JP2012052561A - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機のユニット要求性能である軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成すること。
【解決手段】自動変速機は、変速機ケース1と、第1軸心C1を持つ変速機入出力軸4,5と、第2軸心C2を持つアイドラー軸6と、第3軸心C3を持つドライブ軸7,7と、オイルパン30と、内壁リブ32と、戻し流路33と、を備える。内壁リブ32は、変速機ケース1のうちデフファイナルギヤ24に沿うデフギヤ内壁46に形成され、第1軸心C1と第3軸心C3の間の壁面領域にてドライブ軸7,7の軸周りケース強度を高める。戻し流路33は、内壁リブ32の上方位置に油流入口51が開口され、作動油ATFを、油流入口51からオイルパン30に戻す。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速動作、潤滑、冷却、等のために用いられる作動油が溜められる変速機ケースとオイルパンを備えた自動変速機に関する。
従来、作動油が溜められる変速機ケースとオイルパンを備えた自動変速機としては、デフファイナルギヤの周囲の作動油を、デフファイナルギヤ側と変速機ケース側とに分離するように、デフファイナルギヤの周囲にバッフルプレートを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4074278号公報
しかしながら、従来の自動変速機にあっては、デフファイナルギヤの周囲にバッフルプレートを設けている。このため、ファイナル軸の支持強度を高めることを意図し、変速機ケースのうち、デフファイナルギヤに沿うデフギヤ内壁に内壁リブを形成しようとしてもバッフルプレートと干渉してしまい、内壁リブを形成できない、という問題があった。
そこで、バッフルプレートが無い構成として内壁リブを形成すると、バッフルプレートにより減少していた攪拌油量が増加するだけでなく、内壁リブが、オイルパンに通じる油落とし穴への作動油の流れ込みを阻害する。このため、例えば、急発進時や旋回走行時等において、油面が大きく傾斜した状態でデフファイナルギヤにより作動油を掻き上げるような場合、油面より上方のブリーザ空間に淀む作動油の油量が増加する。すなわち、ブリーザ空間に淀んだままでオイルパンへ戻らない油量が増加することにより、オイルポンプの吸い上げのために溜められている作動油の有効油量が減少し、油面のレベルを低下させる。このように、油面レベルが低下した状態で油面傾斜が加わると、オイルポンプがオイルストレーナーからエアーを吸い込んでしまうことがある、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、自動変速機のユニット要求性能である軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成することができる自動変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の自動変速機は、変速機ケースと、第1軸心を持つ変速軸と、第2軸心を持つアイドラー軸と、第3軸心を持つファイナル軸と、オイルパンと、内壁リブと、戻し流路と、を備える手段とした。
前記変速機ケースは、作動油が溜められ、油面より上方空間を外気と連通するブリーザ空間とする。
前記第1軸心を持つ変速軸は、前記変速機ケースに支持され、入力回転数を変速する変速機構を有する。
前記第2軸心を持つアイドラー軸は、前記第1軸心よりも上方位置にケース支持され、前記変速軸に設けられたアウトプットギヤに噛み合うアイドラーギヤを有する。
前記第3軸心を持つファイナル軸は、前記第1軸心と前記第2軸心よりも下方位置でケース支持され、前記アイドラー軸に設けられたアイドラーファイナルギヤに噛み合うデフファイナルギヤを有する。
前記オイルパンは、前記変速機ケースに設けられ、前記作動油を溜めると共に、オイルポンプの吸込み口に設定されたオイルストレーナーを有する。
前記内壁リブは、前記変速機ケースのうち前記デフファイナルギヤに沿うデフギヤ内壁に形成され、前記第1軸心と前記第3軸心の間の壁面領域にて前記ファイナル軸の軸周りケース強度を高める。
前記戻し流路は、前記内壁リブの上方位置に油流入口が開口され、前記作動油を、前記油流入口から前記オイルパンに戻す。
