JP2012051316A - 液体収容容器を着脱可能なホルダー、及び、液体収容容器 - Google Patents

液体収容容器を着脱可能なホルダー、及び、液体収容容器 Download PDF

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Abstract

【課題】液体収容容器を着脱可能なホルダーにおいて、液体収容容器の着脱時の操作性を向上させる技術を提供することを第1の目的とする。また、ホルダーに着脱可能に装着される液体収容容器において、ホルダーへの着脱操作を向上させる技術を提供することを第2の目的とする。
【解決手段】液体を噴射するヘッドを備えた液体噴射装置に装備され、ヘッドに供給するための液体を貯留可能な液体収容容器を着脱可能なホルダーであって、装着された液体収容容器を所定方向に回転させてホルダーから取り外すための回転支点を有する。
【選択図】図13

Description

本発明は、液体収容容器を着脱可能なホルダー、及び、液体収容容器に関する。
液体噴射装置の一例であるプリンターは、印刷ヘッドからインクを記録対象物(例えば、印刷用紙)に吐出し印刷を行う。印刷ヘッドへのインクの供給技術として、インクを内部に収容したインクカートリッジを利用する技術が知られている(例えば、特許文献1)。具体的には、印刷ヘッドが設けられたホルダーにインクカートリッジを装着することで、インクカートリッジから印刷ヘッドに対しインクの供給が行われる。
インクカートリッジ内のインクが少なくなった時点で、利用者がインクカートリッジを交換できるようにするために、ホルダーはインクカートリッジを着脱可能なように構成されている。
特開2006−142483号公報 特開2007−230248号公報 特開2010−23458号公報
しかしながら、インクカートリッジをホルダーに着脱する際の操作性については、改善する余地があった。例えば、インクカートリッジをホルダーから取り外す操作が利用者にとって煩雑と感じる場合がある。特に、インクカートリッジとホルダーが係合されている場合は、係合を解除してホルダーからインクカートリッジを取り外す必要があり、この操作は利用者にとって煩雑に感じる場合がある。
また、インクカートリッジをホルダーに取り付ける場合について、取り付け手順によっては、インクカートリッジが装着される前にホルダー内壁面にインクカートリッジの一部分が当接し、インクカートリッジの挿入が妨げられる場合があった。
また、操作性を向上させるために、ホルダーに仕切り壁を設ける場合がある。この場合、ホルダーが大型化する問題があった。
上記に挙げたような着脱時の操作性については、インクカートリッジ、及び、インクカートリッジを着脱可能なホルダーに限らず、液体噴射装置に着脱可能に装着される液体収容容器、及び、液体収容容器を着脱可能なホルダーに共通する問題であった。
従って、本発明は、液体収容容器を着脱可能なホルダーにおいて、液体収容容器の着脱時の操作性を向上させる技術を提供することを第1の目的とする。また、ホルダーに着脱可能に装着される液体収容容器において、ホルダーへの着脱操作を向上させる技術を提供することを第2の目的とする。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1]液体を噴射するヘッドを備えた液体噴射装置に装備され、前記ヘッドに供給するための液体を貯留可能な液体収容容器を着脱可能なホルダーであって、
前記装着された前記液体収容容器を所定方向に回転させて前記ホルダーから取り外すための回転支点を有する、ホルダー。
適用例1に記載のホルダーによれば、液体収容容器を取り外すための回転支点を有することから、利用者は液体収容容器を回転させることで容易にホルダーから液体収容容器を取り外すことができる。
[適用例2]適用例1に記載のホルダーであって、
底面を形成する装置側底壁面部と、
前記液体収容容器と係合し、前記液体収容容器の動きを規制する装置側係合部と、
前記装置側底壁面部から立設され、前記装置側底壁面部を挟んで前記装置側係合部と対向する位置にある対向壁面部と、を備え、
前記回転支点は、前記対向壁面部に形成されており、前記係合が解除される方向に前記液体収容容器に力が加えられることにより、前記液体収容容器が前記回転支点を中心として前記所定方向に回転するように構成されている、ホルダー。
適用例2に記載のホルダーによれば、ホルダーと液体収容容器の係合を解除する操作と、液体収容容器をホルダーから取り外す操作を一連の操作で行うことが可能となる。これにより、液体収容容器をホルダーから取り外す際の操作性を向上できる。
[適用例3]適用例2に記載のホルダーであって、
前記ホルダーに着脱される前記液体収容容器は、前記ホルダーに装着した際に底面となる第1の壁面部と、前記第1の壁面部に接続された第2の壁面部と、前記第1の壁面部に接続され、かつ、前記第2の壁面部と対向する第3の壁面部とを有する容器本体を備えており、
前記対向壁面部は、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
前記装置側底壁面部から上方に延びる対向面であって、前記液体収容容器が装着された場合に、前記第3の壁面部の外面と略平行な対向面と、
前記対向面の上端から、前記第3の壁面部の外面に対して離れる方向に延びる延伸面と、を有し、
前記回転支点は、前記対向面と前記延伸面との境界により規定される、ホルダー。
適用例3に記載のホルダーによれば、ホルダーの構成である対向壁面部の面を利用して回転支点を容易に形成することができる。
[適用例4]適用例2に記載のホルダーであって、
前記ホルダーに着脱される前記液体収容容器は、前記ホルダーに装着した際に底面となる第1の壁面部と、前記第1の壁面部に接続された第2の壁面部と、前記第1の壁面部に接続され、かつ、前記第2の壁面部と対向する第3の壁面部とを有する容器本体を備えており、
前記液体噴射装置の使用姿勢において、
前記対向壁面部は、前記装置側底壁面部から上方に延びる対向面であって、前記液体収容容器が装着された場合に、前記第3の壁面部の外面と略平行な対向面を有し
前記対向面よりも上方には前記液体収容容器の回転を許容するための空間部であって、前記液体収容容器の一部分を受入れ可能な空間部を有する、ホルダー。
適用例4に記載のホルダーによれば、空間部と、対向壁面部の一面である対向面によって回転支点を容易に形成することができる。
[適用例5]適用例2乃至適用例4のいずれか1つに記載のホルダーであって、
前記液体噴射装置の使用姿勢において、前記回転支点は、前記液体収容容器と前記装置側係合部とが係合する係合点よりも下方に位置する、ホルダー。
適用例5に記載のホルダーによれば、液体収容容器の係合点よりも上方に位置する部分に所定方向の外力を加えることで、ホルダーと液体収容容器の係合を解除できると共に、ホルダーから液体収容容器を回転させて取り外すことができる。これにより、液体収容容器をホルダーから取り外す際の操作性をより向上できる。
[適用例6]適用例2乃至適用例5のいずれか1つに記載のホルダーであって、
前記対向壁面部は、前記回転支点よりも前記装置側底壁面部に近い位置に位置する孔部であって、前記液体収容容器が備える突起部が挿入されることで装着後の前記液体収容容器の動きを規制する孔部を有する、ホルダー。
適用例6に記載のホルダーによれば、液体収容容器の装着後においては液体収容容器の動きを孔部により規制できると共に、取り外す際には液体収容容器の回転動作により孔部から液体収容容器の突起部を抜くことができる。
[適用例7]適用例6に記載のホルダーであって、
前記対向壁面部は、前記液体収容容器が装着される際に、前記突起部の前記液体収容容器の幅方向の動きを規制しながら前記孔部まで前記突起部を導くためのガイド溝を有する、ホルダー。
適用例7に記載のホルダーによれば、液体収容容器をホルダーに装着する場合において、利用者は液体収容容器の突起部をガイド溝に挿入することで、液体収容容器の突起部をホルダーの孔部まで容易に導くことができる。よって、液体収容容器をホルダーに取り付ける際の操作性を向上できる。
[適用例8]適用例7に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
前記ガイド溝は、前記対向壁面部の上端から前記孔部に亘って形成されている、ホルダー。
適用例8に記載のホルダーによれば、ガイド溝の上端は対向壁面部の上端に位置していることから、利用者は液体収容容器の突起部を容易にガイド溝に挿入できる。
[適用例9]適用例7又は適用例8に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
前記ガイド溝の上端の幅は、前記ガイド溝の下端の幅よりも大きい、ホルダー。
適用例9に記載のホルダーによれば、ガイド溝の上端の幅がより大きく形成されていることから、利用者は液体収容容器の突起部をより容易にガイド溝に挿入することができる。
[適用例10]適用例7乃至適用例9のいずれか1つに記載のホルダーであって、
前記ガイド溝の幅は、前記孔部に近づくに従って単調減少する、ホルダー。
適用例10に記載のホルダーによれば、利用者は液体収容容器の突起部を容易にガイド溝に挿入できると共に、孔部に向かって正確に突起部を導くことができる。
[適用例11]適用例7乃至適用例10のいずれか1つに記載のホルダーであって、
前記ガイド溝は、前記孔部に近づくに従って幅が次第に小さくなるテーパ形状の下部ガイド溝を有する、ホルダー。
適用例11に記載のホルダーによれば、利用者は下部ガイド溝によって液体収容容器の突起部をスムーズに孔部まで導くことができる。
[適用例12]適用例7乃至適用例11のいずれか1つに記載のホルダーであって、液体噴射装置の使用姿勢において、
前記ガイド溝の下端は、前記孔部の幅と同一の幅を有する、ホルダー。
適用例12に記載のホルダーによれば、液体収容容器の突起部をガイド溝から孔部により一層スムーズに導くことができる。
[適用例13]適用例7乃至適用例12のいずれか1つに記載のホルダーであって、
前記ガイド溝の底面を構成する溝底壁面部であって前記液体収容容器と対向する溝底壁面部は、前記ガイド溝の深さ方向に弾性変形可能な変形部を有し、
