JP2013225051A - 反射膜積層体およびその製造方法 - Google Patents

反射膜積層体およびその製造方法 Download PDF

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【課題】反射率が高く、かつ耐アルカリ性や耐温水性に優れて、アルカリ環境や温水浸漬環境に曝されても高反射率を維持することのできる反射膜積層体を、生産性よく低コストで提供する。
【解決手段】基体上に形成されるものであって、基体側から順に、第1層として、Mgを10〜20原子%含有するAl−Mg合金膜を有すると共に、第2層として、80原子%以上のZrを含む金属の酸化物膜を有し、かつ、前記第2層の膜厚が1.0〜5nmであることを特徴とする反射膜積層体。
【選択図】なし

Description

本発明は、反射膜積層体およびその製造方法に関するものであり、例えば車両用灯具、照明器具、光学ミラー等の反射膜として有用な反射膜積層体と、その製造方法に関するものである。
純Al膜は高い反射率(88%〜90%)を有するため、車両用灯具や照明器具、あるいは装飾品等の反射膜として使用されている。一般的に、反射膜に必要とされる耐久性として、耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性、耐熱性、耐湿性、耐硫化性、耐塩水性などが挙げられる。Alは両性金属であるため、純Al膜は、上記特性のうち耐酸性と耐アルカリ性が低く、特に耐アルカリ性が低い。従って、純Al膜からなる反射膜(純Al反射膜)を車両用灯具等に使用すると、反射膜が短期間に劣化してしまい、長期間に亘って高い反射率を維持できないといった問題がある。
純Al反射膜の高い反射率を長期間維持する方法として、純Alに合金元素を添加したAl合金反射膜とすることにより、耐食性を高める方法が提案されている。例えば特許文献1および2には、Mgを含有させたAl−Mg合金反射膜とすれば、表面にバリア膜が形成されて、耐食性が向上し、長期にわたって反射率が低下しない旨開示されている。
この特許文献1および2におけるAl−Mg合金反射膜は、表面のバリア膜(不動態被膜)のみによって耐食性を実現するという思想であり、このバリア膜は、反射膜最表面のAlが腐食環境下で溶出して残ったMgが濃縮される(詳細には、このMgが反射膜最表面に不溶性の化合物を形成する)ことによって構成される。
この様にAl−Mg合金反射膜は、腐食環境下で不動態被膜を形成することによって、耐食性を示すが、上記不動態被膜として、強固な皮膜を反射膜全面にわたって形成することは難しく、Mgの濃縮が不十分な箇所からAlの溶出が生じやすく、その結果、反射率が低下するといった問題がある。
またMgは、アルカリ性水溶液等の腐食環境下では不溶性の化合物を形成するが、中性域の温水とは活発に反応して水素を発生する。この水素の発生が反射膜の表面や内部で生じると、反射膜が基体等から剥離しやすくなるため、反射膜の面積が減少し、反射率の低下を招くといった問題がある。この中性域の温水との反応は、Alに添加するMg量が多いほど著しく、Mg量がおおむね10原子%を超えると顕著となる。
一方、Al−Mg合金反射膜のMg量を、中性域の温水と反応を生じさせないレベルに抑えると、上述した不動態被膜の形成が不十分となり、ピンホール等の欠陥が生じる。不動態被膜にピンホール等の欠陥が存在すると、この欠陥部分を介してAl−Mg合金反射膜の腐食が起こり、反射率が低下するといった問題がある。この様な問題は、車両用灯具だけでなく照明器具や光学ミラーなどにおいても見られる。
よって、Al−Mg合金反射膜のみでは、腐食環境と中性域の温水環境の両環境に曝された場合の耐久性確保に限界があると思われる。
特開2007−72427号公報 特許第4621989号公報
