとして、下記特許文献1には、吸水性コアとともに水溶性着色樹脂が透水性内側シートと透明の不透水性外側シートとの間に封入されている使い捨ておむつであって、水溶性着色樹脂が吸水性コアと不透水性外側シートとの間に配設されており、前記水溶性着色樹脂を外側から観察できるようにしたものが開示されている。
特開2002−330995号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の使い捨ておむつは、尿量を外側(バックシート側)から観察できるようにしたものであって、本発明に係るペット用吸収性シートなどのようにバックシートの面を下にして床面に設置されるものに対しては採用することはできなかった。
また、近年の吸収体は吸収体に含有される高吸水性樹脂(ポリマー)や吸収体を包むクレープ紙の発達により、バックシート側にまで尿が到達せず、吸収体の中央部に保持されるようになっている。そのため、外側から尿量を確認できない場合もあった。
更に、上記特許文献1記載の使い捨ておむつでは、水溶性の着色剤が尿に溶解することにより、着色された部分の表面積から尿量の多少を観察するものであるので、着色剤が滲んで実際より広範囲の面積に着色部分が及び、実際の尿量より多い尿量が観察されるおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、より正確な排尿量を把握できるようにしたペット用吸収性シートを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に吸収体が介在されたペット用吸収性シートにおいて、
前記ペット用吸収性シートには、少なくとも排尿後に上面側から視認可能に周期的なデザインが施され、
排尿によって尿が面方向に拡散する排尿範囲において、前記デザインを指標として排尿量が把握可能となっていることを特徴とするペット用吸収性シートが提供される。
上記請求項1記載の発明は、少なくとも排尿後にペット用吸収性シートの上面側から視認可能に周期的なデザインを施し、排尿範囲においてこの周期的なデザインを指標として排尿量を把握可能としたものである。即ち、排尿によって丸くシミになった範囲を排尿範囲と定義し、吸収体の保水性能や拡散性能などから排尿量と面方向への拡散範囲との関係が一定であることを利用して、排尿範囲内に存在するデザインの個数などを勘定するだけで排尿量を把握できるようにしたものである。このため、排尿範囲の大きさを定規などで測ったり、排尿前後のシート重量を計測したりすることなく、簡単に正確な排尿量が把握できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記デザインは、複数の直線を直交させて複数の格子マスを形成したパターン、複数の絵柄を等間隔で格子状又は千鳥状に配列したパターンのいずれかとされ、前記排尿範囲内に存在する前記格子マス又は絵柄の数を指標として排尿量が把握可能となっている請求項1記載のペット用吸収性シートが提供される。
上記請求項2記載の発明では、周期的なデザインの具体例として、複数の直線を直交させて複数の格子マスを形成したパターン、複数の絵柄を等間隔で格子状又は千鳥状に配列したパターンのいずれかとしてあり、排尿範囲内に存在する格子マス又は絵柄の数を指標として排尿量を把握可能としてある。
請求項3に係る本発明として、前記デザインは、20、30、40、50mlの排尿量が把握可能となるように設定されている請求項1、2いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記デザインを指標として把握可能とされる排尿量の範囲を規定したものであり、犬などのペットの1回の排尿量の範囲としたものである。
請求項4に係る本発明として、前記デザインは、排尿後も該デザインを視認できる程度に滲まないインクにより施されている請求項1〜3いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記デザインを施すに当たって、排尿後も該デザインを視認できる程度に滲まない油性インクを使用したり、滲み防止のための樹脂、シリカ、アミンなどを添加したインクを使用したりすることにより、デザインの視認可能な範囲での滲みを防止し、排尿範囲内のデザインを明確に把握することができるようにしている。前記「排尿後も該デザインを視認できる程度」とは、排尿後も前記デザインを指標として排尿量が把握可能な状態のことであり、具体的には排尿後も視覚的にシート上面側から前記排尿範囲内に存在する格子マス又は絵柄が個別的に識別可能な状態のことである。
請求項5に係る本発明として、前記デザインは、尿との接触により変色するインクによって施され、排尿によって前記デザインが変色した範囲を前記排尿範囲としてある請求項1〜4いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
