JP4359414B2 - コネクタのロック構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用搭載機器間で制御信号等のやりとりを行う電線に接続される一方のコネクタと、回路基板等に直付けされる他方のコネクタとの嵌合状態を保持するコネクタのロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用搭載機器に電力を供給したり、機器に制御信号を伝える接続部品としてのコネクタを、相手側コネクタに結合して、その嵌合状態を保持するコネクタのロック構造には、種々のロック構造がある。一例としては、以下に示すロック構造が挙げられる。
【0003】
一つには、T字状に支持されたシーソー型のロック構造がある。図6に示すように、このロック構造は、コネクタ70の壁部71から立ち上がる基端部72と、基端部72の両側にそれぞれ解除レバー73及びロックレバー74とを備えていて、ロックレバー74に設けられた係止孔75を図示しない相手側コネクタに係合させることにより、コネクタ同士の嵌合状態が保持されるようになっている。係合を解除する場合には、解除レバー73を押し下げることにより、解除が行われるようになっている。しかし、このロック構造は、ロックレバー74が弾性変形し難いため、係合解除性が良くないという問題がある。
【0004】
また一つには、片持ち型のロック構造がある。このロック構造は、片側の自由端部に設けられた係止部を相手側コネクタの係合部に係合させることにより、コネクタ同士の嵌合状態が保持されるものである。
【0005】
片持ち型のコネクタのロック構造としては、実開昭59−279号公報に記載されたものが知られている。図7に示すように、コネクタ80の壁部81表面には、壁部81から立ち上がる一対の基端部82,82が設けられている。コ字状を成す解除レバー83は、基端部82に連なる互いに平行な一対の腕部84,84と、一対の腕部84,84に交差して連なる押圧部85とを備えている。すなわち、腕部84の一側が、固定端としての基端部82に連なり、腕部84の他側が押圧部85に連なっている。
【0006】
係止孔88は、解除レバー83の押圧部85から突出して形成された可撓性のロックレバー86の先端部87に形成されている。自由端部としてのロックレバー86は、一対の基端部82,82よりも図示しない相手側コネクタとの嵌合方向に延出している。ロックレバー86の根元部89は、固定端になっている。
【0007】
上記構成の作用について説明すると、コネクタ同士が嵌合して、ロックレバー86の係止孔88が相手側コネクタの係止突起(図示せず)に係合することにより、コネクタ同士の嵌合状態が保持されるようになっている。
【0008】
コネクタ同士を離脱させる場合には、解除レバー83を指先等で押し、一対の腕部84,84を弾性変形させて、ロックレバー86の先端部87を押し上げることにより、係止孔88と係止突起の係合が解除されて、コネクタ同士が引き離される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコネクタのロック構造では、解決すべき以下の問題点がある。
【0010】
一つには、ロックレバー74,86を弾性変形させた際に、固定端としての根元部76,89に応力が集中して、根元部76,89に塑性変形が生じる心配がある。シーソー型及び片持ち型のロック構造では、撓み時に大なり小なり根元部76,89に応力が集中するが、殊に、突き出し長の短い場合は(図6)、ロックレバー74が撓み難いため、強く曲げる必要があり、根元部76に働く曲げ応力が大きくなり、根元部76に変形が生じやすくなる。根元部76に塑性変形が生じると、係止孔75と係止突起との係合代が浅くなり、係止が外れやすくなることがある。
【0011】
すなわち、突き出し長の短い場合は、係合保持力が強く、係合時の節度感も良いが、ロックレバー74が撓み難く、組み付け性が悪く、根元部76に働く曲げ応力が大きくなってしまう。
【0012】
一方、突き出し長の長い場合は(図7)、自由端部としてのロックレバー86が撓み易く、組み付け性が良く、根元部89の曲げ応力は小さくなるものの、その反面、係合保持力(ロック保持力)が弱くなりやすい。係合保持力が弱いと、係合時の節度感(フィーリング)もなく、係合が不完全であるにも拘わらず、係合が完全に行われたと誤認することがある。
