JP2012070615A - ブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路 - Google Patents
ブラシレスモータの駆動方法及びブラシレスモータの駆動回路、並びに、ブラシレスモータの回転位置の検出方法及びブラシレスモータの回転位置の検出回路 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】
U相コア11とV相コア15との間に第1巻線C1、V相コア15とW相コア14との間に第2巻線C2を配置し、第1巻線C1と第2巻線C2とを直列に接続したステータ10を備えた3相のうち1相を省略したクローポール形3相ブラシレスモータ1において、第1巻線C1及び第2巻線C2に対して60°の位相差の第1巻線電流と第2巻線電流を流す。これによって、ステータ10に円形の回転磁界を生成することができ、クローポール形3相ブラシレスモータ1の電気角に対してのトルクリップルをなくし、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止することができる。
【選択図】図1
Description
請求項10に記載の発明は、3相インバータ回路に接続され、3相平衡電流が供給される3相の巻線の内のいずれか1相の巻線が断線したときのブラシレスモータの駆動方法であって、残る2相の巻線に前記3相インバータ回路を介して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記3相ブラシレスモータは、Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、各相の3個の端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加して、前記残る2相の巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す。
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、断線されていない巻線同士が接続された共通端子、断線された巻線と断線されていない一方の相の巻線とが接続された端子、及び、断線された巻線と断線されていない他方の相の巻線とが接続された端子の各端子に、それぞれ120°の位相差で正弦波電圧を印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、前記共通端子に、残る2つの端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記残る2つの端子にそれぞれ電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す。
請求項15に記載の発明は、請求項11項に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記ブラシレスモータは、3相の巻線がΔ結線された3相ブラシレスモータであり、前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、各相の3個の端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、その求めた3相交流電流から、前記断線されてない第1巻線及び前記第2巻線に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流す。
請求項18に記載の発明は、請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記3相ブラシレスモータは、Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子、及び断線されていない2相の巻線の端子に、それぞれ180°矩形波電圧を120°の位相差で印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、前記中性点端子に、断線されていない2相の巻線の端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記断線されていない2相の巻線の端子にそれぞれ電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、前記断線されていない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す。
請求項21に記載の発明は、請求項11項に記載のブラシレスモータの駆動方法において、前記ブラシレスモータは、3相の巻線がY結線された3相ブラシレスモータであり、前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子、断線されてない2相の巻線の端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、その求めた3相交流電流から、前記断線されてない2相の巻線の端子に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流す。
請求項27に記載の発明は、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路がそれぞれ接続され、これら3端子に3相インバータ回路を介して、それぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流が供給されるブラシレスモータの回転位置の検出回路であって、前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子について開放状態にする制御信号を前記3相インバータ回路に出力する制御回路と、前記第1端子又は第2端子が開放された時、前記第1端子と前記共通端子の電位差、又は、前記第2端子と前記共通端子の電位差を、それぞれ検出する電位差検出回路と、前記電位差検出回路がそれぞれ検出する電位差が予め定めた電位差に到達した時、ロータの電気角を推定する推定回路とを備えた。
以下、本発明を、クローポール形3相ブラシレスモータに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a),(b)において、クローポール形3相ブラシレスモータ1は、円盤形状のベースハウジング2aと、そのベースハウジング2aに一側を覆う有蓋円筒状にカバーハウジング2bとで、モータハウジング2を形成している。ベースハウジング2aは、その内側中心位置に円柱状のボス部3を形成している。ベースハウジング2aのボス部3を含む中心位置には、貫通穴4が貫通形成され、その貫通穴4には軸受5が固設されている。また、有蓋円筒状にカバーハウジング2bの蓋部中心位置には、同じく貫通穴6が形成され、その貫通穴6には軸受7が固設されている。そして、両貫通穴4,6に固設された軸受5,7は、モータハウジング2を貫通する回転軸8を回転可能に連結支持している。
