JP2012055895A - 細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法およびそれに用いるアルミニウムクラッド材 - Google Patents
細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法およびそれに用いるアルミニウムクラッド材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012055895A JP2012055895A JP2010198438A JP2010198438A JP2012055895A JP 2012055895 A JP2012055895 A JP 2012055895A JP 2010198438 A JP2010198438 A JP 2010198438A JP 2010198438 A JP2010198438 A JP 2010198438A JP 2012055895 A JP2012055895 A JP 2012055895A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brazing
- heat exchanger
- fluxless
- channel inner
- inner fin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
Abstract
【解決手段】 質量%で、Mgを0.1〜5.0%、Siを3〜13%含有するAl−Si系ろう材が最表面に位置するアルミニウムクラッド材を用いて、減圧を伴わない非酸化性雰囲気で加熱温度559〜620℃において、前記Al−Si系ろう材によりろう付け対象部材との接触密着部を接合する。フラックスや真空設備を必要とせずに大気圧下でのフラックスレスろう付けが可能になり、ろう材以外の被ろう付け構成部材へMgを添加した場合にもろう付け阻害要因とはならない。減圧を伴わない雰囲気での加熱となるため、MgやZnの蒸発による炉内壁等の汚染も殆ど生じない。しかも、細流路を有する熱交換器の細流路内のろうフィレットによる目詰まりが殆どない。
【選択図】 図1
Description
フラックスを用いる場合、フラックス粉末をバインダーを介して熱交換器の部品表面に塗着・乾燥させ、窒素ガス雰囲気等の非酸化性雰囲気中で加熱ろう付けする。このフラックスは、その塗布の工程にコストを要する。また、フラックスは、その一部が蒸発し、炉内壁に付着、堆積し、炉のメンテナンスにコストを要する。そのため、フラックスを用いたろう付けは、Mg添加部位や量に制限があり、材料の高強度化ができていない欠点を有する。
同様にフラックスレスの特許文献4では、ろう材表面に酸化防止層を有するクラッド材を必要とし、材料コストが高くなる。
また、フラックスレスの特許文献5では、酸洗浄が煩雑とり、コストが増加する。
さらには、実験によれば、上記フラックスレスのろう付けを、例えばインナーフィンの流路幅1mm、流路深さ1mmの細流路の熱交換器に適用すると、その流路内をろうフィレットが短絡してしまい、内部に冷却水が流通できない場合があることが判明した。
前記Al−Si系ろう材に含まれるSi粒子は、円相当径で0.8μm以上の径をもつものの数の内、1.75μm以上の径のものの数が25%以上であり、減圧を伴わない非酸化性雰囲気で、前記Al−Si系ろう材とろう付け対象部材とを接触密着させ、加熱温度559〜620℃において、前記芯材と前記ろう付け対象部材とを接合することを特徴とする。
本発明で用いるアルミニウムクラッド材では、ろう材としてAl−Si系合金をベースに、Mgを添加したものを用いる。
Biの含有量は0.01〜1.0%がよい。0.01%未満では効果が十分でなく、1.0%を越えると効果の飽和、材料コストの増大を招くため好ましくない。
一例として、溝幅、溝高さが1mmの多数の細流路が並列したインナーフィンにおいて、溶融したろう材の流動性が高すぎると、流路内にろう材が流れ出し、ろうフィレットにより流路を閉塞してしまう。本発明では、粗大Si粒子の所定量以上の存在により、ろう材の流動性を抑制して、小さな流路内へのろう材の流れ出しを防止し、目詰まりを抑制する。これは、粗大Si粒子の溶融温度(1410℃)がアルミニウムの溶融温度(660℃)より高いため、ろう材溶融の初期段階で、その粗大Si粒子の一部が溶融せず(半溶融状態)に存在し、ろう流れを阻害し、その流動性を低下してするからである。それにより細流路の目詰まりが殆ど生じない。
本発明に用いるアルミニウムクラッド材の芯材組成は、接合を得るにあたって特に限定されるものではないが、フラックスレスろう付けを実現したことにより、高強度化を狙ったMg添加が積極的に行える。
芯材成分としては、質量比でSi:0.1〜1.2%、Mg:0.01〜2.0%を含有し、残部がAlと不可避不純物からなるものが示される。
また、質量比で、Mn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Si:0.1〜1.2%、Fe:0.1〜1.0%、を含有し、残部Alと不可避不純物とからなるものが示される。
また、芯材成分としては、Mn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Fe:0.1〜1.0%の内1種または2種以上を含有し、さらに所望によりZr:0.01〜0.3%、Ti:0.01〜0.3%、Cr:0.01〜0.5%、Bi:0.01〜1.0%の内1種または2種以上を含有し、残部がAlと不可避不純物からなるものが示される。各元素の作用及び限定理由は以下の通りである。
