JP2012065060A - Wdm光伝送システムおよびその制御方法 - Google Patents

Wdm光伝送システムおよびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡略かつ低コストの構成によりWDM光のチャネル間のレベル偏差を低減し、該WDM光の伝送性能を容易に最大化することのできるWDM光伝送システムおよびその制御方法を提供する。
【解決手段】WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの調整機能を有する2つの光ノードを両端とする単位区間を設定し、該単位区間内の光増幅中継ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を基に、受信端側の光ノードに到達するWDM光の各チャネルの着信レベルの調整量を演算する。そして、着信レベルの調整量の演算結果に応じて、送信端側の光ノードから送出されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、波長多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)光を増幅しながら中継伝送するWDM光伝送システムおよびその制御方法に関する。
長距離の幹線系に適用されるWDM光伝送システムは、光増幅中継器を多段に繋げることにより、低コストかつ低雑音の光伝送を実現する。該各光増幅中継器は、通常、単純な光増幅器を用いて構成され、WDM光に含まれる各波長の信号光(チャネル)に対応したパワーレベルを独立に調節可能な波長偏差補償手段を持たないのが一般的である。このため、光増幅中継器の利得波長特性に従ってWDM光に発生するチャネル間のレベル偏差が、光増幅中継器の段数に応じて累積する。したがって、受信端に到達するWDM光の複数のチャネルのうちで、パワーレベルが相対的に低くなるチャネルについては、光信号対雑音比(Optical Signal to Noise Ratio:OSNR)が劣化するという現象が生じる。なお、受信した光信号のパワーレベルのことを「着信レベル」と呼ぶことがある。また、受信した光信号のOSNRのことを「着信OSNR」と呼ぶことがある。
図1は、上記WDM光のチャネル間のレベル偏差が中継段数に応じて累積する様子を模式的に示した図である。図1の上段は、送信端局101から出力されるWDM光が、光伝送路103上に所要の間隔で配置された複数の光増幅中継器104で増幅されながら受信端局102まで伝送される幹線系WDM光伝送システムの構成例を示している。また、図1の下段は、当該システム上の各位置におけるWDM光のチャネル間のレベル偏差を表している。
図1において、送信端局101および受信端局102の間に配置される各光増幅中継器104は、光伝送路103上を伝送されるWDM光に対して特定のチャネルを分岐または挿入する光分岐挿入(Optical Add Drop Multiplexer:OADM)ノードとしての機能や、各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を持たない、単純な光増幅器を用いて構成されるものとする。この場合、各チャネルのパワーが同じレベルで送信端局101から出力されるWDM光は、1段目の光増幅中継器104で増幅されることにより、当該利得波長特性に応じて各チャネルのパワーに差が生じる。このため、1段目の光増幅中継器104に接続する第1中継スパンの光伝送路103の入力端a1に与えられるWDM光は、図1下段の破線で示すチャネルに対応した最大パワーレベルと、一点鎖線で示すチャネルに対応した最小パワーレベルとの差に相当する波長偏差を持つことになる。なお、図1下段の太実線は、WDM光の各チャネルの平均パワーレベルを表している。
第1中継スパンに送られたWDM光は、光伝送路103の損失特性に応じて減衰されながら第1中継スパンの出力端b1に到達し、2段目の光増幅中継器104で増幅される。2段目の光増幅中継器104においても、上記1段目の光増幅中継器104の場合と同様に、当該利得波長特性に応じて各チャネルのパワーに差が生じる。このため、第2中継スパンの光伝送路103の入力端a2に与えられるWDM光は、1段目および2段目の光増幅中継器104でそれぞれ生じる波長偏差が累積したものとなる。上記と同様にして3段目以降の各光増幅中継器104で生じる波長偏差も順次累積して行くことにより、受信端局102に到達するWDM光は、図1下段の右端に示すようにチャネル間のレベル偏差が拡大したものとなる。このWDM光に含まれる複数のチャネルのうちで、パワーレベルが相対的に低くなるチャネルについては、各段の光増幅中継器104で発生するASE等が累積した雑音成分に対する信号成分の割合が低下してしまうため、前述したOSNRの劣化が問題になる。
上記のようなWDM光のチャネル間のレベル偏差の累積によるOSNR劣化を抑えるための従来技術としては、例えば、下記の特許文献1等に開示されているように、OSNRの測定結果に基づいてプリエンファシスを行う技術がある。具体的には、図2に示すように、受信端局102にOSNRモニタ105を配置し、該OSNRモニタ105で測定される各チャネルのOSNRが最大になるように、送信端局101から送信する各チャネルのパワーレベルをプリエンファシス制御回路106により最適化する技術である。
