JP2012069565A - 半導体集積回路及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】LSIの機能増加に伴い外部端子数が増加傾向にある。更に、回路の微細化が進み、パッケージサイズも小型化が進んでいる。このため、LSIの外部端子数の削減が求められている。
【解決手段】本発明は、複数の外部記憶デバイスから1つを選択して、実行プログラムをロードする半導体集積回路であって、複数の内蔵ヒューズ回路を備えるヒューズ部と、前記内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードする処理部と、を有する半導体集積回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路及び制御方法に関するものである。
近年、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を搭載する半導体集積回路(システムLSI等)において、CPU起動後の実行プログラムをフラッシュメモリ等の外部の記憶装置からロードするケースが多くなっている。
従来では、非特許文献1に示すように、複数の記憶装置から選択して実行プログラムをロードする場合、半導体集積回路の外部端子に、上記選択用の選択信号を入力することで、複数の記憶装置のうちから1つを選択し、OS等の実行プログラムをロードするよう制御されていた。例えば、非特許文献1では、3ビットのデジタルデータ(BOOT_SEL[2:0])が入力され、8つの記憶装置から選択している。例えば、SDブートする場合、BOOT_SEL[2:0]=010bとなる。このように、3ビットのデジタルデータを外部端子から入力する場合、3個の外部端子が必要となる。
RENESAS 携帯マルチメディア・プロセッサ 1チップ編 ARM EMMA(登録商標) Mobile 1−D512 MC−10118B(Logic Chip+DDR SDRAM) P93
最近のLSIは機能増加に伴い外部の端子数が増加傾向にある。更に、近年、半導体集積回路の分野において回路の微細化が進み、それに伴いパッケージサイズも小型化が進んでいる。但し、パッケージの小型化に伴い配置可能な外部端子数には限界がある。このため、外部端子数が増加するとパッケージが増大化し、パッケージサイズの小型化が要求される分野で背反的な問題が発生する。このため、可能な限り外部端子数を削減する構成が求められている。
上述した非特許文献1の技術では、複数の記憶装置から選択して実行プログラムをロードするというLSIの初期動作だけで3つもの外部端子が必要となる。このため、実行プログラムをロードする複数の記憶装置の選択機能を損なわずに、可能な限り外部端子数を削減する機構が求められている。
本発明の一態様は、複数の外部記憶デバイスから1つを選択して、実行プログラムをロードする半導体集積回路であって、複数の内蔵ヒューズ回路を備えるヒューズ部と、前記内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードする処理部と、を有する半導体集積回路である。
本発明の他の態様は、複数の外部記憶デバイスから1つを選択して、実行プログラムをロードする半導体集積回路の制御方法であって、前記半導体集積回路が備える内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードする半導体集積回路の制御方法である。
本発明により、内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて複数の外部記憶デバイスから1つを選択でき、複数の外部記憶デバイスの数に応じた複数ビットの選択信号を入力する外部端子を削減することができる。
本発明によれば、半導体集積回路の機能を損なわずに、外部端子数を削減することが可能である。
実施の形態1にかかる半導体集積回路のブロック構成である。 実施の形態1にかかるヒューズ回路の構成である。 実施の形態1にかかるヒューズ部の模擬図である。 実施の形態1にかかる半導体集積回路の動作フローチャートである。 実施の形態2にかかる半導体集積回路のブロック構成である。 実施の形態2にかかるヒューズ部の模擬図である。 実施の形態2にかかる半導体集積回路の動作フローチャートである。 実施の形態2にかかる半導体集積回路のブロック構成である。
発明の実施の形態1
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に本実施の形態にかかる半導体集積回路100のブロック構成を示す。図1に示すように、半導体集積回路100は、CPU101と、主メモリ102と、ROM103と、SRAM104と、DRAMコントローラ105と、I/Oインターフェイス回路106と、ヒューズ部107と、レジスタ108〜110と、インターフェイス回路111〜115と、共有バス116と、外部端子T101〜T108とを有する。