よって、デフファイナルギヤに沿うデフギヤ内壁に形成された内壁リブにより、ファイナル軸の軸周りケース強度が高められ、ファイナル軸の支持強度が向上する。
走行中、ブリーザ空間に移動や飛散した作動油は、内壁リブの上方位置に開口された油流入口から流入し、戻し流路を経過してオイルパンへ戻される。
すなわち、内壁リブより上方位置の油流入口からの速やかな油流入により、戻し流路からの戻し油量の増加→ブリーザ空間に淀んでいる油量の減少→ギヤによる飛散油量の減少、という作用の流れが繰り返される。
したがって、変速機ケースとオイルパンに溜められている作動油の有効油量の減少が抑えられ、油面レベルを所定レベルに維持するというように、作動油の油面が管理される。この油面管理された状態で、例えば、急発進や旋回走行等で油面傾斜が加わったとしても、オイルポンプがオイルストレーナーからエアーを吸い込むことが防止される。
この結果、自動変速機のユニット要求性能である軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成することができる。
実施例1の自動変速機の全体構成を示す展開断面図である。 実施例1の自動変速機のコンバータカバー側から視た変速機ケースを示す図である。 実施例1の自動変速機の変速機構エンドカバー側から視た変速機ケースを示す図である。 実施例1の自動変速機のオイルパン側から視た変速機ケースを示す図である。 実施例1の自動変速機の戻し流路を示す図2のA−A線断面斜視図である。 実施例1の自動変速機において戻し流路からの作動油戻し作用を示す作用説明図である。
以下、本発明の自動変速機を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の自動変速機の全体構成を示す展開断面図である。以下、図1に基づき全体構成を説明する。
実施例1の自動変速機ATは、図1に示すように、変速機ケース1と、コンバータカバー2と、変速機構エンドカバー3と、第1軸心C1を持つ変速機入力軸4(変速軸)と、第1軸心C1を持つ変速機出力軸5(変速軸)と、第2軸心C2を持つアイドラー軸6と、第3軸心C3を持つドライブ軸7,7(ファイナル軸)と、を備えている。
前記自動変速機ATは、前輪駆動のFF車に適用される前進4速後退1速の有段の自動変速機であり、図外のエンジンからの入力回転を選択されている変速段に応じて変速し、左右の前輪へ変速後のエンジン駆動力を伝達する。
前記変速機ケース1は、トランスミッションケースと呼ばれ、平行に配置された変速機入出力軸4,5と、アイドラー軸6と、ドライブ軸7,7と、を支持するメインのケース部材である。この変速機ケース1の一端側のフランジ面に、トルクコンバータ8を覆うコンバータカバー2がボルト固定される。そして、変速機ケース1の他端側のフランジ面に、変速機構の端部を覆う変速機構エンドカバー3がボルト固定される。すなわち、変速機ケース1とコンバータカバー2と変速機構エンドカバー3により、自動変速機ATのユニットケースが構成される。
前記変速機入力軸4と変速機出力軸5は、同じ第1軸心C1上に配置され、油圧コントロールにより入力回転数を変速する有段変速機構を有する。変速機入力軸4の外周であって、トルクコンバータ8の直後位置には、エンジンにより回転駆動するオイルポンプ9と、ポンプ吸込み路やポンプ吐出路やクラッチ油路が形成された油路プレート10と、が変速機ケース1にボルト固定されている。有段変速機構は、2組の遊星ギヤとして、第1遊星ギヤ11と第2遊星ギヤ12を有し、5個の変速摩擦要素として、第1クラッチ13と第2クラッチ14と第3クラッチ15と第1ブレーキ16と第2ブレーキ17を有する。そして、前進4速後退1速の各変速段を2つの変速摩擦要素の締結により達成し、前進4速を1つの変速摩擦要素の解放と1つの摩擦締結要素の締結による架け替え変速により達成する。
前記アイドラー軸6は、第1軸心C1よりも上方位置にケース支持され、変速機出力軸5に設けられたアウトプットギヤ18に噛み合うアイドラーギヤ19を有する。このアイドラーギヤ19は、一体構造によりパーキングギヤ20を有する。アイドラー軸6は、一端が変速機ケース1に対し第1アイドラー軸受け21を介して支持され、他端がコンバータカバー2に対して第2アイドラー軸受け22を介して支持される。