しかし、上記のような従来技術については、OSNRモニタ105として、光スペクトルアナライザー等の高価なデバイスを用意することが必要になるという欠点がある。また、図2に点線で示したように、送信端局101および受信端局102の間の光伝送路103上にOADMノード107が配置されたシステム構成の場合、WDM光の各チャネルに対応した送受区間(波長パス)が多数存在し得ることになる。この場合、各々の送受区間についてプリエンファシスを最適化しようとすると、その最適解を見つけられない可能性がある。
上記のような従来技術の問題点に関しては、例えば、下記の特許文献2において、WDM光に含まれる雑音光(ASE)のレベルを光スペクトルアナライザー等により測定する代わりに、光伝送路上の複数の局における所定の物理量を求め、当該物理量を基に受信端での各チャネルに対応したOSNRを演算し、該各チャネルのOSNRが互いに等しくなるようにプリエンファシスを行う技術が提案されている。この技術では、送受信端の間にOADMノードが配置されている場合に、送受区間が同一のチャネルを一纏めにしたパスグループを作り、各パスグループの間でプリエンファシスを行った後に、各々のパスグループ毎のプリエンファシスを行うことで、WDM光の各チャネルに対応したプリエンファシスの最適化を実現可能にしている。
特開平8−321824号公報 特開2001−203414号公報
しかしながら、上記のような従来技術については、送受信端の間に配置されるOADMノードの数が増えると、WDM光の各チャネルに対応した送受区間が多岐に及ぶようになり、各々の送受区間に対応したOSNRの演算および送信光レベルの調整が複雑化するため、その実現が容易ではないという課題がある。また、受信端における各チャネルのOSNRが互いに等しくなるようにプリエンファシスを行った場合、送信端におけるチャネル間のレベル差がかなり大きくなることがあり、そのような送信端でのWDM光の大きな波長偏差がOSNR以外の伝送特性に悪影響を及ぼす可能性もある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、簡略かつ低コストの構成によりWDM光のチャネル間のレベル偏差を低減し、該WDM光の伝送性能を容易に最大化することのできるWDM光伝送システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、WDM光が伝送される光伝送路上に、該WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する複数の光ノードを備えたWDM光伝送システムを提供する。このWDM光伝送システムの一態様は、前記複数の光ノードのうちの隣り合う2つの光ノードを繋ぐ区間を制御の単位区間に設定し、該単位区間毎に、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの制御を行う制御手段を備える。前記制御手段は、前記単位区間内の光伝送路上に配置された少なくとも1つの光増幅中継ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を基に、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光の各チャネルについて、光信号対雑音比を増大させることが可能な着信レベルの調整量をそれぞれ演算する演算部と、前記演算部の演算結果に応じて、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから前記光伝送路に送出されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを調整するレベル調整部と、を具備する。
上記のようなWDM光伝送システムによれば、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの調整機能を有する2つの光ノードを両端とする単位区間について、光スペクトルアナライザー等を用いてOSNRの測定を行うことなく、演算部により各チャネルの着信レベルの調整量が演算され、該演算結果に応じてWDM光の送信パワーレベルが調整されるようにしたことで、簡略かつ低コストの構成によりWDM光のチャネル間のレベル偏差を低減することができ、システム全体に亘ってWDM光の伝送性能を容易に最大化することが可能になる。
一般的な幹線系WDM光伝送システムについてチャネル間のレベル偏差が中継段数に応じて累積する様子を模式的に示した図である。 OSNRの測定結果に基づいてプリエンファシスを行う従来のWDM光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 本発明によるWDM光伝送システムの一実施形態の全体構成を示すブロック図である。 上記実施形態における隣り合う2つのOADMノードを繋ぐ区間の構成を拡大して示したブロック図である。 図4の単位区間の各位置におけるWDM光のチャネル間のレベル偏差の一例を示した図である。 上記実施形態に関連した応用例におけるチャネル間のレベル偏差の一例を示した図である。 本発明によるWDM光伝送システムの他の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 上記他の実施形態における隣り合う2つの波長偏差補償ノードを繋ぐ区間の構成を拡大して示したブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明によるWDM光伝送システムの一実施形態の全体構成を示すブロック図である。