【0013】
従って、ロックレバー74,86の突き出し長は、組み付け性、根本部の強度、係合保持力のバランスを考慮して設定することが必要であるが、従来例に示したコネクタのロック構造は、これらを同時に満足するロック構造ではなかった。
【0014】
また一つには、係止孔75,88と係止突起との係合を解除する際の操作性が悪いという問題もある。すなわち、解除レバー73,83を操作してもロックレバー74,86が押し上がらず、係合を解除できない場合があった。
【0015】
さらには、解除レバー73,83が、コネクタ70,80の壁部71,81の外側に出っ張っているため、外部との干渉により、解除レバー73,83が不用意に押し下げられてコネクタ同士の係合状態が解除されたり、係止孔75,88が形成されたロックレバー74,86が外部に引っかかるなどして撓み、係合が解除される心配がある。
【0016】
本発明は、上記した点に鑑み、ロックレバーの根本部の変形を防止し、係合時の節度感を向上し、しかも係合解除性を向上したコネクタのロック構造を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一方のコネクタに形成された係止部を、他方のコネクタに形成された係合部に係合して、コネクタ同士の嵌合状態を保持するコネクタのロック構造において、前記一方のコネクタの壁部から一対の脚部が立ち上がり、該一対の脚部に交差して連なる自由端部に前記係止部が設けられ、該自由端部から該脚部側に引き返すように延出する解除レバーが設けられ、 前記一方のコネクタの壁部と前記自由端部との間に前記他方のコネクタが嵌入され、前記解除レバーが押されることにより、前記他方のコネクタの端部前記解除レバーの下面中央に下側に凸状に形成された突当部としての突出部に嵌入方向から突き当たるとともに、該突当部としての突出部を支点として前記自由端部がてこの原理で押し上がり、前記係止部と前記係合部との係合が解除されることを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、一方のコネクタの係止部と、他方のコネクタの係合部とが係合することで、コネクタ同士の嵌合状態が保持されて、電気的接続が行われる。係止部は、固定端としての一対の脚部に交差して連なる自由端部に設けられているから、係合保持力が向上するとともに、自由端部が撓んだ際に脚部に働く力が2方向に分解され、脚部の曲げ応力が減少して、脚部に変形を生ずることが防止される。また、自由端部から脚部側にUターン状に引き返す解除レバーが設けられているから、解除レバーが撓み易く、解除レバーが指先等で押されることにより、係止部と係合部との係合が容易に解除される。また、コネクタ同士の嵌合状態において、解除レバーを指先等で押すことにより、解除レバーの下面中央に下側に凸状に形成された突当部としての突出部に、一方のコネクタの壁部と、該壁部から立ち上がる脚部に交差して連なる自由端との間に他方のコネクタの端部が、嵌入されることにより嵌入方向から突き当たり易くなり、突当部を支点とするてこの原理で自由端部が有効に押し上がる。このため、小さい力で解除レバーを操作することができ、係止部と係合部との係合を容易に解除することができる。
【0023】
また、請求項記載の発明は、請求項に記載のコネクタのロック構造において、前記解除レバーが、前記一対の脚部の外側に配された一対の腕部と、該一対の腕部に交差して連なる押圧部とを備えたことを特徴とする。
【0024】
上記構成によれば、解除レバーが一対の脚部の外側に配されているから、解除レバーを大きくすることができ、押圧部に指先を載せやすくなり、解除レバーの操作性が向上する。
【0025】
また、請求項3記載の発明は、請求項1に記載のコネクタのロック構造において、前記解除レバーが、前記一対の脚部の内側に配された一対の腕部と、該一対の腕部に交差して連なる押圧部とを備えたことを特徴とする。
【0026】
上記構成によれば、解除レバーが一対の脚部の内側に配されているから、解除レバーの小型化を図ることができる。
【0027】
