JP5362418B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
従来から外周面に図柄が配列された3つのリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、遊技媒体(メダル)に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の回転開始操作を契機として、内部抽選を行うとともに3つのリールの回転を開始させ、遊技者の停止操作契機として、内部抽選の結果に応じた態様で3つのリールを停止させる制御を行っている。そして、遊技の結果は、3つのリールが停止した状態における入賞判定ライン上に表示された図柄組合せによって判定され、遊技の結果に応じてメダル等の払い出しなどが行われる。
スロットマシンは、3つのリールを制御するリール制御手段を備える。リール制御手段は、遊技者によるスタートスイッチの押下操作(スタート信号)を受けて、3つのリールをステッピングモータにより回転駆動し、3つのリールの回転速度が所定速度に達したときに、それらに対応する3つのストップボタンを有効にする。そして、3つのストップボタンが押下されたとき、そのリール停止信号に基づいて、第1リール〜第3リールの各リールを停止させる制御を行う。この停止制御は、内部抽選による抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて行われる。
3つのリールそれぞれは、インデックスと、これを検知するインデックスセンサ(フォトインタラプタ)とを備えており、リール制御手段は、リールが1回転する毎にインデックスで検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(インデックスセンサによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を把握することができるようになっている。なお、リールの回転開始の際、言い換えれば速度が変動している加速中は正確な回転角度(回転ステップ数)を把握できないので、リール制御手段は、ステッピングモータの加速処理(加速シーケンス)を終えた後にリールの回転状態を判定している。
特開2004−89345号公報 特開2005−237760号公報 特開平7−284553号公報
従来の遊技機におけるリールの基準位置の検知において、インデックスがインデックスセンサを切る時点でリールが定常回転に至っていない、言い換えればリールの回転速度のばらつきがあるとすると、正確な回転角度(回転ステップ数)を把握できない。加速シーケンスが終了した直後は、リールは定常回転に移ったばかりであり、回転が安定していない(回転速度にばらつきがある)。そのため、リール制御手段は、正確な回転角度(回転ステップ数)を把握できず、リールの回転状態を正しく判定できないことがあった。それにもかかわらず、3つのリールの定常回転に達したとして3つのストップボタンを有効にし、その直後にストップボタンが押下された場合、正しい停止制御を行うことができないおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、遊技機のリール制御において、リールの回転状態を正しく判定できるようにし、もって正しい停止制御を実現することを目的とする。
この発明は、複数のリール、前記複数のリールそれぞれとともに回転する複数のインデックス及び前記複数のインデックスが所定の位置に来たことをそれぞれ検知する複数のインデックスセンサを含むリールユニットと、前記複数のリールをそれぞれ回転させる複数のモータと、前記複数のリールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールを停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチのスタート信号に基づき前記複数のモータにそれぞれ駆動パルスを与えて前記複数の回転リールの回転を開始させるとともに、前記複数のストップボタンを有効化してそれらの操作を可能にし、前記複数のストップボタンのストップ信号に基づき前記複数のリールをそれぞれ停止させるリール制御手段とを備える遊技機において、
前記リール制御手段は、前記複数のインデックスセンサの出力及び前記駆動パルスに基づき、前記複数のリールそれぞれについてそれらの回転状態を判定するものであり、
前記複数のリールの回転の開始タイミングをt1とし、前記複数のリールの回転の加速の終了タイミングをt2として、前記t1から前記t2にかけての時間T1において前記リール制御手段が前記複数のモータにそれぞれ加速用の前記駆動パルスを与え、
前記t2以降の期間において前記リール制御手段が前記複数のモータにそれぞれ定常回転用の前記駆動パルスを与え、
時間ΔTを前記複数のモータが加速から定常回転へ移行するのに要する時間とし、時間T2を前記時間T1に前記時間ΔTを加えた時間とし、
さらに、前記時間T2を計時する停止禁止タイマーを備え、
前記リール制御手段は、
前記スタートスイッチの前記スタート信号が発生したかどうか判定し、
前記スタート信号が発生したとき、前記停止禁止タイマーを起動して計時を開始し、
前記停止禁止タイマーで前記時間T2を計時する前においては、前記複数のインデックスセンサの出力を無視して前記回転状態の判定を行わず、
前記停止禁止タイマーで前記時間T2を計時した以降において、前記複数のインデックスセンサの出力を受け付けて前記回転状態の判定を行い、
前記回転状態の判定を行った後に、前記複数のストップボタンを有効化する、ものである。
前記時間ΔTが前記複数のリールごとに異なるとき、前記複数のリールについての前記時間ΔTのうちで最も大きなものと前記時間T1を加えた時間を前記時間T2としてもよい。