請求項6に係る本発明として、前記吸収体は白色とされ、前記吸収体に吸収された尿自体の色によって変色した範囲を前記排尿範囲としてある請求項1〜4いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
請求項7に係る本発明として、前記吸収体には尿との接触により変色する着色剤が含有され、前記吸収体に吸収された尿によって前記着色剤が変色した範囲を前記排尿範囲としてある請求項1〜4いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
上記請求項5〜7記載の発明は、排尿範囲を明確に識別するための構成について規定したものであり、請求項5は尿との接触により変色するインクによって施され、排尿によって前記デザインが変色した範囲を排尿範囲としたもので、請求項6は吸収体を白色とし、この吸収体に吸収された尿自体の色によって変色した範囲を排尿範囲としたもので、請求項7は吸収体に尿との接触により変色する着色剤を含有しておき、この吸収体に吸収された尿によって前記着色剤が変色した範囲を排尿範囲としたものである。
請求項8に係る本発明として、前記デザインは、尿のpHにより変色する機能を有するpH指示薬を含有するインクによって施されている請求項1〜7いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
請求項9に係る本発明として、前記デザインは、前記トップシートの表面側又は裏面側に施されている請求項1〜8いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
請求項10に係る本発明として、前記吸収体はクレープ紙によって覆われるとともに、前記デザインは前記クレープ紙の表面側又は裏面側に施されている請求項1〜8いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
請求項11に係る本発明として、前記トップシートと吸収体との間にセカンドシートが配設されるとともに、前記デザインは前記セカンドシートの表面側又は裏面側に施されている請求項1〜8いずれかに記載のペット用吸収性シートが提供される。
上記請求項9〜11記載の発明は、上面側から視認可能に前記デザインを施す位置について規定したものであり、トップシート(請求項9)、クレープ紙(請求項10)又はセカンドシート(請求項11)の表面側又は裏面側に施すようにしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、より正確な排尿量を把握できるようにしたペット用吸収性シートが提供できるようになる。
本発明に係るトイレシート1の一部破断平面図でである。 トイレシート1の断面図である。 排尿時の状態を示すトイレシート1の平面図である。 デザイン6のパターン例(その1)である。 デザイン6のパターン例(その2)である。 デザイン6のパターン例(その3)である。 デザイン6のパターン例(その4)である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係るペット用吸収性シート(以下、トイレシート1)は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、尿などを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2、3間に介装された綿状パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4の上面および下面を覆うクレープ紙5、5とから主に構成され、前記吸収体4の周囲の外周フラップ部において前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接合手段によって接合され、平面視で略方形状に形成されている。
以下、さらに前記トイレシート1の構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性バックシートを構成する。)などを用いることができる。
前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、尿等が速やかに吸収されるようになる。前記プラスチックシートとしては、メッシュシートが用いられる。このメッシュシートとしては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系の熱可塑性樹脂フィルムが好適に使用されるが、ポリエステル、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)なども使用することができる。
