JP2012055385A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源投入とサブ基板から初期化要求コマンドの両方で初期化処理を行う画像表示装置を備える遊技機において、初期化完了コマンドの重複によるサブ基板の動作の混乱を防止する。
【解決手段】サブ基板にタイマーを備え、タイマーで計時中は初期化処理が完了したことを意味する初期化完了コマンドを受け付けないようにした。これにより、サブ基板が、電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンドを誤って初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンドとすることがなくなる。サブ基板の動作が混乱することを防止でき、画像表示装置の画面表示をスムーズに行うことができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
従来から外周面に図柄が配列された複数の回胴を備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、遊技媒体(メダル)に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の回転開始操作を契機として、内部抽選を行うとともに複数の回胴の回転を開始させ、遊技者の停止操作契機として、内部抽選の結果に応じた態様で複数の回胴を停止させる制御を行っている。そして、遊技の結果は、複数の回胴が停止した状態における入賞判定ライン上に表示された図柄組合せによって判定され、遊技の結果に応じてメダル等の払い出しなどが行われる。
遊技機は、内部抽選処理を含む遊技に係る制御を実行するとともに予め定められたコマンドを生成して送信するメイン基板と、前記コマンドを受けてこれに基づき所定の処理を実行するサブ基板と、サブ基板により制御される液晶表示装置などの演出手段とを備える。メイン基板は、サブ基板へ、メダルの投入やベットボタン操作、スタートレバー操作、ストップボタン操作などの各種遊技操作を行ったときにコマンドを送信するとともに、内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うときにもコマンドを送信する。
以下、これらの動作について説明を加えるが、図3及びその説明も参照されたい。以下で示される符号は図3で示されるものと同じものである。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。その演出の一つとして、液晶表示装置LCDの表示画面による画像演出がある。サブ基板20のCPUは、直接あるいは図示しないコントローラ(GDC)へ所定のコマンドを送って液晶表示装置LCDを制御し、そこに所定の画面を表示させる。液晶表示装置LCDにどのような画面を表示するかは、メイン基板10からのコマンド信号に基づいてサブ基板20が決定する。その概略は、メイン基板10が特定の演出を実行させるためのコマンドあるいは特定の遊技状態(例えば大当たり)になったことを示すコマンドをサブ基板20へ送信し、サブ基板20が当該コマンドを解釈し、必要な処理を行う。例えば、当該コマンドが大当たりを示すものであるとき、LED基板202を予め定められたパターンで点滅させるとともに、スピーカー基板201から予め定められた効果音などを流す。そして、液晶表示装置LCDに大当たりに対応するアニメーションを表示させる。
特開2002−204869号公報 RAMクリアスイッチ操作で、RAMにバックアップされている各種制御コマンドや入賞データ、賞球の払い出し数を示すデータ等が消去される。液晶で「初期化完了」というメッセージを表示することにより、ホールの従業員に初期化が完了したことを報知する。 特開2003−210807号公報 RAMクリア操作で、RAMに記憶されている各種情報が初期化される。初期化が開始すると、完了するまで報知が行われることによって、ホールの従業員に初期化が完了したことがわかるようになっている。 特開2006−223585号公報 電源投入時のRAMクリア操作で、メイン基板のRAMに記憶されている各種情報が初期化されるとともに、サブ基板にRAMクリアコマンドを送信する。この時、サブ基板は電源投入に伴う起動中であるが、RAMクリアコマンドの受信及びスピーカーの制御を可能としておくことにより、サブ基板の起動が終了する前であってもメイン基板のRAMの初期化完了を報知できるようにした。
ところで、遊技機の電源を投入すると、メイン基板10、サブ基板20、液晶表示装置LCDではそれぞれ初期化処理が行われる。この初期化処理の完了後に通常の遊技処理が実行されるが、メイン基板10及びサブ基板20ではバックアップ電源を備えるメモリに電源オフ直前の状態(データ)が記憶されているので、これに基づきメイン基板10及びサブ基板20は復帰処理を行い、初期化完了後は電源オフ直前の状態に戻る。これに対し、液晶表示装置LCDはバックアップ電源を備えるメモリを備えないので、電源オフ直前の状態に戻すために、サブ基板20から所定のコマンドを送り、これにより当該状態に復帰させる。サブ基板20の上記メモリには電源オフ直前において液晶表示装置LCDに表示させていた内容(画面)が記憶されているので、そのようなコマンドを送ることが可能である。サブ基板20にそのようなコマンドを送ってもらうために、液晶表示装置LCDは、初期化が完了したとき、初期化完了コマンド(初期化完了通知)をサブ基板20に送信している。
また、設定変更時、RAMクリア時などの所定の状況において、サブ基板20は液晶表示装置LCDへ初期化要求コマンドを送信し、液晶表示装置LCDの初期化処理を行っている。液晶表示装置LCDは、この初期化が完了したときも、初期化完了コマンド(初期化完了通知)をサブ基板20に送信している。
このように、液晶表示装置LCDが初期化処理を行う状況(タイミング)として、電源投入時とともに設定変更時などの所定の状況になった時がある。このように初期化処理が複数の異なる状況においてなされることに起因して、液晶表示装置LCDの画面復帰がうまくいかないという問題が生じる。
すなわち、液晶表示装置LCDが電源投入時の初期化処理が完了して初期化完了コマンド(初期化完了通知)を送信するとほぼ同時に(あるいはサブ基板20による受信直前に(サブ基板20の初期化完了コマンドの解析待ち状態において))、設定変更等を契機としてサブ基板20が液晶表示装置LCDへ初期化要求コマンドを送信するようなことが生じると、サブ基板20は、受け取った電源投入時に係る初期化完了コマンド(初期化完了通知)を、前記初期化要求コマンドによる初期化完了コマンド(初期化完了通知)と受け取るおそれがある(どちらの契機によるものであるか、初期化完了コマンド自体からは区別できない)。すると、サブ基板20は液晶表示装置LCDの初期化が完了したと誤解し、当該初期化が完了していないにもかかわらず(初期化要求コマンドによる液晶表示装置LCDの初期化実行中に)、サブ基板20は液晶表示装置LCDに対して画面の復帰コマンドなどを送信することになる。しかし、液晶表示装置LCDは初期化処理中であるから、サブ基板20のコマンドを受け取ることができず、当該コマンドは失われ、この結果、液晶表示装置LCDに正常な画面を表示することができなくなる。
なお、この問題点については、後述の図11乃至図14及びその説明も参照されたい。
この問題点は、サブ基板20に接続されて初期化処理を行う周辺基板(スピーカ基板201、LED基板202、役物の制御基板など)についても同様に生じる。
この発明は上記課題を解決するためになされたもので、初期化完了コマンド(初期化完了通知)の重複によるサブ基板(制御部)の動作の混乱を防止し、初期化完了後の周辺基板の動作を正常に行わせることのできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、演出に関する処理を実行する制御部と、前記制御部から所定のコマンドを受信して前記演出に係る処理を行う周辺基板とを備える遊技機において、
前記制御部は、タイマーを備え、
前記制御部は、予め定められた契機で、前記周辺基板へその初期化を行わせるための初期化要求コマンドを送信し、
前記タイマーを起動して予め定められた時間の計測を行い、
前記タイマーによる前記時間の計測の後において前記周辺基板から前記初期化が完了した旨の初期化完了通知を受け、
前記初期化完了通知を受けた後に、前記周辺基板へ予め定められた処理を行わせるための所定のコマンドを送信し、
