JP2012054009A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック機構を有すると共にハウジングの先端側が分離したタイプのコネクタにおいて、小型化を図りつつ、装着性および抜取操作性を向上させる。
【解決手段】ハウジング10の先端側が分離部11、12に分離されたコネクタ1において、ロック機構30のアームを2本のアーム部31、32により構成し、アーム部31の一端部を分離部11上に固定し、アーム部32の一端部を分離部12上に固定し、アーム部31、32のそれぞれの他端部を連結部33により連結する。コネクタ1を相手方コネクタ80のコネクタ挿入部に装着するときには、相手方コネクタ80のコネクタ挿入部に設けられた仕切壁が分離部11と分離部12との間に入り込むと共に、アーム部31とアーム部32との間に入り込む。このような構成により、アーム部31、32を長くすることができ、また、アーム部31、32の他端部に係合操作部36を設けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、相手方コネクタと係合するロック機構を有するコネクタに関する。
例えば特許文献1の図1に示されているように、相手方コネクタに挿入される側である、コネクタのハウジングの先端側が分離し、これら分離した部分の内部に接続端子がそれぞれ設けられているタイプのコネクタは一般に知られている。ハウジングの先端側を分離することにより、接続端子間において長い沿面距離を確保することができ、接続端子間の耐圧性を高めることができる。このようなタイプのコネクタは高電圧用のコネクタとして用いられることが多い。
一方、特許文献1に記載されたコネクタには、同文献の図6に示されているように、ロック機構が設けられている。当該コネクタを相手方コネクタに挿入すると、ロック機構が相手方コネクタに係合し、これによりコネクタ同士が容易に外れなくなる。このようなロック機構が設けられたコネクタは広く普及している。
ロック機構の多くは、弾性力をもって撓み変形可能なアームを備え、アームの一端部または中間部がハウジングの上面等に固定され、アームの他端部がハウジングから離間して自由端となり、その自由端の先端に鉤状または凸状の係合部が形成されている。そして、ハウジングに固定されたアームの一端部または中間部を支点としてアームが撓むことによって生じる応力により、係合部が、相手方コネクタに形成された孔または凹部等に係合する。
このようなロック機構には概ね次の3つの態様がある。すなわち、ハウジングの先端側が相手方コネクタに挿入される側であるとした場合、第1の態様は、アームの一端部がハウジングの基端側に固定され、アームの他端側がハウジングの先端側に向かって伸長する自由端となり、アームの他端側先端部に下向きに突出する係合部が形成されている態様である。
第2の態様は、アームの中間部がハウジングに固定され、アームの一端側がハウジングの先端側に向かって伸長すると共にアームの他端側がハウジングの基端側に向かって伸長することで、あたかもシーソーのような形状を有し、アームの一端側先端部に下向きに突出する係合部が形成されている態様である。この態様では、アームの他端側先端部に操作部が形成され、コネクタを相手方コネクタから抜き取るときには、操作部を指や工具等で押し下げることで係合部を持ち上げ、係合部と相手方コネクタとの係合を解除することができる。特許文献1の図6に示されているロック機構は第2の態様である。
第3の態様は、アームの一端部がハウジングの先端側に固定され、アームの他端側がハウジングの基端側に向かって伸長する自由端となり、アームの他端側に上向きに突出する係合部が形成されている態様である。この態様では、係合部が形成されたアーム他端側のさらに他端側に操作部が形成され、コネクタを相手方コネクタから抜き取るときには、操作部を指や工具等で押し下げることで係合部と相手方コネクタとの係合を解除することができる。特許文献2に記載されているロック機構は第3の態様である。
特開2005−259435号公報 特開2005−100962号公報
ところで、上述したようなロック機構を有するコネクタにおいては、コネクタ装着時に、ロック機構の係合部を相手方コネクタに係合させるのに必要な力を小さくしてコネクタ装着および係合の容易性および確実性を高めると共に、コネクタの装着感を良くすることが望まれる(装着性の向上)。また、コネクタ抜取時に、ロック機構の係合部と相手方コネクタとの係合を解除する操作を行い易くすることが望まれる(抜取操作性の向上)。さらに、コネクタの小型化を図ることが望まれる。
コネクタの装着性は、アームの長さを長くすることにより向上させることができる。すなわち、アームを長くすることにより、アームの耐久性を維持しつつ、アームに十分な柔軟性と弾性力を付与することができ、ロック機構の係合部を相手方コネクタに係合させるのに必要な力を小さくすることができる。また、アームを長くすることにより、アームの撓みに伴う係合部の上下方向の変位幅を大きくすることができるので、係合部の上下方向の突出の程度を大きくすることができ、係合部と相手方コネクタとの係合の確実性を高めることができる。また、長いアームの場合には、コネクタ装着時に、コネクタが相手方コネクタの奥側に入り込んでいく過程で、アームが柔らかな感触で徐々に撓んでいき、コネクタが相手方コネクタに完全に入り込んだときに、カチッという大きな音と心地よい振動を伴ってアームの係合部が相手方コネクタに係合するため、装着感が良い。しかしながら、アームの長さを長くすると、コネクタのハウジングを大きくしなければならない場合があり、コネクタの小型化を図ることが難しくなる。
