JP5789845B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関するものである。
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体に一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得した遊技媒体を種々の景品に交換することができる。遊技機には、その筐体内部に、遊技媒体の供給に基づいて作動させるランプ装置や音声発生装置などの様々な各種駆動装置及びこれら駆動装置を制御させるために対応させた制御回路装置を備えており、遊技者が遊技を行う際にこれらを適宜作動させることによって遊技を興趣に溢れたものとしている。また、近年では、所定の識別情報(図柄)を変動表示し得るリール表示装置または液晶画像表示装置等の図柄可変表示装置を内蔵し、所定条件を満たしたときに識別情報を変動させた後に停止表示させるように図柄可変表示装置を作動させるものが主流となっている。これらの装置は制御回路装置によって制御されている。
最近の遊技機の内部に配設されている制御回路装置は、基板上に設けられたCPU(central processing unit)が、制御プログラムに従って電子制御を行うものが一般的である。制御プログラムは、マスクROM(read only memory)のような基板上に装着されたICチップにデータとして記憶されており、CPUは、遊技状態に応じてICチップから制御プログラムのデータを逐次読み出して実行することによって制御を行っている。
遊技場に設置される遊技機は、制御プログラムが不正に改変されないよう管理されており、メイン基板を収納ケースに収納し、その収納ケースを、本体枠の所定部材に組み付けるなどして、メイン基板及び制御プログラムを記憶するROMが不正に交換されないように配慮がなされている。さらに、ROMには封印シールが貼付されるなどして、装着されている基板上から容易に外すことができないようになっている。
特開2003−169895号公報 サブ制御において、メイン制御からのスタートコマンドを受信した回数をカウントし、このカウント値が所定数となった場合にATを発動する。 特開2003−325751号公報 副制御部は主制御部から送信された信号に基づいてスロットマシンの動作状況を把握し、この把握している動作と主制御部から送信された信号との整合性を判断し、異常を検知する。 特開2005−323865号公報 パチンコ機において、液晶制御部は、変動パターンコマンドについて、主制御部と副制御部から重複して同一内容の制御コマンドを受信し、その整合性を判定する。
ところで、いわゆる「ぶら下がり基板」というものがある。これは、遊技機内部で基板と基板を接続するワイヤハーネスに不正に設けられる電子装置である。これは、例えば、遊技処理を行うメイン基板と演出に係る処理を行うサブ基板を接続するハーネスに設けられることがある。ぶら下がり基板により、サブ基板へコマンドを不正に送信し、遊技を行っていないのに遊技を行ったと誤認識させることが行われる。
この発明はぶら下がり基板による不正行為を防止することを目的になされたもので、不正なコマンドを検知できる遊技機を提供することを目的としている。
この発明は、それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下及びそのときの所定位置にある図柄である押下図柄を示す押下図柄コマンドと、前記ストップボタンの押下から前記回胴の停止までの滑りコマ数を示す滑りコマ数コマンドと、前記回胴が停止したこと及びその停止図柄を示す停止図柄コマンドとを含み、
前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
前記サブ基板は、予め定められた時間間隔で信号を出力するタイマーと、前記タイマー出力に基づき計数を行うカウンタとを備え、
前記サブ基板は、
前記回転開始コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を開始するとともに、前記分岐器からの前記回胴位置検出器の出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定し、
前記押下図柄コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を停止し、
前記滑りコマ数コマンドを受けたとき、停止した前記カウンタの値に前記滑りコマ数を加算し、
前記停止図柄コマンドに含まれる前記停止図柄を前記滑りコマ数の加算された前記カウンタの値と比較し、
両者が一致しないときに異常であると判定する、ものである。
この発明は、それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下を示す停止回胴コマンドと、前記回胴が停止したこと及びその停止図柄を示す停止図柄コマンドとを含み、
前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
前記サブ基板は、予め定められた時間間隔で信号を出力するタイマーと、前記タイマー出力に基づき計数を行うカウンタとを備え、
前記サブ基板は、
前記回転開始コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を開始するとともに、前記分岐器からの前記回胴位置検出器の出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定し、
前記停止回胴コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を停止し、
前記停止図柄コマンドを受けたとき、前記停止図柄コマンドに含まれる前記停止図柄と前記カウンタの値の差を求め、この差に基づき前記カウンタを動作させ、
前記停止図柄コマンドに含まれる前記停止図柄を前記カウンタの値と比較し、
両者が一致しないときに異常であると判定する、ものである。
この発明は、それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下及びそのときの所定位置にある図柄である押下図柄を示す押下図柄コマンドとを含み、
前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
前記サブ基板は、予め定められた時間間隔で信号を出力するタイマーと、前記タイマー出力に基づき計数を行うカウンタとを備え、
前記サブ基板は、
前記回転開始コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を開始するとともに、前記分岐器からの前記回胴位置検出器の出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定し、
前記押下図柄コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を停止するとともに、そのときの前記カウンタの値を前記ストップボタン押下時の当該回胴の図柄として記憶し、
前記押下図柄コマンドに含まれる押下図柄を記憶された前記カウンタの値と比較し、
両者が一致しないときに異常であると判定する、ものである。
前記タイマーの出力間隔である前記予め定められた時間間隔は、例えば、前記回胴の回転時においてひとつの図柄の通過に要する時間に対応している。
前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記分岐器に代えて、当該回胴の回転位置を検出するための第2回胴位置検出器を備え、
前記サブ基板は、前記第2回胴位置検出器からの出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定するようにしてもよい。
この発明は、それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下及びそのときの所定位置にある図柄である押下図柄を示す押下図柄コマンドあるいは前記ストップボタンの押下を示す停止回胴コマンドと、前記ストップボタンの押下から前記回胴の停止までの滑りコマ数を示す滑りコマ数コマンドと、前記回胴が停止したこと及びその停止図柄を示す停止図柄コマンドの少なくともいずれかを含み、
前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
前記サブ基板は、前記回転開始コマンドを受けた後において、前記分岐器から前記回胴位置検出器の出力を受けたかどうかを記憶する回胴位置検出信号記憶部を備え、
前記サブ基板は、
前記押下図柄コマンドあるいは前記停止回胴コマンド、前記滑りコマ数コマンド、前記停止図柄コマンドのうちの少なくともいずれかを受けたときに、前記回胴位置検出信号記憶部の記憶内容を調べ、当該記憶内容が前記回転開始コマンドを受けた後において前記回胴位置検出器の出力を受けたことを示すものでないとき、異常であると判定する、ものである。
前記押下図柄コマンドあるいは前記停止回胴コマンド、前記滑りコマ数コマンド、前記停止図柄コマンドに代えて、あるいはこれらとともに、一遊技において前記回転開始コマンド以降に存在する他のコマンドを受けたときに、前記回胴位置検出信号記憶部の記憶内容を調べ、当該記憶内容が前記回転開始コマンドを受けた後において前記回胴位置検出器の出力を受けたことを示すものでないとき、異常であると判定する、ようにしてもよい。
前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記分岐器に代えて、当該回胴の回転位置を検出するための第2回胴位置検出器を備え、
