JP2012074507A - 基板処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理時における所定のガス流量チェック機能を改善し、安全性を向上した基板処理装置及びその制御方法、半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】複数のステップで構成されるファイルを実行する指示を出力する操作部と、該操作部からの指示に従い基板を処理するプロセス制御部と、該プロセス制御部に接続された流量制御部とを有し、前記プロセス制御部及び前記流量制御部は、所定の不活性ガスの積算量を算出し、前記算出した各々の積算量と前記プロセス制御部が保持している所定の積算量とを比較し、水素含有ガスでアニール処理するステップを実行させるか判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、シリコンウェーハ等の基板に、成膜処理、酸化処理、拡散処理、アニール処理、エッチング処理等の所定の処理を行う基板処理装置、特に、基板を水素含有ガスでアニール処理する基板処理装置における制御であって、アニール処理の際に使用される種々の処理ガスの流量制御に関するものである。
半導体製造工程の一つとしてアニール工程が含まれる。アニール工程は一般的に複数の基板が装填された基板保持体を炉内に装入して、基板を処理するための所定の複数のステップで構成されるファイル(レシピ)を実行することにより、所定の温度まで加熱して、所定の処理ガスを供給して実施される。このような、アニール処理の一種としてH2(水素)アニール処理がある。従来のH2アニール処理を実行するレシピは、基板保持体としてのボートを搬入する工程(ボートロードステップ)と、ガスのリークをチェックする工程(リークチェックステップ)と、H2アニール処理を行う工程(アニール処理ステップ)と、所定の不活性ガス、例えば、N2(窒素)で炉内を置換する工程(N2アフターパージステップ)と、ボートを搬出する工程(ボートアンロードステップ)と、を有している。例えば、特許文献1参照。
特許文献1によれば、基板処理ステップ毎に、装置の安全性を考慮して、ハードウェアとソフトウェアの二重チェックが行われてきた。また、特許文献1では、N2積算量を表示部に表示し、積算量のエラーを画面上で把握することが開示されている。
ここで、H2アニールのN2積算量の算出は、プロセス制御部としてのプロセス制御モジュールで実施される。N2積算量の算出結果がNG(閾値以下)だった場合、インターロック処理は、上記プロセス制御部に組み込まれたソフトウェアで行われてきた。しかしながら、このソフトウェアが異常状態になった場合、N2積算結果がNGにも拘らずN2積算結果がOK(閾値以上)と誤って判断されてしまい、H2アニール処理が実施されてしまうおそれがあり、シーケンス上での安全性が不足していた。
また、特許文献1において、N2(窒素)で炉内を置換する工程(N2アフターパージステップ)では、N2積算を実施されていたが、H2アニール処理を行う前は、N2積算処理が実施されていなかった。
特開2007−335428号公報。
本発明は斯かる実情に鑑み、基板処理時における所定のガス流量チェック機能を改善し、安全性を向上した基板処理装置及びその制御方法、半導体装置の製造方法を提供するものである。
本発明は、複数のステップで構成されるファイルを実行する指示を出力する操作部と、該操作部からの指示に従い基板を処理するプロセス制御部と、該プロセス制御部に接続された流量制御部とを有し、前記プロセス制御部及び前記流量制御部は、所定の不活性ガスの積算量を算出し、前記算出した各々の積算量と前記プロセス制御部が保持している所定の積算量とを比較し、水素含有ガスでアニール処理するステップを実行させるか判定する基板処理装置に係るものである。
本発明によれば、プロセス制御部と流量制御部の両方で各々積算を行い、積算結果をお互いにやり取りし、それぞれが各々の積算結果から次の動作に対してインターロックをかけることができ、インターロックの信頼性を高めると共に所定の不活性ガスの積算量が閾値より低い時のH2アニール処理シーケンスの安全性を高めることが可能となる。