本発明は上記の様な状況の下でなされたものであって、その目的は、高い反射率を示すと共に、耐久性[特には、アルカリ性溶液に対する耐性と、中性域の温水に対する耐性(以下「耐温水性」という)]に優れており、アルカリ環境および温水浸漬環境に曝されても反射率の低下が抑制されて、高反射率を維持することのできる反射膜積層体を、生産性よく低コストで提供することにある。
上記課題を解決し得た本発明の反射膜積層体は、基体上に形成されるものであって、基体側から順に、第1層として、Mgを10〜20原子%含有するAl−Mg合金膜を有すると共に、第2層として、80原子%以上のZrを含む金属の酸化物膜を有し、かつ、前記第2層の膜厚が1.0〜5nmであるところに特徴を有する。
前記第2層は、Zr酸化物膜であることが好ましい。
本発明の反射膜積層体は、初期反射率が85.0%以上であり、かつ、25℃の1質量%水酸化カリウム水溶液中に10分間浸漬させた後、および40℃のイオン交換水中に30時間浸漬させた後のいずれにおいても、反射膜積層体の前記第2層の形成されている面に存在するピンホールの密度が1個/cm以下であり、かつ全てのピンホールの直径が1mm以下であるところに特徴を有するものでもある。
本発明は、前記反射膜積層体の製造方法も含むものであって、該製造方法は、基体上に、前記第1層を形成する工程と;前記第1層上に、金属Zrを含むスパッタリングターゲットを用いてスパッタリング法でスパッタ金属薄膜を形成し、次いで、酸素を含む雰囲気中で前記スパッタ金属薄膜を酸化させて、前記第2層を形成する工程と;を含むところに特徴を有する。
また本発明には、前記反射膜積層体を備えることを特徴とする、車両用灯具や照明器具、光学ミラーも含まれる。
本発明の反射膜積層体は、第1層としてAl−Mg合金層が形成されていると共に、第2層として、ピンホールの極力少ないZr含有金属酸化物膜が形成されている。その結果、アルカリ環境下で、第1層がアルカリ環境に曝される部分は、ピンホール部分に限られるため、Mgの濃縮がこのピンホール部分で集中的に生じ、耐アルカリ性が飛躍的に上昇すると考えられる。また、第1層の露出面積が極めて少ないため、耐温水性にも優れている。よって、Al−Mg合金層の示す高反射率を長期間にわたり維持することができる。
本発明者らは、Al系反射膜であって、車両用灯具や照明器具、光学ミラーなどに要求される高い反射率を示し、かつ、アルカリ性溶液だけでなく中性域の温水に対しても優れた耐性を示して、上記高反射率を長期間維持することのできる反射膜積層体を、生産性よく低コストで実現すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、基体上に形成される反射膜積層体であって、基体側から順に、第1層としてMgを10〜20原子%含有するAl−Mg合金膜を形成すると共に、第2層として、所定量のZrを含む金属の酸化物膜を所定膜厚となるよう形成すればよいことを見出し、本発明を完成した。
尚、本明細書において、前記「基体上」または後述する「第1層上」とは、第1層や第2層が、基体または第1層の直上に設けられる場合の他、他の膜を介して設けられる場合も含まれる。
以下、本発明の反射膜積層体について詳細に説明する。
[第1層]
本発明では、高反射率を担う層(第1層)として、基板上に、Mgを10〜20原子%含有するAl−Mg合金膜を設ける。
上述したように、純Al膜の反射率は88〜90%であり、他の一般的な金属材料に比べて高い反射率を示す。しかし、純Alはアルカリ溶液に溶解し易く、アルカリ環境でAlの溶出が生じて反射率の低下を招く。詳細には、Al−Mg合金反射膜のAlが溶出して、上記反射膜が薄くなったり、上記反射膜の構成成分が基材上から喪失する等して、反射膜の透明化が生じ、その結果、反射率が低下する。
