JP4492218B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
まず、各メモリアレイごとに、1系統か2系統の冗長ワード線群または冗長ビット線群を用意し、それぞれの冗長領域に対応した欠陥マップを設置する。各々の欠陥マップには、通常ヒューズを用いて、対応する冗長領域を使用するか否かのフラグと、欠陥箇所の位置情報をプログラムしておく。メモリアレイがアクセスされた際には、この欠陥マップが参照され、欠陥の有無と欠陥箇所が特定されて、冗長領域との置換が行われる。
また、第1のメモリ2は、パリティービットや不良をマークするための予備ビットを有しており、データを読み出した際にこのビットを調べることによって、不良を検出することが可能である。
通常、第2のメモリ3は、ホスト装置1においてメインメモリとして使用される半導体メモリであり、アドレス変換テーブルはその一部の領域に格納される。第2のメモリ3が16ビット構成のDRAMの場合、第1のメモリ2へのポインタとなる物理アドレスは、2ワード分の記憶領域に格納される。
ホスト装置1は、第1のメモリ2の内容を物理アドレスの0番地から順にスキャンしていき、読み出した箇所が良品であれば、そのアドレスを第2のメモリ3の中にマッピングしていく。図9の例では、第2のメモリ3の物理アドレス‘10000’から2ワードづつを用いて、第1のメモリ2の有効な物理アドレスをマッピングしている。第1のメモリ2において物理アドレス‘00001’、‘00004’は不良であり、これらの物理アドレスは第2のメモリ3のアドレス変換テーブルから削除されている。本例では合計15の不良ブロックが存在し、論理アドレスの末尾アドレスは‘3FFF0’となっている。
例えば、アプリケーションによって論理アドレスA1が指定されたとすると、ホスト装置1は、第2のメモリ3のアドレスA2を、
A2=10000+2×A1;
として算出し、このアドレスA2から2ワード分のデータを読み出す。そして、読み出したデータを第1のメモリ2の物理アドレスとして用いて、第1のメモリ2にアクセスする。
図8の例を用いて説明すると、まずホスト装置1は、論理アドレスに演算を施して第2のメモリ3の物理アドレスを計算し、その結果をホスト装置1内部のアドレス用レジスタに取り込む。次いで、このレジスタの値を参照して第2のメモリ3に2回アクセスし、2ワード分のデータを取得して、ホスト装置1内部のレジスタに取り込む。更に今度は第1のメモリ2にアクセスする為、第2のメモリ3から取り込んだデータをアドレス用レジスタに転送し、しかる後にやっと第1のメモリ3にアクセスする。
このようなアクセス工程では、負荷の重いシステムバスやアドレス線、制御線を重複して駆動する必要があり、第1のメモリ2へのアクセス遅延が大きくなるとともに、消費電力が著しく増大する。
例えば、第1のメモリ2において不良判定に使用されるマーク領域自体が不良や不定になっている場合である。このような不良ブロックが存在すると、外部のホスト装置からそのブロックにアクセスして不良判定を行うことができないため、上述のようなリマッピングでは対処できない。
こうした処理は、通常システムの立ち上げの際に行われ、第1のメモリ2の記憶内容を一通りスキャンして、各ブロックの所定箇所に記録されている欠陥マークを参照しつつ、第2のメモリ3上に対応するポインタを記録していく作業等によって実施される。しかし、この工程には多大な時間がかかり、システムの起動に大きな遅延を与えてしまう。
本発明は、好適には、上記半導体チップへアドレスデータを入力する端子から、上記第2のメモリ部のアドレス入力端子へ信号を伝達する、上記半導体チップ上に形成された第1の回路と、上記第2のメモリ部のデータ読み出し端子から、上記第1のメモリ部のアドレス入力端子へ信号を伝達する、上記半導体チップ上に形成された第2の回路とを有する。
このように、上記第1および第2のメモリ部が同一の半導体チップ上に形成されるため、上記第2のメモリ部を上記第1のメモリ部に合わせて自由に設計することが可能になる。例えば入力アドレスデータの一部や全部を上記第2のメモリ部の記憶領域に対応させ、アドレス演算等を行うことなく高速に上記第2のメモリ部から上記ポインタを読み出すことが可能になる。