本発明の基板処理装置を示す斜視図である。 本発明の基板処理装置を示す側断面図である。 本発明の基板処理装置に於ける制御系を示すブロック図である。 本発明の実施に於けるプロセス制御モジュールでのN2積算処理を示す図である。 本発明の実施に於けるシーケンサでのN2積算処理を示す図である。 本発明の実施に於けるインターロック処理を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1、図2に於いて、本発明が実施される基板処理装置について説明する。
図1、図2は基板処理装置の一例として縦型の基板処理装置を示している。尚、該基板処理装置に於いて処理される基板は、一例としてシリコン等から成るウェーハが示されている。
基板処理装置1は筐体2を備え、該筐体2の正面壁3の下部にはメンテナンス可能な様に設けられた開口部としての正面メンテナンス口4が開設され、該正面メンテナンス口4は正面メンテナンス扉5によって開閉される。
前記筐体2の前記正面壁3にはポッド搬入搬出口6が前記筐体2の内外を連通する様に開設されており、前記ポッド搬入搬出口6はフロントシャッタ(搬入搬出口開閉機構)7によって開閉され、前記ポッド搬入搬出口6の正面前方側にはロードポート(基板搬送容器受渡し台)8が設置されており、該ロードポート8は載置されたポッド9を位置合せする様に構成されている。
該ポッド9は密閉式の基板搬送容器であり、図示しない工程内搬送装置によって前記ロードポート8上に搬入され、又、該ロードポート8上から搬出される様になっている。
前記筐体2内の前後方向の略中央部に於ける上部には、回転式ポッド棚(基板搬送容器格納棚)11が設置されており、該回転式ポッド棚11は複数個のポッド9を格納する様に構成されている。
前記回転式ポッド棚11は垂直に立設されて間欠回転される支柱12と、該支柱12に上中下段の各位置に於いて放射状に支持された複数段の棚板(基板搬送容器載置棚)13とを備えており、該棚板13は前記ポッド9を複数個宛載置した状態で格納する様に構成されている。
前記回転式ポッド棚11の下方には、ポッドオープナ(基板搬送容器蓋体開閉機構)14が設けられ、該ポッドオープナ14は前記ポッド9を載置し、又該ポッド9の蓋を開閉可能な構成を有している。
前記ロードポート8と前記回転式ポッド棚11、前記ポッドオープナ14との間には、ポッド搬送機構(容器搬送機構)15が設置されており、該ポッド搬送機構15は、前記ポッド9を保持して昇降可能、水平方向に進退可能となっており、前記ロードポート8、前記回転式ポッド棚11、前記ポッドオープナ14との間で前記ポッド9を搬送する様に構成されている。
前記筐体2内の前後方向の略中央部に於ける下部には、サブ筐体16が後端に亘って設けられている。該サブ筐体16の正面壁17にはウェーハ(基板)18を前記サブ筐体16内に対して搬入搬出する為のウェーハ搬入搬出口(基板搬入搬出口)19が一対、垂直方向に上下2段に並べられて開設されており、上下段のウェーハ搬入搬出口19,19に対して前記ポッドオープナ14がそれぞれ設けられている。
該ポッドオープナ14は前記ポッド9を載置する載置台21と、前記ポッド9の蓋を開閉する開閉機構22とを備えている。前記ポッドオープナ14は前記載置台21に載置された前記ポッド9の蓋を前記開閉機構22によって開閉することにより、前記ポッド9のウェーハ出入口を開閉する様に構成されている。
前記サブ筐体16は前記ポッド搬送機構15や前記回転式ポッド棚11が配設されている空間(ポッド搬送空間)から気密となっている移載室23を構成している。該移載室23の前側領域にはウェーハ移載機構(基板移載機構)24が設置されており、該ウェーハ移載機構24は、ウェーハ18を載置する所要枚数(図示では5枚)のウェーハ載置プレート25を具備し、該ウェーハ載置プレート25は水平方向に直動可能、水平方向に回転可能、又昇降可能となっている。前記ウェーハ移載機構24はボート(基板保持体)26に対してウェーハ18を装填及び払出しする様に構成されている。
