JP2012052943A - 電気計測用プローブピン - Google Patents

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Abstract

【課題】導電対象部の表面から異物を除去し、その表面を清浄な状態にしながら、導電対象部の電気的計測を安定的に精度良く行うこと。
【解決手段】プローブピン1は、先端の接触部2を導電対象部に接触させながら導電対象部の電気的特性を計測するために使用される。プローブピン1は、接触部2を導電対象部に加圧接触させることにより接触部2と共に可動ピン12を回動させる回動機構を内蔵する。接触部2には、導電対象部の表面を清浄化するための表面清浄部25と、清浄化により生じたかすを収容するためのかす収容部27と、導電対象部に電気を導通するための電気導通部26とが設けられる。プローブピン1は、接触部2の回動に伴い表面清浄部25、かす収容部27及び電気導通部26を順次回動させながら少なくとも表面清浄部25及び電気導通部26を導電対象部に接触させるように構成される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子部品の基板回路パターン上における電極ランド、スルーホール等の導電対象部に対して、電流、電圧等を計測するために接触して使用する電気計測用プローブピンに関する。
従来より、基板回路パターン上における導電対象部に、プローブピンの先端の接触部を加圧接触させた状態で、プローブピンに電流を流して、電流や電圧等の電気的特性を計測することが行われている。一例として、製品の特性を測定する電気的特性検査、プリント基板の電気回路上における素子定数を計測するインサーキットテスト、ファンクションテスト等が知られている。
ここで、上記のような電気的計測を行う際、基板回路パターン上における電極ランド、スルーホール等の導電対象部は、以下の原因等によりプローブピンとの接触部分に不要な接触抵抗を持つことが多い。第1に、導電対象部の表面が酸化して酸化膜ができることである。第2に、導電対象部にクリーム半田を塗布、印刷した箇所に、クリーム半田中のフラックス成分が半田表面に浮き上がり、表面を覆う皮膜ができることである。
従って、基板回路パターンの電気的計測を行う際には、これらの酸化膜やフラックス皮膜等の異物を介してプローブピンを導電対象部に接触させることとなり、安定的な計測を行うことができなかった。これは、異物が導電対象部の表面にできると、導電対象部にプローブピンを接触させたときに、プローブピンと導電対象部との間に異物が介在して、電気的計測を行う際の電流阻害成分となり、不要な接触抵抗となるからである。これが電気的計測へ悪影響を与え、電気的導通不良が発生し、結果として安定した精度の良い計測ができなくなるおそれがあった。
ここで、酸化膜は、時間が経つにつれて酸化が進み、厚みを増す傾向がある。また、フラックス皮膜は、時間が経つにつれてフラックス成分中の揮発性成分が揮発し、また樹脂成分の化学的結合が進行して硬さが増す傾向がある。これらの理由により、酸化膜及びフラックス皮膜は、時間が経つに連れてプローブピンで破壊することが困難となり、電気的計測が不安定となってしまう。従って、いかにして上記異物を除去し、プローブピンとの不要な接触抵抗を低減させるかが課題となっている。
そこで、上記課題を解決するための技術として、例えば、下記の特許文献1〜4に記載される技術が知られいる。特に、特許文献1には、プローブピンの先端を導電対象部(パッド)に電気的に接触させるときに、プローブピンを回転させながら、その先端の接触部を導電対象部の表面に押し当てることが記載されている。これにより、導電対象部の表面の異物を削り取り、電気的計測を安定的かつ精度良く行うようにしている。
特開2009−115659号公報 特開2009−204625号公報 特開2005−9904号公報 特開2008−275421号公報
ところで、特許文献1に記載の発明によれば、プローブピンを回転させながらその接触部を導電対象部の表面に押し当てているので、導電対象部の下層部にダメージを与えることなく、その表面の異物を削り取ることができる。しかし、削り取った異物(かす)がプローブピンと導電対象部との間に残存してしまい、プローブピンと導電対象部との間の電気的な接触の邪魔となり、プローブピンによる電気的計測を安定的に精度良く行うことが困難になるおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、導電対象部の表面から異物を除去し、その表面を清浄な状態にしながら、導電対象部の電気的計測を安定的に精度良く行うことを可能とした電気計測用プローブピンを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、先端の接触部を導電対象部に接触させながら導電対象部の電気的特性を計測する電気計測用プローブピンにおいて、接触部を導電対象部に加圧接触させることにより接触部を回動させる回動機構と、接触部に設けられ、導電対象部の表面を清浄化するための表面清浄部と、接触部に設けられ、清浄化により生じたかすを収容するためのかす収容部と、接触部に設けられ、導電対象部に電気を導通するための電気導通部とを備え、接触部の回動に伴い表面清浄部、かす収容部及び電気導通部を順次回動させながら少なくとも表面清浄部及び電気導通部を導電対象部に接触させるように構成したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、接触部を導電対象部に加圧接触させることにより、接触部が回動機構により回動し、その回動に伴い、接触部の表面清浄部、かす収容部及び電気導通部が順次回動しながら少なくとも表面清浄部及び電気導通部が導電対象部に接触する。