Si単体でマトリックスに固溶して材料強度を向上させる他、本発明においては、Mgの積極添加との相乗効果によって得られるMg2Siの析出により、材料強度を向上させる。このMg2Si析出による硬化は、ろう付け熱処理後の時効析出により、飛躍的な材料強度向上に寄与する。従来のA3003合金等をベースとした合金設計においては、Al−Mn−Si化合物として分散して、材料強度を向上させる。下限未満では効果が不十分であり、上限を越えると、融点が低下し、芯材が溶融するので、上記範囲が望ましい。なお、Si含有量の一層好ましい範囲は0.3〜1.0%である。Mn等の含有によりSiの積極的な含有を要しない場合、0.1%未満のSiを不純物として含有することは許容される。
Mgは、Siと同時に添加されることでろう付後に微細な金属間化合物Mg2Siとして析出し、時効硬化により著しく強度が向上する効果を有する。また、ろう付加熱中にろう材から拡散してきたSiとも反応し、同様の強度効果を有する。さらに一部はろう材中に拡散し、ろう材表面の酸化膜破壊、酸化膜成長抑制作用に寄与する。下限未満では効果不十分であり、上限を超えると融点が低下し、芯材が溶融する。このため、Mg含有量は上記範囲が望ましい。
Mnは、金属間化合物として晶出または析出し、ろう付後の強度を向上させる。また、芯材の電位を貴にして耐食性も向上させる。下限未満では効果が不十分であり、上限を超えると、圧延などの加工性が低下する。また、一層の効果は得られない。これら理由によりMn含有量は上記範囲が望ましい。なお、Mn含有量の一層好ましい範囲は0.5〜1.5%である。
Cuは、固溶してろう付後の強度を向上させると共に、芯材の電位を貴にして耐食性を向上させる。下限未満では効果が不十分であり、上限を超えると、融点が低下し、芯材が溶融する。このため、Cu含有量は上記範囲が望ましい。なお、Cu含有量の一層好ましい範囲は0.1〜0.7%である。
Feは金属間化合物として晶出または析出し、ろう付後の強度を向上させる。また、最終焼鈍時とろう付時の再結晶を促進する。下限未満では効果が不十分であり、上限を超えると、腐食速度が速くなりすぎる。また、最終焼鈍後の結晶粒径が細かくなりすぎて成形時に加工の導入されない部分でろうの侵食が著しく大きくなる。これら理由によりFe含有量が上記範囲が望ましい。なお、Fe含有量の一層好ましい範囲は0.2〜0.5%である。
Zr、TiまたはCrは、ろう付後に微細な金属間化合物として分散し、強度を向上させる。下限未満では効果不十分であり、上限を超えると加工性が低下する。このため、これら成分の含有量は上記範囲が望ましい。
Biは、材料表面の再酸化を抑制し、ろう材の濡れ拡がり性を向上させる。下限未満では効果が不十分であり、上限を超えても一層の効果は得られない。このため、Biの含有量は、上記範囲が望ましい。
本発明に使用する上記クラッド材においては、少なくとも片面に上記Al−Si系ろう材がクラッドされていればよく、適宜、片面と両面クラッド材を使い分けることができる。両面クラッド材では、芯材の両面にろう材がクラッドされているものであってもよく、また片面に上記ろう材がクラッドされ、他の片面に犠牲材等のその他の材料がクラッドされているものであってもよい。
ろう材以外の被ろう付け構成部材としては、一般的に用いられているアルミニウム合金であれば何れも問題なく使用可能である。
本発明を実施するに当たっては、接合部の接触密着状態を高めることで、接合部である接触密着部への外部からの酸素供給がされにくくなり、ろう付け昇温過程での材料表面の酸化抑制力が高まる。ここで言う酸素供給とは、大気雰囲気中での酸素を意味するのではなく、非酸化性雰囲気中に僅かに含まれる酸素によるものを示す。本発明者らが調べた結果、接合部における接合部材両者の表面粗さがRa0.3μm以下であれば、より良好な接合が得られることが判り、さらに好ましくは、Ra0.25μm以下で安定して良好な接合状態が得られることも判った。表面粗さがRa0.3μmを超える場合は加圧密着力を高めても十分な機密性が得られないためろう付け性が低下する。
本発明の実施に当たっては、特に材料表面の初期酸化皮膜を抑制するような材料製作は必要としない為、通常、アルミニウムの量産コイル材として作製され得る、初期酸化膜厚20〜500Å程度のアルミニウム材料を使用できる。20Å未満では、従来技術に示したような酸洗浄等が必要となり、500Åを越えるものはMgによる酸化膜破壊作用が十分に得られず、良好な接合状態が得られにくくなる。
本発明の実施にあたっては、炉内雰囲気を不活性ガス、或いは還元性ガス等の非酸化性ガスとすることで、雰囲気中の酸素濃度や露点を低下させ、被ろう付け物の再酸化を抑制する必要がある。使用する置換ガスの種類としては、接合を得るにあたり特に限定されるものではないが、コストの観点で、不活性ガスとしては窒素、アルゴン、還元性ガスとしては水素、アンモニア、一酸化炭素を用いることが好適である。雰囲気中の酸素濃度管理範囲としては、5〜500ppmがよい。5ppm未満の場合は、接合に不具合は生じないが、雰囲気の管理に多量のガスを使用する等、製造コストの増大懸念が生じるためである。500ppm超では被ろう付け部材の再酸化が進みやすくなり、特にろう材が表面にないベア構成部材とろう材間の接合が十分に得られない為である。
本発明においては、ろう材Al−Si−Mg合金の最も低い固相線温度の559℃以上でろう付けができ、当然、従来からのAl−Siろう材によるろう付け温度範囲も使用可能である。具体的には559〜620℃が良い。559℃未満ではろうの溶融が得られずろう付けが得られない。620℃超ではろう浸食が顕著となり、製品形状の維持等に問題が生じるため好ましくない。但し、この温度範囲においても、ろうの合金組成によって固相線温度が低い場合には、ろう侵食が顕著になる場合もあり、その際は、この温度範囲の中で合金組成にあったろう付け温度を選択するのが好ましい。
一方、本発明においては、接合せしめる構成部材同士を確実に接触密着させた上で、ある一定以上のMgをろう材に添加し、さらに、ろう付けを非酸化性雰囲気中で行うことで、材料表面の再酸化力よりもMgによる酸化膜破壊活動が上回る条件を見出し、ろう材がろう付け構成物の最表面に位置する場合においても、接合を成立させている。このとき、ろう材に添加されたMgはろうの融点を低下させ、Mgのゲッター作用とろうの溶融(局部溶融を含む)がほぼ同じ温度域で生じる効果も得られ、ろう付性を向上させている。