図3において、本実施形態のWDM光伝送システムは、例えば、送信端局1および受信端局2の間を接続する光伝送路3上に、複数の光増幅中継ノード4および複数のOADMノード5を備える。このWDM光伝送システムは、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する光ノードについて、隣り合う2つの光ノードを繋ぐ区間を制御の一単位として、該単位区間を伝送されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの最適化を行う。ここでは、送信端局1および複数のOADMノード5のうちの最上流に位置するOADMノード5を繋ぐ区間と、複数のOADMノード5のうちの隣り合う2つのOADMノード5を繋ぐ各区間と、複数のOADMノード5のうちの最下流に位置するOADMノード5および受信端局2を繋ぐ区間とのそれぞれにおいて、上記パワーレベルの最適化が独立に行われる。なお、光ノードは、送信端局および受信端局を含むものとする。
図4は、上記パワーレベルの最適化が行われる単位区間の具体例として、隣り合う2つのOADMノード5を繋ぐ区間の構成を拡大して示したブロック図である。
図4の構成例において、当該単位区間の送信端に位置するOADMノード5Aは、光分岐挿入部(OADM)51、ポストアンプ52、光監視チャネル(Optical Supervisory Channel:OSC)送信部(OSC−T)53およびレベル調整部54を含む。また、当該単位区間の受信端に位置するOADMノード5Bは、プリアンプ55、光分岐挿入部(OADM)56、OSC受信部(OSC−R)57および演算部58を含む。
上記各OADMノード5A,5Bの間を接続する光伝送路3上には、複数の光増幅中継ノード4が所要の間隔で配置されている。各光増幅中継ノード4は、入力されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有していない光増幅中継器41、上流側からWDM光と伴に伝送されてくる光監視チャネルを受信するOSC受信部(OSC−R)42、および、該OSC受信部42で受信した光監視チャネルに、当該ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を付加して下流側に送信するOSC送信部(OSC−T)43を含む。
送信端側のOADMノード5A内の光分岐挿入部51は、上流ノードから光伝送路3を介して送られてくるWDM光に対して、自ノードで分岐するドロップ光を分波すると共に、自ノードから光伝送路3上に挿入するアド光を合波する機能を備えた公知の光デバイスを用いて構成される。この光分岐挿入部51は、下流ノードに向けて光伝送路3に送出するWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを、図示しない波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch:WSS)や、チャネル毎に設けた可変光減衰器などを用いて独立に調整できる機能を有している。ここでは、レベル調整部54からの出力信号に従って、光分岐挿入部51における各チャネルのパワーレベルの調整量が制御される。光分岐挿入部51で処理されたWDM光は、ポストアンプ52により各チャネルが一括増幅されて光伝送路3に送出される。また、光伝送路3に送出されるWDM光には、OSC送信部53から出力される光監視チャネルが合波される。この光監視チャネルは、システムの運用状態に関する情報、並びに、OADMノード5Aから光伝送路3に送出されるWDM光のチャネル情報およびトータルパワーなどを下流ノードに伝達するための信号である。
各光増幅中継ノード4内のOSC受信部42は、当該ノードへの入力光より分波した光監視チャネルを受信処理することで、上流ノードから伝達される情報を取得し、該情報を光増幅中継器41およびOSC送信部43に出力する。光増幅中継器41は、OSC受信部42で取得された情報および図示を省略した入出力パワーモニタの測定結果に基づいて、入力されるWDM光を所要の利得で一括増幅する。OSC送信部43は、OSC受信部42で取得された上流ノードからの伝達情報に、自ノードの光増幅中継器41における入出力パワーモニタの測定結果を付加した情報を含む光監視チャネルを生成する。OSC送信部43で生成された光監視チャネルは、光増幅中継器41で一括増幅されたWDM光に合波されて光伝送路3に送出される。