前記時間ΔTが前記複数のリールごとに異なるとき、前記複数のリールについての前記時間ΔTと前記時間T1を加えた時間を、それぞれ複数の経過時間とし、
前記リール制御手段は、前記複数のリールについて、それぞれ、前記複数の経過時間を経過した以降において、前記複数のインデックスセンサの出力を受け付けて前記回転状態の判定を行い、前記回転状態の判定を行った後に、それぞれ、前記複数のストップボタンを有効化してもよい。
この発明によれば、リールを回転させるモータが加速から定常回転への移行に要する時間を経過した後にリールの回転状態を判定し、その後ストップボタンを有効にするので、ストップボタンが有効になった時点でリールの回転状態を正しく把握できているので、ストップボタンが任意のタイミングで押下されても、正しい停止制御を行うことができる。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの回転リールユニットを示す斜視図である。 スロットマシンの回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。 スロットマシンのブロック図である。 発明の実施の形態に係るリール制御手段のブロック図である(リールの回転状態を把握するための機構のみを示す)。 発明の実施の形態に係るリール制御のタイミングチャートである(リールの回転開始時を示す)。 発明の実施の形態に係るリール制御のフローチャートである(リールの回転状態を把握するための処理を示す)。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリール(後述の40a〜40c)のそれぞれに対応して3つのストップボタン140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の右側には、液晶表示装置LCDが設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個のリールからなるリールユニット203が設置されている。リールユニット203は、外周面に複数種類の図柄が配列されている3つのリール(第1リール40a〜第3リール40c)を備えている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回転リールの図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
図3は、リールユニット203を示す斜視図である。
各回転リール(回胴)40a〜40cがリールユニット203の主要部である。各回転リール(回胴)40a〜40cは、フレーム151にブラケット152を介して取り付けられている。各回転リール(回胴)40a〜40cはドラム153の外周に帯154が貼られたものである。帯154の外周面には21個の図柄(図示せず)が描かれている。また、各ブラケット152にはステッピングモータ155が設けられており、各回転リール(回胴)40a〜40cはこれらステッピングモータ155で駆動されて回転する。
図4(a)は、回転リール40a〜40cの構造を示す斜視図である。
帯154の背後のドラム153内部にはランプケース156が設けられており、このランプケース156の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ157a,157b,157cが取り付けられている。これらバックランプ157a〜157cは図4(b)に示すように基板158に実装されており、この基板158がランプケース156の背後に取り付けられている。また、ブラケット152にはフォトインタラプタ(インデックスセンサ)159が取り付けられている。フォトインタラプタとは、1つのケースの中に発光素子(発光ダイオードなど)と受光素子(フォトトランジスタ、フォトダイオードなど)を対向配置し、その間に検出用の溝を設け、当該検出溝間を物体が通過したことを非接触で検知するものである。このフォトインタラプタ159は、ドラム153に設けられたインデックス(遮蔽板)160がドラム153の回転に伴ってフォトインタラプタ159を通過するのを検出する。
各バックランプ157a〜157cは図示しないランプ駆動回路によって個別に点灯制御される。各バックランプ157a〜157cの点灯により、帯154に描かれた図柄のうち、各バックランプ157の前部に位置する3個の図柄が背後から個別に照らし出され、図柄表示窓13にそれぞれ3個ずつの図柄が映し出される。
なお、以下の説明において、任意のひとつ又は複数のリールを示すときは符号40を使用し、3つのリールをそれぞれ区別して示すときは符号40a〜40cを使用することにする。
図5は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
この図において電源系統についての表示は省略されている。図示しないが、スロットマシンは商用電源(AC100V)から直流電源(+5Vなど)を発生するための電源部を備える。
スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板(処理部)10とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板20とを備える。なお、少なくともメイン基板10は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板10は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リール40の回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板10は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板20は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板10からサブ基板20への一方のみであり、逆にサブ基板20からメイン基板10へコマンド等が出されることはない。