前記移載室23の後側領域には、前記ボート26を収容して待機させる待機部27が構成され、該待機部27の上方には縦型の処理炉28が設けられている。該処理炉28は内部に処理室29を形成し、該処理室29の下端部は炉口部となっており、該炉口部は炉口シャッタ(炉口開閉機構)31により開閉される様になっている。
前記筐体2の右側端部と前記サブ筐体16の前記待機部27の右側端部との間には前記ボート26を昇降させる為のボートエレベータ(基板保持具昇降機構)32が設置されている。該ボートエレベータ32の昇降台に連結されたアーム33には蓋体としてのシールキャップ34が水平に取付けられており、該シールキャップ34は前記ボート26を垂直に支持し、該ボート26を前記処理室29に装入した状態で前記炉口部を気密に閉塞可能となっている。
前記ボート26は、複数枚(例えば、50枚〜125枚程度)のウェーハ18をその中心に揃えて水平姿勢で多段に保持する様に構成されている。
前記ボートエレベータ32側と対向した位置にはクリーンユニット35が配設され、該クリーンユニット35は、清浄化した雰囲気若しくは不活性ガスであるクリーンエア36を供給する様供給ファン及び防塵フィルタで構成されている。前記ウェーハ移載機構24と前記クリーンユニット35との間には、ウェーハ18の円周方向の位置を整合させる基板整合装置としてのノッチ合せ装置(図示せず)が設置されている。
前記クリーンユニット35から吹出された前記クリーンエア36は、ノッチ合せ装置(図示せず)及び前記ウェーハ移載機構24、前記ボート26に流通された後に、図示しないダクトにより吸込まれて、前記筐体2の外部に排気がなされるか、若しくは前記クリーンユニット35によって前記移載室23内に吹出されるように構成されている。
次に、前記基板処理装置1の作動について説明する。
前記ポッド9が前記ロードポート8に供給されると、前記ポッド搬入搬出口6が前記フロントシャッタ7によって開放される。前記ロードポート8上の前記ポッド9は前記ポッド搬送装置15によって前記筐体2の内部へ前記ポッド搬入搬出口6を通して搬入され、前記回転式ポッド棚11の指定された前記棚板13へ載置される。前記ポッド9は前記回転式ポッド棚11で一時的に保管された後、前記ポッド搬送装置15により前記棚板13からいずれか一方のポッドオープナ14に搬送されて前記載置台21に移載されるか、若しくは前記ロードポート8から直接前記載置台21に移載される。
この際、前記ウェーハ搬入搬出口19は前記開閉機構22によって閉じられており、前記移載室23には前記クリーンエア36が流通され、充満している。例えば、前記移載室23には前記クリーンエア36として窒素ガスが充満することにより、酸素濃度が20ppm以下と、前記筐体2の内部(大気雰囲気)の酸素濃度よりも遙かに低く設定されている。
前記載置台21に載置された前記ポッド9はその開口側端面が前記サブ筐体16の前記正面壁17に於ける前記ウェーハ搬入搬出口19の開口縁辺部に押付けられると共に、蓋が前記開閉機構22によって取外され、ウェーハ出入口が開放される。
前記ポッド9が前記ポッドオープナ14によって開放されると、ウェーハ18は前記ポッド9から前記ウェーハ移載機構24によって取出され、ノッチ合せ装置(図示せず)に移送され、該ノッチ合せ装置にてウェーハ18を整合した後、前記ウェーハ移載機構24はウェーハ18を前記移載室23の後方にある前記待機部27へ搬入し、前記ボート26に装填(チャージング)する。
該ボート26にウェーハ18を受渡した前記ウェーハ移載機構24は前記ポッド9に戻り、次のウェーハ18を前記ボート26に装填する。
一方(上端又は下段)のポッドオープナ14に於ける前記ウェーハ移載機構24によりウェーハ18の前記ボート26への装填作業中に、他方(下段又は上段)のポッドオープナ14には前記回転式ポッド棚11から別のポッド9が前記ポッド搬送装置15によって搬送されて移載され、前記他方のポッドオープナ14によるポッド9の開放作業が同時進行される。