前記回胴位置検出信号記憶部は、前記第2回胴位置検出器の出力を受けたかどうかを記憶するようにしてもよい。
各回胴にはそれぞれ21個の図柄が表示されており、その位置は図柄番号として管理されている。したがって、メイン基板の処理において図柄番号をコマンドに含める図柄として扱うことができ、また、サブ基板のカウンタの動作を回胴の動きと同期することによりその値を図柄番号として扱うことができる。このため、前記サブ基板の図柄の比較は、図柄番号の一致不一致の判断に基づき行うことができる。
この発明によれば、メイン基板からのコマンドをサブ基板で推測した回胴の動きと整合性を取ることでコマンドの改変を検知することができる。これにより、サブ基板へコマンドを不正に送信し、遊技を行っていないのに遊技を行ったと誤認識させる不正行為を検知することができる。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 スロットマシンのブロック図である。 スロットマシンのリールユニットを示す斜視図である。 スロットマシンのリールユニットを構成する回胴の構造を示す斜視図である。 発明の実施の形態に係る、インデックスセンサからメイン基板、サブ基板への信号の流れの説明図である。 スロットマシンにおける遊技操作の流れと送信コマンドの関係を示す説明図である。 発明の実施の形態に係る回胴整合性判定部のブロック図である。 発明の実施の形態に係る回胴整合性判定部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態に係る回胴整合性判定処理の説明図である。 発明の実施の形態に係る回胴図柄推定処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る回胴回転判定処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る図柄判定処理のフローチャートである。 他のスロットマシンにおける遊技操作の流れと送信コマンドの関係を示す説明図である。 発明の実施の形態の変形例に係る回胴整合性判定部のブロック図である。 発明の実施の形態の変形例に係る回胴整合性判定部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態の変形例に係る回胴整合性判定処理の説明図である。 発明の実施の形態の変形例に係る回胴図柄推定処理のフローチャートである。 発明の実施の形態の変形例に係る回胴回転判定処理のフローチャートである。 発明の実施の形態の変形例に係る図柄判定処理のフローチャートである。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つの回胴のそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の上側には、液晶表示装置LCDが設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回胴からなるリール(回胴)ユニット203が設置されている。リールユニット203は、外周面に複数種類の図柄が配列されている3つの回胴(第1回胴〜第3回胴)を備えている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回胴の図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の左側には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
図3は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
この図において電源系統についての表示は省略されている。図示しないが、スロットマシンは商用電源(AC100V)から直流電源(+5Vなど)を発生するための電源部を備える。
スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板(処理部)10とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板20とを備える。なお、少なくともメイン基板10は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板10は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、回胴の回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板10は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板20は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板10からサブ基板20への一方のみであり、逆にサブ基板20からメイン基板10へコマンド等が出されることはない。
メイン基板10には、ベットスイッチBET、スタートスイッチ134,ストップボタン140,リール(回胴)ユニット203、ホッパ駆動部80、ホッパ81及びホッパ81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82(これらは前述のホッパ装置121を構成する)が接続されている。サブ基板20には液晶表示装置の制御用の液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。
メイン基板10には、さらに、メダルセレクタ1のメダルセンサS1及びS2が接続されている。
メダルセレクタ1には、メダルを計数するためのメダルセンサS1及びS2が設けられている。メダルセンサS1及びS2は、メダルセレクタ1に設けられた図示しないメダル通路の下流側(出口近傍)に設けられている(メダル通路の上流側はメダル投入口132に連通している)。2つのメダルセンサS1とS2は、メダルの進行方向に沿って所定間隔を空けて並べて設けられている。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。
リールユニット203は、3つの回胴40a〜40cと(図4参照)、これらをそれぞれ回転させるステッピングモータ155a〜155cと、それらの位置をそれぞれ検出する回胴位置検出器(インデックスセンサ)159a〜159cとを備える(なお、ステッピングモータ155a〜155cを単にモータ155あるいはモータと記すことがある)。
遊技機では、後述のように(図5及びその説明参照)、リールユニット203は、インデックス160と、これを検知するインデックスセンサ(インデックスセンサ:フォトインタラプタ)159とを備えており、回胴制御手段1300は、回胴40a〜40cそれぞれが1回転する毎にインデックスセンサ159で検出される基準位置信号に基づいて、回胴40の基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度を求める(ステップモータの回転軸の回転ステップ数をカウントする)ことによって、現在の回胴40の回転状態を監視することができるようになっている。すなわち、メイン基板10は、回胴40の基準位置からの回転角度を求めることにより、ストップボタン140の作動時における回胴40の位置を得ることができる。
図4は、リールユニット203を示す斜視図である。
各回転リール(回胴)40a〜40cがリールユニット203の主要部である。各回転リール(回胴)40a〜40cは、フレーム151にブラケット152を介して取り付けられている。各回転リール(回胴)40a〜40cはそれぞれドラム153の外周に帯154が貼られたものである。帯154の外周面には21個の図柄(図示せず)が描かれている。また、各ブラケット152にはステッピングモータ155が設けられており、各回転リール(回胴)40a〜40cはこれらステッピングモータ155a〜155cで駆動されて回転する。
図5(a)は、回胴40a〜40cの構造を示す斜視図である。
帯154の背後のドラム153内部にはランプケース156が設けられており、このランプケース156の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ157a,157b,157cが取り付けられている。これらバックランプ157a〜157cは図5(b)に示すように基板158に実装されており、この基板158がランプケース156の背面側に取り付けられている。また、ブラケット152にはフォトインタラプタ(インデックスセンサ)159が取り付けられている。フォトインタラプタとは、1つのケースの中に発光素子(発光ダイオードなど)と受光素子(フォトトランジスタ、フォトダイオードなど)を対向配置し、その間に検出用の溝を設け、当該検出溝間を物体が通過したことを非接触で検知するものである。このフォトインタラプタ159は、ドラム153に設けられたインデックス(遮蔽板)160がドラム153の回転に伴ってフォトインタラプタ159を通過するのを検出する。
各バックランプ157a〜157cは図示しないランプ駆動回路によって個別に点灯制御される。各バックランプ157a〜157cの点灯により、帯154に描かれた図柄のうち、各バックランプ157の前部に位置する3個の図柄が背後から個別に照らし出され、図柄表示窓131にそれぞれ3個ずつの図柄が映し出される。
なお、以下の説明において、任意のひとつ又は複数の回胴を示すときは符号40を使用し、3つの回胴をそれぞれ区別して示すときは符号40a〜40cを使用することにする。
