JP2001137469A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001137469A
JP2001137469A JP32822899A JP32822899A JP2001137469A JP 2001137469 A JP2001137469 A JP 2001137469A JP 32822899 A JP32822899 A JP 32822899A JP 32822899 A JP32822899 A JP 32822899A JP 2001137469 A JP2001137469 A JP 2001137469A
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JP32822899A
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Tatsuya Tsuzuki
都築  達也
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示手段における特別図柄の表示制御に
おいて、仮確定図柄の決定に伴う遊技制御装置の負担を
比較的軽減し得る弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技中に予め定められた始動条件が成立
することに基づいて当否判定が行われ、大当り判定結果
に基づいて特別図柄表示領域28〜30に、特別図柄を
変動表示させる。そして、特別図柄が確定表示される前
に、一定時間、仮確定図柄が表示される。この場合、特
別図柄の変動表示が開始される以前に、遊技中に予め定
められた始動条件が成立して当否判定に基づいて大当り
判定となっていた場合には、その過去において停止表示
されていた停止図柄のうちの任意の図柄、例えば前回と
前々回の右図柄を利用して仮確定図柄を決定する。この
方法を採用することにより、特別図柄表示装置16の表
示画面上に表示される仮確定図柄が一定の規則性に基づ
いて決定されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるフィーバ
ー機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機を始めとする弾球遊技
機においては、一般的に、液晶表示盤やドットマトリッ
クスによる表示装置などが設けられ、この可変表示手段
は、複数列で形成された各特別図柄(識別情報)を変動
表示させ、予め定められた特別図柄(以下、「大当り図
柄」という)で停止表示された場合には、大当りとして
の特別遊技状態が発生するようになっていた。また、こ
の可変表示手段における付加的機能として、仮確定図柄
を停止表示させた後に再変動させて、最終的に確定した
特別図柄(以下、「最終確定図柄」という)を停止表示
させることにより、図柄変動を多様化させて遊技の興趣
を向上するものが提案されていた。また、上記仮確定図
柄の決定は、通常、遊技制御装置において、当否判定又
は最終確定図柄の決定とは別個の乱数取得によって行わ
れていた。
【0003】また、従来の弾球遊技機では、制御部を主
制御部と副制御部とに分け、特別図柄の表示処理におい
ては、特別図柄表示装置の作動を司る副制御部に対し、
特別図柄の種類や表示位置等を特定するための図柄制御
データを一定の時間周期(例えば2msの割込リセット
周期)毎に逐一送信する形で処理を行っている。この方
式によれば、ノイズの発生等により一時的な異常が発生
しても、リセット割込によりプログラムの実行が再開さ
れるので短時間で制御復帰でき、遊技続行や表示認識に
支障を生じにくい利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の弾球遊技機において主制御部は、弾球遊技機に備え
られた各種機器の制御を統括的に司るものであり、例え
ば遊技状態の検出・把握と、図柄の表示態様の決定処理
や保留処理、さらには音声出力やランプ制御などの図柄
以外の部分の処理(あるいは処理の指令)などを一括し
て行わなければならない。このような状況において、動
画的な図柄変動処理に必要な図柄制御データの副制御部
への転送処理も全て主制御部に行わせるようにすると、
主制御部側の処理内容が複雑化するので、プログラミン
グやそのデバッグ作業に手間を要し、エラー等の発生確
率も高くなる。また、主制御部の処理負担が著しく増大
するので、例えば通常使用されている8ビットマイクロ
プロセッサ等の処理能力ではすぐに限界に達し、例えば
処理負担軽減のために図柄の制御態様を単純化したり、
選択可能な態様の種別を減ずる等の処置を余儀なくさ
れ、興趣をそがれる等の不具合につながる。
【0005】そこで、本発明の課題は、従来から存在す
る再変動機能を備えた遊技制御装置の改良であって、可
変表示手段における特別図柄の表示制御において、仮確
定図柄の決定に伴う遊技制御装置の負担を比較的軽減し
得る弾球遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の弾球遊技機の第1の構成
は、複数の特別図柄を変動停止表示させ、再変動機能を
有する可変表示手段を備える弾球遊技機において、この
可変表示手段に表示される仮確定図柄が一定の規則性に
基づいて決定されることを特徴とする。
【0007】上記課題を解決するために、本発明の弾球
遊技機の第2の構成は、複数の特別図柄を変動停止表示
させ、再変動機能を有する可変表示手段を備える弾球遊
技機において、この可変表示手段に表示される仮確定図
柄が仮確定図柄決定手段によって過去の所定の時期にて
成立していた遊技状態に基づいて、一定の規則性をもっ
て決定されることを特徴とする。
【0008】上記弾球遊技機の特別図柄表示領域は、第
一表示部、第二表示部及び第三表示部の3つの可変表示
部を少なくとも含み、それら第一〜第三表示部がある配
置方向(例えば横方向:この場合、第一表示部と第三表
示部は従来の弾球遊技機における右図柄表示部及び左図
柄表示部に相当し、第二表示部は中図柄表示部に相当す
るものと見ることができる)に沿ってこの順序で配置さ
れたものとして構成することができる。
【0009】遊技中に予め定められた始動条件が成立し
て当否判定を行い、仮に大当りである場合には、特別図
柄表示領域内において各特別図柄を同一図柄に揃えて停
止表示させ確定させる。この当否判定が大当り判定結果
の場合には、次回の始動条件の成立による当否判定にお
ける当否確率を遊技者に有利な確率、すなわち高確率に
変動させる確変当りと、低確率状態の通常時の当りとに
大別される。確変当りの確定表示形態としては、一般的
に各特別図柄を左図柄、右図柄、中図柄の順序で奇数番
号による同一図柄、例えば「7、7、7」に揃えて確定
表示させる。また、通常時の当りの確定表示形態として
は、一般的に各特別図柄を左図柄、右図柄、中図柄の順
序で偶数番号による同一図柄、例えば「4、4、4」に
揃えて確定表示させる。
【0010】上述のように特別図柄が確定表示される前
に、特別図柄は特別図柄表示領域において、例えば、左
図柄及び右図柄を下から上方向へ、中図柄を上から下方
向へスクロール変動されることになる。そして、図柄確
定指令によって停止図柄が表示される前段階において仮
確定図柄が固定表示される。この固定表示される状態と
は、遊技者からみて図柄が完全に保持・停止された状態
であっても、また、別の特別図柄に変動するのでなけれ
ば、ゆれ変動等の動きを伴った状態であってもよい。
【0011】この仮確定図柄は過去に停止表示した停止
図柄(すなわち仮確定図柄あるいは本確定図柄のいずれ
をも含み、停止図柄として固定表示されたもの)の制御
実績によって決定され、これら停止図柄の種別に基づい
て演算処理され、算出決定されている。そして、これら
の演算処理は送信側制御部である主制御部側によって演
算処理されるのではなく、受信側制御部である特別図柄
制御部において過去に停止表示した停止図柄の種別を記
憶し、それに基づいて受信側制御部側において演算処理
され、仮確定図柄が算出決定されている。この仮確定図
柄を決定するに際し、その前回以前に使用された停止図
柄を、当該仮確定図柄を構成するための情報として使用
し、当該仮確定図柄の生成手段とする。
【0012】すなわち、仮確定図柄を決定するための手
段は、過去に停止表示した停止図柄を記憶する記憶手段
と、この記憶手段から読み出された過去の停止図柄に基
づいて図柄を決定するための演算処理を行う演算処理手
段と、この演算処理手段による演算結果に対応する図柄
を設定表示する図柄表示手段を少なくとも備えている。
そして、特別図柄の変動表示が開始される以前に、遊技
中に予め定められた始動条件が成立して当否判定に基づ
いて大当り判定となっていた場合には、例えば、前回以
前に使用された仮確定図柄の種別を数値パラメータによ
り記憶し、その数値パラメータを用いて一定の計算式に
基づき、次回の図柄の確定の数値パラメータを算出決定
する。
【0013】そして、それらの数値パラメータとしては
例えば前回と前々回の右図柄を採用し、これらの数値パ
ラメータを利用して仮確定図柄を決定する。この方法を
採用することにより、可変表示手段の表示画面上に表示
される仮確定図柄が一定の規則性に基づいて決定される
ことになる。
【0014】この仮確定図柄を求めるための計算式の一
例は以下のとおりである。 A=前々回の右図柄の停止図柄−前回の右図柄の停止
図柄 計算結果Aが1以上であればAを用い、計算結果Aが
0以下ならばAに大当り図柄数、例えば3桁同一の大当
り番号「1、1、1」〜「9、9、9」の9通りのう
ち、確変当りである奇数番号の図柄「1」、「3」、
「5」、「7」、「9」の任意の図柄数を加算してBを
求める。 仮にA又はBが奇数であれば1加算する。すなわち、
奇数番号を3桁同一に揃えた場合には確変当り図柄とな
るのであるが、仮確定表示した停止図柄が通常当り図柄
であれば、仮確定表示後に再変動して確変当り図柄が確
定表示されるとき、遊技者にとっては通常当りから確変
当りという意外性が加わってゲームに対しての興趣を高
めることになるからである。また、計算結果A又はBが
10以上であれば、「2」とする。以上のような計算式
を経て仮確定図柄を求める。
【0015】次に、具体的な数値に基づいて上述の計算
式を考察する。前々回の右図柄の停止図柄を「3」、前
回の右図柄の停止図柄を「7」、大当り図柄数を奇数番
号の図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」のう
ちリミット値である「9」とする。この条件値より仮確
定図柄を求める。 A=3(前々回の右図柄の停止図柄)−7(前回の右
図柄の停止図柄)=−4 計算結果Aが0以下なので、大当り図柄数のリミット
値である「9」を加算する。 B=−4(A)+9(大当り図柄数のリミット値)=5 計算結果Bが奇数なので1を加算する。5(B)+1
=6 したがって、仮確定図柄は「6、6、6」となる。
【0016】そして、仮確定後、特別図柄は再変動し
て、例えば再度それまでの変動方向とは逆方向へ変動
し、その後の一定時間経過後に左図柄→右図柄→中図柄
の順番ですべての特別図柄が確定表示する。
【0017】また、乱数取得を採用せず、一定の規則性
に基づいて可変表示手段に表示すべき仮確定図柄を決定
するので、遊技者にランダムに見せかける点は乱数取得
による制御の場合と同様であるが、可変表示手段におけ
る特別図柄の表示制御において、仮確定図柄の決定に伴
う、コマンド数を始めとする遊技制御装置の負担を比較
的軽減することができる。
【0018】上記の課題を解決するために本発明の弾球
遊技機の第3の構成は、可変表示手段の表示画面上に複
数の画像表示態様のうちのいずれかを選択的に行う画像
表示手段と、各画像表示態様の表示制御内容を記述した
複数の表示制御プログラムモジュールを、画像表示態様
を特定するための態様コマンドと対応付けた形で記憶す
る表示制御プログラムモジュール記憶手段と、遊技状態
に応じて前記画像表示手段に行わせるべき表示態様を決
定する表示態様決定手段と、その決定された表示態様に
対応する態様コマンドを外部に送信するコマンド送信手
段とを有する送信側制御部と、前記コマンド送信手段か
らの態様コマンドを受信するコマンド受信手段と、その
コマンド受信手段が受信した態様コマンドに対応する表
示制御プログラムモジュールを、前記表示制御プログラ
ムモジュール記憶手段から読み出して、そのプログラム
が記述する表示態様を前記画像表示手段に行わせる画像
表示制御手段とを有する受信側制御部と、過去の所定の
時期にて成立していた遊技状態に基づいて一定の規則性
をもって仮確定図柄を決定する仮確定図柄決定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0019】なお、送信側制御部は、弾球遊技機各部へ
の制御指令を行うことにより、弾球遊技機全体の作動を
司る主CPUを主体とする主制御部とすることができ
る。
【0020】上記の構成によれば、画像表示態様毎の表
示制御内容を記述した処理プログラムがモジュール化さ
れ、送信側制御部(例えば主制御部)側から受信側制御
部へは、そのプログラムモジュールを特定する態様コマ
ンドのみが送信される。そして、そのプログラムモジュ
ールを起動して画像表示制御を行う処理の要部は、実質
的に受信側制御部が担う形となる。これにより、従来の
弾球遊技機の問題点が、下記のように悉く解決される。 画像表示処理における送信側制御部の役割は態様コマ
ンドを受信側制御部へ送信することだけなので、送信側
制御部側での処理内容が大幅に単純化され、プログラミ
ングやそのデバッグ作業等に要する時間を大幅に短縮で
きる。また、エラー等の発生確率も小さくなる。
【0021】送信側制御部の処理負担が軽減されるの
で、例えばこれを8ビットマイクロプロセッサ等で構成
しても余力を生じ、図柄の制御態様を多様化することが
できる。これにより、表示により興趣を盛り上げること
ができる。なお、受信側制御部においては画像表示処理
の分だけ負担は増大するが、受信側制御部を表示制御に
専念させ、他の処理をなるべく担わせない形で使用すれ
ば問題は生じない。むしろ、従来の構成では、送信側制
御部に相当する主制御部側の画像処理負担が大きい分、
受信側制御部に相当する副制御部の処理負担が軽すぎ、
結果的に2つの制御部からなるハードウェア資源が必ず