前記液体噴射装置の使用姿勢において、前記変形部の下端は、前記孔部にまで達している、ホルダー。
適用例13に記載のホルダーによれば、変形部を有することから液体収容容器がホルダーに装着される前に、ホルダー内で液体収容容器の動きが制限される可能性を低減できる。
[適用例14]適用例13に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
前記変形部の上端は前記溝底壁面部の部分のうち、前記液体収容容器の前記突起部が前記孔部に挿入される前に、前記液体収容容器の容器側規制部であって前記装置側係合部と係合すべき容器側規制部が前記装置側係合部と係合した場合に、前記液体収容容器が前記係合した係合点を支点に前記突起部が回転する軌跡と、前記溝底壁面部とが交差する交差地点よりも高い位置にまで達している、ホルダー。
適用例14に記載のホルダーによれば、突起部が孔部に挿入される前に、液体収容容器の容器側規制部が装置側係合部と係合した場合でも、液体収容容器の動きがホルダー内で制限される可能性を低減できる。
[適用例15]適用例13又は適用例14に記載のホルダーであって、
前記変形部は、前記溝底壁面部の両端に切り欠きを形成することで形成される、ホルダー。
適用例15に記載のホルダーによれば、溝底壁面部の両端に切り欠きを形成する単純な構成で変形部を形成することができる。
[適用例16]適用例2乃至適用例15のいずれか1つに記載のホルダーであって、
前記装置側底壁面部は、前記液体収容容器の第1の規制部と協働して少なくとも前記液体収容容器の幅方向の動きを規制する第1の装置側規制部を有する、ホルダー。
適用例16に記載のホルダーによれば、装着後の液体収容容器の動きを抑制することができる。
[適用例17]適用例16に記載のホルダーであって、
前記第1の装置側規制部の形状は、切り欠きである前記第1の規制部が挿入される突起状である、ホルダー。
適用例17に記載のホルダーによれば、装着の際にホルダーに対して移動する液体収容容器に、幅方向の動きを規制するための切り欠きが設けられていることから、切り欠きに代えて突起部が設けられている場合よりも、液体収容容器の装着動作が制限される可能性を低減できる。
[適用例18]適用例1乃至適用例17のいずれか1つに記載のホルダーを装備した液体噴射装置。
適用例18に記載の液体噴射装置によれば、液体収容容器の着脱時の操作性を向上させたホルダーを装備した液体噴射装置を提供することができる。
[適用例19]液体を噴射するヘッドを備えた液体噴射装置に着脱可能な液体収容容器であって、
内部に液体を収容するための液体収容室を形成する容器本体であって、前記液体噴射装置のホルダーに装着した際に底面となる第1の壁面部と、前記第1の壁面部に接続された第2の壁面部と、前記第1の壁面部に接続され、かつ、前記第2の壁面部と対向する第3の壁面部とを有する容器本体と、
一端が前記第2の壁面部に取り付けられた弾性を有する弾性部であって、ホルダーへの着脱に利用される弾性部と、を備え、
前記弾性部は、
前記ホルダーと係合することで前記液体収容容器の動きを規制する容器側規制部と、
前記容器側規制部よりも上方にある係合解除部であって、前記第2の壁面部に押し付ける方向に外力が加えられることで弾性変形し前記係合を解除すると共に、前記第3の壁面部と前記ホルダーとの接触部であって前記係合している係合地点よりも下方に位置する接触部を回転支点として前記液体収容容器を回転させて前記ホルダーから取り外すことが可能な係合解除部と、を備える、液体収容容器。
適用例19に記載の液体収容容器によれば、係合解除部によって、液体収容容器との係合を解除すると共に液体収容容器をホルダーから取り外すために液体収容容器を回転させることができる。
[適用例20]適用例19に記載の液体収容容器であって、
前記係合解除部は、前記第2の壁面部と対向する第1の側面と、前記第1の側面とは反対側の第2の側面を有し、
前記第1の側面が前記第2の壁面部に当接した場合に、前記第2と第3の壁面部が対向する方向について、前記第2の側面は上端から下端に向かうに従い前記回転支点に近づくように構成されている、液体収容容器。
適用例20に記載の液体収容容器によれば、第2の側面が上端から下端に行くに従い回転支点に近づくように構成されている。よって、前記第2の壁面部に近づける方向(液体収容容器の長さ方向)に係合解除部に外力を加えることで、液体収容容器を回転させながら取り外す際の回転方向への力を弾性解除部に効率良く伝達することができる。これにより、係合を解除する動作によって液体収容容器を回転させてホルダーから液体収容容器を容易に取り外すことができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、上述したホルダー、ホルダーを装備した液体噴射装置、及び、液体収容容器としての構成のほか、上述したいずれかの構成を備えたホルダーの製造方法、上述したいずれかの構成を備えた液体収容容器の製造方法等の態様で実現することができる。
液体噴射装置1の概略構成を示す図である。 カートリッジ10が装着されたホルダー20の外観斜視図である。 カートリッジ10を説明するための第1の図である。 カートリッジ10を説明するための第2の図である。 回路基板130について説明するための図である。 ホルダー20を説明するための図である。 対向壁面部の詳細構成を説明するための図である。 図6(A)のC−C断面図である。 カートリッジ10を取り付ける様子を説明するための図である。 カートリッジ10を取り付ける様子を説明するための第2の図である。 装着後の状態を説明するための図である。 カートリッジ10を取り外す様子を説明するための図である。 カートリッジ10を取り外す様子を説明するための第2の図である。 別方法の装着方法について説明するための図である。 別方法の装着方法について説明するための図である。 第2実施例のカートリッジ10aを説明するための図である。 第1変形例の変形態様を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A−1.液体噴射装置の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての液体収容容器10と、ホルダー20とを備えた液体噴射装置1の概略構成を示す図である。液体噴射装置1は印刷用紙PAにインクを吐出し印刷を行うインクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」ともいう。)である。プリンター1は、液体収容容器としてのインクカートリッジ10と、ホルダー20と、第1のモーター52と、第2のモーター50と、制御ユニット60と、操作部70と、所定のインターフェース72と、光学式検出装置90と、を備えている。なお、以下では、インクカートリッジ10を単に「カートリッジ10」とも呼ぶ。
ホルダー20は印刷用紙PAと対向する側にインクを吐出する印刷ヘッド(図示せず)を備える。また、ホルダー20は、カートリッジ10を着脱可能に搭載している。各カートリッジ10には、シアン、マゼンダ、イエロー等のインクがそれぞれ収容されている。カートリッジ10に収容されているインクがホルダー20の印刷ヘッドに供給され、印刷用紙PAにインクが吐出される。
第1のモーター52は、ホルダー20を主走査方向に駆動させる。第2のモーター50は、印刷用紙PAを副走査方向に搬送させる。制御ユニット60はプリンター1の動作全般を制御する。
光学式検出装置90は、所定の位置に固定されている。ホルダー20が所定の位置に移動した際に、インク残量を検出するために光学式検出装置90は、カートリッジ10に向けて光を照射する。なお、この詳細は後述する。
制御ユニット60は、所定のインターフェース72を介して接続されたコンピューター80等から受信した印刷データに基づいて、第1のモーター52、第2のモーター50、印刷ヘッドを制御して印刷を行わせる。制御ユニット60には、操作部70が接続されており、利用者からの種々の操作を受け付ける。
図2は、カートリッジ10が装着されたホルダー20の外観斜視図である。図2は説明の容易のために、ホルダー20に1つのカートリッジ10が装着されている様子を示している。なお、図2には方向を特定するために互いに直交するXYZ軸を付している。これ以降に示す図についても必要に応じて互いに直交するXYZ軸を付している。
ホルダー20は、4つのカートリッジ10を装着可能な構成である。なお、ホルダー20が装着可能なカートリッジ10の個数は4つに限定されるものではなく、装着を要求されるカートリッジ10の個数に応じてホルダー20の構成を変更可能すれば良い。プリンター1の使用姿勢においては、Z軸方向が鉛直方向となり、Z軸負方向が鉛直下方向となる。また、プリンター1の主走査方向はY軸方向となる。
ホルダー20は液体供給管240を有する。液体供給管240は、カートリッジ10とホルダー20の印刷ヘッドを連通させる。カートリッジ10内部のインクは液体供給管240を介して印刷ヘッドに流通する。また、液体供給管240の周囲には外部にインクが漏れ出さないようにするための弾性部材242が設けられている。カートリッジ10は、弾性変形する弾性部としてのレバー120を有する。利用者は弾性部120を操作することでホルダー20からカートリッジ10を取り外すことができる。なお、ホルダー20へのカートリッジ10の着脱操作の詳細は後述する。
A−2.カートリッジの構成:
次に、図3及び図4を用いてカートリッジ10の構成について説明する。図3は、カートリッジ10を説明するための第1の図である。図3(A)は、カートリッジ10の側面図である。図3(B)は、カートリッジ10の正面図である。図3(C)は、カートリッジ10の背面図である。図3(D)は、カートリッジ10の底面図である。図4は、カートリッジ10を説明するための第2の図である。図4(A)は、図3(B)のA−A断面図である。図4(B)及び(C)は、インク残量の検出方法について説明するための図である。図4(B)及び図4(C)には、図4(A)のB−B断面のカートリッジ10が図示されている。
