JP2012068608A - 反射膜積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンホールの極力少ない保護膜を備え、その結果、純Al膜やAl基合金膜を備えた反射膜積層体の耐アルカリ性や耐温水性を向上させて、アルカリ環境や温水環境におけるAl膜の溶出や酸化に起因する反射率の低下が起こり難い反射膜積層体を、生産性良く低コストで提供すること。
【解決手段】本発明の反射膜積層体は、基体上に、第1層として、純Al膜、またはAl基合金膜を有し、前記第1層上に、第2層として、Zr、Cr、Y、Nb、Hf、Ta、W、Ti、Si、V、Ni、Fe及びMoよりなる群から選択される1種以上の元素を含む金属の酸化物膜を有し、前記第2層の厚さが0.1〜10nmであることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、反射膜積層体、及びこの反射膜積層体を備えた車両用灯具、照明器具、光学ミラーに関するものである。
純Al膜は高い反射率(88%〜90%)を有するため、車両用灯具や照明器具や光学ミラー、あるいは装飾品等の反射膜として使用されている。反射膜に必要とされる耐久性には、耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性、耐熱性、耐湿性、耐硫化性、耐塩水性などがある。しかしながら、純Al膜は両性金属であるため酸やアルカリに対する耐食性が低い。したがって、純Al膜からなる反射膜(純Al反射膜)を車両用灯具等に使用すると、反射膜が短期間で劣化してしまい、長期間に亘って高い反射率を維持できないという問題がある。
純Al反射膜の高い反射率を長期間維持する方法として、酸やアルカリに対する耐食性を有する保護膜を純Al反射膜の表面に形成する方法がある。しかしながら、かかる方法では、保護膜にピンホール等の欠陥が存在すると、この欠陥部分を介して純Al膜の腐食(酸化や溶出)が起こり、反射率の低下を招くことがある。このピンホール等の欠陥に起因する反射率の低下は、保護膜の厚さを厚くすることで抑制することはできるが、製品の生産性を低下させ、コストアップを招くため、有効な手段ではない。
このような事情に鑑み、特許文献1には、ピンホール等の欠陥が生じ難い保護膜(トップコート)を反射膜の表面に形成する方法が開示されている。具体的には、真空槽中にプラズマが発生し易い圧力環境下でHMDS(ヘキサメチルジシロキサン)やTEOS(テトラエチルオルトシリケート)等のモノマーを導入し、前記モノマーをプラズマ中にて重合し反射膜の表面に析出させて、前記反射膜の表面にトップコートを設ける方法が開示されている。しかしながら、かかる方法では、保護膜(トップコート)形成に用いる装置のメンテナンス(真空槽内のクリーニングなど)が必要となるため、製品の生産性を低下させる場合がある。また、上記特許文献1では、樹脂基材の上にアンダーコート、プラズマ処理層、反射膜およびトップコートが順次形成された積層体を開示しており、トップコートによる反射率低下という問題もある。
その他、純Al反射膜の高い反射率を長期間維持する方法として、Alを他元素で合金化する方法も開示されている。例えば特許文献2には、周期律表のIIIa族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族の遷移金属元素を添加したAl合金反射膜が開示されている。しかしながら、このAl合金反射膜は、酸性から中性までの領域では優れた耐食性を示すものの、合金設計思想が、化学的に安定な不働態を形成することとなっており、不働態皮膜が溶けることによって腐食が進行するアルカリ性領域での耐食性の向上は全く考慮されていない。このため、ピンホール等の欠陥があると、この欠陥部分を介してAl合金反射膜の腐食(アルカリによる溶出)が起こり、反射率が低下してしまうという問題があった。