そこで本発明では、Mgを一定量含有するAl−Mg合金膜を用いる。Mgは、上述した通りアルカリ環境において不溶性の化合物を形成する。詳細には、不溶性のMg(OH)がAl−Mg合金膜表面に形成されることによって、Al−Mg合金膜の耐アルカリ性が向上すると考えられる。このような作用を有効に発揮させるため、本発明では、Al−Mg合金膜中のMg量を10原子%以上とする。好ましくは11原子%以上である。一方、上記Mg量が高くなると、耐アルカリ性は向上するが、上述した通り耐温水性が低下し、温水と反応して水素が発生するといった腐食が生じたり、反射膜が剥離する等して反射膜の透明化が生じ、その結果、反射率が低下する。よって、Mg量の上限は20原子%とする。好ましくは19原子%以下である。
第1層の成分は、上記Mg以外は、残部Al及び不可避不純物である。
尚、上記Mg以外に含まれうる元素として、第1層の耐アルカリ性をより高める観点から、第1層の高反射率を損なわない範囲で希土類元素を含んでいても良い。
第1層であるAl−Mg合金膜中のMg量は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析法、またはICP質量分析法によって測定できる。
第1層の膜厚は、反射膜積層体の高反射率を確保する観点から、50〜500nmの範囲内とすることが望ましい。50nm未満であると、膜が半透明になり光を完全に反射しないため反射率が低下し易い。よって第1層の膜厚は、50nm以上とすることが好ましく、より好ましくは100nm以上である。一方、膜厚を500nm超と厚くしても、反射率の向上効果は飽和する一方で生産性の低下を招く。よって第1層の膜厚は、500nm以下とすることが好ましく、より好ましくは400nm以下である。
[第2層]
上述した通り、Al−Mg合金膜のMg量を高めても、強固な不動態被膜を反射膜全面にわたって形成することは難しく、実際にはMgの濃縮が(不動態被膜の形成が)不十分な部分から腐食が広がり、結果的に膜が透明化するなどして反射率が低下する。また、上述した通り、Mgは、耐アルカリ性の確保には有効な元素であるが、耐温水性を低下させる元素である。
よって本発明では、第1層上(基体と反対側の面上)に、保護膜(第2層)として、所定量のZrを含む金属の酸化物膜を形成し、優れた耐アルカリ性と耐温水性の兼備を図る。
Zrは、PB比(Pilling−Bedworth ratio:単位モル当りの金属酸化物の体積÷単位モル当りの当該金属の体積)が1よりも大きく、酸化する際に体積膨張を起こす元素である。このZrを用いることによって、酸化時にピンホールを封孔する効果が期待できる。またZrは、TaやNb、Tiなどの金属に比べても優れた耐久性(アルカリ、酸、および中性の温水に対する耐性)を示すため、第2層自体が劣化したり、第2層の劣化により第1層が劣化するおそれもない。
また本発明の第2層は、Zrの「酸化物」を主体とするものである。Zrの金属膜は透明度が低いため、高反射率を示す第1層上にZrの金属膜を積層させると、反射膜積層体の反射率が損なわれるが、上記の通りZrの「酸化物」を主体とする本発明の第2層は透明度が高いため、反射膜積層体の反射率低下を防止できる。
上記第1層と第2層を含む本発明の反射膜積層体が、優れた耐アルカリ性と耐温水性を示すメカニズムについて、詳細は不明であるが、以下のように推察される。即ち、本発明の第2層は、この層自体が高い耐アルカリ性を示す。また、後述する本発明の方法で製造された本発明の第2層は、ピンホールの極力少ないものであるが、このピンホールの極力少ない第2層を第1層上に形成することによって、第1層がアルカリ環境に曝される面積が極めて小さく、ピンホール部分に限られるため、上述したMgの濃縮がこのピンホール部分で集中的に生じ、耐アルカリ性が飛躍的に上昇すると考えられる。また、中性域の温水環境においても、第2層は反応せず、かつ、この第2層が第1層の保護膜として形成されているため、第1層の露出面積を極めて少なくすることができ、その結果、水素の発生が抑制されて反射膜の剥離を防ぐことができると考えられる。
