JP2012050179A - ハルバッハ配列磁石、その製造方法、及びハルバッハ配列磁石を備えた回転電機 - Google Patents

ハルバッハ配列磁石、その製造方法、及びハルバッハ配列磁石を備えた回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機及びハルバッハ配列磁石の製造工数を低減することができるハルバッハ配列磁石、その製造方法、及びハルバッハ配列磁石を備えた回転電機を提供する。
【解決手段】ハルバッハ配列磁石の製造方法は、リング状の空間に径方向に着磁された複数の第1磁石10を所定の間隔で配置して、第1磁石10によって周方向の壁面が形成される複数の第2キャビティ54を形成する第2磁石用キャビティ形成工程と、第2キャビティ54に磁石製造用の溶融樹脂を充填する第2磁石充填工程と、第2キャビティ54に充填された溶融樹脂を、第2キャビティ54の近傍に配置された第2着磁部53によって周方向に着磁する第2磁石着磁工程と、第1磁石10及び第2磁石をリング状の空間から取り出す取り出し工程とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、ハルバッハ配列磁石、その製造方法、及びハルバッハ配列磁石を備えた回転電機に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載されるように、ロータコアの外周にハルバッハ配列された磁石が設けられた回転電機が知られている。ハルバッハ配列された磁石では、径方向に着磁された複数の主磁石と、周方向に着磁された複数の補助磁石とが周方向に交互に配置されている。特許文献1の回転電機では、ロータコアの外周面に、主磁石と補助磁石とを個々に接着剤等で固定することによりハルバッハ配列磁石を形成するようにしている。
特開2007−14110号公報
特許文献1に記載の回転電機では、ロータコアの外周面に複数の主磁石と複数の補助磁石とを個々に接着剤で固定しているため、回転電機の製造工数が大きい。なお、複数の主磁石と複数の補助磁石とを予めリング状に接合してハルバッハ配列磁石を製造しておき、回転電機に取り付けることも考えられる。しかしながら、この場合でも、主磁石と補助磁石とを接着剤などで接合する工程が必要となるため、ハルバッハ配列磁石の製造工数が大きくなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転電機及びハルバッハ配列磁石の製造工数を低減することができるハルバッハ配列磁石、その製造方法、及びハルバッハ配列磁石を備えた回転電機を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の第1磁石と複数の第2磁石とが周方向に交互に配列されてリング状をなし、前記第1磁石が径方向及び周方向のうちの一方である第1方向に着磁され、前記第2磁石が径方向及び周方向のうちの他方である第2方向に着磁されているハルバッハ配列磁石を製造する方法であって、リング状の空間に前記複数の第1磁石を着磁方向が前記第1方向となるように所定の間隔で配置し、前記複数の第1磁石によって周方向の壁面が構成される複数の第2磁石用キャビティを形成する第2磁石用キャビティ形成工程と、前記第2磁石用キャビティに、溶融した磁石製造用の材料を充填する第2磁石充填工程と、前記第2磁石用キャビティに充填された磁石製造用の材料を、前記第2磁石用キャビティの近傍に配置された第2磁石用着磁部によって前記第2方向に着磁する第2磁石着磁工程と、前記第1磁石と前記第2磁石とを一体化したリング状の磁石を前記リング状の空間から取り出す取り出し工程とを備える。
上記構成では、第2磁石用キャビティの周方向の壁面が、第1方向に着磁された第1磁石で構成される。そのため、第2磁石用の材料が固化して第2方向に着磁されれば、第2磁石の周方向の端部が第1磁石と密着して一体化し、第1方向に着磁された第1磁石と第2方向に着磁された第2磁石とが一体成形されたリング状の磁石を製造することができる。したがって、回転電機の回転子や固定子にハルバッハ配列磁石を組み付ける場合や、ハルバッハ配列磁石を製造する場合において、個々の第1磁石と第2磁石とを接着剤などで接合する必要がない。このようにして、ハルバッハ配列磁石及び回転電機の製造工数を低減することができる。
また、第2磁石を着磁するのに先だって、第1磁石が既に第1方向に着磁されているため、第2磁石用着磁部は、第1磁石の着磁に影響を及ぼすことがない。したがって、第1磁石及び第2磁石のそれぞれを適切に着磁することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、複数の非充填部と周方向に交互に配列されることで略リング状をなす複数の第1磁石用キャビティに、溶融した磁石製造用の材料を充填する第1磁石充填工程と、前記第1磁石用キャビティに充填された磁石製造用の材料を、前記第1磁石用キャビティの近傍に配置された第1磁石用着磁部によって前記第1方向に着磁する第1磁石着磁工程とを備え、前記第2磁石用キャビティ形成工程では、前記第1磁石を前記非充填部に対して前記リングの軸方向に変位させることで、前記各非充填部に対して前記軸方向に位置する前記第2磁石用キャビティの周方向の壁面を前記第1磁石で構成する。