ところで、ヘッドランプやリアランプなどの車両用灯具は、内部で結露と水滴が発生し易いという問題を抱えている。その理由は、車両用灯具の内部には湿気を含んだ外気が浸入すると共に、点灯時には光源が発する熱で加熱される一方で、非点灯時には外気や雨などで冷却されるなど、加熱と冷却が繰り返されるからである。そして、結露と水滴の発生は、車両用灯具が備える反射膜の透明化(酸化)や反射率の低下などを招く。このため、耐アルカリ性のみならず、耐温水性にも優れる反射膜が強く望まれている。同様の問題は照明器具や光学ミラーなどにおいても見られる。
特開平11−221517号公報 特開平7−301705号公報
本発明は上記の様な状況の下でなされたものであり、本発明の目的は、ピンホールの極力少ない保護膜を備え、その結果、純Al膜やAl基合金膜(以下、Al膜と称する場合がある)を備えた反射膜積層体の耐アルカリ性や耐温水性を向上させて、アルカリ環境や温水環境におけるAlの溶出や酸化に起因するAl膜の反射率の低下が起こり難い反射膜積層体を、生産性よく低コストで提供することにある。
上記課題を解決し得た本発明の反射膜積層体は、基体上に、第1層として、純Al膜、またはAl基合金膜を有し、前記第1層上に、第2層として、Zr、Cr、Y、Nb、Hf、Ta、W、Ti、Si、V、Ni、Fe及びMoよりなる群から選択される1種以上の元素を含む金属の酸化物膜を有し、前記第2層の厚さが0.1〜10nmであることを特徴とする。
なお、本明細書において前記「基体上」あるいは「層上」とは、第1層や第2層が直上に設けられる場合や、他の膜を介在して設けられる場合も含む。
また、本明細書において「1種以上の元素を含む金属の酸化物膜」とは、第2層の酸化物膜を形成する金属が、上記群中の元素を少なくとも1種含むことを意味する。具体的には、上記金属は、上記群中の元素のみから構成されても良いし、あるいは、上記群中の少なくとも1種の元素に加えて、さらに上記群に含まれない他の元素を、上記群中の元素を使用する効果を阻害しない範囲で含んでも良いことを意味する。上記「他の元素」としては、例えば、Al、Cuなどが挙げられる。
本発明の反射膜積層体は、前記第1層が、希土類金属元素を0.05〜2.5原子%含有するAl基合金膜であることや、Zrを0.05〜3原子%含有するAl基合金膜であること、また、Mgを0.2〜6.3原子%含有するAl基合金膜であることが好ましい実施態様である。
なお、本明細書において、希土類金属元素とは、ランタノイド元素に、ScとYとを加えた元素を意味する。
また、本発明における「純Al膜」とは、Alを98.5原子%以上含み、残部が不可避不純物からなるものを意味する。なお、不可避不純物が希土類金属元素、あるいはZrの場合には、その含有率はそれぞれ0.05原子%未満である。また、不可避不純物がMgである場合には、Mgの含有率は0.2原子%未満である。
本発明の反射膜積層体は、前記第2層として、Zr、Cr、Nb、Ta、及びTiよりなる群から選択される1種以上の元素からなる金属の酸化物膜を有することも好ましい実施態様である。
本発明には、前記反射膜積層体の製造方法であって、基体上に、前記第1層を形成する工程と、前記元素の金属からなるスパッタリングターゲットを用いて前記第1層上にスパッタリングしてスパッタ金属薄膜を形成し、次いで、酸素を含む雰囲気中にて前記スパッタ金属薄膜を酸化させて、前記第2層を形成する工程とを含むことを特徴とする反射膜積層体の製造方法も包含される。
本明細書において、「酸化させる」とは、酸化の意図に関わらず、前記スパッタ金属薄膜を、酸素を含む雰囲気下に曝して、少なくともその一部を酸化させる態様を全て含む趣旨である。例えば前記スパッタ金属薄膜を、酸素を含む雰囲気中で意図的に酸化させる場合や、単に、第1層上にスパッタ金属薄膜が形成された積層体を、酸素を含む雰囲気中に放置することにより、結果として前記スパッタ金属薄膜が酸化される場合も含む。