また、外部端子T101〜T105はそれぞれ、外部記憶デバイスであるNOR型フラッシュメモリ121と、NAND型フラッシュメモリ122と、SDカード123と、メモリースティック(登録商標)124と、USBデバイス125と接続される。
また、外部端子T106、T107はそれぞれ、DRAMデバイス126、カメラモジュール等の外部機器と接続される。また、外部端子T108は、ヒューズ切断用電圧(書き込み電圧)VHを入力する。
共有バス116は、CPU101、主メモリ102、ROM103、SRAM104、DRAMコントローラ105、I/Oインターフェイス回路106、ヒューズ部107、レジスタ108〜110、インターフェイス回路111〜115を相互に接続する。
CPU101は、実行プログラムや入力データに基づいて、半導体集積回路100内の各種処理を行う中央制御装置である。CPU101は、レジスタ108の値を読み出し、その値に応じた外部記憶デバイスにアクセスする。そして、そのアクセスした外部記憶デバイスから実行プログラムをロードし、主メモリ102に展開する。その後、展開された実行プログラムに応じた処理動作を行う。実行プログラムとして、例えば、半導体集積回路100のOS(Operating System)や半導体集積回路100に接続されるカメラモジュールの制御プログラム等が考えられる。また、CPUの代わりに、DSP(Digital Signal Processor)であってもよいし、その両方であってもよい。
主メモリ102は、CPU101の処理動作に必要な実行プログラム及びデータをメモリマップ上に展開する。CPU101とは、共有バス116を介してデータ等の受送信が行われ、必要に応じてデータの書き込みや読み出しが行われる。
ROM103は、CPU101が処理を行うための制御プログラムやデータ等が格納されている。例えば、半導体集積回路100の電源立ち上がり時に、CPU101が読み出す初期起動プログラム等が格納されている。
SRAM104は、高速動作可能な記憶回路であり、CPU101のキャッシュメモリ等に使用される。後述するヒューズ部107のSRAMリダンダンシヒューズエリア132により、不良箇所のリダンダンシ救済が可能である。
DRAMコントローラ105は、外部端子T106と共有バス116との間に接続される。DRAMコントローラ105は、CPU101と、外部端子T106に接続されるDRAM126との間で行われるデータの読み出し、書き込み等のインターフェイス機能を有する。なお、DRAM126は、DDRAM(Double Data Rate DRAM)であってもよく、この場合、DRAMコントローラ105もDDRAMに対応した制御を行う。なお、図1では、DRAMデバイス126は、半導体集積回路100の外部に接続されているが、半導体集積回路100の内部に配置されてもよい。
I/Oインターフェイス回路106は、外部端子T107と共有バス116との間に接続される。外部端子T107には、外部機器127、例えば、カメラモジュール等が接続される。I/Oインターフェイス回路106は、この外部機器127とのインターフェイス機能を有する。例えば、CPU101からの制御データや、外部機器127からのデータを伝達する。
インターフェイス回路111〜115は、それぞれ外部端子T101〜T105と共有バス116との間に接続される。それぞれ外部端子T101〜T105は、それぞれ外部記憶デバイスであるNOR型フラッシュメモリ121と、NAND型フラッシュメモリ122と、SDカード123と、メモリースティック124、USBデバイス125に接続される。インターフェイス回路111〜115は、それぞれ対応する外部記憶デバイスと、CPU101等の内部システムとの間でデータの送受信を仲立ちするインターフェイス機能を有する。
例えば、インターフェイス回路111は、NOR型フラッシュコントローラであり、CPU101に対するデータの読み出し、書き込みの制御や、NOR型フラッシュメモリ121と共有バス116間のアドレスや読み出しデータの整合性をとる等機能を有する。
インターフェイス回路111〜115は、それぞれ初期状態では動作クロックの供給が停止されていたり、起動命令が非アクティブ状態であり、省電力モード(スタンバイモード)となっている。そして、動作クロックの供給、CPU101からの起動命令を受けると通常動作モードに移行し、各対応する外部記憶デバイスとのインターフェイス処理動作を開始する。以後、動作クロックやCPU101からの起動命令等を受け、通常動作モードに移行する一連の動作を、ブロック設定を行うと称す。
つまり、CPU101からのアクセスが必要ない外部記憶デバイスに対応するインターフェイス回路は、ブロック設定を行わないため、省電力モードを保持し半導体集積回路100の消費電力を削減することが可能である。