前記ドライブ軸7,7は、第1軸心C1と第2軸心C2よりも下方位置にケース支持され、アイドラー軸6に設けられたアイドラーファイナルギヤ23に噛み合い、終減速比を達成するデフファイナルギヤ24を有する。ここで、デフファイナルギヤ24とドライブ軸7,7との間には、デフファイナルギヤ24を固定するデフケース25と、ドライブ軸7,7をスプライン嵌合するサイドギヤ26,26と、を有するデフユニットが介装される。デフケース25は、一端が変速機ケース1に対し第1デフ軸受け27を介して支持され、他端がコンバータカバー2に対して第2デフ軸受け28を介して支持される。
図2〜図4は、実施例1の自動変速機ATの変速機ケースを示す図であり、図5は、実施例1の自動変速機ATの戻し流路を示す断面斜視図である。以下、図2〜図5に基づき要部構成を説明する。
実施例1の自動変速機ATは、図2〜図5に示すように、変速機ケース1と、第1軸心C1と、第2軸心C2と、第3軸心C3と、オイルパン30と、連通油穴31と、内壁リブ32と、戻し流路33と、アプローチ案内面34と、整流部35と、を備える。
前記変速機ケース1は、図2に示すように、作動油ATFがケース室36に溜められ、静止状態において静止油面Wより上方空間を外気と連通するブリーザ空間とする。
ここで、静止油面Wとは、自動変速機ATを搭載した車両が平坦路面に停車しているときの油面をいい、油面変動の感度を鈍くすると共に、ブリーザ空間の体積を広く確保するため、第1軸心C1の高さより少し高い位置に設定される。そして、車両停止状態等においては、静止油面Wより下側のケース室36とオイルパン室37に作動油ATFが溜められている状態とする。
前記オイルパン30は、図2および図3に示すように、変速機ケース1の下部位置に設定されたコントロールバルブユニット38の下面開口を油密状態で塞いで設けられる。そして、オイルパン30によりコントロールバルブユニット38の開口を塞ぐことで、作動油ATFを溜めるオイルパン室37が形成される。オイルパン室37には、オイルポンプ9の吸込み口39(図4を参照)に設定されたオイルストレーナー40を有する。なお、コントロールバルブユニット38には、図4に示すように、オイルポンプ9からの吐出口41が開口されている。オイルポンプ9の吸込み口39と吐出口41は、図2に示すように、油路プレート10に形成されたポンプ吸込み路42とポンプ吐出路43に連通する。
前記連通油穴31は、図2に示すように、変速機ケース1のうち、ケース室36に溜められる作動油ATFの静止油面Wより下方位置に開穴され、ケース室36とオイルパン室37を連通する。連通油穴31は、図2に示すように、第1軸心C1と第2軸心C2の中間部の下方位置であって、ケースフランジ部44と、ケースフランジ部44からの整流延長部45によりV字状に囲まれ、油面の揺らぎを抑える位置に設定される。
前記内壁リブ32は、図2および図5に示すように、変速機ケース1のうちデフファイナルギヤ24に沿うデフギヤ内壁46に隆起して形成され、第1軸心C1と第3軸心C3の間の壁面領域にてドライブ軸7,7の軸周りケース強度を高める。この内壁リブ32としては、第1内壁リブ32aと、第2内壁リブ32bと、第3内壁リブ32cと、を有する。第1内壁リブ32aは、ドライブ軸7,7の軸受けボス47と第1軸心C1の軸周りに設けられた油路プレート10の取り付けケース部48とを径方向に繋ぐ。第2内壁リブ32bは、ドライブ軸7,7の軸受けボス47と変速機ケース1のケースフランジ部44とを径方向に繋ぐ。第3内壁リブ32cは、ドライブ軸7,7の軸受けボス47から、第1内壁リブ32aと第2内壁リブ32bの間の位置を径方向に延長して突設される。なお、それぞれの繋ぎ部分は、応力集中を避けるように、滑らかな繋ぎ円弧面を形成する。また、ドライブ軸7,7の軸周りのうち、内壁リブ32以外の領域のケース強度を高めるため、図3に示すように、デフギヤ外壁49に外壁リブ50を隆起して形成している。外壁リブ50としては、水平方向に配置した第1外壁リブ50aと、第2外壁リブ50bと、第3外壁リブ50cと、第4外壁リブ50dと、第5外壁リブ50eと、を有する。
前記戻し流路33は、図2および図5に示すように、内壁リブ32の上方位置に油流入口51が開口され、ブリーザ空間に移動や飛散した作動油ATFを、油流入口51からオイルパン30に戻す。この戻し流路33は、図5に示すように、デフギヤ内壁46に向かって斜め上方から視たとき、視線方向に対し垂直となる傾斜面(例えば、傾斜角が45度程度の傾斜面)に油流入口51を開口している。油流入口51の詳しい開口位置は、第2軸心C2の下方位置であって内壁リブ32の上方位置をとしている。また、変速機ケース1の変速機構ケース部1aとデフケース部1bとの間は、図3に示すように、戻し流路33の戻し通路断面積を確保している。
