JP2012067463A - 電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの利便性を確保することができ、且つ通信対象の不正操作を発生し難くすることができる電子キーシステムを提供する。
【解決手段】電子キーシステムは、車両から発信されたIDコード信号の返信要求を電子キーが受信すると、電子キーが車両に返信するIDコード信号によるID照合が行われ、ID照合が成立すれば、車両に設置されたドアロックの操作が可能となる。電子キーシステムは、電子キーの移動に伴う加速度を検出する加速度センサと、加速度センサが検出した加速度に基づいて、車両と電子キーとの相対位置を算出する相対位置算出部と、相対位置算出部が算出した相対位置から電子キーが車両に近い位置であるときには、ID照合が成立したことを条件にドアロックの操作を許可し、電子キーが車両から遠い位置であるときには、ドアロックの操作を許可しない認証部とを備えた。
【選択図】図3

Description

この発明は、無線により電子キーと通信対象とのID照合を行う電子キーシステムに関する。
従来、多くの車両には、IDコードを無線により送信可能な電子キーを車両キーとして使用し、この電子キーによって車両と無線によりID照合を実行する電子キーシステムが搭載されている(例えば、特許文献1参照)。この種の電子キーシステムには、車両から送信されたリクエストを電子キーが受信すると、これに応答する形で電子キーがIDコードを車両に自動返信して、ID照合を実行させるキー操作フリーシステムがある。キー操作フリーシステムは、車外でID照合が成立するとドアロック施解錠が許可され、例えばドアロック施錠時に車外ドアハンドルが握られるとドアロックが解錠され、ドアロック解錠時に車外ドアハンドルのロックセンサに触れるとドアロックが施錠される。また、車内でID照合が実行するとエンジン始動操作が許可される。
キー操作フリーシステムでドアロックを施錠した後は、一定時間経過するまで同機能による解錠が実行できない仕様となっている。これは、ドアロック施錠後において直ぐに通信を開始してしまうと、ドアロック施錠後に車両から離れるユーザの隙を見て第3者により車両ドアハンドルが握られると、電子キーが未だ通信エリア内にあればID照合が成立してしまい、ドアロックが勝手に解錠されてしまうからである。キー操作フリーシステムのドアロック解錠が不許可の際は、例えば電子キーのボタン操作にてIDコードを送信するワイヤレスキーシステムによりドアロックを解錠する。
特開2005−262915号公報 特開2006−161545号公報
しかし、ドアロックを施錠した直後、車内の忘れ物に気付いて、直ぐにキー操作フリーシステムによりドアロックを解錠したい場合があるが、従来のシステムでは、この操作が実行できず、非常に不便に感じる問題があった。このときは、わざわざ衣服や鞄等から電子キーを取り出してボタン操作を実行しなければならず、この操作が非常に煩わしく感じる。よって、車両の不正操作の防止を優先するがために、逆に利便性が損なわれる問題があった。
また、電子キーと車両との通信を不正成立させる他の行為の一つとして、中継器を使用する行為もある(例えば、特許文献2参照)。中継器を使用した不正行為は、例えば電子キーが車両から遠い場所に位置する際に、この電子キーを複数の中継器によって車両と繋いで電波を中継し、これら2者間の通信を成立させる行為である。特に、ユーザが車両から降車したときは、ユーザが車両から離れていくのが確認できるので、不正行為を試みられる可能性が高い。よって、ユーザが気付かないところで勝手にID照合が成立されてしまうので、盗難行為者によって勝手にドアロックの解錠やエンジンの始動を行われてしまうおそれがあった。そこで、中継器使用による車両の不正操作を防止したい要望があった。
また、建物(住宅)のドア等のキーとして電子キーが使用される電子キーシステムにおいても、同様に中継器を使ってドアロックを解錠されるおそれがある。よって、このような建物用の電子キーシステムにおいても、中継器使用による建物に設けられる機器の不正操作を抑制することが望まれていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、システムの利便性を確保することができ、且つ通信対象の不正操作を発生し難くすることができる電子キーシステムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、通信対象から発信されたIDコードの返信要求を電子キーが受信すると、当該電子キーが前記通信対象に返信するIDコードによるID照合が行われ、当該ID照合が成立すれば、前記通信対象に設置された機器の操作が可能となる電子キーシステムにおいて、前記電子キーの移動に伴う加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検出手段が検出した加速度に基づいて、前記通信対象と前記電子キーとの相対位置を算出する相対位置算出手段と、前記相対位置算出手段が算出した相対位置から前記電子キーが前記通信対象に近い位置であるときには、前記ID照合が成立したことを条件に前記機器の操作を許可し、前記電子キーが前記通信対象から遠い位置であるときには、前記機器の操作を許可しない許可判定手段とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、電子キーに加速度検出手段が設けられ、この得られた加速度から相対位置算出手段が通信対象と電子キーとの相対位置を算出する。