コネクタの装着性の向上と小型化とを両立させる観点から上述したロック機構の3つの態様を比較検討すると、第3の態様が優れている。すなわち、第3の態様では、アームの一端側がハウジングの先端側に固定され、アームの他端側がハウジングの基端側に伸長しているので、ハウジングの先端側とアームの一端側とをいっしょに相手方コネクタ内に挿入し、アームの他端側に形成された上向きに突出する係合部を、相手方コネクタの挿入口近傍の上壁部に形成された孔または凹部等に係合させる構成を容易に実現することができる。このような構成によれば、アームをハウジングの先端部から基端部にかけて伸長させることができるので、ハウジングを大きくせずにアームを長くすることが容易である。なお、これに対し、第2の態様の場合には、コネクタの装着性を向上させるために、ハウジングに固定されたアームの中間部と係合部が形成されたアームの一端部との間を長くすることが考えられるが、コネクタ抜取時における係合解除の操作性を考慮すると、アームの中間部と一端部との間を長くするに伴い、アームの中間部と他端部との間も長くしなければならない場合があり、この場合には、コネクタが大型化してしまう。
一方、上述したロック機構の3つの態様のうち、抜取操作性に優れているのは、第2の態様と第3の態様である。すなわち、これらの態様によれば、操作部を押し下げることで係合部と相手方コネクタとの係合を容易に解除することができる。なお、第1の態様では、その構造上、押し下げることにより係合を解除する操作部を設けることは困難である。
以上より、上述したロック機構の3つの態様のうち、第3の態様が、コネクタの装着性の向上、抜取操作性の向上および小型化のいずれの点においても優れていると考えられる。そこで、特許文献1の図1に示されているような、ハウジングの先端側が分離しているタイプのコネクタのロック機構として、第3の態様のロック機構を適用することができれば、このようなタイプのコネクタにおいて、装着性および抜取操作性の向上並びに小型化を実現することができる。
しかしながら、ハウジングの先端側が分離しているタイプのコネクタに第3の態様のロック機構を適用することは困難である。すなわち、このタイプのコネクタでは、ハウジングの先端側が分離しているため、第3の態様のロック機構のアームを固定するのに適切な場所をハウジングの先端側に確保することが困難である。また、先端側が分離しているタイプのコネクタの場合、当該コネクタの分離に対応するように、相手方コネクタの挿入口が仕切壁(リブ)によって分割されているので、コネクタ装着時に、コネクタ側のアームが相手方コネクタ側の仕切壁にぶつからないようにアームの配置を設定する必要があるが、これは容易ではない。
他方、ハウジングの先端部が分離していないタイプのコネクタについては、コネクタ内に設けられた各接続端子および各接続端子に接続されたケーブルの抜けを防止するために、ハウジングの基端側からハウジング内にリテーナを挿入し、そのリテーナをハウジングに固定することによって各接続端子および各ケーブルをハウジング内で保持する構成が知られている。具体的には、ハウジング内においてリテーナの一部を各接続端子および各ケーブルに接触させた状態でリテーナをハウジングに固定することにより、各接続端子および各ケーブルをリテーナにより押さえ付ける。
ハウジングの先端側が分離しているタイプのコネクタに、このようなリテーナを用いた抜け止め防止の構成を適用する場合、次のような問題がある。すなわち、ハウジングの先端側が分離しているタイプのコネクタでは、ハウジングの先端側が複数に分離し、複数に分離したそれぞれの空間内に接続端子が配置されている。このため、ハウジングの基端側からリテーナを挿入し、ハウジング内において分離した空間内に配置されている接続端子のそれぞれにリテーナを接触させて各接続端子を押さえ付けることは困難である。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、ロック機構を有すると共にハウジングの先端側が分離したタイプのコネクタにおいて、小型化を図りながら、装着性および抜取操作性を向上させることができるコネクタを提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、ハウジングの先端側が分離したタイプのコネクタにおいて、ハウジングにリテーナを挿入して固定することにより接続端子およびケーブルの抜け止めを行うことができるコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1のコネクタは、相手方コネクタに挿入される先端側には空隙を介して互いに分離した複数の分離部が形成され、基端側には前記複数の分離部が結合した結合部が形成されたハウジングと、前記各分離部内に形成され、前記ハウジングの先端側に開口した端子収容部と、前記各端子収容部内に設けられた接続端子と、前記結合部内に形成され、前記ハウジングの基端側に開口すると共に前記各端子収容部と連通し、前記各接続端子に接続されたケーブルが挿入されるケーブル挿入部と、前記相手方コネクタと係合するロック機構とを備え、前記ロック機構は、一端側が前記複数の分離部のうちの第1の分離部の先端部に固定され、他端側が前記ハウジングから離間し前記ハウジングの基端側に向かって伸長する自由端となった第1のアーム部と、一端側が前記複数の分離部のうちの第2の分離部の先端部に固定され、他端側が前記ハウジングから離間し前記ハウジングの基端側に向かって伸長する自由端となった第2のアーム部と、第1のアーム部の他端側と第2のアーム部の他端側とを連結する連結部と、前記第1のアーム部、前記第2のアーム部または前記連結部に形成され、前記相手方コネクタと係合する係合部とを備えていることを特徴とする。
本発明の第1のコネクタでは、分離しているハウジングの先端側に、ロック機構の各アーム部の一端部を固定することができる。また、係合時または係合解除時には、連結部を介して各アーム部を一体的に撓み変形させることができる。また、ロック機構のアーム部が第1のアーム部と第2のアーム部に分かれているので、当該コネクタの分離部に対応するように相手方コネクタの挿入口が仕切壁(リブ)によって分割されている場合には、当該コネクタを相手方コネクタに挿入したときに、相手方コネクタの仕切壁がアーム部間に挿入される。したがって、当該コネクタのロック機構のアーム部が相手方コネクタの仕切壁にぶつかるのを防止することができる。よって、本発明の第1のコネクタによれば、ハウジングの先端側が分離したタイプのコネクタにおいて、上述したロック機構の第3の態様を採用して各アーム部を長くすることができ、小型化を図りながら、装着性および抜取操作性を向上させることができる。