本発明では、所定元素を含む金属の酸化物膜を有する第2層を第1層上に形成する際に、上記元素の金属からなるスパッタリングターゲット(金属酸化物のスパッタリングターゲットではない)を用いてスパッタリングしてスパッタ金属薄膜を形成し、次いでこのスパッタ金属薄膜を酸化させているため、金属酸化時の体積膨張によるピンホール封孔効果を得ることができる。
本発明には、さらに、前記反射膜積層体を備えた車両用灯具、照明器具、及び光学ミラーも包含される。
本発明の反射膜積層体は、所定元素を含む金属の酸化物膜(第2層)によって第1層のAl膜を保護するため、アルカリ環境や温水環境でAl膜の溶出や酸化が抑制されることで耐アルカリ性や耐温水性が向上して、高反射率が長時間維持されるものと期待される。また、高反射率を長時間維持できることから、本発明の反射膜積層体を車両用灯具、照明器具、光学ミラーに利用することにより、これらの耐久性の向上が期待される。
本発明の反射膜積層体は、基体上に、第1層として、純Al膜、またはAl基合金膜を有し、前記第1層上に、第2層として、Zr、Cr、Y、Nb、Hf、Ta、W、Ti、Si、V、Ni、Fe及びMoよりなる群から選択される1種以上の元素を含む金属の酸化物膜を有し、前記第2層の厚さが0.1〜10nmであることを特徴とする。
本発明者らは、Al膜を用いた反射膜積層体であって、車両用灯具や照明器具や光学ミラーなどに要求される高い反射率を有し、しかもAlのアルカリによる溶出も防止可能な反射膜積層体を提供するために、鋭意検討してきた。その結果、第2層としてZr等の所定元素を含む金属の酸化物膜をAl膜上に形成するのが有効であることを見出した。
本発明の反射膜積層体が優れた耐アルカリ性、及び耐温水性を有するメカニズムの詳細については不明であるが、以下のように推察される。
すなわち、第2層を形成するZr等の金属の酸化物膜は、水分やアルカリが拡散、浸透し難く、また、それ自体が優れた耐アルカリ性、耐温水性を有している。さらに、後述するように、本発明では、第2層の形成にあたり予めZr等の所定元素を含む金属膜を形成した後、当該金属膜を酸化させて金属酸化物膜としているが、Zr等の所定元素は酸化により体積膨張するためにピンホールを封孔する効果が得られ、金属酸化物膜(第2層)を薄くしてもピンホールが形成されるのを抑制する効果が期待できる。
さらに、金属酸化物膜(第2層)の上記性質のために、第2層の厚さを0.1〜10nmと薄くできることから、第2層を設けても反射膜積層体の高い反射率が低下するのを防ぐことができる。
以下、本発明の反射膜積層体について詳細に説明する。
(第1層)
まず、本発明の反射膜積層体が備えるAl膜(第1層)について説明する。本発明の反射膜積層体が備える第1層は、高反射率を発揮させるための層であり、純Al膜、またはAl基合金膜から構成される。
ここで、本発明における「純Al膜」は、Alを98.5原子%以上(より好ましくは98.8原子%以上、さらに好ましくは99.0原子%以上)含み、残部が不可避不純物からなる。
Al基合金膜に用いられる合金元素としては、純Alの高い反射率を低下させることなく、耐アルカリ性を向上させることのできる元素(例えば、Gd、La、Yなどの希土類金属元素、Zr、及びMgなど)が挙げられる。
上述したように、純Al膜の反射率は88〜90%であり、他の一般的な金属材料に比べて高い反射率を示す。一方で、純Al膜は特にアルカリに対する耐食性が低い。そこで、本発明の反射膜積層体をアルカリ環境下で使用する場合には、例えば、希土類金属元素(REM)を含むAl基合金膜が好ましく用いられる。本発明の反射膜積層体は、主に金属酸化物膜からなる第2層によって耐アルカリ性、耐温水性の向上を図るものであるが、第1層についても、これらの特性が向上するAl基合金膜を用いることによって、上記特性の更なる向上を図ることができる。REMのうち、Gd、La、Yがより好ましい。REMは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