上記耐アルカリ性向上効果と、耐温水性向上効果の両効果を得るには、第2層を、80原子%以上のZrを含む金属の酸化物膜とする必要がある。好ましくは、90原子%以上のZrを含む金属の酸化物膜であり、より好ましくは、金属元素に占めるZrが100原子%の酸化物膜、即ち、Zr酸化物である。
第2層中のZr量は、ICP発光分析法またはICP質量分析法によって測定できる。
本明細書において、『「80原子%以上のZrを含む金属」の酸化物膜』とは、第2層の酸化物膜に含まれる全金属元素のうち、80原子%以上がZrであることを意味する。酸化物膜に含まれる上記金属元素は、Zrのみから構成されても良いし、あるいは、Zrと共に他の元素が、上述したZrの効果を阻害しない範囲で含まれていても良い。上記「他の元素」として、例えばTi、Al、Fe、Cu、Mgなどが挙げられる。
また本発明において、『80原子%以上のZrを含む金属の「酸化物膜」』は、膜厚方向全体にわたって酸化された金属酸化物膜であることが、高耐久性かつ高反射率を確保する観点から好ましいが、本発明では、反射率を低下させない範囲であれば、未酸化の金属成分が残留していても構わない。
第2層の膜厚は1.0〜5nmとする。膜厚が薄すぎる場合、第2層を設けたことによる耐久性向上効果が十分に発揮されない場合がある。よって第2層の膜厚は1.0nm以上とする。好ましくは1.5nm以上、より好ましくは2nm以上である。第2層の膜厚が厚くなるほど、ピンホールサイズが小さくなるため、該ピンホールの封孔が容易になると共に、ピンホール部におけるMgの濃縮がより効果的になり、耐アルカリ性の更なる向上を期待できると考えられる。
しかし、第2層の膜厚が厚すぎると、製造工程における第2層の形成工程で、スパッタ金属薄膜を膜厚方向全体に亘って酸化することが困難となり、その結果、十分に透明化せず、反射膜積層体の反射率が低下する場合がある。よって本発明では、第2層の膜厚を5nm以下とする。この範囲内とすることによって、製造工程で、膜厚方向全体に亘って酸化されて、透明度の高い第2層を形成でき、結果として、反射膜積層体の反射率低下を防止できる。第2層の膜厚は、好ましくは4.5nm以下、より好ましくは4.0nm以下である。
[基体]
本発明の反射膜積層体を形成する基体は、その材質が特に限定されず、照明器具や車両用灯具、光学ミラーなどの分野に通常用いられるものであればよい。基体の材質として、例えば樹脂やガラスなどが挙げられる。前記樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)などのポリエステル樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、アセタール樹脂、脂環式炭化水素樹脂などが挙げられ、これら樹脂の混合物であってもよい。
本発明では、光源の発する熱の温度に応じて基体の材質を定めることが好ましい。例えば、光源の温度が約180℃以上の場合はガラスの使用が好ましく、約120〜180℃の場合はPETやPBTなどのポリエステル樹脂の使用が好ましく、約120℃以下の場合はポリカーボネート樹脂の使用が好ましい。
また、JIS K7209に規定のA法(23℃の純水に24時間浸漬後、吸水量を測定する方法)により測定したときの吸水率が0.1%未満の樹脂材料を用いてもよい。このように防湿性(防水性)に優れた基体(吸水率の小さい基体)を使用すれば、基体に含まれる水分や、基体の裏面(本発明のAl−Mg合金膜が形成されていない側の面)から侵入してきた水分に起因する、Al−Mg合金膜の反射率低下を抑制することができるため、耐湿性に優れた反射膜積層体を得ることができる。この要件を満足する樹脂として、例えば、PET樹脂(吸水率0.05%)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂(吸水率0.03%)などが挙げられる。基体の好ましい吸水率は0.08%以下であり、より好ましくは0.06%以下である。
[第3層;その他の層]
本発明の反射膜積層体は、基体の直上に上記第1層と第2層が順次積層されたものが代表的な例であるが、これに限定されない。