そして、相対位置が通信対象から遠い位置、すなわち本来電子キーから通信対象にIDコードを返信しない位置であるときには機器の操作を許可判定手段が許可しない。このため、電子キーの位置をより精度よく検出することが可能となるので、システムに一種の動作制限を持たせなくとも、正しい通信成立が確保される。よって、システムの利便性を損なうことなく、通信対象の不正操作を発生し難くすることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、前記許可判定手段は、前記電子キーが前記通信対象に近づくときには、前記ID照合が成立したことを条件に前記機器の操作を許可し、前記電子キーが前記通信対象から遠ざかるときには、前記機器の操作を許可しないことをその要旨としている。
同構成によれば、許可判定手段が通信対象に対して電子キーが近づいているのか遠ざかっているのか、すなわち位置だけでなく、動きを見ることで電子キーを所持したユーザが本来機器を操作する状況であるか否かをみて、機器の操作を許可することが可能となる。よって、通信対象の不正操作をより発生し難くすることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーは、前記加速度検出手段が検出した加速度を前記通信対象に送信する送信手段を備え、前記通信対象は、前記送信手段から受信した加速度に基づいて前記相対位置を算出する前記相対位置算出手段を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、相対位置算出手段を通信対象に設けることで、電子キーには加速度検出手段のみを設ければよいので、電子キーの演算処理の増加を抑制することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーが前記通信対象の通信エリアに進入すると、前記加速度検出手段は加速度の検出を開始し、前記電子キーが前記返信要求の応答として前記IDコードを返信する際、前記送信手段は当該IDコードに前記加速度情報を付加して該加速度情報を前記通信対象に送信することをその要旨としている。
同構成によれば、電子キーが通信対象と通信が成立したときに、加速度検出手段による加速度の検出動作が開始されるので、加速度検出手段を常時起動させておかずに済む。よって、電子キーの電源を省電力化することが可能となる。
本発明によれば、電子キーシステムにおいて、システムの利便性を確保することができ、且つ通信対象の不正操作を発生し難くすることができる。
電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 電子キーシステムの通信エリアを示す車両の上面図。 ドアロックが施錠状態における判定動作を示すフローチャート。 ドアロックが解錠状態における判定動作を示すフローチャート。 電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。
以下、本発明を車両に具体化した電子キーシステムの一実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
図1に示されるように、車両2には、例えば運転者が実際に車両キーを操作しなくても機器としてのドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止等の車両動作を行うことが可能な電子キーシステムが搭載されている。電子キーシステムは、キー固有のIDコードを無線通信で発信可能な電子キー1が車両キーとして使用され、車両2と狭域無線通信によりID照合が実行する。なお、車両2が通信対象に相当する。
電子キーシステムには、車両2に近づいたり離れたりした際に自動でID照合が行われてドアロックの施解錠が許可されるキー操作フリーシステムがある。これを以下に説明すると、車両2には、電子キー1との間で狭域無線通信(以降、スマート通信という)を行う際にID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)21と、車両2の電源系を管理するメインボディECU31とが設けられている。照合ECU21には、車両2の各ドアに埋設されて車外にLF(Low Frequency)帯の信号を発信可能な車外LF発信機22と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の無線信号を発信可能な車内LF発信機23と、車内後方の車体等に埋設されてUHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を受信可能なUHF受信機24とが接続されている。照合ECU21には、例えばドアロック施解錠等を管理するメインボディECU31が車内LAN(Local Area Network)30を介して接続されている。
一方、電子キー1には、車両2との間で電子キーシステムに準じた無線通信を行う際のコントロールユニットとして通信制御部11が設けられている。通信制御部11は、固有のキーコードとしてIDコードが記憶されたメモリ11aを備えている。通信制御部11には、外部で発信されたLF帯の信号を受信可能なLF受信部12と、通信制御部11の指令に従いUHF帯の信号を発信可能なUHF発信部13とが接続されている。なお、UHF発信部13が送信手段に相当する。