REMには、Al膜の耐アルカリ性を向上させる作用がある。このような作用を有効に発揮させて、Al膜の耐アルカリ性を向上させるためには、Al基合金膜中のREM含有率の下限を0.05原子%(より好ましくは0.1原子%、さらに好ましくは0.15原子%)とすることが好ましい。ただし、REM含有率が高くなると耐アルカリ性の向上効果は飽和する一方、反射率の低下が起こるため、REM含有率の上限は2.5原子%(より好ましくは1.8原子%、さらに好ましくは1.5原子%)とすることが好ましい。
かかるAl基合金膜としては、上記量のREMを含み、残部がAl及び不可避不純物からなるものが挙げられる。
本発明の第1層として用いられるAl基合金膜は、例えば、上記REMとともに、あるいは上記REMに代えて、Zr、Mgを含んでもよい。
Zrは、Al基合金膜(第1層)と金属酸化物膜(第2層)との密着性を向上させる作用があり、結果的に耐アルカリ性、耐温水性が高められる。このような作用を有効に発揮させるためには、Al基合金膜中のZr含有率の下限を0.05原子%(より好ましくは0.1原子%、さらに好ましくは0.15原子%)とすることが好ましい。なお、Zr含有率の上限については3原子%(より好ましくは2.5原子%、さらに好ましくは2原子%)とすることが好ましい。3原子%を超えてZrを含有させても、上記耐アルカリ性向上効果は飽和する一方、反射率の低下が起こるからである。
かかるAl基合金膜としては、上記量のREMとZrとを含み、残部がAl及び不可避不純物からなるものや、上記量のZrを含み(REMは含まず)、残部がAl及び不可避不純物からなるものが挙げられる。
Mgは、REMと同様、Alの耐アルカリ性を向上させる作用がある。このような作用を有効に発揮させるためには、Al基合金膜中のMg含有率の下限を0.2原子%(より好ましくは0.25原子%、さらに好ましくは0.3原子%)とすることが好ましい。Mg含有率が高くなると耐アルカリ性の向上効果は飽和する一方で、反射率の低下が起こるため、Mg含有率の上限は6.3原子%(より好ましくは6.0原子%、さらに好ましくは5.5原子%)とすることが好ましい。
かかるAl基合金膜としては、上記量のREMとMgとを含み、残部がAl及び不可避不純物からなるものや、上記量のZrとMgとを含み、残部がAlおよび不可避不純物からなるもの、上記量のREM、Zr、Mgを含み、残部がAlおよび不可避不純物からなるもの、上記量のMgを含み(REM、Zrは含まず)、残部がAl及び不可避不純物からなるものが挙げられる。
Al基合金膜中の各種添加元素の平均含有率はICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析法あるいはICP質量分析法によって測定できる。測定方法の詳細については後述する。
(第2層)
本発明の反射膜積層体が備える第2層は、アルカリ、および温水に対する耐久性を発揮させるための層であり、Zr、Cr、Y、Nb、Hf、Ta、W、Ti、Si、V、Ni、Fe及びMoよりなる群から選択される1種以上の元素を含む金属の酸化物膜(以下、単に「金属酸化物膜」と称する場合がある。)を有している点に特徴がある。
第2層を構成する上記元素は、PB比(Pilling−Bedworth ratio:単位モル当りの金属酸化物の体積÷単位モル当りの当該金属の体積)が1より大きく、酸化する際に体積膨張を起こす元素として選択されたものであり、酸化時にピンホールを封孔する効果が期待できる。また、これらの金属酸化物膜自体に優れた耐久性があるため、第2層が劣化したり、それによりAl膜(第1層)を劣化させたりすることがない。また、金属膜状態のままでは第1層のAl膜の特徴である高反射率を損なうが、金属酸化物膜になることで透明化するため、反射膜積層体の反射率が低下するのを防ぐことができる。
