JP2012046395A - 水素生成装置および燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】一酸化炭素除去器での一酸化炭素除去効率の低下を抑制でき、水素生成装置から出てくる水素含有ガス中の、一酸化炭素濃度およびアンモニアを低減できるので、燃料電池を安定的に動作させることができる水素生成装置および燃料電池システムを提供する。
【解決手段】原料を用いた改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から排出された水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させることにより除去するアンモニア除去器と、アンモニア除去器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去する一酸化炭素除去器と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素生成装置および燃料電池システムに関する。より詳しくは、アンモニア除去記を備えた水素生成装置および燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、発電部の本体である燃料電池スタック(以下、単に「燃料電池」という)に水素含有ガスと酸素含有ガスとを供給し、水素と酸素との電気化学反応を進行させることにより発生した化学的なエネルギーを、電気的なエネルギーとして取り出すことで発電する。燃料電池システムは、発電効率が高く、発電運転の際に発生する熱エネルギーを簡単に利用することができる。このため、高いエネルギー利用効率を実現することが可能な分散型の発電システムとして燃料電池システムの開発が進められている。
一般的に、水素含有ガスを供給するインフラストラクチャーが整備されていないことが多いこと。このため従来の燃料電池発電システムには、既存のインフラストラクチャーから供給される天然ガスを主成分とする都市ガス(市街地において、ガス会社のガス供給基地から地下のガス管等を通じて家庭等に供給されるガス)又はLPG等の原料を、Ru触媒やNi触媒を用いて、600〜700℃の温度で水蒸気と改質反応させる改質器を備えた水素生成装置が配設されている。
改質反応により得られる水素含有ガスには、通常、原料に由来する一酸化炭素が含まれる。水素含有ガス中の一酸化炭素濃度が高いと、燃料電池の発電特性を低下させる。このため水素生成装置には、改質器の他に、200℃〜350℃の温度で一酸化炭素と水蒸気との変成反応を進行させて一酸化炭素濃度を低減させる、Cu−Zn系触媒や貴金属系触媒を備える変成器や、100℃〜200℃の温度で一酸化炭素を酸化反応させて更に一酸化炭素を低減させる酸化器等の、いわゆる一酸化炭素除去器が設けられることが多い。
都市ガス等の原料中には、窒素が含まれる場合がある。例えば、天然ガスを採掘するガス田から得られたガスが直接、都市ガスとして供給される場合、都市ガスに窒素が含まれることが多くなる(例えば、北海道の勇払ガス田等)。また、単位体積あたりのガス燃焼量を調節するため、空気を混合させた都市ガス等にも窒素が含まれる。さらに、原料にあえて空気を添加し、原料の一部を燃焼させて改質反応を進行させる場合も、原料に窒素が含まれる。原料に窒素が含まれている場合、水素生成装置において、主に水素含有ガスを生成させる改質器における反応過程で、アンモニアが副産物として生成する。
水素含有ガス中にアンモニアが含まれていると、燃料電池の発電特性が低下する。そこで、水素生成装置と燃料電池との間に、アンモニア除去器を設け、水素含有ガス中のアンモニアを除去する構成が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
水素含有ガスに含まれるアンモニアは、燃料電池のみならず、一酸化炭素除去器の一酸化炭素除去効率を低下させることがあることも知られている(特許文献3参照)。
特開2005−298249号公報 特開2009−143768号公報 特開2007−186381号公報
従来の構成では、原料中に窒素が含まれる場合、改質器で副生成したアンモニアが、一酸化炭素除去器の一酸化炭素除去効率を低下させることがある。その場合、水素含有ガスのアンモニア濃度のみならず一酸化炭素濃度も高くなってしまう。
本発明は、かかる課題を解決するものであり、窒素を含む原料から水素含有ガスを生成させる場合でも、安定的に運転できる水素生成装置、および燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明者らは、アンモニアが一酸化炭素除去器の一酸化炭素除去効率を低下させることを発見し、この問題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、従来は一酸化炭素除去器の下流に設けられていたアンモニア除去器を、改質器と一酸化炭素除去器との間に設けることに想到した。かかる構成では、水素含有ガスが一酸化炭素除去器に供給される前にアンモニアが除去されるため、一酸化炭素除去器の一酸化炭素除去効率の低下が抑制される。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、原料を用いた改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、前記改質器から排出された水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させることにより除去するアンモニア除去器と、前記アンモニア除去器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去する一酸化炭素除去器と、を備える。