前記タイマーによる前記時間の計測中において前記初期化完了通知を受けたときは、前記所定のコマンドを送信しない、ものである。
前記周辺基板は、例えば、前記制御部から所定のコマンドを受信して前記演出に係る画面を表示する画像表示装置であり、前記周辺基板への前記所定のコマンドは予め定められた画面を表示させるための画像生成コマンドである。
前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
前記周辺基板は、
遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理が終了してから、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を開始するものであり、
前記電源投入から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始から前記初期化完了通知までに要する時間の最小値がTMINであり、その最大値がTMAXである場合において、
前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
TT=TMIN−ΔT、TT=TMAX−ΔT又はTT=(TMIN+TMAX)/2−ΔTのいずれかとしてもよい。
前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
前記周辺基板は、
遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理を中断して、改めて前記初期化処理を開始するものであり、
前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始から前記初期化完了通知までに要する時間の最小値がTMINである場合において、
前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
0<TT≦TMINとしてもよい。
前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
前記周辺基板は、
遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理とともに、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を行うものであり、
前記電源投入の際の前記初期化処理の開始から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
前記初期化要求コマンドの送信から前記初期化完了通知の受信までに要する時間がTC1である場合において、
前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
TC1−ΔT<TT<TC1の関係が成立するようにTTを定めるようにしてもよい。
前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
前記周辺基板は、
遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理とともに、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を行うものであり、
前記電源投入の際の前記初期化処理の開始から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
前記初期化要求コマンドの送信から前記初期化完了通知の受信までに要する時間の最小値がTMINである場合において、
前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
TMIN−ΔT<TT<TMINの関係が成立するようにTTを定め、前記初期化要求コマンドに対応する前記初期化完了コマンドの検知率を100%としてもよい。
前記予め定められた契機は、電源投入時以外の契機であり、
前記周辺基板は、
遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理とともに、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を行うものであり、
前記電源投入の際の前記初期化処理の開始から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
前記初期化要求コマンドの送信から前記初期化完了通知の受信までに要する時間の最大値がTMAXである場合において、
前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
TMAX−ΔT<TT<TMAXの関係が成立するようにTTを定め、前記電源投入時の初期化処理による初期化完了通知を誤って前記初期化要求コマンドに対応する初期化完了通知とする誤検知率を0%としてもよい。
前記サブ基板は、さらに、前記タイマーによる前記時間の計測の後に、前記タイマーを再度起動するか又は別のタイマーを起動し、前記初期化完了通知を待ち、
前記タイマーで所定時間計時する間に前記初期化完了通知を受けないときは、前記初期化要求コマンドを再送するか、又は、前記画像生成コマンドを送信することのいずれかを行うようにしてもよい。
この発明によれば、タイマーを備え、タイマーで計時中は初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受け付けないようにしたので、制御部が、電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンドを誤って初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンドとすることがなくなる。制御部の動作が混乱することを防止でき、周辺基板の処理をスムーズに行うことができる。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンのブロック図である。 発明の実施の形態に係るサブ基板の処理フローチャートである。 液晶表示装置の処理フローチャートである。 液晶表示装置の他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る遊技機の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る遊技機の他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るタイマーの計時時間の説明図である。 発明の実施の形態に係るタイマーの計時時間の例を示す図である。 比較例に係る遊技機の処理フローチャートである。 比較例に係る遊技機の他の処理フローチャートである。 比較例に係る遊技機の他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るサブ基板の他の処理フローチャートである。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つの回胴のそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の上側には、液晶表示装置LCDが設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回胴からなるリール(回胴)ユニット203が設置されている。リールユニット203は、外周面に複数種類の図柄が配列されている3つの回胴(第1回胴〜第3回胴)を備えている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回転回胴の図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の左側には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
図3は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
この図において電源系統についての表示は省略されている。図示しないが、スロットマシンは商用電源(AC100V)から直流電源(+5Vなど)を発生するための電源部を備える。
スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板10とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板20とを備える。なお、少なくともメイン基板10は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板10は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、回胴の回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板10は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板20は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板10からサブ基板20への一方のみであり、逆にサブ基板20からメイン基板10へコマンド等が出されることはない。
サブ基板20は、計時を行うためのタイマー20aを備える。タイマー20aは専用のIC(ハードウエア)で構成される。あるいは、CPUがタイマーを実現するプログラムを実行することで実現される。
メイン基板10には、ベットスイッチBET、スタートスイッチ134,ストップボタン140,リール(回胴)ユニット203、ホッパ駆動部80、ホッパ81及びホッパ81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82(これらは前述のホッパ装置121を構成する)が接続されている。サブ基板20には液晶表示装置の制御用の液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。
液晶制御基板200には、図1の液晶表示装置LCDが接続されている。なお、これ以降の説明において、特に断らない限り、液晶表示装置LCDは液晶制御基板200と液晶表示装置LCDの両方を指すものとする(別の言い方をすれば、液晶表示装置LCDは液晶制御基板200を含むものとする。なお、この場合でも制御処理を行うのは液晶制御基板200である)。
メイン基板10には、さらに、メダルセレクタ1のメダルセンサS1及びS2が接続されている。
メダルセレクタ1には、メダルを計数するためのメダルセンサS1及びS2が設けられている。メダルセンサS1及びS2は、メダルセレクタ1に設けられた図示しないメダル通路の下流側(出口近傍)に設けられている(メダル通路の上流側はメダル投入口132に連通している)。2つのメダルセンサS1とS2は、メダルの進行方向に沿って所定間隔を空けて並べて設けられている。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。
リールユニット203は、3つの回胴40a〜40cと、これらをそれぞれ回転させるステッピングモータ155a〜155cと、それらの位置をそれぞれ検出する回胴位置検出器159a〜159cとを備える(なお、ステッピングモータ155a〜155cを単にモータ155あるいはモータと記すことがある)。
ホッパ駆動部80は、ホッパ81を回転駆動して、メイン基板10によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。遊技機は、メダルを1枚払い出す毎に作動するメダル検出部82を備えており、メイン基板10は、メダル検出部82からの入力信号に基づいてホッパ81から実際に払い出されたメダルの数を管理することができる。
投入受付部1050は、メダルセレクタ1のメダルセンサS1とS2の出力を受け、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートスイッチ134に対する第1回胴〜第3回胴の回転開始操作を許可する処理を行う。なお、スタートスイッチ134の押下操作が、第1回胴〜第3回胴の回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。また、遊技状態に応じて規定投入数を設定し、通常状態およびボーナス成立状態では規定投入数を3枚に設定し、ボーナス状態では規定投入数を1枚に設定する。
メダルが投入されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。あるいは、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットスイッチBETが押下されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。メダルの投入を受け付けるかどうかは、メイン基板10が制御する。スタートスイッチ134が押下され各回胴の回転が開始した時点(遊技開始時点)から3つのストップスイッチ140が押下され各回胴の回転が停止した時点(入賞した場合はメダル払い出しが完了した時点)(遊技終了時点)の間であって、メダルの投入を受け付ける状態になっていないときは(許可されていないときは)、メダルを投入してもメダルセンサS1、S2でカウントされず、そのまま返却される。同様に、メイン基板10は、メダルの投入を受け付ける状態か否かに応じて、ベットスイッチBETの有効/無効を制御する。また、前記遊技終了時点から前記遊技開始時点までの間でベットスイッチBETは有効となるが、これ以外の期間においては(BETスイッチの押下が許可されていないときは)、ベットスイッチBETを押下しても、それは無視される。
メイン基板10は、乱数発生手段1100を内蔵する。乱数発生手段1100は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段1200は、遊技者がスタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う。すなわち、メイン基板10のメモリ(図示せず)に記憶されている抽選テーブル(図示せず)を選択する抽選テーブル選択処理、乱数発生手段1100から得た乱数の当選を判定する乱数判定処理、当選の判定結果で大当たりなどに当選したときにその旨のフラグを設定する抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、図示しない記憶手段(ROM)に格納されている複数の抽選テーブル(図示せず)のうち、いずれの抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役(ベル、チェリー)、レギュラーボーナス(RB:ボーナス)、およびビッグボーナス(BB:ボーナス)などの各種の役が対応づけられている。また、遊技状態として、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、さらにリプレイの抽選状態として、リプレイ無抽選状態、リプレイ低確率状態、リプレイ高確率状態が設定可能とされる。
乱数判定処理では、スタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、遊技毎に前記乱数発生手段(図示せず)から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について前記抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役の抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。抽選フラグの設定情報は、記憶手段(RAM)に格納される。
入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されていることがある。この場合、前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、レギュラーボーナス(RB)およびビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。
すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でレギュラーボーナスに当選すると、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態を、レギュラーボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行い、内部抽選でビッグボーナスに当選すると、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行う。このときメイン基板10は、内部抽選機能により、レギュラーボーナスやビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、レギュラーボーナスおよびビッグボーナス以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているレギュラーボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定し、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
回胴制御手段1300は、遊技者のスタートスイッチ134の押下操作(回転開始操作)によるスタート信号に基づいて、第1回胴〜第3回胴をステッピングモータにより回転駆動させ、第1回胴〜第3回胴の回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達した状態において回転中の回胴にそれぞれ対応する3つのストップボタン140の押下操作(停止操作)を許可する制御を行うとともに、ステッピングモータにより回転駆動されている第1回胴〜第3回胴を抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
また、回胴制御手段1300は、3つのストップボタン140に対する押下操作(停止操作)が許可(有効化)された状態において、遊技者が3つのストップボタン140を押下することにより、その回胴停止信号に基づいて、リールユニット203のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1回胴〜第3回胴の各回胴を停止させる制御を行う。
すなわち、回胴制御手段1300は、3つのストップボタン140の各ボタンが押下される毎に、第1回胴〜第3回胴のうち押下されたボタンに対応する回胴の停止位置を決定して、決定された停止位置で回胴を停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている停止制御テーブル(図示せず)を参照して3つのストップボタンの押下タイミングや押下順序等(停止操作の態様)に応じた第1回胴〜第3回胴の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1回胴〜第3回胴を停止させる制御を行う。
ここで停止制御テーブルでは、ストップボタン140の作動時点における第1回胴〜第3回胴の位置(押下検出位置)と、第1回胴〜第3回胴の実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。抽選フラグの設定状態に応じて、第1回胴〜第3回胴の停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されることもある。
遊技機では、リールユニット203がフォトセンサからなるインデックスセンサを備えており、回胴制御手段1300は、回胴が1回転する毎にインデックスセンサで検出される基準位置信号に基づいて、回胴の基準位置(インデックスセンサによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在の回胴の回転状態を監視することができるようになっている。すなわち、メイン基板10は、ストップスイッチ140の作動時における回胴の位置を、回胴の基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
回胴制御手段1300は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とを回胴を停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)回胴を停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)回胴を停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、抽選フラグの設定状態、ストップボタン140の押下タイミング、押下順序、既に停止している回胴の停止位置(表示図柄の種類)などに応じて各回胴の停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このように、メイン基板10は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1回胴〜第3回胴を停止させる制御を行っている。
遊技機では、第1回胴〜第3回胴が、ストップボタン140が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中の回胴を停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各回胴の停止位置を決めるための停止制御テーブルでは、ストップボタン140の押下時点から各回胴が停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で設定されている。
入賞判定手段1400は、第1回胴〜第3回胴の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1回胴〜第3回胴の全てが停止した時点で入賞判定ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
入賞判定手段1400は、その判定結果に基づいて、入賞時処理を実行する。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合にはホッパ81を駆動してメダルの払出制御処理が行われるか、あるいはクレジットの増加され(規定の最大枚数例えば50枚まで増加され、それを超えた分だけ実際にメダル払い出される)、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理が行われ、ビッグボーナスやレギュラーボーナスが入賞した場合には遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段1500は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパ駆動部80でホッパ81を駆動して払い出させる。この際に、ホッパ81に内蔵される図示しないモータに電流が流れることになる。
メダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパ81によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段(RAM)のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段1600は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的に投入状態に設定される自動投入処理が行われ、遊技機が前回の遊技と同じ入賞判定ラインを有効化した状態で次回の遊技における回転開始操作(遊技者によるスタートスイッチ134の押下操作)を待機する状態に設定される。リプレイの抽選状態として、リプレイが内部抽選の対象から除外されるリプレイ無抽選状態、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されるリプレイ低確率状態、およびリプレイの当選確率が約1/6に設定されるリプレイ高確率状態という複数種類の抽選状態を設定可能とされている。リプレイの抽選状態を変化させることにより、内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる。
また、メイン基板10は、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる制御を行うことがある(遊技状態移行制御機能)。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナスあるいはレギュラーボーナスに当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、通常状態における内部抽選でビッグボーナスが当選した場合、ビッグボーナスが入賞するまでビッグボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持され、通常状態における内部抽選でレギュラーボーナスが当選した場合、レギュラーボーナスが入賞するまでレギュラーボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持される。ボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、入賞したボーナスの種類に応じて予め定められた払出上限数を超えるメダルが払い出されると、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