ホッパ駆動部80は、ホッパ81の図示しない回転ディスクを回転駆動して、メイン基板10によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。遊技機は、メダルを1枚払い出す毎に作動するメダル検出部82を備えており、メイン基板10は、メダル検出部82からの入力信号に基づいてホッパ81から実際に払い出されたメダルの数を管理することができる。
投入受付部(投入受付手段)1050は、メダルセレクタ1のメダルセンサS1とS2の出力を受け、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートスイッチ134に対する第1回胴〜第3回胴の回転開始操作を許可する処理を行う。なお、スタートスイッチ134の押下操作が、第1回胴〜第3回胴の回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。また、遊技状態に応じて規定投入数を設定し、通常状態およびボーナス成立状態では規定投入数を3枚に設定し、ボーナス状態では規定投入数を1枚に設定する。
メダルが投入されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。あるいは、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットスイッチBETが押下されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。メダルの投入を受け付けるかどうかは、メイン基板10が制御する。スタートスイッチ134が押下され各回胴の回転が開始した時点(遊技開始時点)から3つのストップスイッチ140が押下され各回胴の回転が停止した時点(入賞した場合はメダル払い出しが完了した時点)(遊技終了時点)の間であって、メダルの投入を受け付ける状態になっていないときは(許可されていないときは)、メダルを投入してもメダルセンサS1、S2でカウントされず、そのまま返却される。同様に、メイン基板10は、メダルの投入を受け付ける状態か否かに応じて、ベットスイッチBETの有効/無効を制御する。また、前記遊技終了時点から前記遊技開始時点までの間でベットスイッチBETは有効となるが、これ以外の期間においては(BETスイッチの押下が許可されていないときは)、ベットスイッチBETを押下しても、それは無視される。
メイン基板10は、乱数発生手段1100を内蔵する。乱数発生手段1100は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段1200は、遊技者がスタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う。すなわち、メイン基板10のメモリ(図示せず)に記憶されている抽選テーブル(図示せず)を選択する抽選テーブル選択処理、乱数発生手段1100から得た乱数の当選を判定する乱数判定処理、当選の判定結果で大当たりなどに当選したときにその旨のフラグを設定する抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、図示しない記憶手段(ROM)に格納されている複数の抽選テーブル(図示せず)のうち、いずれの抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役(ベル、チェリー)、レギュラーボーナス(RB:ボーナス)、およびビッグボーナス(BB:ボーナス)などの各種の役が対応づけられている。また、遊技状態として、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、さらにリプレイの抽選状態として、リプレイ無抽選状態、リプレイ低確率状態、リプレイ高確率状態が設定可能とされる。
乱数判定処理では、スタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、遊技毎に前記乱数発生手段(図示せず)から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について前記抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役の抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。抽選フラグの設定情報は、記憶手段(RAM)に格納される。
入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されていることがある。この場合、前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、レギュラーボーナス(RB)およびビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でレギュラーボーナスに当選すると、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態を、レギュラーボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行い、内部抽選でビッグボーナスに当選すると、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行う。このときメイン基板10は、内部抽選機能により、レギュラーボーナスやビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、レギュラーボーナスおよびビッグボーナス以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているレギュラーボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定し、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
リプレイ処理手段1600は、所定条件下で内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる制御を行うことがある。例えば、ストップボタン140の操作によってリールを停止させた際に所定の出目が表示されるとリプレイの当選確率が変動する。リプレイ処理手段1600については、後に再度説明を加える。リプレイの抽選状態として、リプレイが内部抽選の対象から除外されるリプレイ無抽選状態、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されるリプレイ低確率状態、およびリプレイの当選確率が約1/6に設定されるリプレイ高確率状態という複数種類の抽選状態を設定可能とされている。リプレイの抽選状態を変化させることにより、内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる。
回胴制御手段1300は、遊技者のスタートスイッチ134の押下操作(回転開始操作)によるスタート信号に基づいて、第1回胴〜第3回胴をステッピングモータにより回転駆動させ、第1回胴〜第3回胴の回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達した状態において回転中の回胴にそれぞれ対応する3つのストップボタン140の押下操作(停止操作)を許可する制御を行うとともに、ステッピングモータにより回転駆動されている第1回胴〜第3回胴を抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
また、回胴制御手段1300は、3つのストップボタン140に対する押下操作(停止操作)が許可(有効化)された状態において、遊技者が3つのストップボタン140を押下することにより、その回胴停止信号に基づいて、リールユニット203のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1回胴〜第3回胴の各回胴を停止させる制御を行う。
すなわち、回胴制御手段1300は、3つのストップボタン140の各ボタンが押下される毎に、第1回胴〜第3回胴のうち押下されたボタンに対応する回胴の停止位置を決定して、決定された停止位置で回胴を停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている停止制御テーブル(図示せず)を参照して3つのストップボタンの押下タイミングや押下順序等(停止操作の態様)に応じた第1回胴〜第3回胴の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1回胴〜第3回胴を停止させる制御を行う。
ここで停止制御テーブルでは、ストップボタン140の作動時点における第1回胴〜第3回胴の位置(押下検出位置)と、第1回胴〜第3回胴の実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。滑りコマ数とは、リール停止時にゲーム表示部から視認できる特定の図柄を基準位置としたときのストップボタン140の操作から対応する回胴の回転停止までの間に当該基準位置を通過する図柄の数をいう。回胴制御手段1300は、各ストップボタン140の操作から190ms以内という条件下で各回胴を停止させるため、滑りコマ数は0以上4以下の範囲内となっている(ただし、80回転/分、図柄数=21個の条件において)。抽選フラグの設定状態に応じて、第1回胴〜第3回胴の停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されることもある。
