JP5321041B2 - 光分岐挿入装置およびwdm伝送方法 - Google Patents

光分岐挿入装置およびwdm伝送方法 Download PDF

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Description

この発明は、波長多重伝送方式(WDM:Wavelength Division Multiplexer)における光信号の出力パワーを補正するWDM伝送装置、光分岐挿入装置およびWDM伝送方法に関する。
近年、情報通信量の増加に伴い、大容量の光ファイバ通信システムの導入が進んでいる。大容量化を実現する手法として、複数の波長(チャンネル:ch)を多重して伝送するWDM方式が提案されており、波長(ch)多重数を増加させることにより低コスト運用が可能となっている。また、Point−to−PointのWDMシステムではなく、ch毎に任意の局(都市)でAdd/Dropすることが可能な光分岐挿入装置(OADM:Optical Add−Drop Multiplexer)の導入が進んでいる。これにより、大容量の信号を長距離伝送させ、かつ柔軟なネットワークを構築することができる。
光伝送システムでは、信号の伝送品質を表すパラメータとして光信号雑音比(OSNR)が一般に用いられ、この値の大小によってシステムの伝送距離が制限される。図10−1は、通信システムの中継区間の構成を示す図である。通信システム中の一つの単位(中継区間、スパンとも呼ぶ)は、所定長の光ファイバ1500と中継器1501によって構成されている。図10−2〜図10−4は、中継区間内の各箇所における信号レベルを示す図である。横軸は波長、縦軸は光強度である。WDMシステムでは、光ファイバ1500に複数の信号を入射し((1)Line_in)、所定長の光ファイバ1500の損失によって低下した信号レベル((2)REP_in)を中継器1501で増幅して、出力する((3)REP_out)。実際のシステムでは、図10−1に示した1区間の構成を複数の区間として構成して信号を伝送するが、この中継器1501での増幅の際、アンプで発生する雑音(ASE)がOSNRを劣化させる。この劣化の程度によって何回中継(何スパン伝送)することができるか、つまり伝送可能距離が決まる。どの程度のOSNRが発生するかは、下記(式1)に示す通り、アンプの雑音指数(NF)とアンプへの入力レベルで決まる。
OSNR=Pin-NF+定数[単位dB]… (式1)
定数:hνΔf(h:プランク乗数、ν:光周波数、Δf:規格化帯域)
ここで、アンプのNFをある固定値とすると、OSNRの大小を決めるのは、中継器1501のアンプへの入力レベルとなる。つまり、入力レベルが下がるとそれだけOSNRが劣化し、その結果、伝送距離が短くなってしまう。一般的な伝送装置では、このレベル低下がなるべく起こらないよう様々な制御を行っている。この制御の代表的なものとして次の二つがある。一つはレベル等化(利得等化)、もう一つはASE補正である。
まず、レベル等化について説明する。図11−1〜図11−3は、ch間レベル偏差の補正を説明する図である。図11−1に示すような伝送路入力(1)Line_in、あるいは図11−2に示すような中継器1501のアンプ入力部(2)REP_inにてch間にレベル偏差ΔPがある場合(ch平均レベルは図10と同じとする)を想定する。この場合、図11−3に示すように、各chのOSNRは、上記の(式1)にしたがってレベルの低いch(λ1など)は、中継器通過後(3)REP_outのOSNRが劣化する。このch(λ1)が伝送距離を制限し、結果、システムの性能に制限が生じる。この問題に対しては、ch間のレベル偏差(利得偏差、あるいはチルトとも呼ばれる)をシステム側でキャンセルすることにより、OSNRの悪い特定chのレベルを上げて伝送距離の制約を解消しようとする技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。
次に、ASE補正について説明する。図12−1〜図12−3は、ASE補正を説明する図である。WDMアンプは、通常、アンプ出力の合計パワー[dBm]をモニタし、このパワーをターゲット値(chあたりの所要出力レベルx波長数)に制御することで、chあたりの出力レベル[dBm/ch]を常に一定に保っている。しかし、図12−1に示すように、波長数が数波程度と少ない場合には、モニタする合計パワーの中に占めるASEパワーの割合が大きくなるため、このASEパワーの割合を考えずに単純にアンプ出力レベルの制御を行うと、chあたりのレベルが低下する((1)Line_in(ひとつ上流側のREP_outに相当))。この結果、図12−2に示すように、中継器に入力されるchあたりの信号光レベルが低下し((2)REP_in)、その結果、図12−3に示すようにOSNR劣化が起こる((3)REP_out)。この問題に対しては、各chの信号光成分と、アンプ増幅帯域のASE光成分とを物理的に分離し、信号光成分が所望の値になるようにアンプを制御するASE補正の技術がある(例えば、下記特許文献2参照。)。