受信端側のOADMノード5B内のプリアンプ55は、上流の光増幅中継ノード4から光伝送路3を介して送られてくるWDM光を所要のレベルまで一括増幅して光分岐挿入部56に出力する。光分岐挿入部56は、上記送信端側のOADMノード5A内の光分岐挿入部51と同様の構成であり、自ノードで分岐するドロップ光を分波すると共に、自ノードから光伝送路3上に挿入するアド光を合波する機能と、下流ノードに向けて光伝送路3に送出するWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能とを有している。OSC受信部57は、OADMノード5Bへの入力光より分波した光監視チャネルを受信処理することで、上流の各ノードから伝達される情報を取得し、該情報を光分岐挿入部56および演算部58に出力する。演算部58は、OSC受信部57で取得された上流の各ノードからの伝達情報を基に、OADMノード5Bに到達するWDM光の各チャネルについて、受信光の着信OSNRを増大させることが可能な着信レベルの調整量を演算し、該演算結果を示す制御信号CSを送信端側のOADMノード5A内のレベル調整部54に伝達する。
ここで、上記演算部58における演算処理について詳しく説明する。
演算部58では、OSC受信部57からの出力情報を用いて、まず、各OADMノード5A,5Bを両端とする制御の単位区間内における各中継スパンの伝送路損失が算出される。具体的に、送信端側のOADMノード5Aと1段目の光増幅中継ノード4の間の第1中継スパンの伝送路損失は、OSC受信部57からの出力情報に含まれる、OADMノード5Aからの出力WDM光のトータルパワーおよび1段目の光増幅中継ノード4への入力WDM光のトータルパワーの差分を求めることで得られる。また、1,2段目の光増幅中継ノード4の間の第2中継スパンの伝送路損失は、OSC受信部57からの出力情報に含まれる、1段目の光増幅中継ノード4からの出力WDM光のトータルパワーおよび2段目の光増幅中継ノード4への入力WDM光のトータルパワーの差分を求めることで得られる。以降、上記と同様にして、受信端側のOADMノード5Bまでの各中継スパンの伝送路損失がそれぞれ算出される。
次に、演算部58では、各段の光増幅中継ノード4内の光増幅中継器41の雑音指数(Noise Figure:NF)が算出される。この雑音指数の算出は、例えば、演算部58内の図示しないメモリ等に、各段の光増幅中継器41についての入力光パワーと雑音指数の関係を示すテーブルを予め記憶させておき、該テーブルを参照して、OSC受信部57からの出力情報に含まれる各段の光増幅中継ノード4への入力光パワー(WDM光のトータルパワー)にそれぞれ該当する雑音指数の値が決められる。なお、各段の光増幅中継器41として同一品種のものが適用されている場合、演算部58は各段に共通のテーブルを持っていればよい。
続いて、演算部58では、各中継スパンの伝送路損失および各段の光増幅中継器41の雑音指数の算出結果を用いて、受信端側のOADMノード5BにおけるWDM光の各チャネルの着信レベルの調整量が演算される。この調整量の演算は、例えば、次の(1)式に示す関係を利用して行うことが可能である。
OSNRrec=−10・log[OSNR(NF,L,ΔP−1
+OSNR(NF,L,ΔP−1+…
…+OSNR(NF,L,ΔP−1] …(1)
ただし、上記(1)式におけるOSNRrecは、OADMノード5Bに到達するWDM光のm番目のチャネルの着信OSNRを表す(単位:dB)。NFは、n段目の光増幅中継器41の雑音指数を表す(単位:dB)。Lは、第n中継スパンの伝送路損失を表す(単位:dB)。ΔPは、OADMノード5Bにおけるm番目のチャネルの着信レベルの調整量を表す(単位:dB)。OSNR(NF,L,ΔP)は、雑音指数NFと伝送路損失Lと着信レベルの調整量ΔPとを変数として着信OSNRを算出する関数である。
さらに、上記(1)式における右辺log内の各項の逆数、すなわち、kを1〜nの正数として、k段目の光増幅中継ノード4から出力されるm番目のチャネルのOSNR(真数)を示すOSNR(NF,L,ΔP)の値は、次の(2)式に示す関係に従って算出することができる。
10・log[OSNR(NF,L,ΔP)]
=Pin−L+ΔPt・k/n−ΔP−NF−10・log[h・ν]…(2)
ただし、上記(2)式におけるPinは、第k中継スパンの光伝送路3に入力されるm番目のチャネルの光パワーを表す(単位:dBm)。ΔPtは、送信端側のOADMノード5Aから各チャネルのパワーレベルを同じにしたWDM光を送信した場合に、受信端側のOADMノード5Bに到達する各チャネルの着信レベルの平均値に対する、m番目のチャネルの着信レベルの差分を表す(単位:dB)。なお、hはプランク定数、νはm番目のチャネルの波長に対応する周波数である。
つまり、演算部58では、上記(1)式および(2)式の関係を利用し、(1)式におけるOSNRrecが最大になるようなΔPの値が、予め定めておいた演算アルゴリズムに従ってチャネル毎に算出される。そして、各チャネルに対応した演算結果(着信レベルの調整量ΔP)が、制御信号CSとして送信端側のOADMノード5A内のレベル調整部54に伝達される。なお、ここでは(1)式におけるOSNRrecが最大になるようにしたが、OSNRrecが現状よりも増大するΔPの値を選択するようにすれば、当該区間におけるWDM光の伝送性能を向上させることが可能である。