前記アプローチ案内面34は、図2および図5に示すように、第2軸心C2と第3軸心C3との間のデフギヤ内壁46に形成され、ブリーザ空間から落ちてくる作動油ATFを受け、作動油ATFを集めて油流入口51へ導く。つまり、アプローチ案内面34は、リブを設けることなく、低い抵抗で作動油ATFが流れるように、滑らかな曲面スロープによる段差面形状としている。
前記整流部35は、図2に示すように、変速機ケース1に形成され、第1整流面35aと、第2整流面35bと、を有する。第1整流面35aは、デフファイナルギヤ24の外形に沿う形状とし、デフファイナルギヤ24の回転により掻き上げ移動する作動油ATFがアプローチ案内面34へ向かうように整流する。第2整流面35bは、アイドラーギヤ19の外形に沿う形状とし、アイドラーギヤ19の回転により移動する作動油ATFがアプローチ案内面34へ向かうように整流する。
次に、作用を説明する。
まず、「自動変速機のユニット性能について」の説明を行う。続いて、実施例1の自動変速機ATにおける作用を、「ユニット要求性能の達成作用」、「油流入口の傾斜面開口作用」、「作動油の油面管理作用」に分けて説明する。
[自動変速機のユニット性能について]
自動変速機のユニット性能としては、ケースに支持される軸の支持強度を保つ軸支持強度性能と、ブリーザ室の大気連通を確保するブリーザ性能と、オイルポンプからのエアー吸いを防止する傾斜エアー吸い防止性能と、が要求される。
まず、軸支持強度性能について述べる。自動変速機の終減速比は、アイドラー軸上に設けられたアイドラーファイナルギヤとファイナル軸上に設けられたデフファイナルギヤとの噛み合いにより達成される。このため、前進1速が選択される発進時等においては、ファイナル軸に伝達される駆動トルクが大きく、かつ、変動する。この伝達駆動トルクに対し、ケース変形を抑えて反力を軸受けにより受けるためには、軸受けが支持される変速機ケースの支持強度を高めることが必要である。
そこで、変速機ケースのうち、デフファイナルギヤを囲むデフケース部によるドライブ軸の支持強度を高める場合、変速機構ケース部と一部重なり合うため、外壁リブではファイナル軸の全周域の支持強度を高めることができない。このため、外壁リブを設けることができない領域での支持強度の向上は、内壁リブの設定にせざるを得ない。
つまり、デフケース部のうち、変速機構の変速機軸とファイナル軸との間のデフケース内壁の領域に内壁リブを形成することで、ファイナル軸の全周域の支持強度を高めることができる。しかし、この場合、内壁リブを形成したことによって、内壁リブと同じ領域であって、静止油面より下方位置に配置され、ケース室とオイルパン室を連通する連通穴への作動油の流れ込みを阻害する。
このため、例えば、高前後Gが発生する急発進時や高横Gが発生する旋回走行時等において、油面が大きく傾斜した状態でデフファイナルギヤにより作動油を掻き上げるような場合、静止油面より上方のブリーザ空間の出入口付近に淀む作動油の油量が増加する。すなわち、ブリーザ性能が低下する。
そして、ブリーザ空間に淀んだままでオイルパン室に戻らない油量が増加することにより、ケース室とオイルパン室に溜められている作動油の有効油量が減少し、油面レベルを低下させる。このように、油面レベルが低下した状態で油面傾斜が加わると、オイルポンプがオイルストレーナーからエアーを吸い込んでしまい、傾斜エアー吸い防止性能が確保されない。
一方、内壁リブを設定しないと、ブリーザ性能や傾斜エアー吸い防止性能を確保することは可能であるが、軸支持強度性能を確保できないというように、自動変速機のユニット要求性能である軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能のうち、何れかの性能を犠牲にする、あるいは、いずれも低い性能で妥協するということになる。
[ユニット要求性能の達成作用]
上記のように、自動変速機において、軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成することは重要な解決課題である。以下、これを反映する実施例1の自動変速機ATにおけるユニット要求性能の達成作用を説明する。
(軸支持強度性能)
まず、デフファイナルギヤ24に沿うデフギヤ内壁46に形成された内壁リブ32と、デフファイナルギヤ24に沿うデフギヤ外壁49に形成された外壁リブ50と、により、ドライブ軸7,7の軸周りの変速機ケース1のケース強度が高められる。