しも有効活用されていなかったともいえる。
【0022】送信側制御部が主制御部となる場合、主
制御部側の処理内容を単純化することで、第三者検査機
関へ提出すべき検定申請書類の作成量を低減することが
できる。また第三者検査機関による検査の容易化を図っ
て、新機種の検定合格を短期間で勝ち取ることができ、
ひいてはその実用化促進にも寄与する。
【0023】上記弾球遊技機態様においては、画像表示
手段に行わせるべき表示態様を、いくつかの要素表示動
作の組み合わせにて表される上位表示動作として把握し
たときの、各要素表示動作の内容を記述する要素表示プ
ログラムモジュール(要素モジュール)を、各要素モジ
ュール(ひいては要素表示動作)を特定する要素コマン
ドと対応付けた形で表示制御プログラムモジュール記憶
手段に記憶しておくことができる。この場合、表示態様
決定手段は、画像表示手段に行わせるべき表示態様を上
位表示動作の形で決定し、コマンド送信手段は、その上
位表示動作を構成する複数の要素表示動作の要素コマン
ドを、受信側制御部に向けて一括して又は定められた個
数単位で逐次的に送信するものとすることができる。こ
の構成によれば、上位表示動作を要素表示動作に分解
し、各要素表示動作を記述するプログラムを要素モジュ
ールの形で用意しておくことで、複雑な画像表示態様も
要素コマンドの組み合わせにより簡単に実現することが
できる。
【0024】上位表示動作は、例えば時系列的な実行順
序が定められた複数の要素表示動作(順次実行型要素表
示動作群)を含むものとすることができ、コマンド送信
手段は、その順次実行型要素表示動作群中の各要素表示
動作を個別に特定する要素コマンドを、それら要素表示
動作の実行順序が特定可能な形で受信側制御部に送信す
るものとすることができる。例えば、キャラクタや変動
する特別図柄などの複雑な動画像の動きを、いくつかの
要素表示動作の組み合わせからなる上位表示動作として
把握することで、対応する要素コマンドの組み合わせ
と、その実行順序とを特定することにより簡単に実現す
ることができる。実行順序を特定する方式としては、要
素コマンドを受信側制御部に向けて実行順に逐次転送
し、受信側制御部側において、要素コマンドを受けた順
に対応する要素モジュールを起動させる方式がある。ま
た、要素コマンドを実行順に配列しておき(あるいは別
のデータにより実行順序を指定しておき)、複数の要素
コマンドのデータを受信側制御部にまとめて転送(例え
ばブロック転送)するようにしてもよい。受信側制御部
では、例えば実行順に配列した要素コマンドのデータ群
(例えばデータブロック)を実行先頭側から逐次読み出
して、対応する要素モジュールを順次起動させる。
【0025】コマンド送信手段は、順次実行型要素表示
動作群中の各要素表示動作を個別に特定する要素コマン
ドを、個々の要素表示動作の実行タイミングを反映した
タイミングにて、受信側制御部に順次送信するものとす
ることができる。この場合、受信側制御部において、コ
マンド受信手段による要素コマンドの受信タイミングを
反映したタイミングにて画像表示制御手段が対応する表
示制御プログラムモジュールを順次起動するようにして
おけば、要素コマンドの送信タイミングに応じて、要素
モジュールの起動タイミングすなわち要素表示動作の実
行タイミングを自由に調整・設定できる。
【0026】上記本発明の第3の構成の弾球遊技機は、
1つの表示装置の表示画面上に、それぞれ画像表示手段
として機能する複数の表示領域を形成し、それら表示領
域に対し互いに異なる画像を表示させるために、表示制
御プログラムモジュール記憶手段には、各表示領域毎の
複数の画像表示態様をそれぞれ記述する表示制御プログ
ラムモジュールが、表示領域と表示態様とをそれぞれ特
定する態様コマンドと対応付けた形で記憶されており、
送信側制御部において、表示態様決定手段は遊技状態に
応じて各表示領域毎の表示態様を決定し、また、コマン
ド送信手段はその決定された各表示領域毎の表示態様に
対応する態様コマンドを受信側制御部に向けて送信する
一方、受信側制御部において画像表示制御手段は、コマ
ンド受信手段が受信する各表示領域の態様コマンドに対
応する表示制御プログラムモジュールを読み出し、それ
らプログラムモジュールが記述する表示態様にて各画像
が、それぞれ表示画面上の所定の表示領域に表れるよう
合成して表示するものとして構成できる。
【0027】これにより、同一画面上に複数の表示領域
を形成し、各々異なる態様の画像を表示させる場合にお
いて、送信側制御部側の処理を、各表示領域毎の態様コ
マンドから受信側制御部に送信する形に簡略化すること
ができる。具体的には、表示領域として、各々複数の特
別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した
後、それら複数の図柄のうちの1つを確定表示する複数
の特別図柄表示領域と、それら特別図柄表示領域に表示
される特別図柄の背景画像を表示する背景画像表示領域
とを設定することができる。
【0028】次に、上記の本発明の第3の構成の弾球遊
技機は、複数の画像表示態様に対し共通に使用される共
通コマンドが定められており、受信側制御部は、態様コ
マンドとして、共通コマンドを受信した場合に、その受
信した共通コマンドに対応する複数の画像表示態様のう
ち、所定のものを選択する画像表示態様選択手段を有
し、また、画像表示制御手段は、その選択された画像表
示態様に対応する表示制御プログラムモジュールを、表
示制御プログラムモジュール記憶手段から読み出して、
そのプログラムが記述する表示態様を画像表示手段に行
わせるように構成することができる。
【0029】この方式では、受信側制御部における複数
の画像表示態様に対し、共通の態様コマンドである共通
コマンドが定められる。この場合、それら複数の画像表
示態様のいずれかを実行させたい場合、送信側制御部か
らは、特定のどの画像表示態様を最終的に実行するかと
は無関係に、上記の共通コマンドが送信される。そし
て、最終的に実行させる画像表示態様は、共通コマンド
を受けた受信側制御部にて自主的に選択を行うようにす
る。すなわち、画像表示態様の決定を、送信側制御部と
受信側制御部とがいわば分担して行う形にするのであ
る。多数の画像表示態様が存在する場合でも、共通コマ
ンドの使用により、送信側制御部から受信側制御部へ送
信するコマンド数を大幅に減ずることができ、ひいては
処理速度の向上及びコマンドの記憶容量の削減に寄与で
きる。
【0030】この場合、複数の画像表示態様は、各々1
又は複数の画像表示態様を含む複数の表示態様グループ
に分類されており、それら表示態様グループに一対一に
対応して共通コマンドが定められ、画像表示態様選択手
段は、受信した共通コマンドに対応する表示態様グルー
プに複数の画像表示態様が含まれる場合に、それら複数
の画像表示態様の所定のものを選択するように構成する
ことができる。すなわち、複数の画像表示態様を、例え
ば表示態様の種別毎に表示態様グループとして分類して
おき、その各々のグループに共通コマンドを対応させて
おけば、受信側制御部側において、受ける共通コマンド
の内容により、実行指示される画像表示態様の種別を認
識・把握することができる。例えば、その認識結果を利
用することにより、受信側制御部側では、画像表示態様
の種別に応じた自発的かつきめ細かい表示制御(あるい
は表示以外の弾球遊技機作動制御)を行うことができる
ようになる。
【0031】上記の弾球遊技機においては、画像表示手
段としての1つの表示装置の表示画面上に、複数の特別
図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、
それら複数の特別図柄のうちの1つを確定表示する特別
図柄表示領域が3以上と、特別図柄の背景領域に背景画
像を表示させる背景表示領域とが形成されるように構成
することができる。この場合、画像表示態様は、特別図
柄表示領域における特別図柄の表示態様と、背景表示領
域における背景画像の表示態様との合成にて表されるも
のとされる。そして、共通コマンドが特定する表示態様
グループは、特別図柄表示態様と、背景画像表示態様と
の少なくともいずれかを複数含むものとすることがで
き、受信側制御部においては、画像表示態様選択手段
を、受信した共通コマンドに対応する表示態様グループ
に含まれる特別図柄表示態様及び背景画像表示態様か
ら、各々所定のものを選択するものとし、画像表示制御
手段を、その選択された特別図柄表示態様及び背景画像
表示態様を合成して表示画面上に出力させるものとする
ことができる。
【0032】このようにすれば、受信側制御部におい
て、特別図柄の表示態様と背景画像の表示態様との少な
くとも一方を、複数種類のものから選択して互いに組み
合わせることにより多様な表示態様が実現される。ま
た、これに対応して送信側制御部から受信側制御部へは
共通コマンドが送信されるだけであるから、表示態様が
多様化するにも拘わらず、送信側制御部から受信側制御
部へのコマンド送信形態は簡略なものに留めることが可
能となり、ひいては主制御部の処理負担をさらに軽減す
ることが可能となる。
【0033】ところで、上記の構成では、表示態様グル
ープとして何が選択されるか、ひいては共通コマンドと
して何が送信されるかによって、画像表示態様の基本的
な種別が決定されることとなる。これは、送信コマンド
数の削減という観点に関しては大いに有効であるが、半
面、ノイズ等の影響によりコマンドが正確に送信できな
かった場合に、コマンド数が減少する分だけ画像制御全
体に及ぶ影響も大きくなる。したがって、とりわけ重要
な共通コマンドについては、ノイズ等の影響を識別しや
すいデータ構造を考慮することが有効であるといえる。
例えば、受信側制御部において、共通コマンドのデータ
が異常となる場合(例えば、ノイズ等の外乱の影響によ
り共通コマンドのデータの正常受信が不能となる場合)
を想定して、共通コマンドには、正常受信の識別を行う
ための識別部と、表示態様グループの特定を行う態様特
定部とを含ませておくことができる。この場合、受信側
制御部は、識別部のデータ内容を読み取る識別部読取り
手段と、その読取り内容に基づいて、共通コマンドの受
信が正常であったか否かを識別する識別手段とを有する
ものとして構成することができる。
【0034】ノイズの影響を受けて態様コマンドのデー
タ内容が変化してしまった場合、受信側制御部では、本
来意図されていたものとは異なる内容のコマンドとして
これを認識し、誤動作等の問題に直結してしまう問題が
ある。そこで、特に画像表示態様の基本部分を担う共通
コマンドに対し、上記のように、正常受信の識別を行う
ための識別部を含ませておけば、その識別部の内容の変
化によりノイズ発生の影響があったか否かを簡単に識別
することができ、ひいては誤動作等を事前に防止するこ
とが可能となる。
【0035】次に、本発明の第3の構成の弾球遊技機に
おいて、画像表示手段に一連の表示態様を実行させるた
めに、送信側制御部から受信側制御部に対し、時系列的
な実行順序が定められた複数の態様コマンドが逐次送信
される場合、受信側制御部には、順次送信されてくる一
連の態様コマンドの受信状況を解析する態様コマンド受
信解析手段と、その解析結果に応じて、画像表示制御及
び/又は画像表示制御以外の弾球遊技機作動制御のため
に所定の出力を行う出力手段とを設けることができる。
このように、一連の態様コマンドの受信状況を管理・解
析すれば、例えばノイズ発生によるコマンド誤認識等に
より矛盾した表示制御の流れが生じても、これを容易に
発見・認識することが可能となり、これを受けて必要な
制御出力を行うことにより、ノイズ等の発生時にも正常
な画像表示制御の流れを容易に維持することができるよ
うになる。また、表示制御の流れに矛盾が生ずると、画
像表示制御以外の弾球遊技機作動制御(例えば表示ラン
プ類の制御や効果音の出力など)にも支障を来たす場合
があるが、この場合は、該画像表示制御以外の弾球遊技
機作動制御に対しても必要な制御出力を行うことによ
り、正常な制御の流れを維持できる。
【0036】この場合、順次送信されてくる一連の態様
コマンドを記憶する受信態様コマンド記憶手段を設け、
その受信態様コマンド記憶手段における一連の態様コマ
ンドの記憶内容を解析するように構成することができ
る。すなわち、受信側制御部において、送信側制御部か
ら送られてくる態様コマンドを単に受信・実行するだけ
でなく、一連の態様コマンドを記憶・蓄積しておけば、
その記憶内容を解析することにより、態様コマンドの受
信状況(あるいは受信タイミング)を画像表示処理の流
れと対応付けて把握することが可能となる。
【0037】さらに、上記本発明の第3の構成の弾球遊
技機は、次のように構成することもできる。すなわち、
画像表示手段に一連の表示態様を実行させるために、送
信側制御部から受信側制御部に対し、時系列的な実行順
序が定められた複数の態様コマンドが逐次送信される場
合において、受信側制御部に、特定の態様コマンドにつ
いて、その受信時刻を計測するためのコマンド受信時刻
計測手段と、計測された受信時刻が、予め定められた時
刻範囲に収まっていない場合に、その受信した態様コマ
ンドによる画像表示制御を禁止する制御禁止手段とを設
ける。
【0038】正常な表示制御の流れにおいては、時系列
的に送られてくる態様コマンドの送信(あるいは受信)
タイミングはほぼ一定であり、大幅な乱れを生ずること
は少ない。しかしながら、本来のタイミング以外にてノ
イズ等に由来する信号が発生すると、これが受信側制御
部ではいわばゴーストコマンドとなって誤認識されてし
まい、正常な画像表示制御が不能となる場合がある。そ
こで、態様コマンドの受信時刻に範囲を定めておき、定
めた時刻範囲外にコマンド受信した場合に、その受信し
た態様コマンドを使用しない(すなわち、画像表示制御
を禁止する)ようにしておけば、ノイズ等に由来するコ
マンド誤認識の確率が減少し、正常な画像表示制御の流
れを容易に維持することができるようになる。
【0039】また、受信側制御部には、一連の表示態様
の実行に対し、所定の限界所要時間を設定する限界所要
時間設定手段と、複数の態様コマンドの全てが限界所要
時間内に受信完了したか否かを判定する完了判定手段
と、限界所要時間内に受信完了していないと判定された
場合に、一連の表示態様を強制終了させる終了制御手段
とを設けておくこともできる。この構成では、予め定め
られた一連の表示態様の実行に際し、受信側制御部にお