また、請求項記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のコネクタのロック構造において、前記一対の腕部が、前記脚部を越えてコネクタ嵌合方向の反対側に延出されたことを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、脚部を越えてコネクタ嵌合方向の反対側に、一対の腕部が延出しているから、一対の腕部の端部に連なる押圧部が、脚部の後方に配置されて、押圧部を押すことにより、小さい力で自由端部を押し上げることができる。
【0029】
また、請求項記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のコネクタのロック構造において、前記自由端部と前記解除レバーとが交差して連なるコーナ部に、前記他方のコネクタの壁部を押圧する一対の作用部が設けられたことを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、一方のコネクタの係止部が他方のコネクタの係合部に係合する際に、両側のコーナ部に位置する作用部が他方のコネクタの壁部を強く叩く。これにより、係合の節度感(ロックの節度感)が得られ、係合の誤認(ロックの誤認)を防止することができる。
【0031】
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載のコネクタのロック構造において、前記自由端部のコ字状の縁部が前記一方のコネクタの前記係止部となり、傾斜面と、該傾斜面に交差して連なる係止面を有する係止突起が前記他方のコネクタの前記係合部となることを特徴とする。
【0032】
上記構成によれば、一方のコネクタの係止部となるコ字状の縁部が、他方のコネクタの壁部に形成された係止突起の傾斜面に乗り上げ、縁部が係止突起を乗り越えることで、縁部が弾性復帰して、係止突起の係止面に縁部が係止される。このため、コネクタ同士の組み付けが容易に行われ、組付作業性が向上する。
【0033】
また、前記解除レバーの押圧部と対向する前記一方の壁部に、撓み規制用の突部を突出して設けることも有効である。
上記構成によれば、係合を解除するために、解除レバーの押圧部を押した際に、押圧部が突部に当接して、解除レバーの過度の弾性変形が阻止される。
【0034】
また、前記押圧部に、すべり防止用のリブを設けることも有効である。
上記構成によれば、押圧部に指先を載せて、指先に力を入れて押圧部を押すときに、指先が滑ることが防止されて、解除レバーの操作性が向上する。
【0035】
また、解除レバーの外側の壁部に、該解除レバーの上部を覆う外部干渉防止用の壁を設けることも有効である。
上記構成によれば、外力が作用して、不用意に解除レバーが押されることが防止される。言い換えると、外部との干渉による影響が解除レバーを介して係止部におよび、係止部と係合部との係合が解除されることが防止される。このため、不用意に係合が解除される(ロックが外れる)ことなく、コネクタ同士の嵌合状態が保持される。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るコネクタのロック構造の第一の実施形態を示すものである。
【0037】
図1には、フラット回路体としてのフレキシブル・フラット・ケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)55に取り付けられた雄型コネクタ(一方のコネクタ)10と、回路基板としての印刷配線基板(Printed Circuit Board:PCB)57に直付けされた雌型コネクタ(他方のコネクタ)40とが示されている。
【0038】
FFC55は、並設された帯状の配線導体55aの周囲が絶縁体からなる被覆部55bで覆われた可撓性の回路体である。なお、フラット回路体として、図示しないフレキシブル・プリント・サーキット(Flexible Printed Circuit:FPC)などを用いることもできる。PCB57は、配線導体(図示せず)がプリントされた回路基板である。なお、配線導体をブスバーで構成したものや(図示せず)、細幅の配線導体がインサート成形や接着等により絶縁基板に形成されたものであってもよく(図示せず)、また、導電性の樹脂材を配線導体としたものであってもよい(図示せず)。
【0039】
ここで、雄型コネクタ10とは、FFC55等のフラット回路体が接着材等により雄型コネクタハウジング12に取り付けられたコネクタをいうものとし、雌型コネクタ40とは、PCB57等の回路基板に直付けされる端子53が雌型コネクタハウジング42に収容されたコネクタをいうものとする。