メイン基板10には、ベットスイッチBET、スタートスイッチ134,ストップボタン140,リールユニット(リール駆動装置を含む)203,リール位置検出回路71、ホッパ駆動部80、ホッパ81及びホッパ81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82(これらは前述のホッパ装置121を構成する)が接続されている。サブ基板20には液晶表示装置の制御用の液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。
メイン基板10には、さらに、メダルセレクタ1のメダルセンサS1及びS2が接続されている。
メダルセレクタ1には、メダルを計数するためのメダルセンサS1及びS2が設けられている。メダルセンサS1及びS2は、メダルセレクタ1に設けられた図示しないメダル通路の下流側(出口近傍)に設けられている(メダル通路の上流側はメダル投入口132に連通している)。2つのメダルセンサS1とS2は、メダルの進行方向に沿って所定間隔を空けて並べて設けられている。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。
ホッパ駆動部80は、ホッパ81を回転駆動して、メイン基板10によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。遊技機は、メダルを1枚払い出す毎に作動するメダル検出部82を備えており、メイン基板10は、メダル検出部82からの入力信号に基づいてホッパ81から実際に払い出されたメダルの数を管理することができる。
投入受付部1050は、メダルセレクタ1のメダルセンサS1とS2の出力を受け、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートスイッチ134に対する第1リール40a〜第3リール40cの回転開始操作を許可する処理を行う。なお、スタートスイッチ134の押下操作が、第1リール40a〜第3リール40cの回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。また、遊技状態に応じて規定投入数を設定し、通常状態およびボーナス成立状態では規定投入数を3枚に設定し、ボーナス状態では規定投入数を1枚に設定する。
メダルが投入されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。あるいは、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットスイッチBETが押下されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。メダルの投入を受け付けるかどうかは、メイン基板10が制御する。メダルの投入を受け付ける状態になっていないときは(許可されていないときは)、メダルを投入してもメダルセンサS1、S2でカウントされず、そのまま返却される。同様に、メイン基板10はベットスイッチBETの有効/無効を制御する。ベットスイッチBETが有効になっていないときは(許可されていないときは)、ベットスイッチBETを押下しても、それは無視される。
メイン基板10は、乱数発生手段1100を内蔵する。乱数発生手段1100は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段1200は、遊技者がスタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う。すなわち、メイン基板10のメモリ(図示せず)に記憶されている抽選テーブル(図示せず)を選択する抽選テーブル選択処理、乱数発生手段1050から得た乱数の当選を判定する乱数判定処理、当選の判定結果で大当たりなどに当選したときにその旨のフラグを設定する抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、図示しない記憶手段(ROM)に格納されている複数の抽選テーブル(図示せず)のうち、いずれの抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役(ベル、チェリー)、レギュラーボーナス(RB:ボーナス)、およびビッグボーナス(BB:ボーナス)などの各種の役が対応づけられている。また、遊技状態として、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、さらにリプレイの抽選状態として、リプレイ無抽選状態、リプレイ低確率状態、リプレイ高確率状態が設定可能とされる。
乱数判定処理では、スタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、遊技毎に前記乱数発生手段(図示せず)から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について前記抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役の抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。抽選フラグの設定情報は、記憶手段(RAM)に格納される。