レベル調整部54では、演算部58からの制御信号CSに従って、受信端側のOADMノード5Bにおける各チャネルの着信レベルが調整量ΔPだけ変化するように、送信端側のOADMノード5A内の光分岐挿入部51における各チャネルに対応したパワーレベルの独立調整が行われる。つまり、受信端側のOADMノード5Bにおける各チャネルの着信OSNRrecが最大になるように、送信端側のOADMノード5Aから光伝送路3に送出されるWDM光の各チャネルのパワーレベルのフィードバック制御が行われる。このフィードバック制御は、受信端側のOADMノード5Bにおける各チャネルの着信レベルが所要の誤差範囲内に収束するまで繰り返し行われる。
図5は、各OADMノード5A,5Bを両端とする区間の各位置におけるWDM光のチャネル間のレベル偏差の一例を示した図である。
図5の例において、細破線で示すレベルダイヤPm1および細一点鎖線で示すレベルダイヤPm2は、上記フィードバック制御の初期に、送信端側のOADMノード5Aから各チャネルのパワーレベルを同じにしたWDM光を送出したときの状態を示しており、受信端側のOADMノード5Bに到達するWDM光は、ポストアンプ52、各光増幅中継器41およびプリアンプ55でそれぞれ生じる波長偏差が累積することによりチャネル間に大きなレベル偏差(ΔPtm1,ΔPtm2)が発生している。この初期状態において、各チャネルのパワーレベルの平均値を求めたものが、図中の太実線で示すレベルダイヤPaveに対応する。
そして、演算部58でチャネル毎に演算した着信レベルの調整量ΔPに従って、送信端側のOADMノード5Aから送出する各チャネルのパワーレベルがフィードバック制御されることにより、初期状態におけるレベルダイヤPm1は図中の太破線で示すレベルダイヤPm1’に変化し、また、初期状態におけるレベルダイヤPm2は図中の太一点鎖線で示すレベルダイヤPm2’に変化する。上記フィードバック制御が所要の誤差範囲内に収束した状態、すなわち、受信端側のOADMノード5Bにおける各チャネルの着信OSNRrecが最大となる状態では、OADMノード5Bに到達するWDM光のチャネル間のレベル偏差が初期状態と比べて大幅に低減(ΔPm1,ΔPm2)される。このようなレベルダイヤの最適化制御により、隣り合う2つのOADMノード5A,5B間で中継伝送されるWDM光の伝送性能の最大化が図られるようになる。
本実施形態のWDM光伝送システム(図3)は、上記のようなWDM光の送信パワーレベルのフィードバック制御が、送信端局1および最上流のOADMノード5を両端とする区間と、隣り合う2つのOADMノード5を両端とする各区間と、最下流のOADMノード5および受信端局2を両端とする区間とでそれぞれ実施されることにより、各々の区間に高価な光スペクトルアナライザーを適用する必要のない簡略かつ低コストの構成により、WDM光のチャネル間のレベル偏差を低減することができ、システム全体に亘ってWDM光の伝送性能を容易に最大化することが可能になる。
なお、上記実施形態では、演算部58において(1)式のOSNRrecが最大になるような着信レベルの調整量ΔPを演算して送信光パワーのフィードバック制御を行う一例を示したが、例えば、該フィードバック制御の単位区間内における各中継スパンの長さが略等しくなるシステム条件では、初期状態(送信端側のOADMノード5Aから各チャネルのパワーレベルを同じにしたWDM光を送信した状態)における着信レベルの平均値に対する差分ΔPtの値が半分になるように調整量ΔPを決定する、すなわち、m番目のチャネルの着信レベルの調整量としてΔP=ΔPt/2を設定するようにしてもよい。この場合の上記図4に示した単位区間内の各位置におけるWDM光のチャネル間のレベル偏差の一例を図6に示しておく。上記のようにして各チャネルの着信レベルの調整量を決めることにより、各中継スパンの長さが略等しくなるシステム条件下において、演算部58における演算処理の簡略化を図ることができ、高速なフィードバック制御を実現することが可能になる。
次に、本発明によるWDM光伝送システムの他の実施形態について説明する。
図7は、上記他の実施形態のWDM光伝送システムの全体構成を示すブロック図である。
図7において、本実施形態のWDM光伝送システムは、送信端局1および受信端局2の間を接続する光伝送路3上に、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する光ノードとして、例えば、ダイナミック利得等化器(Dynamic Gain Equalizer:DGE)を用いた複数の波長偏差補償ノード6を備える。このWDM光伝送システムでは、送信端局1および複数の波長偏差補償ノード6のうちの最上流に位置する波長偏差補償ノード6を繋ぐ区間と、複数の波長偏差補償ノード6のうちの隣り合う2つの波長偏差補償ノード6を繋ぐ各区間と、複数の波長偏差補償ノード6のうちの最下流に位置する波長偏差補償ノード6および受信端局2を繋ぐ区間とのそれぞれにおいて、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの最適化が行われる。
図8は、上記パワーレベルの最適化が行われる単位区間の具体例として、隣り合う2つの波長偏差補償ノード6を繋ぐ区間の構成を拡大して示したブロック図である。
図8の構成例において、当該区間の送信端に位置する波長偏差補償ノード6Aは、光増幅器61、ダイナミック利得等化器(DGE)62、OSC送信部(OSC−T)63およびレベル調整部64を含む。また、当該区間の受信端に位置する波長偏差補償ノード6Bは、光増幅器65、ダイナミック利得等化器(DGE)66、OSC受信部(OSC−R)67および演算部68を含む。