前記吸収体4としては、尿等の排泄物を吸収・保持し得るものであれば良く、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が吸収機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4の目付けは、50〜240g/m、特に160〜200g/mのものが望ましい。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は吸収体4の重量に対して10〜50重量%、特に20〜30重量%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10重量%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、50重量%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
前記クレープ紙5としては、通常のクレープ紙の他に、薄葉紙、ティッシュペーパ、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸水性樹脂粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。前記クレープ紙5は、図2に示される例では吸収体4の表面側及び裏面側にそれぞれ配設されているが、1枚のシートで吸収体4を囲繞するように配設することもできる。クレープ紙5の目付けは、5〜40g/m、特に10〜30g/mのものが望ましい。また、吸収体4の上層側と下層側とで異なる目付のものを使用することもできる。この場合、下層側の方が低い目付のものを使用するのが好ましい。
上記トイレシート1を構成する各部材には、尿などの臭いを軽減するために、消臭剤及び/又は芳香剤を配合(内添又は外添)するようにしてもよい。
本発明に係るトイレシート1では、図1に示されるように、少なくとも排尿後にトイレシート1の上面側から視認可能に、図示例では、クレープ紙5の表面側に周期的なデザイン6が施されている。そして、本トイレシート1では、図3に示されるように、排尿によって尿が面方向に拡散する排尿範囲7において、前記デザイン6を指標として排尿量が把握可能となるように設定されている。
前記デザイン6としては、図3に示されるように、縦方向及び横方向の複数の直線を直交させて、格子マス6aを複数形成したパターンや、図1に示されるように、斜め45°に傾斜する複数の直線を直交させて斜め45°の格子マスを複数形成したパターンとすることができる。また、図4に示されるように、円などの図形6bを等間隔に格子状に配列したパターン、図5に示されるように、円などの図形6cを等間隔に千鳥状に配列したパターン、図6に示されるように、犬の足跡などの絵柄6dを等間隔に格子状に配列したパターンなどとすることもできる。この場合、前記排尿範囲7内に存在する前記格子マス6a、図形6b、6c又は絵柄6dの数を指標として排尿量が把握可能とされている。
前記デザイン6は、20、30、40、50mlの排尿量が把握可能となるように設定されている。具体的に前記デザイン6の数と排尿量との関係について説明すると、前記デザイン6は、図3〜図6に示されるように、そのデザインを構成する格子マス、図形又は絵柄がそれぞれ25mm角の升目8、8…に対応して形成され、前記排尿範囲7内に存在する升目8…が15マスのときに排尿量が20ml、20マスのときに排尿量が30ml、25マスのときに排尿量が40ml、30マスのときに排尿量が50mlを目安として設定されている。
かかる升目8の数と排尿量との関係に基づいて、格子マス、図形又は絵柄の数と排尿量との関係が求められる。即ち、図3〜図6に示されるように、升目8の数と格子マス、図形又は絵柄の数との関係は、デザインの配列パターンによって異なるため、デザインの配列パターンによって格子マス、図形又は絵柄の数と排尿量との関係が相違する。具体例として、20マスのときに排尿量が30mlである場合を例に挙げ、格子マス、図形又は絵柄の数と排尿量との関係について説明する。図3及び図4に示されるように、各升目8…に対応して格子マス6a又は図形6bが施される場合には、上記升目の数と排尿量との関係がそのまま適用でき、格子マス6a又は図形6bの数が20個のとき排尿量が30mlとなる。一方、図5に示されるように、2つの升目8、8に1個の割合で図形6cが施される配列パターンの場合には、升目の数を半分にした図形の数と読み替えて上記の関係を適用する。即ち図形6cが10個のとき排尿量が30mlとなる。また、図6に示されるように、4つの升目8…に1個の割合で絵柄6dが施される場合には、升目の数を1/4にした絵柄の数と読み替え、絵柄6aが5個のとき排尿量が30mlとなる。