いて、限界所要時間の形によりコマンド受信の期間に制
限を設け、その期間内に全ての態様コマンドの受信が完
了しなかった場合に、その一連の表示態様の実行を強制
終了させるようにした。例えばノイズその他の外乱の影
響により、態様コマンドの送信に乱れが生じた場合に
も、その影響を上記設定した限界所要時間内に留めるこ
とが可能となり、ひいては画像表示制御の流れに停滞を
生ずることなく、スムーズな実行が可能となる。
【0040】次に、上記本発明の第3の構成において
は、受信側制御部を、画像表示手段に行わせるべき表示
態様制御に加え、弾球遊技機に設けられたランプ点灯機
構及び音声出力機構の少なくともいずれか(以下、これ
ら両機構を総称する場合には、補助機構という)の作動
制御も司るものとして構成することができる。また、本
発明の第3の構成の弾球遊技機は、複数の画像表示態様
のうちのいずれかを選択的に行う画像表示手段と、遊技
状態に応じて画像表示手段に行わせるべき表示態様を決
定する表示態様決定手段として少なくとも機能する送信
側制御部と、その送信側制御部からの指示を受けて、表
示態様決定手段の決定した表示態様を画像表示手段に行
わせる画像表示制御手段として少なくとも機能する送信
側制御部とを備え、受信側制御部は、画像表示手段に行
わせるべき表示態様制御に加え、弾球遊技機に設けられ
たランプ点灯機構及び音声出力機構の少なくともいずれ
かの作動制御も司るものとして構成することもできる。
【0041】上記の構成によれば、受信側制御部は、基
本的に特別図柄等の図柄表示の制御部であり、送信側制
御部からの指示を受けることにより、しかるべき態様に
て図柄の表示制御を行う。ところで、従来の弾球遊技機
では、特別図柄の変動開始やリーチ状態あるいは大当り
状態の発生に伴い、ランプ点灯や効果音出力等により効
果を盛り上げることが行われているが、ランプ点灯機構
及び音声出力機構の作動は、特別図柄表示の制御部とは
全くの別の枠制御部等が、送信側制御部(例えば主制御
部)からの指示を別途受ける形で制御されていた。しか
しながら、枠制御部と図柄表示の制御部との間の信号通
信は、信号伝送形態の複雑化を招くため検定上認められ
る可能性が小さいので、基本的に、図柄表示の制御とラ
ンプ点灯あるいは音声出力との制御は、送信側制御部か
らの個別の一方向通信による指示に頼らざるを得ない背
景がある。その結果、ランプ点灯あるいは音声出力の制
御部は、図柄制御の進捗を直接には把握できないため、
これらを互いに連係させることが非常に困難となる。し
かしながら、図柄制御を担う受信側制御部にランプ表示
あるいは音声出力制御も担わせることにより、図柄制御
の進捗把握が極めて容易となり、これと連係したランプ
表示あるいは音声出力の制御(例えば、画像表示手段に
よる表示態様の実行に同期させて、ランプ点灯機構及び
音声出力機構の少なくともいずれかの作動を行わせる制
御)もスムーズに行うことができる。また、ランプ制
御、音声出力制御を担っていた枠制御部の処理負担を軽
減することも可能となる。
【0042】また、上記本発明の第3の構成において
は、送信側制御部は、弾球遊技機に設けられたランプ点
灯機構及び/又は音声出力機構の作動タイミングに対応
して、少なくとも該ランプ点灯機構及び/又は音声出力
機構の作動状況を通知する役割を果たす補助機構作動通
知信号を受信側制御部に送信するものとして構成するこ
とができる。また、本発明の第3の構成の弾球遊技機
は、複数の画像表示態様のうちのいずれかを選択的に行
う画像表示手段と、遊技状態に応じて画像表示手段に行
わせるべき表示態様を決定する表示態様決定手段として
少なくとも機能する送信側制御部と、その送信側制御部
からの指示を受けて、表示態様決定手段の決定した表示
態様を画像表示手段に行わせる画像表示制御手段として
少なくとも機能する受信側制御部とを備え、送信側制御
部は、弾球遊技機に設けられたランプ点灯機構及び/又
は音声出力機構の作動タイミングに対応して、少なくと
も該ランプ点灯機構及び/又は音声出力機構の作動状況
を通知する役割を果たす補助機構作動通知信号を受信側
制御部に送信するように構成することができる。
【0043】前記の通り、従来の弾球遊技機では、ラン
プ点灯機構及び音声出力機構の作動は、特別図柄表示の
制御部とは別の枠制御部等が、送信側制御部(例えば主
制御部)からの指示を別途受ける形で制御されていた。
これは、逆の見方をすれば、図柄制御を司る受信側制御
部では、ランプ点灯あるいは音声出力の進捗を直接には
把握できないため、これらを互いに連係させることが非
常に困難であったともいえる。しかしながら、上記の構
成では、主制御部等の送信側制御部は、弾球遊技機に設
けられたランプ点灯機構及び/又は音声出力機構の作動
タイミングに対応して、該機構の作動状況を通知する役
割を果たす補助機構作動通知信号を受信側制御部に送信
するので、受信側制御部ではこれを参照することによ
り、ランプ表示あるいは音声出力の制御の進捗把握が容
易となり、例えば、画像表示手段による表示態様の実行
に同期させて、ランプ点灯機構あるいは音声出力機構の
作動を行わせる制御をスムーズに行うことができるよう
になる。
【0044】例えばランプ点灯機構及び/又は音声出力
機構の作動を直接司る制御部(例えば枠制御部)に対
し、送信側制御部からそれらの作動を指令する補助機構
作動コマンドが送信される場合、これと同じ内容のコマ
ンドを補助機構作動通知信号として、受信側制御部に送
信することが簡便で迅速な処理にも対応しやすいが、補
助機構作動コマンドとは別の内容の信号を補助機構作動
通知信号として送信する方式であってもよい。なお、受
信側制御部自体がランプ点灯機構及び/又は音声出力機
構の作動を直接司る制御部となる場合は、送信側制御部
から受信側制御部への、ランプ点灯機構及び/又は音声
出力機構の作動指令信号自体が補助機構作動通知信号に
なっていると見ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるフィーバー機と呼ばれるタイプの第一種
パチンコ機(遊技機)を例に取り、その構造を図1〜図
5を参照して説明する。
【0046】パチンコ機1の前面部は、本体枠2と、中
枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装
置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体
を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠
3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下
板部(図示略)とを有して本体枠2の内周側に嵌合し取
り付けられている。
【0047】ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全
体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端
部には、前面枠4の枠飾りランプ用レンズ4bに対応し
て、左側に賞球表示LED(図示略)及び賞球表示LE
D基板4d(図4参照)が、右側にストップ表示LED
(図示略)及びストップ表示LED基板4f(図4参
照)が配設されている。
【0048】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成さ
れたスピーカ面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効
果音その他の音(以下音声情報等という)を発生させる
スピーカー(図示略)が配設され、略中央には、遊技球
を発射する発射装置ユニット8(図3参照)に対し、上
皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示
略)が設けられている。さらに、下方には下皿部6が設
けられ、右端中央には施錠装置7が設けられている。
【0049】下皿部6は、灰皿や玉抜きレバー等を備え
て、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排
出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット8を操作
する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射
ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出す
るタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射
停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置さ
れている。施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略
長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するた
めのものである。
【0050】前面枠4は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤10を前方から視認するべく、遊技盤10に
形成された遊技領域11の形状に対応して上側が略円弧
状を呈し、全体が略弾丸形状に開設された開口部4aを
有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じ
てガラス板が嵌められた略長方形状のガラス枠(図示
略)が装着されている。また、この前面枠4は、パチン
コ機1の前面全体の2/3のサイズを占め、中枠3の左
端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端
部には、枠飾りランプ用レンズ4bが設けられ、このレ
ンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿っ
て、枠飾りランプ基板4g(図4参照)及び複数個の遊
技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0051】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。またパチンコ機1の内部から遊技球を
排出するための排出口5cが開設されている。左端に
は、複数の長孔を有するスピーカ面5aが形成され、そ
の裏面には、音量スイッチ基板12(図4参照)が設け
られている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカ
ードユニット13が装着されている。
【0052】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造を
図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木
製の板状体であって、後述する裏機構盤102(図3参
照)により保持され、その表面に設けられた外レール1
4と内レール15とにより略円形状に形成される遊技領
域11内に、特別図柄表示装置16と、第一種始動口
(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左上入
賞口19、右上入賞口20、左入賞口21、右入賞口2
2と、多数の障害釘23と、一対の風車24、25等が
配設されて、構成されている。
【0053】特別図柄表示装置16は、遊技領域11の
略中央部に配置され、センター役物26と、液晶表示盤
27とを備えている。この液晶表示盤27の映像画面は
略長方形状を呈しており、その表示画面上に1又は複数
の特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示し
た後、停止表示する特別図柄表示領域が形成されてい
る。すなわち、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領
域28、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域2
9、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域30
が、横一列に設定された配置方向においてこの順序で並
んで形成されている。各特別図柄表示領域28〜30
は、これらの表示領域28〜30の配置方向と略直交す
る向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定さ
れ、その向きで変動しているように識別情報としての複
数の図柄(特別図柄)が順次表示されていく。また、こ
の液晶表示盤27は、遊技球が第一種始動口(普通電動
役物)17に入球することにより、その映像画面の表示
領域28〜30に表示される各特別図柄をそれぞれ変動
させて停止表示させるものである。そして、例えば、図
柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って確定表示す
ると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装
置31の大入賞口(図示略)が開放される。また、セン
ター役物26は、液晶表示盤27の前面周辺部に額縁状
に突設して装着され、普通図柄表示装置32と、特別図
柄保留表示LED16aと、ステージ33と、ステージ
飾り通路34とを備えている。
【0054】普通図柄表示装置32は、センター役物2
6の上部中央に配置され、7セグメント表示器32a
と、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7
セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表
示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート3
6、37のいずれかを遊技球が通過することにより、変
動して所定時間経過後に1種類の奇数数字が確定表示さ
れる。そして、例えば「7」で確定表示すると、第一種
始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.