上記各光増幅器61,65は、入力されるWDM光を一括して所要のレベルまで増幅可能な一般的な光増幅器である。上記各ダイナミック利得等化器62,66は、可変の透過波長特性を有し、各光増幅器61,65から出力されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整することが可能な公知の光デバイスである。ここでは、送信端側の波長偏差補償ノード6A内のダイナミック利得等化器62の透過波長特性が、レベル調整部64によってフィードバック制御される。なお、波長偏差補償ノード6A内のOSC送信部63、波長偏差補償ノード6B内のOSC受信部67および各光増幅中継ノード4の構成は、上述の図4に示した場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
上記のような構成のWDM光伝送システムにおいても、上述の図3〜図5を参照して説明した場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、受信端側の波長偏差補償ノード6B内の演算部68が、OSC受信部67で取得される上流の各ノードからの伝達情報を基に、波長偏差補償ノード6BにおいてWDM光に与えるべきチャネル間のレベル偏差を演算し、該演算結果を示す制御信号CSに従って、送信端側の波長偏差補償ノード6A内のレベル調整部64が、ダイナミック利得等化器62の透過波長特性をフィードバック制御する。これにより、隣り合う2つの波長偏差補償ノード6A,6B間で中継伝送されるWDM光の伝送性能の最大化が図られる。
なお、上述したWDM光伝送システムの各実施形態では、送信端局1および受信端局2の間を接続する光伝送路3上に、OADMノード5および波長偏差補償ノード6のいずれか一方が複数配置される場合について説明したが、光伝送路3上にOADMノード5および波長偏差補償ノード6が混在するシステム構成についても本発明は有効である。また、フィードバック制御の単位区間内の光伝送路3上に、複数の光増幅中継ノード4が配置される構成例を示したが、1つの光増幅中継ノード4だけが配置された構成であっても、当該単位区間を伝送されるWDM光のチャネル間のレベル偏差を低減して伝送性能の最大化を図ることが可能である。さらに、OADMは、DOADM(Dynamic Optical Add Drop Multiplexer)やROADM(Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexer)などを含むものとし、加えて、OXC(Optical Cross-connect)を含んでもよい。
以上の各実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) WDM光が伝送される光伝送路上に、該WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する複数の光ノードを備えたWDM光伝送システムであって、
前記複数の光ノードのうちの隣り合う2つの光ノードを繋ぐ区間を制御の単位区間に設定し、該単位区間毎に、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの制御を行う制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記単位区間内の光伝送路上に配置された少なくとも1つの光増幅中継ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を基に、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光の各チャネルについて、光信号対雑音比を増大させることが可能な着信レベルの調整量をそれぞれ演算する演算部と、
前記演算部の演算結果に応じて、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから前記光伝送路に送出されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを調整するレベル調整部と、を具備することを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記2) 付記1に記載のWDM光伝送システムであって、
前記演算部は、前記単位区間内の光伝送路上に配置されたn段の光増幅中継ノードに対してそれぞれ入出力されるWDM光のトータルパワーのモニタ情報を取得し、該モニタ情報を用いて、第1乃至第n中継スパンの各伝送路損失L〜Lと、1段目乃至n段目の光増幅中継ノードにおける各雑音指数NF〜NFとを算出し、さらに、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光のm番目のチャネルの光信号対雑音比をOSNRrec、着信レベルの調整量をΔPとし、かつ、k段目(k=1〜n)の光増幅中継ノードにおけるm番目のチャネルの光信号対雑音比を表す関数をOSNR(NF,L,ΔP)として、次式の関係、