このため、ドライブ軸7,7を回転可能に支持する第1デフ軸受け27の周囲のケース強度が高められることで、ドライブ軸7,7の支持強度が向上する。
(ブリーザ性能)
走行中、ブリーザ空間に移動や飛散した作動油ATFは、図5に示すように、作動油ATFの静止油面Wより上方位置に開口された油流入口51から流入し、戻し流路33を経過してオイルパン室37へ戻される。
一方、走行中、ブリーザ空間に移動や飛散した作動油ATFのうち、油流入口51から流入せずに、ケース室36の油面に落下した作動油ATFは、その後、連通穴31を経過してオイルパン室37へ戻される。
すなわち、静止油面Wより上方位置の油流入口51から作動油ATFが流入する場合は、静止油面Wより下方位置の連通穴31に流入する場合に比べ、時間応答の良い速やかな油流入になる。この戻し流路33からの戻し油量が増加することにより、戻し流路33からの戻し油量の増加→ブリーザ空間に淀んでいる油量の減少→ギヤによる飛散油量の減少、という作用の流れが繰り返される。
このように、ブリーザ空間に淀んでいる油量が減少することで、ブリーザ出入口への油の淀みが解消され、ブリーザ機能が確保される。
(傾斜エアー吸い防止性能)
上記のように、戻し流路33からの戻し油量の増加→ブリーザ空間に淀んでいる油量の減少→ギヤによる飛散油量の減少、という作用の流れが繰り返されることで、ケース室36とオイルパン室37に溜められている作動油ATFの有効油量の減少が抑えられる。言い換えると、静止油面Wのレベルを所定レベルに維持するというように、作動油ATFの油面が管理される。この油面管理された状態で、例えば、急発進や旋回走行等で油面傾斜が加わったとしても、連通油穴31を介したケース室36とオイルパン室37の作動油連通が確保され、オイルポンプ9がオイルストレーナー40からエアーを吸い込むことが防止される。
このように、実施例1の自動変速機ATは、ドライブ軸7,7の軸周りケース強度を高める内壁リブ32と、内壁リブ32の上方位置に開口された油流入口51からオイルパン30に作動油ATFを戻す戻し流路33と、を備える構成を採用した。
したがって、上記のように、自動変速機ATニット要求性能である軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成する。
実施例1では、内壁リブ32として、軸受けボス47と第1軸心C1の周りに設けられた油路プレート10の取り付けケース部48とを径方向に繋ぐ第1内壁リブ32aと、軸受けボス47とケースフランジ部44とを径方向に繋ぐ第2内壁リブ32bと、を有する構成を採用した。
すなわち、油路プレート10の取り付けケース部48と、ケースフランジ部44は、変速機ケース1のうち、剛性が高い部分である。つまり、剛性の高いケース部を利用し、第1内壁リブ32aと第2内壁リブ32bによるハの字状リブを形成し、ねじり強度対策とした。具体的には、静ねじり応力の解析と、応力集中の緩和と、を考慮することによりリブ形状を決定した。
したがって、ハの字状配置となる第1内壁リブ32aと第2内壁リブ32bにより、ドライブ軸7,7のねじり支持強度が向上し、騒音や振動を抑える。
[油流入口の傾斜面開口作用]
ブリーザ空間に移動や飛散した作動油ATFが流入する油流入口51を、なぜ傾斜面に開口したかについて説明する。
まず、油戻り作用の観点から、油流入口51を水平面に設置すると、吸込み油量は増大するが、生産時、油戻り穴が深い位置にあり、バリ取りができない。一方、生産性の観点から、油流入口51を垂直面に設置すると、生産性は良いが、吸込み油量が減少する。
そこで、実施例1では、図5に示すように、デフギヤ内壁46に向かって斜め上方から視たとき、視線方向に対し垂直となる傾斜面に油流入口51を開口した。
したがって、工具を挿入仕手のバリ取りや開口縁部の丸み加工を行えるというように、生産性が確保される。また、油流入口51の垂直投影面積を確保することで、吸込み油量の増大が図られる。つまり、油流入口51を傾斜面への開口とすることで、良好な生産性の確保と、吸込み油量の増大と、の両立が図られる。
[作動油の油面管理作用]
上記のように、作動油ATFがブリーザ空間に移動や飛散する場合、できる限り戻し流路33へ作動油を導く流れを継続させ、油面レベルを維持する油面管理を行うことが必要である。以下、これを反映する実施例1における作動油ATFの油面管理作用を説明する。
まず、ギヤ掻き上げによる作動油ATFの流れを、図6を用いて説明する。