図3(A),(B),(D)に示すように、カートリッジ10は、容器本体100と、レバー120と、液体供給口110と、回路基板130と、プリズムユニット170tと、を備える。容器本体100とレバー120と液体供給口110は、ポリプロピレン等の合成樹脂により成形されている。
図3(A)〜(D)に示すように、容器本体100は、第1の壁面部(「底面部」ともいう。)100aと、第2の壁面部(「正面部」ともいう。)100bと、第3の壁面部(「背面部」ともいう。)100cと、第4の壁面部(「上面部」ともいう。)100dと、第5の壁面部(「左側面部」ともいう。)100eと、第6の壁面部(「右側面部」ともいう。)100fと、を有する。容器本体100は、第1〜第6の壁面部100a〜100fによって形成された内部にインクを収容するための液体収容室180を有する(図3(A))。
第1の壁面部100aは、液体収容室180に対してZ軸負方向側の壁面部である。第2の壁面部100bは、液体収容室180に対してX軸正方向側の壁面部である。第3の壁面部100cは、液体収容室180に対してX軸負方向側の壁面部である。第4の壁面部100dは、液体収容室180に対してZ軸正方向側の壁面部である。第5の壁面部100eは、液体収容室180に対してY軸正方向側の壁面部である。第6の壁面部100fは、液体収容室180に対してY軸負方向側の壁面部である。なお、カートリッジ10について、第1の壁面部100aと第4の壁面部100dとが対向する方向(Z軸方向)を高さ方向とする。また、第2の壁面部100bと第3の壁面部100cとが対向する方向(X軸方向)を長さ方向とする。また、第5の壁面部100eと第6の壁面部100fとが対向する方向(Y軸方向)を幅方向とする。
第1の壁面部100aは、ホルダー20に装着された装着姿勢において、内面及び外面ともに略長方形状の底面を構成する。第4の壁面部100dは、第1の壁面部100aに対向する壁面部であり、装着姿勢において、内面及び外面ともに略長方形状の上面を構成する。第1と第4の壁面部100a,dの外面は、装着姿勢において水平面となる。
図3(A)〜図3(D)に示すように、第2,3,5,6壁面部100b,c,e,fは、第1と第4の壁面部100a,dの各辺(4辺)にそれぞれ接続されている。言い換えれば、第2,3,5,6壁面部100b,c,e,fは、第1の壁面部100aから立設している。このうち、第3,5,6壁面部100c,e,fは、第1と第4の壁面部100a,dと垂直に交差している。すなわち、各壁面部100c,e,fの外面は、装着姿勢において水平面と垂直な関係にある。第2の壁面部100bと第3の壁面部100cとは互いに対向している。また、第5の壁面部100eと第6の壁面部100fとは互いに対向している。
図3(A)に示すように、第2の壁面部100bは、第1の垂直壁部100b1と、傾斜壁部100b2と、第2の垂直壁部100b3とを有する。装着姿勢において、第1の垂直壁部100b1は、第2の壁面部100bの部分のうち最も鉛直下方に位置し、第1の壁面部100aから鉛直上方に立ち上がっている。第2の垂直壁部100b3は、第2の壁面部100bの部分のうち最も鉛直上方に位置し、第4の壁面部100dと垂直な関係にある。傾斜壁部100b2は、一端部が第1の垂直壁部100b1に接続され、他端部が第2の垂直壁部100b3に接続されている。傾斜壁部100b2は、液体収容室180の第2の壁面部100b近傍のインクを液体供給口110に向かって流動させるように傾斜している。すなわち、傾斜壁部100b2は、上端である他端部から下端である一端部に向かって液体供給口110に近づく方向に傾斜する内面100b2aを有する。なお、傾斜壁部100b2の外面も内面100b2aと同様に傾斜している。
図3(A)に示すように、第1の壁面部100aには、液体収容室180のインクを外部へ向かって流通させる液体供給口110が設けられている。液体供給口110は、第1の壁面部100aの部分のうち、第2の壁面部100bよりも第3の壁面部100cに近い部分に設けられている。液体供給口110は、第1の壁面部100aに形成された流通流路114と連通し、液体収容室180内部のインクを外部(本実施例では、印刷ヘッド)に向かって流通させる。図3(D)及び図4(A)に示すように、液体供給口110内にはスポンジ状のフォーム112が配置され、液体供給口110からインクが漏れ出すことを防止している。
図3(A),(D)及び図4(A)に示すように、第1の壁面部100aには、さらに、プリズムユニット170tが配置されている。プリズムユニット170tは、ポリプロピレンによって透明状に形成されている。図4(A)〜(C)に示すように、プリズムユニット170tは、インク残量検出に利用するためのプリズム170を有する。プリズム170は、直角二等辺三角柱形状であり、液体収容室180内に反射面170f(図4(B),(C))が位置するように配置されている。また、図4(A)に示すように、プリズム170は、第2の壁面部100b(詳細には、第1の垂直壁部100b1)の内面に接して配置されている。このように配置することで、第2の壁面部100bから液体供給口110に向かうインクが、プリズム170によって堰き止められることを防止できる。これにより、液体収容室180に滞留するインク残量を低減でき、効率良くインクを消費できる。
プリズム170は、反射面170fと接する流体の屈折率に応じて光の反射状態が異なる。図4(B)に示すように、反射面170fがエアに接触する程度にインク残量が少なくなった場合には、プリズム170とエアとの屈折率の違いにより、発光素子92から照射された光はプリズム170の反射面170fで反射し、受光素子94に入射する。一方、図4(C)に示すように、反射面170fがインクIKと接触する程度にインクが液体収容室180内に存在する場合には、プリズム170とインクとの屈折率が同程度であるため、発光素子92から照射された光は、図4(C)に示すように反射面170fで少し屈折してインクIK内を進む。すなわち、受光素子94に入射した光を測定することで、インク残量を検出することができる。
図3(A),(B)及び図4(A)に示すように、第2の壁面部100bの第1の垂直壁部100b1には、切り欠き(溝)140が設けられている。切り欠き140は、端子群130tが設けられた位置よりも、第1の壁面部100aに近い位置に設けられている。詳細には、高さ方向(Z軸方向)について、切り欠き140は端子群130tが設けられた位置よりも、第1の壁面部100aに近い位置に設けられている。また、図3(B)に示すように、切り欠き140は、第1の垂直壁部100b1の幅方向の略中央に設けられている。
図3(A),図4(A)に示すように、端子群130t(詳細は後述)を備える回路基板130は、第2の壁面部100bの傾斜壁部100b2に設けられている。図3(A)に示すように、長さ方向(X軸方向)について、切り欠き140は、回路基板130と一部が重なるように設けられている。すなわち、カートリッジ10がホルダー20に装着された装着状態において、切り欠き140の鉛直上方には回路基板130が位置している。さらに言い換えれば、カートリッジ10を鉛直方向(Z軸方向)に垂直投影した場合に、切り欠き140は、回路基板130と一部が重なるように設けられている。なお、長さ方向(X軸方向)について、切り欠き140は、回路基板130が備える端子群130tの一部と重なるように設けられることがより好ましい。ここで、「切り欠き140は、回路基板130が備える端子群130tの一部と重なる」とは、「端子群130tを包含する最小の多角形(詳細には、全ての内角の大きさが全て180度未満の凸多角形)により囲まれた包含領域800と、切り欠き140とが少なくとも一部において重なる」ことをいう。回路基板130は、ホルダー20に装着されるとプリンター1の制御ユニット60(図1)と電気的に接続され、種々の情報(信号)がプリンター1との間で伝達される。なお、回路基板130の詳細については後述する。
図3(A),図4(A)に示すように、レバー120は、第2の壁面部100bに設けられている。具体的には、レバー120の下端面が傾斜壁部100b2に取り付けられている。また、レバー120は下端面から上向に向かって延びる。レバー120は弾性を有し、外力により長さ方向(X軸方向)に弾性変形する。レバー120は、容器側規制部124と、係合解除部122とを有する。容器側規制部124は、後述するホルダー20と係合し、カートリッジ10の高さ方向の動きを規制する。詳細には、容器側規制部124は、第2の壁面部100b側の高さ方向の動きを規制する。係合解除部122は、利用者によって外力が加えられる部分であって、ホルダー20と容器側規制部124との係合を解除するために用いられる。係合解除部122は、第2の壁面部100bと対向する第1の側面122tと、第1の側面122tとは反対側の第2の側面122uとを有する。第1の側面122tが第2の壁面部100bに当接した場合に、第2の側面122uは、上端から下端に向かうに従い、後述する回転支点166wに近づくように傾斜している。第2の側面122uのこのような向きの傾斜を以下では「下方傾斜」ともいう。
図3(A),(C)及び図4(A)に示すように、第3の壁面部100cの部分のうち、高さ方向で半分以下の高さを占める部分には突起部160が設けられている。この突起部160は、ホルダー20にカートリッジ10が装着された後の、カートリッジ10の動きを規制するために用いられる。具体的には、突起部160は、カートリッジ10の第3の壁面部100c側の幅方向と高さ方向の動きを規制する。突起部160は、幅Wtを有する(図3(C))。この詳細は後述する。
また、図3(A),(C)に示すように、第3の壁面部100cは、ホルダー20からカートリッジ10を回転動作により取り外す際に、ホルダー20と接触し回転の支点となる回転支点166wを有する。この回転支点166wは、高さ方向について、容器側規制部124とホルダー20が係合する係合点よりも下方に位置する。言い換えれば、回転支点166wは、高さ方向について、係合解除部122よりも下方に位置する。また、第3の壁面部100cには、液体収容室180のインクの消費に従い、内部に空気を導入するための大気開放孔(図示せず)が形成されている。