予め指定された枚数のウェーハ18が前記ボート26に装填されると前記炉口シャッタ31によって閉じられていた前記処理炉28の炉口部が前記炉口シャッタ31によって開放される。続いて、前記ボート26は前記ボートエレベータ32によって上昇され、前記処理室29に搬入(ローディング)される。
ローディング後は、前記シールキャップ34によって炉口部が気密に閉塞される。尚、本実施の形態において、このタイミングで(ローディング後)、前記処理ガス29が不活性ガスに置換されるパージ工程(プリパージ工程)を有し、不活性ガス(例えば、N2)の積算処理(積算量のチェック)が実施可能なように構成されている。具体的には、所定の不活性ガスが所定の流量を所定の時間したときに算出される積算結果と、予め設定された積算量及び積算時間とを比較し、次の工程に移行するかどうかが判定されるよう構成される。そして、判定の結果がOKであれば次の工程に移行する。
前記処理室29が所望の圧力(真空度)となる様にガス排気機構(図示せず)によって真空排気される。又、前記処理室29が所望の温度分布となる様にヒータ駆動部(図示せず)によって所定温度迄加熱される。
又、ガス供給機構(図示せず)により、所定の流量に制御された処理ガスが供給され、処理ガスが前記処理室29を流通する過程で、ウェーハ18の表面と接触し、ウェーハ18の表面上に所定の処理が実施される。更に、反応後の処理ガスは、前記ガス排気機構により前記処理室29から排気される。
予め設定された処理時間が経過すると、前記ガス供給機構により不活性ガス供給源(図示せず)から不活性ガスが供給され、前記処理室29が不活性ガスに置換されると共に、前記処理室29の圧力が常圧に復帰される(アフターパージ工程)。尚、本実施の形態においては、この処理室29を不活性ガスに置換する工程であるアフターパージ工程において、プリーパージ工程で実施した積算処理と同様に、不活性ガス(例えば、N2)の積算処理(積算量のチェック)が実施可能なように構成されている。ここで、前記アフターパージ工程における積算処理の結果、OKであれば次の工程に移行される。
そして、前記ボートエレベータ32により前記シールキャップ34を介して前記ボート26が降下される。
処理後のウェーハ18の搬出については、上記説明と逆の手順で、ウェーハ18及びポッド9は前記筐体2の外部へ払出される。未処理のウェーハ18が、更に前記ボート26に装填され、ウェーハ18のバッチ処理が繰返される。
前記処理炉28、少なくとも基板を搬送する機構であるポッド搬送機構15、ウェーハ移載機構24、ボートエレベータ32を含む搬送機構、前記処理炉28に処理ガス等を供給するガス供給機構、前記処理炉28内を排気するガス排気機構、前記処理炉28を所定温度に加熱するヒータ駆動部、及び前記処理炉28、前記搬送機構、前記ガス供給機構、前記ガス排気機構、前記ヒータ駆動部をそれぞれ制御する制御装置37について、図3を参照して説明する。
図3中、38はプロセス制御部としてのプロセス制御モジュール、39は搬送制御部、41は操作部を示しており、前記プロセス制御部38は記憶部42を具備し、該記憶部42にはプロセスを実行する為に必要なプロセス実行プログラム、流量制御部としてのシーケンサ45から取得したバルブ開閉情報及び流量調整部としてのMFC58から取得したガス流量情報を少なくとも含むモニタ情報を保存する格納領域や、後述するN2バルブと後述するN2MFCの組合せ情報と、積算量や積算時間の設定値とを含むN2積算用コンフィグレーション情報を保存する格納領域や、前記コンフィグレーション情報と前記シーケンサ45からフィードバックされた情報やMFC58を用いて算出されたN2積算量やN2積算時間の比較を行い、比較結果に応じて所定のインターロックを掛けてレシピを停止させる比較プログラム、この積算量や積算時間をそれぞれ表示部56に表示できる様変換する変換プログラム等が格納されている。前記搬送制御部39は記憶部43を具備し、該記憶部43にはウェーハ18の搬送を実行する為の搬送プログラムが格納され、前記操作部41はデータ格納手段44を具備し、該データ格納手段44は、例えばHDD等の外部記憶装置から成る。尚、プロセス実行プログラム、比較プログラム、変換プログラム、搬送プログラムは前記データ格納手段44に格納されていてもよい。