外部記憶デバイスであるNOR型フラッシュメモリ121、NAND型フラッシュメモリ122、SDカード123、メモリースティック124、USBデバイス125は、それぞれ外部端子T101〜T105を経由して各対応するインターフェイス回路に接続される。これら外部記憶デバイスには、必要に応じてOSや外部機器127の制御プログラム等のCPU101が処理する実行プログラムが格納されている。なお、CPU101、主メモリ102、ROM103、インターフェイス回路111〜115等のCPU101を中心に動作する各構成を処理部と称するものとする。
ヒューズ部107は、選択ヒューズエリア131と、SRAMリダンダンシヒューズエリア132と、識別IDヒューズエリア133とを有する。ヒューズ部107は、図2に示すようなヒューズ回路140を複数有する。レジスタ108は、選択ヒューズエリア131と共有バス116との間に接続される。レジスタ109は、SRAMリダンダンシヒューズエリア132と共有バス116との間に接続される。レジスタ110は、識別IDヒューズエリア133と共有バス116との間に接続される。
図2にヒューズ回路140の構成の一例を示す。図2に示すように、ヒューズ回路140は、ヒューズ素子141と抵抗R142とを有する。
ヒューズ素子141は、電源端子VDDとノードN143との間に接続される。抵抗R142は、ノードN142と接地端子GNDとの間に接続される。ノードN143は、ヒューズ回路140の出力に相当し、ノードN143の電位が出力信号となる。
ヒューズ回路140の動作を簡単に説明する。まず、ヒューズ素子141は、切断されていない場合、抵抗R142に比べ低抵抗である。このため、ノードN143の電圧は高くなり、ハイレベルの出力信号としてヒューズ回路140から出力される。
次に、ヒューズ素子141の切断用の高電圧VHにより、ヒューズ素子141が切断されると、電源端子VDDとノードN143が電気的に遮断される。このため、ノードN143に対する電荷供給がなくなるため、ノードN143の電圧は低下し、接地電圧GND(接地端子の供給電圧)となる。よって、ロウレベルの出力信号がヒューズ回路140から出力される。なお、高電圧VHは、外部端子T108から供給される。なお、上記ではあくまで一例として、ヒューズ部107が、印加される電圧に基づいて決定されるヒューズ素子147の導通又は非導通状態に応じた信号を出力するものとして説明したが、別の形態でも構わない。例えばヒューズ部107に、絶縁状態にある酸化膜に高電圧をかけ絶縁破壊により導通状態にすることで、データを保存するアンチヒューズを使用することも可能である。すなわち、ヒューズ部が、印加される電圧に基づいて決定される、酸化膜の導通又は非導通状態に応じた信号を出力するアンチヒューズを含むということであっても構わない。より一般的に言えば、ヒューズ部は少なくとも上記ヒューズ回路とアンチヒューズの二つを含む上位概念であり、印加される電圧に基づいて決定される、一の部分の導通又は非導通状態に応じた信号を出力するものであればよい。
ここで、1個のヒューズ回路140につき、1ビットの情報を記憶することができる。例えば、高電圧VHによりヒューズ素子141が切断されたヒューズ回路140では、「0」の値を記憶する。逆に、ヒューズ素子141が切断されていないヒューズ回路140では、「1」の値を記憶する。よって、複数のヒューズ回路140からの出力信号を1つの信号として捉えると、そのヒューズ回路140の個数に対応したビット桁を有する信号がヒューズ部107から出力される。
ヒューズ部107は、このようなヒューズ回路140が複数配列されるが、選択ヒューズエリア131、SRAMリダンダンシヒューズエリア132、識別IDヒューズエリア133の各エリアでヒューズ回路140の配列数が異なる。図3にヒューズ部107の各エリアに対するヒューズ回路140の配分数と、出力信号のビット数を説明する模擬図の一例を示す。但し、ヒューズ部210全体で128ビット分のヒューズ回路140を有するものとする。
図3に示すように、選択ヒューズエリア131には、3ビット分の3個のヒューズ回路140が配列される。また、SRAMリダンダンシヒューズエリア132には、122ビット分の122個のヒューズ回路140が配列される。また、識別IDヒューズエリア133には、3ビット分の3個のヒューズ回路140が配列される。
上記例では、選択ヒューズエリア131からは3ビットの出力信号が出力されることになり、その信号の値は、レジスタ108に記憶される。起動したCPU101は、このレジスタ108に記憶された値に応じて、外部記憶デバイスを選択し、格納している実行プログラムを半導体集積回路100にロードする。