そして、表面清浄部が回動しながら導電対象部に接触することにより、導電対象部の表面の皮膜等が除去され清浄化される。また、かす収容部が回動することにより、清浄化により生じたかすが同収容部に収容される。更に、電気導通部が清浄化された導電対象部に接触することにより、電気導通部と導電対象部とが電気的に接続される。従って、表面清浄部による清浄化により生じたかすがかす収容部に収容されるので、そのかすが電気導通部と導電対象部との間に入り込んで残ることがない。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、接触部を振動させるための振動手段を更に備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、接触部を導電対象部に加圧接触させて振動手段により接触部を振動させることにより、表面清浄部との接触による導電対象部表面からの皮膜の除去が促進される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、チューブと、チューブにて回動可能かつ軸線方向へ移動可能に収容された可動ピンと、接触部が、可動ピンの先端側に設けられることと、チューブに収容され、接触部をチューブから突出させる方向へ可動ピンを付勢するスプリングとを更に備え、回動機構は、可動ピンとチューブとの間に設けられ、接触部をスプリングの付勢力に抗して導電対象部に加圧接触させて可動ピンを軸線方向へ移動させることにより、接触部と共に可動ピンを回動させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、接触部をスプリングの付勢力に抗して導電対象部に加圧接触させて可動ピンを軸線方向へ移動させることにより、回動機構が機能して、接触部と共に可動ピンがチューブに対して回動する。この回動に伴い、接触部の表面清浄部、かす収容部及び電気導通部が順次回動しながら少なくとも表面清浄部及び電気導通部が導電対象部に接触する。そして、表面清浄部が回動しながら導電対象部に接触することにより、導電対象部の表面の皮膜等が除去され清浄化される。また、かす収容部が導電対象部に対して回動することにより、清浄化により生じたかすが同収容部に収容される。更に、電気導通部が導電対象部に接触することにより、電気導通部と導電対象部とが電気的に接続される。従って、表面清浄部による清浄化により生じたかすがかす収容部に収容されるので、そのかすが電気導通部と導電対象部との間に入り込んで残ることがない。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、接触部と共に可動ピンを振動させるための振動手段を更に備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項3に記載の発明の作用に加え、接触部を導電対象部に加圧接触させて振動手段により接触部と共に可動ピンを振動させることにより、表面清浄部との接触による導電対象部表面からの皮膜の除去が促進される。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、可動ピンは、接触部を含む計測ピンと、スプリングにより付勢される可動シャフトとに分割可能に構成したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項3又は4に記載の発明の作用に加え、可動ピンが、接触部を含む計測ピンと可動シャフトとに分割可能であることから、接触部を含む計測ピンのみ可動シャフトから分離することが可能である。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明において、接触部は、略円錐形をなし、その円錐面上に表面清浄部と電気導通部とが所定の角度間隔をもって交互に配置され、隣り合う表面清浄部と電気導通部との間にかす収容部が配置されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加え、接触部が略円錐形をなし先鋭となっているので、基板のランドスルーホール等の孔に挿入して接触させることが可能である。また、その円錐面上に表面清浄部と電気導通部とが所定の角度間隔をもって交互に配置され、隣り合う表面清浄部と電気導通部との間にかす収容部が配置されるので、接触部の回動に伴い、表面清浄部により除去されたかすがかす収容部に収容され、清浄化された導電対象部に電気導通部が有効に接触する。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、表面清浄部は、摩擦を起こさせる切削材が表面にコーティングされ、電気導通部は、導電材が表面に形成され、かす収容部は、凹形状をなすことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項6に記載の発明の作用に加え、表面清浄部の表面に摩擦を起こさせる切削材がコーティングされるので、表面清浄部が導電対象部に接触して回動することにより、導電対象部表面の皮膜が削り壊される。また、電気導通部の表面に導電材が形成されるので、電気導通部と導電対象部との導電性がよくなる。更に、かす収容部が凹形状をなすので、清浄化により生じたかすがかす収容部の凹みの中に一旦入り込む。