入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されていることがある。この場合、前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、レギュラーボーナス(RB)およびビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でレギュラーボーナスに当選すると、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態を、レギュラーボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行い、内部抽選でビッグボーナスに当選すると、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行う。このときメイン基板10は、内部抽選機能により、レギュラーボーナスやビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、レギュラーボーナスおよびビッグボーナス以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているレギュラーボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定し、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
リプレイ処理手段1600は、所定条件下で内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる制御を行うことがある。リプレイ処理手段1600については、後に再度説明を加える。リプレイの抽選状態として、リプレイが内部抽選の対象から除外されるリプレイ無抽選状態、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されるリプレイ低確率状態、およびリプレイの当選確率が約1/6に設定されるリプレイ高確率状態という複数種類の抽選状態を設定可能とされている。リプレイの抽選状態を変化させることにより、内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる。
リール制御手段1300は、遊技者がスタートスイッチ134の押下操作(回転開始操作)によるスタート信号に基づいて、第1リール40a〜第3リール40cをステッピングモータ155により回転駆動して、第1リール40a〜第3リール40cの回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達した状態において回転中のリール40にそれぞれ対応する3つのストップボタン140の押下操作(停止操作)を許可する制御を行うとともに、ステッピングモータ155により回転駆動されている第1リール40a〜第3リール40cを抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
また、リール制御手段1300は、3つのストップボタン140に対する押下操作(停止操作)が許可(有効化)された状態において、遊技者が3つのストップボタン140を押下することにより、そのリール停止信号に基づいて、リールユニット203のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リール40a〜第3リール40cの各リールを停止させる制御を行う。
すなわち、リール制御手段1300は、3つのストップボタン140の各ボタンが押下される毎に、第1リール40a〜第3リール40cのうち押下されたボタンに対応するリール40の停止位置を決定して、決定された停止位置でリール40を停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている停止制御テーブル(図示せず)を参照して3つのストップボタン140の押下タイミングや押下順序等(停止操作の態様)に応じた第1リール40a〜第3リール40cの停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リール40a〜第3リール40cを停止させる制御を行う。
ここで停止制御テーブルでは、ストップボタン140の作動時点における第1リール40a〜第3リール40cの位置(押下検出位置)と、第1リール40a〜第3リール40cの実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。抽選フラグの設定状態に応じて、第1リール40a〜第3リール40cの停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されることもある。
遊技機では、前述のように、リールユニット203は、インデックス160と、これを検知するインデックスセンサ(フォトインタラプタ)159とを備えており、リール制御手段1300は、リール40が1回転する毎にインデックスセンサ159で検出される基準位置信号に基づいて、リール40の基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度を求める(ステップモータの回転軸の回転ステップ数をカウントする)ことによって、現在のリール40の回転状態を監視することができるようになっている。すなわち、メイン基板10は、リール40の基準位置からの回転角度を求めることにより、ストップボタン140の作動時におけるリール40の位置を得ることができる。