上記構成によれば、第1磁石用着磁部によって、第1磁石用キャビティに充填した磁石製造用の材料を第1方向に着磁することで、複数の第1磁石を一括して生成することができる。そして、生成された第1磁石を非充填部に対して変位させるといった簡素な方法で第2磁石用キャビティの壁面を第1磁石で構成することができる。また、複数の第1磁石を一括して生成した後に、第1磁石を非充填部に対して変位させて第2磁石用キャビティを形成し、次いで複数の第2磁石を一括して生成するといった三段階の製造工程でハルバッハ配列磁石を一体成形することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第2磁石充填工程に先立って、作製した前記第1磁石に対して前記第1磁石用着磁部を前記軸方向に変位させる。
上記構成では、第2磁石用キャビティに溶融材料が充填される際には、第1磁石用着磁部が第2磁石用キャビティから離れた位置に変位している。したがって、第1磁石用着磁部が第2磁石用キャビティに充填される磁石製造用の材料の着磁に影響を及ぼすことを抑制することができる。このようにして、第2磁石用キャビティに充填される磁石製造用の材料を、第2磁石用着磁部によってより適切に第2方向に着磁することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の一方は、対応する前記キャビティを挟むように前記キャビティの径方向に配置される一対の磁石で構成され、該一対の磁石は、前記キャビティを挟んで異なる磁極同士が対面するように配置される。
上記構成では、第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の一方により着磁される磁石は、径方向に着磁される。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか1項に記載の発明において、前記第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の他方は、対応する前記キャビティの周方向の各端部において、前記キャビティを挟むように前記キャビティの径方向に配置される一対の磁石で構成され、該一対の磁石は、前記キャビティを挟んで同じ磁極同士が対面するように配置されるとともに、前記周方向の各端部において前記一対の磁石が対面する磁極が異なる。
上記構成では、第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の他方により着磁される磁石は、周方向に着磁される。
請求項2〜5の何れか1項に記載の発明は、具体的には、請求項6に記載の発明によるように、前記第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の少なくとも一方は、ネオジマグネットで構成されるといった態様を採用することができる。
請求項7に記載の発明は、ハルバッハ配列磁石であり、径方向に着磁された複数の主磁石と周方向に着磁された複数の補助磁石とが周方向に交互に配列されてリング状をなし、前記複数の主磁石と前記複数の補助磁石とは、磁石製造用の材料を一体成形してなる。
上記構成によれば、ハルバッハ配列磁石が一体成形されているため、ハルバッハ配列磁石を製造するにあたり、第1磁石と第2磁石との境界を接着剤などで接合する必要がない。
請求項8に記載の発明は、回転電機であり、請求項7のハルバッハ配列磁石を回転子又は固定子に備えてなる。
この回転電機では、回転子や固定子にハルバッハ配列磁石を組み付けるにあたって、個々の第1磁石と第2磁石とを接着剤などで取り付けることが不要となり、組み付け工数を低減することができる。
本発明によれば、ハルバッハ配列磁石を一体成形することができるため、回転電機及びハルバッハ配列磁石の製造工数を低減することができる。
本実施形態に係るハルバッハ配列磁石を備えた回転電機の模式図。 ハルバッハ配列磁石を成形するための固定型と、固定型に取り付けられる樹脂注入部材とにおいて、一部を切断した状態を示す斜視図。 (a)及び(b)は、ハルバッハ配列磁石を成形するための可動型において、一部を切断した状態を示す斜視図。 (a)及び(b)は、図3(a)及び(b)に対応する可動型の横断面図。 可動型に固定型を取り付けた状態を示す斜視図。 第1磁石充填工程及び第1磁石着磁工程における固定型と可動型とを示す斜視図。 第1磁石と第1磁石に接続された樹脂とを切断する工程における固定型と可動型とを示す斜視図。 第2磁石用キャビティ形成工程における固定型と可動型とを示す斜視図。 第2磁石充填工程及び第2磁石着磁工程における固定型と可動型とを示す斜視図。 第2磁石と第2磁石に接続された樹脂とを切断する工程における固定型と可動型とを示す斜視図。 取り出し工程における可動型を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、固定子2と回転子3とを備えている。
固定子2は、略円筒状に形成されたステータコア4と、ステータコア4の内側に放射状に形成された複数(本実施形態では12個)のティース5と、これらティース5に巻回された巻線6とを備えている。この巻線6は、図示しない電源装置に接続されている。巻線6は、電源装置から電源が供給されると、回転子3を回転させるための回転磁界を発生させるように構成されている。