請求項1に記載の発明によれば、導電対象部の表面から酸化膜等の異物を除去することができ、その表面を清浄な状態にしながら、導電対象部の電気的計測を安定的に精度良く行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、導電対象部の表面をより速やかに清浄化することができ、導電対象部の電気的計測をより速やかに行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、導電対象部の表面から酸化膜等の異物を除去することができ、その表面を清浄な状態にしながら、導電対象部の電気的計測を安定的に精度良く行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、導電対象部の表面をより速やかに清浄化することができ、導電対象部の電気的計測をより速やかに行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、必要に応じて古い計測ピンを可動シャフトから抜き取って新品の計測ピンと交換することができ、プローブピンとしてのメンテナンス性を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、ランドスルーホール等の穴形状をなす導電対象部について電気的特性を有効に計測することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、表面清浄部による清浄化効果を高め、電気導通部との接触抵抗の少ない電気的に安定した計測を行うことができ、かす収容部の中にかすを効果的に一旦収容することができる。
第1実施形態に係り、電気計測用プローブピンを示す側面図。 同実施形態に係り、プローブピンを示す図1の縦断面図。 同実施形態に係り、回動機構の構成を示す斜視図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を拡大して示す側面図。 同実施形態に係り、接触部を示す正面図。 同実施形態に係り、接触部を示す図4のA−A線断面図。 同実施形態に係り、(a)〜(e)は、プローブピンを使用した計測手順を示す断面図。 同実施形態に係り、(a)〜(e)は、図7(a)〜(e)に対応した接触部の状態を示す正面図。 第2実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す斜視図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す側面図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す正面図。 第3実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す斜視図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す側面図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す正面図。 第4実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す斜視図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す側面図。 同実施形態に係り、計測ピンの接触部を示す正面図。 第5実施形態に係り、回動機構を示す部分断面図。 第6実施形態に係り、回動機構を示す斜視図。 第7実施形態に係り、回動機構を示す部分断面図。
<第1実施形態>
以下、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態の電気計測用プローブピン(以下、単に「プローブピン」と言う。)1を側面図により示す。図2に、プローブピン1を図1の縦断面図により示す。このプローブピン1は、先端の接触部2を、基板回路パターン上における電極等の導電対象部に接触させながら導電対象部の電気的特性を計測するために使用される。
図1,2に示すように、このプローブピン1は、チューブ11と、チューブ11の先端側(図面左側)にて回動可能かつ軸線方向へ移動可能に収容された可動ピン12と、接触部2が、可動ピン12の先端側に設けられることと、チューブ11の基端側(図面右側)にて固定された固定シャフト13と、固定シャフト13の中に一体的に設けられた振動手段としての超音波発振子14と、チューブ11に収容され、接触部2をチューブ11から突出させる方向へ可動ピン12を付勢するスプリング15と、接触部2と共に可動ピン12を回動させる回動機構16とを備える。