さらに、ろう材表面の粗大Si粒子が25%以上存在することよにり、細流路インナーフィンを有する熱交換器のインナーフィンの目詰まりを殆ど起こさない。
これは、粗大Si粒子の所定量以上の存在により、ろう材の流動性を抑制して、小さな流路内へのろう材の流れ出しを防止し、目詰まりを抑制するからである。
質量%で、Mgを0.1〜5.0%、Siを3〜13%含有するAl−Si系ろう材と、芯材とは常法により製造することができ、両者またはこれに犠牲材などの他の材料とを重ねてクラッド圧延する。該クラッド圧延での製造条件は本発明としては特に限定されるものではない。また、各層のクラッド率も本発明としては特定されるものではない。
なお上記のように芯材の組成は、Si:0.1〜1.2%、Mg:0.01〜2.0%を含有するもの、Mn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Si:0.1〜1.2%、Fe:0.1〜1.0%を含有するもの、あるいはSi:0.1〜1.2%、Mg:0.01〜2.0%を含有し、さらにMn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Fe:0.1〜1.0%の内1種または2種以上を含有し、さらに所望によりZr:0.01〜0.3%、Ti:0.01〜0.3%、Cr:0.01〜0.5%、Bi:0.01〜1.0%の内1種または2種以上を含有などが望ましい。
また、本発明では前記アルミニウムクラッド材、及び、前記ろう付け対象部材の少なくとも接触密着部表面の表面粗さを、Ra0.3μm以下とするのが望ましい。この表面粗さは、材料の最終圧延時のロール表面粗度に依存し、そのロール表面粗度を、Raで0.45μm以下とすることで得られる。尚、ろう付け接合部がプレス等の熱交換器部材加工表面となる場合には、そのプレス等金型表面粗度を同様に管理することで目的の表面粗度が得られる。
上記アルミニウムクラッド材は、ベアフィン、無垢材コネクタなどのろう付け対象部材と組み付けられて、好適には熱交換器組立体などを構成する。なお、ろう付け対象部材としては種々の組成のアルミニウム材料を用いることができ、本発明としては特定のものに限定されるものではない。
上記雰囲気下で560〜620℃で加熱をしてろう付けを行う。ろう付けにおいては、ろう付け対象部材との接触密着部がフラックスレスで良好に接合される。
この細流路インナーフィンを有する熱交換器は、複数の中間プレート4(この例では3枚)が、厚み方向に積層され、その上下両端に一対の端プレート5が配置され、それらの間が一体にフラックスレスでろう付け固定されるものである。
なお、本発明の熱交換器は上記積層型のものに代えて、一対の偏平なドローンカップ形のプレート内にコルゲートフィンまたはオフセットフィンを介装したものであって、その流路が0.7mm〜2.0mm程度の多数の細流路を有するものにも適用できる。
また、端プレート5としてJISA3003合金、H14のアルミニウムベア材(0.1mm厚)のフィン材を用意した。
本発明の上記アルミニウムクラッド材を用いて図1に示す中間プレート4をプレス成形により製作し、JIS A3003ベア材の端プレート5と組合せ、細流路インナーフィンを有する熱交換器とした。
その組立て体を窒素雰囲気中(酸素含有量15ppm)のろう付け炉にて、560〜600℃まで加熱し、そのろう付け状態でろう付性を評価した。ろう付性は、以下式にて接合率を求め、その接合率の優劣および細流路の目詰まり率の大小で評価した。
ろう付け性判定は、ろう付け後のフィン接合率(◎:95%以上、○:85%以上、△:80%以上、×:80%未満)によって行い、その結果を表1〜表3に示した。
細流路内の目詰まり性の評価は目視により行い、流路目詰まり率の大小により判定した。
流路目詰まり率=(ろう材のフィレットによる目詰まり部面積)/(流路の総面積)
目詰まり率が30%以上のものを×、20〜30%のものを△、10〜20%のものを○、10%未満のものを◎とする。その結果を表1〜表3に示した。○および◎を良とし、×および△は不良とする。
その結果を表1〜表3に示した。
製作したクラッド材(0.5mm厚)をJIS5号試験片とし、ろう付け熱処理後、90℃×7日間時効処理後に引張試験に供した。得られた材料強度測定値を評価し、その結果を表1〜表3に示した。
また、芯材の成分が好適範囲を外れる参考例では、種々の不具合が認められた。
2 リブ
2a 横リブ
3 マニホールド
4 中間プレート
5 端プレート
5a 縁部
6 被冷却体
7 冷却液出入口
8 パイプ
11 冷却液
Claims (9)
- 質量%で、Mgを0.1〜5.0%、Siを3〜13%含有するAl−Si系ろう材が最表面に位置するアルミニウムクラッド材を用いる細流路インナーフィンを有する熱交換器のろう付け方法であって、
前記Al−Si系ろう材に含まれるSi粒子は、円相当径で0.8μm以上の径をもつものの数の内、1.75μm以上の径のものの数が25%以上であり、減圧を伴わない非酸化性雰囲気で、前記Al−Si系ろう材とろう付け対象部材とを接触密着させ、加熱温度559〜620℃において、前記芯材と前記ろう付け対象部材とを接合することを特徴とする細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法。 - 前記アルミニウムクラッド材、及び、前記ろう付け対象部材の少なくとも接触密着部表面の表面粗さが、Ra0.3μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろ付け方法。
- 前記Al−Si系ろう材に質量%で、0.01〜1.0%のBiを含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法。
- 前記Al−Si系ろう材がクラッドされている芯材が、質量%で、Si:0.1〜1.2%、Mg:0.01〜2.0%を含有し、残部Alと不可避不純物からなる組成を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法。