5秒)開放される。左右の普通図柄作動ゲート36、3
7へ入球した遊技球は、前記センター役物26の左右両
側の前面部分に形成された誘導経路38、39を経て中
央に寄せられながら、前面の左右下部にそれぞれ設けら
れた左誘導出口40、右誘導出口41から自然落下す
る。
【0055】前記センター役物26の外側部の左右両側
には、遊技球の普通図柄作動ゲート36、37がそれぞ
れ設けられ、その内部には左、右普通図柄作動ゲート通
過検知スイッチ36s、37s(図4参照)が配設され
ている。
【0056】前記センター役物26の外側部上端の左側
に遊技球の左通過口42、右側に右通過口43がそれぞ
れ設けられ、各通過口42、43から入球した遊技球は
センター役物26の背面側に設けられた左通過筒部(図
示略)、右通過筒部(図示略)を通過して、左通過口出
口(図示略)、右通過口出口(図示略)から飛び出して
ステージ飾り通路34を通過してステージ33上を転動
する。ステージ33はセンター役物26下部に配置さ
れ、各通過口出口からの遊技球を中央寄りに集めつつ、
さらに、遊技盤10面上を流下させるべく、一部傾斜状
に形成されている。
【0057】普通図柄保留表示LED32bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32
aの左右両側に配置されている。これは、左右の普通図
柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個ま
で保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するもの
である。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開
始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄
保留表示LED32bは消灯される。
【0058】特別図柄保留表示LED16aは、前記セ
ンター役物26の上部内側部中央に吊設され、4個の赤
色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普
通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留
とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものであ
る。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数
が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消
灯される。
【0059】第一種始動口(普通電動役物)17は、ス
テージ33の中央直下に配設され、いわゆるチューリッ
プ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成されてい
る。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口
(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図4参照)
が備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、
遊技球の入球可能な開放状態となり、一対の翼片部が閉
じると、遊技球の入球困難な閉鎖状態となる。
【0060】変動入賞装置18は、上記第一種始動口
(普通電動役物)17の下方に配設され、前面側が略逆
台形状に形成された基板44に、大入賞装置31と、左
入賞口21と右入賞口22とを備えている。ここで、大
入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された
大入賞口(図示略)と、この大入賞口を開放・閉鎖する
開閉板35と、この開閉板35を開閉するための大入賞
口ソレノイド52(図4参照)と、連動杆(図示略)
と、特定領域開閉シャッター(図示略)と、この特定領
域開閉シャッターを作動させるための開閉シャッターソ
レノイド53(図4参照)と、特定領域(図示略)と、
特定領域外領域(図示略)とから構成されている。
【0061】また、左入賞口21は、大入賞装置31の
左側方に配設されて内部に左入賞口通過検知スイッチ2
1s(図4参照)が設けられている。さらに、右入賞口
22は、大入賞装置31の右側方に配設されて内部に右
入賞口通過検知スイッチ22s(図4参照)が設けられ
ている。バック球防止部材45は、アウト口46の下部
に設けられ、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球
が再び発射位置に戻ることを防止するものである。ファ
ール球防止部材47は、内レール15の先端部に取り付
けられ、返しゴム48は、ファール球防止部材47の位
置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であ
って、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられてい
る。
【0062】左上入賞口19及び右上入賞口20はそれ
ぞれ、変動入賞装置18の左右斜め上方に配設されてい
る。そして、その内部にはそれぞれ、左上入賞口通過検
知スイッチ19s(図4参照)、右上入賞口通過検知ス
イッチ20s(図4参照)が設けられている。一対の風
車24、25はそれぞれ、特別図柄表示装置16から左
右両側に配設されている。なお、多数の障害釘23は、
以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、
遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されて
いる。
【0063】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図3を参照して説明する。前面枠4は中枠3に
あって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒ
ンジ101により、開閉可能に支持されている。機構盤
102は中枠3にあって機構盤102の上下端の位置に
設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持
されている。遊技盤10は中枠3の表面側に着脱可能に
取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設
位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ10
4をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球
タンク105に接続されるタンクレール106とが取り
付けられている。また、タンクレール106の右端側に
は、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、
補給球切れ検知スイッチ108が、さらに、その下流側
には、賞球払出装置109が配設されている。
【0064】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。タンクレー
ル106の下側には、特別図柄表示装置16における液
晶表示盤27を格納した蓋付きの裏ケース111が、こ
の裏ケース111の下側には、後述する主制御部140
(図4参照)を格納した主制御基板ケース112がそれ
ぞれ設けられている。主制御基板ケース112の左側に
は、発射装置制御基板113f(図4参照)を格納した
発射装置制御基板ケース113及び発射制御集合中継基
板116が設けられている。機構盤102の左下方部に
は、上述した発射装置ユニット8が、同じく右下方部に
は、補給球詰まり、下皿部満タン、主電源電圧異常、発
射停止、主制御基板通信異常、賞球モータ異常などを7
セグメントLEDで表示する枠状態表示器117を備え
た枠制御部150(図4参照)を格納した枠制御基板ケ
ース118が設けられている。
【0065】一方、機構盤102の右上端部には、ヒュ
ーズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミ
ナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉
開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備
えた端子基板122が設けられている。また、外部から
の電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子
基板122の下側に配設されている。枠制御基板ケース
118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源
ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13
に接続されている。また、機構盤102の略中央下端部
には、下皿部用球通路部材126が設けられている。
【0066】次に、図4に示す本実施形態のパチンコ機
1の電子制御装置130を説明する。電子制御装置13
0は、主基板を備えた主制御部140と、枠制御基板を
備えた枠制御部150と、主制御部140と通信を行う
特別図柄制御部160とを含んで構成されている。主制
御部140は、CPU141(主CPU:表示態様決定
手段及びコマンド送信手段の主体をなす)、RAM14
2、ROM143(態様コマンド記憶手段、上位表示動
作プログラム記憶手段)及び入出力インターフェース1
44がバス145により相互に接続されたものであり、
そのCPU141は、ROM143に格納された制御プ
ログラム201により、RAM142をワークエリアと
してパチンコ機1の全体の作動を司る制御を行う。ま
た、主制御部140は、ROM143に記憶された当選
判定プログラム203により、CPU141が主体とな
って遊技当否判定手段を形成する。
【0067】また、ROM143には上位表示動作プロ
グラムモジュールとしての、特別図柄処理モジュール2
05が記憶されている。これら特別図柄処理モジュール
205は、それぞれ、遊技状態に応じて特別図柄表示装
置16に表示させる一連の動画表示パターンを、いくつ
かの要素表示動作の組み合わせにて表される上位表示動
作として把握したときの、各要素表示動作に対応する要
素コマンド(態様コマンド)を、各要素表示動作に係る
図柄あるいは画像の表示領域や実行順を反映した形で配
列したものである。
【0068】次に、中継基板200には、タッチスイッ
チ9a、発射停止スイッチ9b、右普通図柄作動ゲート
通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通過検
知スイッチ36s、カウント検知スイッチ62、カウン
ト検知及び特定領域通過検知スイッチ63、ヴォリュー
ムスイッチ93、左上入賞口通過検知スイッチ19s、
右上入賞口通過検知スイッチ20s、左入賞口通過検知
スイッチ21s、右入賞口通過検知スイッチ22s、タ
ンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知セン
サ108等が接続され、中継基板200の出力端子は、
入出力インターフェース144(入出力回路)に接続さ
れている。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検
知スイッチ17sも入出力インターフェース144に接
続されている。なお、図4の中継基板200は、必ずし
も1つの基板にて構成されるとは限らず、例えばここで
は、パチンコ機1の各部に分散配置された各種中継基板
を1つのブロックにより統合して示している。
【0069】枠制御部150は、主制御部140と同様
の演算回路を含み構成され、制御主体であるCPU15
1と、その制御プログラムを格納したROM153、及
びCPU151による制御プログラムのワークメモリエ
リアを与えるRAM152とを備える。ここには、図示
しない入出力インターフェースを介して、枠飾りランプ
基板4g、各種LED基板4d、4f、19f、20
f、21f、22f、263f、264f、各種ランプ
基板261f、262f、音量スイッチ基板12、普通
図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド52、53、
サウンドジェネレータ94、賞球払出装置109、発射
装置制御基板113f等が接続されている。一方、主制
御部140の入出力インターフェース144には、電源
ターミナル基板121及び特別図柄制御部160が接続
されている。
【0070】主制御部140から枠制御部150へのデ
ータ伝送方式の概略は以下の通りである。まず、主制御
部140から枠制御部150へは、一方向形式でデータ
伝送が行われる。賞球動作は以下の順序で行われる。ま
ず、主制御部140は、遊技球がカウント検知スイッチ
62又はカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ6
3を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始動
口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過した
ら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例えば、
左右入賞口21、22の通過検知スイッチ21s、22
sの通過を検知した場合などにおいては、10個の賞球
個数データを、枠制御部150に対してその検知順に、
枠制御部150を作動指令対象とする指令信号として送
信する(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10
個あるいは15個である)。枠制御部150は、主制御
部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信
号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0071】次に、図5は特別図柄制御部160の電気
的構成を示すものである。特別図柄制御部160は、C
PU161(受信側CPU、画像表示制御手段)、RA
M162、ROM163(表示制御プログラムモジュー
ル記憶手段)、コマンドインターフェース部164、画
像処理LSI部303、それらを相互に接続するバス1
66、画像処理LSI部303が使用するCG−ROM
/RAM部168、画像処理LSI部303からの出力
信号を受ける液晶インターフェース部(表示インターフ
ェース)307等から構成されている。ROM163に
は、CPU161による画像表示制御処理の全体の流れ