リール制御手段1300は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリール40を停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リール40を停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リール40を停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、抽選フラグの設定状態、ストップボタン140の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリール40の停止位置(表示図柄の種類)などに応じて各リール40の停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このように、メイン基板10は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リール40a〜第3リール40cを停止させる制御を行っている。
本実施形態の遊技機では、第1リール40a〜第3リール40cが、ストップボタン140が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタン140に対応する回転中のリール40を停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各リール40の停止位置を決めるための停止制御テーブルでは、ストップボタン140の押下時点から各リール40が停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で設定されている。
入賞判定手段1400は、第1リール40a〜第3リール40cの停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1リール40a〜第3リール40cの全てが停止した時点で入賞判定ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
入賞判定手段1400は、その判定結果に基づいて、入賞時処理を実行する。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合にはホッパ81を駆動してメダルの払出制御処理が行われるか、あるいはクレジットの増加され(規定の最大枚数例えば50枚まで増加され、それを超えた分だけ実際にメダル払い出される)、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理が行われ、ビッグボーナスやレギュラーボーナスが入賞した場合には遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段1500は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパ駆動部80でホッパ81を駆動して払い出させる。この際に、ホッパ81に内蔵される図示しないモータに電流が流れることになる。
メダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパ81によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段(RAM)のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段1600は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的に投入状態に設定される自動投入処理が行われ、遊技機が前回の遊技と同じ入賞判定ラインを有効化した状態で次回の遊技における回転開始操作(遊技者によるスタートスイッチ134の押下操作)を待機する状態に設定される。
また、メイン基板10は、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる制御を行うことがある(遊技状態移行制御機能)。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナスあるいはレギュラーボーナスに当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、通常状態における内部抽選でビッグボーナスが当選した場合、ビッグボーナスが入賞するまでビッグボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持され、通常状態における内部抽選でレギュラーボーナスが当選した場合、レギュラーボーナスが入賞するまでレギュラーボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持される。ボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、入賞したボーナスの種類に応じて予め定められた払出上限数を超えるメダルが払い出されると、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
図6は、発明の実施の形態に係るリール制御手段1300のブロック図である。同図は、リール40の回転状態を把握するための機構のみを示す。また、同図はひとつのリール40に対応する機構を示し、同じ機構が3つのリール40それぞれに用意されている。それらの動作は同じであるので、以下の説明では、特に断らない限り、任意のひとつのリール40に関する動作を述べる。