また、本発明の第2のコネクタは、上述した第1のコネクタにおいて、前記第1のアーム部の一端側は前記第1の分離部の先端部上面に固定され、前記第1のアーム部の他端側は前記第1の分離部の先端部から前記結合部に達する位置まで前記第1の分離部の上方を伸長し、前記第2のアーム部の一端側は前記第2の分離部の先端部上面に固定され、前記第2のアーム部の他端側は前記第2の分離部の先端部から前記結合部に達する位置まで前記第2の分離部の上方を伸長し、前記連結部は前記結合部の上方において前記第1のアーム部の他端側と前記第2のアーム部の他端側とを連結していることを特徴とする。
本発明の第2のコネクタによれば、各アーム部を分離部の先端部から結合部に達する位置まで伸長させ、結合部の上方で両者を連結させることで、相手方コネクタの挿入口に設けられた上記仕切壁がアーム部、連結部等にぶつかるのを防止することができると共に、各アーム部を長くすることができる。
また、本発明の第3のコネクタは、上述した第1または第2のコネクタにおいて、前記連結部は、前記第1のアーム部の他端側および前記第2のアーム部の他端側を前記ハウジングに接近する方向に押し下げて前記相手方コネクタと前記係合部との係合を解除するための力を入力する係合操作部を備えていることを特徴とする。
本発明の第3のコネクタによれば、当該コネクタを相手方コネクタから抜き取るときに、係合部と相手方コネクタとの係合の解除を容易に行うことができ、抜取操作性を向上させることができる。
また、本発明の第4のコネクタは、上述した本発明の第1ないし第3のいずれかのコネクタにおいて、前記ケーブル挿入部および前記各端子収容部に挿入された状態で前記ハウジングに係止され、前記各接続端子および前記各ケーブルを抜け止めするリテーナを備え、前記リテーナは、板状に形成され、前記ケーブル挿入部内において前記各ケーブルと接触して前記各ケーブルを保持するケーブル保持部と、基端側が前記ケーブル保持部に接続され、先端側が前記複数の端子収容部に対応するように分離すると共に前記各端子収容部内に伸長し、前記各端子収容部内において前記各接続端子に接触して前記各接続端子を保持する端子保持部とを備えていることを特徴とする。
本発明の第4のコネクタによれば、リテーナの分離した先端側を複数の端子収容部内にそれぞれ設けられた複数の接続端子にそれぞれ接触させ、リテーナの分離した先端側でこれら接続端子を押さえつけて保持することができる。
また、本発明の第5のコネクタは、上述した本発明の第4のコネクタにおいて、前記ケーブル挿入部内には、前記ケーブル挿入部の下側面から前記ケーブル挿入部の上側面に達しない位置まで突出すると共に前記結合部の基端側から先端側に向かって伸長し、前記ケーブル挿入部内を前記複数のケーブルがそれぞれ載置される複数のケーブル載置部に分割する仕切部が形成され、前記仕切部の上端部と前記ケーブル挿入部の上側面との間には前記リテーナが挿入されるリテーナ挿入部が形成され、前記仕切部の上端部には溝または突部が形成され、前記リテーナの下面には、前記仕切部の溝または突部と係合する突部または溝が形成されていることを特徴とする。
本発明の第5のコネクタによれば、ハウジングにリテーナ挿入部を設けることで、ハウジングにリテーナを確実に挿入することができる。また、仕切部の上端部に溝または突部を形成し、リテーナの下面に仕切部の溝または突部と係合する突部または溝を形成することで、ハウジング内においてリテーナを位置決めすることができ、各接続端子および各ケーブルの確実な保持を実現することができる。
本発明によれば、ロック機構を有すると共にハウジングの先端側が分離したタイプのコネクタにおいて、小型化を図りながら、装着性および抜取操作性を向上させることができる。また、本発明によれば、ハウジングの先端側が分離したタイプのコネクタにおいて、ハウジングにリテーナを挿入して固定することにより接続端子およびケーブルの抜け止めを行うことができる。
本発明の第1の実施形態によるコネクタを分解したものおよび相手方コネクタを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタのハウジングを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタを示す側面図である。 図4中の矢示V−V方向から見たコネクタを示す断面図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタにおけるリテーナを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態によるコネクタにおけるリテーナを示す下面図である。 相手方コネクタを示す正面図である。 図8中の矢示VIII―VIII方向から見た相手方コネクタを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態によるコネクタを示す平面図である。 本発明の第2の実施形態によるコネクタにおけるリテーナを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態によるコネクタおよび相手方コネクタを示している。図1に示すように、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1は、ハウジング10と、ケーブル50の端部に取り付けられると共に、ハウジング10内に収容される2つの接続端子40と、各接続端子40および各ケーブル50を保持するリテーナ60とを備えている。ハウジング10はその先端側が分離しており、これにより、接続端子40間において長い沿面距離を確保し、接続端子40間の耐圧性を高めている。さらに、コネクタ1は、相手方コネクタ80と係合するロック機構30を有している。コネクタ1を相手方コネクタ80に挿入すると、ロック機構30が相手方コネクタ80に係合し、コネクタ1と相手方コネクタ80とが互いにロックされ、容易に外れなくなる。