また、上記第2のメモリ部からのポインタの読み出し、ならびに、当該ポインタに応じた上記第1のメモリ部へのアクセスは、上記半導体チップの外部のホスト装置とやり取りすることなく、上記半導体チップの内部の回路において実施可能になる。例えば、上記第1の回路や上記第2の回路を用いると、上記半導体チップへアドレスデータを入力する端子から上記第2のメモリ部のアドレス入力端子へ信号を伝達することや、上記第2のメモリ部のデータ読み出し端子から上記第1のメモリ部のアドレス入力端子へ信号を伝達することが、上記半導体チップの内部で可能になる。これにより、半導体チップ外部のバスや制御線を駆動したり、ホスト装置でデータを処理させるといった、時間および電力のロスを伴う工程が不要になり、高速かつ少ない電力で、上記第2のメモリ部を仲介した上記第1のメモリ部へのアクセスが可能になる。
これにより、例えば製品の出荷前において、検査装置等を用いて上記第2のメモリ部の欠陥箇所を特定し、当該特定した欠陥箇所へのアクセスが回避されるように選ばれた適切なポインタを予め上記第2のメモリ部に格納することが可能になる。その結果、半導体チップ外部のホスト装置によってアドレス変換テーブルを構築する従来のリマッピング方法では特定できない不良箇所についても、効果的にアクセスを回避することが可能になる。従って、ヒューズを用いる従来の欠陥救済手法を併用する必要がなくなる。
しかも、従来のリマッピング方法のように、システム起動の度にアドレス変換テーブルを構築する必要がなくなるため、起動が高速になる。
なお、上記第1のメモリ部は、上記第2のメモリ部と共通の製造工程で上記半導体チップ上に形成される不揮発性メモリを含むものであることが望ましい。これにより、上記第2のメモリ部は、上記第1のメモリ部と記憶素子の製造工程を共有するため、工程数を増加させることなしに本発明の構成が実現される。
また、上記第2のメモリ部は、上記第1のメモリ部と比較して記憶素子の故障率が低い不揮発性メモリを含むものであることが望ましい。これにより、上記第2のメモリ部に格納されるポインタを用いて、上記第1のメモリ部の不良箇所へのアクセスをより確実に回避することが可能になる。上記第2のメモリ部の容量は上記第1のメモリ部と比較して非常に小さくて良いため、例えば上記第2のメモリ部における各記憶素子に故障率が低く占有面積が広い素子を用いる場合でも、全体的な回路面積の増加を微小に抑えつつ、動作マージンの向上と故障率の低減を図ることができる。
上記構成は、例えば上記第1のメモリ部がDRAMであるときなど、上記半導体チップ上に不揮発性メモリを形成することが困難である若しくはコストの増大を招く場合に有効である。
この場合、上記第1のメモリ部および上記第2のメモリ部は、互いに共通の製造工程で上記半導体チップ上に形成されるDRAMであることが望ましい。これにより、工程数を増加させることなしに本発明の構成が実現される。
また、上記第2のメモリ部は、上記第1のメモリ部と比較して記憶素子の故障率が低いDRAMを含むものであることが望ましい。これにより、上記第2のメモリ部にロードされるポインタを用いて、上記第1のメモリ部の不良箇所へのアクセスをより確実に回避することが可能になる。
加えて、上記第1のメモリは、上記ポインタに対応する記憶領域ごとに予備の記憶領域を有しており、上記冗長救済回路は、上記欠陥情報において欠陥の位置を指定された場合、上記第1のメモリ部へのアクセスを、当該欠陥を含む記憶領域へのアクセスから上記予備の記憶領域へのアクセスに切り替えている。これにより、上記ポインタに対応する記憶領域の内部に欠陥が生じている場合、この欠陥位置へのアクセスを予備の記憶領域に切り替えることで、小さい単位の欠陥を効率的に救済することが可能になる。
また、上記第1のメモリ部は、誤り訂正符号化処理を施されたデータを格納しても良い。これにより、例えば1ビット単位といったより小さい単位の欠陥を効率的に救済することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示す図である。