又、前記プロセス制御部38は、流量制御部45、加熱制御部46、圧力制御部47、流量調整部としてのMFC58を含み、各制御部を制御し、各処理工程を実行するアクチュエータの駆動を制御する例えば前記プロセス制御部38は、シーケンサ45やMFC58等の作動を制御して前記処理炉28への処理ガスの供給流量を制御し、前記加熱制御部46は前記処理炉28の加熱制御を行い、前記圧力制御部47は前記処理炉28からのガスの排気を制御し、或は前記処理炉28の圧力制御を行う機能を有している。又、49は加熱制御部46によって制御されるヒータを示しており、51は前記圧力制御部47によって制御される圧力バルブを示している。48は、流量制御部45によって開閉制御されるバルブを示し、具体的には、バルブ48はON/OFF制御され、処理ガスの供給及び停止が制御される。58は前記プロセス制御部38によって制御されるMFC(流量調整器)を示している。
又、53は温度検出手段としての温度検出器を示し、54は圧力検出手段としての圧力センサを示しており、前記温度検出器53は、前記ヒータ49の状態を検出して検出結果を前記加熱制御部46にフィードバックし、前記圧力センサ54は、前記圧力バルブ51の状態を検出して検出結果を前記圧力制御部47にフィードバックする機能を有している。尚、前記バルブ48は処理ガスの供給及び停止を制御する。前記バルブ48に付随した電磁弁(図示しない)が前記バルブ48の開閉状態を検出して検出結果を前記入出力制御部45にフィードバックする。又、前記MFC58は、流量だけでなく種々の情報を含む属性情報を前記プロセス制御部38へとフィードバックしている。
又、55はキーボード、マウス等の入力部を示しており、56はモニタ等の表示部を示している。尚、図では、入力部55と表示部56が別体で示されているが、画面上での入力が可能なタッチパネルのような入力部付表示部の形態でもかまわない。
前記流量制御部45、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47には、前記プロセス制御部38から設定値の指示、或は処理シーケンスに従った指令信号が入力され、前記プロセス制御部38は前記電磁弁、前記温度検出器53、前記圧力センサ54が検出した検出結果を基に、前記入出力制御部45、流量調整部としての前記MFC58、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47を統括して制御する。
又、前記プロセス制御部38は、前記操作部41を介した前記入力部55からの指令により、基板処理を実行し、又基板処理の実行は前記プロセス制御部38が、前記記憶部42に格納されたプログラムに従って、他の制御系とは独立して実行する。従って、前記搬送制御部39、前記操作部41に問題が発生しても、ウェーハ18の搬送は中断されることなく完遂される。
前記搬送制御部39は、前記操作部41を介した前記入力部55からの指令によって前記ポッド搬送機構15、前記ウェーハ移載機構24、前記ボートエレベータ32を駆動して、ウェーハ18の搬送を実行する。ウェーハ18の搬送は、前記記憶部43に格納された搬送プログラムによって他の制御系とは独立して実行する。従って、前記プロセス制御部38、前記操作部41に問題が発生しても、ウェーハ18の搬送は中断されることなく完遂される。
前記データ格納手段44には、基板処理進行を統括するプログラム、処理内容、処理条件を設定する為の設定プログラム、基板処理の為のレシピ、前記プロセス制御部38、前記搬送制御部39とLAN等の通信手段を介してデータの送受信を行う通信プログラム、前記流量制御部45、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47の状態を前記表示部56に表示する為のプログラム、又前記流量調整部58、前記流量制御部45、前記加熱制御部46、前記圧力制御部47を駆動制御する為に必要なパラメータの編集を行う操作プログラム等の各種プログラムがファイルとして格納されている。