上述の技術を用いてchのレベル低下を防げばOSNR劣化を防ぐことができ、伝送距離の伸張が期待できる。しかし、上述したレベル等化とASE補正の2つの対策を行ったとしても、さらにOSNRを劣化させる他の要因がある。これは、アンプASEレベルのばらつきによるOSNR劣化である。図13−1、図13−2は、ASEレベルが平坦ではない場合のASE補正対策を示す図である。図13−1に示すように、ASEレベルが平坦ではなく高いchがあると、このchでは相対的にOSNRが劣化するため、このchが伝送距離を制限することになる。この問題に対しては、図13−2に示すように、下流側、理想的には受信器が置かれた最下流の受信ノードにおいて、ch間のOSNR偏差がなくなるよう、上流側のノードでOSNRが悪いchのレベルを予め高めるよう、信号レベルに偏差をもたせておくプリエンファシスの手法がある。
以上の構成によれば、伝送後のch間OSNR偏差をなくすことができ、特定chの光信号のOSNR劣化を防ぎ、伝送距離の長距離化が可能になる。
特開2000−209160号公報 特開2002−368315号公報
しかしながら、最近導入が活発なOADMシステムにおいては、上述の対策では解消できずOSNR劣化を引き起こす要素を有している。OADMシステムではAdd/Dropサイトにおいて、WDM信号を一旦各chの成分に分離して信号処理を行うが、問題となるのは、この分離された各chの成分の中に、信号光成分とASE光成分の両方が含まれていることであり、これがOSNR劣化を起こす要素となる。
図14−1は、OADMノードを示す図である。OADMノード1700は、Preアンプ1701の後段に分波器1702aが設けられ、その後段に合波器1702bが設けられ、これら分波器1702aと合波器1702bとの間において光信号がAdd/Dropされる。合波器1702bの後段にはPostアンプ1703が設けられる。
図14−2は、OADM通過後に観測される(見かけ上の)光スペクトルを示す図である。合分波器1702a,1702bによって上流側で累積した余分なASEが除去されるため、Postアンプ1703のASEスペクトルのみが重畳されたように観測される。
図14−3は、OADM通過後の実際の光スペクトルを示す図である。図14−2と異なり、実際には、合分波器1702a、1702bのフィルタが有する信号通過帯域内のASE(Pase_acc)は除去されないので、図14−3のように、信号光成分とASE光成分を合計したスペクトルが観測されることになる。ここで問題となるのは、上述したレベル等化、ASE補正、プリエンファシスの技術は、信号光成分とASE光成分を合計したスペクトルに対して行うため、実際に合分波器1702a、1702bのフィルタ内を通過する信号レベルに対して正しい制御を行うことができない。
例えば、ASE補正に関して述べると、図14−3において、従来方法ではPostアンプのASEスペクトルのみを考慮して補正を行うため、観測される信号スペクトルは図中点線で示すように、ターゲットレベルとなるように制御されるが、実際の信号スペクトル(Psig)は、観測された信号スペクトルに対しフィルタ通過帯域内のASEレベルの分だけ低下しており、これがOSNR劣化を引き起こす要因となる。
図15−1は、OADMシステムの構成図を示す図である。また、図15−2は、OADMのPostアンプ後段での光スペクトルを示す図である。実際のOADMシステムでは図15−1に示すように、複数のOADM1700が縦列接続され、様々な光パスを通過するchが混在するため、図15−2に示すように、Postアンプ1703の出力点Cでは、各ch毎にOSNRが異なる。したがって、ch毎に合分波器のフィルタを通過するASE量が異なる。その結果、ch毎に信号レベルが異なる。上述したようなASE補正によりPostアンプの出力パワーを一定量だけ上昇させる制御では各chをいずれも最適なレベルにあわせることはできない。
図16−1は、従来技術のWDM伝送により観測される(見かけ上の)OSNRを示す図である。横軸はスパン数、縦軸はOSNRである。図14−2に示した各chの信号レベルを均一とする制御を行ったが、図15−2に示すようなch間のばらつきが生じたことを前提とした計算例である。この図は、3波のWDM伝送を想定した計算結果であり、合計15スパンを伝送した際の、各スパンにおけるOSNRの変化を計算した例である。計算条件は、中継アンプNF:5dB、中継アンプ入力:−30dBm/ch、中継アンプ出力:0dBm/ch、中継ノードのch合分波フィルタ帯域幅:70GHz、送信OSNR:ch1 22dB、ch2 16dB、ch3 28dBである。フィルタ帯域を通過するASEレベルを考慮しない場合、観測される信号スペクトルは常に目標値である0dBm/chが維持される。
図16−2は、従来技術のWDM伝送によりフィルタ内のASE光成分を考慮せずに伝送した場合の各スパンの信号入力レベルを示す図である。横軸はスパン数、縦軸は入力レベルである。この図に示すように、実際に入力レベル中に含まれている信号光成分のパワーは、スパン数を重ねる毎に低下しており、結果としてOSNR劣化を引き起こす。つまり、図16−1でみれば伝送後のOSNRが10dB程度で観測されていても、図16−2に示すように、実際のOSNRはさらに1〜2dB程度悪いため、伝送距離がその分(この例では30〜40%程度劣化)短くなってしまう。また、各chでOSNRが異なるため、特にOSNRの悪いch2についてはレベル低下量も大きくなっている。このようなch間偏差は、上述した従来発明で補正することはできない。