例えば、選択ヒューズエリア131から「000」の信号が出力されている場合、CPU101は、NOR型フラッシュメモリ121を選択する。また、選択ヒューズエリア131から「001」、「010」、「011」、「100」の信号が出力されている場合、CPU101は、それぞれNAND型フラッシュメモリ122、SDカード123、メモリースティック124、USBデバイス125を選択する。
なお、選択ヒューズエリア131へのデータの書き込み(ヒューズの切断)は、半導体集積回路100の出荷検査時等で行ってもよいし、製品出荷後に行ってもよい。
また、SRAMリダンダンシヒューズエリア132からは122ビットの出力信号が出力されることになり、その信号の値は、レジスタ109に記憶される。このレジスタ109に記憶される値に応じて、SRAM104の不良メモリセルを救済する。例えば、SRAM104の不良メモリセルを含んだ不良ロウを無効にし、レジスタ109に記憶される値に応じた冗長ロウを有効にすることで、リダンダンシ処理を行う。なお、本例ではSRAMリダンダンシヒューズエリア132からの出力信号を122ビットとしているが、この122ビット分の全てを冗長ロウに対応させる必要はなく、リダンダンシ用に予めSRAM104内に用意した冗長ロウの数に応じて有効利用するビット数を決めてもよい。
また、識別IDヒューズエリア133からは3ビットの出力信号が出力されることになり、その信号の値は、レジスタ110に記憶される。このレジスタ110に記憶される値は、製造される半導体集積回路100の各個体に対応したユニークIDである。このレジスタ110に記憶されている値を性能試験等のテスト時に読み出すことで、テスト工程にて管理精度が上がるとともに、トレーサビリティの向上、携帯電話等に使用される場合には不正利用防止を行うことができる。
次に、本実施の形態1にかかる半導体集積回路100の動作について説明する。図4に半導体集積回路100の動作を説明するフローチャートを示す。図4に示すように、まず、半導体集積回路100の電源が立ち上がると、ROM103に格納されたプログラムにより、CPU101が選択ヒューズエリア131の出力信号を記憶したレジスタ108の値を読み出す(S101)。
次に、CPU101は、そのレジスタ108の値に応じて、複数の外部記憶デバイス(NOR型フラッシュメモリ121、NAND型フラッシュメモリ122、SDカード123、メモリースティック124、USBデバイス125)のいずれか1つを選択する(S102)。
次に、CPU101は、ステップS102で選択した外部記憶デバイスに対応するブロック設定(対応インターフェイス回路に起動命令を送る等)を行う(S103)。
最後に、CPU101は、ステップS102で選択した外部記憶デバイスが格納している実行プログラムを半導体集積回路100内にロードし(S104)、そのプログラムに応じた実行処理を行う。
ここで、非特許文献1のような従来技術では、外部端子からの選択信号に応じて、複数の外部記憶デバイスから1つを選択し、その選択した外部記憶デバイスが記憶しているOS等の実行プログラムをロードしていた。しかし、パッケージの小型化及びLSIの機能増加に伴った外部端子数の削減要求があるにもかかわらず、外部記憶デバイスを選択する初期動作だけで複数の外部端子(非特許文献1では3端子)が必要となってしまっていた。このため、半導体集積回路の外部端子数の削減が難しかった。
ここで、本実施の形態1の半導体集積回路100では、実行プログラムを記憶した複数の外部記憶デバイスから1つを選択する際に、ヒューズ部107内の選択ヒューズエリア131が記憶するビット情報に応じて、複数の外部記憶デバイスから1つを選択する。このため、外部記憶デバイスの選択に際し、複数の外部端子から選択信号を入力する必要が無く、その分の端子数を削減することが可能である。このため、上述した従来技術での問題を解決することができる。
また、本実施の形態1において、この外部記憶デバイスから1つを選択する際に利用するヒューズ回路140は、ヒューズ部107の一部を利用している。通常、CPUやSRAM等を集積化した半導体集積回路(LSI)では、SRAMリダンダンシ用や、チップ識別データ記憶用に、図3でも説明したような複数のヒューズ回路を備えている。本実施の形態1では、使用していないSRAMリダンダンシ用の一部を利用したり、もしくは、数ビット分程度のヒューズ回路しか増加しないため、回路規模が増加する問題も発生しない利点がある。
なお、外部記憶デバイスからロードした実行プログラムは、外部に接続されたDRAM126に格納してもよい。主メモリ102の容量が小さい場合、CPU101は、頻繁に外部記憶デバイスにアクセスしなければならない。ここで、例えば、外部記憶デバイスがNAND型フラッシュのメモリである場合、CPUとの間のアクセス時間がDRAMアクセスよりも低速である。このため、一旦、外部記憶デバイスが格納している実行プログラムをDRAM126に移し、CPU101がそのDRAM126にアクセスして、実行プログラムを処理することで、半導体集積回路100の処理速度を上げることができる利点がある。