チューブ11は、略円筒形状をなし、その先端には外フランジ11aが形成され、その中には内フランジ11bが形成される。チューブ11の基端部には、計測用配線41が接続される。
可動ピン12は、接触部2を含む計測ピン21と、スプリング15により付勢される可動シャフト22とに分割可能に構成される。可動シャフト22は、チューブ11の中に配置され、計測ピン21は、大部分がチューブ11の外に配置される。計測ピン21の先端に位置する接触部2は、導電対象部に直接接触する部分である。この実施形態で、接触部2は、導電対象部として基板回路パターン上に形成されたランドスルーホールの形状に合わせた最適な太さ及び材質を有する略円錐形状に形成される。可動シャフト22の先端には、軸線方向へ延びる連結穴22aが形成される。計測ピン21の基端には、連結穴22aに嵌合可能な連結軸21aが形成される。連結穴22aと連結軸21aは、キーとキー溝(共に図示略)の結合関係により一体回転可能に構成される。従って、計測ピン21の接触部2が摩耗や酸化等により消耗したときは、連結軸21aを連結穴22aから抜き取ることにより、古い計測ピン21を新たな計測ピン21と交換できるようになっている。
可動シャフト22は、基端側の大径部22bと先端側の小径部22cとを含む。小径部22cは、チューブ11の内フランジ11bを貫通して配置され、その先端に外フランジ22dが形成される。スプリング15は、チューブ11の内フランジ11bと可動シャフト22の外フランジ22dとの間にて小径部22c上に配置される。このスプリング15は、計測ピン21の接触部2を導電対象部に加圧接触させないときは、延びて自由長を有する。一方、接触部2を導電対象部に加圧接触させるときは、計測ピン21と共に可動シャフト22がチューブ11に対して軸方向へ移動する。このとき、スプリング15は、内フランジ11bと外フランジ22dとの間で圧縮される。また、可動シャフト22の大径部22bは、固定シャフト13へ向けてチューブ11の中を摺動する。この加圧接触状態において、計測用配線41に通電することにより、その電流が主としてチューブ11から可動シャフト22及び計測ピン21を流れ、接触部2から導電対象部へと流れる。
固定シャフト13の中に設けられた超音波振動子14には、励磁用配線42が接続される。この励磁用配線42に通電することで、超音波振動子14が励磁されて超音波振動が発生する。この振動は固定シャフト13に伝わり、後述するように、固定シャフト13と可動シャフト22が連結されることで、可動シャフト22に伝わり、更に計測ピン21の接触部2に伝わることとなる。
図3に、回動機構16の構成を斜視図により示す。この回動機構16は、計測ピン21の接触部2をスプリング15の付勢力に抗して導電対象部に加圧接触させて可動ピン12、すなわち接触部2を含む計測ピン21及び可動シャフト22を軸線方向へ移動させることにより、それら計測ピン21及び可動シャフト22を回動させるようになっている。回動機構16は、可動ピン12とチューブ11との間に設けられる。この実施形態で、回動機構16は、可動ピン12と、チューブ11に固定された固定シャフト13との間に設けられる。すなわち、回動機構16は、可動シャフト22の大径部22bの基端に形成された第1の偏曲面23と、第1の偏曲面23に対向し、固定シャフト13の先端に形成された第2の偏曲面24とから構成される。第1の偏曲面23と第2の偏曲面24とは、互いに対向して配置され、互いに整合して嵌り合う凹凸面を有する。そして、計測ピン21の接触部2を導電対象部へ加圧接触させるときに、可動シャフト22が軸線方向へ移動することにより、両偏曲面23,24が互いに軸方向に近付きながら最終的に整合して嵌り合う。この移動過程で、可動シャフト22に回転力が付与され、可動シャフト22と共に計測ピン21が所定の角度θ1だけ回動するように構成される。
次に、計測ピン21の接触部2の構成について詳しく説明する。図4に、計測ピン21の接触部2を拡大して側面図により示す。図5に、接触部2を正面図により示す。図6に、接触部2を図4のA−A線断面図により示す。
この接触部2は、図4に示すように、略円錐形状をなし、図6に示すように、略六角形状の断面を有する。図4,5に示すように、接触部2の円錐面上には、複数(この場合3つ)の表面清浄部25と、複数(この場合3つ)の電気導通部26とが所定の角度θ1の間隔をもって交互に放射状に配置される。また、隣り合う表面清浄部25と電気導通部26との間には、かす収容部27が配置される。各表面清浄部25と各電気導通部26は、それぞれ平面視で中心に稜線を有する細長な略花弁形状をなしている。また、各表面清浄部25と各電気導通部26は、導電対象部に対してある程度の幅を持った面で接触可能に形成される。
ここで、表面清浄部25は、導電対象部の表面に接触してその表面の異物を削り取って清浄化するためのものである。かす収容部27は、清浄化により生じた異物であるかすを収容するためのものである。電気導通部26は、導電対象部に電気的に接続されるものである。これら各部25〜27は、接触部2が回動するのに伴い表面清浄部25、かす収容部27及び電気導通部26の順に導電対象部に対して回動すると共に、表面清浄部25及び電気導通部26が導電対象部に接触するように構成される。