- 前記Al−Si系ろう材がクラッドされている芯材が、質量%で、Mn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Si:0.1〜1.2%、Fe:0.1〜1.0%、を含有し、残部Alと不可避不純物とからなる組成を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法。
- 前記Al−Si系ろう材がクラッドされている芯材が、質量%で、Si:0.1〜1.2%、Mg:0.01〜2.0%を含有し、さらにMn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Fe:0.1〜1.0%の内1種または2種以上を含有し、残部Alと不可避不純物とからなる組成を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法。
- 前記Al−Si系ろう材がクラッドされている芯材が、質量%で、Si:0.1〜1.2%、Mg:0.01〜2.0%を含有し、さらにMn:0.2〜2.5%、Cu:0.05〜1.0%、Fe:0.1〜1.0%の内1種または2種以上を含有し、さらにZr:0.01〜0.3%、Ti:0.01〜0.3%、Cr:0.01〜0.5%、Bi:0.01〜1.0%の内1種または2種以上を含有し、残部Alと不可避不純物とからなる組成を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のAl−Si系ろう材が芯材にクラッドされて前記Al−Si系ろう材が最表面に位置しており、減圧を伴わない非酸化性雰囲気でフラックスレスのろう付けに供されることを特徴とする細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け用アルミニウムクラッド材。
- 前記芯材が請求項4〜7のいずれかに記載された組成を有することを特徴とする請求項8記載の細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け用アルミニウムクラッド材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010198438A JP5619538B2 (ja) | 2010-09-06 | 2010-09-06 | 細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法およびそれに用いるアルミニウムクラッド材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010198438A JP5619538B2 (ja) | 2010-09-06 | 2010-09-06 | 細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法およびそれに用いるアルミニウムクラッド材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012055895A true JP2012055895A (ja) | 2012-03-22 |
JP5619538B2 JP5619538B2 (ja) | 2014-11-05 |
Family
ID=46053638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010198438A Active JP5619538B2 (ja) | 2010-09-06 | 2010-09-06 | 細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法およびそれに用いるアルミニウムクラッド材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5619538B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014033063A (ja) * | 2012-08-03 | 2014-02-20 | T Rad Co Ltd | 積層型ヒートシンクのコア |
JP2014135479A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-07-24 | Mitsubishi Materials Corp | アルミニウム製熱交換器、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、及び、アルミニウム製熱交換器の製造方法 |
JP2014176892A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Uacj Corp | 熱交換器 |
CN104148759A (zh) * | 2014-08-07 | 2014-11-19 | 托伦斯精密机械(上海)有限公司 | 真空钎焊方法 |
JP2015514016A (ja) * | 2012-03-28 | 2015-05-18 | アルファ−ラヴァル・コーポレート・アーベー | ろう付け合金積層体 |
CN107003075A (zh) * | 2014-08-29 | 2017-08-01 | 庆东纳碧安株式会社 | 空气引导件一体型蒸发冷却器及其制造方法 |
JP2017177223A (ja) * | 2017-05-11 | 2017-10-05 | 株式会社デンソー | ブレージングシートのろう付け方法、及び熱交換器の製造方法 |
JP6405020B1 (ja) * | 2017-07-10 | 2018-10-17 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム材のフラックスフリーろう付方法およびフラックスフリーろう付用アルミニウム合金部材 |