また本発明の燃料電池システムは、上記水素生成装置と、前記水素生成装置から排出された水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、を備える。
本発明の水素生成装置によれば、一酸化炭素除去器前でアンモニアを除去するので、一酸化炭素除去器での一酸化炭素除去効率の低下が従来の水素生成装置に比べて抑制される。
図1は、第1実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第2実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第3実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第4実施形態にかかる燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第5実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
第1の形態にかかる水素生成装置は、原料を用いた改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から排出された水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させることにより除去するアンモニア除去器と、アンモニア除去器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去する一酸化炭素除去器と、を備える。
かかる構成では、一酸化炭素除去器前でアンモニアを除去するので、一酸化炭素除去器での一酸化炭素除去効率の低下が従来の水素生成装置に比べて抑制される。
第2の形態にかかる水素生成装置は、第1の形態にかかる水素生成装置において、アンモニア除去器は水を排出する排水口を備え、排水口が改質器と接続され、アンモニア除去器から排出される水が改質水として用いられるように構成されている。
かかる構成では、アンモニア除去器から排出されるアンモニアを含む水を浄化処理するための装置を設ける必要がなく、有利である。
第3の形態にかかる水素生成装置は、第1または第2のいずれかの形態にかかる水素生成装置において、アンモニア除去器から排出された後でありかつ一酸化炭素除去器に供給される前である水素含有ガスを加熱する加熱器を備える。
かかる構成では、アンモニア除去器から排出される水素含有ガスが、一酸化炭素除去器に供給される前に加熱される。よって、一酸化炭素除去器における一酸化炭素除去効率を向上できる。
第4の形態にかかる水素生成装置は、第1−3の形態にかかる水素生成装置において、加熱器は、改質器から排出された後でありかつアンモニア除去器に供給される前である水素含有ガスとアンモニア除去器から排出された後でありかつ一酸化炭素除去器に供給される前である水素含有ガスとを熱交換させる熱交換器である。
かかる構成では、水素含有ガスの保有熱を有効に使え熱効率低下を抑制できる。
第5の形態にかかる水素生成装置の運転方法は、第1−4の形態にかかる水素生成装置において、アンモニア除去器は、気泡塔および吸収塔のいずれか少なくとも一方を備える。
かかる構成では、アンモニアが水に溶けやすい物性を利用するので、アンモニアを効果的に除去できる。
第6の形態にかかる水素生成装置は、第1−5の形態にかかる水素生成装置において、改質器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を変成反応により除去する変成器を備え、一酸化炭素除去器は、変成器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去するものである。
第7の形態にかかる水素生成装置は、第1−6の形態にかかる水素生成装置において、アンモニア除去器から排出された後でありかつ一酸化炭素除去器に供給される前である水素含有ガスに対し酸化ガスを添加する酸化ガス供給器を備える。
第1の形態にかかる燃料電池システムは、第1−7の形態にかかる水素生成装置と、水素生成装置から排出された水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、を備える。
かかる構成では、一酸化炭素除去器前でアンモニアを除去するので、一酸化炭素除去器での一酸化炭素除去効率の低下を抑制できる。その結果、水素生成装置から出てくる水素含有ガス中の、一酸化炭素濃度およびアンモニアを低減できるので、燃料電池を安定的に動作させることができる。