ギヤ掻き上げによる作動油ATFの流れのうち、アイドラーファイナルギヤ23とデフファイナルギヤ24の噛み合いにより、デフファイナルギヤ24に沿って右回転方向に掻き上げられた作動油ATFは、図6の矢印D方向に示すように、第1整流面35aによる整流作用により、上向きから斜め下向きへと方向を変えて落下する。
ギヤ掻き上げによる作動油ATFの流れのうち、アウトプットギヤ18とアイドラーギヤ19の噛み合いにより、アウトプットギヤ18に沿って右回転方向に掻き上げられた作動油ATFは、アイドラーギヤ19の外周に沿って左回転方向に案内される。そして、図6の矢印E方向に示すように、第2整流面35bによる整流作用により、下方向に落下する。
そして、両方から落下した作動油ATFは、アプローチ案内面34の端部位置にて集めて受けられ、集めた作動油ATFを、アプローチ案内面34に沿って抵抗少なくスムーズに図6の右方向に流して油流入口51へ導く。
加減速Gによる作動油ATFの流れを説明する。急発進時や急制動時で高前後Gが作用するとき、あるいは、旋回走行時で高横Gが作用するとき、ケース室36内に溜められている作動油ATFは、これらの加減速Gを受け、ケース内壁面に沿ってブリーザ空間に向かって上方に移動する。この上方に移動した作動油ATFは、重力にしたがって下方に落下するが、落下した作動油ATFのうち、アプローチ案内面34に落下した作動油ATFは、上記と同様に、抵抗少なくスムーズに図6の右方向に流して油流入口51へ導く。
このように、ギヤ掻き上げにより掻き上げられた作動油ATFも、加減速Gを受けて上方に移動した作動油ATFも、アプローチ案内面34から油流入口51、あるいは、油流入口51に直接導かれる。このため、走行中、戻し流路33へ作動油ATFを導く流れが継続され、有効油量の変動幅を抑え、油面レベルを維持する精度の高い油面管理を行うことができる。
上記のように、実施例1では、第2軸心C2と第3軸心C3との間のデフギヤ内壁46に、ブリーザ空間から落ちてくる作動油ATFを受け、これを集めて油流入口51へ導くアプローチ案内面34を形成する構成を採用した。
したがって、ブリーザ空間から落下した作動油ATFを集めて受け、抵抗なくスムーズに油流入口51へ導く案内作用を示し、戻し流路33へ作動油ATFを導く流れが継続される。
実施例1では、変速機ケース1に、第1整流面35aと第2整流面35bを有する整流部35を備える構成を採用した。
そして、第1整流面35aにより、デフファイナルギヤ24の回転により掻き上げ移動する作動油ATFを、アプローチ案内面34へ向かうように整流する。第2整流面35bにより、アイドラーギヤ19の回転により移動する作動油ATFを、アプローチ案内面34へ向かうように整流する。
したがって、ギヤ掻き上げによる作動油ATFの流れを有効にアプローチ案内面34に導く整流作用を示し、油流入口51から流入してオイルパン室76へ戻される作動油ATFの油量が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例1の自動変速機ATにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 作動油ATFが溜められ、油面より上方空間を外気と連通するブリーザ空間とする変速機ケース1と、
前記変速機ケース1に支持され、入力回転数を変速する変速機構を有する第1軸心C1を持つ変速軸(変速機入力軸4、変速機出力軸5)と、
前記第1軸心C1よりも上方位置にケース支持され、前記変速軸(変速機出力軸5)に設けられたアウトプットギヤ18に噛み合うアイドラーギヤ19を有する第2軸心C2を持つアイドラー軸6と、
前記第1軸心C1と前記第2軸心C2よりも下方位置でケース支持され、前記アイドラー軸6に設けられたアイドラーファイナルギヤ23に噛み合うデフファイナルギヤ24を有する第3軸心C3を持つファイナル軸(ドライブ軸7,7)と、
前記変速機ケース1に設けられ、前記作動油ATFを溜めると共に、オイルポンプ9の吸込み口39に設定されたオイルストレーナー40を有するオイルパン30と、
前記変速機ケース1のうち前記デフファイナルギヤ24に沿うデフギヤ内壁46に形成され、前記第1軸心C1と前記第3軸心C3の間の壁面領域にて前記ファイナル軸(ドライブ軸7,7)の軸周りケース強度を高める内壁リブ32と、
前記内壁リブ32の上方位置に油流入口51が開口され、前記作動油ATFを、前記油流入口51から前記オイルパン30に戻す戻し流路33と、