OSNRrec=−10・log[OSNR(NF,L,ΔP−1
+OSNR(NF,L,ΔP−1+…
…+OSNR(NF,L,ΔP−1
におけるOSNRrecが最大になるΔPの値をチャネル毎に演算することを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記3) 付記2に記載のWDM光伝送システムであって、
前記演算部は、前記n段の光増幅中継ノードに対してそれぞれ入出力されるWDM光のトータルパワーのモニタ情報を、前記単位区間内の各ノード間で転送される光監視チャネルを利用して取得することを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記4) 付記1〜3のいずれか1つに記載のWDM光伝送システムであって、
前記複数の光ノードは、光分岐挿入ノードを含むことを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記5) 付記4に記載のWDM光伝送システムであって、
前記光分岐挿入ノードは、波長選択スイッチを用いて、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できることを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記6) 付記4に記載のWDM光伝送システムであって、
前記光分岐挿入ノードは、WDM光のチャネル毎に設けた可変光減衰器を用いて、各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できることを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記7) 付記1〜6のいずれか1つに記載のWDM光伝送システムであって、
前記複数の光ノードは、波長偏差補償ノードを含むことを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記8) 付記7に記載のWDM光伝送システムであって、
前記波長偏差補償ノードは、ダイナミック利得等化器を用いて、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できることを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記9) 付記1〜8のいずれか1つに記載のWDM光伝送システムであって、
前記複数の光ノードは、送信端局および受信端局を含むことを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記10) 付記1に記載のWDM光伝送システムであって、
前記演算部は、前記単位区間内の各中継スパンの長さが略等しいとき、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから各チャネルのパワーレベルを同じにしたWDM光を送出した初期状態における、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードでの各チャネルの着信レベルの平均値に対する、個々のチャネルの着信レベルの差分の値が半分になるように、各チャネルについての着信レベルの調整量を決定することを特徴とするWDM光伝送システム。
(付記11) WDM光が伝送される光伝送路上に、該WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する複数の光ノードを備えたWDM光伝送システムの制御方法であって、
前記複数の光ノードのうちの隣り合う2つの光ノードを繋ぐ区間を制御の単位区間に設定し、
前記単位区間内の光伝送路上に配置された少なくとも1つの光増幅中継ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を基に、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光の各チャネルについて、光信号対雑音比を増大させることが可能な着信レベルの調整量をそれぞれ演算し、
該演算した各チャネルについての着信レベルの調整量に応じて、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから前記光伝送路に送出されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを調整することを特徴とするWDM光伝送システムの制御方法。
1…送信端局
2…受信端局
3…光伝送路
4…光増幅中継ノード
5…光分岐挿入(OADM)ノード
6…波長偏差補償ノード
41…光増幅中継器
42,57,67…OSC受信部(OSC−R)
43,53,63…OSC送信部(OSC−T)
51,56…光分岐挿入部(OADM)
52…ポストアンプ
54,64…レベル調整部
55…プリアンプ
58,68…演算部
61,65…光増幅器
62,66…ダイナミック利得等化器(DGE)
CS…制御信号

Claims (8)

  1. WDM光が伝送される光伝送路上に、該WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する複数の光ノードを備えたWDM光伝送システムであって、