この実施形態では、表面清浄部25は、導電対象部の表面を清浄化するのに十分な形状を有する。また、表面清浄部25は、摩擦を起こさせる切削材が表面にコーティングされて形成される。この切削剤として、例えば、ダイヤモンド粉末を使用することができる。また、電気導通部26は、導電材が表面に形成される。この導電材として、例えば、金メッキを使用することができる。このように導電材を表面に形成することで、電気導通部26は、接触抵抗の少ない状態となる。更に、かす収容部27は、凹形状をなす。表面清浄部25と電気導通部26は、かす収容部27を間に挟んで交互に配置されている。従って、接触部2を導電対象部に加圧接触させながら回動させることにより、表面清浄部25により清浄化された部位に、電気導通部26が接触することとなる。
次に、上記のように構成されたプローブピン1を使用して導電対象部を計測する場合について説明する。図7(a)〜(e)に、プローブピン1を使用した計測手順を断面図により示す。図8(a)〜(e)に、図7(a)〜(e)に対応した接触部2の状態を正面図により示す。この実施形態では、図7(a)〜(e)に示すように、基板31に形成されたランドスルーホール32を導電対象部として計測するようになっている。
プローブピン1を使用してランドスルーホール32の電気的特性を計測するには、最初に、図7(a)に示すように、ランドスルーホール32の真上にてプローブピン1を垂直に立て、接触部2をランドスルーホール32に整合させて配置する。この状態では、接触部2がランドスルーホール32に接触しておらず、プローブピン1は自由で拘束のない状態となっている。このとき、接触部2は、図8(a)に示すように、3つの表面清浄部25の一つ(同図に黒丸印Pを付して示す。)が原点(0°)に対応して配置されている。
次に、プローブピン1を下方へ移動させて、図7(b)に示すように、接触部2をランドスルーホール32に接触させる。このとき、チューブ11の内側では、可動シャフト22と固定シャフト13が非接触の状態、すなわち回動機構16が機能しない状態となっている。更に、この状態では、プローブピン1の接触部2は、図8(b)に示すように、図8(a)と変わらない配置状態となっている。このとき、接触部2とランドスルーホール32との位置が初期位置として決まる。
その後、プローブピン1を下方へ向けて押圧し、図7(c)に示すように、接触部2をランドスルーホール32に加圧接触させる。この加圧状態では、プローブピン1のチューブ11のみが、図8(b)に示す状態から距離Lだけ下方へ変位する。そして、チューブ11の内側では、可動シャフト22と固定シャフト13が接触し始める。この接触し始めの状態では、接触部2は、図8(c)に示すように、図8(a)と同じ配置状態となっている。
そして、このときから超音波振動子14に振動を開始させることにより、その振動が固定シャフト13から可動シャフト22を介して計測ピン21に伝わり、接触部2が振動し始める。
その後、プローブピン1を更に下方へ向けて押圧し、図7(d)に示すように、接触部2をランドスルーホール32に更に加圧接触させる。この状態では、プローブピン1のチューブ11のみが、図8(c)に示す状態から更に距離ΔLだけ下方へ変位することとなる。そして、チューブ11の内側では、可動シャフト22と固定シャフト13が完全に整合して連結した状態、すなわち回動機構16が機能を完了した状態となる。更に、この状態では、接触部2は、図8(d)に示すように、図8(a)〜(c)の状態から、所定角度θ1だけ回動した配置状態となる。つまり、図7(c)に示す状態から図7(d)に示す状態となる間に、接触部2が、図8(c)に示す状態から図8(d)に示す状態へ所定の角度θ1だけ回動することとなる。そして、図7(c)に示す状態から図7(d)に示す状態へ変わる間に、超音波振動子14の振動を継続させることにより、接触部2が回動しながら振動することとなる。
ここで、図8(a)に示すように、プローブピン1の接触部2において、表面清浄部25と電気導通部26は、互いに所定の角度θ1の間隔で配置される。そして、プローブピン1が、図7(c)に示す状態から図7(d)に示す状態まで加圧されることで、可動シャフト22及び計測ピン21が一体に所定の角度θ1だけ回動するように設計されている。そして、接触部2がランドスルーホール32に接触しながら所定の角度θ1だけ回動することにより、表面清浄部25、かす収容部27及び電気導通部26が、図8(c)に示す状態から図8(d)に示す状態へと回動し、各部25〜27がそれぞれ機能する。すなわち、接触部2の回動に伴い、表面清浄部25が回動することで、ランドスルーホール32の表面の異物が削り取られ、その削りかすがかす収容部27に一旦収容される。その後、図8(d)に示すように回動が停止した状態で、清浄化されたランドスルーホール32の表面に電気導通部26を接触させ、超音波振動子14の振動を停止させることにより、電気導通部26による電気的特性の計測を行うことができる。