上記内部抽選手段1200における抽選の処理については、所定の範囲内で設定可能(当選の確率を高くしたり低くしたりできる)であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。
通常の遊技機は、BB,RB、小役等の抽選確率の異なる複数(例えば6つ)の抽選テーブルを予め備える。遊技機の抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/ハズレの判定がなされる。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定を変更することを、設定の変更(以下、「設定変更」と記す)と称している。
設定値(通常1〜6)を変更する場合、遊技機の扉を開け、電源部205に設けられた図示しない設定変更キースイッチに設定変更キーを挿入して当該キースイッチをオンにした状態で遊技機の電源を投入して設定変更可能な状態にし、設定変更ボタン(押ボタン)を1回押下するごとに、7セグメント表示器などに表示される設定値がインクリメントされて1〜6までの値を循環的に変化させ、所望する設定値が表示器に表示されたところでスタートスイッチを操作することで、所望する設定値を確定させていた。
図4は、本発明の実施の形態に係るサブ基板の処理フローチャートである。この図は、液晶表示装置LCDへ初期化要求コマンドを送る処理のみを示し、他の処理の表示は省略している。
S1:所定の契機(YES)に、S2乃至S8の処理を実行する。
所定の契機とは、設定変更時、RAMクリア時などの所定の状況が発生したことである。
S2:初期化要求コマンドを液晶表示装置LCDへ送信する。
コマンド体系は予め定められており、それらから初期化要求コマンドを選択して送信する。
S3:タイマー20aを起動する。
計時が開始される。
S4:サブ基板20の受信設定を下記のように特別な設定にする。
ここで、少なくとも、液晶表示装置LCDからの初期化完了コマンド(初期化完了通知)に関して、これを受信しない、あるいは受信してもこれを無視する(破棄して処理しない)、というようにサブ基板20を設定する。これは、液晶表示装置LCDからの初期化完了コマンド(初期化完了通知)の受信拒否あるいは無視を意味する。
S5:タイマー20aで予め定められた時間を計測したかどうか判定する。
計時を完了していないとき(NO)はS4とS5の処理を繰り返す。
ここで、前記予め定められた時間は、初期化要求コマンドを液晶表示装置LCDへ送信し、これを受けて液晶表示装置LCDが初期化処理を行い、これを完了し、サブ基板20が初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受けるまでの時間に基づき定められる。例えば、この一連の処理に要する時間が1.2秒であれば、前記予め定められた時間は1.2秒以内、例えば、1.1秒に設定される。
S6:計時が完了したとき、サブ基板20の受信設定を通常の状態に戻す。
ここで、液晶表示装置LCDからの初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信し、それを解釈するようにサブ基板20を設定する。
S7:初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信したかどうか判定する。
タイマー20aで計時時間が適切であれば、S2で初期化要求コマンドを送信しているから、これに対する応答である初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信することになる。受信したら(YES)、S8の処理へ進む。受信しなければ(NO)、S6又はS7に戻る。S7に戻るほうが処理が簡単で通常そのようにするが、S6に戻ると受信再設定により、いわばリセットをかけることも可能であるので、サブ基板20自身のエラーによる初期化完了コマンドの非受信を回避できるというメリットがある。
なお、液晶表示装置LCDに異常が生じたなどの理由で初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信しないことも有りえる。この場合、S6,S7の処理が際限なく繰り返される、あるいはいつまでもS8の処理が行われないという問題を生じるが、その解決策については後述する。
S8:所定の画面生成コマンドを液晶表示装置LCDへ送信する。
例えば、液晶表示装置LCDはバックアップ電源を備えるメモリを備えないので、電源オフ直前の状態に戻すために、サブ基板20から液晶表示装置LCDへ直前の画面を再表示させるコマンド及び/又はデータを送る。
なお、上記は一例であり、S8でどのようなコマンドを送るかは任意である。
図5及び図6は、液晶表示装置LCDの初期化処理フローチャートである。これらの図は、初期化処理のみを示し、他の処理の表示は省略している。図5は電源投入時の初期化処理を示し、図6は初期化要求コマンドを受信したときの初期化処理を示す。
図5において、電源投入されると、S11乃至S13の処理が実行される。すなわち、初期化処理を行い(S11)、初期化処理が完了したら(S12でYES)、初期化完了コマンド(初期化完了通知)をサブ基板20へ送る(S13)。
図6において、図5と同様に、初期化要求コマンドを受けると、初期化処理を行い(S21)、初期化処理が完了したら(S22でYES)、初期化完了コマンド(初期化完了通知)をサブ基板20へ送る(S23)。
次に、発明の実施の形態の動作について、処理の流れ(フローチャート)を参照して説明する。図7は初期化要求コマンドを送信したことによる初期化処理の流れを示し、図8は電源投入による初期化処理と初期化要求コマンドを送信したことによる初期化処理が混在するときの処理の流れを示す。図7及び図8は、サブ基板20と液晶表示装置LCDの間の信号(コマンド、データ)の流れ又は処理を示し、矢印の向きが信号の流れ又は処理を、また上から下に向かって時間の流れを示している。そして、2つの矢印を結ぶ細い矢印は因果関係を示す(細い矢印の根元側の信号/処理により、矢印側の信号/処理が発生する)。以上の点は図9乃至図11についても同じである。なお、サブ基板20と液晶表示装置LCDにおける処理については、前述の図4乃至図6の説明も参照されたい。
図7を参照すると、サブ基板20が設定変更時などで初期化要求コマンドを送信すると(S100)、液晶表示装置LCDが初期化処理を行い(S101)、その完了を通知する(S102)。その間、つまり初期化要求コマンドを送信した時刻T2からタイマー20aによる計時が終わる時刻T3までの間は、サブ基板20は初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受け付けないようになっている。図7の例では、時刻T2から時刻T3までは、S101:初期化処理に要する時間よりも短いので、S102:初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信することができる。言い換えれば、図7の例では、サブ基板20は、自身が液晶表示装置LCDに指示して行った初期化の初期化完了コマンド(初期化完了通知)を常に受信できるようになっている。
図8を参照すると、液晶表示装置LCDに関して、時刻T1における電源投入による初期化処理と時刻T2におけるサブ基板20による初期化要求の初期化処理の両方が発生している。時刻T1と時刻T2では一定以上の時間差があるものとする(T1<T2)。また、電源投入による初期化処理の完了通知は、サブ基板20による初期化要求の後にサブ基板20に到達するものとする。
時刻T1で開始した液晶表示装置LCDの初期化処理S110が終了すると、初期化完了コマンド(初期化完了通知)がサブ基板へ送られるが(S111)、これは、時刻T2におけるサブ基板20による初期化要求コマンド送信の後であって、タイマー20aが計時中である時刻T3よりも前に到達するので、S111の初期化完了コマンド(初期化完了通知)は無視される(図8の×印はこのことを示す)。