なお、第1のメモリ部12は、本発明の第1のメモリ部の一実施形態である。
第2のメモリ部13は、本発明の第2のメモリ部の一実施形態である。
レジスタ14を含む回路は、本発明の第1の回路の一実施形態である。
レジスタ15を含む回路は、本発明の第2の回路の一実施形態である。
レジスタ15は、第2のメモリ部13において読み出されるポインタをラッチし、第1のメモリ部12にアドレスデータとして入力する。
セレクタ16は、入出力回路17の16ビットの信号線を、第1のメモリ部12または第2のメモリ部13のデータ入出力端子に接続する。この接続の切り替えは、例えば半導体チップ11外部から供給される図示しない制御信号に応じて行う。
第2のメモリ部13では、入力されるアドレスデータに対応した記憶領域から、第1のメモリ部12へのポインタとなるデータが読み出され、レジスタ15にラッチされる。
レジスタ15にラッチされたデータは、第1のメモリ部12のアドレスデータとしてそのアドレスデコーダに入力され、これにより、第1のメモリ部12内の1つのメモリブロックが選択される。選択されたメモリブロックからは、合計2kバイトのデータが、16ビット幅で順次シリアルにセレクタ16に出力される。それらはそのまま16ビットの読み出しデータとして入出力回路17からの半導体チップ11外部へ出力される。
この場合、第2のメモリ部13の記憶容量は、第1のメモリ部12と比較して非常に小さくて良いため、第2のメモリ部13に実効的なビットの占有面積が大きく故障率の低い不揮発性メモリを用いても、さしたるコストアップを伴うことはない。
図2に示す半導体記憶装置は、図1に示す半導体記憶装置に、本発明の第1のアクセス禁止回路の一実施形態であるアクセス禁止回路20を設けたものであり、他の構成は図1に示す半導体記憶装置と同じである。
アクセス禁止回路20は、第2のメモリ部13から読み出されるデータがこの所定の無効データであるか否かを判定し、無効データであると判定した場合、第1のメモリ部12へのアクセスを禁止する。
例えば、第1のメモリ部12の容量に予備を設け、総ブロック数を35k個とする。その上で、第1のメモリ部12の入力アドレスのビット数を16ビットに増加させる。すなわち、第2のメモリ部13の出力も16ビットにする。このようにすれば、予備として設けた3k個の記憶領域を越える欠陥が発生しない限り、第2のメモリ部13のアドレス変換テーブルにおける15ビットのアドレス範囲を第1のメモリ部12内の正常なブロックに全て正しくマッピングできるため、上述のような無効領域へのアクセスは生じなくなる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示す図である。
なお、第1のメモリ部12Bは、本発明の第1のメモリ部の一実施形態である。
第2のメモリ部13Bは、本発明の第2のメモリ部の一実施形態である。
第3のメモリ部18Bは、本発明の第3のメモリ部の一実施形態である。
レジスタ14Bを含む回路は、本発明の第1の回路の一実施形態である。
レジスタ15Bを含む回路は、本発明の第2の回路の一実施形態である。
一方、各メモリブロックは、64枚のページで構成されており、1メモリブロックのサイズは256kバイトである。
フラッシュメモリへのアクセスはページ単位で行われるが、消去はメモリブロック単位で一括に行われる。メモリセルにトンネル酸化膜破壊等の欠陥があると、これを含むメモリブロックの全体に影響を及ぼすことが多いので、欠陥の管理はメモリブロック単位で行われる。
第2のメモリ部13Bは、例えば、CMOS型のSRAMを有しており、通常の製造プロセスで容易に追加可能である。
2値型のNAND型フラッシュセルは、多値型に比較してセル面積が大きいものの、動作マージンが大きく、故障率が低い。2値型の記憶素子は多値型と同じ浮遊ゲートであり、両者は同一プロセスで製造することが可能である。従って、第3のメモリ部18Bを追加しても製造工程数は変わらない。
レジスタ14Bは、第1のメモリ部12Bのメモリブロックアドレスに対応する9ビットのアドレスデータをラッチする。