第2層を構成する金属は、上記のようにPB比が1より大きいために、酸化時の体積膨張によりピンホールを封孔する効果があるが、PB比が1に近いもの(具体的には、1.2未満)ではピンホール封孔効果が小さい。一方、PB比が極端に大きいもの(具体的には、3.0超)では酸化時の体積膨張が大きいため、金属酸化物膜に亀裂が生じ易く、保護性能が低下する可能性がある。このため、第2層を構成する金属のPB比は1.2以上、3.0以下が好ましい。金属酸化物膜の耐久性の観点より、本発明では、上記元素のうちZr、Cr、Nb、Ta、及びTiよりなる群から選択される1種以上を用いることが好ましい。
本発明では、第2層の厚さを0.1nm以上(好ましくは0.15nm以上、より好ましくは0.2nm以上、さらに好ましくは0.5nm以上)、10nm以下(好ましくは7nm以下、より好ましくは5nm以下)とする。第2層の厚さが上記範囲内であれば、厚さ方向全体に亘って酸化された金属酸化物膜(第2層)を得ることができるため、第2層を透明化でき、本発明の反射膜積層体の反射率が低下するのを防ぐことができる。
第2層の厚さが0.1nm未満の場合には、第2層を設けたことによる上記耐久性向上効果を十分に発揮できない場合がある。第2層の厚さが厚くなるほど、ピンホールサイズが小さくなるため、金属酸化物膜のピンホール封孔も容易になると考えられるが、第2層の厚さ方向全体に亘って酸化させるのが困難となって、第2層が十分に透明化せず、本発明の反射膜積層体の反射率が低下する場合がある。
例えば、高耐久性に加えて高反射率の反射膜積層体を提供する場合は、上記第2層は、厚さ方向全体に亘って酸化された金属酸化物膜であることが好ましいが、そうでない場合は、第2層は所定の元素を含む金属の酸化物を少なくとも含んでいれば良く、その一部が金属状態のまま残っていても構わない。
(基体)
本発明の反射膜積層体で用いる基体の材質は、特に限定されるものではなく、Al膜を備えた車両用灯具や照明器具や光学ミラーなどの分野に通常用いられるものであれば特に限定されず、例えば、樹脂やガラスなどが挙げられる。樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などのポリエステル樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、アセタール樹脂、脂環式炭化水素樹脂などが挙げられ、これら樹脂の混合物であってもよい。
本発明では、光源の発する熱の温度に応じて基体の材質を定めることが好ましい。例えば、光源の温度が約180℃以上の場合はガラスの使用が好ましく、約120〜180℃の場合はPETやPBTなどのポリエステル樹脂の使用が好ましく、約120℃以下の場合はポリカーボネート樹脂の使用が好ましい。
また、JIS K7209に規定のA法(23℃の純水に24時間浸漬後、吸水量を測定する方法)により測定したときの吸水率が0.1%未満の樹脂材料を用いてもよい。このように防湿性(防水性)に優れた基体(吸水率の小さい基板)を使用すれば、基体に含まれる水分や、Al膜が形成されていない側の基体面(裏面)から侵入してきた水分に起因して起こるAl膜の反射率の低下を抑えることができるため、耐湿性に優れた反射膜積層体を得ることができる。
上記要件を満足する樹脂としては、例えば、PET樹脂(吸水率0.05%)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂(吸水率0.03%)などが挙げられる。基体の好ましい吸水率は0.08%以下であり、より好ましくは0.06%以下である。
(第3層)
本発明の反射膜積層体は、基体の上に上記第1層と第2層とが順次積層されたものを代表的に例示できるが、これに限定されない。例えば、第1層の上にAl酸化膜(Alの自然酸化膜を含む)を介して第2層が積層されてもよい。Al酸化膜が存在しても、本発明の反射膜積層体の耐久性および反射率が低下することはない。
あるいは、本発明の反射膜積層体の耐久性をより向上させ、高反射率をより長期間維持するために、第2層上に、さらに公知のプラズマ重合膜や樹脂膜を設けてもよい。