図5は、回路基板130について説明するための図である。図5(A)は、回路基板130の表面の構成を示している。図5(B)は、回路基板130を側面から見た図を示している。回路基板130の表面は、カートリッジ10に取り付けられたときに、外側に露出している面である。なお、図5(A)に示す矢印Ztは、ホルダー20へのカートリッジ10の挿入方向を示している。
図5(A)に示すように、回路基板130の上端部には、ボス溝131が形成され、回路基板130の下端部には、ボス穴132が形成されている。ボス溝131とボス穴132は回路基板130を容器本体100に取り付けるために用いられる。
回路基板130は、表面に配置された9つの端子130a〜130iからなる端子群130tと、記憶部133とを備える。裏面に配置された記憶部133は、カートリッジ10のインクに関する情報(例えば、インク残量やインク色)を格納する。端子130a〜130iは、略矩形状に形成され、挿入方向Ztと略垂直な列を2列形成するように配置されている。2つの列のうち、挿入方向Zの奥側、すなわち、図5(A)における下側に位置する列を下側列(第1の列)と呼び、挿入方向Zの手前側、すなわち、図5(A)における上側に位置する列を上側列(第2の列)と呼ぶ。なお、上述のごとく、端子群130tを包含する最小の凸多角形により囲まれた包含領域800の外形を点線で図示する。本実施例では包含領域800は6角形である。
各端子130a〜130iの中央部には、ホルダー20に取り付けられた装置側端子のうちの対応する端子と接触する接触部cpを含んでいる。上側列を形成する端子130a〜130dの各接触部cpと、下側列を形成する端子130e〜130iの各接触部cpとは、互い違いに配置され、いわゆる千鳥状の配置を構成している。また、上側列を形成する端子130a〜130dと、下側列を形成する端子130e〜130iも、互いの端子中心が挿入方向Ztに並ばないように、互い違いに配置され、千鳥状の配置を構成している。また、回路基板130は、カートリッジ10の切り欠き140に近い列ほど多くの端子を含むようにカートリッジ10に取り付けられる。すなわち、下側列(第1の列)が上側列(第2の列)よりも、カートリッジ10の高さ方向について低い位置になるように回路基板130はカートリッジ10に取り付けられる。
上側列を形成する端子130a〜130dと、下側列を形成する端子130e〜130iは、それぞれ以下の機能(用途)を有する。
<上側列>
(1)装着検出端子130a
(2)リセット端子130b
(3)クロック端子130c
(4)装着検出端子130d
<下側列>
(5)装着検出端子130e
(6)電源端子130f
(7)接地端子130g
(8)データ端子130h
(9)装着検出端子130i
4つの装着検出端子130a,130d,130e,130iは、装置側端子との電気接触の良否を検出するために使用されるものであり、「接触検出端子」と呼ぶことも可能である。他の5つの端子130b,130c,130f,130g,130hは、記憶部133用の端子である。
A−3.ホルダー構成:
次に、図6〜図8を用いてホルダー20の詳細構成を説明する。図6は、ホルダー20を説明するための図である。図6(A)は、ホルダー20の第1の外観斜視図であり、図6(B)はホルダー20の第2の外観斜視図である。なお、第2の外観斜視図は、説明の容易のためにホルダー20を形成する外周壁の図示は一部省略している。図7は、対向壁面部25cの詳細構成を説明するための図である。図7(A)は、対向壁面部25cをX軸正方向側から見た図である。図7(B)は、図7(A)の部分拡大図である。図8は、図6(A)のC−C断面図である。
図6(A)に示すように、ホルダー20は、カートリッジ10を着脱可能とするために一部が開口した凹状形状である。ホルダー20は、装置側底壁面部(「底面部」ともいう。)25aと、係合部側壁面部(「正面部」)25bと、対向壁面部(「背面部」ともいう。)25cと、第1の装置側側壁面部(「左側面部」ともいう。)25eと、第2の装置側側壁面部(「右側面部」ともいう。)25fと、を有する。これらの壁面部25a,b,c,e,fによって、カートリッジ10を収容するカートリッジ収容室を形成している。各壁面部25a,b,c,e,fは、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成される。
装置側底壁面部25aは、プリンター1の使用姿勢において底面を構成する。対向壁面部25c、係合部側壁面部25b、第1の装置側側壁面部25e、第2の装置側側壁面部25fは、装置側底壁面部25aから立設している。対向壁面部25cと係合部側壁面部25bは対向する関係にあり、第1の装置側側壁面部25eと第2の装置側側壁面部25fは対向する関係にある。
装置側底壁面部25aには、液体供給管240とシール部材242とが取り付けられている。液体供給管240の一端側は、装置側底壁面部25aの背面(Z軸負方向側の面)に取り付けられている印刷ヘッド21(図8)に接続されている。また、ホルダー20にカートリッジ10が装着された場合に、液体供給管240の他端側は、カートリッジ10の液体供給口110(図3(A))に接続される。シール部材242は、合成ゴムなどの弾性を有する部材である。シール部材242は液体供給管240の周囲に配置され、カートリッジ10がホルダー20に装着された際に、インクが外部に漏れ出すことを防止する。また、図8に示すように、液体供給管240の他端側には、液体供給口110内のフォーム112(図4(A))に一部が接触する多孔質の金属製フィルター240tが設けられている。このフィルター240tとしては、例えば、ステンレスメッシュやステンレス不織布を用いることができる。なお、このフィルター240tは省略可能である。
図6(B)に示すように、装置側底壁面部25aには、装着されるカートリッジ10の個数(4つ)に対応させて、4つの貫通孔290(図では3つのみ図示)と、4つの第1の装置側規制部270(図では3つのみ図示)が設けられている。さらに、装置側底壁面部25aには、装着されるカートリッジ10の個数に対応させて4つの接点機構280(図では3つのみ図示)が配置されている。
貫通孔290は、ホルダー20のZ軸負方向側に設けられた後述する光学式検出装置を用いたカートリッジ10内部のインク残量検出に利用される。具体的には、光学式検出装置から出射された光を透過させると共に、カートリッジ10から反射した光を透過させる。
第1の装置側規制部270の形状は突起状である。また、第1の装置側規制部270は上方に向かうに従って尖った形状をしている。第1の装置側規制部270は、カートリッジ10が備える第1の規制部としての切り欠き140が挿入され、カートリッジ10の幅方向(Y軸方向)の動きを規制する。なお、第1の装置側規制部270は規制ピン270ともいう。規制ピン270は、本実施例のようにホルダー20と一体成形されても良いし、別体の部材として装置側底壁面部25aに取り付けても良い。
接点機構280は、カートリッジ10の回路基板130とプリンター1の制御ユニット60とを電気的に接続するために用いられる。接点機構280は、回路基板130の端子130a〜130iと接触するための複数の電気的接触部材(「端子」ともいう。)280a〜280iを有する。電気的接触部材280a〜280iの個数は、回路基板130の端子130a〜i(図5(A))の個数に対応しており、本実施例では9つある。なお、接点機構280は制御ユニット60と電気的に接続されている。
ホルダー20は、さらに、係合部側壁面部25bに隣接して配置された装置側係合部260を有する。装置側係合部260は、装置側底壁面部25aから所定の高さ位置にある。装置側係合部260は、カートリッジ10の容器側規制部124(図3(B))と係合することで、カートリッジ10装着時のカートリッジ10の高さ方向の動きを規制する。
図7(A)に示すように、対向壁面部25cは、立設壁部216と、ガイド溝200tと、立設壁部216に形成された孔部202と、を備える。使用姿勢において、立設壁部216は装置側底壁面部25aから上方(Z軸正方向)に延びる。立設壁部216は、下方から順に、対向面216uと、延伸面216tと、上部面216sとを有する。使用姿勢において、対向面216uは、装置側底壁面部25aから鉛直上方向に延びる。言い換えれば、対向面216uは、カートリッジ10がホルダー20に装着された装着状態において、カートリッジ10の第3の壁面部100c(図3(A))の外面と略平行な面を形成する。理解の容易のために、対向面216uにはシングルハッチングを付している。
延伸面216tは、対向面216uの上端からホルダー20の外側に向かって延びる。言い換えれば、装着状態において、カートリッジ10の第3の壁面部100c(図3(A))の外面から離れる方向に延びる。本実施例では、延伸面216tは鉛直方向に対して傾斜する傾斜面を構成する。また、対向壁面部25cは、カートリッジ10の回転支点166wに対応した回転支点216wを有する。回転支点216wは、対向面216uと延伸面216tとの境界により規定される。言い換えれば、回転支点216wは、対向面216uの上端とも言える。
上部面216sは、プリンター1の使用姿勢において、延伸面216tの下端から上方に延びる。上部面216sも延伸面216tと同様に、鉛直方向に対して傾斜している。
図8に示すように、対向面216u、延伸面216t、上部面216sを形成することで、カートリッジ10を回転させながら取り外す際にカートリッジ10の一部分を受入れ可能な空間部216spが形成される。
図7に戻って説明を続ける。略矩形状の孔部202には、カートリッジ10の突起部160(図3(A))が挿入される。これにより、装着状態において、カートリッジ10の幅方向(Y軸方向)、及び、高さ方向(Z軸方向)の動きが所定範囲内に規制される。なお、孔部202の幅Wbは、カートリッジ10の突起部160の幅Wtと略同一である。また、後述する回転動作によりカートリッジ10のホルダー20への脱着動作が行われるため、装着状態において、ホルダー20の孔部202とカートリッジ10の突起部160(図3(C))の高さ方向の隙間は、幅方向の隙間よりも大きい。