発明の実施の形態2
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。図5に本実施の形態にかかる半導体集積回路200のブロック構成を示す。図5に示すように、半導体集積回路200は、CPU101と、主メモリ102と、ROM103と、SRAM104と、DRAMコントローラ105と、I/Oインターフェイス回路106と、ヒューズ部210と、レジスタ108〜110、202、203と、インターフェイス回路111〜115と、共有バス116と、外部端子T101〜T108、T201とを有する。
なお、図5に示された符号のうち、図1と同じ符号を付した構成は、図1と同じか又は類似の構成を示している。実施の形態1と異なるのは、ヒューズ部210の構成と、レジスタ202、203、外部端子T201を新たに有する点である。それ以外は、実施の形態1と同様であるため、本実施の形態2では上記相違点のみを重点的に説明し、その他の同様の構成部分は説明を省略する。
ヒューズ部210は、選択ヒューズエリア131、201と、SRAMリダンダンシヒューズエリア132と、識別IDヒューズエリア133とを有する。実施の形態1の構成に対して新たに選択ヒューズエリア201が追加される。
選択ヒューズエリア201には、選択ヒューズエリア131に記憶される値以外の値が記憶される。例えば、選択ヒューズエリア131が「000」を記憶している場合、選択ヒューズエリア201は「011」を記憶する。
レジスタ202は、選択ヒューズエリア201と共有バス116との間に接続される。レジスタ202は、選択ヒューズエリア201から出力される信号の値を記憶する。
外部端子T201は、半導体集積回路200の外部から選択信号を入力する。レジスタ203は、外部端子T201と共有バス116との間に接続される。レジスタ203は、外部端子T201が入力する選択信号の値を記憶する。
図6にヒューズ部210の各エリアに対するヒューズ回路140の配分数と、出力信号のビット数を説明する模擬図の一例を示す。但し、ヒューズ部210全体で128ビット分のヒューズ回路140を有するものとする。
図6に示すように、選択ヒューズエリア131には、3ビット分の3個のヒューズ回路140が配列される。選択ヒューズエリア201には、3ビット分の3個のヒューズ回路140が配列される。SRAMリダンダンシヒューズエリア132には、119ビット分の119個のヒューズ回路140が配列される。また、識別IDヒューズエリア133には、3ビット分の3個のヒューズ回路140が配列される。
上記例では、選択ヒューズエリア131からは3ビットの出力信号が出力されることになり、その信号の値は、レジスタ108に記憶される。また、選択ヒューズエリア201からは3ビットの出力信号が出力されることになり、その信号の値は、レジスタ202に記憶される。更に、外部端子T201から1ビットの選択信号が入力される場合、その1ビットの値は、レジスタ203に記憶される。
起動したCPU101は、レジスタ202の値に応じて、レジスタ108もしくは202の値を読み出し、その読み出した値に応じて外部記憶デバイスを選択し、格納している実行プログラムを半導体集積回路100にロードする。例えば、選択信号(外部端子T201)の値が「0」である場合、レジスタ108の値を読み出し、逆に、選択信号の値が「1」である場合、レジスタ202の値を読み出す。
その後は、実施の形態1と同様、レジスタ108もしくは201に記憶されている値に応じて、外部記憶デバイスを選択し、実行プログラムをロードする。
次に、本実施の形態2にかかる半導体集積回路200の動作について説明する。図7に半導体集積回路200の動作を説明するフローチャートを示す。図7に示すように、まず、半導体集積回路200の電源が立ち上がると、ROM103に格納されたプログラムにより、CPU101が外部端子T201に入力される選択信号の値を記憶したレジスタ203の値を読み出す(S201)。
次に、ステップS201で読み出した値に応じ、レジスタ108もしくは202を選択し、記憶している値を読み出す(S202)。
次に、CPU101は、ステップS202で読み出した値に応じて、複数の外部記憶デバイス(NOR型フラッシュメモリ121、NAND型フラッシュメモリ122、SDカード123、メモリースティック124、USBデバイス125)のいずれか1つを選択する(S203)。
次に、CPU101は、ステップS203で選択した外部記憶デバイスに対応するブロック設定(対応インターフェイス回路に起動命令を送る等)を行う(S204)。