その後、電気的特性の計測を終了した後、プローブピン1の押圧を停止し、接触部2のランドスルーホール32に対する加圧接触を解除することにより、図7(e)に示すように、プローブピン1を、図7(a)と同じ状態に戻すことができる。このとき、プローブピン1の接触部2は、図8(e)に示すように、図8(d)と同じ状態のままとなる。このようにして一連の電気計測動作を終了することができる。
この実施形態では、上記の計測に際して、プローブピン1への通電制御と、超音波発振子14への通電制御と、プローブピン1を上下動させる制御とを相互に関連付けて実行するようになっている。そして、プローブピン1による計測値をモニタし、酸化膜等を原因とする測定不良の発生を判断したときは、計測ピン21の接触部2をランドスルーホール32に加圧接触させて超音波振動子14を動作させることで、酸化膜等を除去し、ランドスルーホール32の電気的特性を再度計測することができる。
以上説明したように、この実施形態のプローブピン1によれば、接触部2をスプリング15の付勢力に抗してランドスルーホール32に加圧接触させて可動ピン12を軸線方向へ移動させることにより、回動機構16が機能して、接触部2と共に可動ピン12がチューブ11に対して回動する。この回動に伴い、接触部2の表面清浄部25、かす収容部27及び電気導通部26がランドスルーホール32に接触しながら回動する。そして、表面清浄部25がランドスルーホール32に接触しながら回動することにより、ランドスルーホール32の表面の酸化膜等が削り取られて除去され、清浄化される。また、かす収容部27がランドスルーホール32に対して回動することにより、清浄化により生じたかすが同収容部27に収容される。更に、電気導通部26がランドスルーホール32に接触することにより、電気導通部26とランドスルーホール32とが電気的に接続される。従って、このプローブピン1によれば、接触部2の表面清浄部25による清浄化により生じたかすがかす収容部27に収容されるので、そのかすが電気導通部26とランドスルーホール32との間に入り込んで残ることがない。この結果、ランドスルーホール32の表面から酸化膜等の異物を除去することができ、その表面を清浄な状態にしながら、ランドスルーホール32の電気的計測を安定的に精度良く行うことができる。換言すると、プローブピン1とランドスルーホール32との間に酸化膜等がない、すなわち接触抵抗の少ない電気的に安定した計測を行うことができる。
この実施形態では、プローブピン1の接触部2をランドスルーホール32に加圧接触させて超音波振動子14により接触部2と共に可動ピン12を振動させることができる。これにより、接触部2の表面清浄部25との接触によるランドスルーホール32の表面からの皮膜の除去が促進される。この結果、ランドスルーホール32の表面をより速やかに清浄化することができ、ランドスルーホール32の電気的計測をより速やかに行うことができる。
この実施形態では、プローブピン1を構成する可動ピン12が、接触部2を含む計測ピン21と可動シャフト22とに分割可能であることから、接触部2を含む計測ピン21のみ可動シャフト22から分離することが可能である。このため、接触部2が摩耗等した場合には、必要に応じて、古い計測ピン21を可動シャフト22から抜き取って新品の計測ピン21と交換することができ、プローブピン1としてのメンテナンス性を高めることができる。
この実施形態では、プローブピン1の接触部2が略円錐形をなし先鋭となっているので、基板31のランドスルーホール32等の穴に挿入して接触させることが可能である。また、その円錐面上に表面清浄部25と電気導通部26とが所定の角度θ1の間隔をもって交互に配置され、隣り合う表面清浄部25と電気導通部26との間にかす収容部27が配置される。従って、接触部2の回動に伴い、表面清浄部25により除去されたかすがかす収容部27に収容され、清浄化されたランドスルーホール32に電気導通部26が有効に接触することとなる。この結果、ランドスルーホール32等の穴形状をなす導電対象部につき電気的特性を有効に計測することができる。
この実施形態では、接触部2の表面清浄部25の表面に摩擦を起こさせる切削材(ダイヤモンド粉末等)がコーティングされるので、表面清浄部25がランドスルーホール32に接触して回動することで、ランドスルーホール32の表面の皮膜が削り壊される。このため、表面清浄部25による清浄化効果を高めることができる。また、電気導通部26の表面に導電材(金メッキ等)が形成されるので、電気導通部26とランドスルーホール32との導電性がよくなる。このため、電気導通部26との接触抵抗の少ない電気的に安定した計測を行うことができる。更に、かす収容部27が凹形状をなすので、清浄化により生じたかすがかす収容部27の凹みの中に一旦入り込む。このため、かす収容部27の中に効果的にかすを一旦収容することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、計測ピン21の先端に形成される接触部の点で第1実施形態と構成が異なる。図9に、計測ピン21の接触部3を斜視図により示す。図10に、計測ピン21の接触部3を側面図により示す。図11に、計測ピン21の接触部3を正面図により示す。この実施形態では、接触部3が王冠状形状をなす点で、略円錐形状をなす第1実施形態の接触部2と構成が異なる。