ガイド溝200tは、カートリッジ10がホルダー20に装着される際に、カートリッジ10の幅方向の動きを規制しながら突起部160を孔部202まで導く。図7(B)に示すように、ガイド溝200tは、対向壁面部25cの上端から孔部202に亘って形成されている。なお、理解の容易のために、図7(B)において、孔部202にはシングルハッチングを付している。ガイド溝200tを設けることで、仕切り壁のようなカートリッジ10の位置決めを行うための他の部材をホルダー20に設ける必要がないため、ホルダー20を小型化できる。なお、ガイド溝200tの上端は、前記対向壁面部25cの上端に位置する必要はなく、高さ方向について対向壁面部25cの途中の部分に位置していても良い。
ガイド溝200tの上端200taの幅Waは、下端200tbの幅Wbよりも大きい。また、下端200tbは、孔部202と同一の幅を有する。また、上端200taの幅Waは、カートリッジ10の突起部160の幅Wt(図3(c))よりも大きい。また、ガイド溝200tの幅は、上端200taから下端200tb(すなわち、孔部202)に近づくに従って単調減少している。ここで、「単調減少」とは、上端200taから下端200tbに近づくに従って、幅が増加する部分を含んでいなければ、幅が一定の部分を含んでいても良い。より具体的には、ガイド溝200tは、孔部202に近づくに従って幅が次第に小さくなるテーパ形状の下部ガイド溝200tuを有する。なお、下部ガイド溝200tuとその他の部分の境界には破線を付している。
図7(A)、図8に示すように、対向壁面部25cは、さらに、ガイド溝200tの深さ方向(X軸方向、装置側係合部260と対向壁面部25cが対向する方向)に弾性変形可能な変形部212を有する。言い換えれば、変形部212はカートリッジ10を収容するカートリッジ収容室の外側に向かって弾性変形可能なように構成されている。変形部212は、ガイド溝200tの底面を構成する溝底壁面部213の両端に切り欠き214を施すことで形成される。切り欠き214は、溝底壁面部213を貫通している。変形部212は、溝底壁面部213の部分のうち、孔部202に接する部分から、所定の高さ以上の高さまで伸びている。所定の高さとは、カートリッジ10を所定の方法で装着する場合の突起部160(図4(A))が回転する軌跡と、溝底壁面部213とが交差する交差地点よりも高い位置にある部分を指す。なお、この詳細は後述する。
A−4.カートリッジの取り付け
図9は、カートリッジ10をホルダー20に取り付ける様子を説明するための図である。図9(A)は、取り付ける様子を示した第1の図であり、図9(B)は取り付ける様子を示した第2の図である。図9は、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。以下では、利用者がカートリッジ10をホルダー20に装着する際に、通常採用する装着方法(正常装着方法)について説明する。
正常装着方法では、図9(A)に示すように、第3の壁面部100cの突起部160が対向壁面部25cに接するようにカートリッジ10を傾けて、ホルダー20への装着が行われる。具体的には、突起部160をガイド溝200tに挿入させながら、矢印Zwに示す鉛直下方にカートリッジ10を移動させる。この時、ガイド溝200tの上端の幅Waは、カートリッジ10の突起部160の幅Wtよりも大きいことから、容易に突起部160をガイド溝200tに挿入することができる。
図9(B)に示すように、カートリッジ10の突起部160が変形部212に接する位置まで移動し、突起部160によって外力が加えられた場合、変形部212は外側(X軸負方向)に向かって弾性変形する。このように、変形部212が弾性変形することでカートリッジ10をスムーズにホルダー20に装着させることができる。
図10は、カートリッジをホルダーに取り付ける様子を説明するための第2の図である。図10(A)は、図9と同様に、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。また、図10(B)は、図10(A)の規制ピン270近傍の斜視図である。
図10(A)に示すように、カートリッジ10がさらに鉛直下方に移動すると、ガイド溝200tにガイドされ、容易に突起部160が孔部202に挿入される。この状態では、カートリッジ10の容器側規制部124は、ホルダー20の装置側係合部260と係合していない。
突起部160が孔部202に挿入されると、図10(B)に示すように、ホルダー20の規制ピン270がカートリッジ10の切り欠き140に挿入される。この状態で、第2の壁面部100b側を鉛直下方に押し込むことで、容器側規制部124が装置側係合部260と係合する。この押し込み動作の際には、回路基板130が取り付けられた第2の壁面部100b側の幅方向の動きは規制されているため、ホルダー20に対するカートリッジ10の位置決めを精度良く行うことができる。すなわち、装着後にカートリッジ10の回路基板130の各端子130a〜130i(図5)と、接点機構280の装置側端子280t(9つ端子があるが、まとめて装置側端子280tと呼ぶ)とが非接触状態になる可能性を低減できる。また、切り欠き140は回路基板130よりも第1の壁面部100aに近い位置に設けられているので、カートリッジ10をホルダー20に装着する際に回路基板130の各端子130a〜130iが接点機構280の装置側端子280tと接触するよりも先に規制ピン270がカートリッジ10の切り欠き140に挿入される。すなわち、規制ピン270が切り欠き140に挿入されカートリッジ10の幅方向(Y軸方向)の動きがある程度規制された状態で回路基板130の各端子130a〜130iを接点機構280に接触させることができる。よって、カートリッジ10をホルダー20に装着する際により確実に各端子130a〜130iを接点機構280に接触させることができる。
上記のように、対向壁面部25cにガイド溝200tが形成されていることから、突起部160を孔部202まで容易に導くことができる。特に、ガイド溝200tが下部ガイド溝200tuを有することから、突起部160をよりスムーズに孔部202まで導くことができる。
図11は、装着後の状態を説明するための図である。図11(A)は、図9と同様に、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。図11(B)は、装着状態の斜視図である。図11(A)には液体収容室180に収容されているインクをドットで表している。
図11(A)に示すように、装着状態では、容器側規制部124が装置側係合部260と係合することで、カートリッジ10の高さ方向の動きが規制される。ここで、ホルダー20の使用姿勢における鉛直方向(Z軸方向)について、回転支点216wは係合点124tよりも下方に位置する。装着状態では、レバー120は無負荷状態よりも第2の壁面部100bに近づいた状態で装置側係合部260と係合している。よって、レバー120が容器本体100を対向壁面部25c側に押し付けることで、カートリッジ10の長さ方向(X軸方向)の動きが規制される。また、装着状態では、液体供給管240が液体供給口110と接続される。また、回路基板130の各端子が接点機構280の対応する各電気的接触部材280a〜280iと接触し、カートリッジ10とプリンター1の制御ユニット60(図1)との間で、インク色やインク残量情報等の各種情報の伝達が行われる。さらに、所定のタイミングで光学式検出装置90を用いたインク残量の検出が行われる。また、装着状態では、印刷ヘッド21からの吸引によって液体供給口110、液体供給管240を介してインクが印刷ヘッド21に供給される。
装着状態において、カートリッジ10は、主に、ホルダー20の孔部202と、装置側係合部260と、規制ピン270により動きが規制されている。具体的には、孔部202と突起部160が協働して第3の壁面部100c側の幅方向(Y軸方向)と高さ方向(Z軸方向)の動きを規制し、装置側係合部260と容器側規制部124とが協働して第2の壁面部100b側の高さ方向の動きを規制し、規制ピン270と切り欠き140とが協働して第2の壁面部100b側の幅方向の動きを規制している。
ここで、印刷等を行う際にはホルダー20及びカートリッジ10は主走査方向(Y軸方向、カートリッジ10の幅方向)に移動する。すなわち、カートリッジ10は、幅方向の外力(慣性力)を受けることになる。カートリッジ10が外力を受けることで、図11(B)に示すように、カートリッジ10は液体供給口110(図11(A))を中心に幅方向成分を含む回転方向に回転する。具体的には、第2の壁面部100b側部分は矢印YR1の向きに回転し、第3の壁面部100c側部分は矢印YR2の向きに回転する。ここで、回路基板130は、第2の壁面部100bに設けられている。よって、幅方向の動きを規制するための切り欠き140を第2の壁面部100bに設けることで、切り欠き140を第1の壁面部100aに設けるよりも回路基板130のホルダー20に対する動き(ずれ)を抑制することができる。これにより、装着後の回路基板130(詳細には、端子群130t)とプリンター1との電気的接続を良好に維持することができる。特に、本実施例では、上述のように回路基板130は、長さ方向について切り欠き140と一部が重なるように配置されている(図3(A))。よって、回路基板130(詳細には端子群130t)のホルダー20に対する動き(ずれ)を最小限に抑制することができる。なお、更に上述のように、長さ方向(X軸方向)について、切り欠き140は、回路基板130が備える端子群130tの一部と重なるように設けられることがより好ましい。こうすることで、端子群130tのホルダー20に対する動き(ずれ)をより一層最小限に抑制することができる。
また、第1の壁面部100a(底面)に幅方向の動きを規制するための溝を設ける場合、溝を形成(規定)するための部材が周囲に必要となる。本実施例では、第2の壁面部100bに幅方向の動きを規制する切り欠き140を設けていることから、カートリッジの長さ方向(X軸方向)の大きさを小さくできる。