例えば、基体と第1層の間に、必要に応じて密着性改善層を設けてもよい。また、第1層と第2層の間にAl酸化膜が形成されていてもよい。Al酸化膜が存在しても、本発明の反射膜積層体の耐久性および反射率が低下することはない。
また、第2層の上(第1層形成面と反対側の面、最表面)に、本発明の反射膜積層体の耐久性をより向上させ、高反射率をより長期間維持することを目的に、公知のプラズマ重合膜や樹脂膜を設けてもよい。
上記プラズマ重合膜として、例えば、有機シリコンを用いてプラズマ重合膜を形成する態様が挙げられる。上記有機シリコンとしては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシラザン、トリエトキシシラン等が挙げられる。プラズマ重合膜の好ましい膜厚は5〜500nmであり、より好ましい膜厚は10〜400nmである。膜厚が薄くなるとバリア性が低下し、一方、膜厚が厚くなると膜応力が大きくなり、積層成膜した後、耐熱性試験や耐湿性試験を行う際に割れや剥がれが生じる恐れがある。
また、上記樹脂膜として、例えば、アクリル樹脂やシリコーン樹脂等を材料としたものが挙げられる。樹脂膜の好ましい膜厚は0.1〜20μmである。膜厚が当該範囲を外れた場合に生じる問題は上記プラズマ重合膜と同様である。
[反射膜積層体の特性と用途]
本発明の反射膜積層体は、上記構成を有しているため、高反射率を示し、かつ優れた耐久性(耐アルカリ性と耐温水性)を示す。特に、本発明の反射膜積層体は、反射率が非常に高いため、本発明の反射膜積層体を車両用灯具、照明器具、または光学ミラーなどの用途に用いれば、光源(ランプ)の消費電力を従来より下げても従来と同程度の明るさを確保することができる。また、複数のランプを使用する場合には、ランプの個数を減少させることができるため、光源に費やすコストを削減できる。
ここで、車両用灯具とは、自動車や自動二輪車のヘッドランプやリアランプなどを意味する。本発明の反射膜積層体は、これらランプの反射板やエクステンションに好適に用いられる。照明器具とは、ダウンライトや蛍光灯などを意味する。照明器具には、光源にLEDや有機ELを使用した照明器具も含まれる。光学ミラーとは、カメラのエレクトロニックフラッシュのミラーや、光の反射を利用した分析装置内のミラーなどを意味する。
[反射膜積層体の製造方法]
本発明の反射膜積層体の製造方法は、
基体上に、前記第1層を形成する工程と;
前記第1層上に、金属Zrを含むスパッタリングターゲットを用いてスパッタリング法でスパッタ金属薄膜を形成し、次いで、酸素を含む雰囲気中で前記スパッタ金属薄膜を酸化させて、前記第2層を形成する工程と;
を含むものである。
本発明の製造方法は、反射膜積層体における第2層(金属酸化物膜)として、膜厚1〜5nmの薄さでピンホールが十分封孔されたものを得るため、上記第2層として金属酸化物膜を第1層上に直接形成するのではなく、まず第1層上にZrを含む金属膜(スパッタ金属薄膜)を形成し、この金属膜を酸化することによって、第2層(金属酸化物膜)を形成する点に特徴を有する。
本発明の製造方法について、以下に詳述する。
(第1層の形成)
第1層の形成方法は、特に限定されず、例えばスパッタリング法で形成することが挙げられる。スパッタリング法で形成する場合、スパッタリングターゲットとして、例えばAl−Mg合金スパッタリングターゲットや、純Alスパッタリングターゲットの一部に金属Mgが埋め込まれたターゲット(いわゆるモザイクターゲット)を用いたり、純Alスパッタリングターゲットと金属Mgスパッタリングターゲットを同時に用いたり、または、純Alスパッタリングターゲット上に金属Mgチップを載せたものを用いて、スパッタリングすることが挙げられる。またスパッタリング法として、特に直流カソードを用いたDCスパッタリング法が好ましい。
スパッタリング条件として、例えば、DCスパッタリングパワー:400W、Ar雰囲気、圧力:0.26Paで成膜を行うこと等が挙げられる。