コネクタ1は次のように組み立てられる。まず、導電材料からなる芯線、および当該芯線の外部を被覆する絶縁被覆を備えた2本のケーブル50に末端処理を施し、各ケーブル50の端部において芯線を露出させる。次に、末端処理が施された各ケーブル50の端部に接続端子40を取り付ける。すなわち、接続端子40は、導電材料からなり、被覆かしめ部41、芯線かしめ部42および端子本体43を備え、端子本体43の上面側には穴部44および突部45が形成されている。被覆かしめ部41によりケーブル50の絶縁被覆をかしめ、芯線かしめ部42によりケーブル50の露出した芯線をかしめることにより、接続端子40がケーブル50の端部に固定されると共に、ケーブル50の芯線と接続端子40とが電気的に接続される。次に、ケーブル50の端部にそれぞれ取り付けられた接続端子40を、ハウジング10の基端側に形成された基端側開口部22(図2参照)からハウジング10内に挿入する。ハウジング10内に挿入された各接続端子40は、ハウジング10内に設けられたランス17(図5参照)が穴部44に係合することにより、ハウジング10内に固定される。次に、リテーナ60をハウジング10の基端側開口部22からハウジング10内に挿入する。ハウジング10内に挿入されたリテーナ60は、当該リテーナ60に形成された係合突起部66が、ハウジング10に形成されたリテーナ係合孔27(図2参照)に係合することにより、ハウジング10内において固定される。また、ハウジング10内に挿入されたリテーナ60は、ケーブル保持部61により各ケーブル50を押さえ付けて保持し、2つに分離した端子保持部64により各接続端子40の突部45をそれぞれ押さえ付けて保持する。ハウジング10に挿入された各接続端子40は、ハウジング10のランス17とリテーナ60の端子保持部64により二重に保持される。これにより、各接続端子40および各ケーブル50はハウジング10に強固に固定され、抜け止めされる。
図2はハウジング10を示す斜視図であり、図3はハウジング10を示す平面図である。また、図4はコネクタ1を示す側面図であり、図5は図4中の矢示V−V方向から見たコネクタ1を示す断面図である。ハウジング10は、例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成されている。図3に示すように、ハウジング10において、相手方コネクタ80に挿入される先端側には空隙13を介して互いに分離した2つの分離部11、12が形成されている。分離部11と12との間に介在する空隙13はハウジング10の先端部から中間部にかけて伸長している。また、ハウジング10の基端側には、分離部11、12が結合した結合部14が形成されている。
各分離部11、12内には、図5に示すように、端子収容部15が形成されている。すなわち、ハウジング10内には2つの端子収容部15が形成されており、一方の端子収容部15は分離部11内に形成され、他方の端子収容部15は分離部12内に形成され、この結果、2つの端子収容部15は互いに分離している。各端子収容部15は、図1に示すように、先端側開口部16を介してハウジング10の先端側に開口している。また、各分離部11、12の上側壁部の内面には、図5に示すように、端子収容部15内に突出するようにランス17が形成されている。上述したように、コネクタ1の組立時においてハウジング10の基端側開口部22からハウジング10内に挿入された2つの接続端子40は、2つの端子収容部15にそれぞれ収容される。そして、ランス17が接続端子40の穴部44に係合することにより、接続端子40が端子収容部15内に固定される。
一方、結合部14内には、図2に示すように、ケーブル挿入部21が形成されている。ケーブル挿入部21は、基端側開口部22を介してハウジング10の基端側に開口している。また、ケーブル挿入部21は2つの端子収容部15とそれぞれ連通している。また、ケーブル挿入部21内には、ケーブル挿入部21の下側面からケーブル挿入部21の上側面に達しない位置まで突出すると共に結合部14の基端側から先端側に向かって伸長する仕切部23が形成されている。そして、ケーブル挿入部21内は、仕切部23により2つのケーブル載置部24に分割されている。ケーブル載置部24にはケーブル50が位置決めされた状態で載置される。また、仕切部23の上端部とケーブル挿入部21の上面との間にはリテーナ60が挿入されるリテーナ挿入部25が形成されている。さらに、仕切部23の上端部には溝26が形成されている。リテーナ60はリテーナ挿入部25からハウジング10内に挿入され、このとき、リテーナ60の下面に形成された突条68が仕切部23に形成された溝26と係合する。これにより、リテーナ60がハウジング10内において位置決めされる。
また、結合部14の上側壁部18には2つのリテーナ係合孔27が形成されていて、上側壁部18とアーム保護部28との間にはスリット19が形成されている。リテーナ60がハウジング10内に挿入されたとき、リテーナ60に形成された2つの係合突起部66が結合部14の2つのリテーナ係合孔27にそれぞれ係合する。これにより、リテーナ60がハウジング内10において固定される。この際、僅かに上側壁部18が上側に変位することにより、係合突起部66のリテーナ係合孔27への係合がスムーズになる。スリット19により、この上側壁部の変位を生じ易くすることができる。
また、ハウジング10の上部にはロック機構30が設けられている。ロック機構30は、図3に示すように、互いに離間した2本のアーム部31、32、およびこれらアーム部31、32を連結する連結部33を備えている。