例えば、有機シリコンを用いてプラズマ重合膜を形成する態様が挙げられる。この有機シリコンとしては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシラザン、トリエトキシシラン等が挙げられる。
プラズマ重合膜の好ましい厚さは5〜500nmであり、より好ましい厚さは10〜400nmである。厚さが薄くなるとバリア性が低下し、一方、厚さが厚くなると残留応力が大きくなり、積層成膜した後、耐熱性試験や耐湿性試験の際に割れや剥がれが生じる恐れがある。
また、樹脂膜を形成する樹脂材料としては、例えば、アクリル樹脂やシリコーン樹脂等が挙げられる。樹脂膜の好ましい厚さは0.1〜20μmである。厚さが当該範囲を外れた場合に生じる問題は上記と同様である。
(反射膜積層体の特性と用途)
本発明の反射膜積層体は、Al膜からなる第1層上に、Zr等の所定元素を含む金属の酸化物膜(第2層)を有するため、第2層の厚さを薄くしても(0.1〜10nm)ピンホール封孔効果を得ることができ、優れた耐アルカリ性と耐温水性、高反射率を発揮することができる。
本発明の反射膜積層体の反射率は非常に高いため、本発明の反射膜積層体を車両用灯具、照明器具、または光学ミラーなどの用途に用いれば、光源(ランプ)の消費電力を従来よりも下げても従来と同程度の明るさを確保することができる。また、複数のランプを使用する場合には、ランプの個数を減少させることができるため、光源に費やすコストを削減できる。
ここで、車両用灯具とは、自動車や自動二輪車のヘッドランプやリアランプなどを意味する。本発明の反射膜積層体は、これらランプの反射板やエクステンションに好適に用いられる。照明器具とは、ダウンライトや蛍光灯などを意味する。照明器具には、光源にLEDや有機ELを使用した照明器具も含まれる。光学ミラーとは、カメラのエレクトロニックフラッシュのミラーや、光の反射を利用した分析装置内のミラーなどを意味する。
(本発明の反射膜積層体の製造方法)
本発明が備える第2層(金属酸化物膜)が、厚さ0.1〜10nmで十分なピンホール封孔効果を発揮できるようにするために、本発明の反射膜積層体の製造は、上記の通り、第1層(Al膜)上に、予めZr等の所定元素を含む金属膜を形成し、次いでこの金属膜を酸化させることによって金属酸化物膜として(第2層を形成して)行うことが好ましい。
Zr等の金属膜形成後に酸化を行って第2層の金属酸化物膜を形成することにより、酸化時の体積膨張によるピンホール封孔効果が有効に発揮される。
本発明の反射膜積層体の製造方法としては、例えば、基体上に、前記第1層を形成する工程と、前記元素の金属からなるスパッタリングターゲットを用いて前記第1層上にスパッタリングしてスパッタ金属薄膜を形成し、次いで、酸素を含む雰囲気中にて前記スパッタ金属薄膜を酸化させて、前記第2層を形成する工程とを含む製造方法が挙げられる。以下、かかる反射膜積層体の製造方法について説明する。
第1層を構成するAl膜の形成方法としては、純AlスパッタリングターゲットまたはAl基合金スパッタリングターゲットを用い、スパッタリング法で成膜する方法が挙げられる。特に、直流カソードを用いたDCスパッタリング法によって成膜することが好ましい。
第2層の形成にあたり、スパッタ金属薄膜を形成する方法としては、特に限定されず、上記元素の金属からなるスパッタリングターゲットを用い、スパッタリング法で成膜する方法が挙げられる。特に、直流カソードを用いたDCスパッタリング法によって成膜することが好ましい。
第2層の形成で用いられる元素は酸化し易い金属であるため、スパッタ金属薄膜の酸化は、大気中で長時間(通常、24時間程度)保持すること(すなわち、自然酸化)によって行うことができる。この際、スパッタ金属薄膜の酸化に長時間を要することとなるので、酸化を促進するために、高温(基体の耐熱温度以下であればよい)の熱処理を施しながら保持することが好ましい。あるいは、酸素濃度が大気中よりも高い雰囲気中で保持(さらに、高温で熱処理してもよい)する方法や、半導体製造で用いられるOプラズマ処理などによって、スパッタ金属薄膜の酸化を行ってもよい。なお、生産コストの観点から、大気中で熱処理して酸化させるのが最も好ましい。