最後に、CPU101は、ステップS202で選択した外部記憶デバイスが格納している実行プログラムを半導体集積回路100内にロードし(S205)、そのプログラムに応じた実行処理を行う。
ここで、実施の形態1では、選択ヒューズエリア131に一度記憶させると、その値に応じた外部記憶デバイスにしかアクセスできなかった。しかし、本実施の形態2では、外部端子T201から入力する信号の値に応じて、アクセスする外部記憶デバイスを変更することができる。このため、例えば、製品検査時にはレジスタ108の値に応じた外部記憶デバイス、製品出荷後にはレジスタ201の値に応じた外部記憶デバイスにアクセスすることが可能になる。
ここで、外部端子T201が増加してしまうが、従来技術のように外部端子で複数の外部記憶デバイスから2つを選択する場合と比較して、外部端子数は削減可能である。これは、例えば上記例のように、外部記憶デバイスが例えば5個以上の場合、デジタルの選択信号は、Log2(5)≦nから、n=3となり、選択信号入力用の外部端子が少なくとも3個必要となる。しかし、本実施の形態2では、5個の外部記憶デバイスから2つを選択する選択のための情報は、選択ヒューズエリア131、201が備え、外部端子からの選択信号は必要なく、選択ヒューズエリアの切り替えのための1ビットの信号のみでよい。このため、従来技術に比べ端子数の削減が可能となり、更に、実施の形態1よりも柔軟な外部記憶デバイスの選択制御も可能となる利点がある。
また、図8に、本実施の形態2のバリエーションとして、半導体集積回路300のような構成も可能である。図8に示すように、半導体集積回路300は、CPU101と、主メモリ102と、ROM103と、SRAM104と、DRAMコントローラ105と、I/Oインターフェイス回路106と、ヒューズ部210と、レジスタ108〜110、301と、インターフェイス回路111〜115と、共有バス116と、選択回路301と、外部端子T101〜T108、T201とを有する。
なお、図8に示された符号のうち、図5と同じ符号を付した構成は、図5と同じか又は類似の構成を示している。図5の半導体集積回路200とは、選択回路301を有する点で異なっている。
半導体集積回路300では、外部端子T201に入力される選択信号の値を記憶したレジスタ202の値に応じて、選択回路301が、選択ヒューズエリア131もしくは201からの信号のどちらかを選択する。例えば、選択回路301は、レジスタ202の値が「0」である場合、選択ヒューズエリア131からの信号を選択し、レジスタ202の値が「1」である場合、選択ヒューズエリア201からの信号を選択する。そして、その選択回路301が選択した信号の値をレジスタ108に記憶させる。その後は、実施の形態1の動作(図4)と同様に、起動したCPU101が、レジスタ108に記憶された値に応じて、外部記憶デバイスを選択し、格納している実行プログラムを半導体集積回路300にロードする。
この半導体集積回路300では、CPU101がソフトウェア的に行っていた、外部記憶デバイスの選択動作をハードウェアで行うため、半導体集積回路200と比較して高速な処理が可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態では、選択ヒューズエリアが記憶している値に応じて、外部記憶デバイスを選択しているが、その値をROMに書き込んでもかまわない。そして、CPU101は、そのROMに書き込まれた値に応じて、外部記憶デバイスの選択するようにしてもかまわない。この場合でも、実施の形態1、2と同様、端子数の削減が可能である。但し、ROMのマスクの変更にはコストがかかるため、実施の形態1、2の方が当該半導体集積回路のエンドユーザーに合わせて、安価で機動的に外部記憶デバイスの選択先を変更することが可能である点を指摘しておく。
100、200、300 半導体集積回路
101 CPU
102 主メモリ
103 ROM
104 SRAM
105 DRAMコントローラ
106 I/Oインターフェイス回路
107 ヒューズ部
108〜110、202、203 レジスタ
111〜115 インターフェイス回路
116 共有バス
T101〜T108、T201 外部端子
301 選択回路
121 外部記憶デバイスであるNOR型フラッシュメモリ
122 NAND型フラッシュメモリ
123 SDカード
124 メモリースティック
125 USBデバイス

Claims (14)

  1. 複数の外部記憶デバイスから1つを選択して、実行プログラムをロードする半導体集積回路であって、
    複数の内蔵ヒューズ回路を備えるヒューズ部と、
    前記内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードし、実行する処理部と、を有する
    半導体集積回路。
  2. 前記ヒューズ部からの出力信号を記憶する第1のレジスタを備え、