を備える。
このため、自動変速機ATのユニット要求性能である軸支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成することができる。
(2) 前記戻し流路33は、前記デフギヤ内壁46に向かって斜め上方から視たとき、視線方向に対し垂直となる傾斜面に前記油流入口51を開口した。
このため、(1)の効果に加え、油流入口51を傾斜面への開口とすることで、良好な生産性の確保と、吸込み油量の増大と、の両立を図ることができる。
(3) 前記戻し流路33は、前記第2軸心C2の下方位置であって前記内壁リブ32の上方位置に前記油流入口51を開口し、前記第2軸心C2と前記第3軸心C3との間の前記デフギヤ内壁46に、前記ブリーザ空間から落ちてくる前記作動油ATFを受け、前記作動油ATFを集めて前記油流入口51へ導くアプローチ案内面34を形成した。
このため、(1)または(2)の効果に加え、ブリーザ空間から落下した作動油ATFを集めて受け、抵抗なくスムーズに油流入口51へ導く案内作用を示し、戻し流路33へ作動油ATFを導く流れを継続させることができる
(4) 前記変速機ケース1に形成され、前記デフファイナルギヤ24の外形に沿う形状とし、前記デフファイナルギヤ24の回転により掻き上げ移動する作動油ATFが前記アプローチ案内面34へ向かうように整流する第1整流面35aと、前記アイドラーギヤ19の外形に沿う形状とし、前記アイドラーギヤ19の回転により移動する作動油ATFが前記アプローチ案内面34へ向かうように整流する第2整流面35bと、を有する整流部35を備える。
このため、(3)の効果に加え、ギヤ掻き上げによる作動油ATFの流れを有効にアプローチ案内面34に導く整流作用を示し、油流入口51から流入してオイルパン室76へ戻される作動油ATFの油量を確保することができる。
(5) 前記内壁リブ32は、前記ファイナル軸(ドライブ軸7,7)の軸受けボス47と前記第1軸心C1の周りに設けられた油路プレート10の取り付けケース部48とを径方向に繋ぐ第1内壁リブ32aと、前記ファイナル軸(ドライブ軸7,7)の軸受けボス47と前記変速機ケース1のケースフランジ部44とを径方向に繋ぐ第2内壁リブ32bと、を有する。
このため、(1)〜(4)の効果に加え、ハの字状配置となる第1内壁リブ32aと第2内壁リブ32bにより、ファイナル軸(ドライブ軸7,7)のねじり支持強度が向上し、騒音や振動を抑えることができる。
(6) 前記変速機構は、複数の遊星ギヤ(第1遊星ギヤ11、第2遊星ギヤ12)および複数の変速摩擦要素(第1クラッチ13、第2クラッチ14、第3クラッチ15、第1ブレーキ16、第2ブレーキ17)により有段階の変速段(前進4速)を達成する有段変速機構であり、
前記変速軸は、同じ第1軸心C1上に配置した変速機入力軸4と変速機出力軸5である。
このため、(1)〜(5)の効果に加え、平行3軸構造であって有段階の変速段を達成する自動変速機ATにおいて、ドライブ軸7,7の支持強度性能とブリーザ性能と傾斜エアー吸い防止性能を併せて達成することができる。
以上、本発明の自動変速機を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、第2軸心C2の下方位置であって内壁リブ32の上方位置に油流入口51を開口し、戻し流路33は、開口した油流入口51からオイルパン室37に戻す油穴とする例を示した。しかし、油流入口としては、内壁リブ32の上方位置に開口するものであれば、実施例1の開口位置に限定されることはない。例えば、ブリーザ空間に移動や飛散した作動油を、ケース内壁形状に対応し、オイルパン室に戻すのに効果的な位置に油流入口を開口したものであっても良い。
実施例1では、ハの字状配置となる第1内壁リブ32aと第2内壁リブ32bによる内壁リブ32の例を示した。しかし、内壁リブの具体的な形状や構成は、実施例1に限られることはなく、ファイナル軸周りの強度向上要求に応じ、様々な形状や構成を採用しても良い。
実施例1では、前進4速の変速段を達成する自動変速機ATに適用する例を示した。しかし、前進4速以外の変速段(例えば、前進5速以上)を達成する自動変速機に適用することができるし、無段階の変速比を達成する自動変速機(=無段変速機)に適用することもできる。
1 変速機ケース
4 変速機入力軸(変速軸)
5 変速機出力軸(変速軸)
6 アイドラー軸
7,7 ドライブ軸(ファイナル軸)
9 オイルポンプ
10 油路プレート