図9〜11に示すように、この接触部3は、例えば、先鋭な複数(この場合4つ)の突起3aが90°の間隔で外周に沿って配置される形状を有する。そして、接触部3の上面には、複数の表面清浄部25と、複数の電気導通部26とが所定の角度(90°)の間隔をもって交互に放射状に配置される。また、隣り合う表面清浄部25と電気導通部26との間には、かす収容部27が配置される。各表面清浄部25は、平面視で中央に稜線を有する尾根形状をなしている。また、各表面清浄部25と各電気導通部26は、導電対象部に対してある程度の幅を持った面で接触可能に形成される。
従って、この実施形態の接触部3によれば、第1実施形態の接触部2と同等に機能することとなり、同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態の接触部3では、先鋭な複数の突起3aを有するので、導電対象部の表面に分厚い皮膜がきている場合にも、その皮膜を各突起3aにより容易に破壊することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、計測ピン21の先端に形成される接触部の点で第1実施形態と構成が異なる。図12に、計測ピン21の接触部4を斜視図により示す。図13に、計測ピン21の接触部4を側面図により示す。図14に、計測ピン21の接触部4を正面図により示す。この実施形態では、接触部4が平面状形状をなす点で、略円錐形状をなす第1実施形態の接触部2と構成が異なる。
図12〜14に示すように、この接触部4は、同一平面上に配置された複数(この場合6つ)の帯状面が60°の間隔で放射状に配置される形状を有する。そして、これら帯状面は、60°の間隔をもって交互に配置された複数の表面清浄部25と、複数の電気導通部26となっている。また、隣り合う表面清浄部25と電気導通部26との間には、凹み形状をなすかす収容部27が配置される。各表面清浄部25は、その表面にダイヤモンド粉末等(切削材)がコーティングされている。また、各電気導通部26は、その表面に金メッキ等(導電材)が施されている。
従って、この実施形態の接触部4によれば、第1実施形態の接触部2と同等に機能することとなり、同等の作用効果を得ることができる。但し、この実施形態の接触部4では、複数の表面清浄部25及び複数の電気導通部26が同一平面上に配置されるので、平坦な面を有する導電対象部に対して有効に使用することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、計測ピン21の先端に形成される接触部の点で第1実施形態と構成が異なる。図15に、計測ピン21の接触部5を斜視図により示す。図16に、同じく計測ピン21の接触部5を側面図により示す。図17に、計測ピン21の接触部5を正面図により示す。この実施形態では、接触部5が球面多点接触状形状をなす点で、略円錐形状をなす第1実施形態の接触部2と構成が異なる。
図15〜17に示すように、この実施形態の接触部5は、同一平面上に多数配置された複数の半球により構成される。複数の半球は、計測ピン21の平坦な端面上にて放射状に配列されている。そして、複数の半球より構成される各放射列は、45°の間隔をもって配置され、複数の表面清浄部25と、複数の電気導通部26とが交互に配置されている。また、隣り合う表面清浄部25と電気導通部26との間がかす収容部27となっている。各表面清浄部25は、その表面にダイヤモンド粉末等(切削材)がコーティングされている。また、各電気導通部26は、その表面に金メッキが施されている。
従って、この実施形態の接触部4によれば、第1実施形態の接触部2と同等に機能することとなり、同等の作用効果を得ることができる。但し、この実施形態の接触部5では、複数の表面清浄部25及び複数の電気導通部26を構成する複数の半球が同一平面上に配置されるので、平坦な面を有する導電対象部に対して有効に使用することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、可動ピンを回動させる回動機構の点で第1実施形態と構成が異なる。図18に、回動機構17を部分断面図により示す。この実施形態の回動機構17は、チューブ11の中に配置された可動ピン12の基端部に形成される螺旋溝51と、チューブ11の内周面に一体に形成され、螺旋溝51に係合する半球状の突起52とから構成される。
従って、プローブピンを下方へ押圧することにより、可動ピン12の先端の接触部が導電対象部に加圧接触する。このとき、チューブ11のみが下方へ変位する過程で、螺旋溝51と突起52との係合関係により、可動ピン12が回動することとなる。これにより、可動ピン12の先端に設けられた接触部が回動する。
<第6実施形態>
次に、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、可動ピンを回動させる回動機構の点で第1実施形態と構成が異なる。図19に、回動機構18を斜視図により示す。この実施形態の回動機構18は、チューブ11の外周に形成されたスリット53と、チューブ11の中に配置された可動ピン12の外周に設けられ、チューブ11のスリット53に係合する半球状の突起54とから構成される。ここで、上記スリット53は、チューブ11の外周に描かれる仮想螺旋の一部に整合するように形成される。