開示のWDM伝送装置、光分岐挿入装置およびWDM伝送方法は、上述した問題点を解消するものであり、波長分離するフィルタを通過したASE光のレベルに影響を受けずに光信号の成分を補正して各波長のOSNR劣化を防止することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示技術は、入力された光信号を波長分離する分波器および前記分波器の後段に配置された合波器と、前記分波器と合波器との間に設けられ、任意の波長の光信号をAdd/Dropさせる光スイッチと、前記分波器と合波器との間に設けられ、各波長間の光信号のレベル偏差をそれぞれ補正する複数の偏差補正手段と、複数の前記偏差補正手段により補正された後の各波長の光信号のレベルをそれぞれ検出する第1光モニタと、前記合波器の後段に設けられ、全ての波長の光信号のレベルを光増幅する光アンプと、前記光アンプにより光増幅された後の全ての波長の光信号のレベルを検出する第2光モニタと、前記第1光モニタが検出した光信号のレベルにより、前記合波器および分波器が有するフィルタにより波長分離された各波長の光信号のレベルを、各チャネルの光信号雑音比の情報に基づいて各波長間のレベル差を等化にする第1レベル補正量を各波長毎に算出し、前記第2光モニタが検出した光信号のレベルにより、全ての波長の目標のレベルに対する第2レベル補正量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記第2レベル補正量をもとに、前記光アンプの出力レベルが前記目標のレベルとなるよう補正するアンプ制御手段と、前記算出手段により算出された前記第1レベル補正量をもとに、複数の前記偏差補正手段を個別に制御して各波長間の光信号のASE成分の影響を除去した真の光信号のレベル偏差を補正する偏差補正制御手段と、を備える。
上記構成によれば、フィルタを通過する波長毎のASE光のレベルが異なっても、各波長間の光信号のASE成分の影響を除去した真の光信号のレベル偏差を補正し、全波長の光信号レベルを目標レベルにすることができる。
開示のWDM伝送装置、光分岐挿入装置およびWDM伝送方法によれば、複数の波長それぞれにおけるASE光のレベルが異なっても光信号の出力レベルおよび波長間のレベル偏差を適切に補正でき、OSNR劣化を防止できるという効果を奏する。これにより、光信号の受信端でのOSNR偏差をなくして光信号の伝送距離を長距離化できる。
以下に添付図面を参照して、このWDM伝送装置、光分岐挿入装置およびWDM伝送方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。このWDM伝送装置は、1.全chの信号レベルが目標値となるようにあわせる処理と、2.各ch間の信号レベル偏差をなくす処理とを行う。この際、各chのOSNRの情報を用いて、各chの光信号のレベルを検出する。これにより、合分波器が有するフィルタ通過後のch間の信号レベルとch間のASEレベルが異なっても、全chの実際の信号レベルを均一にして出力でき、光信号の受信端でのOSNR偏差をなくすことができる。これにより、OADM等のスパン数の増大に対応でき伝送距離の長距離化が達成可能である。
(WDM伝送装置の概要)
図1は、WDM伝送装置の概要を示すブロック図である。図中実線は光信号の経路、図中点線は電気信号の制御経路である。WDM伝送装置100は、波長分離された後の各chの波長λ(λ1〜λ3)のそれぞれの光信号レベルを可変させる光可変減衰器(VOA)101a〜101cと、各chの光信号をそれぞれ分岐させるカプラ102a〜102cと、カプラ102a〜102cにより分岐された光パワーP1〜P3を個別に検出する第1の光パワーモニタ103とを備える。
各chの波長(λ1〜λ3)の光信号は、合波器(Mux)104で合波された後、Postアンプ105で全chに対して一括した光増幅がなされ、出力される。出力される光信号は、カプラ106による分岐側に接続された第2の光パワーモニタ107により全chの合計パワーP_postが検出される。
制御パラメータ算出部110には、第1の光パワーモニタ103により検出された各chの波長の光パワーP1〜P3と、第2の光パワーモニタ107により検出された全chの合計パワーP_postが入力される。また、光信号のレベル補正用の目標信号レベルPtgt[dBm]と、合分波器の通過帯域幅BW[nm]が予め設定保持されている。また、外部から各chの波長λ(λ1〜λ3)毎のOSNR(OSNR1〜OSNR3)が入力される。制御パラメータ算出部110は、これらの情報に基づき、VOA制御部111を介して上記2.の制御、すなわち、各chのVOA101a〜101cの光減衰量を個別な制御信号V1〜V3により制御するとともに、上記1.の制御、すなわち、アンプ出力レベル制御部112を介してPostアンプ105の出力レベルを制御信号P_alcにより一括制御する。
VOA制御部111は、偏差補正手段として機能し、アンプ出力レベル制御部112は、アンプ制御手段として機能し、制御パラメータ算出部110は、OSNRその他のパラメータの算出手段として機能するとともに、VOA制御部111と、アンプ出力レベル制御部112を制御する。
図2−1〜図2−4は、それぞれ光信号の補正状態を示す図である。横軸は波長、縦軸は光強度である。このWDM伝送装置100による光信号を補正する以前の初期状態としては、従来の技術で説明した各種の制御、すなわち、レベル等化、ASE補正、プリエンファシスが実施された後の状態であるとする。なお、プリエンファシスを実施した場合は、各chのスペクトルピーク(図12中点線のピーク)がそれぞれ異なっているのが一般的だが、ここでは理解のしやすさを考慮してピークが一定であったとして説明する。