図4において、クローポール形3相ブラシレスモータ1の第1巻線C1と第2巻線C2は、3相ブリッジ回路からなる3相インバータ回路70に接続されている。
(電気角が0°〜60°)
この期間では、U端子TU及びV端子TVには直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びV端子電圧V2として印加され、W端子TWが接地されている状態である。従って、第1巻線C1には巻線電流I1は流れない。一方、第2巻線C2にはV端子TVからW端子TWに向かって第2巻線電流I2が流れる。
この期間では、U端子TUに直流電源からの電圧+VがU端子電圧V1として印加され、V端子TV及びW端子TWが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはU端子TUからV端子TVに向かって第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2には第2巻線電流I2は流れない。
この期間では、U端子TU及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びW端子電圧V3として印加され、V端子TVが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはU端子TUからV端子TVに向かって第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2にはW端子TWからV端子TVに向かって第2巻線電流I2が流れる。
この期間では、W端子TWに直流電源からの電圧+VがW端子電圧V3として印加され、U端子TU及びV端子TVが接地されている状態である。従って、第1巻線C1には第1巻線電流I1が流れない。一方、第2巻線C2にはW端子TWからV端子TVに向かって第2巻線電流I2が流れる。
この期間では、V端子TV及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれV端子電圧V2及びW端子電圧V3として印加され、U端子TUが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはV端子TVからU端子TUに向かって流れる第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2には第2巻線電流I2が流れない。
この期間では、V端子TVに直流電源からの電圧+VがV端子電圧V2として印加され、U端子TU及びW端子TWが接地されている状態である。従って、第1巻線C1にはV端子TVからU端子TUに向かって流れる第1巻線電流I1が流れる。一方、第2巻線C2にはV端子TVからW端子TWに向かって第2巻線電流I2が流れる。
次に、上記のように構成したクローポール形3相ブラシレスモータ1の効果を以下に記載する。
これによって、ステータ10に円形の回転磁界を生成することができ、モータ1の電気角に対してのトルクリップルをなくし、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止することができる。
また、図8に示すように、V端子TVに、直流電源からの電圧+Vの2分の1のV端子電圧V2を印加し、U端子TU及びW端子TWに対して60°の位相差の正弦波電圧を印加して、図9に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(第1巻線電流I1、第2巻線電流I2)を流すようにして実施してもよい。この場合、電圧利用率はさらに低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図10に従って説明する。
第1実施形態では、3相インバータ回路70の第1〜第3上アームトランジスタQ11、Q21,Q31がオン時に、対応する第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32をそれぞれオフさせた。
図10において、第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31の各ゲート端子は、それぞれ第1〜第3バッファ回路71a,71b,71cを介してそれぞれ第1〜第3ポジションセンサP1〜P3に接続されている。
(1)本実施形態によれば、3相インバータ回路70の第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31がオン時に、マイコンMCからのPWM信号SXによって、対応する第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32を断続的にオンオフさせるようにした。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図12に従って説明する。
図12において、第1〜第3上アームトランジスタQ11,Q21,Q31の各ゲート端子は、制御回路80にそれぞれ接続されている。また、第1〜第3下アームトランジスタQ12,Q22,Q32の各ゲート端子は、制御回路80にそれぞれ接続されている。
さらに、制御回路80は、クローポール形3相ブラシレスモータ1に設けられたロータ60(回転軸8)の回転位置を検出する第1〜第3ポジションセンサP1〜P3からの第1〜第3位置信号S1〜S3を入力するようになっている。
つまり、本実施形態のクローポール形3相ブラシレスモータ1は、1相分の巻線を省略したモータであって2相モータに相当する。そのため、2相−3相電流変換器82は、2相モータを3相モータに等価変換した場合の仮想の3端子を想定し、その各々の端子に流れる3相交流電流IX,IY,IZを、まず算出し出力するようにしている。
d軸減算器84は、図示しない外部装置から出力されるd軸電流指令値Idcからd軸電流値実を減算しその差分値を電流制御器86に出力する。
電流制御器86は、d軸減算器84及びq軸減算器85からの差分値からd軸電流指令値Idc及びq軸電流指令値Iqc通りの電流が流れるように、d軸電圧指令値Vdc及びq軸電圧指令値Vqcを算出する。電流制御器86は、算出したd軸電圧指令値Vdc及びq軸電圧指令値Vqcを2相−3相電圧変換器87に出力する。
(1)本実施形態によれば、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1において、その2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)を3相インバータ回路70に接続しても、回転磁界を維持しつつ、電流ベクトル制御を行うことができる。