第2の形態にかかる燃料電池システムは、第1の形態にかかる燃料電池システムにおいて、燃料電池は電解質として固体高分子樹脂を備える。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の水素生成装置100は、原料を用いた改質反応により水素含有ガスを生成する改質器1と、燃料ガスを燃焼させることで改質器1を加熱する燃焼器2と、改質器1から排出される水素含有ガス中の一酸化炭素濃度をシフト反応により低減する変成器3と、変成器3から排出される水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させることにより除去するアンモニア除去器4と、アンモニア除去器4から排出される水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去する一酸化炭素除去器5とを備えている。
水素生成装置100はさらに、原料を改質器1に供給する原料供給器11と、水を改質器1に供給する水供給器10と、酸化ガス(空気等)を一酸化炭素除去器5に供給する酸化ガス供給器6とを備えている。
改質器1には原料経路21と水経路22とが接続されている。原料は原料経路21を介して改質器1に供給される。水は水経路22を介して改質器1に供給される。
燃焼器2には燃料ガス経路23と燃料排ガス経路24とが接続されている。燃料ガスは燃料ガス経路23を介して燃焼器2に供給される。燃焼器2から排出される燃焼排ガスは燃料排ガス経路24を介して水素生成装置100の外部へと排出される。
改質器1と変成器3とは第1経路25により接続される。変成器3とアンモニア除去器4とは第2経路26により接続される。アンモニア除去器4と一酸化炭素除去器5とは第3経路27により接続される。一酸化炭素除去器5から排出される水素含有ガスは第4経路28を介して水素生成装置100の外部へと導かれ、水素生成装置100の外部にある水素利用機器7に供給される。酸化ガス供給器6の排出口は第3経路27に接続されており、酸化ガス供給器6は第3経路27を介して一酸化炭素除去器5へと酸化ガスを供給する。
改質器1は、改質触媒を備える。改質触媒としては、例えば、Ru系触媒を備える。Ru系触媒は、天然ガスを主成分とする都市ガス、又はLPG等の原料と水の供給をうけて、原料の水蒸気改質反応を進行させて改質ガスを生成させる。
燃焼器2は、例えば、燃料ガスを燃焼させることで水蒸気改質反応に必要な熱量を改質器1へと供給する。
変成器3は、変成触媒を備える。変成触媒としては、例えば、Cu−Zn系触媒を備える。Cu−Zn系触媒は、改質器1から排出される水素含有ガス中の一酸化炭素を、水蒸気とを変成反応させることで除去する。ただし、後述する一酸化炭素除去器5で十分に一酸化炭素を除去できる場合などにおいては、変成器3は設けられなくてもよい。
アンモニア除去器4は、水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させることにより除去する構成であればよく、例えば、気泡塔および吸収塔のいずれか少なくとも一方とすることができる。気泡塔は、変成器3から排出される水素含有ガスを水中でバブリングさせ、アンモニアを水に吸収させて除去する。吸収塔は、充填材を詰めたカラムの上方から水を流下させると共に、該カラムの下方から上方へと水素含有ガスを通流させることで、水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させて除去する。気泡塔および吸収塔の具体的な構造については、周知の構成を採用できるので、詳細な説明は省略する。
一酸化炭素除去器5は、水素含有ガスに含まれる一酸化炭素を酸化することで除去する。一酸化炭素除去器5は、酸化触媒を備える。酸化触媒としては、例えば、Ru系触媒やPt系触媒を備える。Ru系触媒やPt系触媒は、アンモニア除去器4から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を空気中の酸素と反応(酸化反応)させることで除去(濃度を低減)する。
酸化ガス供給器6は、例えば、ブロワやファンなどから構成され、一酸化炭素除去器5での一酸化炭素の酸化反応に必要な酸素を一酸化炭素除去器5に供給する。酸化ガス供給器6は、アンモニア除去器4から排出された後でありかつ一酸化炭素除去器5に供給される前である水素含有ガスに対し酸化ガス(例えば、空気)を添加する酸化ガス供給器である。ただし、酸化ガス供給器6は設けられなくてもよい。
水素利用機器7は、例えば水素ボンベや燃料電池などとしうる。
水供給器10は、例えばポンプなどから構成される。
原料供給器11は、例えばブースターポンプなどから構成される。
原料としては、例えば、天然ガスを主成分とする都市ガス、又はLPG等を用いることができる。燃料ガスとしては、例えば、天然ガスを主成分とする都市ガス、又はLPG等の原料、あるいは、水素利用機器7で消費されなかった残りの水素含有ガス(オフガス)を用いることができる。
以上の構成では、改質器1と一酸化炭素除去器5との間にアンモニア除去器4が設けられている。改質器1から排出された水素含有ガスは、一酸化炭素除去器5に供給される前に、アンモニア除去器4を通過する。水素含有ガスには、水蒸気改質反応の副生成物としてアンモニアが含まれるが、このアンモニアが一酸化炭素除去器5に流入する前にアンモニア除去器4で除去される。一酸化炭素除去器5の内部にある酸化触媒はアンモニアから保護され、一酸化炭素除去器5での一酸化炭素除去効率の低下が従来の水素生成装置に比べて抑制される。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。第2実施形態の水素生成装置200は、アンモニア除去器4が給水口31と排水口32とを備え、アンモニア除去器4から水を排出するための排水経路30が水経路22の代わりに設けられ、さらにアンモニア除去器4に水を供給するための給水経路29が設けられている点を除けば、第1実施形態の水素生成装置100と同様の構成を有している。よって、図1の水素生成装置100と図2の水素生成装置200とで同一の構成要素には同一の名称と符号を付して詳細な説明を省略する。