ここで上記升目の数と排尿量との関係は、次の手順で求めたものである。先ず、サンプルシートとして、透液性トップシートと不透液性バックシートとの間にポリマーを含有した吸収体が介在され、前記吸収体の上面及び下面がクレープ紙で覆われたものを使用した。前記トップシートの目付量は17.0g/m、吸収体の厚みは1.3mm、ポリマーの目付量は55.5g/m、上面のクレープ紙の目付量は13.2g/m、下面のクレープ紙の目付量は13.9g/mである。前記サンプルシートに排尿を想定して5ml〜50mlの水を放出したときの拡散直径と拡散面積を計測した。表1は放出量と拡散直径との関係、表2は放出量と拡散面積との関係である。
Figure 2012075333
Figure 2012075333
次に、上記の放出量と拡散面積との関係をグラフ化し、近似式を得ておく。そして、この近似式に基づいて、表3に示されるように、放出量とこの放出量に対応する拡散面積を14〜31等分するような正方形の一辺の長さとの関係を求める。ここで、一般的な中型犬の1回の排尿量である30mlの放出量に対して、升目の識別性や計量の手間などを考慮して排尿範囲内に升目8が20個形成されることを基準として、放出量30mlのときの拡散面積を20分割するような升目8の一辺の長さを基準値とする。その結果、升目8の一辺の長さは2.52cm(25.2mm)であった。それから、各放出量に対して、一辺の長さが25mmとなるような升目の数を求める。なお、表3は、放出量と分割正方形の数に対する分割正方形の一辺の長さ(cm)を表したもので、基準値である2.5cm前後の値のみを表示してある。
Figure 2012075333
ところで、前記デザイン6は、少なくとも排尿後にトイレシート1の上面側から視認可能に施してあればよく、デザインを施す部材やデザインの変色の態様などについては特に限定されない。例えば前記デザインを施す部材としては、クレープ紙5の表面側又は裏面側、トップシート3の表面側又は裏面側、図示しないがトップシート3と吸収体4との間に薄葉紙や不織布などからなるデザイン印刷用のセカンドシートを配設した場合には、そのセカンドシートの表面側又は裏面側などとすることができる。好ましくは、図示例のようにクレープ紙5の表面側である。また、デザインの変色の態様としては、排尿前後で上面側から視認可能としても、排尿前は透明で排尿後に尿との接触により発色することによって上面側から視認可能となるように構成してもよい。
前記デザイン6は、排尿後も視覚的に滲まない、例えば油性インクによって施すことが好ましい。これにより、デザイン6の滲みが防止でき、排尿範囲のデザインを明確に把握できるようになる。吸水による滲み防止のため、インク組成物にアクリル樹脂や非イオン性の水溶性ポリマーやポリビニルアルコール等の親水基及び疎水基を持つ樹脂を結合剤として含有させることができる。さらに、前記インク組成物には、でんぷん、カオリン、合成シリカ、ガラス、微結晶セルロース、イオン交換セルロース、珪酸アルミニウム等の吸水性粉末を含有し、尿とpH指示薬との接触を促進させ、pH指示薬の呈色反応を促進させることもできる。
インク樹脂量とデザイン6の視認性との関係を実験的に求めた結果を表4に示す。かかる実験では、米坪17.0g/m、クレープ率20%の原紙に対し、水溶性ポリマーとしてポリビニルピロリドンを使用し、深度36μm、グラデーション100%、印刷面積10%の条件でデザインを印刷したものに対して、表面側から水をかけたときのデザインの視認状態を評価した。評価は、○:視認容易、△:視認しにくい、×:視認できない、の3段階で行った。この結果、樹脂量が0.5%以下では、デザインが滲んで該デザインを認識できなかったものの、それを超える配合量で配合した場合、特に3.0%以上で配合した場合には、デザインが滲まず明確に把握が可能である。
Figure 2012075333
インク組成物には、尿との接触により尿のpHに応じて変色するpH指示薬を含有することができる。前記pH指示薬として、リトマス、メチルオレンジ、メチルレッド、ブロモチモールブルー、チモールブルーなどから選択した1種又は2種以上のものを含有させることができる。特にメチルレッドとブロモチモールブルーとの混合指示薬を使用することにより、pH4.0〜9.0の酸性、中性及びアルカリ性の広い範囲の観測が可能となるため好ましい。
次に、前記排尿範囲7を明確に識別するための構成について説明する。第1の構成として、図3に示されるように、前記デザイン6を、尿との接触により変色する着色剤を含有するインクによって施し、排尿によって前記デザイン6が変色した範囲を排尿範囲7とすることができる。前記尿との接触により変色する着色剤としては、pH指示薬、ブドウ糖検出指示薬、蛋白検出指示薬、血検出指示薬、温度感知指示薬、水分感知指示薬などを用いることができる。