照合ECU21は、車両駐車時、車外LF発信機22からリクエスト信号Srqを間欠的に発信させ、車両2の周辺に車外通信エリアAo(図2参照)を形成して、スマート通信(車外通信)の成立を試みる。電子キー1がこの車外通信エリアAoに入り込んでリクエスト信号SrqをLF受信部12で受信して車外通信が確立すると、電子キー1はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ11aに登録されたIDコードを含ませたIDコード信号SidをUHF発信部13から返信する。照合ECU21は、電子キー1が返信するIDコード信号SidのIDコードと自身のメモリ21aに登録されたIDコードとを照らし合わせて、ID照合(車外照合)が成立することを確認すると、ドアロックの施解錠を許可する。そして、この許可状態において、照合ECU21は、車外ドアハンドル27のアンロックセンサ28がタッチ操作された際、メインボディECU31にドアロック装置38を駆動させてドアロックを解錠させる。一方、照合ECU21は、車外ドアハンドル27のロックセンサ29がタッチ操作された際、メインボディECU31にドアロック装置38を駆動させてドアロックを施錠させる。ここで、照合ECU21は、車両2の周辺に発信するリクエスト信号Srqをドア毎に間欠的に順に発信しているので、IDコード信号Sidを受信したタイミングでいずれのドアの車外通信エリアAoに存在するか認識することができる。また、照合ECU21は、ID照合が成立すると、リクエスト信号Srqの発信を一定時間停止する。
また、電子キーシステムには、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン始動停止操作を行うことが可能な機能としてプッシュエンジンスタートシステムがある。このプッシュエンジンスタートシステムを以下に説明すると、車両2には、照合ECU21のID照合成立結果を基に、エンジンの点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU32が設けられている。エンジンECU32は、車内LAN30を通じて照合ECU21等の各種ECUに接続されている。車両2の運転席には、車両2の電源状態(電源ポジション)を切り換える際に操作されるエンジンスイッチ33が設けられている。エンジンスイッチ33は、押し操作される度に電源状態をACCオン→IGオン→電源オフの順に繰り返し遷移させ、エンジン停止時にブレーキペダルが踏み込み操作された状態で操作されると、エンジンを始動に切り換える。
照合ECU21は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、ドアが開けられて運転者が乗車したことを例えばカーテシスイッチ37で認識すると、今度は車内LF発信機23からリクエスト信号Srqを発信して車内全域に車内通信エリアAi(図2参照)を形成する。照合ECU21は、電子キー1がこの車内通信エリアAiに入り込んで返信してきたIDコード信号SidをUHF受信機24で受信してスマート通信(車内通信)が確立すると、自身のメモリ21aに登録されたIDコードと電子キー1のIDコードとを照らし合わせて、ID照合としてスマート照合(車内照合)を行い、車内照合が成立することを確認すると、エンジンスイッチ33による電源状態の切り換えを許可する。
図1に示されるように、車両2には、電子キー1に搭載した加速度センサ14のセンサ出力から電子キー1の位置を把握することにより、電子キー1が車両2の近傍に存在するときにのみ車両2の車載装置の操作を許可する不正使用防止機能が設けられている。これは、背景技術で述べたような中継器を使用した不正なID照合成立を防止するためである。本例の不正使用防止機能は、電子キー1に加速度センサ14を設け、加速度センサ14のセンサ出力により電子キー1の位置を判定する。なお、加速度センサ14が加速度検出手段に相当する。
加速度センサ14は、例えばモーションセンサが使用され、3軸以上の加速度を検出可能であることが望ましい。ところで、ユーザが電子キー1を所持して移動すると、電子キー1には加速度が発生する。よって、加速度センサ14は、電子キー1に生じる加速度、つまり電子キー1にどの方向にどの程度の加速度が発生しているかを検出することにより、電子キー1が所持されて移動していることを検出することが可能となっている。加速度センサ14は、検出した加速度情報を含む検出信号を通信制御部11に出力する。
通信制御部11には、加速度センサ14からの検出信号を取得する加速度取得部11bと、加速度取得部11bが取得した加速度を無線信号に含んで発信する発信制御部11cが設けられている。加速度取得部11bは、電子キー1が車両2からリクエスト信号Srqを受信したとき、加速度センサ14を一定時間動作させて、電子キー1に付与される加速度(動き)を加速度センサ14に検出させる。つまり、電子キー1は、リクエスト信号Srqを受信したとき、電子キー1に発生する加速度を検出するモード(加速度検出モード)に入り、加速度検出動作を実行する。加速度取得部11bは、加速度センサ14から取得した検出信号を、加速度情報として発信制御部11cに出力する。
発信制御部11cは、リクエスト信号Srqの返信であるIDコード信号Sidの返信後、加速度センサ14が加速度を検出する度に、その加速度情報をUHF発信部13から発信させる。ここで、加速度情報には、どの軸方向にどれだけ動いたかを示す加速度データと、信号送信元を通知するIDコードとが含まれる。