一方、時刻T2においてサブ基板20が設定変更時などで初期化要求コマンドを送信すると(S112)、液晶表示装置LCDが再度初期化処理を行い(S113)、その完了を通知する(S114)。再度の初期化処理(S113)は、例えば、(1)現在行われている初期化処理(S110)と同時並行に行われる、(2)現在行われている初期化処理(S110)の終了を待って開始される、(3)現在行われている初期化処理(S110)が中断され(それまでの結果は破棄される)、直ちに初期化処理(S113)が開始される、という3つのケースが考えられる。図8は(1)のケースを示している。
時刻T2から時刻T3までの間は、サブ基板20は初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受け付けないようになっているが、S114の初期化完了コマンド(初期化完了通知)は時刻T3以降にサブ基板20に到達し、受け付けられる。そして、画面生成コマンドを生成し(S116)、生成した画面生成コマンドを液晶表示装置LCDへ送り(S117)、液晶表示装置LCDは画面生成処理を行う(S118)。
以上のように、発明の実施の形態によれば、複数の初期化処理が競合したときでも、サブ基板は自身が発した初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)のみを受信し、他の初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信しないので、処理に混乱が生じることがなく、処理を適切に行うことができる。初期化処理から画面の復帰処理にスムーズに移行することができる。
図8は、初期化処理中に新たに初期化要求コマンドを受信した場合に、別の初期化処理が開始する場合を示している。これとは異なり、初期化処理中に新たに初期化要求コマンドを受信したときは実行中の初期化処理が中断され、改めて最初から初期化処理が実行される場合もある。この場合は初期化完了コマンドがひとつしか送信されない(図8のS111は送信されず、S112によるS114のみが送信される)ので、発明が解決しようとする課題の項で述べたような問題は生じない。しかし、初期化処理S110自体は終了したもののサブ基板20に初期化完了コマンドS111を送っている最中に、あるいは送り終わってそれをサブ基板20がコマンド解析を完了する前に初期化要求コマンドS112を受けたような場合は、当該コマンドを受け付けられて改めて最初から初期化処理が実行され、図8に示すように初期化完了コマンドが2回(S111とS114)が送られることになる。このケース(いわば初期化完了通知と初期化完了コマンドが行き違いになった場合)においては、上述の処理により課題を解決することができる。
タイマー20aで計測する時間(時刻T2から時刻T3までの時間)について検討を加える。
(1)再度の初期化処理S113が、現在行われている初期化処理S110の終了を待たずに開始されるケース(初期化処理が同時並行して行われるケース)
図9(a)は検討に使用する図面(タイミングチャート)である。電源投入時と初期化要求コマンドによる初期化処理のいずれについても同じ時間を要するが、その時間はまちまちであり最大値と最小値があると仮定する(変動せず、常に一定の場合は後述する)。例えば、図9(a)において、時刻T2に初期化要求コマンドを送信したことの応答である初期化完了コマンド(初期化完了通知)を、時刻T2を基準として時間TMINから時間TMAXの間のいずれかで受信するものとする。言い換えれば、初期化の処理時間は時間TMINから時間TMAXの間で確率的に分布しているものとする。ここで簡単のために一様に分布していると仮定する。なお、コマンドの伝播時間は、初期化処理時間などに比べてわずかであるので、無視する。
もし、時刻T2を基準としてタイマー20aで計測する時間TTが時間TMINより短ければ初期化完了コマンド(初期化完了通知)を必ず受信する(受信拒否しない)から、初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知(受信)確率は100%である。一方、時間TTが時間TMAXよりも長ければ初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信できない(初期化完了コマンドが返ってくるはずの時間ずっと受信拒否している)から、初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知(受信)確率は0%である。初期化の処理時間の分布が時間TMINから時間TMAXの間で一様であるとすれば、時刻T2に初期化要求コマンドを送信したことの応答である初期化完了コマンド(初期化完了通知)を検知する確率(検知率)は、図9(b)のようになる。
次に、電源投入時の初期化処理が時刻T1(T1<T2)で開始されたとする。ΔT=T2−T1とおくと、電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンド(初期化完了通知)の受信タイミングは、ΔTのずれを除き上述の初期化要求コマンドを送信したことの応答である初期化完了コマンド(初期化完了通知)の場合と同じであるから、その受信確率は、図9(c)のようになる。同図は、電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンド(初期化完了通知)を、誤って初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)として受信する確率(誤検知率)を意味する。
理想的には、電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知率が0%(受信拒否が完全に成功)であり、初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知率が100%であることが望ましい。しかし、TMIN≠TMAXで、その差がΔTよりも大きい場合は、その両方を実現することが難しい。
なお、次のようなΔTなどについては次のような関係がある。
ΔT=T2−T1>0
TT=T3−T2>0
TMIN>ΔT>0(ΔT≧TMINであると複数の初期化処理が併存せず、課題での述べたような問題が生じないので、検討対象外とする)
時間TTとして実際に使用できるのは、図9(c)に示した範囲A、B、Cのいずれかである。なぜなら、時間TTがTMIN−ΔTよりも小さいと誤検知率が100%となり、本発明の課題を解決できず、また、TTがTMAXよりも大きいと初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信することができず(検知率=0%)、本来行うべき処理を実行できないからである。
図10は、時間TTを図9(c)の範囲A、Cに設定した時の検知率と誤検知率の説明図である。時間TTを範囲Aとすると初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知率は100%であるが、電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンド(初期化完了通知)を誤って初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)として検知する誤検知率も大きい。これに対し、時間TTを範囲Cとすると電源投入時の初期化処理による初期化完了コマンド(初期化完了通知)を誤って初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)として検知する誤検知率は0%であるが、初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知率は小さい。そして、範囲Bは、範囲AとCの中間である。
初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知率が100%であることが望ましい場合は時間TTとして範囲Aを採用し、誤検知率が0%であることが望ましい場合は時間TTとして範囲Cを採用することが考えられる。範囲Bを採用する場合は、検知率を高めるのであれば範囲A近傍の値を採用し、誤検知率を低くするのであれば範囲C近傍の値を採用することが考えられる。