図4に示すように、アーム部31の一端側は分離部11の先端部上面に固定されている。アーム部31の他端側は、ハウジングから離間し、ハウジングの先端側から基端側に向かって伸長する自由端となっている。アーム部31の他端側は分離部11の先端部から結合部14に達する位置まで分離部11の上方を伸長している。一方、アーム部32の一端側は分離部12の先端部上面に固定されている。アーム部32の他端側はハウジングから離間し、ハウジングの先端側から基端側に向かって伸長する自由端となっている。アーム部32の他端側は分離部12の先端部から結合部14に達する位置まで分離部12の上方を伸長している。また、図3に示すように、アーム部31とアーム部32とは互いに平行に伸長している。また、アーム部31とアーム部32との間には、空隙13と対応する空隙が介在している。連結部33は、結合部14の上方においてアーム部31の他端側とアーム部32の他端側とを連結している。
また、図2に示すように、各アーム部31、32の他端側上面には、当該上面から上方に突出する係合部34が設けられている。各係合部34は、コネクタ1が相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82に挿入されたとき、相手方コネクタ80のロック係合部86と係合する。さらに、各アーム部31、32の他端側上面において係合部34の近傍にはリブ35が設けられている。また、連結部33には、アーム部31の他端側およびアーム部32の他端側をハウジング10に接近する方向に押し下げて相手方コネクタ80のロック係合部86とコネクタ1の係合部34との係合を解除するための力を入力する係合操作部36が設けられている。
また、ハウジング10の結合部14の上部には、各アーム部31、32を保護する一対のアーム保護部28が設けられ、各アーム保護部28の上端部にはアーム規制部29が設けられている。各アーム規制部29は、ロック機構30の連結部33の隅部に形成されたストッパ37と干渉し、各アーム部31、32がハウジング10の上方へ過剰に変形するのを防止する。
図6はリテーナ60の平面図であり、図7はリテーナ60の下面図である。リテーナ60は、例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成されている。図6に示すように、リテーナ60は、各ケーブル50を保持するケーブル保持部61、および各接続端子40を保持する端子保持部64を備えている。
ケーブル保持部61は、板状に形成され、ケーブル挿入部21内において各ケーブル50と接触して各ケーブル50を保持する。ケーブル保持部61の下面には、図7に示すように、ケーブル押さえ部62が形成されている。ケーブル押さえ部62はケーブル保持部61の下面から盛り上がり、ケーブル押さえ部62の表面は、断面形状が円形のケーブル50の外形に一致するように湾曲している。ハウジング10の基端側開口部22を介してリテーナ挿入部25にリテーナ60を挿入したとき、ケーブル保持部61は、ハウジング10の上側壁部と、ハウジング10の各ケーブル載置部24に載置されたケーブル50との間に挟まれ、ケーブル保持部61の上面がハウジング10の上側壁部に接触し、下面のケーブル押さえ部62が各ケーブル50に接触する。これにより、各ケーブル50がケーブル押さえ部62に押さえ付けられ、ケーブル載置部24内に保持される。また、ケーブル保持部61の先端側隅部には肩部63が形成されている。
端子保持部64は、その基端側がケーブル保持部61に接続されている。端子保持部64の先端側にはスリット65が形成され、これにより、端子保持部64の先端側は2つの端子収容部15に対応するように2つに分離している。ハウジング10のリテーナ挿入部25にリテーナ60が挿入された状態では、図5に示すように、スリット65が空隙13と対応するように、端子保持部64の分離した先端側が端子収容部15内にそれぞれ伸長し、端子保持部64の2つの先端部64Aが2つの端子収容部15内において2つの接続端子40の突部45にそれぞれ接触し、これら接続端子40を同時に保持する。
また、図6に示すように、ケーブル保持部61の上面には、当該上面から上方に突出する2つの係合突起部66が形成されている。各係合突起部66は、リテーナ60がハウジング10のリテーナ挿入部25内に挿入された状態で、ハウジング10の上側壁部に形成されたリテーナ係合孔27と係合する。これにより、リテーナ60がリテーナ挿入部25内において固定される。リテーナ60のケーブル保持部61が各ケーブル50を押さえ付け、端子保持部64の各先端部64Aが接続端子40の突部45を押さえ付けた状態でリテーナ60がリテーナ挿入部25内において固定されることで、リテーナ60による各接続端子40および各ケーブル50の保持が維持される。
また、ケーブル保持部62の左側端面および右側端面には、リテーナ60がリテーナ挿入部25に挿入されたときに、ハウジング10の左側壁部の内面および右側壁部の内面にそれぞれ接触する側方突起部67がそれぞれ設けられている。また、図7に示すように、リテーナ60の下面には、当該下面から下方に突出し、ケーブル保持部62から端子保持部64基端側の分離していない部分までにかけて伸長する突条68が設けられている。リテーナ60がリテーナ挿入部25に挿入されたとき、突条68は、ハウジング10の仕切部23に形成された溝26に係合する。各側方突起部67および突条68により、リテーナ60はリテーナ挿入部25内において正確に位置決めされて支持される。このように、リテーナ60がリテーナ挿入部25に挿入されて正規の位置に支持されることにより、リテーナ挿入部25を介して連通していた隣り合うケーブル載置部24、24が仕切部23及び当該リテーナ60により実質的に分離されることとなり、もってそれぞれの端子収容部15に収容されている接続端子40も分離(区分け)され、接続端子40間の耐圧性を高めることができる。
また、ケーブル保持部61の基端部上面には、当該上面から上方に突出する凸状の抜取操作部69が形成されている。リテーナ60をハウジング10のリテーナ挿入部25から抜き取るときには、指先または工具を抜止操作部69に引っかけることができ、リテーナ60の抜取作業を容易に行うことができる。