【0040】
雄型コネクタ10は、FFC55と、雄型コネクタハウジング12とを備えている。FFC55は、車両用搭載機器間で制御信号を伝える被覆電線であり、複数の配線導体55aが並行に配設されている。配線導体数は、雌型コネクタ40に収容された端子53の数に対応している。配線導体55aを覆う被覆部55bは、いわゆる絶縁シートであり、ポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂などを構成材料としている。
【0041】
図2に示すように、雄型コネクタハウジング12は、絶縁性を有する合成樹脂材料を構成材料とし、射出成形法にて成形されている。この雄型コネクタハウジング12は、箱型状をなしていて、長手方向Zに並ぶ3つの領域から構成されている。中央部に、係止用のロックレバー15を有する第1の領域が形成されている。中央部の両側には、相手側の雌型コネクタ40の外壁(壁部)43の嵌入を許容する第2及び第3の領域25,26がそれぞれ形成されている。この第2及び第3の領域25,26は、対称形状に形成されている。
【0042】
第1の領域13と、第2及び第3の領域25,26とは、仕切壁27で区画されている。第2及び第3の領域25,26は、その長手方向Zに貫通するとともに、長手方向Zに直交する嵌合方向Xに開口33を有している。開口33の奥側には、雌型コネクタ40(図1)が嵌入する嵌合空間34が形成されている。
【0043】
第2及び第3の領域25,26の外壁(壁部)28は、上壁29と、上壁29に対向して形成された下壁30と、上壁29及び下壁30に交差して連なる後壁(図1)31と、両側壁32,32とからなっている。上壁29、下壁30及び側壁32,32は、略平坦面に形成されている。下壁30は、FFC55の導出側に延出している。後壁(図1)31は、曲面に形成されている。側壁32には、双方のコネクタ10,40を嵌合方向Xに位置決めするストッパー36が突出形成されている。
【0044】
ここで、本実施形態の説明の都合上、前後方向(嵌合方向)X、上下方向Y、左右方向(長手方向)Zについて定めることとする。前後方向Xとは、相手側コネクタ10,40と嵌合する方向をいうものとし、前側とは相手側コネクタ10,40側と定め、後側とは前側の反対側と定める。上下方向Yは、FFC55又はPCB57の板厚方向と定めることとし、上側とはPCB57に雌型コネクタ40が載置される側(図1)と定め、下側とは上側の反対側と定める。左右方向Zは、雄型コネクタハウジング12の幅方向をいうものとする。左側及び右側は、左右対称であるため、特に定めないこととする。
【0045】
なお、雄型コネクタ10及び雌型コネクタ40の実使用の方向は、本実施形態の方向に必ずしも一致するものではない。例えば、上側と下側とを逆向きにして使用されることもある。
【0046】
再び図2に戻って説明する。仕切壁27は、外壁28に一体的に形成されている。この仕切壁27は、第1の領域13寄りに位置する垂直壁であり、両側の側壁32,32と平行に形成されている。仕切壁27の上部には、第1の領域13側に突出する突出壁27aが下壁30と平行に形成されている。
【0047】
なお、突出壁27aを押圧部23の両端部を覆うように突出して形成してもよい。このようにすれば、突出壁27aが外部干渉を阻止して、解除レバー20が不用意に押されることが防止される。
【0048】
第1の領域13は、第2及び第3の領域25,26とは独立した領域である。係止部18を含むこの第1の領域13によって、雄型コネクタ10と雌型コネクタ40(図1)とが嵌合した際に、係止部18と係止突起(係合部)50とが係合して、コネクタ同士の嵌合状態が保持されるようになっている。
【0049】
この第1の領域13は、コ字状のロックレバー15と、コ字状の解除レバー20とを備えている。ロックレバー15は、下壁30から立ち上がる一対の脚部16,16(一方のみを図示する)と、脚部16に交差して連なるコ字状の自由端部17とからなっている。
【0050】
一対の脚部16,16(一方しか図示せず)は、間隔を開けて互いに平行に、下壁30の後方寄りの位置から立ち上がっている。このように、一対の脚部16,16を後方寄りに位置させることで、ロックレバー15の突き出し長が長くなり、ロックレバー15の根元部である脚部16に応力が集中して変形を生じることが防止される。脚部16の強度を向上させるために、脚部16を太く幅広に形成することも考えられるが、ロックレバー15が大型化するため、小型化が要請されている条件下では対応することができない。