水素生成装置200において、アンモニア除去器4は水を排出する排水口32を備え、排水口32が改質器1と接続され、アンモニア除去器4から排出される水が改質水として用いられる。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに第2実施形態では、アンモニア除去器4から排出されるアンモニアを含む水を浄化処理するための装置、例えばイオン交換樹脂を用いた浄化装置等を設ける必要がなく、有利である。
改質器1の内部においてアンモニアが発生する反応は平衡反応である。改質水にアンモニアが含まれていても、改質器1から排出される水素含有ガス中のアンモニア濃度はほとんど上昇しない。よって、アンモニア除去器4から排出される水を改質水に用いても、一酸化炭素除去器5や水素利用機器7に悪影響を及ぼすことはない。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。第3実施形態の水素生成装置300は、アンモニア除去器4から排出された後でありかつ一酸化炭素除去器5に供給される前である水素含有ガスを加熱する加熱器として、熱交換器8を備える点を除けば、第1実施形態の水素生成装置100と同様の構成を有している。よって、図1の水素生成装置100と図3の水素生成装置300とで同一の構成要素には同一の名称と符号を付して詳細な説明を省略する。
熱交換器8は、例えば全熱交換器により構成され、変成器3から排出されアンモニア除去器4に供給される前の、第2経路26の内部を通流する水素含有ガスと、アンモニア除去器4から排出され一酸化炭素除去器5に供給される前の、第3経路27の内部を通流する水素含有ガスとの間で熱交換することができるように構成された熱交換器である。
変成器3から排出されアンモニア除去器4に供給される前の水素含有ガスは高温(例えば、200℃程度)である。一方、水素含有ガスはアンモニア除去器4の内部で液体の水に接触して温度が下がる。このため、アンモニア除去器4から排出され一酸化炭素除去器5に供給される前の水素含有ガスは、より低温(例えば、80℃程度)となる。よって、アンモニア除去器4から排出された後でありかつ一酸化炭素除去器5に供給される前である水素含有ガスは、熱交換器8において、変成器3から排出されアンモニア除去器4に供給される前の水素含有ガスにより加熱される。
一酸化炭素除去器5に含まれる触媒は、例えばRu系触媒などの場合、100〜150℃程度の温度で能力が安定化する傾向がある。アンモニア除去器4を経て温度が低下した水素含有ガスを、一酸化炭素除去器5に供給する前に加熱することで、一酸化炭素除去器5の能力をより好適に発揮させることができる。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに第3実施形態では、アンモニア除去器4から排出される水素含有ガスが、一酸化炭素除去器5に供給される前に加熱される。よって、第1実施形態及び第2実施形態の水素生成装置に比べ、一酸化炭素除去器5での一酸化炭素除去効率の低下がさらに抑制される。
なお、熱交換器8の代わりに、電熱ヒータなどの加熱手段を設けてもよい。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態にかかる燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第4実施形態の燃料電池システム400は、第1実施形態の水素生成装置100において、水素利用機器7を燃料電池9に置き換えた点を除けば、第1実施形態の水素生成装置100と同様の構成を有している。よって、図1の水素生成装置100と図4の燃料電池システム400とで同一の構成要素には同一の名称と符号を付して詳細な説明を省略する。
燃料電池9は、水素生成装置100から供給される水素含有ガスを燃料とし、別途に供給される空気を酸化ガスとして発電を行う。燃料電池9は、発電時に発生する熱を回収する冷却機構を備える。冷却機構の具体的な構造は周知の構成を採用することができるので、詳細な説明は省略する。燃料電池9は、例えば、電解質として固体高分子樹脂を備える固体電解質型燃料電池(PEFC)とすることができる。固体高分子型の燃料電池は低温(25℃〜80℃)で動作し、アンモニアや一酸化炭素により触媒が被毒されて発電性能が低下しやすい。本実施形態の燃料電池システムは、燃料電池として固体電解質型燃料電池を用いる場合に特に有効である。
第4実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、一酸化炭素除去器前でアンモニアを除去するので、一酸化炭素除去器5での一酸化炭素除去効率の低下が従来の水素生成装置に比べて抑制される。その結果、従来の燃料電池システムに比べて、燃料電池をより安定的に動作させることができる。
(第5実施形態)