まず、図2−1に示すように、各chの合計パワー(点線:Psig+Pase_acc)は、従来の制御によってターゲット値Ptgt[dBm/ch]を設定する。具体的には、a)Postアンプ105の出力について、第1の光パワーモニタ103により検出される各chのレベルがフラットになるよう合波前の各chパワー(P1,P2,P3)を各VOA101a〜101cの減衰量を制御してレベル等化し、b)Postアンプ105の出力の全chが所望の目標信号レベルPtgtになるよう第2の光パワーモニタ107によりP_postをモニタしながらASE補正を実施し、c)必要に応じてプリエンファシスを実施する。図中点線は装置が検出可能な光信号のレベルであり、実線は実際の光信号のレベルである。
次に、制御パラメータ算出部110は、上記の補正処理の実施に必要なパラメータを準備する。便宜上、カッコ内には図1の対応箇所を記載してある。
(1.装置内部での検出によって得られる装置運用状態のパラメータ)
各chの合波前合計パワー:Pm(P1,P2,P3)[dBm]
各chのレベル制御量(現状値):Vm(V1,V2,V3)[dB]
(m:ch番号)
Postアンプ105の出力合計パワー:P_post[dBm]
(2.予め装置に保持されているパラメータ)
信号のターゲットレベル:Ptgt[dBm/ch]…システム設計で決まる一意の値
合分波器の通過帯域幅:BW[nm]
プリエンファシス量:ΔVpe_m[dB]…各chに対するプリエンファシス設定値
これらは図示しないが、制御パラメータ算出部110内部等のメモリ(記憶手段)に設定保持されている。
(3.外部から入力されるネットワーク運用状態のパラメータ)
各chの光信号雑音比OSNR:OSNRm(OSNR1,OSNR2,OSNR3)[dB]
(m:ch番号)
運用ch数:L …計算による、もしくは装置内測定器によって取得する。詳細は後述する。
以上の1.〜3.の各パラメータを用い、以下に説明する手順で制御を実施する。以下に説明する式中のパラメータは全て真数とする。
(1)各chの実際の信号レベルPsig_mを算出する。
各chの合波前合計パワーPmと、光信号雑音比OSNRmから、Psig_mを算出する。この際、以下の関係を利用する。
Pm=Psig_m+Pase_acc_m…(式2)
OSNRm=Psig_m/{Pase_acc_mx(0.1/BW)}…(式3)
(Pase_acc_mはch毎のASEパワー)
以上からPsig_mを求める。
Psig_m=Pmx[1/{(BW/0.1)x(1/OSNRm)+1}]…(式4)
(2)次に、図2−2に示すように、全chの信号レベル平均値(Psig_ave)を算出する。
Psig_ave=(ΣPsig_m)/L…(式5)
次に、必要なレベル補正量を求める。全帯域に渡って必要なWDM帯域レベル補正量は、Pcmp_amp:PtgtとPsig_aveの差分である。
Pcmp_amp=Ptgt/Psig_ave…(式6)
各ch毎に必要なレベル補正量(Pcmp_m:Psig_aveとPsig_mの差分)
Pcmp_m=Psig_ave/Psig_m…(式7)
次に、図2−3に示す補正を実施する。ここでは、Postアンプ105の出力パワーを補正する。
P_post’=P_postxPcmp_amp…(式8)
これにより、図2−3に示すように、全chの光信号について、全chの信号レベル平均値(Psig_ave)が信号のターゲットレベルPtgtまで引き上げられる。図示の例では、波長λ2のchの光信号の実際のレベル(図中実線)がターゲットレベルPtgtとなる。
この後、図2−4に示すch間補正を実行する。各chのVOA101a〜101cの設定値を補正する。
Vm’=VmxPcmp_mxΔVpe_m…(式9)
これにより、各chの光信号の実際のレベル(図中実線)がターゲットレベルPtgtとなる。
上記の処理を実施した結果、最適なプリエンファシス量が変化した場合は、上記制御を実施した後に改めてプリエンファシスを実施しなおす。以上の補正処理によって、光信号に対する実際のレベルを考慮した最適なレベル設定が可能となり、ch間のOSNR偏差をなくすことができ、システム性能を最大限に引き出せるようになる。この状態で全てのchのOSNR劣化が解消された状態の光信号を出力することができるようになる。
(実施の形態1)
図3は、実施の形態1にかかるWDM伝送装置の機能的構成を示すブロック図である。このWDM伝送装置は、ネットワーク上の一つのノードに配置されるOADM300である。便宜上、図1と同一の構成部には同一の符号を付して説明を省略する。OADM300は、Preアンプ301と分波器(Demux)302とを備え、分波器302により各ch別の波長λに分波される構成である。この分波器302の後段の各chには、図1で説明したVOA101a〜101c、合波器(Mux)104等が配置されている。また、不図示であるが分波器302と、合波器104の間の各波長の経路には、任意の波長の光信号をAdd/Dropさせるための光スイッチがそれぞれ設けられる。
分波器302および合波器104が有する通過帯域(BW)については、予め実測された値をデータベースとして制御パラメータ算出部のメモリ等に記憶設定させておく。また、この実施の形態1では、各chのOSNR情報は、監視制御光(OSC)に載せてこのOADM300の上流側の装置(例えば該当するchの光信号の経路上前段のOADM装置)から転送される。監視制御光は、Preアンプ301あるいは図示しないカプラにより主の光信号から分離され、制御パラメータ算出部110に入力される。各スパンのOSNRは、各スパンに配置されるPreアンプ301のNF特性と入力レベルで決まるため、予めNF情報をPreアンプ301に記憶させておき、システム運用時に各スパン毎に、入力レベルをもとにOSNRを算出し、これを監視制御光(OSC)に載せて下流側のOADM300に転送する。