又、前記データ格納手段44はデータ格納領域を有し、該データ格納領域には基板処理に必要とされるパラメータが格納され、前記バルブ48、前記温度検出器53、前記圧力センサ54の設定値、検出結果、処理の状態等の情報が経時的に格納される。
次に、本発明の実施例であるN2ガス流量の積算処理について、以下、図4乃至図6を用いて説明する。図4はプロセス制御モジュール38についてのN2ガス流量の積算処理を説明するための図である。
プロセス制御モジュール38は、N2ガスを制御するためのN2ガスのバルブとN2ガスのMFCの組合せを認識するためのコンフィグレーション情報(構成情報)と、N2ガス積算量と積算時間のコンフィグレーション情報(構成情報)を有する。
このコンフィグレーション情報にて定義されたN2ガスバルブがOPENし、該当するN2ガスMFCにおいて、N2ガスが流れた場合に、N2積算処理を開始する。N2積算処理に於ける結果が、コンフィグレーション情報に定義されたN2ガス積算量と積算時間を満たした場合にN2積算をOKと判定する。
プロセス制御モジュール38にて実施されるN2積算処理について詳述する。例えば、N2積算用コンフィグレーションにN2バルブ1とN2−MFC1の組合せが定義されている。そして、シーケンサから取得するバルブモニタ情報からN2バルブ1がOPENしているか判定する。OPENしていると判定されると、次に、MFCから取得するN2−MFC1の流量情報から積算量と積算時間を加算する。モニタ情報で算出される積算量・積算時間が、N2積算用コンフィグレーション情報(構成情報)に定義された積算量・積算時間に到達した場合、積算結果をOKとする。
図5により、シーケンサにて実施されるN2積算処理について詳述する。シーケンサでもプロセス制御モジュールと同様にN2積算処理を行う。具体的には、プロセス制御モジュール38でのN2積算開始のシーケンサへの通知を起点として、デジタルI/Oユニットに取り込まれているN2バルブの状態がOPENの場合、アナログI/Oユニットに取り込まれているN2ガスの流量を参照し、N2ガスの積算を開始する。プロセス制御モジュール38でのN2積算終了のシーケンサへの通知されるまでN2ガスの積算が行われる。ここでシーケンサで積算されたN2積算量が、図示しないシーケンサ内のN2積算用コンフィグレーション情報に定義された積算量(プロセス制御モジュール内のN2積算用コンフィグレーション(構成)情報に定義された積算量と同等の値)に到達した場合、積算結果をOKとする。そして、積算した積算結果データ(H/W N2積算結果)は、プロセス制御モジュール38へ通知される。
ここで、図5に示されるように、プロセス制御モジュール38からソフトウェアでのN2積算の開始イベントデータ/終了イベントデータ及びN2積算結果データ(OK又はNG)をシーケンサに伝える手段(デジタルI/O)を有し、シーケンサ45からも、シーケンサでのN2積算の結果データ(OK又はNG)をプロセス制御モジュール38に伝える手段(デジタルI/O)を有する。この伝達手段を有するため、プロセス制御モジュール38とシーケンサの両方でのN2積算処理を可能にしている。
図6に示されるように、シーケンサ45では、シーケンサ45でのN2積算結果がNGであった場合、又はシーケンサでのN2積算結果がOKだがプロセス制御モジュール38でのN2積算結果がNGであった場合には、H2バルブを開けないようバルブインターロックを行って、次のH2アニールステータスへ移行しないようにする。同様に、プロセス制御モジュール38では、ソフトウェアでのN2積算結果がNGであった場合、またはソフトウェアでのN2積算結果がOKだがシーケンサでのN2積算結果がNGであった場合には、ソフトインターロックを行って、次のH2アニールステータスへ移行しないようにする。