回転子3は、固定子2の内側に回転可能に支持されている。回転子3は、回転軸7と、該回転軸7を中心に固定子2に対して回転可能に設けられたロータコア8と、ロータコア8の外周に設けられるハルバッハ配列磁石9とを備えている。
ハルバッハ配列磁石9は、複数(本実施形態では6個)の第1磁石10と、複数(本実施形態では6個)の第2磁石11とを備えて構成されている。ハルバッハ配列磁石9は、磁石製造用の樹脂が着磁されて一体成形されており、内径がロータコア8の外形と略同じ大きさの円筒状に形成されている。なお、磁石製造用の樹脂とは、樹脂内に粉末状の磁性体を混在させたものである。ハルバッハ配列磁石9の内周面は、ロータコア8の外周面に接着剤等により固定されている。
ハルバッハ配列磁石9では、第1磁石10と第2磁石11とが周方向に交互に配置されている。第1磁石10間には、第2磁石11が1つずつ配置されている。また、隣接する第1磁石10と第2磁石11との境目は、径方向と一致している。
第1磁石10は、ハルバッハ配列磁石9の径方向に着磁されており主磁石を構成している。第2磁石11は、ハルバッハ配列磁石9の周方向に着磁されており、補助磁石を構成している。なお、図1においては、第1磁石10及び第2磁石11の着磁方向(N極側からS極に向かう方向)を矢印にて図示している。
上記したように、ハルバッハ配列磁石9は、磁石製造用の樹脂が着磁されて一体成形されている。以下に、このハルバッハ配列磁石9の製造方法について説明する。
まず、ハルバッハ配列磁石9を成形するために用いられる型について、図2〜図4を参照して説明する。ハルバッハ配列磁石9の製造にあたっては、図2に示す固定型20と図3及び図4に示す可動型30とが用いられる。
図2に示すように、固定型20は、略円柱状の固定型本体21を備えている。固定型本体21には、下面に横断面形状がリング状の環状溝部22が形成されている。この環状溝部22には、後記するように、可動型30の各部材が挿入される。
環状溝部22には径方向の中央部に、厚みが薄い円筒状の樹脂通路部23が形成されている。樹脂通路部23の内部には、樹脂通路24が複数(本実施形態では12個、図2では2個)形成されている。樹脂通路24の横断面形状は円形状であり、先端に、断面積が他の部位よりも相対的に小さい絞り24aが形成されている。樹脂通路24は、固定型本体21の上端から下端までを貫通している。
固定型本体21の上面には断面円形の凹部25が形成されている。この凹部25内には、扁平な円柱状のゲートプレート26が収容されており、ゲートプレート26は、その軸心を中心として固定型本体21に対して回転可能に構成されている。ゲートプレート26の上面には、分岐溝27が形成されている。分岐溝27は、ゲートプレート26の軸心を中心として放射状に分岐する複数(本実施形態では6個、図2では4個)の溝状の分岐通路27aを備えている。各分岐通路27aの先端には、分岐通路27aの底面からゲートプレート26の下面に至る貫通孔27bが形成されている。
固定型20では、固定型本体21に対してゲートプレート26がその軸心を中心として回転することで、各分岐通路27aが、貫通孔27bを通じて樹脂通路部23に形成され樹脂通路24のうちの半数の樹脂通路24と連通し、半数の樹脂通路24との連通が遮断される状態となる。具体的には、樹脂通路部23に形成されるうち12個の樹脂通路24が1個おきに分岐通路27aと連通する。そして、ゲートプレートを回転させると、それまで分岐通路27aと連通していた樹脂通路24は、分岐通路27aとの連通が遮断され、それまで分岐通路27aとの連通が遮断されていた樹脂通路24は、分岐通路27aと連通する。
図2に示すように、固定型20は樹脂注入部材28が載置された状態で使用される。樹脂注入部材28は、略円柱状に形成されており、その軸心に、樹脂注入路29が形成されている。樹脂注入部材28が固定型20に載置された状態では、樹脂注入路29が、ゲートプレート26の軸心、すなわち分岐溝27における各分岐通路27aへの分岐点に対応する。これにより、溶融樹脂が、樹脂注入路29に注入されると、各分岐通路27aに分岐して流れる。
図3に示すように、可動型30は、横断面形状が環状の支持部31を備えている。支持部31は、非磁性鋼で構成されている。支持部31には、支持部31をその軸方向に貫通する環状孔32が形成されている。可動型30は、支持部31の環状孔32を、第1キャビティ形成部40、第1型部46、第2キャビティ形成部50及び第2型部56が、図3の紙面における上下方向に変位することで、図3(a)に示す第1状態と、図3(b)に示す第2状態とをとりうる。なお、図4(a)は、可動型30の第1状態における支持部31を通る横断面図であり、図4(b)は、可動型30の第2状態における支持部31を通る横断面図である。
図3(a)に示すように、可動型30の第1状態では、第1キャビティ形成部40と第1型部46とが、支持部31の環状孔32内に位置している。また、第1キャビティ形成部40の上方には、第2型部56が位置しており、第1型部46の上方には第2キャビティ形成部50が位置しており、第2キャビティ形成部50と第2型部56とが同じ高さに位置している。
図4(a)に示すように、可動型30は、詳細には、6個の第1キャビティ形成部40と6個の第1型部46とを備えている。第1キャビティ形成部40と第1型部46とは、周方向に交互に配置されており、第1キャビティ形成部40と第1型部46とが全体でリング状をなしている。第1キャビティ形成部40と第1型部46との横断面形状は、それぞれ、径方向に延びる2辺と、径方向の内側及び外側に位置する円弧に囲まれた形状である。このようにして、リング状をなす第1キャビティ形成部40と第1型部46とが、支持部31に形成された環状孔32内に配置されている。