EP3352215A4 (en) * | 2015-09-18 | 2019-05-08 | T.RAD Co., Ltd. | THERMAL DISSIPATOR LAMINATED CORE TYPE |
US20190151973A1 (en) * | 2015-12-28 | 2019-05-23 | Uacj Corporation | Aluminum alloy brazing sheet and method for manufacturing heat exchanger formed of aluminum alloy |
EP3636380A4 (en) * | 2017-05-24 | 2020-04-29 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | SOLDERING METHOD FOR ALUMINUM ALLOY SOLDERING SHEET AND METHOD FOR PRODUCING HEAT EXCHANGER |
US11813700B2 (en) | 2019-07-26 | 2023-11-14 | Uacj Corporation | Aluminum alloy brazing sheet and manufacturing method thereof |
WO2024189172A1 (fr) * | 2023-03-15 | 2024-09-19 | Valeo Eautomotive Germany Gmbh | Dispositif de régulation thermique pour un composant, notamment un module électronique de puissance |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018196896A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 株式会社神戸製鋼所 | アルミニウム合金ブレージングシート |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0284257A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-03-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | アルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
JPH0569185A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Furukawa Alum Co Ltd | 真空ろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート |
JPH0663734A (ja) * | 1986-03-11 | 1994-03-08 | Furukawa Alum Co Ltd | Al及びAl合金部材のろう付方法 |
JPH07179973A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 耐食性のすぐれた熱交換器の構造部材用真空ろう付けAl合金ブレージングシート |
JPH08267225A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Kobe Steel Ltd | アルミニウムハニカムパネルの製造方法 |
JPH0985433A (ja) * | 1995-09-19 | 1997-03-31 | Sky Alum Co Ltd | フラックスレス非酸化性雰囲気ろう付け方法 |
JPH10180489A (ja) * | 1996-12-20 | 1998-07-07 | Sky Alum Co Ltd | 非酸化性ガス雰囲気無フラックスろう付け用材料の製造方法およびろう付け方法 |
JP3701847B2 (ja) * | 2000-07-03 | 2005-10-05 | 古河スカイ株式会社 | アルミニウム合金の大気中無フラックス重ねろう付け法 |
JP2006175500A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Furukawa Sky Kk | ロウ付け方法 |
JP2007248031A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-09-27 | T Rad Co Ltd | 積層型熱交換器およびその製造方法 |
JP4037477B2 (ja) * | 1995-12-22 | 2008-01-23 | ベール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー | 硬質半田付けされたアルミニウム熱交換器を形成する方法 |
-
2010
- 2010-09-06 JP JP2010198438A patent/JP5619538B2/ja active Active
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0663734A (ja) * | 1986-03-11 | 1994-03-08 | Furukawa Alum Co Ltd | Al及びAl合金部材のろう付方法 |
JPH0284257A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-03-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | アルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
JPH0569185A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Furukawa Alum Co Ltd | 真空ろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート |
JPH07179973A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 耐食性のすぐれた熱交換器の構造部材用真空ろう付けAl合金ブレージングシート |
JPH08267225A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Kobe Steel Ltd | アルミニウムハニカムパネルの製造方法 |
JPH0985433A (ja) * | 1995-09-19 | 1997-03-31 | Sky Alum Co Ltd | フラックスレス非酸化性雰囲気ろう付け方法 |
JP4037477B2 (ja) * | 1995-12-22 | 2008-01-23 | ベール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー | 硬質半田付けされたアルミニウム熱交換器を形成する方法 |
JPH10180489A (ja) * | 1996-12-20 | 1998-07-07 | Sky Alum Co Ltd | 非酸化性ガス雰囲気無フラックスろう付け用材料の製造方法およびろう付け方法 |
JP3701847B2 (ja) * | 2000-07-03 | 2005-10-05 | 古河スカイ株式会社 | アルミニウム合金の大気中無フラックス重ねろう付け法 |
JP2006175500A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Furukawa Sky Kk | ロウ付け方法 |
JP2007248031A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-09-27 | T Rad Co Ltd | 積層型熱交換器およびその製造方法 |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015514016A (ja) * | 2012-03-28 | 2015-05-18 | アルファ−ラヴァル・コーポレート・アーベー | ろう付け合金積層体 |
US10112249B2 (en) | 2012-03-28 | 2018-10-30 | Alfa Laval Corporate Ab | Braze alloy layered product |
JP2014033063A (ja) * | 2012-08-03 | 2014-02-20 | T Rad Co Ltd | 積層型ヒートシンクのコア |
JP2014135479A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-07-24 | Mitsubishi Materials Corp | アルミニウム製熱交換器、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、及び、アルミニウム製熱交換器の製造方法 |
JP2014176892A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Uacj Corp | 熱交換器 |
CN104148759A (zh) * | 2014-08-07 | 2014-11-19 | 托伦斯精密机械(上海)有限公司 | 真空钎焊方法 |
CN107003075A (zh) * | 2014-08-29 | 2017-08-01 | 庆东纳碧安株式会社 | 空气引导件一体型蒸发冷却器及其制造方法 |
JP2017521629A (ja) * | 2014-08-29 | 2017-08-03 | キュンドン ナビエン シーオー.,エルティーディー. | エアガイド一体型蒸発冷却機およびその製造方法 |
EP3352215A4 (en) * | 2015-09-18 | 2019-05-08 | T.RAD Co., Ltd. | THERMAL DISSIPATOR LAMINATED CORE TYPE |
US10837718B2 (en) | 2015-09-18 | 2020-11-17 | T.Rad Co., Ltd. | Laminated core type heat sink |
US20190151973A1 (en) * | 2015-12-28 | 2019-05-23 | Uacj Corporation | Aluminum alloy brazing sheet and method for manufacturing heat exchanger formed of aluminum alloy |
JP2017177223A (ja) * | 2017-05-11 | 2017-10-05 | 株式会社デンソー | ブレージングシートのろう付け方法、及び熱交換器の製造方法 |
EP3636380A4 (en) * | 2017-05-24 | 2020-04-29 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | SOLDERING METHOD FOR ALUMINUM ALLOY SOLDERING SHEET AND METHOD FOR PRODUCING HEAT EXCHANGER |
JP2019013981A (ja) * | 2017-07-10 | 2019-01-31 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム材のフラックスフリーろう付方法およびフラックスフリーろう付用アルミニウム合金部材 |
JP6405020B1 (ja) * | 2017-07-10 | 2018-10-17 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム材のフラックスフリーろう付方法およびフラックスフリーろう付用アルミニウム合金部材 |