【0051】
自由端部17は、脚部16にL字状に交差して連なり、前側に近づくに従い漸次緩やかに降下傾斜している(図3)。自由端部17の先端は繋がっていて、コ字状をなす縁部が係止部18となっている。
【0052】
図3及び図4に示すように、自由端部17と腕部21とが交差するコーナ部24(図2)には、雌型コネクタ40の外壁43を押圧する作用部19が形成されている。作用部19を係止部18の裏側に形成しなかったのは、係止部18が係止突起50(図1)の傾斜面50aにスムーズに乗り上げることができるようにするためである。
【0053】
この作用部19をコーナ部24に設けることで、作用部19の接触面積が大きくなり、コネクタ同士の嵌合時に、係止部18と係止突起50の係合節度感が得られるようになっている。すなわち、コネクタ同士の嵌合時に、作用部19が雌型コネクタ40の外壁43を叩くように形成されている。
【0054】
図2に示すように、解除レバー20は、ロックレバー15の外周を囲う如く、一対の脚部16,16の外側に配されており、ロックレバー15の自由端部17に連なる一対の腕部21,21と、各腕部21に交差して連なる押圧部23とからなっている。解除レバー20を一対の脚部16,16の外側に配することで、解除レバー20が大きくなり、解除レバー20の操作性が向上する。
【0055】
上述したように、腕部21は、その前端部21aがロックレバー15の自由端部17に連なっていて、自由端部17から脚部16側へUターン状に引き返し、脚部16を越えて後方に延出している。腕部21をこのように長いスパンに形成したのは、てこの原理で、解除レバー20を動作させるとともに、小さい力で自由端部17を押し上げて、係合解除できるようにするためである。また、この腕部21は、後端部21bから前端部21aにかけて漸次降下する如く形成されている(図3,図4)。このように、腕部21を傾斜させることで、後端部21bに連なる押圧部23と下壁30との間隔が開き、押圧部23の押し下げ代が十分に確保されるようになっている。
【0056】
一対の腕部21,21の各後端部21bは、押圧部23で連結されている。押圧部23は、腕部21からその内側に曲がっているため、解除レバー20はコ字状になっている。押圧部23の後端縁部には、その全幅に亘り上側に突出するリブ23aが設けられている。これにより、指先で押圧部23を押すときに、指先が滑ることが防止されて、解除レバー20の操作性が向上するようになっている。
【0057】
図4に示すように、腕部21の下面(内面)22の中央部には、雌型コネクタ40の前端部(端部)42a(図1)に突き当たる突当部としての突出部22aが設けられている。この突出部22aは、下側に凸状に形成されていて、解除レバー20を押し下げることにより、雌型コネクタ40の前端部42aに突き当たり、てこの支点として機能する。このため、押圧部23を押すことで、腕部21の前端部21a(図2)を押し上げることができる。
【0058】
てこの支点となる突当部は、凸状の突出部22aに限定されるものではないが、突当部を突出部22aとすることによって、てこの原理を有効に働かすことができ、係止部18と係止突起50(図1)との係合を確実に解除することができる。
【0059】
図3に示すように、押圧部23と対向する下壁30の上面には、撓み規制用の突部35が突出して形成されている。この突部35は、押圧部23の略中央部に対向して位置している(図2)。突部35を略中央部に設けたのは、押圧部23を押し下げた際に、押圧部23が左右のどちらか一方に偏ることを防止するためである。
【0060】
突部35を設けることにより、押圧部23を押し下げた際に、押圧部23の下面が突部35の頂面に当接して、解除レバー20の過度の弾性変形が阻止され、解除レバー20の破損が防止されるようになっている。
【0061】
図1に戻って、相手側コネクタである雌型コネクタ40について説明する。