を司る上位制御プログラム211が格納されている。な
お、説明の便宜上、CPU161、RAM162、RO
M163、バス166をCPU部と称する。
【0072】主制御部140は、上述の各種検知スイッ
チの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技
状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応
じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うための
データを作成する。例えば、主制御部140は、第一種
始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、カウ
ント検知スイッチ62、カウント検知及び特定領域通過
検知スイッチ63等の検知結果や、特別図柄当否判定乱
数の取得値などを使用して、遊技が行われていない客待
ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がない状態
(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及び、特別
遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検知される
と乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に
基づいて特別図柄の変動、又は確定などの表示態様制御
のためのデータが作成される。このデータは、特別図柄
制御部160を作動指令対象とする指令信号として送信
される。
【0073】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ラ
ンプやサウンドジェネレータ94は、特別図柄制御部1
60の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リー
チ発生の有無、リーチ表示態様(全回転、コマ送り、逆
進、図柄の拡大・縮小など)、特別遊技態様、及び、遊
技モード(確率変動、時短など)等に応じてその態様は
制御される。すなわち、これらに接続されたランプ、L
ED(すなわち、ランプ点灯機構)あるいはスピーカ
(音声出力機構)等は、主制御部140からの作動指令
を受けた枠制御部150により、作動制御されることと
なる。
【0074】次に、主制御部140と特別図柄制御部1
60にて実行される各種のジョブのうち、主要なジョブ
について説明する。まず、主制御部140により実行さ
れるメインジョブを図6を参照して説明する。これは主
制御部140のROM143に格納されたプログラムに
基づき、CPU141により所定のリセット周期(例え
ば約2ミリ秒毎)に実行されるものである。まず、スタ
ックポインタをRAM142の所定アドレスに設定した
後(S10)、初期化終了の判定が行われる(S2
0)。初期化が終了していなければ(S20:NO)、
初期化ジョブが実行され(S190)、終了していれば
(S20:YES)、LEDジョブ(S30)からスイ
ッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。
【0075】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄作動保留球数の表示用のデータ(コマ
ンド)や、特別図柄作動保留球数の表示用のデータ(コ
マンド)などが出力される。等速乱数ジョブ(S40)
では、RAM142の特別図柄当否判定乱数メモリや汎
用カウンタメモリ(図示略)などが更新される。非等速
乱数ジョブ(S50)では、外れ普通図柄乱数メモリ
(図示略)が更新される。汎用カウンタメモリ(図示
略)は、ユーザリセット毎の例えば「0」〜「255」
の値の作成や、コマンドジョブ、音声作成ジョブ、飾り
ジョブの実行などに使用される。また、音声作成ジョブ
(S60)では、音楽や音声に関するデータ(コマン
ド)の作成が行われ、スイッチジョブ(S70)では、
各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、発
射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信
号、カウント検知信号、特定領域通過検知信号、普通図
柄作動ゲート検知信号などの各種信号が外部接続端子基
板を介して主制御部140に取り込まれ、また、第一種
始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第
一種始動口入賞検知信号がそれぞれ取り込まれる。
【0076】さらに、カウント検知スイッチ62やカウ
ント検知及び特定領域通過検知スイッチ63に異常があ
るか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S8
0:YES)特別図柄メインジョブ(S90)から音声
ジョブ(S110)までのジョブが実行される。また、
異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:N
O)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0077】特別図柄メインジョブ(S90)では、主
制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作
するために必要なデータのジョブが行われる。また、普
通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普
通図柄作動保留球数の表示用のデータの作成が行われ
る。音声ジョブ(S110)では遊技状態に応じた音声
のデータ(コマンド)が出力され、枠制御部150に送
られる。さらに、ステップは明示していないが、ランプ
制御ジョブでは、遊技状態に応じた各種ランプやLED
の点灯制御のデータ(コマンド)が出力され、枠制御部
150に送られる。なお、これらの音声のコマンドやラ
ンプ点灯制御のコマンドは、枠制御部150への送信に
対応して、これを補助機構作動通知信号として特別図柄
制御部160へも送信するように処理を行うことができ
る。その結果、特別図柄制御部160では、これらのコ
マンドの受信タイミングを参照することにより、音声出
力やランプ点灯の制御進捗状況を正確に把握でき、特別
図柄の表示制御を音声出力ないしランプ点灯と同期させ
ることも容易となる。この後、賞球信号ジョブ(S15
0)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ
(S170)、及び、残余時間ジョブ(S180)が実
行される。
【0078】賞球信号ジョブ(S150)では、賞球払
出しに関するデータの作成や出力が行われ、情報信号ジ
ョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要
なデータの作成が行われる。さらに、コマンドジョブ
(S170)では、特別図柄管理のためのコマンドの入
出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等
速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリ(図示略)の更新が
行われる。
【0079】さて、始動入賞時の当否判定や、それに伴
う特別図柄の表示パターンの決定は、上記メインジョブ
をリセット周期毎に繰り返し実行することにより、いわ
ば自然派生的に行われてゆくのであるが、上記メインジ
ョブの一連の流れの中で実行される、始動入賞時の当否
判定についての当否判定ジョブに関して図7を参照して
説明する。なお、これらのジョブで使用する各種メモリ
は、図4に示すRAM142に格納され、代表的なもの
(142a〜142j)を図8に示す。まず、S200
において始動入賞があったか否かを確認し、YESであ
れば、S210において特別図柄保留数メモリ142b
(図8参照)に記憶されている保留数を1インクリメン
トする。この保留数が一定値(本実施例では「4」)を
超えていれば、その始動入賞は無効となり、S250へ
スキップする。また、一定値内の保留数であれば、S2
30において、特別図柄当否判定乱数(以下、判定乱数
ともいう)を発生させ(プログラム実行により発生させ
ても、所定の乱数発生回路を用いてもハード的に発生さ
せても、いずれでもよい)、読み込んだ判定乱数値を、
S240において、特別図柄当否判定乱数メモリ142
a(図8参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶
する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞
の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
【0080】次に、S250において、判定乱数メモリ
142a(図8参照)から記憶している最も古い先頭の
判定乱数値を読み出す。そして、S260において、大
当り番号メモリ142g(図8参照)から大当り番号を
読み出し、S270において、上記判定乱数値との比較
を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、一致
していなければ外れ判定となる。大当り判定の場合に
は、S280に進み、大当り図柄決定乱数を発生させ、
これを読み込んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数
メモリ142c(図8参照)に記憶する(S290)。
また、「大当り」という判定結果(本実施例では
「1」)を判定結果メモリ142i(図8参照)に記憶
する。この大当り図柄決定乱数値で指定される特別図柄
は、ROM163(図5参照)に格納されている特別図
柄画像データに基づいて、図2の左特別図柄表示領域2
8、中特別図柄表示領域29及び右特別図柄表示領域3
0に、所定の変動表示状態を経た後、定められた配列パ
ターンで特別図柄表示装置16に揃えた形(例えば、
「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)で表示され
る。
【0081】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチジョブ決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ142h(図
8参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S3
30において、両者が一致していれば外れリーチジョブ
に、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0082】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3
種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、大当り図
柄決定乱数(別途乱数を発生させるようにしてもよい)
を使用して決定する(S340、S350)。また、S
360において、外れ中図柄を乱数により同様に決定
し、S370において、決定した乱数値を外れ中図柄番
号メモリ142f(図8参照)に記憶する。また、S3
80において、「外れリーチ」という判定結果(本実施
例では「2」)を判定結果メモリ142i(図8参照)
に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S390
に進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図
柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値を
それぞれ対応する外れ番号メモリに記憶する(S390
〜S440)。また、S450において、「通常外れ」
という判定結果(本実施例では「3」)を判定結果メモ
リ142i(図8参照)に記憶する。
【0083】次に、特別図柄メインジョブの概略の流れ
を図9を参照して説明する。まず、S500において、
特別図柄表示装置16における液晶表示盤27(図2参
照)上で、左特別図柄表示領域28、右特別図柄表示領
域30及び中特別図柄表示領域29の各特別図柄の変動
を開始させる。例えば、左図柄及び右図柄を上から下
へ、中図柄を下から上へスクロール変動させる。
【0084】次いで、S510において、判定結果メモ
リ142i(図8参照)から図7で得られた各入賞に対
する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定
(「1」)の場合は(S520:YES)、S600に
進み、大当り番号を大当り番号メモリ142g(図8参
照)から読み出し、液晶表示盤27上で大当りのリーチ
アクションを表示するリーチジョブS601を経て、図
柄確定ジョブS602で各特別図柄を、例えば、左図
柄、右図柄、中図柄の順序で同一図柄に揃えて停止表示
させ確定させる。一方、外れリーチ判定(「2」)の場
合は(S530:YES)、S590に進み、大当り番
号(少なくとも揃えるべき2つの特別図柄、例えば、左
図柄番号と右図柄番号)と、外れ中図柄番号とを各メモ
リ142c、142f(図8参照)から読み出し、液晶
表示盤27上で外れリーチのリーチアクションを表示す
るリーチジョブS591であって、各特別図柄を、例え
ば、左図柄、右図柄、中図柄の順序で、左図柄及び右図
柄は同一図柄に揃えつつ、図柄確定ジョブS592で最
終的に同一図柄の左図柄及び右図柄とともに、中図柄は
他の図柄とは異なる図柄で停止表示させ確定させる。ま
た、通常外れ判定(「3」)の場合は(S540:YE
S)、S550に進み、外れ各図柄番号を外れ番号メモ
リ142d、142e、142f(図8参照)からそれ
ぞれ読み出し、S560〜S580に進んで、各特別図
柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互にず
れたタイミングで停止表示させ確定させる。
【0085】さて、図5に示すように、主制御部140
は特別図柄制御部160とバス169で接続されてお
り、主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力
に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基
づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応
する図柄表示パターン画像表示制御を行うためのコマン
ドデータを特別図柄制御部160へ送信する。
【0086】複数の画像表示態様に対し共通に使用され