遊技機では、リールユニット203がフォトセンサからなるインデックスセンサを備えており、回胴制御手段1300は、回胴が1回転する毎にインデックスセンサで検出される基準位置信号に基づいて、回胴の基準位置(インデックスセンサによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在の回胴の回転状態を監視することができるようになっている。すなわち、メイン基板10は、ストップスイッチ140の作動時における回胴の位置を、回胴の基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
回胴制御手段1300は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とを回胴を停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)回胴を停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)回胴を停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、抽選フラグの設定状態、ストップボタン140の押下タイミング、押下順序、既に停止している回胴の停止位置(表示図柄の種類)などに応じて各回胴の停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このように、メイン基板10は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1回胴〜第3回胴を停止させる制御を行っている。
遊技機では、第1回胴〜第3回胴が、ストップボタン140が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中の回胴を停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各回胴の停止位置を決めるための停止制御テーブルでは、ストップボタン140の押下時点から各回胴が停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で設定されている。
入賞判定手段1400は、第1回胴〜第3回胴の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1回胴〜第3回胴の全てが停止した時点で入賞判定ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
入賞判定手段1400は、その判定結果に基づいて、入賞時処理を実行する。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合にはホッパ81を駆動してメダルの払出制御処理が行われるか、あるいはクレジットの増加され(規定の最大枚数例えば50枚まで増加され、それを超えた分だけ実際にメダル払い出される)、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理が行われ、ビッグボーナスやレギュラーボーナスが入賞した場合には遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段1500は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパ駆動部80でホッパ81を駆動して払い出させる。この際に、ホッパ81に内蔵される図示しないモータに電流が流れることになる。
メダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパ81によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段(RAM)のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段1600は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的に投入状態に設定される自動投入処理が行われ、遊技機が前回の遊技と同じ入賞判定ラインを有効化した状態で次回の遊技における回転開始操作(遊技者によるスタートスイッチ134の押下操作)を待機する状態に設定される。
また、メイン基板10は、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる制御を行うことがある(遊技状態移行制御機能)。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナスあるいはレギュラーボーナスに当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、通常状態における内部抽選でビッグボーナスが当選した場合、ビッグボーナスが入賞するまでビッグボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持され、通常状態における内部抽選でレギュラーボーナスが当選した場合、レギュラーボーナスが入賞するまでレギュラーボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持される。ボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、入賞したボーナスの種類に応じて予め定められた払出上限数を超えるメダルが払い出されると、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
リールユニット203は、3つの回胴40a〜40cを備えるが、3つの回胴40a〜40cそれぞれにひとつづつステッピングモータ155a〜155cが取り付けられている。ステッピングモータ155は、回転子(ロータ)として歯車状の鉄心あるいは永久磁石を備え、固定子(ステータ)として複数の巻線(コイル)を備え、電流を流す巻線を切り替えることによって回転動作させるものである。すなわち、固定子の巻線に電流を流して磁力を発生させ、回転子を引きつけることで回転するものである。回転軸を指定された角度で停止させることが可能なことから、スロットマシンの回胴の回転駆動に使用されている。複数の巻線がひとつの相を構成する。相の数として、例えば、2つ(二相)、4つ(4相)、5つ(5相)のものもある。
ステッピングモータは、各相の巻線への電流の与え方を変えることにより、特性を変えることができる(励磁モードが変わる)。二相型については次の通りである。
・一相励磁
常に巻線一相のみに電流を流す。位置決め精度は良い。
・二相励磁
二相に電流を流す。一相励磁の約2倍の出力トルクが得られる。位置決め精度は良く、停止したときの静止トルクが大きいため、停止位置を確実に保持できる。
・一−二相励磁
一相と二相を交互に切り替えて電流を流す。一相励磁・二相励磁の場合のステップ角度の半分にすることができるので、滑らかな回転を得られる。
なお、ステッピングモータを「駆動する」とは、当該モータを上記励磁により回転させることとともに、所望の位置で停止させその位置を保持するために各相を励磁することも含むものとする。
スロットマシンでは、例えば、4相の基本ステップ角度1.43度のステッピングモータを使用し、パルスの出力方法として一−二相励磁を採用している。
従来の遊技機では、インデックスセンサ159a〜159cの出力はいずれもメイン基板10に入力されていたが、本発明の実施の形態に係る遊技機ではサブ基板20にも入力される。この点について図6を参照して説明を加える。インデックスセンサ159a〜159cの出力の扱いはいずれも同じであるので、以下の説明において、単にインデックスセンサ159と表記する(インデックスセンサ159は159a〜159cの任意のひとつに相当する)。
図6(a)は、インデックスセンサ159を分岐器301で2つに分岐し、それらをメイン基板10とサブ基板20にそれぞれ入力する構成例を示す(分岐された2つの信号は同じものである)。インデックスセンサ159はフォトインタラプタであり、この出力はロジックICのインターフェースに適合しているから、一般的なICのバッファ回路でインデックスセンサ159の出力を受け、当該バッファ回路の出力をメイン基板10とサブ基板20へそれぞれ分配することで、図6(a)は容易に実現することができる。
図6(b)は、インデックスセンサ159とは別に、サブ基板用インデックスセンサ(回胴位置検出器)302を設けるようにした構成を示す。サブ基板用インデックスセンサ302は、インデックスセンサ159と同じものであり、同様に取り付けられる。サブ基板用インデックスセンサ302をインデックスセンサ159と同じ位置に取り付けるようにしてもよいが、別の位置に取り付けることで、インデックス検知の際にプリセットする図柄(図柄番号)を異ならせることができる。
発明の実施の形態に係る遊技機の構成及び動作の説明の前に、メイン基板10からサブ基板20へ送られるコマンドについて説明を加える。図7は、遊技における操作と、これにより生じる主要なコマンドを時間軸に沿って示したものである。
遊技者によるスタートスイッチ134の押下(時刻t1)で遊技が開始され、3つのストップボタン140それぞれの押下(時刻ts1の第1停止、時刻ts2の第2停止、時刻ts3の第3停止)がなされ、3つの回胴停止後に入賞判定がなされる(時刻t4)。
第1停止とは、最初に停止した停止回胴あるいはこれに対応したストップボタン140の操作を言うが、本明細書では主に後者の意味でこの用語を使用する。同様に、第2停止とは、第1停止の次に停止した停止回胴あるいはこれに対応したストップボタン140の操作であり、第3停止とは、第2停止の次に停止した停止回胴(最後に停止した回胴)あるいはこれに対応したストップボタン140の操作のことを言う。