制御パラメータ算出部110には、外部のネットワーク管理部(Control Plane)310が接続される。制御パラメータ算出部110には、ネットワーク管理部310から各chが通過したスパンの情報(パス情報)が入力される。そして、制御パラメータ算出部110は、OSNR情報と各chのパス情報とにより、各chのOSNRを算出する。例えば、上流側から各スパンをSpan1,Span2,…,SpanXと定義し、各スパンでのOSNRをOSNR_s1,OSNR_s2,…,OSNR_sXとして算出する。
具体的には、ch1のパスがSpan2〜Span4であれば、ch1のOSNR(=OSNR1)は、
OSNR1=1/{(1/OSNR_s2)+(1/OSNR_s3)+(1/OSNR_s4)}(単位は真数)…(式10)
で求められる。
図4は、実施の形態1による制御処理の手順を示すフローチャートである。制御処理は、大別してパラメータ収集処理(ステップS41)と、制御量の算出処理(ステップS42)と、補正の実施処理(ステップS43)とによって構成されている。まず、初期状態においてパラメータ収集処理(ステップS41)を行う。このパラメータ収集処理(ステップS41)では、制御パラメータ算出部110のメモリ等に記憶された情報である、信号のターゲットレベルPtgtと、合分波器の通過帯域幅BWとを読み出す(ステップS411)。また、ネットワーク(NW)運用状態の情報として、各chの光信号雑音比OSNRmと、運用ch数Lとを読み出す(ステップS412)。また、装置運用状態の情報として、各chの合波前合計パワーPmと、各chの現状のレベル制御量Vmと、Postアンプ105の出力合計パワーP_postとを読み出す(ステップS413)。ここで、プリエンファシス量ΔVpe_m[dB]を読み出してもよい。
次に、制御量の算出処理(ステップS42)では、上記(式6)を用いてWDM帯域レベル補正量Pcmp_ampを算出する(ステップS421)。また、上記(式7)を用いて各ch毎に必要なレベル補正量Pcmp_mを算出する(ステップS422)。この後、WDM帯域レベル補正量Pcmp_ampおよび各ch毎に必要なレベル補正量Pcmp_mが収束判定条件に達しているか判断する(ステップS430)。具体的には、図2−3に示すように、全chの信号レベル平均値Psig_aveが信号のターゲットレベルPtgtに一致したか判断する。また、図2−4に示すように、各chの光信号の実際のレベルがターゲットレベルPtgtに一致したか判断する。
ステップS430の収束判定条件を満たすまでの間(ステップS430:No)の期間は、ステップS43に示す補正処理が実施される。この補正処理ステップS43は、WDM帯域レベルの補正(ステップS431)と、各chレベルの補正(ステップS432)を行う。この処理は、上述した全chの信号レベル平均値Psig_aveがターゲットレベルPtgtに一致するようVOA制御部111がVOA101a〜101cの減衰量を制御する。また、各chの光信号の実際のレベルがターゲットレベルPtgtに一致するようアンプ出力レベル制御部112がPostアンプ105の出力レベルを制御する。この制御により、ステップS413における装置運用状態(モニタ値)が変化するため、再度ステップS42,S43の処理を実行することにより、最終的には、ステップS430の収束判定条件を満たせば(ステップS430:Yes)、補正の制御処理が終了する。
上述した補正の制御処理において、ステップS431のWDM帯域レベルの補正と、ステップS432の各chレベルの補正は、いずれを先に処理してもよい。このように、実施の形態1の構成によれば、ネットワーク運用状態のパラメータであるOSNRと、運用ch数の情報を収集することにより、実際のch毎の光信号のレベルを検出することができるため、この実際の光信号のレベルを目標値であるターゲットレベルPtgtに収束させることができる。このように、光信号に対する実際のレベルを考慮した最適なレベル設定が可能となるため、OADM300は、ch間のOSNR偏差をなくした状態の光信号を出力できるようになる。これにより、光ネットワーク全体における光信号の伝送距離を長距離化することができるようになる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2にかかるWDM伝送装置の機能的構成を示すブロック図である。実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付してあり、この実施の形態2の構成では、光スペクトラムアナライザ501を配置した点が異なる。光スペクトラムアナライザ501は、Preアンプ301の出力あるいは図示しないカプラを介して接続され、OADM300に入力された各chの波長の光スペクトルを測定することができ、OSNRの情報を外部から取得せずともOADM300内部で実測できる。