従って、プローブピンを下方へ押圧することにより、可動ピン12の先端の接触部が導電対象部に加圧接触する。このとき、チューブ11のみが下方へ変位する過程で、スリット53と突起54との係合関係により、可動ピン12が回動することとなる。これにより、可動ピン12の先端に設けられた接触部が回動する。
<第7実施形態>
次に、本発明における電気計測用プローブピンを具体化した第7実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、可動ピンを回動させる回動機構の点で第1実施形態と構成が異なる。図20に、回動機構19を部分断面図により示す。この実施形態の回動機構19は、チューブ11の内周に形成され螺旋溝55と、チューブ11の中に配置された可動ピン12の外周に一体に形成され、螺旋溝55に係合する半球状の突起56とから構成される。
従って、プローブピンを下方へ押圧することにより、可動ピン12の先端の接触部が導電対象部に加圧接触する。このとき、チューブ11のみが下方へ変位する過程で、螺旋溝55と突起56との係合関係により、可動ピン12が回動することとなる。これにより、可動ピン12の先端に設けられた接触部が回動する。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
(1)前記第1実施形態では、可動ピン12を、計測ピン21と可動シャフト22とに分割可能に構成したが、可動ピン12を分割できない一体物に構成することもできる。
(2)前記第1実施形態では、プローブピン1に超音波振動子14を設けたが、この超音波振動子14を省略することもできる。
この発明は、各種電子部品の基板回路パターンに関する電気的特性の検査に適用できる。
1 プローブピン
2 接触部
3 接触部
4 接触部
5 接触部
11 チューブ
12 可動ピン
13 固定シャフト
14 超音波発振子(振動手段)
15 スプリング
16 回動機構
17 回動機構
18 回動機構
19 回動機構
21 計測ピン
22 可動シャフト
23 第1の偏曲面
24 第2の偏曲面
25 表面清浄部
26 電気導通部
27 かす収容部
32 ランドスルーホール(導電対象部)
51 螺旋溝
52 突起
53 スリット
54 突起
55 螺旋溝
56 突起

Claims (7)

  1. 先端の接触部を導電対象部に接触させながら前記導電対象部の電気的特性を計測する電気計測用プローブピンにおいて、
    前記接触部を前記導電対象部に加圧接触させることにより前記接触部を回動させる回動機構と、
    前記接触部に設けられ、前記導電対象部の表面を清浄化するための表面清浄部と、
    前記接触部に設けられ、前記清浄化により生じたかすを収容するためのかす収容部と、
    前記接触部に設けられ、前記導電対象部に電気を導通するための電気導通部と
    を備え、前記接触部の回動に伴い前記表面清浄部、前記かす収容部及び前記電気導通部を順次回動させながら少なくとも前記表面清浄部及び前記電気導通部を前記導電対象部に接触させるように構成したことを特徴とする電気計測用プローブピン。
  2. 前記接触部を振動させるための振動手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気計測用プローブピン。
  3. チューブと、
    前記チューブにて回動可能かつ軸線方向へ移動可能に収容された可動ピンと、
    前記接触部が、前記可動ピンの先端側に設けられることと、
    前記チューブに収容され、前記接触部を前記チューブから突出させる方向へ前記可動ピンを付勢するスプリングと
    を更に備え、
    前記回動機構は、前記可動ピンと前記チューブとの間に設けられ、前記接触部を前記スプリングの付勢力に抗して前記導電対象部に加圧接触させて前記可動ピンを軸線方向へ移動させることにより、前記接触部と共に前記可動ピンを回動させることを特徴とする請求項1に記載の電気計測用プローブピン。
  4. 前記接触部と共に前記可動ピンを振動させるための振動手段を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の電気計測用プローブピン。
  5. 前記可動ピンは、前記接触部を含む計測ピンと、前記スプリングにより付勢される可動シャフトとに分割可能に構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載の電気計測用プローブピン。
  6. 前記接触部は、略円錐形をなし、その円錐面上に前記表面清浄部と前記電気導通部とが所定の角度間隔をもって交互に配置され、隣り合う前記表面清浄部と前記電気導通部との間に前記かす収容部が配置されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電気計測用プローブピン。
  7. 前記表面清浄部は、摩擦を起こさせる切削材が表面にコーティングされ、前記電気導通部は、導電材が表面に形成され、前記かす収容部は、凹形状をなすことを特徴とする請求項6に記載の電気計測用プローブピン。
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