第2の構成として、図7に示されるように、吸収体4を白色のもので構成し、この吸収体4に吸収された尿自体の色によって変色した範囲を排尿範囲7とすることができる。この場合、吸収体4の白色度(JIS P8148)を57%以上とすることにより、より明確に排尿範囲7が特定できるとともに、トイレシート1の交換時期も把握できる。
第3の構成として、吸収体4に尿との接触により変色する着色剤を塗布、印刷、含浸又は分散させることにより含有させ、吸収体4に吸収された尿によって前記着色剤が変色した範囲を排尿範囲7とすることができる。前記着色剤としては、上記第1の構成と同様のものを用いることができる。
前記デザイン6として、図6に示されるように、外観上方向性を有するものを採用した場合、上下左右の4つの絵柄を1つのグループとし、その4つの絵柄がそれぞれ上下左右の異なる方向を向くように配置することが好ましい。これにより、トイレシート1を表面側から見たときにデザインによる方向性が無くなり、トイレシート1を任意の向きで配置することができるようになる。
一方、前記吸収体4は、地色を白色とすることにより、デザイン6が施されていない部分で尿自体の色が確認でき、ペットの健康管理がしやすくなる。また、尿色でシミになった部分が識別容易であるため、トイレシート1の交換時期も把握できる。このとき、白色度(JIS P8148)を57%以上とすることが好ましい。
1…トイレシート、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…デザイン、7…排尿範囲

Claims (11)

  1. 透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に吸収体が介在されたペット用吸収性シートにおいて、
    前記ペット用吸収性シートには、少なくとも排尿後に上面側から視認可能に周期的なデザインが施され、
    排尿によって尿が面方向に拡散する排尿範囲において、前記デザインを指標として排尿量が把握可能となっていることを特徴とするペット用吸収性シート。
  2. 前記デザインは、複数の直線を直交させて複数の格子マスを形成したパターン、複数の絵柄を等間隔で格子状又は千鳥状に配列したパターンのいずれかとされ、前記排尿範囲内に存在する前記格子マス又は絵柄の数を指標として排尿量が把握可能となっている請求項1記載のペット用吸収性シート。
  3. 前記デザインは、20、30、40、50mlの排尿量が把握可能となるように設定されている請求項1、2いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  4. 前記デザインは、排尿後も該デザインを視認できる程度に滲まないインクにより施されている請求項1〜3いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  5. 前記デザインは、尿との接触により変色するインクによって施され、排尿によって前記デザインが変色した範囲を前記排尿範囲としてある請求項1〜4いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  6. 前記吸収体は白色とされ、前記吸収体に吸収された尿自体の色によって変色した範囲を前記排尿範囲としてある請求項1〜4いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  7. 前記吸収体には尿との接触により変色する着色剤が含有され、前記吸収体に吸収された尿によって前記着色剤が変色した範囲を前記排尿範囲としてある請求項1〜4いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  8. 前記デザインは、尿のpHにより変色する機能を有するpH指示薬を含有するインクによって施されている請求項1〜7いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  9. 前記デザインは、前記トップシートの表面側又は裏面側に施されている請求項1〜8いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  10. 前記吸収体はクレープ紙によって覆われるとともに、前記デザインは前記クレープ紙の表面側又は裏面側に施されている請求項1〜8いずれかに記載のペット用吸収性シート。
  11. 前記トップシートと吸収体との間にセカンドシートが配設されるとともに、前記デザインは前記セカンドシートの表面側又は裏面側に施されている請求項1〜8いずれかに記載のペット用吸収性シート。
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