第2層の上に更にプラズマ重合膜を成膜するときは、例えばヘキサメチルジシロキサンを原料として、プラズマCVD法で成膜する方法が挙げられる。
プラズマ重合膜に代えて樹脂膜を成膜するときは、例えばディップやスプレー塗装する方法が挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは全て本発明の技術的範囲に包含される。
(製造例1〜29)
基体には直径50.8mm×厚さ1mmのポリカーボネート(PC)を用い、スパッタリングターゲットには直径101.6mm×厚さ5mmの純AlもしくはAl基合金のスパッタリングターゲットを用いた。先ず、スパッタリングチャンバー内の圧力が1×10−3Pa以下となるように真空に引いた。次いで、スパッタリングチャンバー内にArガスを導入し、スパッタリングチャンバー内の圧力を2.6×10−1Paとなるようにし、電極にDC(直流)電力250Wを印加してプラズマを発生させ、スパッタリングターゲットをスパッタリングすることにより、PC基体上に第1層(Al膜)を成膜した。スパッタリングターゲットとPC基体の間の距離は80mmとし、PC基体を公転させながら形成した。
第2層の形成は、第1層のAl膜を成膜した後、スパッタリングチャンバーを開放することなく、スパッタリングチャンバー内にArガスを導入し、スパッタリングチャンバー内の圧力を2.6×10−1Paとなるようにし、DC電力200Wで直径101.6mm×厚さ5mmの金属(Zr、Ti、Cr、Nb、Ta、Si、V、Ni、Fe、Mo、Mg等)スパッタリングターゲットをスパッタリングし、次いで酸化することにより行った。酸化方法は大気中、常温にて24時間保持とした。第1層および第2層の厚さはスパッタリング時間を制御することにより調整した。
製造例1〜29で得られた反射膜積層体について、下記方法により、第1層(Al膜)中の各種添加元素の含有率を測定した。また、下記条件で耐アルカリ性試験、耐温水性試験を行った。その結果を、表1に示した。
<各種添加元素の含有率>
Al基合金膜中の各種添加元素の含有率は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析法あるいはICP質量分析法により測定して求めた。具体的には、Alおよび各種添加元素をともに溶解できる酸を用いてAl合金膜を全量溶解し、得られた溶液中のAlと各種添加元素の量をICP発光分析法あるいはICP質量分析法により測定し、それを100%に規格化してAl基合金膜の組成(原子%)を算出する。
<可視光反射率(初期反射率)>
反射膜積層体の表面(第2層側の面)について、JIS R 3106に示される方法で、D65光源での波長範囲380〜780nmの光によって可視光反射率(初期反射率)を測定した。
<耐アルカリ性試験>
常温(25℃)の1質量%水酸化カリウム水溶液中に反射膜積層体を10分間浸漬した。
浸漬後の反射膜積層体の表面(第2層側の面)について、JIS R 3106に示される方法で、D65光源での波長範囲380〜780nmの光における可視光反射率を測定した。耐アルカリ性試験前に、同様の方法で測定した可視光反射率(初期反射率)との差〔即ち、試験前後の反射率の差=初期反射率(%)−耐アルカリ性試験後の可視光反射率(%)〕を求め、この反射率の値の差により耐アルカリ性を評価した。この反射率の値の差が5以下のものを◎、5超20以下のものを○、20超30以下のものを△、30超のものを×とした。なお、耐アルカリ性試験後の反射率の値の差が30以下のもの(◎、○、△)を合格とし、耐アルカリ性試験後の反射率の値の差が30超(×)のものを不合格とした。