このように、ネットワーク上に配置された各OADM300のPreアンプ301の出力部に光スペクトラムアナライザ501を配置し、各OADM−OADM区間のOSNRをそれぞれ実測する。なお、In−Line局でDropされる信号はないので、OADM−OADM単位のOSNRが分かればよいため、スパン毎にOSNRを実測する必要はない。各chのOSNRを算出する際は、ネットワーク管理部(Control Plane)310から各chが通過したスパンの情報を入手し、監視制御光(OSC)で転送されてきたOSNR情報とあわせて計算で求めればよい。この算出方法は、実施の形態1と同様である。
この光スペクトラムアナライザ501は、各chの運用開始時にだけこのchの光信号が経由するOADM300に接続してOSNRを実測する構成としてもよい。実測後の各chのOSNRの値は制御パラメータ算出部110に記憶保持しておけばよい。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3にかかるWDM伝送装置の機能的構成を示すブロック図である。実施の形態3では、上記実施の形態1,2において用いたVOA101a〜101cに代わってchレベル調整機能をレベル等化器601で構成した例である。ch毎の光信号のレベルを調整する部分以外は、実施の形態1と同様である。レベル等化器601としては全帯域を一括して利得制御し、各chのレベル偏差を等化させる汎用のデバイスを用いるが、光スペクトラムアナライザの機能を内蔵したものを用いる。レベル等化器601は、合波器104によって光信号を合波した後の光スペクトルをモニタし、光信号のピークレベルが上述した目標値であるターゲットレベルPtgtとなるよう制御を行う。この実施の形態3によれば、カプラ102a〜102cは不要となる。
(実施の形態4)
上述した各実施の形態では、各chの実際の信号レベルPsig_mを上記の(式4)を用いて算出する構成とした。この実施の形態4では、実際の信号レベルPsig_mを実測で直接的に求める構成である。これはOSNR情報を算出する構成に相当する。
図7は、実施の形態4にかかるWDM伝送装置の概要構成を示す図である。図に示すch2(波長λ2)、ch3(λ3)が運用中のネットワークであり、ch1(λ1)を新たに増設する場合に、このch1に対して以下の処理を行う。ch1の光信号の経路は、OADM1でAddされ、OADM4からDropされる。したがって、受信端であるOADM4の直前に配置されたOADM3において以下の処理を行い、OADM4にOSNR情報を送信する。
図8は、実施の形態4による制御処理の手順を示すフローチャートである。この実施の形態4における制御処理においても、図4同様の各処理を実行する。図8に示した各処理は、図4のステップS413に示した装置運用状態(モニタ値)の情報収集のうち、OSNR情報の収集に該当する。また、図9−1および図9−2は、ネットワーク経路中における各chの光信号およびASEのレベルを示す図である。
まず、ch1を従来手法(レベル等化、ASE補正、プリエンファシス)の処理を行って増設する。この状態でOADM3では、図9−1に示す光信号のレベルが測定される。次に、増設chの経路に存在する光アンプおよびchレベル制御を停止(Freeze)する(ステップS801)。具体的には、このch1の場合、OADM1〜OADM4のそれぞれに設けられた光アンプ(Preアンプ301、Postアンプ105)であり、chレベル制御は、VOA101a〜101cであり、これらをLock Upし、制御を止める。
次に、ch1はOADM1で光信号をAddしているため、ch1の信号をOffにする(ステップS802)。すなわち、増設したch1がAddされるOADM1のレベル制御をOffにして光信号のレベルを0にする。このとき、Offにする直前のch1の光信号のレベル(ch1の合波前合計パワーP1)を第1の光パワーモニタ103で検出し、制御パラメータ算出部110に記憶保持しておく。このように、ch1の光信号の経路途中に介在する光アンプのASEレベル、およびchレベル調整機能を停止させた状態にする。
これにより、図9−2に示すように、ch1の光信号の経路途中のOADMノード3のPostアンプ105の出力スペクトルに、合分波器302,104のフィルタを通過したch1のASE光のみが現れ、増設chの波長におけるASE光のレベルを測定する(ステップS803)。具体的には、このASE光を第1の光パワーモニタ103で検出すれば、Pase_acc1を実測することが可能となる。これにより、上記(式2)に示した各chの合波前合計パワーP1を制御パラメータ算出部110から読み出し、ASE光のレベルPase_acc1の実測値とに基づいて、ch1の実際の信号レベルPsig_1を得ることができる。この際、(式4)を用いる必要がない。また、(式3)を用いてOSNRmを得ることができる(ステップS804)。この後、増設したch1の光信号を再びOnにして終了する。この際、Offする直前の状態を復元しておけばよい。この後は、ch1の光信号による運用が開始され、OADM4は、OADM3から送信されたch1の実際の信号レベルPsig_1に基づいて補正の制御処理を行う。
上記処理に限らず、ステップS803では、OADM3に光スペクトラムアナライザ501を設け、光スペクトラムアナライザ501にてPase_acc1と、合分波器の通過帯域幅:BWに適合させて分解能0.1nmのPase_acc1とを実測し、上記(式3)を用いてOSNR1を容易に算出することができるようになる。
以上説明した補正の制御処理は、コンピュータ実行可能なプログラムとして構成することができる。具体的には、図1、図3等に記載の制御パラメータ算出部110をCPU、ROM、RAM等により構成する。そして、上述した制御処理の各工程のプログラムをCPUが実行すればよい。また、このプログラムをROM等の記録媒体に格納してCPUが読み出し実行する構成とすることもできる。