時刻t1のスタートスイッチ134の押下により、回胴の回転開始を示す回転開始コマンド(時刻t1c1)が送信され、次に当選役コマンド(時刻t1c2)が送信される(内部抽選手段1200により当選したときであるが、当選せずハズレのときにもその旨を送信するようにもでき、これも、発明の実施の形態に係る装置/方法においては、当選役コマンドに含めることができる)。
時刻ts1の第1停止により、第1停止時に所定の位置にある図柄を示す押下図柄コマンド(時刻ts1c1)と、滑りコマ数を示す滑りコマ数コマンド(時刻ts1c2)と、回胴が停止したときの所定位置に停止している図柄を示す停止図柄コマンド(時刻ts1c3)とがこの順番で送信される。
第2停止及び第3停止についても、第1停止と同様に3つのコマンドが送信されるが、図面が煩雑になるのでそれらの表示は省略している。
そして、時刻t4の入賞判定により、ボーナス入賞、リプレイ入賞、役物入賞などの情報に関する作動情報コマンド、メダル払出に関する払出コマンドが送信される。
ここで、後述の整合性判定処理の対象となるコマンドは、好適には、第1停止〜第3停止に係る押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドである。
回転開始コマンドは回胴開始を示すものであるから、回胴の回転に関する後述の整合性判定処理は適用できない。当選役コマンドは、その送信タイミングによっては回胴のインデックス検出が未だであることがあるから、これに基づく判定結果は誤りであることもある。
入賞判定に係る作動情報コマンド、払出コマンドは、後述の整合性判定処理(特に図12のインデックス検出有無に関するもの)を適用することができるが、以下の説明においてはもっぱら第1停止〜第3停止に係る押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドに基づく整合性判定処理について説明を加える。なお、作動情報コマンド、払出コマンドについて整合性判定処理を行うようにしてもよい。
図8は、発明の実施の形態に係る遊技機のブロック図である。図8は、サブ基板20の内部ブロック図であり、ここで示された構成は、サブ基板20のCPUが予め定められたプログラムを実行することで実現される。あるいは、ICなどのハードウエアの組み合わせにより実現される。図8はサブ基板20のみを示す。同図の装置はメイン基板10からのコマンドとインデックスセンサ159からの信号(図6参照)のみに基づき動作する。
発明の実施の形態に係るサブ基板20は、第1停止、第2停止、第3停止それぞれに対応して処理を行う第1回胴整合性判定部20a−1、第2回胴整合性判定部20a−2、第3回胴整合性判定部20a−3を備える。これら3つの回胴整合性判定部20aはいずれも同じものであるから、図8では第1回胴整合性判定部20a−1についてのみその内部構造を示している。
なお、発明の実施の形態に係る装置/方法は、第1回胴整合性判定部20a−1、第2回胴整合性判定部20a−2、第3回胴整合性判定部20a−3がそれぞれ第1停止、第2停止、第3停止に対応する例に限定されない。これらの組み合わせは任意である。例えば、第1回胴整合性判定部20a−1、第2回胴整合性判定部20a−2、第3回胴整合性判定部20a−3がそれぞれ左回胴(回胴位置検出器159a)、中回胴(回胴位置検出器159b)、右回胴(回胴位置検出器159c)に対応するようにもできる。また、3つの回胴の一部についてのみ、発明の実施の形態に係る回胴整合性判定処理を行うようにしてもよい。
2001は、所定間隔でパルス信号を出力するタイマーである。このパルス信号の出力間隔は、回胴40が回転しているときに一つの図柄が通過するのに要する時間(例えば35ms)である(図9の符号Tがこの時間間隔に相当する)。回胴40には21個の図柄(図示せず)が描かれているから、回胴40の1回転に要する時間はその時間Tの21倍(例えば735ms)となる。21個の図柄それぞれには固有の番号が与えられているので、番号で図柄を特定することができる。ここでは1、2,・・・、21の番号を各図柄に対応付け、この図柄番号により図柄に関する判定を行うものとする。
2002は、タイマー2001の出力パルスをカウンタ2005に入力するかどうかを制御するゲート回路である。ゲート回路2002は、リールの回転開始から第1停止(ストップボタン押下)の間においてタイマー2001の出力パルスをカウンタ2005に入力する(図9の符号t1からt2にかけての期間がこの時間に相当する)。
2003は、メイン基板10から受けたコマンドを解読し、コマンドの種類ごとに信号を出力するコマンド解読部である。コマンド解読部2003は、回転開始コマンドとともに、好適な処理対象である押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドを扱う。
コマンド解読部2003は、回転開始コマンド受けると回転開始を示す信号SIG1をゲート回路2002へ送る。これを受けてゲート回路2002はタイマー2001の出力パルスをカウンタ2005に与える。
コマンド解読部2003は、押下図柄コマンドを受けると回転停止を示す信号SIG2をゲート回路2002へ送る。これを受けてゲート回路2002はタイマー2001の出力パルスをカウンタ2005に与えるのを止める。同時に、コマンド解読部2003は、押下図柄コマンドに含まれる図柄番号(ストップボタン140が押下されたときの図柄を示す情報)Z1mainを比較部2008へ送る。
コマンド解読部2003は、滑りコマ数コマンドを受けると、これに含まれる滑りコマ数をパルス発生器2004へ送るとともに、このコマンドを受けたことを比較部2008へ送る。
コマンド解読部2003は、停止図柄コマンドを受けると、このコマンドを受けたこと及びこれに含まれる停止図柄情報(停止図柄番号)Z2mainを比較部2008へ送る。
2004は、滑りコマ数と同じだけのパルスを発生してカウンタ2005へ与えるパルス発生器である。パルス発生器2004により滑りコマ数だけ図柄番号を進めることができる。
2005は、回胴40の図柄番号を推定するためのカウンタである。カウンタ2005は、メイン基板10の回胴制御手段1300における回胴40の図柄番号の生成を、サブ基板20においてエミュレートするためのものである。メイン基板10においては、インデックス信号とモータの駆動パルスに基づき回胴40の回転位置を求めるが、サブ基板20ではモータの駆動パルスを使用することができない。そこで、モータの駆動パルスに代えてタイマー2001の出力パルスを用いて図柄番号を生成している。
カウンタ2005は上述のように図柄番号の生成エミュレータであるとともに、回胴停止後における停止図柄番号を記憶する停止図柄記憶部でもある(回胴停止と判断された後においてカウンタ2005にパルスが入力されないので、最後の値(=停止図柄番号Z2sub)がそのまま保持されるので「停止図柄記憶部」として機能する)。停止図柄記憶部としての出力である停止図柄番号Z2subは比較部2008へ送られる。また、図柄番号の生成エミュレータとしての出力は押下図柄記憶部2007へ送られる。
図柄番号の生成エミュレータとして機能するために、カウンタ2005は次の動作を行う。
(ア)スタートスイッチ134押下からストップボタン140押下までの間において、モータの駆動パルスに相当するタイマー2001の出力を受け、これに基づきカウント動作(インクリメント)を行う。
実際の遊技機では、リールの回転開始時に加速シーケンスがあり、その後に定常回転を行うシーケンスヘと移行させている。加速シーケンスと定常回転シーケンスではモータの駆動パルスの発生周期が異なる。後者は一定であるが、前者は変化する。具体的には、定常回転シーケンスのパルスの周波数になる前に、これより低い1乃至2段階の周波数を経る。例えば(定常回転周波数の3分の1)(定常回転周波数の2分の1)(定常回転周波数)の順となる。このことに対応してタイマー2001、ゲート回路2002,カウンタ2005は次のように動作する。
(ア1)加速シーケンスにおいては上記のような周波数のパルスを発生し、定常回転シーケンスにおいては一定周波数のパルスを発生する。
加速シーケンスがどのようなものか予めわかっているから、これに合わせてタイマー2001が動作するように設計する。例えば、回転開始の信号を受けたらこれを基準として(定常回転周波数の3分の1)、(定常回転周波数の2分の1)のパルスを出力し、その後(定常回転周波数)のパルスを出力する。各周波数によるパルス発生時間を実際の加速シーケンスに対応させればよく、例えば別途タイマーを設けることでそのような制御が可能である。
なお、後述の図9においては、説明を簡単にするために便宜上加速シーケンスがないものとしている。
(ア2)加速シーケンスの終了後にカウンタ2005の動作を開始させる。
加速シーケンスに要する時間は予めわかっているから、当該時間経過後にカウンタ動作を開始する。例えば、別途タイマーを設け、回転開始を基準として加速シーケンスの分だけ計時を行い、その後カウンタ2005の動作を開始させる。
(ア3)インデックス検出信号(後述の(ウ)参照)を所定の回数検出した後において整合性判定を行う。
上述のように、加速中はひとつの図柄が通過するための時間は定常回転時とは異なり、そのため、メイン基板10が管理している図柄位置とサブ基板20の整合性判定部が管理している図柄がずれるおそれがある。また、メイン基板10においては、正確な位置の把握が必要なことから、少なくとも1回はインデックスを切らないと停止操作が可能にはならない。そこで、インデックス検出信号を所定の回数(例えば1回あるいは2回、もしくはそれ以上)検出した後において整合性判定を行うようにすることにより、特に支障を生じさせることなく上記問題を解決することができる。