また、切り欠き140は規制ピン270と協働することでプリズム170の幅方向の動きを抑制できる。特に、本実施例では、プリズム170は、切り欠き140が形成された第2の壁面部100bの内面に接して配置されている(図4(A))。これにより、プリズム170の幅方向の動き(ずれ)を最小限に抑制し、精度良くインク残量検出を行うことができる。さらに、プリズム170によってインクの液体供給口110に向かう流れが堰き止められる可能性を低減できる。これにより、液体収容室180内部のインクを効率良く消費し、インク残量を低減できる。
また、第1の規制部を切り欠き140としたことで、第1の規制部を突起状にした場合(この場合、第1の装置側規制部270は凹状となる)に比べ、カートリッジ10をホルダー20に脱着する際に、第1の規制部(切り欠き140)がホルダー20に干渉する可能性を低減できる。これにより、カートリッジ10やホルダー20が破損する等の不具合の発生を抑制することができる。
このように、カートリッジ10は回路基板130が取り付けられた第2の壁面部100bに幅方向の動きを規制するための切り欠き140を有するため、回路基板130のホルダー20に対するずれを抑制できる。よって、回路基板130とプリンター1との電気的な接続が遮断される可能性を低減できる。また、回路基板130のホルダー20に対するずれを抑制できることから、回路基板130により多くの端子を設けることができる。これにより、回路基板130とプリンター1との間でのより多くの情報の伝達を行うことが可能となる。
A−5.カートリッジの取り外し
図12は、カートリッジ10をホルダー20から取り外す様子を説明するための図である。図12(A)は、取り外す様子を示した第1の図であり、図12(B)は、本実施例の効果の1つを説明するための図である。なお、図12(A)は、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。
図12(A)に示すように、カートリッジ10をホルダー20から取り外す際には、係合解除部122を容器本体100(詳細には、第2の壁面部100b)に近づける(押し付ける)方向(X軸負方向)に弾性変形させる。そうすると、装置側係合部260と容器側規制部124の係合が解除される。係合解除部122は、第1の側面122tが第2の壁面部100bに当接した場合に、第2の側面122uが鉛直方向から所定角度θ傾斜するように形成される。このように係合解除部122が形成されることで、係合解除部122に対してX軸負方向に外力Fを加えると、係合が解除されると共に、カートリッジ10をホルダー20から効率良く取り外すことができる。この理由について、図12(B)を用いて説明する。
図12(B)に示すように、係合を解除するために係合解除部122を容器本体100(詳細には、第2の壁面部100b)に近づける方向(X軸負方向)に、係合解除部122に対して外力Fが加えられる場合を考える。外力Fは、回転支点216wを中心とする円周の接線方向成分の力F1と、半径方向成分F2に分解できる。第2の側面122uが上端から下端に向かうに従い回転支点216wに近づくように傾斜(下方傾斜)していると、接線方向成分の力F1を係合解除部122に効率良く伝達できる。よって、容器側規制部124と装置側係合部260の係合を解除する方向(X軸負方向)に係合解除部122に対して外力を加えた場合、係合が解除されると共に、カートリッジ10が取り外される方向(矢印Rd)にカートリッジ10を容易に回転させることができる。
図13は、カートリッジ10をホルダー20から取り外す様子を説明するための第2の図である。図13(A)は、カートリッジ10が回転支点216wを支点に回転する様子を示す図である。図13(B)は、カートリッジ10が回転支点216wを支点に回転する様子を示す第2の図である。なお、図13は、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。
図13(A)に示すように、係合解除部122に所定方向成分(X軸負方向成分)の外力Fが加えられると、回転支点216wを支点として矢印Rd方向にカートリッジ10が回転運動する。また、回転支点216wの上方には空間部216spが位置するため、ホルダー20によってカートリッジ10の所定方向への回転運動が阻害されることはない。
図13(B)に示すように、所定方向の回転運動が進行すると、カートリッジ10の第3の壁面部100cが上部面216sに当接する。この状態になると、所定方向の回転運動は上部面216sが障壁となり阻害される。しかしながら、この状態では、カートリッジ10の第2の壁面部100b側を利用者が容易に掴んで取り上げられる程度に、第2の壁面部100b側がホルダー20に対して鉛直上方に持ち上げられている。
上記のように、カートリッジ10は、回転支点166wが係合点124tよりも下方に位置し、係合点124tよりも上方に係合解除部122が位置するように構成されている(図11(A))。よって、図12(A)に示すように、係合解除部122に所定方向(X軸負方向)に外力を加えることで、回転支点216wを支点としてカートリッジ10をホルダー20から容易に取り外すことができる。すなわち、容器側規制部124と装置側係合部260の係合を解除する操作と、カートリッジ10をホルダー20から取り外す操作を一連の操作によって行うことができる(図12,13)。よって、利用者に対し、取り外しの操作性を向上させたホルダー20及びインクカートリッジ10を提供することができる。また、ホルダー20の回転支点216wは対向壁面部25cの対向面216uと延伸面216tによって容易に規定することができる。
A−6.カートリッジの別方法での取り付け
図14は、別方法の装着方法について説明するための図である。図14(A)〜(C)の順で時系列に図示している。また、図14(A)〜(C)は、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。図14(A)〜(C)を用いて、第2の壁面部100bが第3の壁面部100cよりも鉛直下方になるようにカートリッジ10を傾斜させてホルダー20に挿入させる装着方法(係合装着方法)について説明する。
図14(A)に示すように、係合装着方法では、突起部160が孔部202に挿入される前に、容器側規制部124が装置側係合部260に係合する。この場合、係合点124tを回転支点としてカートリッジ10を回転させることで、ホルダー20にカートリッジ10が装着される。この時、突起部160は回転軌跡Rmを描く。この回転軌跡Rmは変形部212と交差する。すなわち、回転軌跡Rmがホルダー20と交差する地点には変形部212が位置する。言い換えれば、使用姿勢において、変形部212は溝底壁面部213のうち、回転軌跡Rmと溝底壁面部213とが交差する交差地点Rxよりも高い位置にまで達するように形成されている。図14(A)に示すように、突起部160が溝底壁面部213に当接した直後の状態では、突起部160は変形部212と接する。
図14(B)に示すように、第3の壁面部100c側を鉛直下方向に押し進めると、突起部160により変形部212がホルダー20の外側方向(X軸負方向)に押されて弾性変形する。変形部212が弾性変形することで、カートリッジ10の動きが制限されることなく、第3の壁面部100c側を鉛直下方向に押し進めることができる。これにより、図14(C)に示すように、カートリッジ10をホルダー20に装着させることができる。
図15は、別方法の装着方法について説明するための図である。図15(A)は、ホルダー20への装着方法を説明するための第1の図である。図15(B)は、ホルダー20への装着方法を説明するための第2の図である。図15(A),(B)は、図3(B)のカートリッジ10のG−G断面と、G−G断面に対応するホルダー20の断面を示した図である。
図15(A)は、カートリッジ10を傾斜させずに、ホルダー20の真上からカートリッジ10をホルダー20に装着させる装着方法(上方アクセス装着方法)を示している。このような装着方法においても、変形部212が弾性変形可能であるため、カートリッジ10の動きが制限されることなく、ホルダー20にカートリッジ10を装着することができる。
図15(B)は、突起部160をガイド溝200tに挿入することなく、カートリッジ10をホルダー20に装着させる装着方法(前面アクセス装着方法)を示している。本実施例では、ホルダー20は変形部212を有するため、カートリッジ10の動きが制限されてホルダー20に装着できない可能性を低減できる。よって、特定の装着方法(動きが制限されるような装着方法)での装着を防止するための部材をホルダー20の開口に設ける必要がない。よって、前面アクセス装着方法によってカートリッジ10をホルダー20に装着させることも可能となる。
上記のように、ホルダー20は変形部212を有することから、カートリッジ10がホルダー20に装着される前に、ホルダー20内でカートリッジ10の動きが制限される可能性を低減できる。これにより、特定の装着方法を禁止する機構をホルダー20の開口に設ける必要がないため、ホルダー20の部品点数の低減を図りつつ、カートリッジ10をホルダー20に取り付ける際の操作性を向上できる。すなわち利用者は装着方法を制限されることなく、種々の装着方法を用いてカートリッジ10をホルダー20に装着することができる。
B.第2実施例:
図16は、第2実施例のカートリッジ10aを説明するための図である。図16(A)は、カートリッジ10aの断面図であり、図3(B)のA−A断面に相当する。また、図16(B)は、カートリッジ10aのプリズム170a〜170cを説明するための図である。なお、第1実施例との違いは、プリズム170a〜170cの構成であり、その他の構成については第1実施例と同一の構成であるため、同一の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。また、カートリッジ10aが装着されるホルダー20の構成及びプリンター1の構成は第1実施例と同一である。
図16(A)に示すように、第1の壁面部100aには第1〜第3のプリズム170a〜170cが設けられている。図16(B)に示すように、各プリズム170a〜170cは、反射面170fを含む直角二等辺三角柱形状の部分を含む。また、各プリズム170a〜170cの反射面と、第1の壁面部100aとの距離はそれぞれ異なるように配置されている。具体的には、切り欠き140に近いプリズム程、第1の壁面部100aとの距離が長くなるように配置されている。すなわち、各プリズム170a〜170cの中で最も高さのある第1のプリズム170aは、切り欠き140が設けられている第2の壁面部100bの内面に接して配置されている。また、プリズムの高さが低くなるに従い、第2の壁面部100bから離れた位置に配置されている。このように第1〜第3のプリズム170a〜170cを配置することで、切り欠き140の近くに配置されているプリズム程、反射面170fとZ軸負方向側に配置された光学式検出装置(図示せず)との距離が長くなる。なお、光学式検出装置は、プリズムの数に対応させてプリンター1に配置して残量検出を行っても良いし、1つの光学式検出装置を各プリズム170a〜170cの真下に移動させて残量検出を行っても良い。
このように、反射面170fの高さが異なる複数のプリズム170a〜170cを配置することで、カートリッジ10aのインク残量をより詳細に検出できる。また、光学式検出装置と反射面170fとの距離が長くなる程、反射面170fと光学式検出装置との相対的な位置のずれが生じ、インク残量の検出精度が低下する傾向にある。しかしながら、本実施例では光学式検出装置と反射面170fとの距離が長いプリズム170aほど、ホルダー20に対するズレをより抑制できるように、切り欠き140のより近くに配置している。よって、各プリズム170a〜170cを用いたインク残量の検出精度のばらつきを低減できる。また、第2実施例のカートリッジ10aは、第1実施例と同様に、切り欠き140を有するため、ホルダー20の規制ピン270と協働して幅方向(Y軸方向)の動きを規制できる。よって、回路基板130(詳細には端子群130t)とプリンター1との電気的接続を良好に維持することができる。
C.変形例:
なお、上記実施例における構成要素の中の、特許請求の範囲の独立項に記載した要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C−1.第1変形例:
上記実施例では、プリズム170,170aは、第2の壁面部100bの内面に接して配置されていたが(図4(A),図16(A))、これに限定されるものではなく、第2の壁面部100bと離間して配置されても良い。このようにしても、回路基板130のホルダー20に対する動き(ずれ)は抑制できる。この場合、以下のような変形態様を採用することが好ましい。図17は第1変形例の変形態様を説明するための図である。図17(A)〜(E)はプリズム170近傍を示した図である。第1実施例との違いは、プリズム170が第1の垂直壁部100b1の内面と離間して配置されている点と、プリズム170と第1の垂直壁部100b1との間に突起状部材175a〜175eを設けられている点である。その他の構成については第1実施例と同一であるため、同一の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
突起状部材175a〜175eは、第1の壁面部100aから液体収容室180内に向かって延びる突起である。形状は、直方体形状(図17(A)、符号175a)や三角柱形状(図17(B)〜(E)、符号175b〜175e)等を採用可能である。また、突起状部材175a,b,eは、プリズム170と第1の垂直壁部100b1の両方に接するように配置されている。このように、突起状部材175a〜175eを有することで、インクがプリズム170によって堰き止められることを抑制でき、第1の垂直壁部100b1側のインクを液体供給口110(図4(A))まで導くことができる。よって、液体収容室180(図4(A))内のインクを効率良く消費できる。
C−2.第2変形例:
上記実施例では、カートリッジ10はインク残量の検出のために利用されるプリズム170,170a〜170cを有していたが(図4(A)、図16(A))、省略可能である。また、光学的なインク残量検出方法に利用されるプリズムに代えて、インク残量検出のために、圧電素子を用いたセンサーや、電極を用いたセンサーを採用しても良い。このようにしても、上記実施例と同様に、カートリッジ10の切り欠き140とホルダー20の規制ピン270とが協働することで、回路基板130のホルダー20に対する動き(ずれ)を抑制できる。また、上記実施例と同様に、回転支点166w、216wや、ホルダー20の変形部212により、カートリッジ10のホルダー20に対する着脱時の操作性を向上できる。
C−3.第3変形例:
上記実施例ではカートリッジ10は第1の規制部として切り欠き140を用いたが、形状はこれに限定されるものではない。例えば、第2の壁面部100bに第1の規制部として突起を設けても良い。この場合、ホルダー20には規制ピン270に代えて突起が挿入される凹部を設ける。このようにしても、装着後におけるカートリッジ10,10aの幅方向の動きが抑制されるため、回路基板130とプリンター1の電気的接続が良好に維持される。また、切り欠き140は、第1の垂直壁部100b1の幅方向の略中央に設けられていたが(図3(B))、これに限定されるものではない。例えば、切り欠き140が第1の垂直壁部100b1の幅方向の一方の端に形成されていても良い。すなわち、上記実施例の切り欠き140は、幅方向の両側が第1の垂直壁部100b1により形成されていたが、片側のみが第1の垂直壁部100b1により形成され、もう片側が開放されていても良い。このようにしても、装着状態において、カートリッジ10の幅方向の動き(幅方向のどちらか一方の動き)を規制し、回路基板130のホルダー20に対するずれを抑制できる。また、上記実施例と同様に、回転支点166w、216wや、ホルダー20の変形部212により、カートリッジ10のホルダー20に対する着脱時の操作性を向上できる。
C−4.第4変形例:
上記実施例では、カートリッジ10は、第2の壁面部100bが、第1の垂直壁部100b1、傾斜壁部100b2、第2の垂直壁部100b3を有する形状をしていたが、カートリッジ10の形状は任意の形状を採用可能である。例えば、傾斜壁部100b2を有さない略直方体形状や、第2の壁面部100bが一様に傾斜する形状としても良い。また、各壁面部100a〜100fを任意の角度に傾斜させて良いし、各壁面部100a〜100fが交差する角度を90度以外の角度にしても良い。すなわち、内部にインクが収容可能な液体収容室180を形成できれば、インクカートリッジ10は任意の形状を採用可能である。
C−5.第5変形例:
上記実施例において、カートリッジ10の第3の壁面部100cの外面は回転支点166wを有していたが(図3(A))、例えば、第3の壁面部100cに突起を設け、突起を回転支点166wとしても良い。このようにしても、回転支点166wによって、カートリッジ10を回転させることでホルダー20から容易にカートリッジ10を取り外すことができる。
C−6.第6変形例:
上記実施例では、カートリッジ10は突起部160を有していたが、省略可能である。また、これに対応させてホルダー20において、ガイド溝200tや孔部202(図7)も省略可能である。このようにしても、上記実施例と同様に、回転支点166w、216wや、ホルダー20の変形部212により、カートリッジ10のホルダー20に対する着脱時の操作性を向上できる。
C−7.第7変形例:
上記実施例では、ホルダー20のガイド溝200tはテーパ形状の下部ガイド溝200tuを有していたが、これに限定されるものではない。例えば、ガイド溝200tの幅を略一定にしても良い。このようにしても、ガイド溝200tによって突起部160をホルダー20の孔部202まで容易に導くことができる。
C−8.第8変形例:
上記実施例では、回路基板130の端子は2列により構成されていたが、1列により構成されていても良いし、3列以上により構成されていても良い。なお、3列以上で構成されている場合は、第1の規制部(切り欠き)140に最も近い第1の列は、第1の規制部140(切り欠き)140から最も離れた第2の列よりも多くの端子を含むことが好ましい。こうすることで、第1と第2の列に含まれる各端子とプリンター1との電気的接続を良好に維持することができる。また、3列以上で端子が構成されている場合は、第1の規制部(切り欠き)140に近い位置にある列ほどより多くの端子を含むことがより好ましい。こうすることで、回路基板130の各端子とプリンター1との電気的接続を良好に維持することができる。
C−9.第9変形例
上記実施例では、弾性部(レバー)120をカートリッジ10の第2の壁面部100bに設けるようにしたが、容器側規制部124をカートリッジ10の第2の壁面部100bに形成しつつ、係合解除部122をホルダー20側に設けるようにしてもよい。このようにしても、係合解除部122に利用者によって外力が加えられることで、ホルダー20と容器側規制部124との係合を解除することができる。
C−10.第10変形例
上記実施例では、表面に配置された9つの端子130a〜130iからなる端子群130tと、記憶部133とを備える回路基板130(図5)を容器本体100に取り付ける構成としたが、端子群130tを容器本体100に直接設ける構成としてもよい。このような構成においても、端子群130tの液体噴射装置(プリンター1)に対する幅方向の動き(ずれ)を抑制し、端子群130tと液体噴射装置(プリンター1)との接触を良好に維持することができる。この場合、長さ方向(X軸方向)について、切り欠き140は、端子群130tの一部と重なるように容器本体100に設けられることがより好ましい。こうすることで、端子群130tの液体噴射装置(プリンター1)に対する幅方向の動き(ずれ)をより一層抑制することができる。
C−11.第11変形例:
上記実施例及び変形例では、液体収容容器としてプリンター1に用いられるカートリッジ10,10aを例に説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば液晶ディスプレー等の色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等の液体噴射装置に液体を供給可能な液体収容容器に本発明は適用できる。また、インクカートリッジに限らず、各種液体収容容器を着脱自在に装着可能なホルダーに本発明は適用できる。上記の各種の液体噴射装置に液体収容容器を使用する際には、各種の液体噴射装置が噴射する液体の種類に応じた液体(色材,導電ペースト,生体有機物等)を、液体収容容器内部に収容すれば良い。また、ホルダーを備える各種液体噴射装置と、各種液体噴射装置に対応した液体収容容器とを備える液体噴射システムとしても本発明は適用可能である。