例えば、3相の巻線からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1として、図1において、U相コア11とV相コア15(第1V相コア12)との間に、U相コア11側にU相巻線(第1巻線C1に相当)、第1V相コア12側にV相巻線を配設するとともに、V相コア15(第2V相コア13)とW相コア14との間に、(第2V相コア13)側にV相巻線、W相コア14側にW相巻線(第2巻線C2に相当)を配設する。そして、これらU相巻線、V相巻線、W相巻線をΔ結線したクローポール形3相ブラシレスモータが考えられる。
次に、本発明の第4実施形態について図14に従って説明する。
前記第3実施形態は、第1〜第3電流検出器76a,76b,76cを用いた。そして、第1〜第3電流検出器76a,76b,76cで検出したU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWに基づいて仮想の3端子に流れる3相交流電流IX,IY,IZを算出した。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、第3実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
以後、前記第3実施形態のように、d軸減算器84、q軸減算器85、電流制御器86、2相−3相電圧変換器87を介して、ゲート信号US1,VS1,WS1,US2,VS2,WS2が生成され、クローポール形3相ブラシレスモータ1は電流ベクトル制御が行われる。
(1)本実施形態によれば、U相電流IU及びW相電流IWの検出信号を入力し、U相電流IU及びW相電流IWの2つの値だけで、d軸実電流値Id及びq軸実電流値Iqを求めるようにした。
しかも、電流検出器を1つ省略した分、クローポール形3相ブラシレスモータ1を小型化することができる。
すなわち、3相の巻線からなるクローポール形3相ブラシレスモータ1において、そのうち1相の巻線が何らかの原因で断線しても、2相の巻線に対して60°の位相差の2相電流を流すことによって、円形の回転磁界を作り、電気角に対してのトルクリップルをなく、それに伴うモータ1の音・振動の発生を防止して駆動させることができる。
次に、本発明の第5実施形態について図15に従って説明する。
前記第3及び第4実施形態では、3相の巻線がΔ結線のクローポール形3相ブラシレスモータにおいて、いずれか1相の巻線が断線した場合の応用技術を説明した。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、第3実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、U相巻線Cu、V相巻線Cv及びW相巻線Cwの中でいずれか1つ、例えば、ここではV相巻線Cvが何らかの原因で断線した場合に、マイコンMCは、以下のゲート信号US1,VS1,WS1,NS1,US2,VS2,WS2,NS2を出力する。
(電気角が0°〜60°)
この期間では、U端子TU及びN端子TNには直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びN端子電圧V4として印加され、W端子TWが接地されている状態である。従って、U相巻線Cuにはコイル電流(U相電流IU)は流れない。一方、W相巻線CwにはN端子TNからW端子TWに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
この期間では、U端子TUに直流電源からの電圧+VがU端子電圧V1として印加され、N端子TN及びW端子TWが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはU端子TUからV端子TVに向かってコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線Cwにはコイル電流(W相電流IW)は流れない。
この期間では、U端子TU及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれU端子電圧V1及びW端子電圧V3として印加され、N端子TNが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはU端子TUからN端子TNに向かってコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線CwにはW端子TWからN端子TNに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
この期間では、W端子TWに直流電源からの電圧+VがW端子電圧V3として印加され、U端子TU及びN端子TNが接地されている状態である。従って、U相巻線Cuにはコイル電流(U相電流IU)が流れない。一方、W相巻線CwにはW端子TWからN端子TNに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
この期間では、N端子TN及びW端子TWに直流電源からの電圧+VがそれぞれN端子電圧V4及びW端子電圧V3として印加され、U端子TUが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはN端子TNからU端子TUに向かって流れるコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線Cwにはコイル電流(W相電流IW)が流れない。
この期間では、N端子TNに直流電源からの電圧+VがN端子電圧V4として印加され、U端子TU及びW端子TWが接地されている状態である。従って、U相巻線CuにはN端子TNからU端子TUに向かって流れるコイル電流(U相電流IU)が流れる。一方、W相巻線CwにはN端子TNからW端子TWに向かってコイル電流(W相電流IW)が流れる。
(1)本実施形態によれば、3相の巻線がY結線のクローポール形3相ブラシレスモータ91において、いずれか1相の巻線が断線した場合でも回転磁界を生成することができ、電気角に対してトルクリップルがなく、それに伴う音・振動のない回転を実現できる。
・図18に示すように、U端子TU、W端子TW、及び、N端子TNに対して120°の位相差の正弦波電圧(V1,V4,V2)を印加して、同図18に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(U相電流IU、W相電流IW)を流すように実施してもよい。この場合、電圧利用率は低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
また、図19に示すように、N端子TNに、直流電源からの電圧+Vの2分の1のN端子電圧V4を印加し、U端子TU及びW端子TWに対して60°の位相差の正弦波電圧を印加して、図20に示すように、U端子TU及びW端子TWに60°位相差の正弦波電流(U相電流IU、W相電流IW)を流すように実施してもよい。この場合、電圧利用率はさらに低くなるものの、円形の回転磁界が発生、安定したトルクを得ることができる。