(ア4)加速シーケンスと定常回転シーケンスを特に区別することなく処理を行う。
加速シーケンスは比較的短時間であり、カウンタ2005に与える影響は少ない。また、停止操作までにインデックスを少なくとも1回は切るから、比較部2008による比較のタイミングではずれが校正されているケースがほとんどである。このような点を考慮すると(ア4)のように処理を行っても実際上問題は生じないと考えられる。また、比較部2008の比較結果で異常となっても1回ではエラーとせず、異常の累積回数がしきい値を超えたとき、あるいは異常を連続して検出したような場合にのみエラー報知を行うことで、(ア4)の処理における誤検出による影響を少なくできる。なお、ノイズ等の影響による誤検出もあり得るから、これを避ける意味でも累積回数及び/又は連続回数に基づきエラー報知を行うことには意義がある。
(イ)ストップボタン140押下から回胴停止までの間において、滑りに相当するパルスをパルス発生器2004から受け、これに基づきカウンタ動作を行う。
(ウ)インデックス検出信号SIG3を受け、これに基づき図柄番号をプリセットする。インデックスセンサ159(あるいはサブ基板用インデックスセンサ302)の検出位置が図柄番号=1であると予め定められているのであれば、SIG3に基づきカウンタ2005を1にプリセットする。
2006は、インデックスを検出したことを記憶する回胴位置検出信号記憶部である。回胴位置検出信号記憶部2006は、例えばインデックス検出信号SIG3でセットされるフリップフロップである。回胴位置検出信号記憶部2006が出力する信号はインデックス検知を示すフラグINDflagである。回胴位置検出信号記憶部2006の記憶内容は、比較部2008による比較処理が終了した後にリセットされる。
2007は、ストップボタン140押下時のカウンタ2005による図柄番号を記憶する押下図柄記憶部である。押下図柄記憶部2007は、例えば押下図柄コマンドを受信したことを示すSIG4でカウンタ2005の出力を取り込むラッチである。押下図柄記憶部2007が出力する信号は押下図柄番号Z1subである。押下図柄記憶部2007の保持内容は、比較部2008による比較処理が終了した後にリセットされる。
2008は、メイン基板10からのコマンドとサブ基板20でエミュレートした回胴の動き・図柄番号の整合性を判定する比較部である。すなわち、比較部2008は、メイン基板10からのコマンドが示す回胴の動き・図柄番号が、サブ基板20でエミュレートした回胴の動き・図柄番号が一致するかどうか判定する。具体的には、図10に示す比較を行う。図10のA〜Cのいずれかで不一致であれば遊技において異常が発生したとしてエラー報知を行う。
図10のAは、押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドを受けたときに回胴位置検出フラグINDflagがセットされているかどうか、つまり当該コマンド受信の前にインデックスを検出しているかどうかを判断することを意味する。押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドが送信されるのはスタートスイッチ134押下からしばらく経過してからであるから、インデックスは既に検出されていると考えられる。もしインデックスが検出されていないのであれば、そもそも回胴が回転していないと推測される。そうであれば押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドを受信するはずがなく、これらコマンドは不正なコマンドであると判定できる。そこで、図10のAでは、押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドのいずれかを受けたときに回胴位置検出フラグINDflagがセットされていないのであれば、異常と判定する。
なお、図10のAについては、メイン基板10が送るコマンドであって、回転開始コマンドから作動情報コマンドにかけて存在する他の任意のコマンドについて適用することができる。サブ基板20はそれらのうちのいずれかのコマンドを受けたときに判定を行えばよい。
図10のBは、押下図柄コマンドの押下図柄Z1mainが、サブ基板20のエミュレータによる押下図柄Z1sub(=押下図柄記憶部2007の出力)と一致するかどうか判定する。正常な状態では両者は一致するから、一致しなければ異常と判定する。
図10のCは、停止図柄コマンドの停止図柄Z2mainが、サブ基板20のエミュレータによる停止図柄Z2sub(=カウンタ(停止図柄記憶部)2005の出力)と一致するかどうか判定する。正常な状態では両者は一致するから、一致しなければ異常と判定する。
回胴の回転開始に伴い、第1回胴整合性判定部20a−1、第2回胴整合性判定部20a−2、第3回胴整合性判定部20a−3の全てが動作を開始し、次に、第1停止、第2停止、第3停止に対応して、第1回胴整合性判定部20a−1、第2回胴整合性判定部20a−2、第3回胴整合性判定部20a−3がそれぞれ動作する。
すなわち、回転開始のコマンド及びインデックス検出信号を受けて、第1回胴整合性判定部20a−1、第2回胴整合性判定部20a−2、第3回胴整合性判定部20a−3の全てが動作を開始し、それぞれのゲート回路2002、カウンタ2005、回胴位置検出信号記憶部2006が動作するようになる。
次に、ストップボタン140が最初に押下されると(第1停止)、第1回胴整合性判定部20a−1のゲート回路2002、押下図柄コマンド2007が動作し、滑りコマ数に応じてパルス発生器2004、カウンタ2005が動作し、停止図柄コマンドを受けると比較部2008が停止図柄の比較を行う(このタイミングで押下図柄、回胴位置検出信号の有無の比較を行うようにしてもよい)。
次に、ストップボタン140が押下されると(第2停止)第2回胴整合性判定部20a−2が動作し、そして次にストップボタン140が押下されると(第3停止)第3回胴整合性判定部20a−3が動作する(各部の動作は第1回胴整合性判定部20a−1と同じ)。
次に、図9のタイミングチャートを参照して、回胴整合性判定部20aの動作について説明を加える。回胴の回転開始から第1停止による回胴停止までの第1回胴整合性判定部20a−1の動作について説明を加えるが、第2停止、第3停止についても同様である。
タイマー2001は一定間隔Tでパルスを出力するが、ゲート信号がオンになっていないときはカウンタ2005に入力されない。図9の点線はこのことを意味する。
時刻t1で回胴が回転を開始すると、これ以降のタイマー2001の出力パルスがカウンタ2005に供給され、図柄番号がインクリメントする。CPstartは、供給される最初のパルスを示す。
インデックス検出信号SIG3によりカウンタ2005がプリセットされる。図9の例では1にプリセットされている(図9は回胴が正常に回転している状態を示している。なお、カウンタ2005はプリセットがなくても21の次は1に戻るので、図9ではプリセットの有無による違いがないことになるが、何らかの原因でパルスが欠落したような場合においてはプリセットにより復旧し、カウンタ2005による停止図柄は回胴の実際の位置に正しく対応するようになる)。
停止図柄コマンドを受けるとゲート信号が時刻t2でオフになる。CPendは、供給される最後のパルスを示す。このときの図柄番号が押下図柄記憶部2007に記憶される。図9の例では、Z1sub=12である。
滑りコマ数コマンドを受けると、これで示されるコマ数のパルスがパルス発生器2004で発生され、カウンタ2005が追加のカウントを行う。これが終了したらカウンタ2005は停止する。停止した状態の図柄番号がZ2subであり、図9の例では滑りコマ数=3であるので、Z2sub=15である。
次に、図11乃至図13のフローチャートを参照して発明の実施の形態に係る遊技機の動作について説明する。これらの図は回胴整合性判定部の処理内容を示す。これには、当該処理の前提となる図11の回胴図柄推定処理(サブ基板20による図柄番号のエミュレート処理)と、インデックス検出有無に関する図12の回胴回転判定処理と、図柄番号の一致不一致に関する図13の図柄判定処理とがある。なお、図12と図13のいずれか一方のみを行うようにもできる。どちらか一方だけでも不正コマンドを検出することができる。また、図13のS31とS34、又は、S32とS33のいずれか一方のみを行うようにできる。このように一部の判定のみを行う場合は、それに対応する図11の処理のみを行えばよく、この場合、図11の処理の一部は不要になる。
まず、図11の回胴図柄推定処理について説明する。
S10:コマンド解読部2003でメイン基板10からのコマンドを受信する。
S11:コマンド解読部2003で受信したコマンドの種類を判別する。
回転開始コマンドであればS12〜S16を実行する。
押下図柄コマンドであればS17とS18を実行する。
滑りコマ数コマンドであればS19を実行する。
説明の便宜上、回転開始コマンド、押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンドの順番でコマンドを受信することを前提としているが、これらの順番が入れ替わる可能性があるときは、S19の後にメインルーチンに戻ることに代えて、これら3つのコマンドの全てを受信したときにメインルーチンに戻るようにすればよい(このための判断と条件分岐を設ける)。また、上記3つ以外のコマンドが存在する場合には、上記3つ以外のコマンドを受信したときはS10に戻るようにすればよい(このための判断と条件分岐を設ける)。