る共通コマンドは、図10に示す通り、特別図柄及び背
景画像との組み合わせからなる各種の変動パターンを個
別に指定するものとして、例えば88h00h、88h
01h‥‥等の2バイトデータとして定められている。
他方、図13あるいは図14に示すように、各変動パタ
ーンには、1又は複数の画像表示態様(図中では、「動
作内容」あるいは「キャラクタの動作内容」と表示して
いる)が対応しており、特別図柄制御部160は、コマ
ンドデータとして、上記の共通コマンドを受信すると、
その受信した共通コマンドに複数の画像表示態様が対応
している場合に、所定のものを選択して使用するのであ
る。この場合、その選択された画像表示態様に対応する
表示制御プログラムモジュールが立ち上げられ、対応す
る画像表示態様にて特別図柄表示装置16(図2参照)
に画像表示がなされる形となる。
【0087】そして、図13あるいは図14に示す画像
表示態様は、各々1又は複数の変動パターンを含む複数
の表示態様グループに分類されており、図15乃至図1
7に示すように各表示態様グループが、変動パターン1
〜39として整理されている。これらの変動パターン
は、遊技機における大当り(当選)時の変動パターン
(図17参照)と、同じく外れ(非当選)時の変動パタ
ーン(図15、図16参照)とに大きく分類されてい
る。画像表示手段としての特別図柄表示装置16は、複
数の特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示
した後、それら複数の図柄のうちの1つを確定表示する
特別図柄表示領域28〜30を複数(ここでは3つ)備
え、当選時においては、それら表示領域28〜30に対
し特定の組み合わせの特別図柄を確定表示するものであ
る。そして、上記の複数の画像表示態様は、当選表示態
様と、複数の表示領域28〜30のうちの2以上の一部
のもの(ここでは、右図柄と左図柄)が、当選時の組み
合わせを構成する特別図柄を確定表示し、残り(ここで
は中図柄)が変動状態となるリーチ状態を経由して、最
終的にその変動状態の表示領域29の特別図柄を非当選
となるように確定させる外れリーチ表示態様と、リーチ
状態を経由しない通常外れ表示態様と、の3種類の画像
表示態様が、互いに異なる変動パターン(表示態様グル
ープ)に属するように分類がなされている。
【0088】この実施例では、図15乃至図17に示す
ように、大当り判定の有無、高確率/低確率の判定、リ
ーチの有無、変動時間の短縮の有無、停止図柄による判
定により、変動パターンの分類がさらに細分化されてい
る。そして、これら変動パターンの一つ一つに、図10
に示すような共通コマンドが付与されているのである。
【0089】いずれにしろ、大当り時の画像表示態様
と、外れ時の画像表示態様とが少なくとも、互いに異な
る変動パターン(表示態様グループ)に属するように分
類がなされる形となる。すなわち、各変動パターンを特
定する共通コマンドの内容を参照すれば、表示すべき画
像表示態様が、少なくとも当選表示態様であるか非当選
表示態様であるかが識別可能となる。後述する通り、こ
れを利用すれば、共通コマンドが規定する変動パターン
と、指定される確定図柄の種類に矛盾が生じているか否
かを容易に識別することができる。
【0090】また、図13及び図14に示すように、各
共通コマンドが特定する変動パターン(表示態様グルー
プ)は、特別図柄表示態様(特別図柄の動作態様)と、
背景画像表示態様(ここではキャラクタ動作にて代表さ
せている)を各々1又は複数含んでいる。特別図柄制御
部160では、受信した共通コマンドに対応する変動パ
ターンに含まれる特別図柄表示態様及び背景画像表示態
様から、各々所定のものを1つ選択するようになってい
る。そして、その選択されたモジュールの実行に基づく
特別図柄表示態様と背景画像表示態様とが合成され、表
示画面上に出力されることとなる。
【0091】上記の説明からも明らかな通り、この実施
例における共通コマンドは、表示領域28〜30におけ
る特別図柄の変動パターンを規定する特別図柄変動パタ
ーン規定コマンドとして機能している。他方、この実施
例にて使用される態様コマンドは、上記の共通コマンド
以外に、図11(a)〜(c)に示すような、変動確定
時に停止表示させる特別図柄の種別を規定する確定図柄
規定コマンド(ここでは、「80h00h」、「82h
00h」、「81h00h」等の2バイトデータとして
与えられている)と、図12に示すように、各表示領域
28〜30における図柄変動停止を個別に又は一括して
指令する特別図柄確定コマンド(ここでは「83h00
h」の2バイトデータとしている)とを含んでいる。こ
れら確定図柄規定コマンド及び特別図柄確定コマンドの
受信により、それぞれ要素モジュールをなす確定図柄規
定モジュールと図柄確定モジュールとが起動される。す
なわち、これら2つのコマンドは、前記した共通コマン
ドと同様に、要素コマンドを形成していると見ることが
できる。
【0092】図21に示すように、共通コマンド(特別
図柄変動パターン規定コマンド)を受信することによ
り、対応する特別図柄動作制御モジュール(特別図柄変
動プログラムモジュール)が起動する。そして、特別図
柄確定コマンドを受信することにより、特別図柄動作制
御モジュールの実行に基づき各表示領域28〜30に変
動表示されている特別図柄(左、中、右)が、特別図柄
確定コマンドに先立って受信した確定図柄規定コマン
ド〜により、それらが規定する種別の図柄にて確定
表示される。すなわち、特別図柄の変動開始から停止・
確定までの表示態様を、僅か3種類の態様コマンドによ
り規定することができる。また、後述する通り、共通コ
マンドの規定する変動パターンの種別(例えば、大当
り、外れリーチ、通常外れ)と、確定図柄の種別との整
合性も簡単に認識することができる。なお、特別図柄確
定コマンドは、各特別図柄に対応する数(この場合、3
つ)だけ、個別に送信するようにしてもよい。
【0093】なお、この実施例では、さらに進んで、以
下のような表示制御態様を採用することにより、使用す
る態様コマンドの数をさらに削減することに成功してい
る。すなわち、図22に示すように、特別図柄の変動開
始から、特別図柄動作制御モジュール内にて各表示領域
毎に定められた所定の期間が経過すれば、確定図柄規定
コマンドが規定する図柄にて変動を仮確定させ(変動/
仮確定移行のタイミングは、プログラム中にて設定す
る)、その後、特別図柄確定コマンドを受信することに
より、各表示領域の特別図柄を一括して本確定状態とす
る。
【0094】この処理においては、特別図柄確定コマン
ドを受信する前に仮確定移行するので、見掛け上は図柄
が確定しているように見えても、プログラム処理上は変
動モード状態に属している形となる。この仮確定状態で
は、本確定状態と同様に、図柄の画像位置が完全に保持
・停止された状態としてもよいし、遊技者から見て確定
・保持される図柄種別の識別は可能としつつも、本確定
状態とは表示が異なる状態(例えば、僅かなゆれ変動や
透明化処理等を図柄画像に加える状態)としても、いず
れでもよい。また、最後に変動停止させる図柄(例えば
中図柄)は、変動状態から直接、本確定停止させるよう
にしてもよいし、一旦仮確定状態を経て本確定状態に移
行してもよい。
【0095】上記方式によれば、変動する複数の特別図
柄を、時間差をおいて順次停止させる場合でも、特別図
柄制御部160側での上記仮確定処理を導入することに
より、各特別図柄に対応して特別図柄確定コマンドを送
信する必要がなくなり、ひいては送信コマンド数を削減
することができる。
【0096】なお、図10において共通コマンドは、番
号が連続する2バイトデータとして構成され、全体が、
変動パターン(表示態様グループ)の特定を行う態様特
定部として機能するものとされている。しかしながら、
ノイズ等の外乱の影響により共通コマンドのデータの正
常受信が不能となる場合を想定して、該共通コマンドに
は、表示態様グループの特定を行う態様特定部に加え、
正常受信の識別を行うための識別部を含ませておくこと
ができる。
【0097】図23に、その例を示す。例えば同図
(a)に示すように、識別部として4ビットの識別コー
ドを考える場合、A:「0011」とB:「1111」
の2つが識別コードとして許されていると、ノイズの影
響でAタイプのコードの上位2ビットが「1」に変化し
てしまった場合、Bのコードとは全く区別できなくな
り、コマンドの誤認等につながることが必至となる。こ
の場合、ビット長が少なくとも3ビット以上であり、か
つ、「0」又は「1」のビット状態のうち、ノイズ発生
時に現われるものが3ビット以上連続して含まれないよ
うに、識別コード(識別部)を設定することが、このよ
うな不具合を回避する上で都合がよい。
【0098】例えば、3ビット以上の「1」が連続しな
い1バイト識別コードの例として、(b)に示すよう
に、「55H」(「0」と「1」のビットが交互に並
ぶ)を考えた場合、ノイズ発生時には、4つある「0」
ビットのうち1つでも「1」に変化すると、禁止されて
いる3ビット以上の「1」の連続が生ずるので、ノイズ
発生の有無を容易に識別することができる。
【0099】例えば、大型液晶表示装置等の採用によ
り、非常に多様な表示態様が可能となる場合において
も、遊技者にとっては、大当りあるいは外れに関する情
報を示す特別図柄が正しく表示制御されることが最も重
要である。そして、その特別図柄に関する表示態様グル
ープ(変動モード)は、大当り及び外れを識別可能とす
るために、前述の通り複数存在するのが通常である。こ
の場合、それら表示態様グループに対応する共通コマン
ドは、図23(c)に示すように、共通の内容の識別部
を含むとともに、態様特定部は、それら複数の表示態様
グループに対して番号が連続する形で付与されているこ
とが望ましい。なお、ここでは、識別部と態様特定部と
がいずれも1バイトデータとして構成されている場合を
示している。
【0100】例えば、共通コマンドの受信に際し、ノイ
ズの影響を受けたか否かの識別は、図24に示すような
流れにて実行することが可能である。まず、主制御部
(送信側制御部)140から特別図柄制御部(受信側制
御部)160へ共通コマンドを送信する際には、図25
に示すように、同じ共通コマンドを、一定の時間間隔を
おいて複数回(この実施例では2回)送信するようにす
る。これは、送信を複数回繰り返すことにより、どれか
最低1つはノイズの影響を免れることができるようにす
るためである。なお、複数回送信されてくる共通コマン
ドは、例えばRAM162(図5参照)中の別々のエリ
アに格納してもよいし、エリアを共通として、2回目の
コマンドを1回目のコマンドに上書きするようにしても
よい。この場合、受信した共通コマンドの読み込みは、
通常1回目のみを行い(G101)、このときノイズ識
別コードの内容が規定外のものであった場合にのみ、2
回目の読み込みを行う(G103→G104)。2回目
においてもノイズ識別コードの内容が規定外のものであ
れば、例えばエラー表示を行う(G107)。なお、主
制御部140からの共通コマンド信号の出力継続中に、
特別図柄制御部160が、その共通コマンド信号の受信
ポートに対し、所定の時間間隔で複数回リードアクセス
するようにしてもよい。
【0101】次に、図5の特別図柄制御部160のCP
U161は、上位制御プログラム211により、特別図
柄変動パターン規定コマンドが規定する当選の有無の内
容に対し、確定図柄規定コマンドが規定する確定図柄の
種別が矛盾しているか否かを解析する解析手段と、その
矛盾が解消されるように確定図柄規定コマンドの修正を
行うコマンド修正手段として機能する。
【0102】また、CPU161は、上位制御プログラ
ム211により、共通コマンドを受信した後、特定の態
様コマンド、ここでは確定図柄規定コマンドについて、
その受信時刻が計測され、計測された受信時刻が予め定
められた時刻範囲に収まっていない場合に、その受信し
た態様コマンドによる画像表示制御を禁止する、すなわ
ち時刻範囲外にて受信した確定図柄規定コマンドを無視
するように制御がなされる。さらに、共通コマンドを受
けてから図柄確定に至る一連の表示態様、ここでは、図
21の特別図柄の動作内容の実行に対し所定の限界所要
時間を設定し、図21の〜の全てのコマンドデータ
が、上記の限界所要時間内に受信完了していないと判定
した場合に、上記一連の表示態様を強制終了させるよう
にも機能する。以上の処理は、いずれも受信コマンドに
対するノイズ異常等の影響を回避するためになされるも
のである。
【0103】この実施例では、図18に示すように、特
別図柄制御部160のRAM162内の所定の領域16
2Mに、主制御部140から受信した共通コマンド、
左、右、中の各特別図柄の確定図柄規定コマンドを記憶
するエリアが形成されている(受信態様コマンド記憶手
段)。また、共通コマンドを受けてからの経過時間を計
測するための第一タイマー変数Tyと、限界所要時間で
ある全所要タイミングの値T0、さらに、確定図柄規定
コマンドの受信時刻を計測するための第二タイマー変数
Txと、その目標値である確定図柄規定コマンド受信タ
イミングTsも上記領域162Mに記憶される。なお、
確定図柄規定コマンド受信時刻の許容範囲(下限値:T
min、上限値Tmax)は、上記タイミングTsを基準とし
て適宜設定される。ここでは、Tsは16ミリ秒であ
り、Tmin及びTmaxはTs±0.2ミリ秒にて設定され
ている。なお、この強制終了は、本実施例では低速変動
の終了時に行うようにしている。これにより、遊技者に
対し、連続性を保った違和感のない表示態様を示すこと
ができる。この場合、当否判定の結果と異なる確定表示
がなされないように(例えば、判定結果が外れの場合に
当りの表示となったり、あるいはその逆とならないよう
に)、判定ないし調整のルーチンを設けておくことが望
ましい。また、時刻範囲外にて受信した確定図柄規定コ
マンドを無視するための具体的な方式としては、例えば
CPU部301のINT端子をソフトウェア上で無効化
するなど、一般的な方式を採用することができる。な
お、全所要タイミングの値T0は、図13において破線
で囲って示すように、特別図柄動作のモジュール内に記
述されている。
【0104】以下、具体的な処理の例について、図1
9、図20のフローチャートを使用して説明する。図1
9は、図21に示す表示態様を実行するための、特別図
柄制御部160におけるコマンドタイミング管理ジョブ
の流れであり、G1で主制御部140からの共通コマン
ドを受信する。G2ではこれを受け、表示態様決定のジ
ョブを行う。
【0105】次いで、G3では全所要タイミングデータ
T0を読み出し、G4で第一タイマールーチンを起動す
る。さらに、G5では、確定図柄規定コマンド受信タイ
ミングをTsに設定する。次いで、G7からG13は、
各特別図柄に対し確定図柄規定コマンドの受信時刻が規
定の時刻範囲[Tmin,Tmax]内に収まっているか否か
を判断するルーチンである。G6では、図柄位置NI