1300aは、インデックスセンサ159の出力及びステッピングモータ155の駆動パルスに基づきリール40の回転状態(現時点の回転位置)を判定する回転状態判定部である。回転状態判定部1300aは、例えばメイン基板10のRAM内に設けられたカウンタであり、ステッピングモータ155を駆動するパルスを計数したものが、ステッピングモータ155の駆動パルスの供給に伴って格納されるとともに、インデックスセンサ159の出力を受けるとこれをリセットパルスとして、カウンタの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、リール40の各シンボルの移動表示とステッピングモータ155の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。インデックスセンサ159の出力(インデックス検知信号)は、当該インデックスセンサ159の設けられたリール40が回転してそのインデックス160が所定の位置(インデックスセンサ159の位置)に来たことを示すものである。
1300bは、回転状態判定部1300aでリール40の回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達して安定したと判定されたとき、回転中のリール40に対応するストップボタン140の押下操作(停止操作)を許可するストップボタン有効化部である。リール40の回転速度が所定速度に達したかどうかは、カウントパルスであるモータの駆動パルスの頻度(パルス/秒、周波数)から知ることができる。以下に述べるように、リセットパルスを受けた後は、回転が安定化していると考えてよい。
1300cは、スタートスイッチ134の押下信号(スタート信号)を受けて起動される停止禁止タイマーである。「禁止」の意味は、当該タイマー1300cが計時中は、インデックスセンサ159の出力が回転状態判定部1300eに入力されることを禁止(阻害)するということ、その結果、ストップボタン140が有効化されずリールを停止させることができないことである。言い換えれば、停止禁止タイマー1300cが計時を終了すれば「禁止」は解除され、インデックスセンサ159の出力が回転状態判定部1300eに入力される。これ以降、ストップボタン140が有効になり、リール40の停止が可能になる(正確には、停止禁止タイマー1300cが計時を終了した後であって、図7のパルスP2を受けることでリールの位置を把握できた時点においてストップボタン140が有効になる)。停止禁止タイマー1300cの計時時間は予め定められている。当該予め定められた計時時間は、リール40の回転が安定するまでの時間、言い換えれば、リール制御手段1300によるステッピングモータ155の制御が加速から定常回転に変わるまでの時間T1よりも長い時間T2である。時間T2と時間T1の差ΔTはゼロではなく、例えば50ms程度である。ちなみに、時間T1は115ms程度である。なお、3つのリール40a〜40c全ての時間T1がほぼ同じであれば、3つのリール40a〜40c全てについて時間T2を同じにすることができる。なお、3つのリール40a〜40cそれぞれで時間ΔTが異なる場合は、例えば次のようにすることができる。
(ア)3つのリール40a〜40cの時間ΔTのうちで最も大きなものに時間T1を加えた時間をT2とする。
このやり方であれば、3つのリール40a、40b、40c全てについてその回転状態を正しく判定できる。ストップボタン140が有効になった時点でリール40の回転状態を正しく把握できている(停止禁止タイマー1300cが計時を終了した後であって、図7のパルスP2を受けることでリールの位置を把握できた時点においてストップボタン140が有効になっている)。しかし、時間T2が回転状態が安定するまでに最も時間を要するリール40で決まるので、当該リール40の影響を受けて、ストップボタン140が有効になるまでの時間が長くなることになる。
(イ)3つのリール40a、40b、40cの時間ΔTをそれぞれΔTa、ΔTb、ΔTcとしたとき、時間T2をそれぞれ次のようにする。T2a=T1+ΔTa、T2b=T1+ΔTb、T2c=T1+ΔTc
このやり方でも、3つのリール40a〜40c全てについてその回転状態を正しく判定できる。ストップボタン140が有効になった時点でリール40の回転状態を正しく把握できている(停止禁止タイマー1300cが計時を終了した後であって、図7のパルスP2を受けることでリールの位置を把握できた時点においてストップボタン140が有効になっている)。しかも、回転状態が安定するまでに最も時間を要するリール40の影響を、他のリール40は受けない。上記(イ)によれば、3つのストップボタン140は、回転状態が安定したものから順番に有効になる。例えば、ΔTa<ΔTb<ΔTcとすれば、リール40a、40b、40cの順番で対応するストップボタン140が有効になる。したがって、ストップボタン140が有効になるまでの時間が徒に長くなることがなく、遊技者を待たせることがなくなる。
1300dは、停止禁止タイマー1300cに出力に基づきゲート信号を発生するゲート信号発生回路である。ゲート信号発生回路1300dは、停止禁止タイマー1300cが計時中において、インデックスセンサ159の出力が回転状態判定部1300eに入力されることを禁止するゲート信号を発生する。言い換えれば、少なくとも、スタートスイッチ134の押下から時間T2が経過するまでの間において、前記ゲート信号を発生する。
1300eは、ゲート信号発生回路1300dの前記ゲート信号を受けて、インデックスセンサ159から回転状態判定部1300eへの信号の伝播を制御するゲート回路(例えばAND回路)である。
図6の回路の動作を、図7を参照して説明する。図7は、発明の実施の形態に係るリール制御のタイミングチャートである。この図はリール40の回転開始時を示す。リール40の停止時は、本発明と直接関係しないので記載を省略している。