S12:カウンタ2005が図柄番号の更新を開始する。
タイマー2001の出力に基づきカウント動作を行う。図9で言えばパルスCPstartからパルスCPendまでのパルスに基づきカウントが行われる。
S13:カウンタ2005と回胴位置検出信号記憶部2006がインデックスセンサの出力を監視する。インデックスを検出したら(S14でYES)、S15とS16の処理を行う。
S15:インデックス検出に基づき、カウンタ2005はカウンタ値を初期値にプリセットする。
S16:回胴位置検出信号記憶部2006は、インデックス検出を記憶する。
S17:押下図柄記憶部2007が、押下図柄コマンド受信時のカウンタ2005の値を押下図柄として記憶する。
S18:押下図柄コマンド受信に伴い、カウンタ2005はカウント動作を停止する。
S19:パルス発生器2004は、滑りコマ数コマンドの滑りコマ数と同じだけのパルスを発生する(図9の最下段の1,2,3)。そして、これに基づきカウンタ2005はカウントを行うことで滑りコマ数を加算する。
次に、図12の回胴回転判定処理について説明する。この処理はインデックス検出のみに基づいて整合性を判定する。この処理は図10のAに対応する。
S20:コマンド解読部2003でメイン基板10からのコマンドを受信する。
S21:コマンド解読部2003で受信したコマンドの種類を判別する。
押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドであればS22を実行する。
なお、押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンド以外でも、メイン基板10が送るコマンドであって、回転開始コマンドから作動情報コマンドにかけて存在する他の任意のコマンドについてこの処理を適用することができる。言い換えれば、一遊技における回転開始コマンド以降のコマンド(回転開始コマンド自身は含まない)ついてこの処理を適用することができる。一遊技の開始はメダル投入(又はベット操作)であり、その終了はメダル払出の完了(メダル払い出しのないときは全回胴停止)である。
その他のコマンド(回転開始コマンド、当選役コマンド)であれば図12の処理を終了する。
S22:既にインデックスを検出しているかどうか判定する。すなわち、比較部2008が、回胴位置検出信号記憶部2006の記憶内容を調べ、インデックス検出を示すフラグINDflagがセットされていれば「YES」となり、遊技正常(S23)として処理を抜ける。そうでなければ「NO」となり、遊技異常と判定し(S24)、エラー報知を行う(S25)。
次に、図13の図柄判定処理について説明する。この処理は図柄番号に基づいて整合性を判定する。この処理は図10のB及びCに対応する。なお、B又はCのいずれか一方についてのみ処理を行うようにしてもよい。
S30:コマンド解読部2003でメイン基板10からのコマンドを受信する。
S31:コマンド解読部2003で受信したコマンドの種類を判別する。
停止図柄コマンドであればS32、S33の処理を行い、押下図柄コマンドであればS34、S35の処理を行う。
S32:比較部2008は、停止図柄コマンドの図柄Z2mainとカウンタ2005の停止図柄Z2subを比較する。停止図柄コマンド受信時においてカウンタ2005は停止しているから、カウンタ2005は停止図柄記憶部として機能している。
S33:両者が一致していれば遊技正常(S36)として処理を抜ける。不一致であれば遊技異常と判定し(S37)、エラー報知を行う(S38)。
S34:比較部2008は、押下図柄コマンドの図柄Z1mainと押下図柄記憶部2007の押下図柄Z1subを比較する。
S35:両者が一致していれば遊技正常(S36)として処理を抜ける。不一致であれば遊技異常と判定し(S37)、エラー報知を行う(S38)。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、サブ基板で回胴図柄推定処理を行い、この結果とメイン基板から送られてくる押下図柄コマンド、滑りコマ数コマンド、停止図柄コマンドを比較することで整合性をチェックすることにより、サブ基板へコマンドを不正に送信して遊技を行っていないのに遊技を行ったと誤認識させる不正行為を検知することができる。不整合の場合にエラー処理を行うことで当該不正行為を抑止することができる。
なお、上記発明の実施の形態において、押下図柄コマンドに代えて停止図柄コマンドを適用するようにしてもよい。この場合、停止図柄コマンドが送信されたときが、押下されたタイミングであると判定される。
<変形例の説明>
機種によっては、上述の押下図柄コマンドを送信することに代えて、停止回胴コマンドを送信するものもある。「停止回胴コマンド」は、左、中、右のリールのどれが押下されたか、その順番は第X停止(X=1、2、3のいずれか)である、ことを示すコマンドである。「停止回胴コマンド」は、押下図柄情報を含まない。停止図柄コマンドを受信することでストップボタン140の押下タイミングを知ることができる。
また、「滑りコマ数コマンド」を送信しないものもある。このような機種では、停止位置コマンド(停止図柄コマンドに相当)によって回胴がどの停止位置に停止するかが分かる。停止位置コマンドは、停止図柄情報を含む。
そこで、以下において、(1)押下図柄コマンドを送信することに代えて停止回胴コマンドを送信し、(2)滑りコマ数コマンドを送信せず、(3)停止位置コマンド(停止図柄コマンド)を送信する、という遊技機について説明を加える。
図14乃至図20は、図7乃至図13に対応する。説明の便宜上、同一又は相当する要素については同一符号を付してそれらの説明は省略する。
図14は、遊技における操作と、これにより生じる主要なコマンドを時間軸に沿って示したものである。
時刻ts1の第1停止により、第1停止時に、左、中、右のリールのどれが押下されたか、その順番は第1停止であることを示す停止回胴コマンド(時刻ts1c4)と、回胴が停止したときの図柄を示す停止位置コマンド(停止図柄コマンド)(時刻ts1c5)とがこの順番で送信される。
第2停止及び第3停止についても、第1停止と同様に2つのコマンドが送信されるが、図面が煩雑になるのでそれらの表示は省略している。
図15は、変形例に係る遊技機のブロック図である。
図15の遊技機は、停止位置コマンドに含まれる停止図柄情報と、カウンタ2005が示す時刻ts1c5における図柄情報の差を求める減算器2009を備える。滑りコマ数を直接取得できる図8においては、これをそのままパルス発生器2004の入力とできたが、図15では滑りコマ数を入手できない。このため減算器2009により加算すべきパルスの数を求め、この出力に基づきパルス発生器2004でパルスを発生させている。
また、押下図柄の比較を行っていないので、図8の押下図柄記憶部2007は、図15では不要である。
2008は、メイン基板10からのコマンドとサブ基板20でエミュレートした回胴の動き・図柄番号の整合性を判定する比較部である。すなわち、比較部2008は、メイン基板10からのコマンドが示す回胴の動き・図柄番号が、サブ基板20でエミュレートした回胴の動き・図柄番号が一致するかどうか判定する。具体的には、図17に示す比較を行う。図17のA’Cのいずれかで不一致であれば遊技において異常が発生したとしてエラー報知を行う。
図17のA’は、停止回胴コマンド、停止位置コマンド(停止図柄コマンド)を受けたときに回胴位置検出フラグINDflagがセットされているかどうか、つまり当該コマンド受信の前にインデックスを検出しているかどうかを判断することを意味する。
図17のA’については、メイン基板10が送るコマンドであって、回転開始コマンドから作動情報コマンドにかけて存在する他の任意のコマンドについて適用することができる。サブ基板20はそれらのうちのいずれかのコマンドを受けたときに判定を行えばよい。
図17のCは、停止位置コマンド(停止図柄コマンド)の停止図柄Z2mainが、サブ基板20のエミュレータによる停止図柄Z2sub(=カウンタ(停止図柄記憶部)2005の出力)と一致するかどうか判定する。正常な状態では両者は一致するから、一致しなければ異常と判定する。
次に、図16のタイミングチャートであるが、図9の滑りコマ数の代わりに、不足コマ数が示されている。不足コマ数は、減算器2009の出力を意味する。
タイミングチャートの他の部分は同じである。
図18は回胴図柄推定処理フローチャートを示す。
S11:コマンド解読部2003で受信したコマンドの種類を判別する。
回転開始コマンドであればS12〜S16を実行する。
停止停止コマンドであればS19aとS19bを実行する。
S19a:減算器2009が、位置停止コマンドの図柄Z2mainとカウンタ2005の差を求める。
この差が、図9の滑りコマ数に相当する。
S19b:パルス発生器2004が、カウンタ2005にS19aで求めた差に相当するパルスを与える。これにより上記差がカウンタ2005に加算され、停止図柄Z2subが得られる。
図19は回胴回転判定処理フローチャートを示す。
S21b:コマンド解読部2003で受信したコマンドの種類を判別する。回転開始コマンド以降のコマンドであって、作動情報コマンド以前のコマンドに該当すればS22を実行する。
図14の例で言えば、当選役コマンド、第1停止乃至第3停止の停止回胴コマンド及び停止位置コマンドが該当する。
図20は図柄判定処理フローチャートを示す。この処理は図17のCに対応する。
S31:コマンド解読部2003で受信したコマンドの種類を判別する。