以上説明したように、開示のWDM伝送装置、光分岐挿入装置およびWDM伝送方法によれば、波長多重のフィルタを通過したASE光成分を把握でき、各波長(各ch)の実際の光信号のレベルを算出できる。これにより、各波長のOSNRを最適に調整して出力でき、OSNR劣化を防止できる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)フィルタにより波長分離された各波長の光信号のレベルを、光信号雑音比の情報に基づいて算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された光信号のレベルをもとに、全ての波長の光信号のレベルが目標のレベルとなるよう光アンプ増幅により補正するアンプ制御手段と、
前記算出手段により算出された光信号のレベルをもとに、各波長間の光信号のレベル偏差を補正する偏差補正手段と、
を備えたことを特徴とするWDM伝送装置。
(付記2)前記算出手段に対し、前記光信号雑音比の情報が各波長の上流に位置する外部の装置から入力されることを特徴とする付記1に記載のWDM伝送装置。
(付記3)前記算出手段には、外部の装置から各波長の光信号の経路の情報が入力され、当該経路の情報に基づき前記光信号雑音比の情報を求めることを特徴とする付記1または2に記載のWDM伝送装置。
(付記4)前記光信号雑音比の情報を測定する光スペクトラムアナライザを備えたことを特徴とする付記1に記載のWDM伝送装置。
(付記5)前記算出手段は、所定波長の光信号により所定波長を用いた光伝送の運用開始前の状態において、当該所定波長の光信号をOn/Offさせることにより前記フィルタを通過したASE光のレベルに基づいて、当該所定波長の光信号の光信号のレベルを算出することを特徴とする付記1に記載のWDM伝送装置。
(付記6)前記偏差補正手段は、各波長の前記光信号のレベルを個別に可変させる光可変減衰器であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のWDM伝送装置。
(付記7)前記偏差補正手段は、各波長の前記光信号の合波後レベルを調整自在なレベル等化器であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のWDM伝送装置。
(付記8)入力された光信号を波長分離する分波器および前記分波器の後段に配置された合波器と、
前記分波器と合波器との間に設けられ、任意の波長の光信号をAdd/Dropさせる光スイッチと、
前記分波器と合波器との間に設けられ、各波長間の光信号のレベル偏差を補正する偏差補正手段と、
前記合波器の後段に設けられ、全ての波長の光信号のレベルを光増幅する光アンプと、
前記合波器および分波器が有するフィルタにより波長分離された各波長の光信号のレベルを、光信号雑音比の情報に基づいて算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された光信号のレベルをもとに、前記光アンプの出力レベルが目標のレベルとなるよう補正するアンプ制御手段と、
前記算出手段により算出された光信号のレベルをもとに、前記偏差補正手段を制御して各波長間の光信号のレベル偏差を補正する偏差補正手段と、
を備えたことを特徴とする光分岐挿入装置。
(付記9)WDM伝送装置が有するフィルタにより波長分離された各波長の光信号のレベルを、光信号雑音比の情報に基づいて算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された光信号のレベルをもとに、全ての波長の光信号のレベルが目標のレベルとなるよう光アンプ増幅により補正させるアンプ制御工程と、
前記算出工程により算出された光信号のレベルをもとに、各波長間の光信号のレベル偏差を補正させる偏差補正工程と、
を含むことを特徴とするWDM伝送方法。
(付記10)前記算出工程は、所定波長の光信号により所定波長を用いた光伝送の運用開始前の状態において、当該所定波長の光信号をOn/Offさせることにより前記フィルタを通過したASE光のレベルに基づいて、当該所定波長の光信号の光信号のレベルを算出することを特徴とする付記9に記載のWDM伝送方法。
WDM伝送装置の概要を示すブロック図である。 光信号の補正状態を示す図である(その1)。 光信号の補正状態を示す図である(その2)。 光信号の補正状態を示す図である(その3)。 光信号の補正状態を示す図である(その4)。 実施の形態1にかかるWDM伝送装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態1による制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるWDM伝送装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるWDM伝送装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかるWDM伝送装置の概要構成を示す図である。 実施の形態4による制御処理の手順を示すフローチャートである。 ネットワーク経路中における各chの光信号およびASEのレベルを示す図である(その1)。 ネットワーク経路中における各chの光信号およびASEのレベルを示す図である(その2)。 