JP2012050563A - フライヤ用油浄化装置及びそれを用いたフライヤ - Google Patents
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Abstract
【構成】油浄化用カートリッジ1は単一のカートリッジ容器からなり、油流入管部17を設けた蓋部16とカートリッジ本体15を有する。カートリッジ本体15の下部には油流出管部4aが形成されている。カートリッジ本体15には、3種類の油浄化材として、使用済み食用油に含有される揚げかす等の粗ゴミを除去する不織材19と、使用済み食用油を脱臭・脱色する活性炭23と、使用済み食用油の酸価低減を行う還元剤27が3層状に充填されている。
【選択図】 図1
Description
フライヤはフライヤ枠部103に設置されたフライヤタンク100からなる。フライヤタンク100はフライヤ枠部103に設置されたガスヒータ等の加熱器具(図示せず)により加熱される。フライヤタンク100は船底形状を有し、その底部に排油口101が設けられている。フライヤタンク100内の使用済み食用油106を回収して再生する場合には、排油口101の下方に回収槽104を設置し、排油口101の開閉バルブ102を開いて使用済み食用油106を回収槽104に排出する。
なお、前記使用済み食用油の流通順序としては、少なくとも最初に前記不織材を通過させて粗ゴミを除去するのが好ましい。
図1は本実施形態であるフライヤ用油浄化装置の概略構成を示す。
油浄化用カートリッジ1は、開閉バルブ8及び電磁弁10を開成したとき、排油口7の配管及び排油管3を通じて鉛直下方に、フライヤタンク6内の使用済み食用油13が流出してカートリッジ内部を流通可能とする縦向きに配置されている。即ち、油浄化用カートリッジ1を縦向きに鉛直配置することにより、フライヤタンク6内の使用済み食用油13の自重による流速を利用して勢いよくカートリッジ内部を流通させて、浄化処理効率を高めることができる。帰還管5の開放端部12はフライヤタンク6内に臨む位置に設置されている。帰還管5の中間には開閉バルブ11が設けられている。開放端部12は任意の向きにセットできるように蛇腹状のフレキシブル管で形成してもよい。
油浄化用カートリッジ1は単一のカートリッジ容器からなり、油流入管部17を設けた蓋部16とカートリッジ本体15を有する。カートリッジ本体15の下部には油流出管部4aが形成されている。油流出管部4aは送油管4と管連結部材(図示せず)により連結されている。蓋部16はカートリッジ本体15にシール部材16aを介して螺合されている。カートリッジ本体15には、3種類の油浄化材として、使用済み食用油に含有される揚げかす等の粗ゴミを除去する不織材19と、使用済み食用油を脱臭・脱色する活性炭23と、使用済み食用油の酸価低減を行う還元剤27が3層状に充填されている。不織材19は濾紙からなり、不織材容器18に濾紙を積層して充填されている。活性炭23は活性炭粒材からなり、活性炭容器22に充填されている。還元剤27は主成分が酸化マグネシウムからなり、還元剤容器26に充填されている。酸化マグネシウムに替えて酸化カルシウムを使用してもよい。還元剤容器26には、還元剤27と共に、還元促進材として多孔質シリカが充填されており、油成分を多孔質シリカに吸着させて還元剤27の還元効率が高められる。
なお、本実施形態は既存のフライヤに適用した場合であるが、その排油口7に排油管3を連結し、帰還管5の注油口をフライヤタンク6内に配置するだけで、3種の油浄化材を充填した油浄化用カートリッジ1による油循環浄化機構を簡易且つ省スペースに付設することができるので、既存のフライヤにも適用して自動油浄化機能を簡易且つ安価に具備させることができる。勿論、本発明は図1に示す構成と同様に、フライヤ用油浄化装置を予め組み付けたフライヤとして実現することができる。
この油浄化用カートリッジは、図2と同様に単一のカートリッジ本体15を有し、カートリッジ本体15には、油が流入する蓋部16側に、不織材73を充填した不織材容器72が装填され、また油が排出される油流出管部4a側に、活性炭と還元剤の混合物(混合比1:1)77を充填した混合容器76が装填されている。不織材73は図2の場合と同様に濾紙を積層して不織材容器72に充填されている。混合容器76内の活性炭は活性炭粒材からなり、また還元剤の主成分は酸化マグネシウムからなる。不織材容器72及び混合容器76の上下の開口には、夫々、油流下を妨げない程度の網目からなるSUS網74、75、78、79が配置され、充填材の流出を防止している。図3に示す矢印は、油流入管部17から流入し、2層構造の油浄化用カートリッジを通過して流出する使用済み食用油の流れ方向を示す。
この油浄化用カートリッジは、図2及び図3とは異なり、不織材、活性炭及び還元剤を夫々、別個に収容した3個の収容体34、36、38からなる。収容体34には、濾紙の不織材35が充填、収容されている。収容体36には、活性炭37が充填、収容されている。収容体38には、主成分が酸化マグネシウムからなる還元剤39が充填、収容されている。各収容体は図2及び図3のカートリッジと同様に蓋開閉構造(図示せず)を有し、蓋開放により夫々の充填材を取り出し又は充填可能になっている。
この油浄化用カートリッジは、不織材49、活性炭58及び還元剤66を夫々、別個に収容した3個の収容体48、57、65からなる。収容体48と57はフランジ連結接続部F1により接続されている。収容体57と65はフランジ連結接続部F2により接続されている。収容体48には、濾紙の不織材49が充填、収容されている。収容体57には活性炭58が充填、収容されている。収容体65には、主成分が酸化マグネシウムからなる還元剤66が充填、収容されている。
油循環制御部30はタイマ機能を備えたマイクロプロセッサにより構成され、油循環タイマ制御プログラムを記憶するプログラム記憶メモリを有する。油循環制御部30には、タイマ設定スイッチ(SW)32及び起動SW33による入力信号が入力される。タイマ設定SW32は時分単位で油浄化再生の循環時間が設定可能なダイヤルスイッチからなる。タイマ設定SW32の操作により、油浄化再生の循環時間を設定することができる。起動SW33の押下により油循環タイマ制御プログラムを起動させることができる。外部出力手段として、設定された循環時間の経過による再生処理終了を発音報知するブザー31が油循環制御部30に接続されている。油循環制御部30からは電磁弁10の開閉制御信号C1とポンプ2の駆動制御信号C2が出力される。
フライヤによる揚げもの調理を終了し、使用済み食用油13の温度が調理後間もない高温のとき、あるいは常温程度まで冷ましたときにおいて、油管理者は、図1に示すフライヤ用油浄化装置の設置を実行した後、油浄化再生処理を行うために、当該食用油の使用状況、劣化具合などを考慮して、タイマ設定SW32を操作して所望の油浄化再生の循環時間をタイマ設定する。次に開閉バルブ8を開いてフライヤタンク13内の使用済み食用油13が排油管3を通じて油浄化用カートリッジ1に流下可能な状態にしておく。タイマ設定を終えると、起動SW33をONして油循環タイマ制御プログラムを起動させる。
上記油循環タイマ制御によって、油浄化再生処理の自動化をより促進することができる。即ち、使用済み食用油13の使用状況や使用量などに応じて、その循環時間をタイマ設定して循環停止させることができ、油再生処理の自動化の適応自由度を向上させることができる。また、電磁弁10の開閉制御によりポンプ2の駆動・停止を制御して、確実に循環停止を行って食用油の漏出事故をなくし、火器のある調理場等における無人油再生処理を可能にすることができる。
2 ポンプ
3 排油管
4 送油管
4a 油流出管部
5 帰還管
6 フライヤタンク
7 排油口
8 開閉バルブ
9a 管連結部材
9b 管連結部材
10 電磁弁
11 開閉バルブ
12 開放端部
13 使用済み食用油
14 フライヤ枠部
15 カートリッジ本体
16 蓋部
16a シール部材
17 油流入管部
18 不織材容器
19 不織材
20 SUS網
21 SUS網
22 活性炭容器
23 活性炭
24 SUS網
25 SUS網
26 還元剤容器
27 還元剤
28 SUS網
29 SUS網
30 油循環制御部
31 ブザー
32 タイマ設定SW
33 起動SW
34 収容体
35 不織材
36 収容体
37 活性炭
38 収容体
39 還元剤
40 油流入管部
41 油流出管部
42 油流入管部
43 管連結部材
44 油流出管部
45 油流入管部
46 管連結部材
47 油流出管部
48 収容体
49 不織材
50 隔壁
51 隔壁
52 間隙
53 間隙
54 油流入口
55 開口
56 SUS網
57 収容体
58 活性炭
59 隔壁
60 隔壁
61 間隙
62 間隙
63 開口
64 SUS網
65 収容体
66 還元剤
67 隔壁
68 隔壁
69 間隙
70 間隙
71 排出口
72 不織材容器
73 不織材
74 SUS網
75 SUS網
76 混合容器
77 混合物
78 SUS網
79 SUS網
F1 フランジ連結接続部
F2 フランジ連結接続部
100 フライヤタンク
101 排油口
102 開閉バルブ
103 フライヤ枠部
104 回収槽
105 SUS網
106 使用済み食用油
Claims (9)
- 使用済み食用油を貯留するフライヤタンクと排油管により連結されて前記使用済み食用油を流通可能とし、複数種の油浄化材を充填した油浄化用カートリッジと、前記油浄化用カートリッジの排油口と送油管を介して連結されたポンプと、前記ポンプの送油側に連結され、前記油浄化用カートリッジにより浄化された油を前記フライヤタンクに帰還させる帰還管とから少なくとも構成され、前記ポンプにより前記フライヤタンクと前記油浄化用カートリッジの間を循環させることにより前記使用済み食用油を再使用可能な状態まで浄化することを特徴とするフライヤ用油浄化装置。
- 前記複数種の油浄化材として、前記使用済み食用油に含有される粗ゴミを除去する不織材と、前記使用済み食用油を脱臭・脱色する活性炭と、前記使用済み食用油の酸価低減を行う還元剤とから少なくとも構成される請求項1に記載のフライヤ用油浄化装置。
- 前記油浄化用カートリッジは、前記不織材、前記活性炭及び前記還元剤を3層状に収容した単一のカートリッジ容器からなる請求項2に記載のフライヤ用油浄化装置。
- 前記油浄化用カートリッジは、前記活性炭及び前記還元剤の混合層と前記不織材層を収容した単一のカートリッジ容器からなる請求項2に記載のフライヤ用油浄化装置。
- 前記油浄化用カートリッジは、前記不織材、前記活性炭及び前記還元剤を夫々、収容した3個の収容体からなり、これらの収容体を前記使用済み食用油が流通可能に直列に接続した請求項2に記載のフライヤ用油浄化装置。
- 前記油浄化用カートリッジを前記フライヤタンクの排油口の直下に縦状に配置し、前記排油口から排出される前記使用済み食用油が前記油浄化用カートリッジの鉛直方向に流通するようにした請求項1〜5のいずれかに記載のフライヤ用油浄化装置。
- タイマ設定により設定された循環時間を経過したとき、前記ポンプの駆動を停止するポンプ駆動制御装置を具備した請求項1〜6のいずれかに記載のフライヤ用油浄化装置。
- 前記排油管を開閉する電磁弁を設け、前記ポンプ駆動制御装置は前記ポンプの駆動を停止するとき、前記電磁弁に閉成信号を送出して、前記電磁弁の閉成を行う請求項7に記載のフライヤ用油浄化装置。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のフライヤ用油浄化装置を具備し、前記油浄化用カートリッジ内を流通した油を前記帰還管を介して注油されるフライヤタンクを有し、前記フライヤタンクに設けた排出口に前記排油管を接続して、前記フライヤタンク内の使用済み食用油を、前記油浄化用カートリッジを流通させながら前記ポンプの油送出作用により前記帰還管に送出して前記フライヤタンクに帰還させ、前記使用済み食用油を循環しながら浄化することを特徴とするフライヤ。
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JP2010194407A JP2012050563A (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | フライヤ用油浄化装置及びそれを用いたフライヤ |
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JP2010194407A Pending JP2012050563A (ja) | 2010-08-31 | 2010-08-31 | フライヤ用油浄化装置及びそれを用いたフライヤ |
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