図4(a)に示すように、第1キャビティ形成部40では、径方向の内側に円弧状の内側縁部41が位置し、径方向の外側に円弧状の外側縁部42が位置している。図3(a)に示すように、内側縁部41の下端と外側縁部42の下端は、下側縁部45により接続されている。下側縁部45には、断面円形状のピン挿入孔45aが形成されており、このピン挿入孔45a内には、保持ピン60が挿入されている。内側縁部41と外側縁部42と下側縁部45とは、全体で縦断面形状が「U」字状をなしており、強磁性鋼が一体成形されてなる。
図4(a)に示すように、第1キャビティ形成部40において、内側縁部41と外側縁部42の間には、第1着磁部(第1磁石用着磁部)43及び第1キャビティ(第1磁石用キャビティ)44が位置している。第1着磁部43は、ネオジマグネットからなり、円弧状の第1キャビティ44を挟む一対の磁石で構成される。図3(a)及び図4(a)に示すように、第1キャビティ44の下端は、下側縁部45及び保持ピン60で閉塞されている。
図4(a)に示すように、各第1キャビティ形成部40において、第1キャビティ44を挟む第1着磁部43は、第1キャビティ44よりも径方向の内側に位置する第1内側磁石43aと、径方向の外側に位置する第1外側磁石43bとで構成される。第1内側磁石43aと第1外側磁石43bとは、第1キャビティ44を挟んで対面する側の磁極が異なっている。具体的には、複数の第1着磁部43は、第1キャビティ44側がS極となる第1内側磁石43aと第1キャビティ44側がN極となる第1外側磁石43bとの組み合わせと、第1キャビティ44側がN極となる第1内側磁石43aと第1キャビティ44側がS極となる第1外側磁石43bとの組み合わせとが、周方向に交互に配置されている。これにより、後記するように、第1キャビティ44に、樹脂製造用の溶融樹脂が充填されると、第1着磁部43によって径方向に着磁された第1磁石10が生成される。
第1型部46は、径方向の内側に位置する円弧状の内側縁部47と、径方向の外側に位置する円弧状の外側縁部48と、その間に位置する非充填部49とで構成される。内側縁部47及び外側縁部48は、強磁性鋼からなり、非充填部49は、非磁性鋼からなる。
第1キャビティ形成部40の第1キャビティ44と第1型部46の非充填部49とは、周方向に交互に配置されて、略リング状をなしている。また、第1キャビティ形成部40の内側縁部41と第1型部46の内側縁部47とは径方向の厚みが同じであり、これらは全体で径方向の厚みが一様のリング状をなしている。また、第1キャビティ形成部40の外側縁部42と第1型部46の外側縁部48とは径方向の厚みが同じであり、これらは全体で径方向の厚みが一様のリング状をなしている。
図3(a)に示す状態から、第1キャビティ形成部40と第1型部46と第2キャビティ形成部50と第2型部56とを、支持部31に対して下方に変位させると、図3(b)に示す第2状態となる。第2状態では、第2キャビティ形成部50と第2型部56とが支持部31の環状孔32内に位置している。また、図3(b)に示す状態では、第1キャビティ形成部40が第1型部46に対して下方に位置している。第1キャビティ形成部40は、第1型部46によって支持されるとともに、第1型部46に対して所定の高さまで下がると、その変位が規制されるように構成されている。
図4(b)に示すように、可動型30は、詳細には、6個の第2キャビティ形成部50と6個の第2型部56とを備えている。図4(a)及び(b)に示すように、第2キャビティ形成部50の横断面形状は、第1型部46と同じ大きさで同じ形状であり、第2型部56の横断面形状は、第1キャビティ形成部40と同じ大きさで同じ形状である。第2キャビティ形成部50と第2型部56とは、周方向に交互に配置されており、第2キャビティ形成部50と第2型部56とが全体でリング状をなしている。このようにして、可動型30の第2状態では、リング状をなす第2キャビティ形成部50と第2型部56とが、支持部31に形成された環状孔32内に配置されている。
図4(b)に示すように、第2キャビティ形成部50では、径方向の内側に円弧状の内側縁部51が位置し、径方向の外側に円弧状の外側縁部52が位置している。内側縁部51及び外側縁部52は、強磁性鋼で構成されている。
第2キャビティ形成部50において、内側縁部51と外側縁部52との間の部位は、径方向に3分割されており、中央に円弧状の第2キャビティ(第2磁石用キャビティ)54が形成されている。また、第2キャビティ54と外側縁部52との間の部位は、周方向に3分割されており、両端部に第2外側磁石53bが配置されており、その間に非磁性鋼からなる外側中間部55bが位置している。第2キャビティ54と内側縁部51との間の部位は、周方向に3分割されており、両端部に第2内側磁石53aが配置されており、その間に非磁性鋼からなる内側中間部55aが位置している。このようにして、第2内側磁石53aと第2外側磁石53bとの一対の磁石によって、第2キャビティ54の周方向の各端部が挟まれている。本実施形態では、第2内側磁石53aと第2外側磁石53bとの一対の磁石が第2着磁部(第2磁石用着磁部)53を構成しており、これらはネオジマグネットからなる。
第2着磁部53では、第2内側磁石53aの第2キャビティ54側と第2外側磁石53bの第2キャビティ54側の磁極が同じ磁極となるように構成されている。具体的には、各第2キャビティ形成部50は、上記したように、周方向の両端部に位置する2つの第2着磁部53を備えている。そして、2つの第2着磁部53のうちの一方は、第2キャビティ54側がS極となる第2内側磁石53aと、第2キャビティ54側がS極となる第2外側磁石53bで構成される。また、2つの第2着磁部53のうちの他方は、第2キャビティ54側がN極となる第2内側磁石53aと、第2キャビティ54側がN極となる第2外側磁石53bで構成される。これにより、後記するように、第2キャビティ54に、磁石製造用の溶融磁石が充填されると、2つの第2着磁部53によって、周方向に着磁された第2磁石11が生成される。
第2型部56は、径方向の内側に位置する内側部57と、外側に位置する外側部58と、その間に位置する円弧状の空間である逃し部59とを備えている。内側部57と外側部58は、非磁性鋼で構成されている。逃し部59は、後記するように、成形された第1磁石10を逃すための空間であり、第1キャビティ44と横断面視が同じ大きさ、同じ形状に形成されている。逃し部59と第2キャビティ54とは、周方向に交互に配列されることで、厚みが一様のリング状の空間を形成している。なお、図4(b)においては、便宜上、逃し部59と第2キャビティ54との境界を破線で示している。このリング状の空間の幅は、図2に示す固定型20の樹脂通路部23の厚みよりも長く、樹脂通路部23が挿入可能となっている。
本実施形態に係るハルバッハ配列磁石9は、以上のように構成された固定型20及び可動型30を用いて、以下のように製造される。ハルバッハ配列磁石9を製造するための各工程を図5〜図11を参照して説明する。
まず、図5に示すように、固定型20の固定型本体21の下面に可動型30の支持部31の上面を当接させた状態で、固定型20と可動型30とを固定する。なお、図5に示す状態では、図2で示した樹脂注入部材28の図示は省略しているが、実際には、樹脂注入部材28が固定型20の上面に載置されて固定されている。
図5に示す状態では、可動型30は、図3(a)に示す第1状態であり、支持部31の環状孔32内に、第1キャビティ形成部40と第1型部46とが位置している。したがって、この状態では、図4(a)に示すように、第1キャビティ44と非充填部49とが交互に配列されて略リング状をなしている。また、固定型20の環状溝部22内に、可動型30の第2キャビティ形成部50と第2型部56とが位置している。そして、第2キャビティ形成部50の第2キャビティ54と第2型部56の逃し部59とで構成されるリング状の空間に、固定型20の樹脂通路部23が挿入され、第2キャビティ54と第2逃し部59のそれぞれに、各樹脂通路24が配置されている。また、ゲートプレート26が、図2に示す状態に対して回転しており、各分岐通路27aは、逃し部59内に位置する樹脂通路24と連通し、第2キャビティ54内に位置する樹脂通路24との連通が遮断されている。
この状態において、図6に示すように、図示しない樹脂注入部材28の樹脂注入路29を通じて第1キャビティ44に磁石製造用の溶融樹脂を注入することで、第1磁石充填工程と第1磁石着磁工程が行われる。すなわち、図6に示すように、溶融樹脂は、樹脂注入路29に注入されると、樹脂注入路29を通じて、ゲートプレート26の各分岐通路27a、貫通孔27b及び樹脂通路部23の樹脂通路24を通じて第1キャビティ44に供給される。第1キャビティ44に供給された樹脂は固化するとともに、第1キャビティ44の径方向の両側に位置する第1着磁部43によって径方向に着磁される。これにより、第1磁石10が生成される。
次に、第1キャビティ44内の樹脂の固化及び着磁の完了後、図示しない樹脂注入部材28を固定型20から取り外し、図7に示すように、樹脂注入部材28の樹脂注入路29に供給された樹脂を上方へと引き抜く。この際、樹脂注入路29において固化した樹脂とともに、固定型20の分岐通路27a、貫通孔27b及び樹脂通路24において固化した樹脂も上方へ引き上げられる。ここで、樹脂通路24においては、上記したように絞り24aが形成されているため、樹脂通路24内で固化した樹脂と、第1キャビティ44内の第1磁石10とが絞り24aにおいて切断される。
次に、図8に示すように、可動型30を可動して第2状態とする。すなわち、可動型30の支持部31の上面に固定型20を固定したまま、第2キャビティ形成部50と第2型部56とを下方にスライドさせ、支持部31の環状孔32内に第2キャビティ形成部50と第2型部56とを変位させる。これにより、第2キャビティ形成部50の下方に位置する第1型部46が下方に変位し、第2型部56の下方に位置する第1キャビティ形成部40も下方に変位する。さらに、第1キャビティ形成部40を第1型部46に対して下方にスライドさせる。
また、図8に示す状態では、保持ピン60を第1キャビティ44内に挿入することによって、第1磁石10を第1キャビティに対して上方へ押し出し(第1磁石10を、非充填部49に対してリングの軸方向に変位させ)、第1磁石10を、第2型部56の逃し部59内に変位させる。これにより、図4(b)に示した第2型部56の逃し部59と第2キャビティ形成部50の第2キャビティ54で構成されるリング状の空間において、第1磁石10が逃し部59に配置される。したがって、第1磁石10と第2キャビティ54とが周方向に交互に配置され、第2キャビティ54の周方向の壁面が第1磁石10で構成される第2磁石用キャビティ形成工程が行われる。
図8に示す状態では、固定型20の樹脂通路部23が、第2キャビティ形成部50の第2キャビティ54及び第2型部56の逃し部59から抜け出して、第2キャビティ54及び第2逃し部59の上方に位置している。また、ゲートプレート26が、図6に示す状態に対して回転して、各分岐通路27aは、第2キャビティ54の上部に位置する樹脂通路24と連通し、逃し部59の上部に位置する樹脂通路24との連通が遮断される。
この状態において、図9に示すように、第2キャビティ54に磁石製造用の溶融樹脂を注入することで、第2磁石充填工程と第2磁石着磁工程とが実施される。この工程では、まず、固定型20の上部に図示しない樹脂注入部材28をセットする。そして、樹脂注入部材28の樹脂注入路29に、溶融樹脂が注入される。これにより、溶融樹脂は、樹脂注入路29、分岐通路27a、貫通孔27b及び樹脂通路24を流れて第2キャビティ54に供給される。第2キャビティ54に供給された樹脂は固化するとともに、第2キャビティ54の径方向の両側に位置する第2着磁部53によって周方向に着磁され、第2磁石11が生成される。これにより、周方向に着磁された第2磁石11は、第2キャビティ54の周方向の壁面を構成する第1磁石10と一体化する。
なお、上記したように、第2キャビティ54内に樹脂が充填されるのに先立って、第1着磁部43が第1磁石10に対して相対的に下方に変位している。したがって、第2キャビティ54内に樹脂が充填される際には、第1着磁部43が第2キャビティ54から離間した位置にあるため、第1着磁部43が第2磁石11の着磁に影響を及ぼすことを抑制することができる。
そして、第2キャビティ54内の樹脂の固化及び着磁が完了した後、図示しない樹脂注入部材28を固定型20から取り外し、図10に示すように、樹脂注入部材28の樹脂注入路29に供給された樹脂を上方へと引き抜く。この際、樹脂注入路29において固化した樹脂とともに、固定型20の分岐通路27a、貫通孔27b及び樹脂通路24において固化した樹脂も上方へ引き上げられる。ここで、樹脂通路24においては、上記したように絞り24aが形成されているため、樹脂通路24内で固化した樹脂と、第2キャビティ54内の第2磁石11とが絞り24aにおいて切断される。
以上のようにして、第1磁石10と第2磁石11とが一体成形されたリング状のハルバッハ配列磁石9が生成される。最後に、図11に示すように、可動型30から固定型20を取り外し、保持ピン60を第2型部56の逃し部59内に挿入することで第1磁石10を逃し部59から押し出し、ハルバッハ配列磁石9を第2キャビティ54及び逃し部59からなるリング状の空間から取り出す取り出し工程を行う。このようにして、リング状のハルバッハ配列磁石9が製造される。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ハルバッハ配列磁石9の製造方法は、第2磁石用キャビティ形成工程と第2磁石充填工程と第2磁石着磁工程と取り出し工程とを備える。第2磁石用キャビティ形成工程では、リング状の空間に複数の第1磁石10を着磁方向が径方向となるように所定の間隔で配置して、第1磁石10によって周方向の壁面が形成される複数の第2キャビティ54を形成する。また、第2磁石充填工程では、第2キャビティ54に磁石製造用の溶融樹脂を充填し、第2磁石着磁工程では、第2キャビティ54に充填された溶融樹脂を、第2キャビティ54の近傍に配置された第2着磁部53によって周方向に着磁して第2磁石11を生成する。そして、取り出し工程では、第1磁石10と第2磁石11とを、第2キャビティ54と逃し部59とからなるリング状の空間から取り出す。
上記製造方法では、第2キャビティ54内の溶融樹脂が固化して周方向に着磁されれば、第2磁石11の周方向の端部が第1磁石10と密着して一体化し、径方向に着磁された第1磁石10と周方向に着磁された第2磁石11とが一体成形されたリング状のハルバッハ配列磁石9を製造することができる。したがって、ハルバッハ配列磁石9を製造するために、第1磁石10と第2磁石11との境界を接着剤などで接合したり、回転電機1のロータコア8の外周にハルバッハ配列磁石9を設ける際に、第1磁石10と第2磁石11とを個々にロータコア8の外周面に接着剤などで固定したりする必要がない。すなわち、回転電機1の組み付け工数やハルバッハ配列磁石9の製造工数を低減することができる。また、ハルバッハ配列磁石9はリング状をなすため、回転時の脱落及び飛散の心配がなく、これを防止する手段が不要となる。
また、第2磁石11を着磁するのに先だって、第1磁石10が既に径方向に着磁されているため、第2着磁部53は、第1磁石10の着磁に影響を及ぼすことがない。したがって、第1磁石10及び第2磁石11のそれぞれを適切に着磁することができる。
(2)ハルバッハ配列磁石9の製造方法は、第1磁石充填工程と、第1磁石着磁工程とを備える。第1磁石充填工程では、第1型部46の非充填部49と交互になるようにリング状に配置される複数の第1キャビティ44に、磁石製造用の溶融樹脂を充填する。第1磁石着磁工程では、第1キャビティ44に充填された溶融樹脂を、第1キャビティ44の近傍に配置された第1着磁部43によって径方向に着磁する。
これにより、第1着磁部43によって、第1キャビティ44に充填した溶融樹脂を着磁することで複数の第1磁石10を一括して生成することができる。
また、第2磁石用キャビティ形成工程では、第1磁石10を非充填部49に対して、第1磁石10と非充填部49とで構成されるリングの軸方向に相対的に変位させることで、第2キャビティ54の壁面を第1磁石10で構成する。したがって、簡素な方法で、第2キャビティの周方向の壁面を第1磁石10で構成することができる。また、複数の第1磁石10を一括して生成した後に、第1磁石10を非充填部49に対して相対変位させ、次いで複数の第2磁石11を一括して生成するといった三段階の製造工程でハルバッハ配列磁石9を一体成形することができる。
(3)ハルバッハ配列磁石9の製造方法では、第2磁石充填工程に先立って、第1着磁部43が第1磁石10に対して軸方向に変位する。したがって、第1着磁部43が第2キャビティ54に充填される樹脂の着磁に影響を及ぼすことを抑制することができ、第2キャビティ54に充填される樹脂を、第2着磁部53によってより適切に周方向に着磁することができる。
(4)第1着磁部43は、第1キャビティ44を挟むように第1キャビティ44の径方向に配置される第1内側磁石43aと第1外側磁石43bとで構成される。そして、第1内側磁石43aと第1外側磁石43bとは、第1キャビティ44を挟んで異なる磁極同士が対面するように配置される。これにより、第1着磁部43によって、第1磁石10を径方向に着磁することができる。
(5)第2着磁部53は、第2キャビティ54の周方向の各端部において、第2キャビティ54を挟むように配置される第2内側磁石53aと第2外側磁石53bとで構成される。また、第2内側磁石53aと第2外側磁石53bとは、第2キャビティ54を挟んで同じ磁極同士が対面するように配置されるとともに、周方向の各端部において第2内側磁石53aと第2外側磁石53bとが対面する磁極が異なっている。これにより、第2着磁部53によって、第2磁石11を周方向に着磁することができる。
(6)回転電機1では、ロータコア8の外周に設けられるハルバッハ配列磁石9が一体成形されている。したがって、ロータコア8の外周にハルバッハ配列磁石9を設ける際に、個々の第1磁石10と第2磁石11とをロータコア8の外周面に接着剤などで固定する必要がなく、ロータコア8に対するハルバッハ配列磁石9の組み付け工数を低減することができる。
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態のハルバッハ配列磁石9は、径方向に着磁される第1磁石10を製造した後に、周方向に着磁される第2磁石を製造するようにしている。しかしながら、周方向に着磁される第1磁石を製造した後に、径方向に着磁される第2磁石を製造するようにしてもよい。この場合、例えば、第1キャビティ形成部を、上記実施形態の第2キャビティ形成部と同様の構成とし、第2キャビティ形成部を、上記実施形態の第1キャビティ形成部と同様の構成とすることで、このようなハルバッハ配列磁石を製造することができる。
・上記実施形態では、第1着磁部と第2着磁部とを何れもキャビティの径方向の両側に配置される一対の磁石で構成している。しかしながら、第1着磁部及び第2着磁部は、径方向の内側又は外側のみに設けられる磁石であってもよい。また、第1着磁部は、第1キャビティの周方向に配置される磁石であってもよい。すなわち、第1着磁部及び第2着磁部は、対応するキャビティの近傍に設けられるものであればよい。
・上記実施形態では、複数の第1磁石を一括して製造するようにしている。しかしながら、断面形状が円弧状の第1磁石を個々に製造しておき、この第1磁石をリング状の空間に第2キャビティと交互に配列することで、ハルバッハ配列磁石を製造するようにしてもよい。この場合であっても、第2キャビティの壁面を第1磁石で構成して、第2キャビティに注入された樹脂を着磁すれば、ハルバッハ配列磁石を一体成形することができる。
・上記実施形態では、保持ピン60によって、ハルバッハ配列磁石9をリング状の空間から取り出すようにしていたが、第1磁石を保持するための保持ピンと、ハルバッハ配列磁石を型から押すための押出しピンは兼用されず、別個の構成であってもよい。また、ハルバッハ配列磁石をリング状の空間から取り出すにあたって、ハルバッハ配列磁石をピンで押し出す方法に代わり、リング状の空間を構成する型が分離可能であって、型を分離することでハルバッハ配列磁石を取り出すようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1着磁部及び第2着磁部として、ネオジマグネットを用いているが、各着磁部には、その他のマグネットや電磁石等を用いるようにしてもよい。
・上記実施形態では、回転電機1のハルバッハ配列磁石9における第1磁石10及び第2磁石11の数をそれぞれ6個とし、ティースの数を12個とした。しかしながら、これらの数は限定されない。例えば、それぞれ6個の第1磁石及び第2磁石を備えるハルバッハ配列磁石に対して、ティースの数を10個や16個としてもよいし、その他の数としてもよい。また、ハルバッハ配列磁石を構成する第1磁石及び第2磁石の各個数も特に限定されない。また、上記各実施形態で例示した型の材料、磁石製造用の材料などは特に限定されない。また、図1に示したハルバッハ配列磁石9は、第1磁石10が第2磁石11よりも大きく形成されているが、第1磁石と第2磁石とは同じ大きさであってもよいし、径方向に着磁された磁石が周方向に着磁された磁石よりも大きくてもよいし。