ここで、プロセス制御モジュール38でのステータス遷移インターロック処理について詳述する。H2アニール処理を実施する際、プロセス制御モジュール38は、自身のN2積算結果だけでなく、シーケンサから通知されるN2積算結果(H/W N2積算結果)を参照して、どちらか一方がNGの場合、次のステップ、例えば、H2アニールステップに進めない処理を行う。
次に、シーケンサ45でのバルブインターロック処理について詳述する。プロセス制御モジュール38と同様に、シーケンサ45では、自身のN2積算結果だけでなく、プロセス制御モジュール38から通知されるN2積算結果を参照して、どちらか一方がNGの場合、H2バルブを開けないようにすると共に、プロセス制御モジュール38にハードインターロックを通知する。
以上から、本実施の形態におけるN2積算処理では、シーケンサ45側でのバルブインターロック処理とプロセス制御モジュールに於けるインターロック処理を実施するように構成されているため、基板処理時の安全性が向上する。更に、N2プリパージステップとN2アフターパージステップのH2アニール処理を行う工程の前後でN2積算処理が実施できるように構成されている。従って、従来の基板処理工程よりも基板処理時の安全性が向上する。
本実施の形態における処理工程は、ボートを搬入する工程(ボートロードステップ)と、N2(窒素)で炉内を置換する工程(N2プリパージステップ)と、ガスのリークをチェックする工程(リークチェックステップ)と、H2アニール処理を行う工程(アニール処理ステップ)と、N2(窒素)で炉内を置換する工程(N2アフターパージステップ)と、ボートを搬出する工程(ボートアンロードステップ)と、を有している。そして、N2プリパージステップとN2アフターパージステップのH2アニール処理を行う工程の前後でN2積算処理が実施できるように構成されている。従って、従来の基板処理工程よりも基板処理時の安全性が向上する。尚、上記リークチェックステップは、炉内を減圧にする工程(プリエバックステップ)を含む。
尚、酸素(O2)濃度検知器や水素(H2)濃度検知器を設け、上記N2積算処理と併せて、上記O2濃度や上記H2濃度をチェックするよう構成することができる。例えば、上述した本実施の形態のように、H2ガスを流す前のN2パージ工程においてN2積算処理を行うときに、並行してO2ガス濃度を測定し、O2濃度が所定の閾値(例えば、20ppm)より高ければ、N2積算処理結果がOKとなっていてもインターロック処理を行うように構成する。そうすると、更に、基板処理時の安全性が向上される。
本実施の形態においては、H2ガスを流す前のN2パージ工程において、O2ガス濃度の測定時に、N2積算処理を実施する場合について詳述したが、H2アニール後のH2濃度測定時のN2パージ工程でのN2積算チェックについても同様に実施されるのはいうまでも無い。
上述の様に、本発明では、H2アニール処理を行う半導体製造装置において、H2ガスを流す前のO2ガス濃度測定時のN2パージ及びH2アニール後のH2濃度測定時のN2パージ工程でのN2ガス積算チェック方法に関して、2系統で実施されることにより、炉内のN2積算結果NG時の安全性を確保することができる。
本発明によれば、特に、処理ガスとしてH2を含む可燃性ガスを使用する場合に有効である。つまり、プロセス制御モジュール側でのソフト不良によりN2積算値がN2積算値の設定値に未到達にも拘らず積算OKとなってしまった場合でも、本発明の実施の形態によれば、シーケンサ側にもN2積算値を判定するインターロックを備えているため、シーケンサ側でN2積算NGを判断し、ハードインターロック等を利用してプロセス制御モジュールに通知することにより、残留H2ガスが炉内にあるまま、ボートアンロード工程に移行しないようプロセスレシピを停止することが可能である。
また、本実施の形態において詳述していないが、N2積算処理の結果、NGと判定されると次のステップへ移行しないようなインターロックが行われると共に表示部56にアラーム発生を通知するよう構成されている。従い、基板処理時のインターロックが発生すると、作業者へいち早く通知されるので、基板処理時の安全性が向上するだけでなく、更に、N2ガスの流量を所定の値より増やすなど異常解除処理が可能となるため、復旧処理に係る時間が短縮される。又、異常を解除されると、一旦停止された(インターロックされた)プロセスレシピを継続することが可能となる。