もし、初期化処理の時間が常に一定(TMIN=TMAX=TC1)のときは、TC1−ΔT<TT<TC1とすればよく、このとき検知率が100%で、誤検知率が0%となる。電源投入時の初期化処理開始から初期化要求コマンドに対応する初期化処理開始までの時間であるΔTが、初期化処理の時間TC1の数分の一程度あるいはそれ以上であれば、時間TTを初期化処理の時間TC1よりわずかに小さく(例えばTT=0.9TC1など)しておけば、検知率が100%で、誤検知率が0%となり、本発明の課題を完全に解決することができる(なお、完全な解決できない場合でも本発明の実施の形態は一定の意義を有する)。例えば、初期化処理に要する時間が1.2秒であり、時刻TC1と時刻T2の差ΔTが0.2秒であれば、前記予め定められた時間を1.1秒に設定することで、電源投入による初期化処理の初期化完了コマンド(初期化完了通知)を無視し、初期化要求の初期化処理の初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受け付けることができる。
(2)再度初期化処理S113が、現在行われている初期化処理S110の終了を待って開始されるケース
液晶制御基板200が初期化要求コマンドを受信してから初期化完了コマンド(初期化完了通知)の送信までに要する時間を最小TMINから最大TMAXであると仮定する。電源投入に係る初期化処理S110も同様とする。
この場合、電源投入による初期化処理に要する時間だけ、図9及び図10よりもタイムアウトまでの時間TTは長くなる(遅延する)。具体的には、TMIN−ΔTからTMAX−ΔTの範囲内で長くなる。ここで、長くなる時間(電源投入による初期化処理による遅延時間)を一定として、それを遅延時間TD=(TMIN+TMAX)/2−ΔTとすると、時間TTはTD以上とすればよい。時刻T2から起算して時間TD経過後は初期化処理S110が終了し、初期化完了コマンドS111の送信も完了していると考えられるから、タイムアウト後に受ける初期化完了コマンドは初期化要求コマンドに対するもの(S114)になる。遅延時間TDは、時刻T2から電源投入による初期化処理S110の終了を待つことに相当する時間ともいえる。
あるいは、TD=TMAX−ΔTとすることも可能である。これで誤検知率を0%にできるが、検知率は100%から下がる可能性がある。また、TD=TMIN−ΔTとすることで、検知率は100%になるが、誤検知率は上がる。TD=(TMIN+TMAX)/2−ΔTはそれらの中間になる。
初期化要求コマンドに対応する初期化完了コマンド(初期化完了通知)の検知率が高いことが望ましい場合は時間TT=TMIN−ΔTを採用し、誤検知率が低いことが望ましい場合は時間TT=TMAX−ΔTを採用することが考えられる。
(3)初期化処理中に新たに初期化要求コマンドを受信したときは実行中の初期化処理が中断され、改めて最初から初期化処理が実行される場合において、初期化処理S110自体は終了したもののサブ基板20に初期化完了コマンドS111を送っている最中に、あるいは送り終わってそれをサブ基板20がコマンド解析を完了する前に初期化要求コマンドS112を受けたケース
サブ基板20が初期化要求コマンドS112を送ろうとしたとき初期化完了コマンドS111を受けたかどうかチェックし、もし受けていればそれはあきらかに電源投入に関するものであるからそれを無視する。サブ基板20が初期化要求コマンドS112の送信後に初期化完了コマンドS111を拒否するためには、例えば時間TT=TMINとすればよい。この(3)のケースでは初期化要求コマンドS112と初期化完了コマンドS111はほぼ同時に発生するから、時間TTはごく短い時間であればよく、時間TT=TMINあるいはこれよりも小さな値とすることで初期化完了コマンドS114を確実に受信できる。誤検知もない。
なお、以上の説明では、タイマー起動を初期化要求コマンドの送信時T2としたが、電源投入時T1にタイマーを起動するようにしてもよい。この場合は、例えば図10のA:TMIN−ΔT<TT<TMINは、TMIN<TT<TMIN+ΔTのようになる(他の式も同様)。
次に、発明の実施の形態に係る遊技機の動作の理解を容易にするために、比較例について説明を加える。図11乃至図13は、タイマー20aを備えない遊技機(図7のS3乃至S6を行わない遊技機)のフローチャートである。
図11は、電源投入時における初期化処理(S120)と初期化完了コマンド(初期化完了通知)の送信(S121)、これを受けての画面復帰処理を示している(S122乃至S124)。同図では電源投入による初期化処理しかないので、サブ基板20が初期化完了コマンド(初期化完了通知)を誤って受け取ることがない。
図12は、初期化要求時(S130)における初期化処理(S131)と初期化完了コマンド(初期化完了通知)の送信(S132)、これを受けての画面復帰処理を示している(S133乃至S135)。同図では初期化要求による初期化処理しかないので、図11と同様に、サブ基板20が初期化完了コマンド(初期化完了通知)を誤って受け取ることがない。
図13は、サブ基板20が、電源投入による初期化処理の初期化完了コマンド(初期化完了通知)と、初期化要求の初期化処理の初期化完了コマンド(初期化完了通知)の両方を受ける場合を示す。サブ基板20は、初期化完了コマンド(S145)の送信の直後に、電源投入による初期化完了コマンド(S141)を受け、これを初期化完了コマンド(初期化完了通知)の結果と誤解してS142乃至S143の処理を行う。しかし、画面生成コマンドを送ったとき(S143)、液晶表示装置LCDは初期化処理中であり(S146)、当該画面生成コマンドを受け取ることできない。図中の×印はこのことを意味する。このため、本来行われるべき画面復帰処理(S144)は実行されない。
このように比較例では、サブ基板20のコマンドを受け取ることができず、当該コマンドは失われ、この結果、液晶表示装置LCDに正常な画面を表示することができなくなるという問題が生じる。
ところで、図4の処理では、タイムアウトした後において、初期化完了コマンド(初期化完了通知)を待つが、もしここで初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受けないとき、サブ基板20の動作が停止してしまう。このようなことは、実際にあり得る(上述の説明参照、例えば、図9(c)の範囲BとCでは検知率が100%ではない)。
図14は、このような場合も対処可能な処理フローチャートである。図14は、図4にS6b,S6c,S6dを追加したものである。以下、これら追加部分について説明を加える。
S6b:サブ基板20を、液晶表示装置LCDからのコマンドを受信可能に設定した後、再度タイマーを起動する。このタイマーは、S3で起動したタイマー20aと共用することができるが、これと別個のものでもよい。
S6c:初期化完了コマンド(初期化完了通知)を受信しないとき、タイムアウトかどうか判定し、タイムアウトであれば(S6cでYES)、初期化完了コマンド(初期化完了通知)の受信に失敗したと判定する。ここで、タイムアウトまでの時間は、初期化完了コマンド(初期化完了通知)の受信までに要する時間の最大値(前述のTMAX)を基準に定める。例えば、図9のT2から起算して最大値TMAXの110%となる時間、言い換えれば、T3(S6b)から起算して(TMAX×1.1−TT)となる時間とする。タイムアウトにならないとき(NO)、S6又はS7に戻る。S7に戻るほうが処理が簡単で通常のそのようにするが、S6に戻ると受信再設定により、いわばリセットをかけることも可能であるので、サブ基板20自身のエラーによる初期化完了コマンドの非受信を回避できるというメリットがある。
S6d:初期化要求コマンド又は画面生成コマンドを液晶表示装置LCDへ再送する。
再度初期化することで、動作の確実を期す。以下、S3以降の処理を繰り返す。
あるいは、コマンドの再送に代えて、図4のS8の画面生成コマンドを送信するようにしてもよい。初期化完了コマンド(初期化完了通知)の受信に失敗しているものの、液晶表示装置LCDの初期化は正常に終了していると見ることもできる(特に検知率が低い場合にあり得る)。この場合には、画面生成コマンドを送信しても差し支えない。この場合、S3以降の処理は繰り返さない(図14の処理を終了する)。
以上の説明において、液晶表示装置を例に取り説明を加えたが、他の画像表示装置、例えばプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。