(NI=1,2,3)により右図柄、左図柄、中図柄の
処理指定を行い、G7からG13までの処理を各図柄に
ついて実行する。G7では第二タイマールーチンを起動
し、確定図柄規定コマンドを受けるまでタイマーのカウ
ントアップを続ける。確定図柄規定コマンドを受けれ
ば、G10でその時点での第二タイマー変数Txの値を
読み出し、G11では時刻範囲[Tmin,Tmax]に収ま
っているか否かを判定する。収まっていれば、その確定
図柄規定コマンドに対応する確定図柄の番号をセットす
る。一方、収まっていなければ、受けたコマンドを無視
して第二タイマールーチンをリセットする。G14及び
G15は、処理対象図柄の変更と、ループ脱出のため全
ての図柄についての処理が終了したかどうかを確認する
ためのステップである。
【0106】なお、時刻範囲[Tmin,Tmax]である
が、例えばTmaxのみを管理するようにしてもよいし
(タイムオーバー管理)、逆にタイムオーバーの状況が
ノイズの影響のみでは生じにくいことも考えられるの
で、この場合はTminのみを管理するようにしてもよ
い。
【0107】全ての特別図柄について、上記の確定図柄
規定コマンドの受信時刻確認処理が終了すればG16に
進み、特別図柄確定コマンドを受けたかどうかを調べ
る。受けていなければG17で第一タイマー変数Tyを
読み出し、G18で全所要タイミングT0をオーバーし
ていれば強制終了とする。他方、オーバーしていなけれ
ばG16に戻る。特別図柄確定コマンドを受けていれば
G19に進み、コマンド修正ジョブに移る。
【0108】いずれの場合も、共通コマンド、確定図柄
規定コマンド及び特別図柄確定コマンドは、時系列的な
実行順序が定められた形で逐次送信されるものであり、
受信側制御部たる特別図柄制御部160では、それら順
次送信されてくる一連の態様コマンドの受信状況を、受
信時刻確認あるいは全所要タイミングT0の管理という
形で解析している。そして、その解析結果に応じて、コ
マンド無視あるいはジョブの強制終了の指令を行うため
の出力を行っていると見ることができる。
【0109】図20はコマンド修正ジョブの詳細を示す
ものである。まず、G50で、既に受信している共通コ
マンドをメモリ領域162M(図18参照)から読み出
し、それが指示する表示態様を識別する。図15乃至図
17を用いて既に説明したように、大当り、外れリーチ
及び通常外れに応じて変動パターンの種別が異なり、そ
れら変動パターン毎に互いに異なる共通コマンドが付与
されているので、共通コマンドの内容を解析すれば、上
記3種類の表示態様のいずれが指示されたのかを容易に
識別できるのである。一方、メモリ領域162M(図1
8参照)に記憶されている各特別図柄の確定図柄規定コ
マンドの内容を参照すれば、どの図柄での停止・確定が
指示されたかを識別することができる。そして、この両
識別結果に矛盾が生じていれば、確定図柄規定コマンド
の修正(補正)を行うのである。すなわち、ここでは、
共通コマンド及び確定図柄規定コマンドの記憶内容が、
上記の識別結果の整合・矛盾の観点にて解析され、その
解析内容に応じてコマンド修正指令の形で出力がなされ
ている。
【0110】具体的には、まず、通常外れと識別された
場合にはG51からG62以降の流れとなる。この場
合、G62で、先に確定する2つの図柄、ここでは左右
の図柄の種別が確定図柄規定コマンドの記憶内容により
確認される。そして、これらに一致が生じていると、大
当りあるいは外れリーチと同じ表示態様になってしま
い、矛盾するので、G63に進んで左右の図柄が一致し
なくなるようにコマンドを修正する。修正の方式は種々
考えられるが、例えば一方(例えば左)図柄を固定し
て、他方(例えば右)の図柄を所定数(例えば1番)だ
けずらせる等が考えられる。
【0111】また、外れリーチの場合はG52からG5
8以降の流れとなる。ここでは、逆に左右の図柄に不一
致が生じていると、通常外れ態様と同じになって矛盾す
るので、G58にてこれを確認する。そして、もし不一
致であれば、左右の図柄が一致するようにコマンドを修
正する。ここでも、修正の方式は種々考えられるが、例
えば一方の図柄を固定して、他方の図柄をこれに一致さ
せる等が考えられる。次いでG60では、最後に確定す
る図柄(ここでは中図柄)が、左右の図柄に一致してい
るかどうかが確認される。これが一致していると、大当
り状態と同じになり矛盾するので、G61ではこれが一
致しなくなるようにコマンドの修正を行う。この場合
は、例えば、左右の図柄のコマンドはそのままにして、
中図柄のコマンドを所定数(例えば1番)だけずらせる
等が考えられる。
【0112】なお、上記の処理では、例えば左右の図柄
のコマンドを修正した際に、その修正結果が偶然中図柄
と一致してしまうことも考えられ、この場合は、中図柄
のコマンド修正ジョブで切り抜けるようにしている。し
かし、別の方式として、はじめから中図柄のコマンドも
参照し、左右の図柄のコマンドのうち中図柄と一致して
いる方のコマンドを、左右の図柄の他方のコマンド及び
中図柄コマンドとのいずれとも一致しなくなるように修
正することも可能である。
【0113】一方、大当りの場合は、G53からG54
以降の流れとなる。この場合も左右の図柄に不一致が生
じていると、通常外れ態様と同じになって矛盾するの
で、G54にてこれを確認する。そして、もし不一致で
あれば、左右の図柄が一致するようにコマンドを修正す
る。次いでG56では、最後に確定する図柄(ここでは
中図柄)が、左右の図柄に一致しているかどうかが確認
される。ここでは、不一致の場合に、外れリーチ状態と
同じになり矛盾するので、G57ではこれが一致するよ
うにコマンドの修正を行う。この場合は、例えば、左右
の図柄のコマンドはそのままにして、中図柄のコマンド
を左右の図柄のコマンドに一致させる等が考えられる。
【0114】なお、この実施例では、大当り、外れリー
チ及び通常外れの全ての場合について、コマンド修正ジ
ョブを行うようにしていたが、一部のものについてのみ
コマンド修正ジョブを行うようにしてもよい。また、図
柄の矛盾については、全ての図柄についての整合がとれ
るようにコマンド修正を行っていたが、一部の図柄につ
いてのみ整合をとるようにしてもよい。例えばリーチ状
態を構成する2つ(例えば右と左)の図柄の不一致のみ
を識別し、その一致修正のみを行う簡易な処理とするこ
とも可能である(この場合、共通コマンドは、大当り時
の表示態様と外れリーチ時の表示態様とで共通のものを
使用することも可能となる)。いずれにしろ、コマンド
修正は行うわけであるから、受信コマンドに対するノイ
ズ異常等の影響を軽減できることに変わりはない。
【0115】図19に戻り、G20にて特別図柄確定コ
マンドを受ければ、図柄を確定(図22に示す態様では
本確定)する処理がなされ、処理は終了する。
【0116】なお、共通コマンドを使用する本実施態様
では、特別図柄制御部160(受信側制御部)内での図
柄表示制御に係るジョブが共通コマンドのモジュール内
に集約されているので、送信時のコマンド数が大幅に低
減されている。そして、受信側の特別図柄制御部160
においては、その少ない数のコマンドを受け付ける時間
間隔、つまりタイミング範囲が一定に定められており、
コマンド送信時にノイズ等の外乱が発生して、定められ
たタイミングより早く受信したものについては、ノイズ
として認識し、コマンドとして受け付けない。すなわ
ち、主制御部140から特別図柄制御部160へコマン
ド送信の途切れ判断をする必要がない。したがって、主
制御部140から特別図柄制御部160へのコマンド送
信が、終了コマンドを受ける前の時点で一定時間以上途
切れてしまった場合でも、これを通信エラーと判断する
必要がなくなるので処理が簡略化されている(例えば、
コマンドの途切れ以外に通信エラー発生の要因が存在し
ない場合には、通信エラーの検出及び報知そのものを省
略することも可能である)。
【0117】なお、この実施態様においても、音声出力
のコマンドやランプ点灯制御のコマンドを、主制御部1
40から特別図柄制御部160へ補助機構作動通知信号
として送信することができる。この場合、特別図柄制御
部160では、共通コマンドの受信により、対応する一
連の表示態様が、その共通コマンドにて指定されるプロ
グラムモジュールの実行により実施される形となる。こ
の場合、そのプログラムモジュールでは、例えば、補助
機構作動通知信号の受信の有無を確認するステップをタ
イマー監視等により実行し、その受信タイミングに応じ
て、図柄の表示態様制御のステップ実行を適宜待機させ
たり、あるいはスキップさせたりする処理を行うように
する。
【0118】次に、パチンコ機1の電子制御装置130
の他の実施形態を図26に基づいて説明する。この実施
形態においては、図4にて説明した電子制御装置130
内の枠制御部150が処理していた制御対象の一部を特
別図柄制御部160へ移行したことにある。この移行し
た制御対象は、ランプ基板261f、262fあるいは
LED基板4d、4f、19f、20f、21f、22
f、263f、264f等からなるランプ点灯機構であ
り、また、音量スイッチ基板12あるいはサウンドジェ
ネレータ94(音声出力用のスピーカが接続される)等
からなる音声出力機構である。すなわち、枠制御部15
0より図示しない入出力インターフェースを介して接続
されるのは、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノ
イド52、53、賞球払出装置109、発射装置制御基
板113fである。したがって、ランプ制御、音声出力
制御を担っていた枠制御部150の処理負担が軽減され
るとともに、主制御部140側から枠制御部150への
送信も不要となる。
【0119】一方、図27に示すように、特別図柄制御
部160の入出力ポート281には、I/O部282を
介してコマンドインターフェース部283、ランプ・L
EDインターフェース部284、音声インターフェース
部285、液晶インターフェース部307が接続されて
いる。そして、前記コマンドインターフェース部283
には主制御部140のCPU141が、また、ランプ・
LEDインターフェース部284には、枠飾りランプ基
板4g、各種ランプ基板261f、262f、各種LE
D基板4d、4f、19f、20f、21f、22f、
263f、264fが、また、音声インターフェース部
285には、音量スイッチ基板12、サウンドジェネレ
ータ94が、さらに液晶インターフェース部307に
は、特別図柄表示装置16がそれぞれ接続されている。
【0120】そして、特別図柄表示装置16の表示画面
上に特別図柄が表示されるとき、この表示状態に対応し
て(例えば変動開始、リーチ発生、図柄確定等に対応し
て)、ランプ点灯機構あるいは音声出力機構の作動が、
特別図柄制御部160により一括して制御される。すな
わち、主制御部140側から特別図柄制御部160へ
は、表示態様に対応する態様コマンドのみが送信され、
特別図柄制御部160においては、ランプ制御及び/又
は音声制御の処理が特別図柄変動モジュール内に組み入
れられているので、主制御部140から送られた態様コ
マンドに基づいて、特別図柄表示装置16の表示画面上
に特別図柄が指定された態様にて表示されるとき、特別
図柄制御部160が自発的に、特別図柄の表示に同期し
てランプの点灯動作や、音声出力動作の制御をも行うの
である。したがって、送信側制御部たる主制御部140
では、ランプ制御や音声制御に係る制御指令動作が全く
不要となり、単に特別図柄の変動表示態様を特定した態
様コマンドを送信すれば足り、また、受信側制御部にお
いても、特別図柄の表示画面上における変動表示状態に
同期したランプ表示、音声出力の制御がし易くなる。
【0121】遊技中に予め定められた始動条件が成立し
て当否判定を行い、仮に大当りである場合には、特別図
柄表示領域28〜30内において各特別図柄を同一図柄
に揃えて停止表示させ確定させる。この当否判定が大当
り判定結果の場合には、次回の始動条件の成立による当
否判定における当否確率を遊技者に有利な確率、すなわ
ち高確率に変動させる確変当りと、低確率状態の通常時
の当りとに大別される。確変当りの確定表示形態として
は、一般的に各特別図柄を左図柄、右図柄、中図柄の順
序で奇数番号による同一図柄、例えば「7、7、7」に
揃えて確定表示させる。また、通常時の当りの確定表示
形態としては、一般的に各特別図柄を左図柄、右図柄、
中図柄の順序で偶数番号による同一図柄、例えば「4、
4、4」に揃えて確定表示させる。
【0122】上述のように特別図柄が確定表示される前
に、特別図柄は特別図柄表示領域28〜30において、
例えば、左図柄及び右図柄を下から上方向へ、中図柄を
上から下方向へスクロール変動されることになる。そし
て、特別図柄確定コマンドによって確定図柄が表示され
る前段階において仮確定図柄が固定表示される。この固
定表示される状態とは、遊技者からみて図柄が完全に保
持・停止された状態であっても、また、別の特別図柄に
変動するのでなければ、ゆれ変動等の動きを伴った状態
であってもよい。
【0123】この仮確定図柄は過去に停止表示した停止
図柄(すなわち仮確定図柄あるいは本確定図柄のいずれ
をも含み、停止図柄として固定表示されたもの)の制御
実績によって決定され、例えば、これら停止図柄の種別
に基づいて演算処理され、算出決定されている。そし
て、これらの演算処理は送信側制御部である主制御部1
40側によって演算処理されるのではなく、受信側制御
部である特別図柄制御部160側において過去に停止表
示した停止図柄の種別を記憶し、それに基づいて受信制
御部側において演算処理され、仮確定図柄が算出決定さ
れている。この仮確定図柄を決定するに際し、その前回
以前に使用された停止図柄を、当該仮確定図柄を構成す
るための情報として使用し、当該仮確定図柄の生成手段
とする。
【0124】具体的には、特別図柄の変動表示が開始さ
れる以前に、遊技中に予め定められた始動条件が成立し
て当否判定に基づいて大当り判定となっていた場合に
は、その過去において停止表示されていた停止図柄のう
ちの任意の図柄、例えば、前回以前に使用された停止図
柄のうち仮確定図柄の種別を数値パラメータにより記憶
し、その数値パラメータを用いて一定の計算式に基づ
き、次回の図柄の確定の数値パラメータを算出決定す
る。すなわち、特別図柄制御部160のRAM162内
の領域に記憶されている過去に停止図柄の任意の図柄、
例えば前回と前々回の右図柄の数値パラメータを読み出
し、そして、読み出されたこれら数値パラメータに基づ
いて図柄を決定するための演算処理を行い、さらに、こ
の演算結果に対応する図柄を設定表示する。この方法を
採用することにより、特別図柄表示装置16の表示画面
上に表示される仮確定図柄が一定の規則性に基づいて決
定されることになる。
【0125】図28は、仮確定図柄を決定する概略の流
れを示すものであり、始動入賞に伴う当否判定の結果に
おいて大当りであれば、S700でその大当りの3桁同