一方、車両2の照合ECU21には、電子キー1から送信された加速度情報から車両2と電子キー1との相対位置を算出する相対位置算出部21bが設けられている。相対位置算出部21bは、電子キー1から得た加速度情報を基に、車両2に対する電子キー1の位置と、リクエスト信号Srqを受信してからの車両2に対する電子キー1の動きとを算出する。本実施例では、相対位置算出部21bは、車外において電子キー1とIDコード照合が成立した際にのみ相対位置を算出する。また、相対位置算出部21bは、電子キー1が車両2に対して近づいているか、遠ざかっているかのいずれであるかも算出する。なお、相対位置算出部21bが相対位置算出手段として機能する。
照合ECU21には、相対位置算出部21bが算出した車両2に対する電子キー1の位置及び動きに基づいて、車外照合が成立したことを条件にドアロックの施解錠操作を許可する認証部21cと、認証部21cの許可信号に基づいてドアロック装置38を施解錠動作させる施解錠制御部21dとが設けられている。
認証部21cは、ドアロックが解錠状態の際、車外照合が成立すると、ドアロックの施錠操作を許可し、施錠操作許可信号を施解錠制御部21dに出力する。ここで、認証部21cは、ドアロックの施錠操作については第3者が車両2に乗り込めなくなるので、電子キー1の位置及び動きに関わらず施錠操作を許可する。また、認証部21cは、ドアロックが施錠状態の際には、車外照合が成立すると、相対位置算出部21bが算出した電子キー1の相対位置が車外通信エリアAo内であるとともに、電子キー1が車両2に近づいてきたことを条件にドアロックの解錠操作を許可し、解錠操作許可信号を施解錠制御部21dに出力する。なお、認証部21cが許可判定手段として機能する。
施解錠制御部21dは、認証部21cから施錠操作許可信号を取得すると、施錠操作許可状態とする。施解錠制御部21dは、施錠操作許可状態において車外ドアハンドル27のロックセンサ29にユーザが触れたことを認識すると、メインボディECU31を介してドアロック装置38を施錠動作させる。また、施解錠制御部21dは、認証部21cから解錠操作許可信号を取得すると、解錠操作許可状態とする。施解錠制御部21dは、解錠操作許可状態において車外ドアハンドル27のロックセンサ29にユーザが触れたことを認識すると、メインボディECU31を介してドアロック装置38を解錠動作させる。
次に、本例の電子キーシステムによるドアロックの施解錠動作を図2〜図4に従って説明する。
図2に示されるように、照合ECU21は、車外に位置する電子キー1とスマート通信を実行する際、リクエスト信号Srqを車外LF発信機22から断続的(例えば数秒間隔)に送信させる。リクエスト信号Srqは、車外LF発信機22から一定間隔をおいて繰り返し送信され、車両2の周囲における電子キー1の有無が監視される。
ここで、例えば車両2に登録された電子キー1を所持するユーザが、車両2に近づいた場合(位置A→位置B→位置C)を想定する。このとき、電子キー1がリクエスト信号Srqを受信する(位置B)と、リクエスト信号Srqの受信をトリガとして、加速度センサ14がそれまでの待機状態から起動状態に入る。つまり、加速度取得部11bは、加速度センサ14を起動状態に切り換えて、加速度センサ14からの加速度(動き)の取得を開始する。
また、電子キー1は、リクエスト信号Srqを受信すると、これに応答してIDコード信号Sidを返信する。車両2がUHF受信機24を介してIDコード信号Sidを受信すると、照合ECU21がID照合を実行する。このとき、照合ECU21は、まずIDコードが一致するか否かを判断する(ステップS1)。ここで、照合ECU21は、このID照合が成立しない場合(ステップS1:NO)には、処理を終了する。
一方、照合ECU21は、ID照合が成立する場合(ステップS1:YES)、車外通信エリアAo内に電子キー1が存在すると認識する。なお、なお、この時点では、電子キー1の位置及び動きがまだ確定しないため、照合ECU21は最終的な車外照合成立は下さない。
加速度センサ14が起動状態をとっている際、電子キー1は加速度センサ14にて加速度を検出する度に、その加速度情報を車両2に送信する。加速度情報には、検出した加速度データと、電子キー1のIDコードとが含まれている。電子キー1における加速度検出は、一定時間実行され、その期間中に加速度が検出されると、加速度情報がUHF発信部13から車両2に送信される。例えば、電子キー1が車両2に段々と近づく場合(位置B→位置C)、電子キー1は、電子キー1が車両2に近づく方向に且つ近づいた分だけの値を有する加速度情報を、刻々と車両2に送信する。
一方、照合ECU21は、ドアロック施錠時の車外におけるID照合成立を認識すると、一定時間の間、電子キー1の位置及び動きを確認する動作を実行する。つまり、照合ECU21は、この動作期間中、電子キー1から送信される加速度情報を取得し、電子キー1の位置及び動きを求めるのに必要な情報を集める。
よって、照合ECU21は、ID照合が成立するとき(ステップS1:YES)、電子キー1から加速度情報の取得をし終えると、車両2に対する電子キー1の相対位置を算出する(ステップS2)。このとき、相対位置算出部21bは、電子キー1がリクエスト信号Srqを受信してから一定時間分の加速度情報に基づいて電子キー1の移動を算出する。そして、照合ECU21は、電子キー1が車外通信エリアAo内であるか否かを判断する(ステップS3)。このとき、認証部21cは、取得した一定時間分の加速度情報から例えば電子キー1が移動した距離が車外通信エリアAo外であれば、電子キー1が車外通信エリアAo外にいると判断し(ステップS3:NO)、処理を終了する。