停止回胴コマンド(停止図柄コマンド)であればS32bの処理を行う。
S32b:比較部2008は、停止回胴コマンドの図柄Z2mainとカウンタ2005の停止図柄Z2subを比較する。停止図柄コマンド受信時においてカウンタ2005は停止しているから、カウンタ2005は停止図柄記憶部として機能している。
この変形例によっても、前述の本発明の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
なお、以上の説明では3つの回胴全てについて整合性判定を行っていたが、本発明の実施の形態はこれには限定されない。例えば、いずれか一つの回胴について整合性判定を行い、他の回胴については整合性判定を行わないようにもできる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
10 メイン基板
20 サブ基板
20a 回胴整合性判定部
134 スタートスイッチ
140 ストップボタン
159 インデックスセンサ(回胴位置検出器)
301 分岐器
302 サブ基板用インデックスセンサ(第2回胴位置検出器)
2001 タイマー
2002 ゲート回路
2003 コマンド解読部
2004 パルス発生器
2005 カウンタ
2006 回胴位置検出信号記憶部
2007 押下図柄記憶部
2008 比較部
2009 減算器

Claims (8)

  1. それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
    前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下及びそのときの所定位置にある図柄である押下図柄を示す押下図柄コマンドと、前記ストップボタンの押下から前記回胴の停止までの滑りコマ数を示す滑りコマ数コマンドと、前記回胴が停止したこと及びその停止図柄を示す停止図柄コマンドとを含み、
    前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
    前記サブ基板は、予め定められた時間間隔で信号を出力するタイマーと、前記タイマー出力に基づき計数を行うカウンタとを備え、
    前記サブ基板は、
    前記回転開始コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を開始するとともに、前記分岐器からの前記回胴位置検出器の出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定し、
    前記押下図柄コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を停止し、
    前記滑りコマ数コマンドを受けたとき、停止した前記カウンタの値に前記滑りコマ数を加算し、
    前記停止図柄コマンドに含まれる前記停止図柄を前記滑りコマ数の加算された前記カウンタの値と比較し、
    両者が一致しないときに異常であると判定する、ことを特徴とする遊技機。
  2. それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
    前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下を示す停止回胴コマンドと、前記回胴が停止したこと及びその停止図柄を示す停止図柄コマンドとを含み、
    前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
    前記サブ基板は、予め定められた時間間隔で信号を出力するタイマーと、前記タイマー出力に基づき計数を行うカウンタとを備え、
    前記サブ基板は、
    前記回転開始コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を開始するとともに、前記分岐器からの前記回胴位置検出器の出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定し、
    前記停止回胴コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を停止し、
    前記停止図柄コマンドを受けたとき、前記停止図柄コマンドに含まれる前記停止図柄と前記カウンタの値の差を求め、この差に基づき前記カウンタを動作させ、
    前記停止図柄コマンドに含まれる前記停止図柄を前記カウンタの値と比較し、
    両者が一致しないときに異常であると判定する、ことを特徴とする遊技機。
  3. それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
    前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下及びそのときの所定位置にある図柄である押下図柄を示す押下図柄コマンドとを含み、
    前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
    前記サブ基板は、予め定められた時間間隔で信号を出力するタイマーと、前記タイマー出力に基づき計数を行うカウンタとを備え、
    前記サブ基板は、
    前記回転開始コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を開始するとともに、前記分岐器からの前記回胴位置検出器の出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定し、
    前記押下図柄コマンドを受けたとき、前記カウンタの計数を停止するとともに、そのときの前記カウンタの値を前記ストップボタン押下時の当該回胴の図柄として記憶し、
    前記押下図柄コマンドに含まれる押下図柄を記憶された前記カウンタの値と比較し、
    両者が一致しないときに異常であると判定する、ことを特徴とする遊技機。
  4. 前記タイマーの出力間隔である前記予め定められた時間間隔は、前記回胴の回転時においてひとつの図柄の通過に要する時間に対応していることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  5. 前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記分岐器に代えて、当該回胴の回転位置を検出するための第2回胴位置検出器を備え、
    前記サブ基板は、前記第2回胴位置検出器からの出力に基づき前記カウンタの値を予め定められた値に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の遊技機。
  6. それぞれ複数の図柄の表示がなされている複数の回胴、前記複数の回胴をそれぞれ回転させる複数のモータ、及び、前記複数の回胴の回転位置をそれぞれ検出するための複数の回胴位置検出器を含むリールユニットと、前記複数の回胴の回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチの出力に基づき前記複数の回胴の回転を開始させ、前記複数のストップボタンの出力に基づき前記複数の回胴の回転をそれぞれ停止させるメイン基板と、前記メイン基板から予め定められたコマンドを受けて演出に係る処理を行うサブ基板とを備える遊技機において、
    前記メイン基板から前記サブ基板へ送信される前記コマンドは、少なくとも、前記複数の回胴の回転を開始させたことを示す回転開始コマンドと、前記ストップボタンの押下及びそのときの所定位置にある図柄である押下図柄を示す押下図柄コマンドあるいは前記ストップボタンの押下を示す停止回胴コマンドと、前記ストップボタンの押下から前記回胴の停止までの滑りコマ数を示す滑りコマ数コマンドと、前記回胴が停止したこと及びその停止図柄を示す停止図柄コマンドの少なくともいずれかを含み、
    前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記回胴位置検出器の出力を分岐する分岐器を備え、
    前記サブ基板は、前記回転開始コマンドを受けた後において、前記分岐器から前記回胴位置検出器の出力を受けたかどうかを記憶する回胴位置検出信号記憶部を備え、
    前記サブ基板は、
    前記押下図柄コマンドあるいは前記停止回胴コマンド、前記滑りコマ数コマンド、前記停止図柄コマンドのうちの少なくともいずれかを受けたときに、前記回胴位置検出信号記憶部の記憶内容を調べ、当該記憶内容が前記回転開始コマンドを受けた後において前記回胴位置検出器の出力を受けたことを示すものでないとき、異常であると判定する、ことを特徴とする遊技機。
  7. 前記押下図柄コマンドあるいは前記停止回胴コマンド、前記滑りコマ数コマンド、前記停止図柄コマンドに代えて、あるいはこれらとともに、一遊技において前記回転開始コマンド以降に存在する他のコマンドを受けたときに、前記回胴位置検出信号記憶部の記憶内容を調べ、当該記憶内容が前記回転開始コマンドを受けた後において前記回胴位置検出器の出力を受けたことを示すものでないとき、異常であると判定する、ことを特徴とする請求項6記載の遊技機。
  8. 前記複数の回胴の少なくともいずれかについて、前記分岐器に代えて、当該回胴の回転位置を検出するための第2回胴位置検出器を備え、
    前記回胴位置検出信号記憶部は、前記第2回胴位置検出器の出力を受けたかどうかを記憶することを特徴とする請求項6又は請求項7記載の遊技機。
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