レジスタ19Bは、第1のメモリ部12Bのページアドレスに対応する6ビットのアドレスデータをラッチする。
セレクタ16Bは、入出力回路17Bの16ビットの信号線を、第1のメモリ部12Bまたは第3のメモリ部18Bのデータ入出力端子に接続する。この接続の切り替えは、例えば半導体チップ11B外部から供給される図示しない制御信号に応じて行う。
半導体チップ11Bに電源を投入すると、まず第3のメモリ部18Bに保存されていたアドレス変換テーブルのデータが、第2のメモリ部13Bに転送される。これらの転送はチップ内部で高速に行うことが可能である。それ以降は、このアドレス変換テーブルを介して第1のメモリ部12Bがアクセスされる。
レジスタ15Bのメモリブロックアドレスは、レジスタ19Bのページアドレスとともに、第1のメモリ部12Bのアドレスデコーダに入力される。これにより、第1のメモリ部12B内の1ページが選択され、これに含まれる合計4kバイトのデータが16ビット幅で順次シリアルにセレクタ16Bに出力される。それらは、そのまま16ビットの読み出しデータとして入出力回路17Bから半導体チップ11B外部へ出力される。
第3のメモリ部18Bにアドレス変換テーブルの書き込む際は、例えば半導体チップ11B外部から制御信号によってセレクタ16Bの接続を切り替えて、入出力回路17Bに入力される書き込みデータを第3のメモリ部18Bに入力する。
そのため、図1や図2に示す半導体記憶装置のように第2のメモリ部を不揮発性メモリで構成する場合に比べてRAM部の占有面積がオーバーヘッドとなるが、一般にDRAMやSRAMは非常にアクセス速度が速いため、入力アドレスデータに応答した第1のメモリ部12Bへのポインタ出力が高速になり、上述した実施形態に比較して更にアクセス速度の向上が可能である。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示す図である。
なお、第1のメモリ部12Cは、本発明の第1のメモリ部の一実施形態である。
第2のメモリ部13Cは、本発明の第2のメモリ部の一実施形態である。
レジスタ14Cを含む回路は、本発明の第1の回路の一実施形態である。
レジスタ15Cを含む回路は、本発明の第2の回路の一実施形態である。
第1のメモリ部12Cでは、17ビットのローアドレスによって128k行から一行、すなわち1ページが選択され、7ビットのカラムアドレスによって128列から1列が選択される。読み出し時には、選択された1ワード32ビットのデータが入出力回路17Cより出力される。
第2のメモリ部13Cも第1のメモリ部12Cと同様にDRAMであるが、そのメモリセルは例えば2T2C相補型セル(2つのトランジスタと2つのキャパシタで構成されるDRAMセル)である。また、好ましくは、そのキャパシタサイズが第1のメモリ部12Cのものより大きく設計される。
レジスタ14Cは、第1のメモリ部12Cのローアドレスに対応する17ビットのアドレスデータをラッチする。
レジスタ19Cは、第1のメモリ部12Cのカラムアドレスに対応する7ビットのアドレスデータをラッチする。
セレクタ16Cは、入出力回路17Cの32ビットの信号線を、第1のメモリ部12Cまたは第2のメモリ部13Cのデータ入出力端子に接続する。この接続の切り替えは、例えば半導体チップ11C外部から供給される図示しない制御信号に応じて行う。
第2のメモリ部13Cにアドレス変換テーブルが転送されると、以降は、この変換テーブルを介して第1のメモリ部12Cがアクセスされる。
レジスタ15Cのローアドレスは、レジスタ19Cのカラムアドレスとともに第1のメモリ部12Cのアドレスデコーダに入力され、これにより、第1のメモリ部12C内の1ワードが選択されて、32ビット(4バイト)のデータがセレクタ16Cに出力される。それらはそのまま32ビットの読み出しデータとして入出力回路17Cから半導体チップ11C外部へ出力される。
そのため、例えば第1のメモリ部12CがDRAMであるときなど、半導体チップ11C上に不揮発性メモリを形成することが困難である若しくはコストの増大を招く場合、上記の構成は特に有効である。