一方、認証部21cは、取得した一定時間分の加速度情報から例えば電子キー1が移動した距離Lが車外通信エリアAo内であれば、電子キー1が車外通信エリアAo内にいると判断し(ステップS3:YES)、ステップS4に移行する。
照合ECU21は、車両2に対して電子キー1が近づいてきたか否かを判断する(ステップS4)。すなわち、認証部21cは、取得した一定時間分の加速度情報から例えば電子キー1の移動方向が、電子キー1が存在する車外通信エリアAo内において車両2に向かう方向でなければ、電子キー1が車両2に近づいてきていないと判断し(ステップS4:NO)、処理を終了する。つまり、成立したID照合をキャンセルする。
一方、認証部21cは、取得した一定時間分の加速度情報から例えば電子キー1の移動方向が、電子キー1が存在する車外通信エリアAo内において車両2に向かう方向であれば、電子キー1が車両2に近づいてきたと判断し(ステップS4:YES)、ステップS5に移行する。すなわち、図2に示すように、時間の経過に伴って、電子キー1及び車両2の間の距離が短くなっていくので、電子キー1が正常に車両2に接近していると判断可能である。
照合ECU21は、車両2に対して電子キー1が車両2から近い位置(車外通信エリアAo内)にあり、且つ車両2に対して電子キー1が近づいてきたと判断するので、車外照合を成立として処理し、ドアロックの解錠を許可する(ステップS5)。よって、認証部21cは、ドアロックの解錠操作を許可し、解錠操作許可信号を施解錠制御部21dに出力する。施解錠制御部21dは、認証部21cから解錠操作許可信号を取得すると、ドアロック装置38を解錠操作許可状態とする。
この解錠操作許可状態において、電子キー1を所持したユーザが車外ドアハンドル27のアンロックセンサ28に触れると、施解錠制御部21dは、メインボディECU31を介してドアロック装置38を解錠動作させる。ユーザは、ドアを開いて車内に乗り込む(位置D)。照合ECU21は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、ドアが開けられてユーザが乗車したことを例えばカーテシスイッチ37で認識すると、今度は車内LF発信機23からリクエスト信号Srqを発信して車内全域に車内通信エリアAiを形成する。車内通信エリアAiにおいてリクエスト信号Srqを受信した電子キー1は、IDコード信号Sidを発信する。そして、照合ECU21は、車内照合が成立すると、エンジンスイッチ33を押されることで、電源状態の切り換えを許可する。
続いて、図2に示されるように、電子キー1を所持するユーザが、車両2から降りて遠ざかる場合(位置C→位置E→位置F→位置G)を想定する。降車したユーザがドアロックを施錠するときは、車外ドアハンドル27のロックセンサ29に触れる。ドアロックを施錠する場合は、電子キー1の動きに関係なく、ID照合さえ成立すれば、ドアロックが施錠される。
照合ECU21は、ロックセンサ29でタッチ操作を検出すると、車外LF発信機22からリクエスト信号Srqを一定間隔をおいて繰り返し発信して車外通信エリアAoを形成する。電子キー1は、リクエスト信号Srqを受信すると、IDコード信号SidをUHF発信部13から送信する。
図4に示されるように、照合ECU21は、IDコード信号Sidを受信すると、IDコードが一致するか否かを判断する(ステップS6)。ここで、照合ECU21は、このID照合が成立しない場合(ステップS6:NO)には、処理を終了する。
一方、照合ECU21は、ドアロック解錠の下でID照合が成立する場合(ステップS6:YES)、ID照合の成立により車外照合を成立として処理し、ドアロックの施錠を許可する(ステップS7)。すなわち、認証部21cは、ドアロックの解錠操作を許可し、施錠操作許可信号を施解錠制御部21dに出力する。施解錠制御部21dは、認証部21cから施錠操作許可信号を取得すると、ドアロック装置38を施錠操作許可状態とする。そして、この施錠操作許可状態において、電子キー1を所持したユーザが車外ドアハンドル27のロックセンサ29に触れると、施解錠制御部21dは、メインボディECU31を介してドアロック装置38を施錠動作させる。
また、照合ECU21は、ドアロックを施錠した際、直ぐに車外LF発信機22からのリクエスト信号Srqの送信を開始して、ドアロック直後のドアロック解錠操作を可能とする。このため、仮にドアロック施錠後に車内の忘れ物に気付いても、車両2に近づいて車外ドアハンドル27を再度タッチ操作すれば、直ぐにドアロックを解錠することが可能である。
ここで、電子キー1を所持するユーザが、ドアロックを施錠した車両2から遠ざかる間(位置C→位置E→位置F→位置G)に中継器を使用した不正行為を試みられた場合を想定する。この場合、電子キー1と車両2とは、中継器によって通信が不正に確立した状態となる。
例えば、位置Fや位置Gにある電子キー1に対して中継器を使用した不正行為が試みられたとき、照合ECU21は、中継器を介してIDコード信号Sidを受信すると、まずその中のIDコードの照合が一致するか否かを判断する(ステップS1)。このとき、ID照合自体は成立するので(ステップS1:YES)、続いて電子キー1から送信される加速度情報にて、車両2に対する電子キー1の相対位置を算出する(ステップS2)動作に移行する。
