JP2009193714A - 燃料電池装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】触媒や金属微粉末等の交換を容易に行うことができる燃料電池装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】水素元素を含む原燃料が貯留される燃料容器112及び原燃料より水素を生成する改質器113を有する交換カートリッジ111と、改質器113により生成された水素により発電する燃料電池セル140を有する燃料電池装置本体部120とを備え、交換カートリッジ111は燃料電池装置本体部120に対して着脱自在に設けられている燃料電池装置110である。
【選択図】図1
【解決手段】水素元素を含む原燃料が貯留される燃料容器112及び原燃料より水素を生成する改質器113を有する交換カートリッジ111と、改質器113により生成された水素により発電する燃料電池セル140を有する燃料電池装置本体部120とを備え、交換カートリッジ111は燃料電池装置本体部120に対して着脱自在に設けられている燃料電池装置110である。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池装置及び電子機器に関する。
燃料電池は燃料の電気化学反応により電力を取り出すものであり、燃料電池の研究・開発が広く行われている。燃料電池の電気化学反応に用いる燃料としては、メタノール等の原燃料を改質器で改質することで生成した水素ガスが挙げられる。
これらの燃料は、通常は燃料電池装置から着脱可能な容器に貯留することが考えられている。(例えば、特許文献1参照)。
また、金属微粉末により水を還元させることで水素を発生させる水素発生器も提案されている(例えば、特許文献2,3参照)
特開2003−323911号公報
特開2004−149394号公報
特開2007−5275号公報
また、金属微粉末により水を還元させることで水素を発生させる水素発生器も提案されている(例えば、特許文献2,3参照)
ところで、改質器で原燃料を改質させる反応には、触媒が用いられる。この触媒は高温での反応に用いられるため、経時劣化が生じ、交換が必要となる。また、改質器での副産物である一酸化炭素は燃料電池セルに悪影響があるため、これを酸化して除去する一酸化炭素除去器が設けられる。一酸化炭素の酸化反応にも触媒が用いられ、この触媒も高温での反応に用いられるため、経時劣化が生じ、交換が必要となる。
また、水素発生器に用いる金属微粉末についても、水を還元し自らは酸化されるため、定期的に交換する必要がある。
また、改質器や一酸化炭素除去器は高温で反応するために断熱容器に収納しており、水素発生器においても反応により熱が発生するために断熱容器に収納している。経時的に断熱性が低下した場合には断熱容器自体も交換する必要がある。
また、改質器や一酸化炭素除去器は高温で反応するために断熱容器に収納しており、水素発生器においても反応により熱が発生するために断熱容器に収納している。経時的に断熱性が低下した場合には断熱容器自体も交換する必要がある。
しかし、改質器や一酸化炭素除去器、あるいは水素発生器、及びこれらを収納する断熱容器が燃料電池装置の内部に設けられていると、触媒や金属微粉末等を交換することが困難であった。
本発明の課題は、触媒や金属微粉末等の交換を容易に行うことができる燃料電池装置及び電子機器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、燃料電池装置であって、水素元素を含む原燃料が貯留される燃料容器及び前記原燃料より水素を生成する改質器を有する交換カートリッジと、前記改質器により生成された水素により発電する燃料電池セルを有する燃料電池装置本体とを備え、前記交換カートリッジは前記燃料電池装置本体部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池装置であって、前記改質器は断熱容器内に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の燃料電池装置であって、前記交換カートリッジは、前記改質器の副生成物である一酸化炭素の選択酸化反応を行う一酸化炭素除去器をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池装置であって、前記燃料容器内の原燃料は液体であり、前記燃料電池装置本体部には、液体の原燃料を気化させる気化器が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池装置であって、前記燃料電池装置本体部は、前記燃料容器内の前記原燃料を前記気化器に送出する燃料ポンプが設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、燃料電池装置であって、水を貯留する水容器と、前記水を還元することにより水素を生成する水素発生器と、前記水素発生器により生成された水素により発電する燃料電池セルを有する燃料電池装置本体とを備え、前記交換カートリッジは前記燃料電池装置本体部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の燃料電池装置であって、前記水素発生器は断熱容器内に設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の燃料電池装置であって、前記燃料電池装置本体部には、前記水容器内の水を気化させる気化器が設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8のいずれか一項に記載の燃料電池装置であって、前記燃料電池装置本体部は、前記水容器内の水を前記気化器に送出する水供給ポンプが設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料電池装置であって、前記交換カートリッジは、前記燃料電池セルより排出される未反応の水素を燃焼させる触媒燃焼器をさらに備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、電子機器であって、請求項1〜10のいずれか一項に記載の燃料電池装置と、前記燃料電池装置より電力が供給される電子機器本体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、触媒や金属微粉末等の交換を容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
図1は本発明の第1実施形態に係る電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
電子機器100は、電子機器本体101と、燃料電池装置110と、等から概略構成される。燃料電池装置110は後述するように、電気エネルギーを生成し電子機器本体101に供給する。
次に、燃料電池装置110について説明する。この燃料電池装置110は、電子機器本体101に出力する電気エネルギーを生成するものであり、交換カートリッジ111と、燃料電池装置本体部120とからなる。交換カートリッジ111と燃料電池装置本体部120とは、インターフェイス119により接続されている。
交換カートリッジ111には、燃料容器112、改質器113、一酸化炭素除去器114、触媒燃焼器115、電気ヒータ兼温度センサ116、断熱容器117等が設けられている。
図2は本実施形態に係る交換カートリッジ111を示す模式図である。図2に示すように、改質器113、一酸化炭素除去器114、触媒燃焼器115及び電気ヒータ兼温度センサ116は一体に設けられており、断熱容器117内に収納されている。これらの反応器を断熱容器117に収納することにより、反応器の熱効率の向上や、熱損失の低減を図ることができる。
なお、これらの反応器は、断熱容器117を貫通する反応器出入管119a(インターフェイス119)と接続されている、反応器出入管119aには電気ヒータ兼温度センサ116と接続される配線も設けられている。
燃料容器112は燃料排出管119b(インターフェイス119)と接続されている。
図2は本実施形態に係る交換カートリッジ111を示す模式図である。図2に示すように、改質器113、一酸化炭素除去器114、触媒燃焼器115及び電気ヒータ兼温度センサ116は一体に設けられており、断熱容器117内に収納されている。これらの反応器を断熱容器117に収納することにより、反応器の熱効率の向上や、熱損失の低減を図ることができる。
なお、これらの反応器は、断熱容器117を貫通する反応器出入管119a(インターフェイス119)と接続されている、反応器出入管119aには電気ヒータ兼温度センサ116と接続される配線も設けられている。
燃料容器112は燃料排出管119b(インターフェイス119)と接続されている。
本体部111には、燃料ポンプ121、気化器122、改質ガス加湿器123a、空気加湿器123b、燃料電池セル140、水素燃焼器124、熱交換器125、水回収器126、水供給ポンプ127a,127b、空気ポンプ131a,131b,131c、制御回路150、DC/DCコンバータ151、二次電池152等が設けられている。
燃料容器112はインターフェイス119により燃料電池装置本体部120の燃料ポンプ121と接続されている。燃料容器112には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを燃料容器112内で別々に貯留してもよい。燃料容器112内の混合液は、燃料ポンプ121により気化器122に送液される。
燃料ポンプ121は液体ポンプであり、インターフェイス119を介して燃料容器112に接続されるとともに、気化器122と接続されている。燃料ポンプ121は制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って燃料容器112内の混合液を気化器122に送液する。
気化器122は燃料ポンプ121及び水供給ポンプ127aに接続されているとともに、インターフェイス119により交換カートリッジ111の改質器113と接続されている。気化器122には電気ヒータ兼温度センサ122aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ122aは制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って、燃料ポンプ121から送られた燃料と水供給ポンプ127aから送られた水との混合液を約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。気化器122で気化した混合気は改質器113へ供給される。
改質器113は内部に流路が形成され、流路の壁面に改質触媒が担持されている。改質触媒としては、Cu/ZnO系触媒やPd/ZnO系触媒等が用いられる。改質器113は後述する触媒燃焼器115や電気ヒータ兼温度センサ116からの伝熱により気化器122から送られる混合気を約300〜400℃程度に加熱し、流路内の触媒により改質反応を起こさせる。すなわち、原燃料と水の触媒反応によって、燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。
ここで、原燃料がメタノールの場合、改質器113では主に次の化学反応式(1)に示すような主反応である水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次の化学反応式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
H2+CO2→H2O+CO …(2)
化学反応式(1)及び(2)の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器114に送出される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次の化学反応式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に(1%程度)生成される。
H2+CO2→H2O+CO …(2)
化学反応式(1)及び(2)の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器114に送出される。
一酸化炭素除去器114は、改質器113が接続されるとともに、インターフェイス119により空気ポンプ131a及び改質ガス加湿器123aと接続されている。一酸化炭素除去器114には改質器113で生成された改質ガス及び空気が送られ、混合される。
一酸化炭素除去器114の内部には流路が形成され、その流路の壁面に一酸化炭素を選択的に酸化する選択酸化触媒が担持されている。選択酸化触媒としては、例えばPt/Al2O3等を用いることができる。改質ガス及び空気の混合気体は一酸化炭素除去器114の流路を流れ、改質器113、触媒燃焼器115や電気ヒータ兼温度センサ116からの伝熱により約110〜160℃程度に加熱される。
そして、改質ガスのうち一酸化炭素が触媒により次の化学反応式(3)のような主反応により選択的に酸化される。これにより主生成物として二酸化炭素が生成され、改質ガス中の一酸化炭素を燃料電池セル140に供給可能な10ppm程度まで低濃度化することができる。
2CO+O2→2CO2 …(3)
一酸化炭素除去器114を通過した改質ガスは燃料電池装置本体部120の加湿器123aに送出される。
2CO+O2→2CO2 …(3)
一酸化炭素除去器114を通過した改質ガスは燃料電池装置本体部120の加湿器123aに送出される。
改質ガス加湿器123aは、一酸化炭素除去器114及び水供給ポンプ127bと接続されているとともに、燃料電池セル140の燃料極セパレータ144と接続されている。改質ガス加湿器123aは一酸化炭素除去器114から供給される改質ガスを水供給ポンプ127bから供給される水により加湿する。加湿された改質ガスは燃料電池セル140の燃料極セパレータ144に供給される。
空気加湿器123bは、空気ポンプ131b及び水供給ポンプ127bと接続されているとともに、燃料電池セル140の酸素極セパレータ145と接続されている。空気加湿器123bは空気ポンプ131aから供給される空気を水供給ポンプ127bから供給される水により加湿する。加湿された空気は燃料電池セル140の酸素極セパレータ145に供給される。
燃料電池セル140は固体高分子型燃料電池であり、固体高分子電解質膜141と、固体高分子電解質膜141の両面に形成された燃料極142(アノード)及び酸素極143(カソード)と、燃料極142に改質ガスを供給する燃料供給流路144aが設けられた燃料極セパレータ144と、酸素極143に酸素を供給する酸素供給流路145aが設けられた酸素極セパレータ145と、が積層されている。
燃料供給流路144aは、改質ガス加湿器123a及び、インターフェイス119を介して触媒燃焼器115に接続されている。燃料供給流路144aには改質ガス加湿器123aより加湿された改質ガスが供給される。燃料供給流路144aを通過した改質ガス(オフガス)は触媒燃焼器115に供給される。
酸素供給流路145aは、空気加湿器123b及び水素燃焼器124に接続されている。酸素供給流路145aには空気加湿器123bより加湿された空気が供給される。酸素供給流路145aを通過した空気は水素燃焼器124に供給される。
燃料供給流路144aは、改質ガス加湿器123a及び、インターフェイス119を介して触媒燃焼器115に接続されている。燃料供給流路144aには改質ガス加湿器123aより加湿された改質ガスが供給される。燃料供給流路144aを通過した改質ガス(オフガス)は触媒燃焼器115に供給される。
酸素供給流路145aは、空気加湿器123b及び水素燃焼器124に接続されている。酸素供給流路145aには空気加湿器123bより加湿された空気が供給される。酸素供給流路145aを通過した空気は水素燃焼器124に供給される。
固体高分子電解質膜141は水素イオンを透過するが、酸素分子、水素分子、二酸化炭素、電子を通さない性質を有する。
燃料極142には燃料供給流路144aを介して改質ガスが送られる。燃料極142では改質ガス中の水素による次の電気化学反応式(4)に示す反応が起こる。
H2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜141を透過して酸素極143に到達する。生成した電子はアノード出力電極146に供給される。
燃料極142には燃料供給流路144aを介して改質ガスが送られる。燃料極142では改質ガス中の水素による次の電気化学反応式(4)に示す反応が起こる。
H2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜141を透過して酸素極143に到達する。生成した電子はアノード出力電極146に供給される。
酸素極143には、空気が酸素供給流路145aを介して送られる。酸素極143では固体高分子電解質膜141を透過した水素イオンと、空気中の酸素とカソード出力電極147より供給される電子とにより、次の電気化学反応式(5)に示すように水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜141の両面には、電気化学反応式(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、固体高分子電解質膜141の両面には、電気化学反応式(4)、(5)の反応を促進する図示しない触媒が設けられている。
アノード出力電極146及びカソード出力電極147は外部回路であるDC/DCコンバータ151と接続されており、アノード出力電極146に到達した電子はDC/DCコンバータ151を通ってカソード出力電極147に供給される。
触媒燃焼器115は、インターフェイス119により燃料電池セル140の燃料極セパレータ144、空気ポンプ128c、及び水素燃焼器124と接続されている。触媒燃焼器115には燃料極セパレータ144の燃料供給流路144aを通過したオフガスと空気ポンプ128cより供給される空気とが混合されて供給され、触媒により未反応の水素を酸化させる。反応物は水素燃焼器124に供給される。
電気ヒータ兼温度センサ116は、インターフェイス119を介して制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って触媒燃焼器115の温度制御が行われる。
水素燃焼器124は、インターフェイス119により触媒燃焼器115と接続されているとともに、燃料電池セル140の酸素極セパレータ145及び熱交換器125と接続されている。水素燃焼器124には触媒燃焼器115を通過した反応物と、酸素極セパレータ145の酸素供給流路145aを通過した空気が供給され、触媒燃焼器115で未反応の水素が触媒により酸化される。燃焼熱は燃料電池セル140の加温に用いられる。
熱交換器125は、水素燃焼器124及び水回収器126と接続されており、水素燃焼器124を通過した排ガスと、例えば燃料電池セル140に供給される空気等との間で熱交換が行われる。熱交換器125を通過した排ガスは水回収器126に供給される。
水回収器126は、熱交換器125及び水供給ポンプ127a,127bに接続されるとともに、電子機器100の外部へ通じる排気口129に接続されている。水回収器126では、例えば気液分離膜等により熱交換器125を通過した排ガス中の水を回収して水供給ポンプ127a,127bに供給し、残りの気体成分を排気口129より電子機器100の外部へ排出する。
水供給ポンプ127aは水回収器126及び気化器122に接続されている。水供給ポンプ127aは制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って水回収器126により回収された水を気化器122に水を供給する。
水供給ポンプ127bは水回収器126、加湿器改質ガス加湿器123a及び空気加湿器123bに接続されている。水供給ポンプ127bは制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って水回収器126により回収された水を加湿器改質ガス加湿器123a及び空気加湿器123bに水を供給する。
空気ポンプ131aは電子機器100の外部へ通じる吸気口132に接続されているとともに、インターフェイス119を介して一酸化炭素除去器114に接続されている。空気ポンプ131aは制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って、吸気口132から吸入した外気を一酸化炭素除去器114に供給する。
空気ポンプ131bは電子機器100の外部へ通じる吸気口132に接続されているとともに、インターフェイス119を介して触媒燃焼器115に接続されている。空気ポンプ131bは制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って、吸気口132から吸入した外気を触媒燃焼器115に供給する。
空気ポンプ131cは電子機器100の外部へ通じる吸気口132に接続されているとともに、空気加湿器123bに接続されている。空気ポンプ131bは制御回路150と電気的に接続されており、制御回路150の制御に従って、吸気口132から吸入した外気を空気加湿器123bに供給する。
制御回路150は電気ヒータ兼温度センサ116,122a、水供給ポンプ127a,127b、空気ポンプ131a,131b,131cと電気的に接続され、これらを制御する。また、制御回路150はDC/DCコンバータ151、二次電池152、及びインターフェイス153を介して電子機器本体101と接続されている。制御回路150はDC/DCコンバータ151より供給された電力を二次電池152に蓄電するとともに、インターフェイス153を介して電子機器本体101に供給する。
DC/DCコンバータ151は燃料電池セル140により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体101に供給するとともに、電気エネルギーを二次電池152に充電する。
本実施形態においては、燃料容器112、改質器113、一酸化炭素除去器114、触媒燃焼器115が交換カートリッジ111に設けられているため、燃料容器112内の燃料がなくなったときは、交換カートリッジ111を交換することにより、燃料容器112だけでなく、改質器113、一酸化炭素除去器114、触媒燃焼器115も交換することとなる。
改質器113、一酸化炭素除去器114、触媒燃焼器115の触媒は高温での反応に用いられるため、劣化しやすく、定期的に交換する必要がある。本実施形態では、交換カートリッジ111内にこれらの反応器が設けられているため、燃料容器112内の燃料がなくなるたびに、これらの反応器を容易に交換することができる。したがって、触媒の劣化による改質器113の水素生成率の低下、一酸化炭素除去器114の一酸化炭素除去率の低下、触媒燃焼器115の水素燃焼率の低下により燃料電池装置110の発電効率が低下することを防ぐことができる。
一方、燃料ポンプ121、気化器122や燃料電池セル140、その他の交換が不要または交換頻度が少ない装置や反応器については、燃料電池装置本体部120に設けられており、交換カートリッジ111の交換後も継続して使用される。このため、触媒を有する反応器等、交換が必要な部分のみを容易に交換することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
図3は本発明の第2実施形態に係る電子機器200を示すブロック図である。本実施形態においては、燃料容器112の代わりに水容器212が交換カートリッジ211に設けられている。また、改質器113及び一酸化炭素除去器114の代わりに、水素発生器213が交換カートリッジ211に設けられており、空気ポンプ131aが省略されている。水素発生器213及び触媒燃焼器215を断熱容器217に収納することにより、反応器の熱効率の向上や、熱損失の低減を図ることができる。
水素発生器213には水を還元して自らは酸化されることにより水素を発生させる金属微粒子や、加水分解されることにより水素を発生させる金属酸化物等が設けられている。ここで、金属微粒子としては、例えばアルミニウム微粒子等が挙げられる。また、金属水素化物としては、例えばNaBH4等が挙げられる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、水容器212、水素発生器213、触媒燃焼器215が交換カートリッジ211に設けられているため、水容器212内の水がなくなったときに交換カートリッジ211を交換することにより、水容器212だけでなく、水素発生器213、触媒燃焼器215も交換される。このため、触媒を有する触媒燃焼器215に加え、酸化された金属微粉末や加水分解された金属水素化物を有する水素発生器213の交換も容易に行うことができる。
一方、水ポンプ221、気化器222や燃料電池セル240、その他の交換が不要または交換頻度が少ない装置や反応器については、燃料電池装置本体部220に設けられており、交換カートリッジ211の交換後も継続して使用される。このため、触媒を有する反応器等、交換が必要な部分のみを容易に交換することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
本発明の第3実施形態に係る電子機器300を示すブロック図である。本実施形態においては、燃料電池セル340に固体酸化物型の燃料電池が用いられており、加湿器123a,123bが不要となっている。また、後述するように、固体酸化物型の燃料電池では、一酸化炭素も発電に用いることができるため、一酸化炭素除去器が不要であり、空気ポンプ131aが不要となっている。このため、交換カートリッジ311には、燃料容器312、改質器313、触媒燃焼器315、電気ヒータ兼温度センサ316が設けられているが、一酸化炭素除去器は設けられていない。
以下、燃料電池セル340で生じる反応について説明する。
燃料電池セル340は、電解質341と、電解質341の両面に形成された燃料極342(アノード)及び酸素極343(カソード)と、燃料極342に改質ガスを供給する燃料供給流路344aが設けられた燃料極セパレータ344と、酸素極343に酸素を供給する酸素供給流路345aが設けられた酸素極セパレータ345と、が積層されている。
燃料電池セル340は、電解質341と、電解質341の両面に形成された燃料極342(アノード)及び酸素極343(カソード)と、燃料極342に改質ガスを供給する燃料供給流路344aが設けられた燃料極セパレータ344と、酸素極343に酸素を供給する酸素供給流路345aが設けられた酸素極セパレータ345と、が積層されている。
電解質341は酸素イオンを透過するが、酸素分子、水素分子、一酸化炭素、二酸化炭素、電子を通さない性質を有する。
燃料極342には燃料供給流路344aを介して改質ガスが送られる。燃料極342では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質341を通過した酸素イオンによる次の電気化学反応式(6)、(7)に示す反応が起こる。
H2+O2-→H2O+2e- …(6)
CO+O2-→CO2+2e- …(7)
生成した電子はアノード出力電極346に供給される。未反応の改質ガス及び生成した水、一酸化炭素の混合気(オフガス)は触媒燃焼器315に供給される。
燃料極342には燃料供給流路344aを介して改質ガスが送られる。燃料極342では改質ガス中の水素、一酸化炭素及び電解質341を通過した酸素イオンによる次の電気化学反応式(6)、(7)に示す反応が起こる。
H2+O2-→H2O+2e- …(6)
CO+O2-→CO2+2e- …(7)
生成した電子はアノード出力電極346に供給される。未反応の改質ガス及び生成した水、一酸化炭素の混合気(オフガス)は触媒燃焼器315に供給される。
酸素極343には酸素供給流路345aを介して、熱交換器325により加熱された酸素(空気)が供給される。酸素極343では、酸素と、カソード出力電極347より供給される電子とにより、次の電気化学反応式(8)に示す反応が起こる。
1/2O2+2e-→O2- …(8)
生成した酸素イオンは電解質341を通過して燃料極342に供給される。未反応の酸素(空気)は水素燃焼器324に供給される。
1/2O2+2e-→O2- …(8)
生成した酸素イオンは電解質341を通過して燃料極342に供給される。未反応の酸素(空気)は水素燃焼器324に供給される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、燃料容器312、改質器313、触媒燃焼器315が交換カートリッジ311に設けられているため、燃料容器312内の燃料がなくなったときに交換カートリッジ311を交換することにより、燃料容器312だけでなく、改質器313、触媒燃焼器315も交換することができる。
100,200,300 電子機器
101,201,301 電子機器本体
110,210,310 燃料電池装置
111,211,311 交換カートリッジ
112,312 燃料容器
113,313 改質器
114 一酸化炭素除去器
117,217,317 断熱容器
120,220,320 燃料電池装置本体部
121,321 燃料ポンプ
140,240,340 燃料電池セル
212 水容器
213 水素発生器
221 水ポンプ
101,201,301 電子機器本体
110,210,310 燃料電池装置
111,211,311 交換カートリッジ
112,312 燃料容器
113,313 改質器
114 一酸化炭素除去器
117,217,317 断熱容器
120,220,320 燃料電池装置本体部
121,321 燃料ポンプ
140,240,340 燃料電池セル
212 水容器
213 水素発生器
221 水ポンプ
Claims (11)
- 水素元素を含む原燃料が貯留される燃料容器及び前記原燃料より水素を生成する改質器を有する交換カートリッジと、
前記改質器により生成された水素により発電する燃料電池セルを有する燃料電池装置本体とを備え、
前記交換カートリッジは前記燃料電池装置本体部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする燃料電池装置。 - 前記改質器は断熱容器内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
- 前記交換カートリッジは、前記改質器の副生成物である一酸化炭素の選択酸化反応を行う一酸化炭素除去器をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池装置。
- 前記燃料容器内の原燃料は液体であり、
前記燃料電池装置本体部には、液体の原燃料を気化させる気化器が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池装置。 - 前記燃料電池装置本体部は、前記燃料容器内の前記原燃料を前記気化器に送出する燃料ポンプが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池装置。
- 水を貯留する水容器と、
前記水を還元することにより水素を生成する水素発生器と、
前記水素発生器により生成された水素により発電する燃料電池セルを有する燃料電池装置本体とを備え、
前記交換カートリッジは前記燃料電池装置本体部に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする燃料電池装置。 - 前記水素発生器は断熱容器内に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池装置。
- 前記燃料電池装置本体部には、前記水容器内の水を気化させる気化器が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の燃料電池装置。
- 前記燃料電池装置本体部は、前記水容器内の水を前記気化器に送出する水供給ポンプが設けられていることを特徴とする請求項8のいずれか一項に記載の燃料電池装置。
- 前記交換カートリッジは、前記燃料電池セルより排出される未反応の水素を燃焼させる触媒燃焼器をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料電池装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の燃料電池装置と、
前記燃料電池装置より電力が供給される電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008030610A JP2009193714A (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | 燃料電池装置及び電子機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009193714A true JP2009193714A (ja) | 2009-08-27 |
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JP (1) | JP2009193714A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011165371A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Konica Minolta Holdings Inc | 燃料電池 |
KR101747552B1 (ko) * | 2015-12-14 | 2017-06-14 | 대우조선해양 주식회사 | 연료전지 및 개질기를 탑재한 수중운동체의 수소공급시스템 및 이를 이용한 반응수 이용 방법 |
-
2008
- 2008-02-12 JP JP2008030610A patent/JP2009193714A/ja active Pending
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KR101747552B1 (ko) * | 2015-12-14 | 2017-06-14 | 대우조선해양 주식회사 | 연료전지 및 개질기를 탑재한 수중운동체의 수소공급시스템 및 이를 이용한 반응수 이용 방법 |
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