雌型コネクタ40は、嵌合空間52を有する雌型コネクタハウジング42と、PCB57に直付けされる端子53とを備えている。雌型コネクタハウジング42の外壁(壁部)43は、上壁44及び下壁45と、上壁44及び下壁45の左右の端部を連ねる両側壁46,46(一方の側壁のみを図示する)と、開口形成された前壁47と、前壁47の反対側に位置する後壁48とからなっている。
【0062】
上壁44の中央部には、雄型コネクタ10の係止部18と係合する係止突起50が形成されている。この係止突起50は、係止部18が乗り上げる傾斜面50aと、傾斜面50aに続く係止面50bとを有している。この係止突起50に雄型コネクタ10の係止部18が係合することで、コネクタ同士の嵌合状態が保持されるようになっている。
【0063】
嵌合空間52には、雄型コネクタ10の下壁30が挿入されるようになっている。雄型コネクタ10の上壁29は、雌型コネクタ40の上壁44に重なるようになっている。すなわち、雄型コネクタ10の上壁29と下壁30との間に、雌型コネクタ40の上壁44が挟まれて、コネクタ同士が嵌合する。
【0064】
端子53は、雌型コネクタ40の下壁45に埋設されており、端子53の電気接触部53aが下壁45の内面から露出している。電気接触部53aには、FFC55の配線導体55aが接続して、雄型コネクタ10から雌型コネクタ40に制御信号が伝わるようになっている。
【0065】
図5は、本発明に係るコネクタのロック構造の第二の実施形態を示すものであり、ロックレバー60及び解除レバー61が示されている。第一の実施形態と同一構成部分については、同一符号を付して説明する。
【0066】
本実施形態が第一の実施形態と相違する点は、解除レバー61がロックレバー60の一対の脚部16,16の内側に配されている点である。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。解除レバー61を一対の脚部16,16の内側に配することで、解除レバーの小型化を図ることができる効果がある。
【0067】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、係止部を有する自由端部が、2本の脚部で一方のコネクタの壁部に連なっているから、係合保持力が向上するとともに、自由端部に働く力が2方向に分解され、脚部の曲げ応力が減少する。また、自由端部から脚部側にUターン状に引き返す解除レバーが設けられているから、解除レバーが撓み易くなり、係止部と係合部との係合が容易に解除される。従って、係合保持力が強く、脚部に変形を生ずることが防止され、しかも係合解除性が向上する。また、コネクタ同士の嵌合状態において、解除レバーを指先等で押すことにより、解除レバーの下面中央に下側に凸状に形成された突当部としての突出部に、一方のコネクタの壁部と、該壁部から立ち上がる脚部に交差して連なる自由端との間に他方のコネクタの端部が、嵌入されることにより嵌入方向から突き当たり易くなり、突当部を支点とするてこの原理で自由端部が有効に押し上がる。従って、小さい力で解除レバーを操作することができ、係止部と係合部との係合を容易かつ確実に解除することができる。
【0068】
また、請求項2記載の発明によれば、コネクタ同士の嵌合状態において、解除レバーを指先等で押すことにより、解除レバーの突当部が他方のコネクタの端部に突き当たり、突当部を支点とするてこの原理で自由端部が押し上がる。従って、小さい力で解除レバーを操作することができ、係止部と係合部との係合を容易に解除することができる。
【0069】
また、請求項3記載の発明によれば、解除レバーを押した際に、突当部が他方のコネクタの端部に突き当たり易くなり、てこの原理が有効に働いて、自由端部が確実に押し上がる。従って、係止部と係合部との係合を確実に解除することができ、請求項2記載の効果が助長される。
【0070】
また、請求項記載の発明によれば、解除レバーを一対の脚部の外側に配することで、解除レバーを大きくすることができ、押圧部に指先を載せやすくなる。従って、解除レバーの操作性が向上し、容易に係合を解除することができる。
【0071】
また、請求項記載の発明によれば、解除レバーを一対の脚部の内側に配することで、解除レバーの小型化を図ることができる。従って、小型コネクタ用のロック構造を提供することができる。
【0072】
また、請求項記載の発明によれば、脚部を越えてコネクタ嵌合方向の反対側に、一対の腕部が延出しているから、一対の腕部の端部に連なる押圧部が、脚部の後方に配置され、小さい力で自由端部を押し上げることができる。従って、請求項1記載の効果が助長され、係合解除性が格段に向上する。