このとき、相対位置算出部21bは、加速度情報に基づいて電子キー1が車外通信エリアAo内ではあるが、電子キー1が車両2から遠ざかっていると算出する。すなわち、図2に示すように、時間の経過に伴って、電子キー1及び車両2の間の距離が長くなっていくので、電子キー1が車両2から離れていっていると判断可能である。よって、照合ECU21は、電子キー1が車外通信エリアAo内であるか否かを判断し(ステップS3)、車外通信エリアAo内である(ステップS3:YES)ので、ステップS4に移行する。
照合ECU21は、車両2に対して電子キー1が近づいてきたか否かを判断し(ステップS4)、電子キー1が車両2に遠ざかっていると判断し(ステップS4:YES)、ドアロックの解錠操作を許可せず、処理を終了する。なお、例えば位置Eに電子キー1が存在する場合に中継器によって通信が不正に成立された場合も、電子キー1が車両2から離れる動きをとっていれば、同様にドアロックの解錠が許可されない。
さて、本例の電子キーシステムでは、電子キー1に加速度センサ14を設け、この加速度センサ14によって電子キー1が車両2に近づいているのか、或いは遠ざかっているのかを検出する。そして、電子キー1と車両2とで車外の通信が確立したとき、電子キー1が車両2の近くに位置している場合は、正規通信と判断してドアロック解錠を許可し、電子キー1が車両2から遠くに位置している場合は、中継器を使用した不正通信と判断してドアロック解錠を不許可とする。よって、仮に第3者が中継器を使用した不正行為によってID照合成立を試みたとしても、正規の位置及び動きと異なることからドアロックが解錠されないので、中継器を使用した不正行為による車両2のドアロックの不正操作を発生し難くすることができる。
また、電子キー1の位置を見て車外照合成立可否を判断するようにすれば、キー操作フリーシステムの仕様を、ドアロックの施錠の直後にドアロックの解錠操作を可能としても何ら問題はない。つまり、電子キー1が車両2に近づくというドアロックの解除意志があるときのみに車外照合が成立として処理されるので、キー操作フリーシステムを上記仕様にしても、第3者による不正操作は発生しない。よって、キー操作フリーシステムによるドアロックの施錠後も、直ぐに同システムによるドアロックの解錠が可能となるので、ユーザの利便性も確保することが可能となる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)電子キー1に加速度センサ14が設けられ、この得られた加速度から相対位置算出部21bが車両2と電子キー1との相対位置を算出する。そして、相対位置が車両2から遠い位置、すなわち本来電子キー1から車両2にIDコード信号Sidを返信しない位置であるときにはドアロックの操作を認証部21cが許可しない。このため、電子キー1の位置をより精度よく検出することができるので、システムに例えば一定時間の解錠制限を持たせなくとも、正しい通信が成立したことを確認することができる。よって、利便性を損なうことなく、車両2の不正操作を発生し難くすることができる。
(2)認証部21cが車両2に対して電子キー1が近づいているのか遠ざかっているのか、すなわち位置だけでなく、動きを見ることで電子キー1を所持したユーザが本来ドアロックを操作する状況であるか否かをみて、ドアロックの操作を許可することができる。よって、中継器を使用した不正行為による車両2の不正操作をより発生し難くすることができる。
(3)車両2に相対位置算出手段を設けることで、電子キー1には加速度センサ14のみを設ければよいので、電子キー1の演算処理の増加を抑制することができる。
(4)電子キー1が車両2の車外通信エリアAoに進入すると、加速度情報を車両2に送信するので、電子キー1が車両2と通信が成立したときに、加速度センサ14による加速度の検出動作が開始されるので、加速度センサ14を常時起動させておかずに済む。よって、電子キー1の電源を省電力化できる。
(5)電子キー1が車両2からリクエスト信号Srqを受信する度に加速度情報を車両2に送信するので、電子キー1から車両2へ一度に送信する情報量を抑制することができる。
(6)車外通信エリアAo内を車両2に近い、車外通信エリアAo外を車両2に遠いと判定するので、車外通信エリアAo外であれば、本来電子キー1から車両2にIDコード信号Sidを返信しない位置であるとしてドアロックの操作を認証部21cが許可しない。このため、中継器を使用した不正行為による車両2の不正操作をより発生し難くすることができる。
(7)相対位置算出部21bを車両2に設けることで、電子キー1には加速度センサ14のみを設ければよいので、電子キー1の演算処理の増加を抑制することができる。
(8)電子キー1が車両2から遠い位置であるときにはID照合を行わないので、ID照合をしないことで演算処理を減少させることができる。
(9)IDコード信号Sidに加速度情報を含ませたので、無線信号を増やすことなく、中継器を使用した不正行為による車両2の不正操作を発生し難くできる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、車両2に対する電子キー1の位置を算出する相対位置算出部21bを車両2に設けたが、図5に示されるように、相対位置算出部11dを電子キー1に設けて、電子キー1から車両2へ加速度情報ではなく位置情報を発信してもよい。この場合、発信制御部11cは、リクエスト信号Srqを受信してから一定時間分の位置情報をIDコード信号Sidに含ませて発信させる。認証部21cは、送られてきた位置情報から電子キー1の位置及び動きを判定する。