図5は、第5実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。第5実施形態の水素生成装置500は、アンモニア除去器4が給水口31と排水口32とを備え、燃焼排ガス中の水分を凝縮させて貯留する水タンク12が燃料排ガス経路24に設けられ、水タンク12と給水口31とが給水経路29により接続され、水タンク12から排出される水を浄化する水浄化器13が給水経路29に設けられ、排水口32に排水経路33が接続されている点を除けば、第1実施形態の水素生成装置100と同様の構成を有している。よって、図1の水素生成装置100と図5の水素生成装置500とで同一の構成要素には同一の名称と符号を付して詳細な説明を省略する。
水タンク12は、燃料排ガス経路24の内部を通流する燃料排ガスに含まれる水分を凝縮させて液体の水として貯留する。水タンク12に貯留された水は、水浄化器13で浄化され、給水口31を経由してアンモニア除去器4へと供給させる。
水浄化器13には、例えば、イオン交換樹脂が用いられる。
排水経路33は、アンモニア除去器4から排出される水を水素生成装置500の外部へと排出する。
第5実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに第5実施形態では、燃料排ガス中の水分が改質水として再利用されるので、装置外部からの水の導入を抑制できる。
上記第1実施形態から第5実施形態までの水素生成装置においては、アンモニア除去器を変成器と一酸化炭素除去器との間に設ける形態を例示したが、これに限定されるものではなく、改質器と変成器との間にアンモニア除去器を設ける形態を採用しても構わない。
つまり、アンモニア除去器は、改質器から排出された水素含有ガスが一酸化炭素除去器に至るまでの経路であれば、いずれの箇所に設けても構わない。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の水素生成装置は、一酸化炭素除去器での一酸化炭素除去効率の低下を従来の水素生成装置よりも抑制できるので、燃料電池用の水素生成装置として有用である。
1 改質器
2 燃焼器
3 変成器
4 アンモニア除去器
5 一酸化炭素除去器
6 酸化ガス供給器
7 水素利用機器
8 熱交換器
10 水供給器
11 原料供給器
12 水タンク
13 水浄化器
21 原料経路
22 水経路
23 燃料ガス経路
24 燃料排ガス経路
25 第1経路
26 第2経路
27 第3経路
28 第4経路
29 給水経路
31 給水口
32 排水口
33 排水経路
100 水素生成装置
200 水素生成装置
300 水素生成装置

Claims (9)

  1. 原料を用いた改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、
    前記改質器から排出された水素含有ガス中のアンモニアを水に吸収させることにより除去するアンモニア除去器と、
    前記アンモニア除去器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去する一酸化炭素除去器と、
    を備える、水素生成装置。
  2. 前記アンモニア除去器は水を排出する排水口を備え、
    前記排水口が前記改質器と接続され、
    前記アンモニア除去器から排出される水が改質水として用いられるように構成されている、
    請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 前記アンモニア除去器から排出された後でありかつ前記一酸化炭素除去器に供給される前である水素含有ガスを加熱する加熱器を備える、
    請求項1または2のいずれかに記載の水素生成装置。
  4. 前記加熱器は、前記改質器から排出された後でありかつ前記アンモニア除去器に供給される前である水素含有ガスと前記アンモニア除去器から排出された後でありかつ前記一酸化炭素除去器に供給される前である水素含有ガスとを熱交換させる熱交換器である、
    請求項1−3のいずれかに記載の水素生成装置。
  5. 前記アンモニア除去器は、気泡塔および吸収塔のいずれか少なくとも一方を備える、
    請求項1−4のいずれかに記載の水素生成装置。
  6. 前記改質器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を変成反応により除去する変成器を備え、
    前記一酸化炭素除去器は、前記変成器から排出された水素含有ガス中の一酸化炭素を酸化反応により除去するものである、
    請求項1−5のいずれかに記載の水素生成装置。
  7. 前記アンモニア除去器から排出された後でありかつ前記一酸化炭素除去器に供給される前である水素含有ガスに対し酸化ガスを添加する酸化ガス供給器を備える、
    請求項1−6のいずれかに記載の水素生成装置。
  8. 請求項1−7のいずれかに記載の水素生成装置と、
    前記水素生成装置から排出された水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、
    を備える燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池は電解質として固体高分子樹脂を備える、
    請求項8に記載の燃料電池システム。
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