US11813700B2 (en) | 2019-07-26 | 2023-11-14 | Uacj Corporation | Aluminum alloy brazing sheet and manufacturing method thereof |
WO2024189172A1 (fr) * | 2023-03-15 | 2024-09-19 | Valeo Eautomotive Germany Gmbh | Dispositif de régulation thermique pour un composant, notamment un module électronique de puissance |
FR3146780A1 (fr) * | 2023-03-15 | 2024-09-20 | Valeo Eautomotive Germany Gmbh | Dispositif de régulation thermique pour un composant, notamment un module électronique de puissance |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5619538B2 (ja) | 2014-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5619538B2 (ja) | 細流路インナーフィンを有する熱交換器のフラックスレスろう付け方法およびそれに用いるアルミニウムクラッド材 | |
JP4547032B1 (ja) | アルミニウム材のフラックスレスろう付け方法およびフラックスレスろう付け用アルミニウムクラッド材 | |
JP6055573B1 (ja) | フラックスフリーろう付用のブレージングシート、フラックスフリーろう付方法および熱交換器のフラックスフリーろう付方法 | |
JP6561081B2 (ja) | フラックスフリーろう付用のブレージングシート、フラックスフリーろう付方法および熱交換器の製造方法 | |
JP6726371B1 (ja) | ろう付用アルミニウム合金板およびアルミニウムブレージングシート | |
JP6726370B1 (ja) | フラックスフリーろう付用アルミニウムブレージングシート | |
JP2013204070A (ja) | 熱交換器用押出伝熱管とその製造方法 | |
JP2012050993A (ja) | アルミニウム材のフラックスレスろう付け方法およびフラックスレスろう付け用アルミニウムクラッド材 | |
JP2009068083A (ja) | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器用部材および耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器の製造方法 | |
JP2018099726A (ja) | アルミニウム合金ブレージングシートのろう付方法 | |
JP2012050995A (ja) | フラックスレスろう付用アルミニウム合金ろう材シートおよびアルミニウム材のフラックスレスろう付け方法 | |
JP2012024827A (ja) | アルミニウム材のフラックスレスろう付方法およびフラックスレスろう付用アルミニウム合金ブレージングシート | |
JP5614883B2 (ja) | アルミニウム材のフラックスレスろう付方法、フラックスレスろう付用アルミニウム合金ブレージングシートおよびフラックスレスろう付用アルミニウム合金ろう材 | |
JP6109615B2 (ja) | ろう付用アルミニウム合金フィンクラッド材 | |
JP2005232506A (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
WO2018123203A1 (ja) | フラックスフリーろう付用のブレージングシート、フラックスフリーろう付方法および熱交換器の製造方法 | |
JP2005232507A (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP2012030244A (ja) | アルミニウム材のフラックスレスろう付方法 | |
JP6226642B2 (ja) | アルミニウム合金材料のろう付け方法及びろう付け構造体の製造方法 | |
JP2012040607A (ja) | アルミニウム合金板を用いた構造体とその接合方法 | |
JP5159709B2 (ja) | 熱交換器用チューブ向けアルミニウム合金クラッド材およびそれを用いた熱交換器コア | |
JP2018099725A (ja) | アルミニウム合金ブレージングシート | |
JP5649375B2 (ja) | アルミニウム材のフラックスレスろう付方法およびフラックスレスろう付用アルミニウム合金ブレージングシート | |
JP2012052160A (ja) | ろう付性に優れるフラックスレスろう付用部材およびアルミニウム材のフラックスレスろう付け方法 | |
JP5729969B2 (ja) | アルミニウム合金置きろうおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140415 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140516 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140909 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140917 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5619538 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |