JP4556517B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
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Description

本発明は、インクジェットプリンタに関し、特に、ヘッドホルダを介してインクカートリッジとヘッドユニットとを保持すると共に、走査して印字を行うキャリッジを備えるインクジェットプリンタに関する。
従来、インクジェットプリンタとして、印字の際に走査するキャリッジにインクカートリッジを装着したものが知られている。
このインクジェットプリンタは、通常、インクを吐出して被記録媒体に印字記録するヘッドユニットと、該ヘッドユニットを支持すると共に左右方向に移動するキャリッジに取り付けられるヘッドホルダと、該ヘッドホルダに着脱自在に装着され、インクを貯留するインクカートリッジとを備えている。
前記ヘッドユニットは、インク供給源からインク供給通路を介してヘッドユニットのインク供給口へインクを供給し、該ヘッドユニットに装着されるプレート型の圧電アクチュエータにより、多数のノズル孔と連通する圧力室に所定の圧力を選択的に付与して、前記ノズル孔からそれぞれのインクを吐出する構成とされている。そのために、前記ヘッドユニットは、印字を行うための多数のノズル孔を備えるノズルプレートと、該ノズルプレートが備える圧力室に所定の圧力を付与するプレート型の圧電アクチュエータと、該アクチュエータに印加する電圧を制御するドライバICとを備えている。
また、インク供給口を有する前記インクカートリッジの底部側に、インクを供給する流路部材と前記ヘッドホルダに前記インクカートリッジを載置する際の支持台となるジョイント部材とを有する貫通部材を配設して、該貫通部材を介して前記インクカートリッジと前記ヘッドユニットとを連結している。
つまり、前記ヘッドホルダの上側にインクカートリッジを装着し、下側にヘッドユニットを装着し、前記ヘッドホルダを貫通するように配設される前記流路部材により連結する構成であり、前記ヘッドホルダの上に載置するジョイント部材を介して前記インクカートリッジを保持する構成である。
この時に、前記インクカートリッジを前記ジョイント部材方向に押圧して取り付けると共に、前記ヘッドユニットが有するドライバICを冷却するためのヒートシンクを、前記ジョイント部材と同じ側の前記ヘッドホルダ上に備える構成としたインクジェットプリンタも知られている。
印字の際には、前記キャリッジに搭載される複数のインクカートリッジから、それぞれのノズルプレートへ、前記ヘッドユニットに設けられるそれぞれのインク供給通路を介してインクが供給され、前記圧電アクチュエータを介して所定の圧力を選択的に付与して、前記ノズル孔からそれぞれのインクを吐出する構成としている。
前記圧電アクチュエータは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のセラミックス材料からなる圧電セラミックス材料からなり、圧電効果を有する複数の圧電セラミックス層と、その層間に複数の内部電極とを備えている。内部電極は、それぞれ圧力室の中央部に対応する部分に設けられており、内部電極に挟まれた圧電セラミックス層の部分は、内部電極に電圧が印加されることによりそれぞれ積層方向に伸長する活性部となっている。
任意の圧力室に対応する内部電極に電圧を印加すると、活性部に分極方向と平行な電界が生じ、活性部が積層方向に伸長して、圧力室内のインクに圧力が付与され、インクが吐出される。
画像の印刷時に、上記の圧電アクチュエータを駆動するドライバICの温度が上昇する。特に、印刷画像の各画素に対して所定数のインク滴を吐出できるようにし、画像データに応じた数のインク滴により各画素を構成して階調表現を行う所謂マルチドロップ型のインクジェットプリンタでは、画像印刷時におけるヘッドユニットに対する駆動電圧の印加回数が著しく増加し、ヘッドユニットの温度上昇も激しい。
そのために、前記ヘッドユニットのドライバICの発熱を冷却するためのヒートシンクを装着したインクジェットプリンタヘッドが既に公開されている(例えば、特許文献1参照)。
また、インクカートリッジをキャリッジに着脱可能としたインクジェットプリンタにおいて、記録紙に吐出するインク滴による記録精度向上のため、ノズルヘッド部の位置決めを高精度に行う必要がある。特に、複数のインクカートリッジを搭載したキャリッジにより記録を行うカラ−記録の場合には、各ノズルヘッドの位置精度が悪いと色ずれが生じてしまう不都合が発生する。
さらに、ヘッドホルダに、前記インクカートリッジと前記ノズルプレートを備えるヘッドユニットとを同時に保持する構成としたキャリッジでは、インクカートリッジを前記ヘッドホルダに載置する際に、前記インクカートリッジを前記ヘッドホルダに押圧するようにして装着している。
特開平9−76485号公報(第1−5頁、第3図)
インクカートリッジを着脱自在とするキャリッジでは、該キャリッジに装着されるヘッドホルダに前記インクカートリッジを付勢部材や押圧部材等により押圧して装着する。
そのために、前記ヘッドホルダが樹脂製や薄い板金製のように剛性の弱い場合には、前記押圧部材による押圧力により僅かに撓みが生じることがある。
前記ヘッドホルダに撓みが生じると、該ヘッドホルダに装着されているヘッドユニットを介してノズルプレートの位置が僅かに(ミクロン単位で)変位する。そのために、特に複数のインクカートリッジを備えるヘッドホルダにおいてはその変位のばらつきにより、印字の際に微妙なズレが生じる場合がある。
本発明の目的は、上記課題を解決するために、キャリッジにインクカートリッジとヘッドユニットとを保持するヘッドホルダを備えるタイプのインクジェットプリンタにおいて、前記インクカートリッジを押圧部材により押圧して前記ヘッドホルダに装着する際に、該ヘッドホルダの変形を抑制して前記ヘッドユニットを正確な位置に保持することができるインクジェットプリンタを提供することである。
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、搬送される被記録媒体にインクを吐出して記録するヘッドユニットと、前記インクを一時的に貯留するインクカートリッジと、前記ヘッドユニットを駆動するドライバICに接し該ドライバICを冷却するヒートシンクとを保持するヘッドホルダを備えたインクジェットプリンタにおいて、前記ヘッドホルダは、前記被記録媒体に対して所定の間隙を介して配置される底面部を有し、前記底面部の一方の面に、前記被記録媒体に対向するようにして前記ヘッドユニットを装着し、前記底面部の他方の面に、前記ヒートシンクを挟むようにして着脱自在の前記インクカートリッジを装着し、前記インクカートリッジを前記ヒートシンクに押圧する押圧部材と、前記底面部及び前記ヒートシンクを貫通する貫通部材とを備えると共に、前記貫通部材が、前記ヒートシンクの前記インクカートリッジ側の面上に載置され、前記インクカートリッジが前記押圧部材により押さえ付けられることで前記インクカートリッジと連結され、前記インクカートリッジと前記ヒートシンクとにより挟持されるジョイント部材と、前記底面部及び前記ヒートシンクを貫通し、前記ジョイント部材を介して前記インクカートリッジと前記ヘッドユニットとを連通する流路部材とからなり、前記押圧部材によって前記インクカートリッジに加えられる押圧力を、前記ジョイント部材を介して前記ヒートシンクが受ける構成としたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、ヘッドホルダとは別の部材であって、ドライバICを冷却するために装着するヒートシンクを、インクカートリッジからの荷重を直接受ける部材として利用し、前記ヘッドホルダが前記インクカートリッジからの荷重を間接的に受ける構成とすることができ、ヘッドホルダの変形を抑制することができる。
また、ヘッドホルダの一方の面に装着するインクカートリッジのインクを、前記ヘッドホルダの底面部及び前記ヒートシンクを貫通して装着される貫通部材(ジョイント部材、流路部材)を介して、該ヘッドホルダの他方の面に装着するヘッドユニットへ供給することができる。さらに、インクカートリッジに加えられる押圧力を、ジョイント部材を介してヒートシンクが受けるので、ヘッドホルダの変形を抑制することができる。
請求項に係る発明は、前記押圧部材は、前記インクカートリッジを前記ジョイント部材の略真上から前記ヒートシンクの方向に押圧し、前記貫通部材は、前記ドライバICから隔離して配置され、前記ヒートシンクは、少なくとも前記ドライバICと接する位置から前記貫通部材が前記底面部を貫通する位置まで延在する延在部を有し、前記延在部が、前記ジョイント部材を支持すると共に、前記押圧部材によって前記インクカートリッジに加えられる押圧力を、前記ジョイント部材を介して前記延在部が受ける構成としたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、ヒートシンクを、貫通部材が位置するところまで延在してジョイント部材を支持することで、インクカートリッジに加えられる押圧力を、ドライバICを冷却するために装着するヒートシンクが受けることができる。
請求項に係る発明は、前記ヒートシンクの前記延在部において、前記ジョイント部材を支持する部位に、前記ジョイント部材に装着されている前記流路部材が挿通可能な切欠部を設けていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、ジョイント部材を支持する位置までヒートシンクを延在しても、該ヒートシンクの切欠部と前記ヘッドホルダを貫通して配設される流路部材を介して、インクカートリッジのインクをヘッドユニットへ供給することができる。
請求項に係る発明は、前記底面部が、前記延在部をその高さに規定して支持する複数の突出部を備えていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、基準高さとなるヘッドホルダの底面部に対して所定の高さを維持することで、押圧されるインクカートリッジの高さを正しく維持すると共に、押圧力の加わった延在部を複数の突出部に分散して支えることになるので、ヘッドホルダの変形を抑制し、その基準高さが変動しない。
請求項に係る発明は、前記複数の突出部は、少なくとも前記貫通部材の前記流路部材を包囲するように配設されていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、貫通部材のジョイント部材に付加される押圧力を、前記貫通部材を包囲するように設けられる複数の突出部が受けることで、ヘッドホルダがヒートシンクを安定して支持することができる。
請求項に係る発明は、前記ヘッドホルダは、上面を開放とする略方形の箱形形状を有すると共に、前記上面から複数の前記インクカートリッジを着脱可能に装着し、これらの前記インクカートリッジにそれぞれ対応する複数の前記貫通部材の流路部材が、前記ヘッドホルダの対向する一対の壁面のうち、いずれか一方の壁面に沿って隣接して配列されており、前記複数の突出部が、前記貫通部材が隣接する前記一方の壁面と前記流路部材との間に当該一方の壁面に沿って配列される第一群の突出部と、他方の壁面に隣接して配列される第二群の突出部とを有し、少なくともこれらの第一群および第二群の突出部が前記押圧力を受ける構成としたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、ヘッドホルダの一方の側に配設される貫通部材に付加される押圧力であっても、ヒートシンクを受ける突出部を一方の壁面に沿う第一群の突出部と、他方の壁面に沿う第二群の突出部とで構成することで、前記ヒートシンクの広い面を介して前記押圧力を安定して受けることができる。
請求項に係る発明は、前記被記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動するキャリッジを備え、前記キャリッジは、前記ヘッドホルダを着脱可能に搭載すると共に、前記ヘッドホルダが保持する前記インクカートリッジに押圧力を加える前記押圧部材を備えることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、走査する方向に移動するキャリッジにヘッドホルダを搭載し、キャリッジの備える押圧部材からインクカートリッジに押圧力が加えられるので、ヘッドホルダが変形せず、良好な印字状態を維持することができることに加えて、ヘッドホルダ全体の構成を簡略化することができる。
請求項に係る発明は、前記キャリッジが、前記キャリッジの上部に、前記インクカートリッジを前記ジョイント部材の略真上から前記延在部の方向に付勢する押圧部材としてのレバー部材を備え、前記キャリッジの下部に、前記ヘッドホルダの基準高さを規定する複数の突部を備えていると共に、前記ヘッドホルダの前記突出部が前記突部の位置付近の少なくとも三箇所に設けられ、該三箇所の突出部が前記付勢力を受ける受圧部となる構成としていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、インクカートリッジを付勢する押圧力をヒートシンクを介してヘッドホルダが受け、さらに、キャリッジが受けると共に、該キャリッジがヘッドホルダを支持する位置付近で、該ヘッドホルダがヒートシンクを受ける突出部を備える構成となり、ヘッドホルダの基準高さを正確に維持することができる。
請求項に係る発明は、前記ヒートシンクが、板厚2mmのアルミ板金製からなることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項に係る発明によれば、ドライバICを冷却する放熱性を備えると共に、インクカートリッジを付勢する押圧力を受ける耐力を備えるヒートシンクとすることができる。
本発明によれば、インクカートリッジを押圧部材により押圧してヘッドユニットを備えるヘッドホルダに装着しても、前記ヘッドホルダの変形を抑制し、前記ヘッドユニットを正確な位置に保持するインクジェットプリンタとすることできる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図6に基づいて詳細に説明する。
図1はインクカートリッジがヘッドホルダに装着されている状態を示しており、(a)は全体断面図であり、(b)はA矢視図である。図2は本発明に係るヒートシンクと従来のヒートシンクを示す断面図であり、(a)は本発明に係るヒートシンクとインクカートリッジを備えるヘッドホルダの全体断面図であり、(b)は従来のヒートシンクとインクカートリッジを備えるヘッドホルダの全体断面図である。図3は図2を単純化した模式図を示しており、(a)は本発明に係るヒートシンクを備えるヘッドホルダの断面概略図であり、(b)は従来のヒートシンクを備えるヘッドホルダの断面概略図である。図4はヘッドユニットの平面図であり、(a)はインクカートリッジを取り外した平面図であり、(b)はさらにジョイント部材を取り外した平面図である。図5はインクジェットプリンタヘッドの構成を示す斜視図であり、図6はインクカートリッジを備えるインクジェットプリンタヘッドの全体斜視図である。
まず、図5および図6により、本発明に係るヒートシンク及びインクジェットプリンタについて説明する。
本発明に係るインクジェットプリンタは、搬送される被記録媒体にインクを吐出して記録するヘッドユニット4と、前記インクを一時的に貯留するインクカートリッジ2と、前記ヘッドユニット4を駆動するドライバICに接し該ドライバICを冷却するヒートシンク1とを保持するヘッドホルダ5を備えていると共に、前記インクカートリッジ2を前記ヒートシンク1上に載置して、該ヒートシンク1が前記インクカートリッジ2からの荷重を受ける構成としたものである。
上記したように、ヒートシンク1はヘッドユニット4を保持するヘッドホルダ5に配設されており、該ヘッドホルダ5はさらにインクカートリッジ2をヒートシンク1上に保持して、インクジェットプリンタヘッドHを一体的に構成している。
これにより、インクカートリッジ2からの荷重は、直接的にヘッドホルダ5に加えられるのではなく、ヒートシンク1を一旦介して間接的に加えられるので、ヘッドホルダ1の印字特性に影響を与えるような変形を抑制している。
インクカートリッジ2の下部には貫通部材3が装着されている。前記貫通部材3は、ジョイント部材31と、各インクカートリッジ2に対応する流路部材32とを備えている。このうち、流路部材32は、図5に示すように、ジョイント部材31と一体的に形成されている上部流路部材32Aと、これに連通すると共にヘッドホルダ5を貫通するように形成されている下部流路部材32Bとからなる。また、上部流路部材32Aの上流側がインクカートリッジ2に連通し、下部流路部材32Bの下流側がヘッドユニット4に連通する。これにより、前記インクカートリッジ2に貯留されているインクを、それぞれの流路部材32からヘッドユニット4(4A、4B)が有するインク供給部材40を介して前記ヘッドユニット4へ供給している。
本実施の形態では、一つのヘッドユニット4Aは、インク供給部材40を四つ備えており、一つのインクカートリッジに対してそれぞれ二つのインク供給部材40が配設されている。これに対応して、図5ではジョイント部材31に陰になって見えないが、インクカートリッジ2とヘッドユニット4とを連通する流路部材32は、上部流路部材32Aから下部流路部材32Bに接続する部分で、一本の流路が二本の流路に分岐するように構成されている。そのために、例えば、ブラックインクおよびイエロー、シアン、マゼンタの四色のカラーインクをそれぞれ貯留するインクカートリッジ2A、2B、2C、2Dを備えるインクジェットプリンタにおいては、二つのヘッドユニット4A、4Bがヘッドホルダ5に装着されている。
前記ヘッドユニット4は、ノズルプレートやプレート型の圧電アクチュエータ等の複数の基板を積層した構成であり、インクジェットプリンタのヘッドユニットとして周知のものであり、インクカートリッジ2から供給されるインクを、前記圧電アクチュエータを介して所定の圧力を選択的に付与して、前記ノズルプレートが備える各ノズル孔からそれぞれのインクを吐出する構成としている。
図4にはヘッドユニットの平面図を示している。四つのインクカートリッジ2に対して図4(a)に示すように、四つの流路部材32(32a、32b、32c、32d)が配設されていて、その下には、図示されない下部流路部材32Bを介して、図4(b)に示すように、それぞれの流路部材32に対して二つずつの合計八つのインク供給部材40が設けられている。
また、ヘッドホルダ5は上面を開放とする略方形の箱形形状を有すると共に、前記上面から複数のインクカートリッジ2を着脱可能に装着している。これらの前記インクカートリッジ2にそれぞれ対応する複数の流路部材32が、ジョイント部材31と共に、前記ヘッドホルダ5の対向する一対の壁面5a、5bのうち、一方の壁面5aに沿って隣接して配列されている。
さらに、前記ヒートシンク1は前記ヘッドホルダ5の底面部5cに載置される。本実施の形態においては、後述するように、図中の位置1a、1b、1cの三箇所にて、ヘッドホルダ5が後述する突出部を介してヒートシンク1を支持する構成としている。
次に、図1により本発明に係るヒートシンク1について説明する。
図1(a)に示すように、ヘッドユニット4は、インクカートリッジ2から貫通部材3の流路部材32(32A、32B)を介してヘッドユニット4のインク供給口へインクを供給し、該ヘッドユニット4に装着されるプレート型の圧電アクチュエータにより、多数のノズル孔と連通する圧力室内のインクに所定の圧力を選択的に付与して、前記ノズル孔からそれぞれのインクを吐出する構成とされている。そのために、前記ヘッドユニット4は、印字を行うための多数のノズル孔を備えるノズルプレートと、該ノズルプレートが備える圧力室に所定の圧力を付与するプレート型の圧電アクチュエータと、該アクチュエータに印加する電圧を制御するドライバIC6とを備えている。
ヘッドユニット4が備える圧電アクチュエータを駆動するとき、その制御を行うための制御素子を備えるドライバIC6の温度が上昇する。特に、印刷画像の各画素に対して所定数のインク滴を吐出できるようにし、画像データに応じた数のインク滴により各画素を構成して階調表現を行う所謂マルチドロップ型のインクジェットプリンタでは、画像印刷時における圧電アクチュエータに対する駆動電圧の印加回数が著しく増加し、インクジェットプリンタヘッドの温度上昇も激しい。
そのために、本実施の形態では、ノズルプレートを備えるヘッドユニット4を装着しているヘッドホルダ5の上側に位置するドライバIC6の発熱を放熱して冷却するためのヒートシンク1が配設されている。
このように、前記ヘッドホルダ5にはヒートシンク1が配設され、貫通部材3のジョイント部材31を介してインクカートリッジ2がヒートシンク1に載置されるように装着されている。すなわち、前記ヘッドホルダ5がインクカートリッジ2とヒートシンク1とヘッドユニット4とを保持する構成である。
さらに、前記ヘッドホルダ5を保持して、被記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動するキャリッジ7を設けている。図1(a)では、ヘッドホルダ5と区別するために一点鎖線で示している。前記キャリッジ7の上部には、前記インクカートリッジ2を前記ヒートシンク1方向(図中水平に延在する部分)に押圧するレバー部材8を配設し、前記インクカートリッジ2と前記ヘッドユニット4と前記キャリッジ7とが一体的に走査して印字記録を行う構成としている。
前記貫通部材3はジョイント部材31と流路部材32(32A、32B)を備えており、図1に示すように、前記ジョイント部材31は、前記インクカートリッジ2と前記ヒートシンク1の水平に延在する部分とにより挟持されていると共に、前記流路部材32は前記ヘッドホルダ5の底面部5cを貫通して前記インクカートリッジ2と前記ヘッドユニット4とを連通している。
そのために、押圧部材である前記レバー部材8によって前記インクカートリッジ2に加えられる押圧力を、前記ジョイント部材31を介して前記ヒートシンク1が受ける構成としている。
これにより、レバー部材8からの押圧力が、ヘッドユニット4に対して直接的に加わることが少なくなり、ヘッドユニット4の撓みや変形による印字品質の低下が抑制される。もちろん、押圧力の大部分は、ジョイント部材31を介して直接的にヒートシンク1に加えられるとともに、ヘッドホルダ5には間接的に加えられることになる。そのため、ヘッドホルダ5の構造的に変形し易い部位に押圧力が加わってしまって変形する虞もない。また、インクカートリッジ2に貯留されているインクは、貫通部材3の流路部材32を経由してノズルプレートを備えるヘッドユニット4に供給される。
この時に、前記レバー部材8は、前記インクカートリッジ2を前記ジョイント部材31の略真上から前記ヒートシンク1の方向に押圧し、前記貫通部材3は、前記ドライバIC6から隔離して配置され、前記ヒートシンク1は、少なくとも前記ドライバIC6と接する位置から前記貫通部材3が在る位置まで延在する構成としている。
つまり、前記延在部が、前記ジョイント部材31を支持すると共に、前記レバー部材8によって前記インクカートリッジ2に加えられる押圧力を、前記ジョイント部材31を介して前記延在部が受ける構成である。
なお、レバー部材8からの押圧力が、ジョイント部材31の略真上から加えられる構成となっているので、ヘッドユニット4に撓みや変形を起こさせないまでも、押圧力の一部が貫通部材3、とりわけ流路部材32にも加えられることになり、確実にインクカートリッジ2とヘッドユニット4との連通路が形成される。
図1(b)に示すように、本実施の形態では、キャリッジ7にインクカートリッジ2が四つ装着されており、二個のインクカートリッジ2A、2Bに対してはヘッドユニット4Aが、インクカートリッジ2C、2Dに対してはヘッドユニット4Bが接続されている。つまり、四つのインクカートリッジ2に対応して二つのヘッドユニット4が装着されている。
そのために、一つのヘッドユニット4が、二つの異なる色のインクを吐出するように構成されている。さらに、ヘッドユニット4は、一つの色のインクに対して二つのインク供給口を備えており、一つの色のインクに対応して形成される流路が二本の流路に分岐している。
つまり、インクカートリッジ2に貯留されているインクをヘッドユニット4のノズルプレートに供給するために、インクカートリッジ2A、2B、2C、2Dの四つのインク供給口に対して、それぞれに対応する四つの流路部材32(32a、32b、32c、32d)と、二つのヘッドユニット4が順に接続することで、インクカートリッジ2からノズルプレートのノズル孔に連通する一連のインク流路が形成されている。なお、ヘッドユニット4の内部にも、そのインク供給口から複数のノズル孔に連なる複数の個別流路が形成されているが、ここでは詳述しない。
また、それぞれのヘッドユニット4に備えられる圧電アクチュエータに所定の電圧を印加するドライバIC6と、該ドライバIC6に給電し、通信するためのフレキシブルフラットケーブルKを備えている。
前述した通り、圧電型のヘッドユニットを構成する圧電材料に駆動電圧を印加することでドライバIC6の温度が上昇する。そのために、図1(b)に示すように、該ドライバIC6の上部に接するようにヒートシンク1が装着されており、該ドライバIC6の発熱を前記ヒートシンク1が放熱して冷却する構成としている。
さらに、本実施の形態においては、図2(a)に示すように、ヒートシンク1は、その底面を少なくともドライバIC6と接する位置から貫通部材3が在る位置まで延在する構成とし、少なくとも三箇所(1a、1b、1c)でヘッドホルダ5に載置される構成としている。なお、従来のヒートシンク1Aは、図2(b)に示すように、ドライバIC6と接する位置にあり、貫通部材3とは干渉しない構成とされている。この貫通部材3は、図に示されているように、ヘッドホルダ5の底面部の縁部近傍(図中右方)で支持されているので、加えられる押圧力によっては、ヘッドホルダ5自体が変形してしまう虞があった。
ここで、上記の構成を単純化した模式図である図3によりさらに詳細に説明する。
図3(a)は本発明に係るヒートシンクを備えるヘッドホルダの断面概略図であり、図3(b)は従来のヒートシンクを備えるヘッドホルダの断面概略図である。
本発明に係るヒートシンク1は、前記ドライバIC6に接する底面部と、該底面部に略直交して立設される放熱促進部とを備える断面L型の板金製品である。また、このヒートシンク1は、その底面長さL1を長くし、ドライバIC6と接する位置から貫通部材3Aまで延在し、延在部10を備えた形状としている。また、前記ヒートシンク1の底面は、ヘッドホルダ5の底面部5cに設けられる突出部50に載置される構成である。前記突出部50としては、貫通部材3Aが隣接する一方の壁面5aと流路部材132との間に当該一方の壁面5aに沿って配列される第一群の突出部51と、他方の壁面5bに隣接して配列される第二群の突出部52とを有し、これらの第一群および第二群の突出部50が押圧部材8Aの押圧力Fを受ける構成としている。
特に、前記延在部10を前記第一群の突出部51が受けることで、底面長さL1を長くしたヒートシンク1を安定して支持することができる。
前記貫通部材3Aはジョイント部材31Aと流路部材132とを備えており、前記延在部10が前記ジョイント部材31Aを支持すると共に、前記押圧部材8Aによってインクカートリッジ2に加えられる押圧力Fを、前記ジョイント部材31Aを介して前記延在部10が受ける構成としている。つまり、前記ジョイント部材31Aは、インクカートリッジ2と前記ヒートシンク1とにより挟持されており、インクカートリッジ2からの荷重をヒートシンク1に伝える構成である。
これにより、図3(a)に示すように、例えば、押圧力Fが、インクカートリッジ2の上下に仮想した中心線よりも右側に偏って加えられるようなときでも、ジョイント部材31Aを介してヒートシンク1の延在部10に伝えられ、さらに、ヘッドホルダ5に形成された突出部51および突出部52とに振り分けられることになる。本実施の形態では、これら二つの突出部51、52は、ヘッドホルダ5の底面部5cにおいて両端近傍に位置し、それぞれ対向する壁面5a、5bに隣接して形成されている。ちょうど、ヘッドホルダ5の上下に仮想した中心線に関して、互いに略等しい距離だけ離れて配設されている。そのため、インクカートリッジ2に対しては、図中右側に偏って加えられた押圧力Fも、ヒートシンク1を底面部5cの略両端部で下から支える突出部51、52に伝えられることになる。
すなわち、本実施の形態において、押圧力Fは、ヒートシンク1を介することで、左右のバランス良くヘッドホルダ5に伝えられることになり、ヘッドホルダ5がその偏った位置に押圧力Fの印加を受けても、変形し難い構成になっている。
また、前記流路部材132は、ヘッドホルダ5の底面部を貫通して、前記インクカートリッジ2とヘッドユニット4とを連通しており、前記インクカートリッジ2に貯留されているインクを前記ヘッドユニット4へ供給する構成である。そのために、前記ヒートシンク1の延在部10に前記流路部材32Aが挿通可能な切欠部11(図5参照)を設けている。
この切欠部11があるので、インクジェットヘッド自体の組立性に自由度が増す。すなわち、流路部材132は、ヘッドホルダ5の底面部5cを貫通するように装着するが、このとき、ヒートシンク1は流路部材132の装着前後のいずれのタイミングにおいても、ヘッドホルダ5に対して容易に装着することが可能である。
さらに、印字の際に左右方向に移動するキャリッジ7に、ヘッドホルダ5とインクカートリッジ2を保持するタイプのインクジェットプリンタにおいては、前記キャリッジ7に対するヘッドホルダ5の基準位置が定められており、該基準位置を守って前記ヘッドホルダ5および前記インクカートリッジ2を保持する必要がある。すなわち、前記ヘッドユニット4は被記録媒体に対向するように、前記ヘッドホルダ5の底面部5cの図中の下面側に装着されており、前記被記録媒体との間隔を所定寸法に維持しておくために、前記ヘッドホルダ5の基準高さGが規定されている。
そのために、ヘッドホルダ5の底面部5cを支持するキャリッジ7に複数の突部7aを設けて、該突部7aに前記ヘッドホルダ5を載置することで、前記基準高さGを規定している。
また、ヘッドホルダ5に設けている前記突出部50を、キャリッジ7に設けている前記突部7a付近の少なくとも三箇所に設ける構成としている。これにより、ヘッドホルダ5の変形をさらに確実に抑制している。
この構成の一例としては図4(b)に示すように、ヒートシンク1の底面部の三箇所1a、1b、1cに設ける構成とすることができる。この構成では、貫通部材3の下部に位置しヘッドユニット4が備えるインク供給部材40が隣接する一方の壁面5aに隣接する位置1cと、他方の壁面5bに隣接する位置1a、1bにヒートシンク1を支える前記突出部50を設けている。
このように、前記突出部50を少なくとも流路部材32Aを包囲するように配設して、ヒートシンク1の底面部の少なくとも三箇所(例えば、1a、1b、1c)を受ける構成としているので、インクカートリッジ2をヘッドホルダ5に装着する際に、一方の壁面5aに隣接する位置に押圧力Fが付勢されても、その押圧力Fを、ヒートシンク1の前記三箇所が受圧部となって広い底面部全体で受けることになり、ヘッドホルダ5の剛性が低くても、該ヘッドホルダ5の変形を抑制することができる。
本実施の形態では、突出部50の一つを、図4(b)に示すように、ヒートシンク1に切欠がある側の部位1cに設けている。しかし、ヒートシンク1の有する剛性や材質によっては、この切欠部11があるために、ジョイント部31Aを介して伝えられる押圧力Fにヒートシンク1自体が耐えられず、変形してしまう心配がある。
これに対しては、切欠部11において、部位1c以外の部位1dや部位1eにも突出部50を形成しても良い。これにより、ちょうど部位1cにある突出部50に加えて、ヘッドホルダ5の四隅に位置する各部位1a、1b、1d、1eにある四つの突出部50がヒートシンク1を支持することになる。
すなわち、第一群および第二群の突出部をそれぞれ複数の突出部50で構成することにより、ヒートシンク1に構造的あるいは材質的な理由で剛性が低い状態が生じても、押圧力Fをバランス良く分散してヘッドホルダ5で受けることができる。
また、ヒートシンク1の構造的あるいは材質的な剛性の低さを補うという観点からは、さらに別の部位にもヒートシンク1を支持する突出部50を配設しても良い。例えば、底面部5cの中央部にも、この突出部50を形成することができる。また、さらに、押圧力Fをよりバランス良くヘッドホルダ5に対して分散するという観点からは、貫通部材3Aのジョイント部材31Aを内側に包囲するように、突出部50を配設することが好適である。
図3(b)に示す従来のヒートシンク1Aは、その底面長さL2は短く貫通部材3Bに達していない。そのために、前記ヒートシンク1Aは、ドライバIC6に接して該ドライバICを冷却するだけであり、貫通部材3Bのジョイント部材31Bとは当接しておらず、押圧部材8Aの押圧力Fを受ける構成とはなっていない。
前記ジョイント部材31Bは、インクカートリッジ2とヘッドホルダ5とにより挟持されており、インクカートリッジ2からの荷重をヘッドホルダ5が受ける構成である。また、流路部材232は上記の流路部材132と同様に、ヘッドホルダ5の底面部を貫通して前記インクカートリッジ2とヘッドユニット4とを連通しており、前記インクカートリッジ2に貯留されているインクを前記ヘッドユニット4へ供給する構成である。
そのために、インクカートリッジ2をヘッドホルダ5に装着する際に、一方の壁面5aに隣接する位置に押圧力Fが付勢されると、その押圧力Fがジョイント部材31Bを介して直接ヘッドホルダ5に付加される。
前記したようにヘッドホルダ5を剛性の低い樹脂製や薄い板金製とすると、前記押圧力Fが付勢された際に僅かではあるが変形する。該ヘッドホルダ5が変形すると、ヘッドユニット4の位置が微妙に変化し、被記録媒体(記録紙)に吐出するインク滴の飛翔距離が微妙に変化して色ずれが生じる場合がある。特に、複数のインクカートリッジを搭載したキャリッジにより記録を行うカラ−記録の場合に、それぞれのインクカートリッジを付勢する押圧力によってヘッドホルダ5に変形が生じて、各ヘッドユニットの位置精度が変化して色ずれが生じてしまう不都合が発生することがある。
従来、前記ヒートシンク1は放熱性を備えると共に剛性を備えるために金属製品とされているので、ドライバIC6に接する底面部を延在して、ジョイント部材31を支持する構成とすることもできる。そのために本実施の形態では、前記ヒートシンク1を板厚2mmのアルミ板金製とした。
そのために、画像の印刷時に圧電材料や駆動電圧の制御を行う制御素子を備えるドライバIC6の温度が上昇しても、該ドライバIC6を効果的に冷却することができる。さらに、インクカートリッジ2を押圧部材を介して付勢しヘッドホルダ5に装着する構成であっても、その押圧力を、剛性の高い板厚2mmのアルミ板が受ける構成であるので、該ヒートシンク1を支持しているヘッドホルダ5の変形を抑制することができる。
上記のように、ヘッドホルダ5に支持されると共に、ドライバIC6に接して該ドライバICを冷却するヒートシンク1を延在して、前記ヘッドホルダ5に押圧されて装着されるインクカートリッジ2のインクをヘッドユニット4に供給する流路部材32を備える貫通部材3のジョイント部材31を支持する構成とすることで、前記付勢する押圧力を金属製のヒートシンク1が受けることになり、ヘッドホルダ5の剛性が低くても該ヘッドホルダ5の変形を抑制することができる。
さらに、複数のインクカートリッジを搭載するキャリッジにより記録を行うカラ−記録の場合に、それぞれのインクカートリッジを付勢する押圧力が相違しても、各ヘッドユニットの位置精度が変化しないので、色ずれが生じず、精度のよいカラー記録を行うインクジェットプリンタとすることができる。
インクカートリッジがヘッドホルダに装着されている状態を示しており、(a)は全体断面図であり、(b)はA矢視図である。 本発明に係るヒートシンクと従来のヒートシンクを示す断面図であり、(a)は本発明に係るヒートシンクとインクカートリッジを備えるヘッドホルダの全体断面図であり、(b)は従来のヒートシンクとインクカートリッジを備えるヘッドホルダの全体断面図である。 図2を単純化した模式図を示しており、(a)は本発明に係るヒートシンクを備えるヘッドホルダの断面概略図であり、(b)は従来のヒートシンクを備えるヘッドホルダの断面概略図である。 ヘッドユニットの平面図であり、(a)はインクカートリッジを取り外した平面図であり、(b)はさらにジョイント部材を取り外した平面図である。 インクジェットプリンタヘッドの構成を示す斜視図である。 インクカートリッジを備えるインクジェットプリンタヘッドの全体斜視図である。
符号の説明
1 ヒートシンク
1A ヒートシンク(従来の)
2 インクカートリッジ
3 貫通部材
4 ヘッドユニット
5 ヘッドホルダ
5a 一方の壁面
5b 他方の壁面
6 ドライバIC
7 キャリッジ
7a 突部
8 レバー部材(押圧部材)
10 延在部
11 切欠部
31 ジョイント部材
32 流路部材
50 突出部
51 (第一群の)突出部
52 (第二群の)突出部
G 基準高さ
F 押圧力
H インクジェットプリンタヘッド

Claims (9)

  1. 搬送される被記録媒体にインクを吐出して記録するヘッドユニットと、前記インクを一時的に貯留するインクカートリッジと、前記ヘッドユニットを駆動するドライバICに接し該ドライバICを冷却するヒートシンクとを保持するヘッドホルダを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    前記ヘッドホルダは、前記被記録媒体に対して所定の間隙を介して配置される底面部を有し、
    前記底面部の一方の面に、前記被記録媒体に対向するようにして前記ヘッドユニットを装着し、前記底面部の他方の面に、前記ヒートシンクを挟むようにして着脱自在の前記インクカートリッジを装着し、
    前記インクカートリッジを前記ヒートシンクに押圧する押圧部材と、前記底面部及び前記ヒートシンクを貫通する貫通部材とを備えると共に、
    前記貫通部材が、
    前記ヒートシンクの前記インクカートリッジ側の面上に載置され、前記インクカートリッジが前記押圧部材により押さえ付けられることで前記インクカートリッジと連結され、前記インクカートリッジと前記ヒートシンクとにより挟持されるジョイント部材と、前記底面部及び前記ヒートシンクを貫通し、前記ジョイント部材を介して前記インクカートリッジと前記ヘッドユニットとを連通する流路部材とからなり、
    前記押圧部材によって前記インクカートリッジに加えられる押圧力を、前記ジョイント部材を介して前記ヒートシンクが受ける構成としたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記押圧部材は、前記インクカートリッジを前記ジョイント部材の略真上から前記ヒートシンクの方向に押圧し、
    前記貫通部材は、前記ドライバICから隔離して配置され、前記ヒートシンクは、少なくとも前記ドライバICと接する位置から前記貫通部材が前記底面部を貫通する位置まで延在する延在部を有し、
    前記延在部が、前記ジョイント部材を支持すると共に、前記押圧部材によって前記インクカートリッジに加えられる押圧力を、前記ジョイント部材を介して前記延在部が受ける構成としたことを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記ヒートシンクの前記延在部において、前記ジョイント部材を支持する部位に、前記ジョイント部材に装着されている前記流路部材が挿通可能な切欠部を設けていることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記底面部が、前記延在部をその高さに規定して支持する複数の突出部を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記複数の突出部は、少なくとも前記貫通部材の前記流路部材を包囲するように配設されていることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記ヘッドホルダは、上面を開放とする略方形の箱形形状を有すると共に、前記上面から複数の前記インクカートリッジを着脱可能に装着し、
    これらの前記インクカートリッジにそれぞれ対応する複数の前記貫通部材の流路部材が、前記ヘッドホルダの対向する一対の壁面のうち、いずれか一方の壁面に沿って隣接して配列されており、
    前記複数の突出部が、前記貫通部材が隣接する前記一方の壁面と前記流路部材との間に当該一方の壁面に沿って配列される第一群の突出部と、他方の壁面に隣接して配列される第二群の突出部とを有し、少なくともこれらの第一群および第二群の突出部が前記押圧力を受ける構成としたことを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記被記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動するキャリッジを備え、
    前記キャリッジは、前記ヘッドホルダを着脱可能に搭載すると共に、前記ヘッドホルダが保持する前記インクカートリッジに押圧力を加える前記押圧部材を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記キャリッジが、
    前記キャリッジの上部に、前記インクカートリッジを前記ジョイント部材の略真上から前記延在部の方向に付勢する押圧部材としてのレバー部材を備え、
    前記キャリッジの下部に、前記ヘッドホルダの基準高さを規定する複数の突部を備えていると共に、前記ヘッドホルダの前記突出部が前記突部の位置付近の少なくとも三箇所に設けられ、該三箇所の突出部が前記付勢力を受ける受圧部となる構成としていることを特徴とする請求項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記ヒートシンクが、板厚2mmのアルミ板金製からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタ。
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