・上記実施形態において、ドアロックの施錠操作が行われたときの電子キー1の位置を基準位置として、車両2に対する電子キー1の位置を逐次算出するものでもよい。
・上記実施形態では、IDコード信号Sidを受信すると、まずIDコード照合を行い、車外照合が成立したことを条件に電子キー1の車両2に対する相対位置を算出した。しかしながら、IDコード信号Sidを受信したら、まず電子キー1の位置を算出し、電子キー1が近い位置(車外通信エリアAo内)である場合のみIDコード照合を実施してもよい。
・上記実施形態では、電子キー1がリクエスト信号Srqを受信したとき、その時点から一定時間の間、加速度の検出を継続実行し、この一定時間分の加速度情報(位置情報)をまとめて電子キー1から車両2へ送信してもよい。
・上記実施形態において、車外におけるIDコード照合が成立した後も車両2からリクエスト信号Srqを断続的に送信させ、電子キー1がリクエスト信号Srqをトリガとして加速度情報を車両2に送信するものでもよい。
・上記実施形態において、加速度情報は、加速度センサ14が加速度を検出したタイミングで送信されることに限定されず、一定の時間間隔で断続送信されるものでもよい。
・上記実施形態では、車外通信エリアAo内であれば車両2に対して近い位置とし、車外通信エリアAo外であれば車両2に対して遠い位置としたが、車外通信エリアAoに拠らず、別途判定するための位置を設定してもよい。
・上記実施形態では、図3に示されるように、電子キー1が車外通信エリアAo内か(ステップS3)、電子キー1が近づいてきたか(ステップS4)と順番に認証部21cが確認した。しかしながら、これらはいずれから確認してもよく、同時に確認してもよい。
・上記実施形態では、図3に示されるように、電子キー1が車外通信エリアAo内か(ステップS3)、電子キー1が近づいてきたか(ステップS4)との二つを認証部21cが確認した。しかしながら、これらはいずれか一方のみ確認してもよい。
・上記実施形態では、加速度情報(位置情報)をIDコード信号Sidに含ませたが、IDコード信号Sidに限らず、電子キー1から車両2へ発信される無線信号であれば、他の無線信号に含ませてもよい。
・上記実施形態において、電子キーシステムで使用する電波の周波数は、必ずしもLFやUHFに限定されず、これら以外の周波数が使用可能である。また、車両2から電子キー1に電波発信するときの周波数と、電子キー1から車両2に電波を返すときの周波数とは、必ずしも異なるものに限定されず、これらを同じ周波数としてもよい。
・上記実施形態において、ドアロックの施錠が行われてから一定時間の間は、認証部21cによってドアロックの解錠を許可しないようにしてもよい。
・上記実施形態において、本例の電子キーシステムは、車両2に適用されることに限らず、電子キーを使用する通信対象であれば、その採用先は特に限定されない。例えば、住宅等の建物に適用してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項3に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーが前記通信対象の通信エリアに進入すると、前記加速度検出手段は加速度の検出を開始し、その後、前記電子キーが当該返信要求を受信する度に、前記送信手段は前記加速度検出手段により検出された加速度情報を前記通信対象に送信することを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、加速度を通信対象に継続的に送信するので、電子キーから通信対象へ一度に送信する情報量を抑制することが可能となるとともに、より正確に電子キーの位置を算出することが可能となる。
(ロ)請求項4に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーが前記通信対象の通信エリアに進入すると、前記加速度検出手段は加速度を検出するモードに入り、当該モードを一定時間継続して加速度検出を実行し、該モードでの加速度検出が終了すると、前記電子キーが前記返信要求に対する応答としてIDコードを送信する際に、前記送信手段はその加速度情報を前記通信対象に送信することを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、一定時間分の加速度をまとめて通信対象に送信するので、加速度を通信対象へ送信する回数を抑制することが可能となる。
(ハ)請求項1〜4、及び技術的思想(イ)、(ロ)のいずれかに記載の電子キーシステムにおいて、前記許可判定手段は、前記電子キーが前記通信対象からの前記返信要求を受信できる通信エリア内に前記電子キーが存在すれば近い位置と判定し、前記通信エリア外に前記電子キーが存在すれば遠い位置と判定することを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、本来電子キーが通信対象から返信要求を受信する通信エリアの内外であるかによって通信対象に近いか遠いかを判定するので、通信エリア外であれば、本来電子キーから通信対象にIDコードを返信しない位置であるとして機器の操作を許可判定手段が許可しない。このため、中継器を使用した不正行為による通信対象の不正操作をより発生し難くすることが可能となる。