(第2層の形成)
第2層の形成は、まず金属Zrを含むスパッタリングターゲット(例えば、金属Zrスパッタリングターゲット、またはZr合金スパッタリングターゲット等の金属Zrを含むスパッタリングターゲット)を用い、スパッタリング法でスパッタ金属薄膜を形成する。スパッタリング法として、特に、直流カソードを用いたDCスパッタリング法が好ましい。
スパッタリング条件として、例えば、DCスパッタリングパワー:200W、Ar雰囲気、圧力:0.26Paで成膜を行うこと等が挙げられる。
次いで、酸素を含む雰囲気中で前記スパッタ金属薄膜(Zr含有金属膜)を酸化させて、特に金属ZrをZr酸化物とする。
本発明において、「酸化させる」とは、酸化の意図に関わらず、前記スパッタ金属薄膜を、酸素を含む雰囲気下に曝して、少なくともその一部を酸化させる態様を全て含む趣旨である。例えば前記スパッタ金属薄膜を、酸素を含む雰囲気中で意図的に酸化させる場合の他、Zrは酸化し易い金属であるため、単に、第1層上にスパッタ金属薄膜が形成された積層体を、酸素を含む雰囲気中に放置、例えば大気中で長時間(通常、24時間程度)保持すること(すなわち、自然酸化)により、結果として前記スパッタ金属薄膜が酸化される場合も含まれる。
しかし上記自然酸化の方法では、スパッタ金属薄膜の酸化に長時間を要するので、酸化を促進させるため、高温(基体の耐熱温度以下であればよい)の熱処理を施しながら保持することが好ましい。または、酸素濃度が大気中よりも高い雰囲気中で保持(さらに、高温で熱処理してもよい)する方法や、半導体製造で用いられるOプラズマ処理などによって、Zr含有金属膜の酸化を行ってもよい。なお、生産コストの観点から、上記大気中で熱処理して酸化させることが最も好ましい。
(第3層;その他の層の形成)
第2層の上に更にプラズマ重合膜を成膜する場合は、例えばヘキサメチルジシロキサンを原料として、プラズマCVD法で成膜する方法が挙げられる。また、第2層の上に更に樹脂膜を成膜する場合は、例えばディップやスプレー塗装により形成する方法が挙げられる。
本発明の車両用灯具や、照明器具、光学ミラーは、反射膜部分を、上記本発明の製造方法で製造する以外は、一般的に行われている方法でこれらを製造すればよい。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは全て本発明の技術的範囲に包含される。
基体として直径50.8mm×厚さ1mmのポリカーボネート(PC)を用いた。
このPC基体の直上に、下記に示すスパッタリング法で第1層を形成した。即ち、スパッタリングターゲットとして、直径101.6mm×厚さ5mmの純Alスパッタリングターゲット上に10mm角の金属Mgチップを載せたもの用いた。下記表1に示す種々の組成の第1層(Al−Mg合金膜)は、上記純Alスパッタリングターゲット上の金属Mgチップの位置および枚数を変化させることによって得た。
スパッタリングは次の様にして行った。先ず、スパッタリングチャンバー内の圧力が1×10-3Pa以下となるように真空に引いた。次いで、スパッタリングチャンバー内にArガスを導入し、スパッタリングチャンバー内の圧力を2.6×10-1Paとなるようにし、電極にDC(直流)電力250Wを印加してプラズマを発生させ、スパッタリングターゲットをスパッタリングすることにより、PC基体上に第1層(純AlおよびAl−Mg合金膜、膜厚150nm)を成膜した。スパッタリングターゲットとPC基体の間の距離は80mmとし、PC基体を公転させながら形成した。
次いで、上記第1層の上に、第2層を次の通り成膜した。即ち、第1層のAl膜を成膜した後、スパッタリングチャンバーを開放することなく、スパッタリングチャンバー内にArガスを導入し、スパッタリングチャンバー内の圧力を2.6×10-1Paとなるようにし、DC電力200Wで、直径101.6mm×厚さ5mmの金属Zrスパッタリングターゲットをスパッタリングしてスパッタ金属薄膜を得た。そして酸化処理して、金属酸化物膜を得た。