1…プリンター
10…カートリッジ
10a…カートリッジ
20…ホルダー
21…印刷ヘッド
25a…装置側底壁面部
25b…係合部側壁面部
25c…対向壁面部
25e…第1の装置側側壁面部
25f…第2の装置側側壁面部
50…第2のモーター
52…第1のモーター
60…制御ユニット
70…操作部
72…インターフェース
80…コンピューター
90…光学式検出装置
92…発光素子
94…受光素子
100…容器本体
100b2a…内面
100a…第1の壁面部
100b…第2の壁面部
100c…第3の壁面部
100d…第4の壁面部
100e…第5の壁面部
100f…第6の壁面部
100b1…第1の垂直壁部
100b2…傾斜壁部
100b3…第2の垂直壁部
110…液体供給口
112…フォーム
114…流通流路
120…弾性部(レバー)
122…係合解除部
122t…第1の側面
122u…第2の側面
124…容器側規制部
124t…係合点
130…回路基板
130t…端子群
131…ボス溝
132…ボス穴
133…記憶部
140…切り欠き
160…突起部
166w…回転支点
170…プリズム
170a〜c…プリズム
170f…反射面
170t…プリズムユニット
180…液体収容室
200t…ガイド溝
200ta…上端
200tb…下端
200tu…下部ガイド溝
202…孔部
212…変形部
213…溝底壁面部
216…立設壁部
216s…上部面
216t…延伸面
216u…対向面
216w…回転支点
216sp…空間部
240…液体供給管
240t…フィルター
242…シール部材
260…装置側係合部
270…第1の装置側規制部(規制ピン)
280…接点機構
290…貫通孔
800…包含領域
PA…印刷用紙
IK…インク

Claims (20)

  1. 液体を噴射するヘッドを備えた液体噴射装置に装備され、前記ヘッドに供給するための液体を貯留可能な液体収容容器を着脱可能なホルダーであって、
    前記装着された前記液体収容容器を所定方向に回転させて前記ホルダーから取り外すための回転支点を有する、ホルダー。
  2. 請求項1に記載のホルダーであって、
    底面を形成する装置側底壁面部と、
    前記液体収容容器と係合し、前記液体収容容器の動きを規制する装置側係合部と、
    前記装置側底壁面部から立設され、前記装置側底壁面部を挟んで前記装置側係合部と対向する位置にある対向壁面部と、を備え、
    前記回転支点は、前記対向壁面部に形成されており、前記係合が解除される方向に前記液体収容容器に力が加えられることにより、前記液体収容容器が前記回転支点を中心として前記所定方向に回転するように構成されている、ホルダー。
  3. 請求項2に記載のホルダーであって、
    前記ホルダーに着脱される前記液体収容容器は、前記ホルダーに装着した際に底面となる第1の壁面部と、前記第1の壁面部に接続された第2の壁面部と、前記第1の壁面部に接続され、かつ、前記第2の壁面部と対向する第3の壁面部とを有する容器本体を備えており、
    前記対向壁面部は、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
    前記装置側底壁面部から上方に延びる対向面であって、前記液体収容容器が装着された場合に、前記第3の壁面部の外面と略平行な対向面と、
    前記対向面の上端から、前記第3の壁面部の外面に対して離れる方向に延びる延伸面と、を有し、
    前記回転支点は、前記対向面と前記延伸面との境界により規定される、ホルダー。
  4. 請求項2に記載のホルダーであって、
    前記ホルダーに着脱される前記液体収容容器は、前記ホルダーに装着した際に底面となる第1の壁面部と、前記第1の壁面部に接続された第2の壁面部と、前記第1の壁面部に接続され、かつ、前記第2の壁面部と対向する第3の壁面部とを有する容器本体を備えており、
    前記液体噴射装置の使用姿勢において、
    前記対向壁面部は、前記装置側底壁面部から上方に延びる対向面であって、前記液体収容容器が装着された場合に、前記第3の壁面部の外面と略平行な対向面を有し
    前記対向面よりも上方には前記液体収容容器の回転を許容するための空間部であって、前記液体収容容器の一部分を受入れ可能な空間部を有する、ホルダー。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のホルダーであって、
    前記液体噴射装置の使用姿勢において、前記回転支点は、前記液体収容容器と前記装置側係合部とが係合する係合点よりも下方に位置する、ホルダー。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のホルダーであって、
    前記対向壁面部は、前記回転支点よりも前記装置側底壁面部に近い位置に位置する孔部であって、前記液体収容容器が備える突起部が挿入されることで装着後の前記液体収容容器の動きを規制する孔部を有する、ホルダー。
  7. 請求項6に記載のホルダーであって、
    前記対向壁面部は、前記液体収容容器が装着される際に、前記突起部の前記液体収容容器の幅方向の動きを規制しながら前記孔部まで前記突起部を導くためのガイド溝を有する、ホルダー。
  8. 請求項7に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
    前記ガイド溝は、前記対向壁面部の上端から前記孔部に亘って形成されている、ホルダー。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
    前記ガイド溝の上端の幅は、前記ガイド溝の下端の幅よりも大きい、ホルダー。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のホルダーであって、
    前記ガイド溝の幅は、前記孔部に近づくに従って単調減少する、ホルダー。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載のホルダーであって、
    前記ガイド溝は、前記孔部に近づくに従って幅が次第に小さくなるテーパ形状の下部ガイド溝を有する、ホルダー。
  12. 請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
    前記ガイド溝の下端は、前記孔部の幅と同一の幅を有する、ホルダー。
  13. 請求項7乃至請求項12のいずれか1項に記載のホルダーであって、
    前記ガイド溝の底面を構成する溝底壁面部であって前記液体収容容器と対向する溝底壁面部は、前記ガイド溝の深さ方向に弾性変形可能な変形部を有し、
    前記液体噴射装置の使用姿勢において、前記変形部の下端は、前記孔部にまで達している、ホルダー。
  14. 請求項13に記載のホルダーであって、前記液体噴射装置の使用姿勢において、
    前記変形部の上端は前記溝底壁面部の部分のうち、前記液体収容容器の前記突起部が前記孔部に挿入される前に、前記液体収容容器の容器側規制部であって前記装置側係合部と係合すべき容器側規制部が前記装置側係合部と係合した場合に、前記液体収容容器が前記係合した係合点を支点に前記突起部が回転する軌跡と、前記溝底壁面部とが交差する交差地点よりも高い位置にまで達している、ホルダー。
  15. 請求項13又は請求項14に記載のホルダーであって、
    前記変形部は、前記溝底壁面部の両端に切り欠きを形成することで形成される、ホルダー。
  16. 請求項2乃至請求項15のいずれか1項に記載のホルダーであって、
    前記装置側底壁面部は、前記液体収容容器の第1の規制部と協働して少なくとも前記液体収容容器の幅方向の動きを規制する第1の装置側規制部を有する、ホルダー。
  17. 請求項16に記載のホルダーであって、
    前記第1の装置側規制部の形状は、切り欠きである前記第1の規制部が挿入される突起状である、ホルダー。
  18. 請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載のホルダーを装備した液体噴射装置。
  19. 液体を噴射するヘッドを備えた液体噴射装置に着脱可能な液体収容容器であって、
    内部に液体を収容するための液体収容室を形成する容器本体であって、前記液体噴射装置のホルダーに装着した際に底面となる第1の壁面部と、前記第1の壁面部に接続された第2の壁面部と、前記第1の壁面部に接続され、かつ、前記第2の壁面部と対向する第3の壁面部とを有する容器本体と、
    一端が前記第2の壁面部に取り付けられた弾性を有する弾性部であって、ホルダーへの着脱に利用される弾性部と、を備え、
    前記弾性部は、
    前記ホルダーと係合することで前記液体収容容器の動きを規制する容器側規制部と、
    前記容器側規制部よりも上方にある係合解除部であって、前記第2の壁面部に押し付ける方向に外力が加えられることで弾性変形し前記係合を解除すると共に、前記第3の壁面部と前記ホルダーとの接触部であって前記係合している係合地点よりも下方に位置する接触部を回転支点として前記液体収容容器を回転させて前記ホルダーから取り外すことが可能な係合解除部と、を備える、液体収容容器。
  20. 請求項19に記載の液体収容容器であって、
    前記係合解除部は、前記第2の壁面部と対向する第1の側面と、前記第1の側面とは反対側の第2の側面を有し、
    前記第1の側面が前記第2の壁面部に当接した場合に、前記第2と第3の壁面部が対向する方向について、前記第2の側面は上端から下端に向かうに従い前記回転支点に近づくように構成されている、液体収容容器。
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