図8は相手方コネクタ80を示す正面図であり、図9は、図8中の矢示VIIIーVIIIから見た相手方コネクタ80の断面図である。相手方コネクタ80は、例えば基板に取り付けられ、基板に形成された回路パターンに直接電気的に接続されるタイプのコネクタである。相手方コネクタ80の絶縁材料からなるハウジング81内にはコネクタ挿入部82が形成されている。コネクタ挿入部82は開口部83を介して、コネクタ1が挿入される相手方コネクタ80の先端側に開口している。コネクタ挿入部82内には、その左右方向中間部に仕切壁84が設けられ、仕切壁84により、2つの空間に分割されている。そして、分割された各空間には相手方端子85が配置されている。このようにコネクタ挿入部82を分割する構造により、相手方端子85間において長い沿面距離を確保し、相手方端子85間の耐圧性を高めている。また、ハウジング81の上側壁部には、その内面側(コネクタ挿入部82側)に開口する凹状の2つのロック係合部86が形成されている。さらに、ハウジング81の左側壁部外面および右側壁部外面には、相手方コネクタ80を基板に取り付けて固定するための取付部87がそれぞれ形成されている。
コネクタ1を相手方コネクタ80へ装着するときには、コネクタ1の先端側を、相手方コネクタ80の開口部83からコネクタ挿入部82に挿入する。相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82には、コネクタ1の分離部11、12の双方が挿入されると共に、ロック機構30のアーム部31、32の双方が挿入される。もっとも、ロック機構30の連結部33に形成された係合操作部36は、相手方コネクタのコネクタ挿入部82には挿入されない。
コネクタ1の先端側が相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82の奥側にある程度挿入されると、相手方コネクタ80の上側壁部に、コネクタ1のロック機構30における各係合部34の上端部が接触する。各係合部34の上端部は、ハウジング10の先端側に向かって下向きになだらかに傾斜しているので、コネクタ1の先端側が相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82の奥側に向かって挿入されるに連れて、各係合部34が相手方コネクタ80の上側壁部に押されて漸次下向きに移動し、これに伴って、各アーム部31、32等が撓み、各アーム部31、32の他端側および連結部33が漸次下向きに移動してハウジング10の上面に接近していく。ここで、各アーム部31、32の他端側は分離部11、12の先端部から結合部14に達する位置までの長い距離を伸長しているので、各アーム部31、32は十分な耐久性を有しつつも、柔軟性および弾力性を有している。これにより、各アーム部31、32の他端側および連結部33が漸次下向きに移動していく間、柔らかい感触で徐々に撓んでいく。また、このように各アーム部31、32が柔軟性を有するので、コネクタ1を相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82の奥側に押し込むのに大きな力は必要でない。
コネクタ1が相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82の奥まで完全に挿入されたとき(すなわち、正規の嵌合位置に達したとき)、コネクタ1のロック機構30における各係合部34が、相手方コネクタ84の各ロック係合部86に係合し、この瞬間、カチッという大きな音が鳴ると共に心地よい振動が発生して、クリック感が得られる。ここで、各アーム部31、32は長い距離伸長しているので、各アーム部31、32の他端側は各アーム部31、32の一端部を支点として大きく変位し得る。したがって、各係合部34の高さ寸法を大きく設定することができ、これにより、各係合部34をロック係合部86に確実に係合させることができる。各係合部34がロック係合部86に一度係合すると、係合操作部36を押し下げない限り、コネクタ1と相手方コネクタ80とは容易には外れない。
また、コネクタ1の先端側が相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82の奥まで挿入された状態では、相手方コネクタ80の仕切壁84が、コネクタ11の分離部11、12間の空隙13に入り込んでいる。さらに、仕切壁84は、コネクタ11におけるロック機構30のアーム部31、32間に入り込んでいる。ロック機構30のアームがアーム部31とアーム部32とに分離しているので、ロック機構30のアームが相手方コネクタ80の仕切壁84にぶつかることはない。また、コネクタ1の先端側が相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82の奥まで挿入された状態では、コネクタ1の各接続端子40と相手方コネクタ80の各相手方端子85とが互いに接触し、両者間が電気的に接続される。
一方、コネクタ1を相手方コネクタ80のコネクタ挿入部82から抜き取るときには、指または工具で、コネクタ1のロック機構30における係合操作部36を押し下げればよい。これにより、コネクタ1の抜取作業を容易に行うことができる。
以上説明したとおり、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1によれば、ハウジング10の先端側が分離部11、12に分離している構造であっても、長いアーム部31、32を備えたロック機構30を設けることができ、コネクタ1の装着性を向上させることができる。また、上述した第3の態様のロック機構30を採用することができ、コネクタ1の抜取操作性を向上させることができる。また、ロック機構30の各アーム部31、32をハウジング10の先端部から基端側に向けて伸長させることができるので、各アーム部31、32を長くしても、ハウジング10が大型化するのを防止することができる。