【0073】
また、請求項記載の発明によれば、一方のコネクタの係止部が他方のコネクタの係合部に係合する際に、両側のコーナ部に位置する作用部が他方のコネクタの壁部を強く叩く。従って、係合時の節度感が得られ、コネクタ結合の信頼性が向上する。
【0074】
また、請求項記載の発明によれば、一方のコネクタの係止部となるコ字状の縁部が、他方のコネクタの壁部に形成された係止突起の傾斜面に乗り上げ、縁部が係止突起を乗り越えることで、縁部が弾性復帰して、係止突起の係止面に縁部が係止される。従って、請求項1記載の効果の他に、コネクタ同士の組み付けが容易に行われ、組付作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタのロック構造の第一の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタのロック構造の雄型コネクタを示す斜視図である。
【図3】図2に示す雄型コネクタのA−A線に沿って切断した断面図である。
【図4】図2に示す雄型コネクタのB−B線に沿って切断した断面図である。
【図5】本発明に係るコネクタのロック構造の第二の実施形態を示す斜視図である。
【図6】従来のコネクタのロック構造の一例を示す斜視図である。
【図7】従来のコネクタのロック構造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 雄型コネクタ(一方のコネクタ)
16 脚部
17 自由端部
18 係止部
19 作用部
20,61 解除レバー
21 腕部
21a 前端部
21b 後端部
22 下面(内面)
22a 突出部
23 押圧部
24 コーナ部
28,43 外壁(壁部)
40 雌型コネクタ(他方のコネクタ)
50 係止突起(係合部)
50a 傾斜面
50b 係止面

Claims (6)

  1. 一方のコネクタに形成された係止部を、他方のコネクタに形成された係合部に係合して、コネクタ同士の嵌合状態を保持するコネクタのロック構造において、
    前記一方のコネクタの壁部から一対の脚部が立ち上がり、該一対の脚部に交差して連なる自由端部に前記係止部が設けられ、該自由端部から該脚部側に引き返すように延出する解除レバーが設けられ、
    前記一方のコネクタの壁部と前記自由端部との間に前記他方のコネクタが嵌入され、前記解除レバーが押されることにより、前記他方のコネクタの端部が、前記解除レバーの下面中央に下側に凸状に形成された突当部としての突出部に嵌入方向から突き当たるとともに、該突当部としての突出部を支点として前記自由端部がてこの原理で押し上がり、前記係止部と前記係合部との係合が解除される
    ことを特徴とするコネクタのロック構造。
  2. 前記解除レバーが、前記一対の脚部の外側に配された一対の腕部と、該一対の腕部に交差して連なる押圧部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタのロック構造。
  3. 前記解除レバーが、前記一対の脚部の内側に配された一対の腕部と、該一対の腕部に交差して連なる押圧部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタのロック構造。
  4. 前記一対の腕部が、前記脚部を越えてコネクタ嵌合方向の反対側に延出されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコネクタのロック構造。
  5. 前記自由端部と前記解除レバーとが交差して連なるコーナ部に、前記他方のコネクタの壁部を押圧する一対の作用部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコネクタのロック構造。
  6. 前記自由端部のコ字状の縁部が前記一方のコネクタの前記係止部となり、傾斜面と、該傾斜面に交差して連なる係止面とを有する係止突起が前記他方のコネクタの前記係合部となることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のコネクタのロック構造。
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