次に、第6実施形態について図21に従って説明する。
上記各実施形態では、クローポール形3相ブラシレスモータに設けた第1〜第3ポジションセンサP1〜P3にてロータ60の回転位置を検出し、その検出した回転位置に基づいてU端子TU、V端子TV及びW端子TWに印加する直流電源の電圧+Vのタイミングを決定していた。
そのため、本実施形態では、説明の便宜上、上記実施形態と共通の部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
第1巻線C1のU端子TUが、第1上アームトランジスタQ11のソースと第1下アームトランジスタQ12のドレインの接続点(ノードN1)に接続されている。
(電気角が0°〜60°)
この期間にはいると、U端子TUに直流電源からの電圧+Vが印加され、U端子TU及びV端子TVが電圧+Vと同電位となり、W端子TWが接地される状態なるが、この期間では、U端子TUを開放させる。具体的には、第1上アームトランジスタQ11をオフさせてU端子TUを開放させる。
マイコンMCは、この第1巻線C1間の電位差Vuvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角60°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が60°〜120°の制御のために、U端子TUに直流電源からの電圧+VをU端子電圧V1として印加し、V端子TV及びW端子TWを接地する。
この期間にはいると、V端子TVが接地されて、先に接地されているW端子TWと同電位と状態となり、U端子TUが電圧+Vの状態なるが、この期間では、W端子TWを開放させる。具体的には、第3上アームトランジスタQ31をオフさせてW端子TWを開放させる。
マイコンMCは、この第2巻線C2間の電位差Vwvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角120°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が120°〜180°の制御のために、W端子TWに直流電源からの電圧+VをW端子電圧V3として印加する。
この期間にはいると、U端子TUが接地され、先に接地されているV端子TVと同電位状態となり、W端子TWに直流電源からの電圧+Vが印加された状態となるが、この期間では、U端子TUを開放させる。具体的には、第1上アームトランジスタQ11をオフさせてU端子TUを開放させる。
マイコンMCは、この第1巻線C1間の電位差Vuvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角240°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が240°〜300°の制御のために、V端子TVに直流電源からの電圧+VをV端子電圧V2として印加する。
この期間にはいると、V端子TVに直流電源からの電圧+Vが印加され、W端子TW及びV端子TVが電圧+Vと同電位となり、U端子TUが接地される状態なるが、この期間では、W端子TWを開放させる。具体的には、第3上アームトランジスタQ31をオフさせてW端子TWを開放させる。
マイコンMCは、この第2巻線C2間の電位差Vwvが0ボルトになったことを検出すると、ロータ60が電気角300°の回転位置にあると判断する。そして、マイコンMCは、電気角が300°〜0°の制御のために、W端子TWを接地する。
電気角が0°〜60°において、マイコンMCは、ロータ60の回転位置が電気角60°にあることを検出すると、内蔵した第1タイマーTM1を計時動作させる。
電気角が180°〜240°において、マイコンMCは、ロータ60の回転位置が電気角240°にあることを検出すると、内蔵した第1タイマーTM1を計時動作させる。
(1)本実施形態によれば、1相分の巻線を省略した2相の巻線(第1巻線C1及び第2巻線C2)のクローポール形3相ブラシレスモータ1でありながら、第1〜第3ポジションセンサP1,P2,P3を用いることなく、ロータ60の回動位置を検出することができる。
Claims (28)
- 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動方法であって、前記第1巻線と前記第2巻線に3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記第1巻線と前記第2巻線に対して電気角で60°の位相差を持った電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させることを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
- 請求項1に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記ブラシレスモータは、クローポール形3相ブラシレスモータであって、3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなることを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項2に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記クローポール形3相ブラシレスモータは、3相の巻線がΔ結線され、その3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなることを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項3に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加して、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項3に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記クローポール形3相ブラシレスモータの、3相の巻線の内の1相の巻線が省略された状態での2相の第1巻線と第2巻線に設けられる3個の端子の内、前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に、120°の位相差の正弦波電圧をそれぞれ印加して、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項5に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記共通端子に、残る第1端子及び第2端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記残る第1端子及び第2端子に電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項3に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