また、本発明の第1の実施形態によるコネクタ1によれば、リテーナ60に先端部が2つに分離した端子保持部64を形成し、端子保持部64の2つの先端部64Aを2つの端子収容部15内にそれぞれ設けられた2つの接続端子40の突部45にそれぞれ接触させ、各先端部64Aにより各接続端子40を押さえ付ける構成としたから、ハウジング10の先端部が分離しているタイプのコネクタ1において、互いに分離した2つの端子収容部15にそれぞれ配置されている2つの接続端子40を、単一のリテーナ60により同時に保持し、各接続端子40の抜け止めを確実に行うことができる。
(第2の実施形態)
図10は本発明の第2の実施形態によるコネクタのハウジングを示す平面図である。図10に示すように、本発明の第2の実施形態によるコネクタ100は、ハウジング110の先端側が3つの分離部111、112、113に分離しており、分離部111と分離部112との間、および分離部112と分離部113との間にそれぞれ空隙114が介在している。また、ハウジング110の基端側には、分離部111、112、113が結合した結合部115が形成されている。各分離部111、112、113内には、上述した本発明の第1の実施形態によるコネクタ1と同様に、ハウジング110の先端側に開口した端子収容部が形成され、各端子収容部には接続端子が収容される。また、結合部115内には、ハウジングの基端側に開口したケーブル挿入部が形成され、ケーブル挿入部内は、2つの仕切部により3つのケーブル載置部に分割され、各ケーブル載置部にはケーブルが載置される。また、ケーブル挿入部には、上述した本発明の第1の実施形態によるコネクタ1と同様に、リテーナ挿入部が形成されている。
また、ハウジング110の上部にはロック機構120が設けられている。ロック機構120は、互いに離間した2本のアーム部121、122、およびこれらアーム部121、122を連結する連結部123を備えている。アーム部121の一端側は左側に位置する分離部111の先端部上面に固定されている。アーム部121の他端側は、ハウジングから離間し、ハウジングの先端側から基端側に向かって伸長する自由端となっている。一方、アーム部122の一端側は右側に位置する分離部113の先端部上面に固定されている。アーム部32の他端側はハウジングから離間し、ハウジングの先端側から基端側に向かって伸長する自由端となっている。また、アーム部121とアーム部122との間には、2つの空隙114および中央の分離部112に対応する幅広の空隙が介在している。連結部123は、結合部115の上方においてアーム部121の他端側とアーム部122の他端側とを連結している。
また、各アーム部121、122の他端側上面には、当該上面から上方に突出する係合部124が設けられている。また、各アーム部121、122の他端側上面において係合部124の近傍にはリブ125が設けられている。また、連結部123には、相手方コネクタ80と係合部124との係合を解除するための力を入力する係合操作部126が設けられている。
また、ハウジング110の結合部115の上部には、上述した本発明の第1の実施形態によるコネクタ1と同様に、一対のアーム保護部128、アーム規制部129が設けられ、ロック機構120の連結部123の隅部に形成されたストッパ127と干渉し、各アーム部121、122がハウジング110の上方へ過剰に変形するのを防止している。
図11は当該コネクタに設けられるリテーナを示す平面図である。図11に示すように、リテーナ140は、各ケーブル載置部に載置されたケーブルを保持するケーブル保持部141、および各端子収容部に収容された接続端子を保持する2つの端子保持部144、145を備えている。ケーブル保持部141は、板状に形成され、ケーブル挿入部内において各ケーブルと接触して各ケーブルを保持する。第1の実施形態によるコネクタ1と同様に、ケーブル保持部141の下面にはケーブル押さえ部が形成されている。
一方の端子保持部144は、その基端側がケーブル保持部141の左側に接続されている。端子保持部144の先端側にはスリット146が形成され、これにより、端子保持部144の先端側は、分離部111内に形成された端子収容部および分離部112内に形成された端子収容部に対応するように2つに分離している。ハウジング110のリテーナ挿入部にリテーナ140が挿入された状態では、端子保持部144の分離した先端側が、分離部111内に形成された端子収容部内および分離部112内に形成された端子収容部内にそれぞれ伸長し、端子保持部144の2つの先端部144Aが当該2つの端子収容部内に収容された2つの接続端子の突部にそれぞれ接触し、これら接続端子を同時に保持する。
また、他方の端子保持部145は、その基端側がケーブル保持部141の右側に接続されている。端子保持部145の先端側にはスリット147が形成され、これにより、端子保持部145の先端側は、分離部112内に形成された端子収容部および分離部113内に形成された端子収容部に対応するように2つに分離している。ハウジング110のリテーナ挿入部にリテーナ140が挿入された状態では、端子保持部145の分離した先端側が、分離部112内に形成された端子収容部内および分離部113内に形成された端子収容部内にそれぞれ伸長し、端子保持部145の2つの先端部145Aが当該2つの端子収容部内に収容された2つの接続端子の突部にそれぞれ接触し、これら接続端子を同時に保持する。
また、上述した本発明の第1の実施形態におけるリテーナ60と同様に、ケーブル保持部141の上面には、当該上面から上方に突出する2つの係合突起部148が形成されている。各係合突起部148は、リテーナ140がハウジング110のリテーナ挿入部内に挿入された状態で、ハウジング110の上側壁部に形成されたリテーナ係合孔116と係合し、リテーナ140をハウジング110のリテーナ挿入部内に固定する。また、リテーナ140には、上述した本発明の第1の実施形態におけるリテーナ60と同様に、側方突起部149、抜取操作部150等が形成されている。