通信システムの中継区間の構成を示す図である。 中継区間内の各箇所における信号レベルの図である(その1)。 中継区間内の各箇所における信号レベルの図である(その2)。 中継区間内の各箇所における信号レベルの図である(その3)。 ch間レベル偏差の補正を説明する図である(その1)。 ch間レベル偏差の補正を説明する図である(その2)。 ch間レベル偏差の補正を説明する図である(その3)。 ASE補正を説明する図である(その1)。 ASE補正を説明する図である(その2)。 ASE補正を説明する図である(その3)。 ASEレベルが平坦ではない場合のASE補正対策を示す図である(その1)。 ASEレベルが平坦ではない場合のASE補正対策を示す図である(その2)。 OADMノードを示す図である。 OADM通過後に観測される光スペクトルを示す図である。 OADM通過後の実際の光スペクトルを示す図である。 OADMシステムの構成図を示す図である。 OADMのPostアンプ後段での光スペクトルを示す図である。 従来技術により観測される見かけ上のOSNRを示す図である。 従来技術によりフィルタ内のASE光成分を考慮せずに伝送した場合の各スパンの信号入力レベルを示す図である。
符号の説明
100 WDM伝送装置
101a〜101c 光可変減衰器(VOA)
102a〜102c,106 カプラ
103 第1の光パワーモニタ
104 合波器
105 Postアンプ(光アンプ)
107 第2の光パワーモニタ
110 制御パラメータ算出部
111 VOA制御部
112 アンプ出力レベル制御部
300 OADM
301 Preアンプ(光アンプ)
302 分波器

Claims (4)

  1. 入力された光信号を波長分離する分波器および前記分波器の後段に配置された合波器と、
    前記分波器と合波器との間に設けられ、任意の波長の光信号をAdd/Dropさせる光スイッチと、
    前記分波器と合波器との間に設けられ、各波長間の光信号のレベル偏差をそれぞれ補正する複数の偏差補正手段と、
    複数の前記偏差補正手段により補正された後の各波長の光信号のレベルをそれぞれ検出する第1光モニタと、
    前記合波器の後段に設けられ、全ての波長の光信号のレベルを光増幅する光アンプと、
    前記光アンプにより光増幅された後の全ての波長の光信号のレベルを検出する第2光モニタと、
    前記第1光モニタが検出した光信号のレベルにより、前記合波器および分波器が有するフィルタにより波長分離された各波長の光信号のレベルを、各チャネルの光信号雑音比の情報に基づいて各波長間のレベル差を等化にする第1レベル補正量を各波長毎に算出し、前記第2光モニタが検出した光信号のレベルにより、全ての波長の目標のレベルに対する第2レベル補正量を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記第2レベル補正量をもとに、前記光アンプの出力レベルが前記目標のレベルとなるよう補正するアンプ制御手段と、
    前記算出手段により算出された前記第1レベル補正量をもとに、複数の前記偏差補正手段を個別に制御して各波長間の光信号のASE成分の影響を除去した真の光信号のレベル偏差を補正する偏差補正制御手段と、
    を備えたことを特徴とする光分岐挿入装置。
  2. 前記算出手段に対し、前記光信号雑音比の情報が各波長の上流に位置する外部の装置から入力されることを特徴とする請求項1に記載の光分岐挿入装置。
  3. 入力された光信号を波長分離する分波器および前記分波器の後段に配置された合波器と、前記分波器と合波器との間に設けられ、任意の波長の光信号をAdd/Dropさせる光スイッチと、前記分波器と合波器との間に設けられ、各波長間の光信号のレベル偏差をそれぞれ補正する複数の偏差補正手段と、複数の前記偏差補正手段により補正された後の各波長の光信号のレベルをそれぞれ検出する第1光モニタと、前記合波器の後段に設けられ、全ての波長の光信号のレベルを光増幅する光アンプと、前記光アンプにより光増幅された後の全ての波長の光信号のレベルを検出する第2光モニタと、制御手段と、を備えた光分岐挿入装置のWDM伝送方法において、
    前記制御手段は、
    前記第1光モニタが検出した光信号のレベルにより、前記合波器および分波器が有するフィルタにより波長分離された各波長の光信号のレベルを、各チャネルの光信号雑音比の情報に基づいて各波長間のレベル差を等化にする第1レベル補正量を各波長毎に算出し、前記第2光モニタが検出した光信号のレベルにより、全ての波長の目標のレベルに対する第2レベル補正量を算出する算出工程と、
    前記算出工程により算出された前記第2レベル補正量をもとに、前記光アンプの出力レベルが前記目標のレベルとなるよう補正するアンプ制御工程と、
    前記算出工程により算出された前記第1レベル補正量をもとに、複数の前記偏差補正手段を個別に制御して各波長間の光信号のASE成分の影響を除去した真の光信号のレベル偏差を補正する偏差補正制御工程と、
    実行することを特徴とするWDM伝送方法。
  4. 前記算出工程は、所定波長の光信号により所定波長を用いた光伝送の運用開始前の状態において、当該所定波長の光信号をOn/Offさせることにより前記フィルタを通過したASE光のレベルに基づいて、当該所定波長の光信号の前記第1レベル補正量を算出することを特徴とする請求項3に記載のWDM伝送方法。
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