・上記実施形態では、回転電機の回転子にリング状のハルバッハ配列磁石を用いたが、回転電機の固定子にハルバッハ配列磁石を用いるようにしてもよい。
1…回転電機、2…固定子、3…回転子、4…ステータコア、5…ティース、6…巻線、7…回転軸、8…ロータコア、9…ハルバッハ配列磁石、10…第1磁石、11…第2磁石、20…固定型、21…固定型本体、22…環状溝部、23…樹脂通路部、24…樹脂通路、24a…絞り、25…凹部、26…ゲートプレート、27…分岐溝、28…樹脂注入部材、30…可動型、31…支持部、32…環状孔、40…第1キャビティ形成部、43…第1着磁部、43a…第1内側磁石、43b…第1外側磁石、44…第1キャビティ、45…下側縁部、45a…ピン挿入孔、46…第1型部、47…内側縁部、48…外側縁部、49…非充填部、50…第2キャビティ形成部、53…第2着磁部、53a…第2内側磁石、53b…第2外側磁石、54…第2キャビティ、55a…内側中間部、55b…外側中間部、56…第2型部、57…内側部、58…外側部、59…逃し部、60…保持ピン。

Claims (8)

  1. 複数の第1磁石と複数の第2磁石とが周方向に交互に配列されてリング状をなし、前記第1磁石が径方向及び周方向のうちの一方である第1方向に着磁され、前記第2磁石が径方向及び周方向のうちの他方である第2方向に着磁されているハルバッハ配列磁石を製造する方法であって、
    リング状の空間に前記複数の第1磁石を着磁方向が前記第1方向となるように所定の間隔で配置し、前記複数の第1磁石によって周方向の壁面が構成される複数の第2磁石用キャビティを形成する第2磁石用キャビティ形成工程と、
    前記第2磁石用キャビティに、溶融した磁石製造用の材料を充填する第2磁石充填工程と、
    前記第2磁石用キャビティに充填された磁石製造用の材料を、前記第2磁石用キャビティの近傍に配置された第2磁石用着磁部によって前記第2方向に着磁する第2磁石着磁工程と、
    前記第1磁石と前記第2磁石とを一体化したリング状の磁石を前記リング状の空間から取り出す取り出し工程とを備える
    ことを特徴とするハルバッハ配列磁石の製造方法。
  2. 複数の非充填部と周方向に交互に配列されることで略リング状をなす複数の第1磁石用キャビティに、溶融した磁石製造用の材料を充填する第1磁石充填工程と、
    前記第1磁石用キャビティに充填された磁石製造用の材料を、前記第1磁石用キャビティの近傍に配置された第1磁石用着磁部によって前記第1方向に着磁する第1磁石着磁工程とを備え、
    前記第2磁石用キャビティ形成工程では、前記第1磁石を前記非充填部に対して前記リングの軸方向に変位させることで、前記各非充填部に対して前記軸方向に位置する前記第2磁石用キャビティの周方向の壁面を前記第1磁石で構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハルバッハ配列磁石の製造方法。
  3. 前記第2磁石充填工程に先立って、作製した前記第1磁石に対して前記第1磁石用着磁部を前記軸方向に変位させる
    ことを特徴とする請求項2に記載のハルバッハ配列磁石の製造方法。
  4. 前記第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の一方は、対応する前記キャビティを挟むように前記キャビティの径方向に配置される一対の磁石で構成され、
    該一対の磁石は、前記キャビティを挟んで異なる磁極同士が対面するように配置される
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のハルバッハ配列磁石の製造方法。
  5. 前記第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の他方は、対応する前記キャビティの周方向の各端部において、前記キャビティを挟むように前記キャビティの径方向に配置される一対の磁石で構成され、
    該一対の磁石は、前記キャビティを挟んで同じ磁極同士が対面するように配置されるとともに、前記周方向の各端部において前記一対の磁石が対面する磁極が異なる
    ことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のハルバッハ配列磁石の製造方法。
  6. 前記第1磁石用着磁部及び前記第2磁石用着磁部の少なくとも一方は、ネオジマグネットで構成される
    ことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のハルバッハ配列磁石の製造方法。
  7. 径方向に着磁された複数の主磁石と周方向に着磁された複数の補助磁石とが周方向に交互に配列されてリング状をなし、前記複数の主磁石と前記複数の補助磁石とは、磁石製造用の材料を一体成形してなる
    ことを特徴とするハルバッハ配列磁石。
  8. 請求項7のハルバッハ配列磁石を回転子又は固定子に備えてなる
    ことを特徴とする回転電機。
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