このような構成を有する本発明の第2の実施形態のコネクタ100によっても、上述した本発明の第1の実施形態によるコネクタ1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本発明の第2の実施形態のコネクタ100によれば、ロック機構120のアームを2本のアーム部121、122に分離し、一方のアーム部121を左側の分離部111に設け、他方のアーム部122を右側の分離部113に設け、これら2つのアーム部121,122を連結部123により連結する構成としたから、ハウジングの先端側が3つに分離したタイプのコネクタにおいても、上述した第3の態様のロック機構を適用することができ、これにより、小型化を図りながら、装着性および抜取操作性を向上させることができる。また、リテーナ140には、分離部111、112、113内にそれぞれ形成された3つの端子収容部に対応するように、スリット146、147を有する端子保持部144、145を設ける構成としたから、ハウジングの先端側が3つに分離したタイプのコネクタにおいても、単一のリテーナ140により、3つの端子収容部にそれぞれ収容される3つの接続端子を同時に確実に保持することができる。
なお、本発明は、ハウジングの先端側が4つ以上に分離したタイプのコネクタにも適用することができる。例えば、ハウジングの先端側が4つに分離したタイプのコネクタに本発明を適用した場合には、2本のアーム部を最も左側の分離部と最も右側の分離部にそれぞれ設けてもよいし、中央に隣接する2つの分離部にそれぞれ設けてもよい。また、4本のアーム部を4つの分離部にそれぞれ設けてもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコネクタもまた本発明の技術思想に含まれる。
1、100 コネクタ
10、110 ハウジング
11、12、121、122、123 分離部
13、114 空隙
14、115 結合部
15 端子収容部
21 ケーブル挿入部
23 仕切部
24 ケーブル載置部
25 リテーナ挿入部
26 溝
30、120 ロック機構
31、32、121、122 アーム部
33、123 連結部
34、124 係合部
36、126 係合操作部
40 接続端子
50 ケーブル
60、140 リテーナ
61、141 ケーブル保持部
64、144、145 端子保持部
68 突条(突部)
80 相手方コネクタ

Claims (5)

  1. 相手方コネクタに挿入される先端側には空隙を介して互いに分離した複数の分離部が形成され、基端側には前記複数の分離部が結合した結合部が形成されたハウジングと、
    前記各分離部内に形成され、前記ハウジングの先端側に開口した端子収容部と、
    前記各端子収容部内に設けられた接続端子と、
    前記結合部内に形成され、前記ハウジングの基端側に開口すると共に前記各端子収容部と連通し、前記各接続端子に接続されたケーブルが挿入されるケーブル挿入部と、
    前記相手方コネクタと係合するロック機構とを備え、
    前記ロック機構は、
    一端側が前記複数の分離部のうちの第1の分離部の先端部に固定され、他端側が前記ハウジングから離間し前記ハウジングの基端側に向かって伸長する自由端となった第1のアーム部と、
    一端側が前記複数の分離部のうちの第2の分離部の先端部に固定され、他端側が前記ハウジングから離間し前記ハウジングの基端側に向かって伸長する自由端となった第2のアーム部と、
    第1のアーム部の他端側と第2のアーム部の他端側とを連結する連結部と、
    前記第1のアーム部、前記第2のアーム部または前記連結部に形成され、前記相手方コネクタと係合する係合部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1のアーム部の一端側は前記第1の分離部の先端部上面に固定され、前記第1のアーム部の他端側は前記第1の分離部の先端部から前記結合部に達する位置まで前記第1の分離部の上方を伸長し、前記第2のアーム部の一端側は前記第2の分離部の先端部上面に固定され、前記第2のアーム部の他端側は前記第2の分離部の先端部から前記結合部に達する位置まで前記第2の分離部の上方を伸長し、前記連結部は前記結合部の上方において前記第1のアーム部の他端側と前記第2のアーム部の他端側とを連結していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記連結部は、前記第1のアーム部の他端側および前記第2のアーム部の他端側を前記ハウジングに接近する方向に押し下げて前記相手方コネクタと前記係合部との係合を解除するための力を入力する係合操作部を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記ケーブル挿入部および前記各端子収容部に挿入された状態で前記ハウジングに係止され、前記各接続端子および前記各ケーブルを抜け止めするリテーナを備え、
    前記リテーナは、
    板状に形成され、前記ケーブル挿入部内において前記各ケーブルと接触して前記各ケーブルを保持するケーブル保持部と、
    基端側が前記ケーブル保持部に接続され、先端側が前記複数の端子収容部に対応するように分離すると共に前記各端子収容部内に伸長し、前記各端子収容部内において前記各接続端子に接触して前記各接続端子を保持する端子保持部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記ケーブル挿入部内には、前記ケーブル挿入部の下側面から前記ケーブル挿入部の上側面に達しない位置まで突出すると共に前記結合部の基端側から先端側に向かって伸長し、前記ケーブル挿入部内を前記複数のケーブルがそれぞれ載置される複数のケーブル載置部に分割する仕切部が形成され、
    前記仕切部の上端部と前記ケーブル挿入部の上側面との間には前記リテーナが挿入されるリテーナ挿入部が形成され、
    前記仕切部の上端部には溝または突部が形成され、前記リテーナの下面には、前記仕切部の溝または突部と係合する突部または溝が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。

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