なお、第1のメモリ部12Cおよび第2のメモリ部13CにDRAMを用いる場合、上記の手法を用いてデータ保持能力の低いページやメモリブロックへのアクセスを回避すれば、半導体記憶装置全体のデータ保持能力を高めてリフレッシュ頻度を減らすことができるため、待機時の消費電力を低減させることも可能である。
次に、本発明の第4の実施形態について述べる。
図5は、本発明の第4の実施例に係る半導体記憶装置の構成の一例を示す図である。
なお、第1のメモリ部12Dは、本発明の第1のメモリ部の一実施形態である。
第2のメモリ部13Dは、本発明の第2のメモリ部の一実施形態である。
レジスタ14Dを含む回路は、本発明の第1の回路の一実施形態である。
レジスタ15Dを含む回路は、本発明の第2の回路の一実施形態である。
冗長救済回路20Dは、本発明の第2のアクセス禁止回路の一実施形態である。
図6に示す冗長救済回路20Dは、レジスタ31および32と、セレクタ33と、カウンタ35と、比較判定回路36−1〜36−4と、スイッチ37とを有する。
レジスタ32は、各16バイトの4つの予備領域32−1〜32−4に分割されており、それぞれ後述する比較判定回路36−1〜36−4を介して入出力端子38に接続される。
以上が、冗長救済回路20Dの説明である。
レジスタ14Dは、半導体チップ11Dに入力されるアドレスデータをラッチし、第2のメモリ部13Dに入力する。
レジスタ15Dは、第2のメモリ部13Dにおいて読み出されるポインタをラッチし、第1のメモリ部12にアドレスデータとして入力する。
レジスタ21Dは、図6の説明で述べたように、第2のメモリ部13Dにおいて読み出される8ビットの欠陥情報を4個ラッチする。
レジスタ22Dは、セレクタ16Dを介して入出力回路17Dから入力され、第2のメモリ部13Dに書き込まれるデータ(ポインタ+欠陥情報)を格納する。
セレクタ16Dは、入出力回路17Dの16ビットの信号線を、第1のメモリ部12Dまたはレジスタ22Dのデータ入出力端子に接続する。この接続の切り替えは、例えば半導体チップ11D外部から供給される図示しない制御信号に応じて行う。
第2のメモリ部13Dからは、入力のアドレスデータに対応した記憶領域から、第1のメモリ部12Dへのポインタとなるデータが出力され、レジスタ15Dにラッチされる。また、第2のメモリ部13Dからは、当該ポインタが示すメモリブロック内の欠陥箇所を記載した欠陥情報が同時に出力され、レジスタ21Dにラッチされる。
例えば、上述の実施形態において用いられている不揮発性メモリは強誘電体メモリやフラッシュメモリに限られるものではなく、MRAM(magnetic random access memory)やOUM(ovonic unified memory)、RRAM(resistance random access memory)などを用いても良い。
同じ記憶素子を持ち、同一の製造工程で作製することが可能であり、かつ故障率の異なるメモリの組み合わせとしては、例えば以下のようなものが挙げられる。何れも、後者は前者と比較して集積度が低いものの、動作マージンが大きく、その分だけ故障率が低い。
(例1)
第1のメモリ…単体セルで1ビットを記憶するメモリ;
第2または第3のメモリ…2セルで1ビットを記憶する相補型メモリ;
(例2)
第1のメモリ…記憶素子面積の小さなメモリ;
第2または第3のメモリ…記憶素子面積の大きなメモリ;
(例3)
第1のメモリ…多値メモリ;
第2または第3のメモリ…2値メモリ;
(例4)
第1のメモリ…セルごとに選択トランジスタを設置されないメモリ;
第2または第3のメモリ…セルごとに選択トランジスタが設置されたメモリ;
(例5)
第1のメモリ…1T1C型DRAM;
第2または第3のメモリ…2T2C相補型DRAMまたは第1のメモリよりキャパシタ面積の大きなDRAM;
(例6)
第1のメモリ…1T1C型FeRAM;
第2または第3のメモリ…2T2C相補型FeRAMまたは第1のメモリよりキャパシタ面積の大きなFeRAM;
(例7)
第1のメモリ…1C型FeRAM;
第2または第3のメモリ…1T1C型FeRAMまたは2T2C型相補型FeRAMまたは第1のメモリよりキャパシタ面積の大きなFeRAM;