(ニ)請求項1〜4、及び技術的思想(イ)〜(ハ)のいずれかに記載の電子キーシステムにおいて、前記許可判定手段は、前記電子キーが前記通信対象から遠い位置であるときには、前記ID照合を実行しないことを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、電子キーが通信対象から遠い位置であるときにはID照合を行わないので、ID照合をしないことで演算処理を減少させることが可能となる。
(ホ)請求項1〜4、及び技術的思想(イ)〜(ニ)のいずれかに記載の電子キーシステムにおいて、前記機器はドアロックであって、前記相対位置算出手段は、前記ドアロックの施錠操作が行われたときの前記通信対象と前記電子キーとの相対位置を基準位置として、前記相対位置を算出することを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、通信対象に設けられるドアロックの施錠操作が行われたときの電子キーの位置を基準位置として、通信対象に対する電子キーの相対位置を判定するので、電子キーの位置をより正確に把握することが可能となる。
(へ)請求項3に記載の電子キーシステムにおいて、前記送信手段は、前記IDコードと前記加速度とを一緒に前記通信対象に送信することを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、IDコードと加速度とを一緒に送信するので、信号を増やすことなく、中継器を使用した不正行為による通信対象の不正操作を発生し難くすることが可能となる。
(ト)請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、前記電子キーは、前記加速度検出手段が検出した加速度に基づいて前記相対位置を算出する前記相対位置算出手段と、前記相対位置算出手段が算出した相対位置を前記通信対象に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、相対位置算出手段を電子キーに設けることで、電子キーから通信対象へは加速度情報ではなく相対位置情報を送信することとなるので、電子キーから通信対象へ送信する情報量を抑制することが可能となる。
1…電子キー、2…通信対象としての車両、11…通信制御部、11b…加速度取得部、11c…発信制御部、12…LF受信部、13…送信手段としてのUHF発信部、14…加速度検出手段としての加速度センサ、21…照合ECU、21b…相対位置算出手段としての相対位置算出部、21c…許可判定手段としての認証部、21d…施解錠制御部、22…車外LF発信機、23…車内LF発信機、24…UHF受信機、27…車外ドアハンドル、28…アンロックセンサ、29…ロックセンサ、30…車内LAN、31…メインボディECU、32…エンジンECU、33…エンジンスイッチ、37…カーテシスイッチ、38…ドアロック装置、Ai…車内通信エリア、Ao…車外通信エリア、Sid…IDコード信号、Srq…リクエスト信号。

Claims (4)

  1. 通信対象から発信されたIDコードの返信要求を電子キーが受信すると、当該電子キーが前記通信対象に返信するIDコードによるID照合が行われ、当該ID照合が成立すれば、前記通信対象に設置された機器の操作が可能となる電子キーシステムにおいて、
    前記電子キーの移動に伴う加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記加速度検出手段が検出した加速度に基づいて、前記通信対象と前記電子キーとの相対位置を算出する相対位置算出手段と、
    前記相対位置算出手段が算出した相対位置から前記電子キーが前記通信対象に近い位置であるときには、前記ID照合が成立したことを条件に前記機器の操作を許可し、前記電子キーが前記通信対象から遠い位置であるときには、前記機器の操作を許可しない許可判定手段とを備えた
    ことを特徴とする電子キーシステム。
  2. 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記許可判定手段は、前記電子キーが前記通信対象に近づくときには、前記ID照合が成立したことを条件に前記機器の操作を許可し、前記電子キーが前記通信対象から遠ざかるときには、前記機器の操作を許可しない
    ことを特徴とする電子キーシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記電子キーは、前記加速度検出手段が検出した加速度を前記通信対象に送信する送信手段を備え、
    前記通信対象は、前記送信手段から受信した加速度に基づいて前記相対位置を算出する前記相対位置算出手段を備える
    ことを特徴とする電子キーシステム。
  4. 請求項3に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記電子キーが前記通信対象の通信エリアに進入すると、前記加速度検出手段は加速度の検出を開始し、前記電子キーが前記返信要求の応答として前記IDコードを返信する際、前記送信手段は当該IDコードに前記加速度情報を付加して該加速度情報を前記通信対象に送信する
    ことを特徴とする電子キーシステム。
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