<耐温水性試験>
40℃のイオン交換水中に反射膜積層体を30時間浸漬した。
浸漬後の反射膜積層体の表面(第2層側の面、表面積:25.4mm×25.4mm×π)を、デジタルカメラで撮影して得たサンプル写真を、画像加工ソフトにて透明部が黒くなるように二値化し、次いで画像解析ソフトで黒色部(透明部)の面積を求めた後、下記式に従い膜残存率を算出した。なお、上記πは円周率を意味する(以下同じ)。
膜残存率(%)=100×(25.4mm×25.4mm×π−透明部面積(mm))/(25.4mm×25.4mm×π)
耐温水性試験後の膜残存率が90%以上のものを合格(○)とし、90%未満のものを不合格(×)とした。
Figure 2012068608
製造例1〜25から、本発明の反射膜積層体は、優れた耐アルカリ性、および耐温水性を有することが分かる。なお、製造例1、3と、製造例2、4〜25との比較から、第1層として所定の合金成分を含むAl基合金膜を用いた場合に、耐アルカリ性が顕著に優れることが分かる。
これに対し、製造例26、27から、第2層を設けない場合には、耐アルカリ性、耐温水性の両方、あるいはいずれか一方が劣ることが分かる。
また、製造例28から、第2層に用いる元素の種類が本発明の範囲から外れると、耐アルカリ性および耐温水性のいずれも劣ることが分かる。
また、製造例29から、第1層に合金元素としてGe(所定の合金成分以外の元素)を含むAl基合金膜を用いた場合に、耐アルカリ性、および耐温水性のいずれも劣ることが分かる。
本発明は、Al膜の反射率が低下し難い反射膜積層体の提供に有用である。

Claims (10)

  1. 基体上に、
    第1層として、純Al膜、またはAl基合金膜を有し、
    前記第1層上に、第2層として、Zr、Cr、Y、Nb、Hf、Ta、W、Ti、Si、V、Ni、Fe及びMoよりなる群から選択される1種以上の元素を含む金属の酸化物膜を有し、
    前記第2層の厚さが0.1〜10nmであることを特徴とする反射膜積層体。
  2. 前記第1層のAl基合金膜は、希土類金属元素を0.05〜2.5原子%含有するAl基合金膜である請求項1に記載の反射膜積層体。
  3. 前記第1層のAl基合金膜は、Zrを0.05〜3原子%含有するAl基合金膜である請求項1または2に記載の反射膜積層体。
  4. 前記第1層のAl基合金膜は、Mgを0.2〜6.3原子%含有するAl基合金膜である請求項1から3のいずれか一項に記載の反射膜積層体。
  5. 前記第1層の純Al膜は、Alを98.5原子%以上含み、残部は不可避不純物である請求項1に記載の反射膜積層体。
  6. 前記第2層が、Zr、Cr、Nb、Ta、及びTiよりなる群から選択される1種以上の元素からなる金属の酸化物膜である請求項1から5のいずれかに記載の反射膜積層体。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の反射膜積層体の製造方法であって、
    基体上に、前記第1層を形成する工程と、
    請求項1に記載の元素の金属からなるスパッタリングターゲットを用いて前記第1層上にスパッタリングしてスパッタ金属薄膜を形成し、次いで、酸素を含む雰囲気中にて前記スパッタ金属薄膜を酸化させて、前記第2層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする反射膜積層体の製造方法。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の反射膜積層体を備えることを特徴とする車両用灯具。
  9. 請求項1から6のいずれかに記載の反射膜積層体を備えることを特徴とする照明器具。
  10. 請求項1から6のいずれかに記載の反射膜積層体を備えることを特徴とする光学ミラー。
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