一番号で揃わせる停止図柄が特定図柄であるか否かを判
断する。すなわち、大当りである停止図柄が例えば、偶
数番号を3桁同一に揃わせる通常当りか、奇数番号を3
桁同一に揃わせる確変当りか否かを判断する。停止図柄
が通常当り(S700:NO)であれば、S710にお
いて停止図柄が再抽選であるか否かを判断する。例え
ば、いわゆる全回転リーチで大当りの場合以外であれ
ば、再抽選(S710:YES)となり、S720に進
む。そして、前回の右図柄の停止図柄と前々回の右図柄
の停止図柄により仮確定図柄を決定する。
【0126】上述の仮確定図柄の決定方法を採用するこ
とにより、規則性を持ちつつ、仮確定図柄がランダムに
決定しているように見せることが可能となる。次に、上
述の決定方法に基づいた仮確定図柄を求める計算式を、
図29に示す仮確定図柄決定ジョブを参照して説明す
る。なお、このジョブで使用する各種メモリは、図5に
示すRAM162に格納され、代表的なもの(162
a、162b)を図30に示す。
【0127】まず、S800において、判定結果メモリ
142i(図8参照)から図7で得られた各入賞に対す
る判定結果を読み出す。そして、S810に進んで判定
結果が大当りであるか否かを判断し、大当りであれば
(S810:YES)、S820において停止図柄が再
抽選であるか否かを判断する。すなわち、図30に示す
ように、特別図柄制御部160のRAM162に格納さ
れた前回の右図柄の停止図柄メモリ162aと前々回の
右図柄の停止図柄メモリ162bとに停止図柄が記憶さ
れているか否かを確認する。記憶されていれば、S83
0において前々回の右図柄の停止図柄メモリ162bか
ら停止図柄を読み出し、S840において前回の右図柄
の停止図柄メモリ162aから停止図柄を読み出す。そ
して、S850において、前回の右図柄の停止図柄を前
々回の右図柄の停止図柄メモリに記憶させる。
【0128】S860に進んで、A=前々回の右図柄の
停止図柄−前回の右図柄の停止図柄の計算を実行させ
る。そして、S870において計算結果Aが1以上であ
れば(S870:NO)、S890にスキップして計算
結果Aを用いる。また、計算結果Aが0以下ならば(S
870:YES)、S880に進み、Aに大当り図柄
数、例えば3桁同一の大当り番号「1、1、1」〜
「9、9、9」の9通りのうち、確変当りである奇数番
号の図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の任
意の図柄数、例えばリミット値である9を加算してBを
求める。
【0129】そして、S890においてA又はBが奇数
であるか否かを判断して偶数であれば(S890:N
O)、S910にスキップし、奇数であれば(S89
0:YES)、S900においてA又はBに1を加算す
る。すなわち、奇数番号を3桁同一に揃わせる場合には
確変当り図柄となるのであるが、仮確定表示した停止図
柄が通常当り図柄であれば、仮確定表示後に再変動して
確変当り図柄が確定表示されるとき、遊技者にとっては
通常当りから確変当りという意外性が加わってゲームに
対しての興趣を高めることになるからである。
【0130】S910に進んで、計算結果A又はB、あ
るいはA+1又はB+1が10以上であるか否かを判断
し、10以上であれば(S910:YES)、S920
において停止図柄を「2」とし、一方、計算結果が10
未満であれば(S910:NO)、S930にスキップ
する。そして、S930において3桁同一番号の仮確定
図柄を表示する。すなわち、S920で得た「2」ある
いはS910の計算結果である10未満の数値を、3桁
同一番号として表示する。S940において、S930
で表示した仮確定図柄の右図柄を前回の右図柄の停止図
柄メモリ162a(図30参照)に記憶させる。
【0131】次に、具体的な数値に基づいて上述の計算
式を考察する。前々回の右図柄の停止図柄を「3」、前
回の右図柄の停止図柄を「7」、大当り図柄数を奇数番
号の図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」のう
ちリミット値である「9」とする。この条件値より仮確
定図柄を求める。 A=3(前々回の右図柄の停止図柄)−7(前回の右
図柄の停止図柄)=−4 計算結果Aが0以下なので、大当り図柄数のリミット
値である「9」を加算する。 B=−4(A)+9(大当り図柄数のリミット値)=5 計算結果Bが奇数なので1を加算する。5(B)+1
=6 したがって、仮確定図柄は「6、6、6」となる。
【0132】なお、仮確定図柄は、前回以前に使用され
た停止図柄を構成する特別図柄を情報として生成される
ものである。したがって、仮確定図柄を決定するための
情報は、上述の計算式の一例のように、前々回及び前回
の右図柄の停止図柄に限られるものではなく、過去にお
いて使用された停止図柄のいずれでもよい。また、採用
された停止図柄の数値パラメータに基づいた計算方法
は、上記計算式に限定されるものでなく、得られた数値
パラメータに対する加減乗除は任意である。
【0133】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく
改良を適宜付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たるパチンコ機の正面図。
【図2】その遊技盤の正面図。
【図3】図1のパチンコ機の裏面図。
【図4】図1のパチンコ機の電子制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図5】その特別図柄制御部の主要構成を示すブロック
図。
【図6】図4の電子制御装置におけるメインジョブの流
れを示すフローチャート。
【図7】その当否判定ジョブの流れを抽出して示すフロ
ーチャート。
【図8】特別図柄制御部の主要メモリを示す説明図。
【図9】特別図柄メインジョブの流れを抽出して示すフ
ローチャート。
【図10】共通コマンドの例を示す説明図。
【図11】確定図柄規定コマンドの例を示す説明図。
【図12】特別図柄確定コマンドの例を示す説明図。
【図13】変動パターンと特別図柄表示態様との関係の
例を示す説明図。
【図14】変動パターンと背景画像表示態様との関係の
例を示す説明図。
【図15】変動パターンの分類系統の一例を示す説明
図。
【図16】変動パターンの分類系統の一例を示す説明
図。
【図17】変動パターンの分類系統の一例を示す説明
図。
【図18】受信コマンド解析処理に使用するメモリ領域
の構成例を示す説明図。
【図19】コマンドタイミング管理ジョブの処理の流れ
を示すフローチャート。
【図20】コマンド修正ジョブの処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図21】特別図柄の変動開始から図柄確定に至るタイ
ミングチャートの別例を示す説明図。
【図22】仮確定の概念を示す説明図。
【図23】ノイズ識別コードの説明図。
【図24】ノイズ識別ジョブの一例の流れを示すフロー
チャート。
【図25】図24の処理における共通コマンドの受信形
態の一例を示す説明図。
【図26】図1のパチンコ機の電子制御装置の他の形態
を示すブロック図。
【図27】図26の特別図柄制御部の主要構成を示すブ
ロック図。
【図28】仮確定の概略を決定する流れを示すフローチ
ャート。
【図29】仮確定図柄決定ジョブの流れを示すフローチ
ャート。
【図30】図8の特別図柄制御部の主要メモリに追加し
たメモリを示す説明図。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機) 16 特別図柄表示装置(画像表示手段) 28 左図柄表示領域(特別図柄表示領域) 29 中図柄表示領域(特別図柄表示領域) 30 右図柄表示領域(特別図柄表示領域) 140 主制御部(送信側制御部) 141 CPU(主CPU、表示態様決定手段、コマン
ド送信手段) 142 RAM(異常確定情報記憶手段、遊技情報記憶
手段) 143 ROM(態様コマンド記憶手段、上位表示動作
プログラム記憶手段) 144 入出力インターフェース(入出力回路) 150 枠制御部(受信側制御部) 151 CPU 152 RAM 153 ROM 160 特別図柄制御部(受信側制御部、表示制御部) 161 CPU(受信側CPU、画像表示制御手段、画
像表示態様選択手段、識別手段、態様コマンド受信解析
手段、補正手段、コマンド受信時刻計測手段、制御禁止
手段) 162 RAM(受信態様コマンド記憶手段) 162a 前回の右図柄の停止図柄メモリ 162b 前々回の右図柄の停止図柄メモリ 163 ROM(表示制御プログラムモジュール記憶手
段、タイミングデータ記憶部) 164 コマンドインターフェース部(コマンド受信手
段) 201 制御プログラム 203 当選判定プログラム 205 特別図柄処理モジュール(上位表示動作プログ
ラム) 207 コマンドデータ(態様コマンド、要素コマン
ド) 209 タイミングデータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月30日(2000.11.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の特別図柄を変動停止表示させ、再
    変動機能を有する可変表示手段を備える弾球遊技機にお
    いて、この可変表示手段に表示される仮確定図柄が仮確
    定図柄決定手段によって一定の規則性に基づいて決定さ
    れることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 複数の特別図柄を変動停止表示させ、再
    変動機能を有する可変表示手段を備える弾球遊技機にお
    いて、この可変表示手段に表示される仮確定図柄が仮確
    定図柄決定手段によって過去の所定の時期にて成立して
    いた遊技状態に基づいて、一定の規則性をもって決定さ
    れることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 可変表示手段の表示画面上に複数の画像
    表示態様のうちのいずれかを選択的に行う画像表示手段
    と、 各画像表示態様の表示制御内容を記述した複数の表示制
    御プログラムモジュールを、画像表示態様を特定するた
    めの態様コマンドと対応付けた形で記憶する表示制御プ
    ログラムモジュール記憶手段と、 遊技状態に応じて前記画像表示手段に行わせるべき表示
    態様を決定する表示態様決定手段と、その決定された表
    示態様に対応する態様コマンドを外部に送信するコマン
    ド送信手段とを有する送信側制御部と、 前記コマンド送信手段からの態様コマンドを受信するコ
    マンド受信手段と、 そのコマンド受信手段が受信した態様コマンドに対応す
    る表示制御プログラムモジュールを、前記表示制御プロ
    グラムモジュール記憶手段から読み出して、そのプログ
    ラムが記述する表示態様を前記画像表示手段に行わせる
    画像表示制御手段とを有する受信側制御部と、 過去の所定の時期にて成立していた遊技状態に基づいて
    一定の規則性をもって仮確定図柄を決定する仮確定図柄
    決定手段と、 を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記仮確定図柄決定手段は、過去に停止
    表示した停止図柄の制御実績に基づいて仮確定図柄を決
    定する請求項1ないし3のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記仮確定図柄決定手段は、過去に停止
    表示した停止図柄の種別に基づいて演算処理され、仮確
    定図柄を算出決定する請求項1ないし4のいずれかに記
    載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記仮確定図柄決定手段は、受信側制御
    部側において過去に停止表示した停止図柄の種別を記憶
    し、それに基づいて受信側制御部側において演算処理さ
    れ、仮確定図柄を算出決定する請求項1ないし5のいず
    れかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記仮確定図柄決定手段は、過去に停止
    表示した停止図柄を記憶する記憶手段と、この記憶手段
    から読み出された過去の停止図柄に基づいて図柄を決定
    するための演算処理を行う演算処理手段と、この演算処
    理手段による演算結果に対応する図柄を設定表示する図
    柄表示手段を少なくとも備え、仮確定図柄を決定する請
    求項1ないし6のいずれかに記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記仮確定図柄は、始動条件に伴う当否
    判定が再抽選時である場合、前回以前に使用された仮確
    定又は本確定図柄を構成する特別図柄を情報として生成
    された請求項1ないし7のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  9. 【請求項9】 前記仮確定図柄は、始動条件に伴う当否
    判定が再抽選時である場合、前回以前に使用された仮確
    定図柄の種別を数値パラメータにより記憶されていて、
    その数値パラメータを用いて一定の計算式に基づき、次
    回の図柄の確定の数値パラメータを算出決定する請求項
    1ないし8のいずれかに記載の弾球遊技機。
  10. 【請求項10】 複数の画像表示態様に対し共通に使用
    される共通コマンドが定められており、 前記受信側制御部は、前記態様コマンドとして、前記共
    通コマンドを受信した場合には、その受信した共通コマ
    ンドに対応する複数の画像表示態様のうち、所定のもの
    を選択する画像表示態様選択手段を有し、 また、前記画像表示制御手段は、その選択された画像表
    示態様に対応する表示制御プログラムモジュールを、前
    記表示制御プログラムモジュール記憶手段から読み出し
    て、そのプログラムが記述する表示態様を前記画像表示
    手段に行わせるものである請求項3記載の弾球遊技機。
  11. 【請求項11】 前記画像表示制御手段は、前記特別図
    柄の変動開始から、前記特別図柄変動プログラムモジュ
    ール内にて各可変表示部毎に定められた所定の期間が経
    過すれば、前記送信側制御部側において演算処理して求
    められた仮確定図柄に基づいて前記停止図柄規定コマン
    ドが規定する図柄にて変動を仮確定させ、その後、前記
    図柄確定コマンドを受信することにより、各可変表示部
    の特別図柄を一括して本確定状態とするものである請求
    項10記載の弾球遊技機。
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