1相分の巻線を省略したブラシレスモータについて、省略してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、
その求めた3相交流電流から、前記第1巻線及び前記第2巻線に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、
その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、
これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項7に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流、及び、前記共通端子に流れる第3相電流をそれぞれ検出し、
前記仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出するようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項7に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流を検出し、
1相分の巻線を省略したブラシレスモータについて、省略してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出したこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 3相インバータ回路に接続され、3相平衡電流が供給される3相の巻線の内のいずれか1相の巻線が断線したときのブラシレスモータの駆動方法であって、
残る2相の巻線に前記3相インバータ回路を介して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことで、円形の回転磁界を発生させることを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項10に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記ブラシレスモータは、3相の巻線がΔ結線又はY結線された3相ブラシレスモータであることを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記3相ブラシレスモータは、Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、各相の3個の端子に、180°矩形波電圧をそれぞれ120°の位相差で印加して、前記残る2相の巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、断線されていない巻線同士が接続された共通端子、断線された巻線と断線されていない一方の相の巻線とが接続された端子、及び、断線された巻線と断線されていない他方の相の巻線とが接続された端子の各端子に、それぞれ120°の位相差で正弦波電圧を印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項13に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、前記共通端子に、残る2つの端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記残る2つの端子にそれぞれ電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記ブラシレスモータは、3相の巻線がΔ結線された3相ブラシレスモータであって、
前記Δ結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、各相の3個の端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、
その求めた3相交流電流から、前記断線されていない第1巻線及び第2巻線に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、
その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、
これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項15に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流、及び、前記共通端子に流れる第3相電流をそれぞれ検出し、
前記各端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出するようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項15に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子に流れる第1相電流、及び、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に流れる第2相電流を検出し、
1相分の巻線が断線したブラシレスモータについて、断線してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出したこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記3相ブラシレスモータは、Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子、及び断線されていない2相の巻線の端子に、それぞれ180°矩形波電圧を120°の位相差で印加して、前記断線されてない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子及び断線されていない2相の巻線の端子に、それぞれ120°の位相差で正弦波電圧を印加して、前記断線されていない巻線に電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項19に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、前記中性点端子に、断線されていない2相の巻線の端子に印加する正弦波電圧の最大値の2分の1を常時印加し、前記断線されていない2相の巻線の端子にそれぞれ電気角で60°の位相差をもった正弦波電圧を印加して、前記断線されていない巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流すことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項11に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記ブラシレスモータは、3相の巻線がY結線された3相ブラシレスモータであり、