    前記複数の光ノードのうちの隣り合う2つの光ノードを繋ぐ区間を制御の単位区間に設定し、該単位区間毎に、WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルの制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記単位区間内の光伝送路上に配置された少なくとも1つの光増幅中継ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を基に、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光の各チャネルについて、光信号対雑音比を増大させることが可能な着信レベルの調整量をそれぞれ演算する演算部と、
    前記演算部の演算結果に応じて、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから前記光伝送路に送出されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを調整するレベル調整部と、を具備することを特徴とするWDM光伝送システム。
  2. 請求項1に記載のWDM光伝送システムであって、
    前記演算部は、前記単位区間内の光伝送路上に配置されたn段の光増幅中継ノードに対してそれぞれ入出力されるWDM光のトータルパワーのモニタ情報を取得し、該モニタ情報を用いて、第1乃至第n中継スパンの各伝送路損失L〜Lと、1段目乃至n段目の光増幅中継ノードにおける各雑音指数NF〜NFとを算出し、さらに、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光のm番目のチャネルの光信号対雑音比をOSNRrec、着信レベルの調整量をΔPとし、かつ、k段目(k=1〜n)の光増幅中継ノードにおけるm番目のチャネルの光信号対雑音比を表す関数をOSNR(NF,L,ΔP)として、次式の関係、
    OSNRrec=−10・log[OSNR(NF,L,ΔP−1
    +OSNR(NF,L,ΔP−1+…
    …+OSNR(NF,L,ΔP−1
    におけるOSNRrecが最大になるΔPの値をチャネル毎に演算することを特徴とするWDM光伝送システム。
  3. 請求項2に記載のWDM光伝送システムであって、
    前記演算部は、前記n段の光増幅中継ノードに対してそれぞれ入出力されるWDM光のトータルパワーのモニタ情報を、前記単位区間内の各ノード間で転送される光監視チャネルを利用して取得することを特徴とするWDM光伝送システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のWDM光伝送システムであって、
    前記複数の光ノードは、光分岐挿入ノードを含むことを特徴とするWDM光伝送システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のWDM光伝送システムであって、
    前記複数の光ノードは、波長偏差補償ノードを含むことを特徴とするWDM光伝送システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のWDM光伝送システムであって、
    前記複数の光ノードは、送信端局および受信端局を含むことを特徴とするWDM光伝送システム。
  7. 請求項1に記載のWDM光伝送システムであって、
    前記演算部は、前記単位区間内の各中継スパンの長さが略等しいとき、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから各チャネルのパワーレベルを同じにしたWDM光を送出した初期状態における、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードでの各チャネルの着信レベルの平均値に対する、個々のチャネルの着信レベルの差分の値が半分になるように、各チャネルについての着信レベルの調整量を決定することを特徴とするWDM光伝送システム。
  8. WDM光が伝送される光伝送路上に、該WDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを独立に調整できる機能を有する複数の光ノードを備えたWDM光伝送システムの制御方法であって、
    前記複数の光ノードのうちの隣り合う2つの光ノードを繋ぐ区間を制御の単位区間に設定し、
    前記単位区間内の光伝送路上に配置された少なくとも1つの光増幅中継ノードにおけるWDM光の増幅動作に関する情報を基に、前記単位区間の受信端に位置する前記光ノードに到達するWDM光の各チャネルについて、光信号対雑音比を増大させることが可能な着信レベルの調整量をそれぞれ演算し、
    該演算した各チャネルについての着信レベルの調整量に応じて、前記単位区間の送信端に位置する前記光ノードから前記光伝送路に送出されるWDM光の各チャネルに対応したパワーレベルを調整することを特徴とするWDM光伝送システムの制御方法。
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