(例8)
第1のメモリ…多値記憶のフラッシュメモリ;
第2または第3のメモリ…2値記憶のフラッシュメモリ;
(例9)
第1のメモリ…NAND型フラッシュメモリ;
第2または第3のメモリ…セルストリングへの直列接続セル数の少ないNAND型フラッシュメモリ;
Claims (11)
- 記憶領域と該記憶領域とは異なる予備の記憶領域を有する第1のメモリ部と、
上記第1のメモリ部と同一の半導体チップ上に形成され、上記第1のメモリ部内の記憶領域を指示するとともに前記予備の記憶領域に対応するポインタ及び上記第1のメモリ部の当該ポインタに対応する記憶領域に含まれる欠陥に関する欠陥情報を格納し、入力されるアドレスデータに応じて格納された上記ポインタ及び上記欠陥情報を同時に読み出す第2のメモリ部と、
前記第2のメモリ部から読み出された上記欠陥情報を参照した結果、当該ポインタが指定する上記第1のメモリ部の記憶領域の位置が欠陥の存在する位置に該当する場合は、上記第1のメモリ部へのアクセスを、当該欠陥を含む記憶領域へのアクセスから上記ポインタに対応する予備の記憶領域へのアクセスに切り替えることにより、前記第1のメモリ部に対してデータの読み出しまたは書き込みを行わせる冗長救済回路と
を有する
半導体記憶装置。 - 上記半導体チップへアドレスデータを入力する端子から、上記第2のメモリ部のアドレス入力端子へ信号を伝達する、上記半導体チップ上に形成された第1の回路と、
上記第2のメモリ部のデータ読み出し端子から、上記第1のメモリ部のアドレス入力端子へ信号を伝達する、上記半導体チップ上に形成された第2の回路と、
を有する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記第2のメモリ部は、入力されるアドレスデータの一部もしくは全部によって指定される記憶領域から上記ポインタを読み出し、
上記第1のメモリ部は、上記ポインタの一部もしくは全部によって指定される記憶領域、または、上記ポインタの一部もしくは全部と上記第2のメモリ部に入力されない上記アドレスデータの残りの部分とを合わせたデータによって指定される記憶領域において、データの読み出しまたは書き込みを行う、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記第2のメモリ部は、不揮発性メモリを含む、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリ部は、上記第2のメモリ部と共通の製造工程で上記半導体チップ上に形成される不揮発性メモリを含む、
請求項4に記載の半導体記憶装置。 - 上記第2のメモリ部は、上記第1のメモリ部と比較して記憶素子の故障率が低い不揮発性メモリを含む、
請求項5に記載の半導体記憶装置。 - 上記第2のメモリ部は、起動時において上記半導体チップの外部から上記ポインタがロードされるRAM(random access memory)を含む、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリ部および上記第2のメモリ部は、互いに共通の製造工程で上記半導体チップ上に形成されるDRAM(dynamic random access memory)をそれぞれ含む、
請求項7に記載の半導体記憶装置。 - 上記第2のメモリ部は、上記第1のメモリ部と比較して記憶素子の故障率が低いDRAMを含む、
請求項8に記載の半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリ部は、上記入力されるアドレスデータによってアクセス対象として指定可能な記憶領域より多くの記憶領域を有する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 上記第1のメモリ部は、誤り訂正符号化処理を施されたデータを格納する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
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