    前記処理部は、当該半導体集積回路のCPUであり、
    前記CPUは、前記第1のレジスタの値に応じて前記複数の外部記憶デバイスから1つを選択する
    請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 当該半導体集積回路は、SDRAMを有し、
    前記ヒューズ部は、
    前記第1のレジスタに信号を出力する選択ヒューズエリアと、
    前記SDRAMの不良セルを救済するリダンダシ用のヒューズ回路を備えるリダンダシエリアと、を有する
    請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからロードした実行プログラムは、当該半導体集積回路内部もしくは外部のDRAMに格納される
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  5. 第1の外部端子を備え、
    前記ヒューズ部は、第1、第2の選択ヒューズエリアを備え、
    前記処理部は、前記第1の外部端子が示す値に応じて、前記第1の選択ヒューズエリア、もしくは、第2の選択ヒューズエリアのいずれかを選択し、その選択した選択ヒューズエリアの内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードする
    請求項1に記載の半導体集積回路。
  6. 前記第1の選択ヒューズエリアからの出力信号を記憶する第1のレジスタと、
    前記第2の選択ヒューズエリアからの出力信号を記憶する第2のレジスタと、
    前記第1の外部端子の入力する信号の値を記憶する第3のレジスタと、を備え、
    前記処理部は、当該半導体集積回路のCPUであり、
    前記CPUは、前記第3のレジスタの値に応じて、前記第1、第2のレジスタのいずれかを選択し、その選択したレジスタの値に応じて前記複数の外部記憶デバイスから1つを選択する
    請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 当該半導体集積回路は、SDRAMを有し、
    前記ヒューズ部は、
    前記第1、第2の選択ヒューズエリアと、
    前記SDRAMの不良セルを救済するリダンダシ用のヒューズ回路を備えるリダンダシエリアと、を有する
    請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記選択ヒューズエリアの内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからロードした実行プログラムは、当該半導体集積回路内部もしくは外部のDRAMに格納される
    請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  9. 複数の外部記憶デバイスから1つを選択して、実行プログラムをロードする半導体集積回路の制御方法であって、
    前記半導体集積回路が備える内蔵ヒューズ回路が示す値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードする
    半導体集積回路の制御方法。
  10. 前記半導体集積回路が備える内蔵ヒューズ回路が示す値が、第1の値と第2の値を有し、
    前記半導体集積回路外部からの信号に応じて、前記第1もしくは第2の値を選択し、
    選択した前記第1もしくは第2の値に応じて選択した外部記憶デバイスからの実行プログラムをロードする
    請求項9に記載の半導体集積回路の制御方法。
  11. 選択した外部記憶デバイスからロードした実行プログラムを前記半導体集積回路内部もしくは外部のDRAMに格納する
    請求項9もしくは請求項10に記載の半導体集積回路の制御方法。
  12. 印加される電圧に基づいて決定される、一の部分の導通又は非導通状態に応じた信号を出力するヒューズ部と、
    外部に接続される複数の記憶デバイスの内の一の記憶デバイスを前記ヒューズ部が出力する信号の値に基づいて選択し、選択した前記一の記憶デバイスから実行プログラムをロードする処理部と、
    を有する半導体集積回路。
  13. 前記ヒューズ部は、印加される電圧によって前記一の部分であるヒューズ素子が切断されているか否かに応じた信号を出力するヒューズ回路であることを特徴とする
    請求項12に記載の半導体集積回路。
  14. 前記ヒューズ部は、印加される電圧によって前記一の部分である酸化膜が絶縁破壊されているか否かに応じた信号を出力するアンチヒューズであることを特徴とする
    請求項12に記載の半導体集積回路。
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