尚、本実施の形態により、水素含有ガスを利用したアニール処理について記載したが、本発明の基板処理装置は、半導体基板(半導体ウェハ)にエピタキシャル成長法による成膜処理、CVD(Chemical Vapor Deposition)法による成膜処理、あるいは、酸化処理や拡散処理などを行なう縦型の基板処理装置に本発明の技術的思想を適用できる。
又、本発明の基板処理装置は、半導体製造装置だけではなく、LCD装置の様なガラス基板を処理する装置にも適用でき、縦型基板処理装置だけではなく、枚葉式の基板処理装置や横型の処理炉を有する基板処理装置にも適用できる。更に、露光装置やリソグラフィ装置、塗布装置等の他の基板処理装置に対しても同様に適用できるのは言う迄もない。
(付記)
又、本発明は以下の実施の態様を含む。
(付記1)複数のステップで構成されるファイルを実行する指示を入力する操作部と、該操作部からの指示に従い基板を処理する操作部と、該操作部に接続されたプロセス制御部と、該プロセス制御部に接続されるシーケンサと、を有し、前記プロセス制御部と前記シーケンサとの両方で所定のN2積算処理を実施することを特徴とする基板処理装置。
(付記2)前記プロセス制御部と前記シーケンサとの両方で所定のN2積算処理をした結果、どちらか一方がNGと判定したときには、前記ファイルの実行が中止される付記1の基板処理装置。
(付記3)複数のステップで構成されるファイルを実行する指示を入力する操作部と、該操作部からの指示に従い基板を処理する操作部と、該操作部に接続されたプロセス制御部と、該プロセス制御部に接続されるシーケンサと、を有し、前記プロセス制御部と前記シーケンサとの両方で所定のN2積算処理を実施し、前記プロセス制御部と前記シーケンサとの両方で所定のN2積算処理をした結果、どちらか一方がNGと判定したときには、前記ファイルの実行が中止される基板処理装置の制御方法。
(付記4)ボートを搬入する工程(ボートロードステップ)と、N2(窒素)で炉内を置換する工程(N2プリパージステップ)と、ガスのリークをチェックする工程(リークチェックステップ)と、H2アニール処理を行う工程(アニール処理ステップ)と、N2(窒素)で炉内を置換する工程(N2アフターパージステップ)と、ボートを搬出する工程(ボートアンロードステップ)と、を有する半導体装置の製造方法であって、
前記プリパージステップ及び/又は前記アフターパージステップでは、N2積算量が所定の積算量に到達するかどうか判定し、NGと判定されたときは、次の処理ステップに移行しないで中止される半導体装置の製造方法。
1 基板処理装置
18 ウェーハ
28 処理炉
29 処理室
38 プロセス制御部
41 操作部
42 記憶部
44 データ格納手段
45 シーケンサ

Claims (2)

  1. 複数のステップで構成されるファイルを実行する指示を出力する操作部と、該操作部からの指示に従い基板を処理するプロセス制御部と、該プロセス制御部に接続された流量制御部とを有し、前記プロセス制御部及び前記流量制御部は、所定の不活性ガスの積算量を算出し、前記算出した各々の積算量と前記プロセス制御部が保持している所定の積算量とを比較し、水素含有ガスでアニール処理するステップを実行させるか判定する基板処理装置。
  2. 複数のステップで構成されるファイルを実行する指示を出力する操作部と、該操作部からの指示に従い基板を処理するプロセス制御部と、該プロセス制御部に接続された流量制御部とを有する基板処理装置の制御方法であって、前記プロセス制御部及び前記流量制御部は、所定の不活性ガスの積算量を算出し、前記算出した各々の積算量と前記プロセス制御部が保持している所定の積算量とを比較し、水素含有ガスでアニール処理するステップを実行させるか判定する基板処理装置の制御方法。

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