尚、下記表1の実施例7や比較例7では、上記金属Zrスパッタリングターゲットの代わりに、金属Zrスパッタリングターゲット上にTiチップを載せたものを用いて成膜した。また、下記表1の比較例5では、上記金属Zrスパッタリングターゲットの代わりに金属Tiスパッタリングターゲットを用いて成膜した。上記酸化処理は、大気中、常温にて24時間保持とした。
第1層および第2層の膜厚は、スパッタリング時間を制御することにより調整した。
得られた反射膜積層体について、下記方法により、第1層、第2層の成分を測定した。また、下記条件で耐アルカリ性試験と耐温水試験を行った。
<第1層および第2層の成分の測定方法>
Al−Mg合金膜中のMg量は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析法またはICP質量分析法により測定して求めた。具体的には、AlとMgをともに溶解できる酸を用いてAl−Mg合金膜を全量溶解し、得られた溶液中のAlとMgの各含有量をICP発光分析法またはICP質量分析法で測定した。そして、AlとMgの合計で100原子%とした場合のMg量(原子%)を算出した。
第2層の成分組成も、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)発光分析法またはICP質量分析法により測定して求めた。
尚、第2層の形成工程において、スパッタ金属薄膜形成後に酸化処理を行っていることから、第2層に含まれる金属元素はそのほとんどが酸化物を形成している。
<可視光反射率(初期反射率)の測定>
JIS R 3106に示される方法で、反射膜積層体の表面(第2層の形成されている面)に対し、D65光源の波長範囲380〜780nmの光を入射させて、可視光反射率(初期反射率)を測定した。そして上記反射率が85.0%以上のものを高反射率であると評価した。
<耐アルカリ性評価試験>
常温(25℃)の1質量%水酸化カリウム水溶液中に反射膜積層体を10分間浸漬させた。そして、浸漬後の反射膜積層体の表面(第2層の形成されている面、観察面積は、約10cm2)を、反射膜積層体の裏面(基体側の面)から光を照射した状態で、目視で観察し、腐食(ピンホール状の腐食)や透明化の程度を確認した。
そして、下記の通り判断し、◎および○を耐アルカリ性に優れていると評価した。
◎…ピンホール状の腐食が全く存在しない場合
〇…ピンホール状の腐食が存在するが、該ピンホール状の腐食の密度が1個/cm以下であり、かつ全てのピンホール状の腐食の直径が1mm以下である場合
△…ピンホール状の腐食の密度が1個/cm超である;ピンホール状の腐食の直径が1mmを超えている;または、膜が半透明である;の少なくともいずれかに該当する場合
×…膜が完全に透明である場合
<耐温水性評価試験>
40℃のイオン交換水(中性)中に反射膜積層体を30時間浸漬させた。そして、浸漬後の反射膜積層体の表面(第2層の形成されている面、観察面積は、約10cm2)を、反射膜積層体の裏面(基体側の面)から光を照射した状態で、目視で観察し、腐食(ピンホール状の腐食)や透明化の程度を確認した。
そして、下記の通り判断し、◎および○を耐温水性に優れていると評価した。
◎…ピンホール状の腐食が全く存在しない場合
〇…ピンホール状の腐食が存在するが、該ピンホール状の腐食の密度が1個/cm以下であり、かつ全てのピンホール状の腐食の直径が1mm以下である場合
△…ピンホール状の腐食の密度が1個/cm超である;ピンホール状の腐食の直径が1mmを超えている;または、膜が半透明である;の少なくともいずれかに該当する場合
×…膜が完全に透明である場合
これらの結果を表1に示す。
Figure 2013225051
表1より次の様に考察できる。