図7の回胴1は任意のひとつのリール40を示す。図7ではひとつのリール40のみを示しているが、3つのリール40いずれについても動作は同じであるので他も同様である。
t1はスタートスイッチ134の押下タイミング、t2はリール40の加速の終了タイミング、t3は停止禁止タイマー1300cによる禁止が解除されるタイミングを示す。t3はリール40の回転が安定するタイミング、言い換えれば定常回転に落ち着くタイミングである。ステッピングモータ155の駆動パルスがt2で一定周期(一定周波数)になっても、ステッピングモータ155の図示しないロータ及びリール40自体の慣性により、すぐには定常回転にはならない。t2〜t3は、定常回転にいたるまでの過渡的な期間である。この期間においては回転速度が多少変動する。t3以降においては回転速度の変動が落ち着き、回転状態判定部1300aによるリール位置判定が行われ、ストップボタン140が有効になる。ここで、T1=t2−t1、T2=t3−t1、ΔT=t3−t2である。
t1〜t2(=T1)において、ステッピングモータ155の駆動パルスは、加速用の駆動パルスとなっている。すなわち、時間の経過に従って、徐々に駆動パルスの周期が短く(周波数が高く)なっていく。t2において駆動パルスの周期(周波数)は、予め定められた定常回転に対応したものとなる。t2以降は、リール40が停止するまでの間、一定周期(一定周波数)の定常回転用の駆動パルスがステッピングモータ155に与えられる。
(a)はリール(回胴)の回転速度と時間の関係を示す。実線はリールの回転制御の目標であり、t1〜t2において加速用の駆動パルスが、t3〜において定常回転用の駆動パルスがステッピングモータ155に与えられる。点線はステッピングモータ155(すなわちリール40)の実際の回転を示す(模式図である)。t2〜t3において、例えばオーバーシュートとアンダーシュートを繰り返して定常回転に近づいていく。オーバーシュートのみ、あるいはアンダーシュートのみの場合もある。
(b)は当該リールのインデックスセンサ(フォトインタラプタ)159の出力パルスを示し、(c)は停止禁止タイマー1300cの動作を示す。(c)の縦軸は停止禁止タイマー1300cの値を示し、スタート信号で予め定められた値がロードされ、それが一定間隔でデクリメントされ(−1されること)、その結果、時刻t3においてゼロとなってタイマー動作が停止することを示している。
(d)はスタートスイッチ134のスタート信号を示し、(e)はゲート信号発生回路1300dの出力であるゲート信号を示し、(f)はゲート回路1300eの出力を示す。ゲート信号発生回路1300dの出力はt1〜t3においてLレベルなので、ゲート回路(ANDゲート)1300eにより、当該期間においてインデックス検知信号の伝播は阻止される。
t1において、スタートスイッチ134が押下されると、直ちにリール40の回転が開始される。t1からt2までがリール40の加速時間である。同時に、停止禁止タイマー1300cの動作が開始し、ゲート信号がLレベルになる。なお、ゲート信号がLレベルになるタイミングであるが、t1よりも前であってもよい。例えば、3つのリール40a〜40cが停止した後(遊技終了後)のタイミングでゲート信号をLレベルにしてもよい。
t2において、リール40の加速が終了し、これ以降定常回転となるが、前述のように回転が安定するまでには多少の時間を要する。
t3において、停止禁止タイマー1300cの動作が停止する(タイマーのカウンタの値がゼロになる)。これを受けて、ゲート信号はHレベルに戻る。したがって、t3以降においては、インデックス検知信号が回転状態判定部1300aに入力される。図7の例では、P1〜P4の4つのインデックス検知信号が示されているが、これらのうちP2〜P4の3つが回転状態判定部1300aに入力され、P1は破棄される(無視される)。回転状態判定部1300aでリール40の回転状態を把握できるのはP2以降であり、回転状態の把握の後に、ストップボタン140の操作が可能になる。
図8は、発明の実施の形態に係るリール制御のフローチャートである(リールの回転状態を把握するための処理を示す)。図8は、図6の回路が行う処理のフローチャートである。図6の回路は、CPUに図8の処理を行うプログラムを実行させることにより、実現することができる。
S1:スタート信号が発生したかどうか判定する。
スタートスイッチ134が押下されると、S1でYESとなる(図7のt1)。
S2:停止禁止タイマー1300cを起動する。
例えば、図7のT2に対応する値をタイマー1300cにセットする。
S3:所定時間(=T2)経過したかどうか判定する。
一定間隔でタイマー1300cの値のデクリメントを繰り返し、値が規定値(ゼロ)になったとき、S3でYESとなる(図7のt3)。
S4:インデックス信号を有効にする。
インデックス検知信号を受け付ける。
S5:リール40の回転位置判定を行う。
インデックス検知信号に基づきリール40の回転状態判定を行う。
この処理は公知であるので、具体的な説明は省略する。
S6:ストップボタンを有効化する。
リールの回転状態判定を行い、リールの回転状態を把握できたならば、ストップボタン140を有効化する。すなわち、ストップボタン140を点灯して停止操作が可能になったことを遊技者に報知するとともに、ストップボタン140が押下されたとき、対応するリール40を停止させる。なお、停止制御の処理は公知であるので、具体的な説明は省略する。
この発明の実施の形態によれば、リールの回転が安定した後にインデックス検知信号を受け入れてリールの回転状態を判定し、その後ストップボタンを有効化するので、ストップボタンが有効になった時点でリールの回転状態を正しく把握することができる。したがって、ストップボタンが任意のタイミングで押下されても、正しい停止制御を行うことができる。