また、スピーカ基板201、LED基板202がCPUなどを備え、初期化処理に関して液晶表示装置LCDと同様に機能するのであれば、本発明の実施の形態をスピーカ基板201、LED基板202などに適用することができる。すなわち、サブ基板20に接続されコマンドを受信するスピーカ基板201などの周辺基板であって、初期化処理を行うものであれば、本発明の実施の形態を適用することができる。周辺基板として、他に、開閉動作を行うシャッター役物あるいはそれ以外の役物の制御基板があるが、これらを含む周辺基板についても、同様の効果を奏する。
なお、本発明は、スロットマシンに限らず、液晶表示装置を備えるパチンコ機に対しても適用することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
10 メイン基板
20 サブ基板(制御部)
20a タイマー
200 液晶制御基板(画像表示装置、周辺基板)
201 スピーカ基板(周辺基板)
202 LED基板(周辺基板)
LCD 液晶表示装置(画像表示装置)

Claims (8)

  1. 演出に関する処理を実行する制御部と、前記制御部から所定のコマンドを受信して前記演出に係る処理を行う周辺基板とを備える遊技機において、
    前記制御部は、タイマーを備え、
    前記制御部は、予め定められた契機で、前記周辺基板へその初期化を行わせるための初期化要求コマンドを送信し、
    前記タイマーを起動して予め定められた時間の計測を行い、
    前記タイマーによる前記時間の計測の後において前記周辺基板から前記初期化が完了した旨の初期化完了通知を受け、
    前記初期化完了通知を受けた後に、前記周辺基板へ予め定められた処理を行わせるための所定のコマンドを送信し、
    前記タイマーによる前記時間の計測中において前記初期化完了通知を受けたときは、前記所定のコマンドを送信しない、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記周辺基板は、前記制御部から所定のコマンドを受信して前記演出に係る画面を表示する画像表示装置であり、前記周辺基板への前記所定のコマンドは予め定められた画面を表示させるための画像生成コマンドであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
    前記周辺基板は、
    遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
    前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理が終了してから、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を開始するものであり、
    前記電源投入から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
    前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始から前記初期化完了通知までに要する時間の最小値がTMINであり、その最大値がTMAXである場合において、
    前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
    TT=TMIN−ΔT、TT=TMAX−ΔT又はTT=(TMIN+TMAX)/2−ΔTのいずれかとしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
    前記周辺基板は、
    遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
    前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理を中断して、改めて前記初期化処理を開始するものであり、
    前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始から前記初期化完了通知までに要する時間の最小値がTMINである場合において、
    前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
    0<TT≦TMINとしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
    前記周辺基板は、
    遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
    前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理とともに、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を行うものであり、
    前記電源投入の際の前記初期化処理の開始から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
    前記初期化要求コマンドの送信から前記初期化完了通知の受信までに要する時間がTC1である場合において、
    前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
    TC1−ΔT<TT<TC1の関係が成立するようにTTを定めたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  6. 前記予め定められた契機は、電源投入以外の契機であり、
    前記周辺基板は、
    遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
    前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理とともに、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を行うものであり、
    前記電源投入の際の前記初期化処理の開始から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
    前記初期化要求コマンドの送信から前記初期化完了通知の受信までに要する時間の最小値がTMINである場合において、
    前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
    TMIN−ΔT<TT<TMINの関係が成立するようにTTを定め、前記初期化要求コマンドに対応する前記初期化完了コマンドの検知率を100%としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  7. 前記予め定められた契機は、電源投入時以外の契機であり、
    前記周辺基板は、
    遊技機の電源投入の際にも初期化処理を行い、当該初期化処理の終了時に、前記制御部へ前記初期化完了通知を送り、
    前記制御部から前記初期化要求コマンドを受けたときは、前記電源投入の際の前記初期化処理とともに、前記初期化要求コマンドに従って前記初期化処理を行うものであり、
    前記電源投入の際の前記初期化処理の開始から前記初期化要求コマンドによる初期化処理の開始までの時間がΔTであり、
    前記初期化要求コマンドの送信から前記初期化完了通知の受信までに要する時間の最大値がTMAXである場合において、
    前記タイマーで計測する前記時間をTTとしたとき、
    TMAX−ΔT<TT<TMAXの関係が成立するようにTTを定め、前記電源投入時の初期化処理による初期化完了通知を誤って前記初期化要求コマンドに対応する初期化完了通知とする誤検知率を0%としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  8. 前記制御部は、さらに、前記タイマーによる前記時間の計測の後に、前記タイマーを再度起動するか又は別のタイマーを起動し、前記初期化完了通知を待ち、
    前記タイマーで所定時間計時する間に前記初期化完了通知を受けないときは、前記初期化要求コマンドを再送するか、又は、前記画像生成コマンドを送信することのいずれかを行う、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7いずれかに記載の遊技機。
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