11 第1遊星ギヤ(遊星ギヤ)
12 第2遊星ギヤ(遊星ギヤ)
13 第1クラッチ(変速摩擦要素)
14 第2クラッチ(変速摩擦要素)
15 第3クラッチ(変速摩擦要素)
16 第1ブレーキ(変速摩擦要素)
17 第2ブレーキ(変速摩擦要素)
18 アウトプットギヤ
19 アイドラーギヤ
23 アイドラーファイナルギヤ
24 デフファイナルギヤ
30 オイルパン
31 連通油穴
32 内壁リブ
32a 第1内壁リブ
32b 第2内壁リブ
33 戻し流路
34 アプローチ案内面
35 整流部
35a 第1整流面
35b 第2整流面
36 ケース室
37 オイルパン室
39 吸込み口
40 オイルストレーナー
44 ケースフランジ部
46 デフギヤ内壁
47 軸受けボス
48 取り付けケース部
51 油流入口
C1 第1軸心
C2 第2軸心
C3 第3軸心
ATF 作動油
W 静止油面

Claims (6)

  1. 作動油が溜められ、油面より上方空間を外気と連通するブリーザ空間とする変速機ケースと、
    前記変速機ケースに支持され、入力回転数を変速する変速機構を有する第1軸心を持つ変速軸と、
    前記第1軸心よりも上方位置にケース支持され、前記変速軸に設けられたアウトプットギヤに噛み合うアイドラーギヤを有する第2軸心を持つアイドラー軸と、
    前記第1軸心と前記第2軸心よりも下方位置でケース支持され、前記アイドラー軸に設けられたアイドラーファイナルギヤに噛み合うデフファイナルギヤを有する第3軸心を持つファイナル軸と、
    前記変速機ケースに設けられ、前記作動油を溜めると共に、オイルポンプの吸込み口に設定されたオイルストレーナーを有するオイルパンと、
    前記変速機ケースのうち前記デフファイナルギヤに沿うデフギヤ内壁に形成され、前記第1軸心と前記第3軸心との間の壁面領域にて前記ファイナル軸の軸周りケース強度を高める内壁リブと、
    前記内壁リブの上方位置に油流入口が開口され、前記作動油を、前記油流入口から前記オイルパンに戻す戻し流路と、
    を備えることを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1に記載された自動変速機において、
    前記戻し流路は、前記デフギヤ内壁に向かって斜め上方から視たとき、視線方向に対し垂直となる傾斜面に前記油流入口を開口したことを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項1または請求項2に記載された自動変速機において、
    前記戻し流路は、前記第2軸心の下方位置であって前記内壁リブの上方位置に前記油流入口を開口し、前記第2軸心と前記第3軸心との間の前記デフギヤ内壁に、前記ブリーザ空間から落ちてくる前記作動油を受け、前記作動油を集めて前記油流入口へ導くアプローチ案内面を形成したことを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項3に記載された自動変速機において、
    前記変速機ケースに形成され、前記デフファイナルギヤの外形に沿う形状とし、前記デフファイナルギヤの回転により掻き上げ移動する作動油が前記アプローチ案内面へ向かうように整流する第1整流面と、前記アイドラーギヤの外形に沿う形状とし、前記アイドラーギヤの回転により移動する作動油が前記アプローチ案内面へ向かうように整流する第2整流面と、を有する整流部を備えることを特徴とする自動変速機。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載された自動変速機において、
    前記内壁リブは、前記ファイナル軸の軸受けボスと前記第1軸心の周りに設けられた油路プレートの取り付けケース部とを径方向に繋ぐ第1内壁リブと、前記ファイナル軸の軸受けボスと前記変速機ケースのケースフランジ部とを径方向に繋ぐ第2内壁リブと、を有することを特徴とする自動変速機。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された自動変速機において、
    前記変速機構は、複数の遊星ギヤおよび複数の変速摩擦要素により有段階の変速段を達成する有段変速機構であり、
    前記変速軸は、同じ第1軸心上に配置した変速機入力軸と変速機出力軸であることを特徴とする自動変速機。
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