以上の説明において、ひとつのリールにはひとつのインデックスが設けられていたが、複数のインデックスを設けるようにして、インデックスの検知までの時間(図7のt3から最初のパルスP2までの時間)を短縮することができる。
例えば、インデックスセンサ159とともに、リール40の停止出目を検出するための第2センサを設け、さらに、このための複数のインデックス(遮蔽板)を新たに設けるようにする。追加の複数のインデックスは、例えば、リール40の円周に等間隔に配置される。追加の複数のインデックスの位置は予め定められている。追加の複数のインデックスの大きさはそれぞれ異なるものとする。インデックスの大きさ(幅)の違いにより第2センサの出力パルス幅に違いが生じるから、そのパルスの幅からリールの位置を直接推定することができる。追加のインデックスを複数設けることで図7のパルスの発生数が増え、したがって時刻t3からパルスP2までの時間が短くなる。このように、第2センサによりリールの位置を早く把握できる。インデックスセンサ159はリールの1回転につき1回インデックスを検出し、第2センサはリールの1回転につき、例えば、図柄数分のインデックスを検出する。
他にも、ステッピングモータ155の回転軸にロータリーエンコーダを設け、これで回転角度を検出するようにもできる。
また、インデックスの大きさを複数の図柄にまたがるように長くすることで、インデックスの検知までの時間を短縮することができる。インデックスが長くなると、図7のパルス幅が長くなる。その繰り返し周期が一定であると考えると、時刻t3からパルスP2までの時間の最大値が短くなる。したがって、検知までの時間を短縮することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
40a 第1リール
40b 第2リール
40c 第3リール
134 スタートスイッチ
140 ストップボタン
155 ステッピングモータ
159 インデックスセンサ
160 インデックス
1300 リール制御手段
1300a 回転状態判定部
1300b ストップボタン有効化部
1300c 停止禁止タイマー
1300d ゲート信号発生回路
1300e ゲート回路

Claims (3)

  1. 複数のリール、前記複数のリールそれぞれとともに回転する複数のインデックス及び前記複数のインデックスが所定の位置に来たことをそれぞれ検知する複数のインデックスセンサを含むリールユニットと、前記複数のリールをそれぞれ回転させる複数のモータと、前記複数のリールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールを停止させるための複数のストップボタンと、前記スタートスイッチのスタート信号に基づき前記複数のモータにそれぞれ駆動パルスを与えて前記複数の回転リールの回転を開始させるとともに、前記複数のストップボタンを有効化してそれらの操作を可能にし、前記複数のストップボタンのストップ信号に基づき前記複数のリールをそれぞれ停止させるリール制御手段とを備える遊技機において、
    前記リール制御手段は、前記複数のインデックスセンサの出力及び前記駆動パルスに基づき、前記複数のリールそれぞれについてそれらの回転状態を判定するものであり、
    前記複数のリールの回転の開始タイミングをt1とし、前記複数のリールの回転の加速の終了タイミングをt2として、前記t1から前記t2にかけての時間T1において前記リール制御手段が前記複数のモータにそれぞれ加速用の前記駆動パルスを与え、
    前記t2以降の期間において前記リール制御手段が前記複数のモータにそれぞれ定常回転用の前記駆動パルスを与え、
    前記複数のリールについて時間ΔTを前記複数のモータが加速から定常回転へ移行して前記リールの回転が安定するのに要する時間とし、
    時間T2を前記時間T1に前記複数のリールについての前記時間ΔTを加えた時間とし、
    さらに、前記時間T2を計時する停止禁止タイマーを備え、
    前記リール制御手段は、
    前記スタートスイッチの前記スタート信号が発生したかどうか判定し、
    前記スタート信号が発生したとき、前記停止禁止タイマーを起動して計時を開始し、
    前記停止禁止タイマーで前記時間T2を計時する前においては、前記複数のインデックスセンサの出力を無視して前記回転状態の判定を行わず、
    前記停止禁止タイマーで前記時間T2を計時した以降において、前記複数のインデックスセンサの出力を受け付けて前記回転状態の判定を行い、
    前記回転状態の判定を行った後に、前記複数のストップボタンを有効化する、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記時間ΔTが前記複数のリールごとに異なるとき、前記複数のリールについての前記時間ΔTのうちで最も大きなものと前記時間T1を加えた時間を前記時間T2とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記時間ΔTが前記複数のリールごとに異なるとき、前記複数のリールについての前記時間ΔTと前記時間T1を加えた時間を、それぞれ複数の経過時間とし、
    前記リール制御手段は、前記複数のリールについて、それぞれ、前記複数の経過時間を経過した以降において、前記複数のインデックスセンサの出力を受け付けて前記回転状態の判定を行い、前記回転状態の判定を行った後に、それぞれ、前記複数のストップボタンを有効化する、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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