前記Y結線された3相の巻線の内の1相の巻線が断線した時、中性点端子、断線されてない2相の巻線の端子のそれぞれに流れる3相交流電流を算出し、
その求めた3相交流電流から、前記断線されてない2相の巻線の端子に印加される各端子電圧の周波数と同期して回転する二軸の回転座標系でのd軸実電流値とq軸実電流値とを求め、
その求めたd軸実電流値とd軸電流指令値との偏差、及び、その求めたq軸実電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、
これら両偏差から、前記d軸電流指令値及び前記q軸電流指令値の通りに電流が流れるように、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を算出し、これらd軸電圧指令値、q軸電圧指令値に基づいて、電圧を印加して、電気角で60°の位相差を持った2相の電流を流すようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項21に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
中性点端子、断線されてない2相の巻線の端子のそれぞれに流れる第1〜第3相電流をそれぞれ検出し、
前記各端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流、第2相電流及び第3相電流に基づいて算出するようにしたこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 請求項21に記載のブラシレスモータの駆動方法において、
前記断線されてない2相の巻線のうち一方の巻線の端子に流れる第1相電流、及び、断線されてない2相の巻線のうちの他方の端子に流れる第2相電流を検出し、
1相分の巻線が断線したブラシレスモータについて、断線してない状態の3相ブラシレスモータに等価変換した場合の仮想の3端子のそれぞれに流れる3相交流電流を、前記第1相電流及び前記第2相電流に基づいて算出したこと特徴とするブラシレスモータの駆動方法。 - 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの駆動回路であって、
前記第1巻線と前記第2巻線とが互いに接続された共通端子、その共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、及び、その共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子が、それぞれ接続され、その各端子が電気角で120°の位相差を持ち、180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して前記第1巻線と前記第2巻線を通電する3相インバータ回路と、
前記各端子に、それぞれ電気角で120°の位相差を持ち、180°区間は直流電源のプラス端子に接続、又は、断続的に接続して前記第1巻線と前記第2巻線を通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を供給するための制御信号を生成し前記3相インバータ回路に出力する制御回路と
を備えたことを特徴とするブラシレスモータの駆動回路。 - 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなるブラシレスモータの回転位置の検出方法であって、
前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、前記共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、前記共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路をそれぞれ接続して、前記各端子にそれぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流を流す状態にして、
前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子に対して、開放状態とし、その開放された端子の電位の変化から電気角を推定することを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出方法。 - 請求項25に記載のブラシレスモータの回転位置の検出方法において、
前記第1端子及び前記第2端子の電位が前記共通端子と異なる通電の区間では、それ以外の通電の区間で推定した通電タイミングで電気角を推定することを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出方法。 - 3相の巻線の内の1相の巻線を省略した2相の第1巻線と第2巻線とからなり、前記第1巻線と前記第2巻線の共通端子、その共通端子と前記第1巻線を挟んで形成された第1端子、その共通端子と前記第2巻線を挟んで形成された第2端子に対して、3相インバータ回路がそれぞれ接続され、
これら3端子に3相インバータ回路を介して、それぞれ電気角で120°の位相差を持ち、前記各端子に180°区間は直流電源のプラス端子に接続、残り180°区間はマイナス端子に接続、又は、断続的に接続して通電し、前記第1巻線と前記第2巻線に電気角で60°の位相差を持った電流が供給されるブラシレスモータの回転位置の検出回路であって、
前記通電の区間において、前記第1端子と前記第2端子のうち、前記共通端子と同じ電位となる端子について開放状態にする制御信号を前記3相インバータ回路に出力する制御回路と、
前記第1端子又は第2端子が開放された時、前記第1端子と前記共通端子の電位差、又は、前記第2端子と前記共通端子の電位差を、それぞれ検出する電位差検出回路と、
前記電位差検出回路がそれぞれ検出する電位差が予め定めた電位差に到達した時、ロータの電気角を推定する推定回路と
を備えたことを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出回路。 - 請求項27に記載のブラシレスモータの回転位置の検出回路において、
前記第1端子又は前記第2端子が開放された時から、前記電位差検出回路が予め定めた電位差を検出した時までの時間を計時する計時回路を備え、
前記第1端子及び前記第2端子の電位が前記共通端子と異なる通電の区間では、前記計時回路で計時した時間にてロータの電気角を推定することを特徴とするブラシレスモータの回転位置の検出回路。
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