実施例1〜7から、本発明の反射膜積層体は、優れた初期反射率と耐アルカリ性、耐温水性を有することが分かる。特に実施例7から、第2層として80原子%以上のZrを含む金属の酸化物膜を形成すれば、充分な耐久性を発揮でき、好ましくは第2層をZr酸化物膜とすれば、耐久性のより優れたものが得られることがわかる。
また、実施例2,4および6と、実施例1,3および5との対比から、より高い反射率を得るには、第2層の膜厚を規定範囲内で比較的薄くすることが有効であり、一方、より優れた耐アルカリ性を確保するには、第2層の膜厚を規定範囲内で比較的厚くすることが有効であることがわかる。
これに対し比較例1は、第1層中のMg量が本発明で規定の下限値を下回っているため、耐アルカリ性評価試験で反射膜積層体の透明化が生じている。また、比較例2は、第1層中のMg量が本発明で規定の上限値を超えているため、初期反射率が低下し、かつ耐温水性も劣っている。
更に比較例3は、第2層の膜厚が本発明で規定の上限値を超えているため、初期反射率が低くなっている。また、比較例4は、第2層の膜厚が本発明で規定の下限値を下回って薄すぎるため、耐アルカリ性および耐温水性がともに劣る結果となった。
比較例5は、第2層が80原子%以上のZrを含まない金属の酸化物(Ti酸化物)膜であり、ピンホールが存在するため、第2層の膜厚を厚くしても、本質的に耐久性(耐アルカリ性と耐温水性)に問題があることがわかる。
比較例6は、第1層が純Al膜であるため、耐アルカリ性に劣っている。
比較例7は、第2層のZr量が不足しているため、第2層を形成することによる効果が十分得られず、優れた耐温水性を確保することができなかった。
本発明は、高反射率を示すAl系反射膜の耐久性を高めて、高反射率を長期間にわたり維持できる反射膜積層体を提供できる。よって、本発明の反射膜積層体を、車両用灯具や照明器具、光学ミラー等の反射膜に利用すれば、これらの耐久性向上を期待できる。

Claims (7)

  1. 基体上に形成されるものであって、
    基体側から順に、第1層として、Mgを10〜20原子%含有するAl−Mg合金膜を有すると共に、第2層として、80原子%以上のZrを含む金属の酸化物膜を有し、
    かつ、前記第2層の膜厚が1.0〜5nmであることを特徴とする反射膜積層体。
  2. 前記第2層は、Zr酸化物膜である請求項1に記載の反射膜積層体。
  3. 初期反射率が85.0%以上であり、かつ、
    25℃の1質量%水酸化カリウム水溶液中に10分間浸漬させた後、および
    40℃のイオン交換水中に30時間浸漬させた後のいずれにおいても、
    反射膜積層体の前記第2層の形成されている面に存在するピンホールの密度が1個/cm以下であり、かつ全てのピンホールの直径が1mm以下である請求項1または2に記載の反射膜積層体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の反射膜積層体の製造方法であって、
    基体上に、前記第1層を形成する工程と、
    前記第1層上に、金属Zrを含むスパッタリングターゲットを用いてスパッタリング法でスパッタ金属薄膜を形成し、次いで、酸素を含む雰囲気中で前記スパッタ金属薄膜を酸化させて、前記第2層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする反射膜積層体の製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の反射膜積層体を備えることを特徴とする車両用灯具。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の反射膜積層体を備えることを特徴とする照明器具。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の反射膜積層体を備えることを特徴とする光学ミラー。
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